<乗馬療法に興味がある方は、ぜひご連絡ください♪> ・わらしべ乗馬療育研修センター パンフレットの送付希望 ・研修会の参加希望や、見学希望 ・今まで蓄積してある、乗馬の効果に関する資料 ・海外で研修した乗馬療法の資料 など・・・ お気軽にお問い合わせください。 社会福祉法人わらしべ会 障がい者支援施設 浦河わらしべ園 わらしべ乗馬療育研修センター 〒057-0171 北海道浦河郡浦河町西舎 120-2 電話:0146-24-8221 Fax:0146-24-8222 ホームページ:http://www.jyohba-ryoiku.or.jp/ メールアドレス:[email protected] 1 海外研修を終えて 理学療法士 小島 愛子 <帰国後に生かしていること> 乗馬療法に使用する、おもちゃなどを工夫して作製した例 ・カラフルな花を同じ色のボタンでつなげ て、色の学習をする。 ・輪にしたものを馬に乗ったまま、馬の 耳にかける。→体のストレッチ ・上記の車バージョン 馬場内にりんご、または花の部分(乗り 手の能力に合わせて選択)を隠し、集め て木につけていく。 (花はボタンと同じ色につけるなど、色の 学習や手指の巧緻性の向上などにつな がる。) ・りんご→マジックテープ ・花→ボタン 2 馬具やクッションなどを工夫して作製・改良した例 ・手綱の持ち方の工夫 親指に指人形をつけて、それが横にな らないように気をつける。 ↓横になってしまった場合 ・鞍カバー 脊髄損傷などで、臀部に感覚のない 乗り手が、皮膚剥離などを起こさない ようにするためのカバー ・月型クッション 体を 1 人で支えられない乗り手のため のクッション。お腹の前、またはお尻の 後 ろ に 体を 包むように 置いて、体 をホールド する。 → ※上記の他、1 人で座っていられない方のための鞍を試作中。 3 研修会の開催や、乗馬療法の効果の研究 ・・・など。 ・研修会の開催 ‐障がい者乗馬に興味のある方に向け た研修会。 ‐ボランティア養成のための研修会 など ・講師としてスタッフを派遣 ‐韓国での障がい者乗馬普及活動 など ・ボランティア・トレーニングカード ボランティア個人個人が、どれくらい のスキルがあるのかを明確にするた めのカード ・乗馬の効果の研究 乗馬がどのように身体に良い影響を 与えるかなどを、客観的な数値で表せ るように検証中。 屋内馬場内にカメラを取り付け、前・ 横・上の 3 方向から乗馬時のビデオを 撮影できるようにしたり、馬場前に研究 室を設置して乗馬前後の姿勢の変化 などを確認したりできる。 4 <今後の課題> ・人材育成(テキスト等の作成) 海外(特にイギリスやアメリカ)では、理学療法士が 「Hippotherapy(治療的乗馬)」の 勉強をすれば、「Hippotherapist(乗馬療法士)」の資格を取ることができ、馬を使った治 療を行うことが出来るが、日本では乗馬療法自体が広く知られていないため困難。また、 海外では Hippotherapist や、乗馬療法のインストラクターになるためのテキストがあり、カ リキュラムも確立されている。 ・後継馬の育成と、育成場所の確保 海外では日本と比較して馬が身近であり、馬に対する抵抗などが異なっていた。乗馬 療法で使用する馬も調教と多くの経験を必要とするため、使用している馬が高齢化して 引退することを念頭に、将来を見据えて次の馬の育成などを行っていた。また、乗馬療 法用の候補馬もすぐに見つけることが出来たり、3 ヶ月ほどの試用期間があって乗馬療 法に向かない馬は返却できたりしていた。しかし、日本においては候補馬を見つけること 自体が困難で、スペース(馬房など)を確保することも難しいことが現状であり、馬が高齢 化してきても次の馬を育成することが出来ないため、対策が必要であると感じた。 ・医療関係者を含め、多くの方への普及 より多くの医療関係者の乗馬療法に対する認識を広げるため、海外での乗馬療法に 対する考え方と日本の現状の比較を様々な学会(例えば理学療法学会など)等で発表し ていく。それに加えて、乗馬の効果の研究も行う。また、海外の先生と協力し、日本でも Hippotherapy の勉強会を開催する。 ・馬車などの導入 馬車操作は、体重制限により乗馬できない方や恐怖心がある方に、自由に動き回るこ とを感じてもらえたり、馬に乗るだけでなく気分転換に馬車操作の練習をするなどの工夫 ができる重要なツールの 1 つである。 現在、車椅子ごと乗車できる馬車を設計し、 製作中である。 ・センソリー・トレイル※の設置 ※次ページ参照 5 ※センソリー・トレイルとは・・・※ 視覚・聴覚・嗅覚・触覚に加え、固有覚に対する刺激を全身で受けることが可能で、 様々な感覚を通して気付きを促し、情緒の安定や発達の促進を目的とした小道 ←↓カラフルな柵など様々な素材で 出来た迷路 ←地面に砂利や貝殻、木製の橋を 置くことで馬の歩く音の違いを聞く。 噴水を置いて、水の音や感覚を楽しむ。→ ←アップダウンのある坂道で固有感覚 を刺激 周りには花やハーブを植えて香りを楽 しむことが出来る。 6
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