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エネルギー・環境レポート

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KSM エネルギー・環境レポート
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2009 年 9 月 14 日
全6頁
1/WTO ラミー事務局長、輸入品への炭素課税構想で仏政府をけん制 ...........................1
2/アレバ、ウラミンの株式譲渡で数社と協議....................................................................1
3/サルコジ大統領、炭素税導入計画の詳細を発表 ............................................................2
4/EDF エナジー、元ビジネス・企業相を顧問に迎えるべく交渉中.................................2
5/高速増殖炉「フェニックス」が稼動停止........................................................................3
6/大統領府:「EDF 次期会長については一切が未定」......................................................3
7/アレバ、初の社債発行 ......................................................................................................4
8/ASN 局長、「原子力安全については原子炉を建設する各国が権限を保有」 ...............4
9/新エネルギー分野の仏研究機関協力、近く発足へ ........................................................5
10/ルノーのペラタ COO、電気自動車に関する抱負を語る .............................................5
1/WTO ラミー事務局長、輸入品への炭素課税構想で仏政府をけん制
世界貿易機関(WTO)のラミー事務局長は 9 月 14 日付けの仏日刊紙、ルフィガロとのイ
ンタビューの中で、輸入品への炭素課税導入を求める仏政府の立場を牽制した。事務局
長は、輸入品への炭素課税について、WTO としては許可するとも、しないとも言えない
と説明。さらに、コペンハーゲンで 12 月に開かれる気候変動枠組み条約の締結国会議に
向けて、二酸化炭素排出に関する国際的な合意を実現しようと努力がなされている段階
で、一方的な措置を持ち出すのは政治的にみて賢明とは言えないように思う、と述べた。
仏政府はこれに先立ち、二酸化炭素排出量の削減に努力しない国からの輸入品に炭素課
税を導入することを、欧州連合(EU)に対して働きかけると発表していた。
(AFP 05:17
2009 年 9 月 14 日月曜日)
2/アレバ、ウラミンの株式譲渡で数社と協議
仏経済紙のレゼコーは 9 月 14 日付で、仏原子力大手のアレバが、ウラン鉱開発子会社の
ウラミン(カナダ)の株式譲渡をにらんで、数社と協議を続けていると報じた。アレバ
の責任者の談話として報じた。
アレバは 1 年ほど前に、19 億ユーロを投じてウラミン社を買収。その後、2008 年 10 月
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には、中国の電力会社 CGNPC(中国広東核電集団)との間で、49%株式を売却する趣意
書を結んだが、12 月末日にその独占交渉の期限が切れ、最終合意は未だに成立していな
い。アレバは、現在も CGNPC との交渉は続いているが、それと平行して、他の電力会社
とも交渉を続けていると説明している。具体的には、関西電力、東京電力、インドの NPCIL
(原子力発電公社)、中国の CNNC(核工業総公司)の名前が報じられている。また、ロ
シアの ARMZ も関心があることを示唆している。
(Les Echos P.20
2009 年 9 月 14 日月曜日)
3/サルコジ大統領、炭素税導入計画の詳細を発表
サルコジ大統領は 9 月 10 日、炭素税の導入構想について、裁定結果を公表した。2010
年から、炭素換算で 1 トン当り 17 ユーロを課税するとの内容。大統領はこの額を、二酸
化炭素排出枠の 2008 年 2 月以来の平均市場価格に相当するとして正当化した。課税対象
は、燃料とガスで、電力は「二酸化炭素がほとんど排出されない」ことを理由に、課税
対象から外された。また、二酸化炭素排出枠の割当規制を受けている産業施設も課税対
象とはならない。通年の税収は 47 億ユーロの見込みで、うち 27 億ユーロが家計、20 億
ユーロが企業の負担となる。大統領は、すべての税収は家計と企業向けに還元すると約
束、このうち家計向けには、定額方式の税額控除(非課税世帯の場合は還付金)により、
27 億ユーロ分を還元するとした。控除の金額は、扶養家族の多さや、居住地域(公共交
通機関の有無など)に応じて加減されるが、所得水準にかかわらず、すべての世帯が控
除を受けられる。大統領は、企業向けには、職業税の改正による減税効果で、炭素税課
税分が相殺されると説明した。大統領はその一方で、炭素税の課税額を段階的に引き上
げるという原則は確認したものの、日程を明示するのは控えた。
大統領の発表について、野党の社会党は、富裕世帯にも控除が認められる点を批判。環
境保護勢力は二酸化炭素の排出削減に向けた具体的な効果を期待できないとして失望感
を表明。また、中小企業連合会と手工業連合会は、中小規模の企業に打撃を与えるとし
て批判した。
(Les Echos P.2
2009 年 9 月 11 日金曜日)
4/EDF エナジー、元ビジネス・企業相を顧問に迎えるべく交渉中
EDF(仏電力)の英子会社 EDF エナジーは 9 月 12 日、タイムズ紙の報道を確認するかた
ちで、同社顧問としてジョン・ハットン元ビジネス・企業・規制改革大臣を迎えるべく
交渉していることを明らかにした。2008 年 10 月から 2009 年 6 月までビジネス・企業・
規制改革大臣のポストにあったハットン氏は、英の新規原子炉建設計画を発表し、また
2008 年に EDF が買収したブリティッシュ・エナジー社(原子炉 18 基を保有)を統括し
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ていた。
EDF エナジーは、ハットン氏が同社の顧問に就任する場合は当局の承認を得る必要があ
り、同氏の顧問就任は未確定とコメントした。
(AFP
2009 年 9 月 12 日土曜日)
5/高速増殖炉「フェニックス」が稼動停止
仏原子力庁(CEA)と EDF(仏電力)は 9 月 12 日、マルクールの高速増殖炉「フェニッ
クス」の稼動を停止させた。高速増殖炉の原型炉、出力 250MW の「フェニックス」は、
35 年間に 260 億 kWh の電力を生産した後、今年 3 月にすでに送電線から切り離されてい
た。ただ研究炉としての機能も持つ「フェニックス」は、「科学キャンペーン」の一環で
年内はまだ運転が続けられ、解体作業が始まるのは 2012 年となる。
燃料としてウラン 235 ではなくウラン/プルトニウムを使用し、また熱回収のために加圧
水ではなくナトリウムを利用する高速増殖炉は、1970 年代には新型原子炉として期待さ
れ、仏の原子力産業の将来を担うべく、高速増殖実証炉「スーパーフェニックス」も建
設された。高速増殖炉は発電をしながら、燃料を使用前以上に増やすことが出来る原子
炉である上、クリスチャン・ボネ CEA マルクールセンター部長によると、ウラン鉱から
従来型原子炉と比べて 50 倍の使用可能な成分を抽出/利用することが可能。
なおクレイ・マルヴィル(イゼール県)に建設された「スーパーフェニックス」は、反
核団体やエコロジストの抗議運動の格好な標的となったが、1997 年に廃炉決定がなされ、
技術トラブル頻発の 20 年の歴史に終止符を打った。当時のジョスパン内閣(社会党)は
緑の党との連立内閣であり、ボネ部長は、「スーパーフェニックスは社会党と緑の党との
選挙合意を成立させるための犠牲となった」と主張する。
一方、反核連合「脱原発を目指す会」は、「高速増殖炉は CEA のお気に入りの分野」、「CEA
は今後も、人類が行う活動中の最も危険な プルトニウム自己生産 に取り組むだろう」
と懸念を表明。さらに国が進める「第 4 世代原子炉開発」の枠内で高速増力炉が復活す
る可能性があると予測する。仏は、2020 年までに第 4 世代原子炉のプロトタイプ完成を
目標に掲げているが、「開発するべき第 4 世代原子炉」は選定されていない。しかしボネ
部長は、高速増殖炉に関する研究/実験が行われたマルクールが、第 4 世代原子炉のプロ
トタイプ建設地となることを期待している。
(AFP
2009 年 9 月 13 日日曜日)
6/大統領府:「EDF 次期会長については一切が未定」
EDF(仏電力)のガドネクス会長の任期が 11 月に期限切れになる。仏各紙は次期会長に
関する記事を毎日のように掲載しているが、9 月 10 日付けレゼコー紙は、大統領府が白
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羽の矢を立てたヴェオリア・アンビロヌマン(環境、公共輸送)のプログリオ会長は、
自らが EDF 会長に就任すると同時にヴェオリア経営にも携わること、さらにヴェオリア
と EDF との「接近」を、EDF 次期会長就任の条件にしたと報じ、同報道は大きな波紋を
呼んでいる。これに対し、ゲアン大統領官房長は 12 日付け「ジュルナル・デュ・ディマ
ンシュ紙」上で、EDF 次期会長については未だ何も決まっておらず、会長が変わるかど
うかも未定と述べた。EDF の現会長であるガドネクス氏は 7 月、3 年間で 20%という電
気料金の大幅引き上げを希望する発言を行い、サルコジ大統領らの不興を買ったが、ゲ
アン氏の言によると、ガドネクス氏再任の可能性も浮上したことになる。一方、大統領
府は、プログリオ会長が提示した「条件」について、同一人物が主要 2 社の経営に同時
に携わることは認められない、ヴェオリアも EDF も多額の負債を抱えており両社の合体
は財務上メリットがない、専門を大きく異にする EDF とヴェオリアの合併は関係者や世
論を納得させられないと判断したようだ。
なお、EDF 次期会長候補として一時下馬評に上ったローベルジョン・アレバ会長、クロ
ン・アルストム会長らの可能性はなくなり、シレリ GDF スエズ副会長(元 GDF 会長)
、ま
たゲアン大統領官房長自身などが依然、次期会長候補として名前が挙げられている。
(Les Echos P.2
2009 年 9 月 14 日月曜日)
7/アレバ、初の社債発行
仏アレバ(原子力、送配電機器)は 9 月 11 日、同日、22 億 5000 万ユーロの社債を起債
したと発表。同社初の社債発行であるが、10 分間で 160 億ユーロの応募があり、申し込
みを締め切った。社債は、償還期限 7 年、利息 3.875%の 12 億 5000 万ユーロと、期限
15 年、利息 4.875%の 10 億ユーロの 2 種。同社はコミュニケを通じて、起債の目的はグ
ループが保有する負債の平均償還期限の延長、および事業発展プランの支援であると説
明した。
(AFP
2009 年 9 月 11 日金曜日)
8/ASN 局長、「原子力安全については原子炉を建設する各国が権限を保有」
パリで開催された MDEP(多国間設計評価プログラム)の会合で、米、仏の原子力安全当
局の責任者が、「新規に原子炉を建設する各国は協力する必要があるが、原子力安全を保
障するのは各国の責任である」との見解を表明した。仏原子力安全局(ASN)のラコスト
局長は、「将来的に原子炉設計を認証する権限を持つ世界原子力安全局が設置されるだ
ろう」との見解が会合で出さ
れたことを明らかにした上で、「原子炉の建設は単に技術的問題ではなく、民主的討論の
対象となるべき公的問題である」と述べ、「世界原子力安全局」構想に反対の態度を示し
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た。
今回の MDEP の会合は、第 3 世代原子炉(EPR と AP-1000)の安全をテーマに、10 日と 11
日の 2 日間にわたり開催された。
(AFP
2009 年 9 月 11 日金曜日)
9/新エネルギー分野の仏研究機関協力、近く発足へ
仏経済紙のレゼコーが 9 月 14 日付で報じたところによると、仏政府は近く、新エネルギ
ー分野における研究機関の協力合意について、内容を公表する予定。報道によると、CNRS
(国立科学研究センター)、CEA(仏原子力庁)、IFP(国立石油研究所)の 3 者が協力で
基本合意しており、大学や他の関係する研究機関とも協力して、研究支援の基本方針を
政府に進言する協議機関が設置される。ANR(研究プロジェクトに資金を供給する公的機
関)と ADEME(省エネ庁)も鑑定能力を提供する形で協力する。風力や太陽エネルギー
など向けの過去の支援策が、ドイツや中国、韓国といった主に外国メーカーの利益とな
る形で吸い取られてしまったとの反省に立って、クリーンエネルギーに加えて、原子力
や自動車燃料などの分野でも、仏の技術力の強化に向けた政策立案に上流から加わる狙
いがある。
(Les Echos P.10
2009 年 9 月 14 日月曜日)
10/ルノーのペラタ COO、電気自動車に関する抱負を語る
9 月 15 日から 27 日まで国際自動車見本市「フランクフルトモーターショー」が開催さ
れる(一般見学者への公開は 17 日から)。仏ルノーはこれに 4 種類の電気自動車モデル
を出展したが、こうしたルノーの戦略について、仏経済紙ラトリビューンは同社のペラ
タ COO にインタビューした。
コスト面の問題などを理由に電気自動車の将来性に懐疑的な見方をする専門家も多い中
で、ペラタ COO は、●ルノーと日産がバッテリーを設計・製造する子会社を傘下に保有
しており、必要な投資規模やコストを確実に把握できる強みがあること、●バッテリー
の性能向上について具体的な見通しが立ちつつあり、それがコストの削減を可能にする
こと、●バッテリーの単位コストは一部で言われているような 1 万 2000-1 万 5000 ユー
ロほど高いものではなく、政府補助金を加味すると年間の走行距離が 1 万 2000 キロメー
トルを超えるドライバーにとっては熱機関利用の自動車よりもコスト安になるような製
品を提供するのが目標であること、●石油価格は中印などの景気回復に伴ってまた高騰
し、100 ドル/バレル以上に戻ると予想されるうえに、二酸化炭素排出の削減が急務で
ある中で、バッテリー技術の成熟に伴って電気自動車が画期的な解決となり得ること、
などを指摘して、ルノーの戦略を擁護した。ただし、急速充電設備の設置が電気自動車
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の普及の重要な前提条件であり、これはコストが嵩むため、国レベルでの取り組みが必
要なことを認めた。
他方でルノーはハイブリッドカーには懐疑的な姿勢を見せているが、その理由として、
COO は、●二酸化炭素排出をゼロにできるのは電気自動車だけであること、●ハイブリ
ッドカーは搭載する部品が多いために全体の重量が 150-200 キログラムも増えること、
などをあげた。
今後の業績見通しについては、今年は世界市場が 15%程度後退するとみられる中で市場
シェアを拡大し、来年も欧州市場が 10%前後後退する中で販売台数を同水準に維持して
シェアを相対的に伸ばす意欲を表明し、国際市場での成長戦略を重視する方針を明らか
にした。
(La Tribune P.16
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2009 年 9 月 14 日月曜日)
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