東日本大震災に対するフランスの動き(時系列) 3月11日(金) サルコジ

東日本大震災に対するフランスの動き(時系列)
3月11日(金)
サルコジ大統領が菅首相に日本のために「あらゆる支援を行う用意がある」と
書簡を送付
3月13日(日)
在日フランス大使館から在日フランス人に対して避難勧告出る。
仏旅行代理店協会が日本行きパック旅行を4月末出発分まで中止にする事を
表明。
3月13日(月)
パリ・イル
ド
フランスの消防士24人が地震津波の被災地に向けて
フランスを出発。14日より救助支援を開始。
3月15日(火)
フランス政府の救助隊166人(医師2名
放射線測定技師1名含む)
仙台に向かうが、翌16日福島第一原発事故の深刻化を受けて
青森県三沢市に避難。
3月17日(木)
フランス政府避難便、成田から2機、関空から1機パリに向けて出発。
フランス外務省報道官が、仏原子力大手アレバと仏電力公社(EDF)が、
燃料の核分裂反応を抑えるホウ酸約100トンと防護服1着、手袋2万組
防護マスク3000個を日本に送ったと発表。
3月18日(金)
パリ市内で募金の受付開始。
ゲアン仏内相がラジオで福島第一原発の事故で被曝し、治療を要する
日本人が多く出た場合、仏医療施設で受け入れる考えを表明。
菅首相とサルコジ大統領が電話で会談。菅首相は、食料や燃料不足で苦しむ
被災者の窮状や放射能漏れが懸念される福島第一原発の状況等について説明。
大統領は「心からお見舞いと連帯」を表明し「支援が必要ならば遠慮なく
言ってほしい」と述べる。
3月21日(月)
仏外務省報道官はアレバ等が原発事故に対応する検査機等を日本に送ると発
表。
3月21・22日(月・火)
欧州へ輸入される日本産生鮮食品について、欧州連合(EU)欧州委員会に対し、
フランスは管理システムを要求。フランスでは前週より日本から輸入された
生鮮品と魚介に対する検査を実施開始。
3月23日(水)
フィヨン仏首相が在仏日本大使館公邸を訪れ、犠牲者を悼んで記帳。
3月25日(金)
支援物資を積んだ大型輸送機アントノフがフランスから成田空港に到着。
支援物資は毛布7000枚、ミネラルウォーター10万本、果物の缶詰5トン
乾燥スープ5万食、医薬品・医療関連品5トン、放射線量計測設備、大気
モニタリング用トレーラー1台、環境放射線測定用トラック3台など。
3月28日(月)
仏農務省は福島第一原子力発電事故の悪化によりEU委員会が決定した
輸入品検査強化を受け、日本から輸入される食品の検査を強化すること
発表。
3月31日(木)
サルコジ大統領が来日し日仏首脳会談が行われる。大統領は日本への支援と
連帯を表明し、原子力エネルギーについてG8・G20での議論を提案。
来日した原子力大手アレバのロベルジョン最高責任経営者(CEO)が、原発事故
に対し積極的に支援をしていく意向を表明。すでに来日した2人の専門家の他
20人の専門家の派遣を明言。
仏高級ブランド“ルイ・ヴィトン”等を要するモエヘネシー・ルイヴィトン
(LVMH)のアルノー最高経営責任者が株主総会で被災地に5億円の義援金送付
を決めたことを明らかにする。
4月1日(金)
フランス経済財政産業省が日本と取引する企業からの相次ぐ問い合わせを受
け
輸入に関する質問に答える特別ページを開設。
www.industrie.gouv.fr/japon
SIROCCOが国際原子力機関(IAEA)の依頼を受け、海の汚染を予測する
プログラムを開発。
4月2日(土)
仏大手金融機関ソシエテ・ジェネラル・グループが、21日に東京で開かれる
「東北応援チャリティーコンサート」に協力すると発表。
4月3日(日)~9日(土)
福島県郡山市の避難所で、フランス人星付きシェフが7人交代で炊き出しを
行う。
4月4日(月)
仏放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)が海水に溶け込んだ放射線物質が
長年にわたり影響を及ぼすことを指摘。
4月5日(火)
仏社会党が2012年の大統領選挙における党の公約として、原子力や石油に
頼らないエネルギー開発を進めることを宣言。
4月6日(水)
女優で歌手のジェーン・バーキン氏が渋谷で行われたチャリティーコンサート
「together for japan」に出演。
4月8日(金)
エールフランス航空が成田-パリの直行便を再開。
仏放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)が福島第一原発事故による放射性物質
が
1年間に与える影響を予測した地図を発表。
4月10日(日)
仏国防省、仏原子力庁(CEA)、アレバより提供された放射線防護機材40トンが
東京に到着。
第35回パリマラソンで、東日本大震災の犠牲者への励ましの為にセレモニー
開催。
4月11日(月)
アレバは放射線排出物処理、使用済み核燃料貯蔵プール管理に強い専門スタッ
フ
を新たに日本に派遣。日本に駐在する専門スタッフを計15名に増強した。
放射線研究を行う仏NGO団体CRIIRADが、福島第一原発事故で放出された
放射性物質のフランスへの影響に答える為、放射性ヨウ素131に関する報告書
を発表。
サルバドーレ・アダモ、ジェーン・バーキン、サンセヴェリーノ、カミーユ
ピエール・バルー、ニコール・クロワジーユ、フランシス・レイ,三宅純
らによるチャリティーコンサート「tunami et demain...」がパリにて開催。
WEBサイトにて国際中継も行われる。
4月12日(火)
仏放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)のパトリック・グルメロン放射線防護
局長
が、福島第一原発事故の事故評価がレベル7に引き上げられたことに対し、漏
れた
放射線の量が少ないことや、汚染地域が限られていることから、同レベル7の
チェルノブイリ原発事故に匹敵するわけではないとの見解を示した。
ストラスーブール市議会はアルザス地方のフュッセンハイム原子力発電所の
廃止決議を可決・
4月13日(水)
仏原子力庁(CEA)は、核融合発電の研究の為
青森県にある六ヶ所再生処理工
場に
導入予定のスーパーコンピューターの受注企業が、仏大手コンピューターメー
カー
のブル社に決定したと発表。
仏放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)が発表した13日付けレポートでは、
現時点で放射線物質が東京近辺に住み人には健康に害を及ぼす恐れはないが、
汚染は今後数週間以上にわたり継続するため、生野菜以外にも食物連鎖により
影響を受ける乳製品や肉類にも注意が必要と報告。
4月14日(木)
14日付フィガロ紙(電子版)によると、今年3月に日本へ入国したフランス人は
5800人で、前年の同月に比べ56.3%減少していた事が明らかになった。
在日仏大使館は仏国民に向け、14日付でホームページに以下を発表した。
(1)日本では強い多くの余震が発生している。(2)宮城、福島、茨城、栃木の
各県へは移動しないよう勧める。東京に旅行または居住することにおいては
現在のところ健康に対するリスクは生じない。その他の地域への旅行または
居住については特に問題はない。(3)しかしながら、福島原発が安定せず原子炉
が破損されている状態が続く期間は、慎重な態度を続ける必要がある。
4月15日(金)
フランス経済財政産業省が自動車産業における震災の影響をまとめたレポー
ト
を輸入に関する質問に答える特別ページに掲載。
4月18日(月)
エコロジストや原子力発電に反対する市民グループjeuneurs de Colmar は
フュッセンハイム原子力発電所の即時閉鎖を求め、ハンガーストライを決行。
4月19日(火)
仏旅行代理店協会は、震災後中止していた日本行きパッケージ旅行を4月30日
から再開させると発表。
アレバは東京電力の要求に応じ、福島第一原子力発電所に汚染水を除去する施
設
を設置し、処理すると発表。
4月21日(木)
仏電力公社(EDF)は、フランスで福島第一原子力所のような事故が起きた場合
に
24~48時間以内に対応できるような体制を作ると発表。