ディジタル信号処理(DSP) (伊藤登研究室) ディジタル信号処理(digital signal processing: DSP)は科学技術のあらゆる分野における基幹技術となっ ており、音声、音響、画像、気象情報、地震波、医療、ディジタル通信など様々な分野でその有効性を発 揮している。伊藤登(Deng)研究室では、様々な情報処理システム(定常フィルタ、可変フィルタ、多次 元フィルタ、信号補間器など)の最適設計 (optimal design) と実現構造 (implementation structure) に関する 研究を行っている。詳しくは http://www.lab2.toho-u.ac.jp/sci/is/deng/ ◇ 音色可変・環境適応型ディジタル補聴器の開発 振幅特性が可変なディジタルフィルタ(可変振幅フィルタ)の最適設計に基づき、補聴器ユーザの音 色好みと使用環境に応じて音色が容易に調整可能な音色可変・環境適応型ディジタル補聴器の開発。 ◇ 可変振幅フィルタの最適設計 異なる振幅特性が素早く得られるような可変振幅再帰形フィルタの最適設計アルゴリズムの開発。 ◇ 可変位相フィルタの最適設計 ディジタル通信において、通信回路の非線形位相特性を線形化し、波形伝送歪を抑える必要がある。 本研究では、異なる位相特性が素早く得られるような可変位相フィルタの最適設計を行う。 ◇ 信号補間器の最適設計 ディジタル画像を構成する画素(ピクセル)の数をしばしば変更する必要が生じる。このような画 像処理は画像の解像度変換と呼ばれる。本研究では、広帯域(wide-band)ディジタル信号の高精度 補間にも適する高精度のディジタル補間器(interpolator)の最適設計法を開発する。 ◇ 可変非整数遅延フィルタの最適設計 ディジタル通信における受信信号の時間ずれの調整とディジタル画像の画像補間は可変非整数遅延 ディジタルフィルタ(variable-fractional-delay filter: VFD filter)と呼ばれる一種の特殊なフィルタで 実現できる。本研究では、VFD フィルタの最適設計を行う。 ◎ ゼミの予定:春学期は信号処理入門書を週1回輪講の形で基礎勉強。秋学期から卒論テーマに着手。 ◎ 使用言語:MATLAB Interpolated Image Using 2−D VFD Filter 50 100 150 200 250 Input Image 300 50 350 100 400 150 450 200 250 500 50 100 150 200 250 50 100 150 200 250 300 350 400 450 2 次元 VFD フィルタによる高解像度画像補間(画像拡大) 500
© Copyright 2024 Paperzz