Lesson 03:デジタル写真の背景の単純化 一般に販売されているコンパクトタイプのデジタルカメラは、画像記録素子のCCDのサ イズが1/2インチ程度の大きさです。 35mm フィルムサイズに比べて面積が約1/6と小さいので、使用されているレンズの 焦点距離が35mm カメラに比べて短いのが特徴です。 このために、最短撮影距離が短く、被写界深度が深いという特性があります。 このことは、接写に向いているのと同時に、風景などを手前から無限遠までピントを合わ せるパンフォーカス撮影に向いているといえます。 ところが、この被写界深度の深さが、花などを接写したときに、被写体だけでなく背景ま でが、はっきり映ってしまい、被写体の存在を弱めてしまう原因になります。 今回のレッスンでは、このようなデジタル写真の背景を「トーンカーブ」を使って暗くし て、被写体を強調することを勉強します。 インプット:kadai03 アウトプット:kadai03end 処理手順 1.インプットの画像を開きます。 (サンプル画像:kadai03) 2.主体となる被写体を選択して、アルファチャンネルにします。 チャンネル名:shakuyaku アルファチャンネル −1− 3.作成したアルファチャンネルを、選択範囲として読 み込み、選択範囲を反転します。 4.レイヤー⇒新規調整レイヤー⇒トーンカーブ、を選 択します。 RGBチャンネルで右上のポイントを選択して、 入力レベル:255、出力レベル:100、に設定 します。 選択された背景が暗くトーンダウンして、被写体が 強調されます。 5.名前を付けて保存します。 とても簡単に、背景を一眼レフで撮影したように修整す ることが出来ました。 トーンカーブは、 「レベル補正」と「明るさ・コントラス ト」の機能を持っている調整ツールです。 トーンカーブ ぼかし(ガウス)フィルターを使って、背景をぼかすと軟らかなボケを表現することが出 来ます。 −2−
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