108.CENTRAL TOKYO 古 典 時 計 協 会 平成 27 年 8 月例会 日時 8 月 23 日(日) 13~17 時 江東区総合区民センター(西大島) 7F 第 5 研修室 江東区大島4-5-1 ℡03-3637-2261 都営新宿線 西大島駅下車 徒歩1分 交通のご案内 ※以前よりお渡している ネームプレートをお持ち の方は今後の例会でも 使用していきたいと思い ますので、ぜひご持参 いただきますようお願い します。 ※以前よりお渡している ネームプレートをお持ち の方は今後の例会でも 使用していきたいと思い ますので、ぜひご持参 いただきますようお願い します。 電車の場合 JR総武線「亀戸」駅より徒歩 15 分 都営地下鉄新宿線「西大島」駅A4 出口より徒歩 1 分 バス利用の場合 1.都バス都 07 系統 「錦糸町駅」⇔「門前仲町」 2.都バス亀 23 系統 「江東高齢者医療センター」⇔「亀戸駅」 3.都バス亀 24 系統 「葛西橋」⇔「亀戸駅」 4.都バス草 24 系統 「東大島駅」⇔「浅草寿町」 5.都バス錦 28 甲系統 「東大島駅」⇔「錦糸町駅」 6.都バス亀 29 系統 「なぎさニュータウン」⇔「亀戸駅」 7.都バス両 28 系統 「葛西橋・葛西車庫」⇔「両国駅」 1~7 とも「西大島駅」下車徒歩 1 分 コレクションテーマ : 苦労して直した形跡のある古時計(腕,置き、掛) 講 演 : パネルディスカッション「昔の時計修理」 この部品探しています。この修理困っています。 加藤名誉会長 毛利 友一さん 毛利 友一さん (当日、探している部品、困っている修理品などありましたら、 是非お持ち下さい。) 56 セイコー日送りの修理提案(予定) 加藤名誉会長 BULLETIN 紹介 (vol.57/4 No416 /2015) 脇田 稔さん その他、コレクションの展示品なども随時お待ちしております。 ※内容は都合により変更になる場合があります。 7 月例会報告 7 月の例会は 26 日、江東区亀戸文化センターにて開催され 25 名の参加となりました。 また、リシュモンジャパンの大西様よりお菓子を頂きました。ありがとうございました。 展示品紹介・コレクションテーマ 入れホゾ機、関連機具、工具 お持ち頂きました皆様、有り難うございました。 上瀬会長より 入れホゾ機のはなし 上瀬会長よりモーターを利用した自作の入れホゾ機について解説して頂きました。クラフトコンテスト でもご披露頂きましたが、今回は実演もして頂き、精度の高い穴あけ作業が出来る大変便利な工具と なっていました。この他にも穴あけ前の焼きなましの方法についても解説して頂きました。 佐々木副会長より 佐々木副会長より Bulletin BULLETIN 紹介 2015 Vol.57/3, No415 を解説して頂きました。修道院などのベルの音につ いての記事を中心に解説して頂き、そこに掲載されていたチャイムの音を実際に聴かせて頂きました。 またこの他に、岡山を訪れた際のお話もして頂きました。(別紙をご覧ください。) 司会:山崎 伸さん パネラー:大杉副会長、加藤 パネルディスカッション:クロックコレクション 晃正さん、斉藤 正義さん 大杉副会長、加藤さん、斎藤さんの3名のコレクターをパネリストに、コレクションをする事になった きっかけや、購入時のポイントについて伺い、時計の入手方法やコンディション、材質など、様々な お話しをして頂きました。最後に展示されていた時計を鑑定してもらい、ベテランコレクターならでは の厳しいご意見を窺う事が出来ました。 ~お知らせ~ ・スイス時計協会よりパネル展示開催の案内を頂きましたのでご紹介致します。 『わが国にスイス時計の礎を築いた ~エメ・アンベール使節団』 ― ― 8 月 2 0 日 ~ 2 5 日 東 武 百 貨 店 池 袋店 ワ ー ル ド ウ ォ ッ チ フ ェ ア 会 場 に 展 示 ―― 2014 年に国交樹立150 周年を迎えた日本とスイス。1863 年に使節団の代表として来日した、スイス 時計製造者連盟会長、エメ・アンベール氏の足跡を中心に、修好通商条約締結に至るまでの過程や当時 の江戸の様子、また150 年ほど前に輸入されたスイス時計や当時の和時計などをご紹介します。その他、 アンベール使節団代表が帰国後に出版した“幕末日本図絵(Le Japon illustré)”をはじめとして、両 国政府の歴史的な資料も併せて展示予定です。 会期: 2015 年8 月20 日(木)~25 日(火) 会場: 東武百貨店 池袋店 8階催事場 ワールドウォッチフェア会場 東京都豊島区西池袋1-1-25 TEL:03-3981-2211(代表) 時間: 午前 10 時~午後 8 時(25 日は午後 5 時まで) パネル展示に関するお問合せ先 スイス時計協会FH TEL:03-3221-9678 FAX:03-6272-9678 E-mail:[email protected] Website:www.fhs.jp 訃報 会員の大槻 直也さんがお亡くなりになりました。 謹んでご冥福をお祈りいたします。 今後の日程 5F 9/27(日)亀戸文化センター 5F 10/25(日)亀戸文化センター 第 1 研修室 第 1 研修室 13 時~17 時 13 時~17 時 当会のホームページアドレスは、http://www.nawcc108.org/ NAWCC108 支部・古典時計協会会報 NO.183 発行日/2015 年 8 月 1 日 発行人/会 長・上瀬 編 集/事務局長・山崎 千春 伸 編集委員・中田 直樹 編集委員・佐藤 賢太 [email protected] TEL 04-2922-2871 [email protected] 佐々木副会長より 和時計見学記 岡山の時計見学記 副会長 佐々木勝浩 7 月 14 日、岡山を旅行する機会があり、いつかは行かなければならないと思っていた津南町の誕生 寺と福山自動車時計博物館を訪問することができた。 岡山から車で国道 51 号線を北へほぼ1時間、久米南町の誕生寺(写真1)を訪問した。誕生寺は浄 土宗を開いた法然上人の降誕の地と言われ、浄土宗の霊場のトップとあって、静かな中にも威厳と風格 を備えたたたずまいを示していた。津田助左右衛門作の櫓時計は、敷地内の宝物殿にあり、宝物殿が閉 まっていたので社務所でお願いして開けて頂いた。櫓時計はガラスケースに収蔵され展示されていた。 櫓時計は、高さ 1 メートル 7、80 はあろうか、シンプルだが頑丈な大きな櫓台に大型の一挺天符の 時計機械が載っていた(写真2) 。今回はアポイントなしの訪問だったので機構や銘の確認は出来なか ったが、正面の両端と袴腰に施された銀象眼、指針板上の放射状の剣紋様、そして一文字指針など、津 田作の和時計の特徴を確認できた(写真3)。参考までに、機構の特徴として、時打ちの停止・解放を 制御する子引き輪(打3番車)の代わりにハート型カムが採用されていること、子引き輪がないため三 つ枝金でなく二つ枝金(懸かり鎌と落込み金がくっついたため)の採用、象型足の採用などが挙げられ る。銘は時計機械の底面に「尾張御時計師津田助左右衛門作之」と鏨でしっかりと彫られているが、製 作年は刻まれていない。なお両扉裏、後扉裏に書かれた銘文から、天保十二年(1841)の大阪道頓堀 の兵庫屋から寄進されたことが判るが、これからは年代の特定はできない。これらについては、国立科 学博物館研究報告 E 類 31 巻(2008)に佐々木・近藤が報告しているところである。なお同櫓時計は、 平成15年(2003)に岡山県指定文化財(歴史資料)に指定されている。 もう一つの訪問箇所、福山自動車時計博物館は、岡山駅から車で山陽自動車道経由で西へ約1時間(参 考までに福山駅からは徒歩 15 分) 、福山城に隣接する神社・仏閣の集まった地域にあった。町の中に突 然現れたレトロ感漂う煉瓦造りの建物と時計台。表には南極で活躍したという雪上車が無造作に置かれ ている(写真4)。入り口を入ると、建物は木造だが柱のない広い空間で、そこにクラシックカーを始 め、オートバイ、などが所狭しと置かれ、高い壁には壁にはおびただしい数のぼんぼん時計が何段も天 井近くまで掛けられている(写真5) 。所々に立っている蝋人形(エジソン、マッカーサー、吉田茂な ど)が愛嬌を振りまく。我々時計愛好者として目を引くのは、もちろん多数のぼんぼん時計を始めとす る時計コレクションだ(写真6) 。特に、充実した塔時計機械のコレクション(写真7)と和時計コレ クション(写真8、9)は一見に値する。 この博物館は、博物館として決して行き届いた展示がされているという訳ではない。どちらかと言え ば未完成。館長でオーナーの能宗孝氏のポリシーとして掲げておられる四つの「れ」、すなわち「乗れ、 見れ、触れ、写真撮れ」も相まってか、実はどういうわけか楽しいのである。時計の多くは動いている。 これもモノを見せるだけでなく機能を見せるという能宗氏の博物館思想の表れだろうか。雑然とおかれ た展示品をよく見ていくと、かつてのパリの工芸博物館のチャペルの展示のように、陰から面白そうな ものが次々と現れてくる。それはおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさであり、かつてクンスト・ ウント・ブンダーカマー(珍奇の部屋)と呼ばれたヨーロッパの裕福な貴族のコレクションルームはこ んなだったのではないか、と思わせるものである。その点で博物館として大変ユニークで惹き付けられ る博物館だった。 実は、この他に日本一大きな和時計があるという岡山吉備津神社も訪問した。残念ながら、ここは収 蔵庫入に収蔵中で見せられないとのことであった。これについては最近の和時計学会誌に関喬氏が報告 しているので興味ある方は参照されたい。 写真1 写真 4 写真 6 写真 8 写真 2 写真 5 写真 7 写真 9 写真 3
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