+ ビジネスによるウガンダの社会課題解決 ー具体的事例からー MPJ2014年ウガンダ研修 ビジネス班 澤山友佳 + 構成 n 先進国企業によるBOPビジネス −BOPビジネスとは −BOPビジネスの有名な例 −ウガンダ国内のBOPビジネス例 n マイクロファイナンス −マイクロファイナンスとは −ウガンダ国内でのマイクロファイナンス例 n 社会起業 −ウガンダ人による起業の例 + BOPビジネスとは? 途上国におけるBOP層* を対象(消費者、生産者、 販売者のいずれか、またはその組み合わせ)とし た 持続可能なビジネスであり、 現地における様々な社会的課題の解決に資する ことが期待される、 新たなビジネスモデル [経済産業省定義] *Bottom (Base) of Economic Pyramid層。一人当たり年間所 得が2002年購買力平価で3,000ドル以下の階層。全世界人口の 約7割である約40億人が属するとされる + BOPビジネスの例 n Unilever(多国籍企業):自社製品のインド農村地域への展開 BOP層でも購入可能な石鹸・洗剤類などを販売 農村地域の女性を販売員として訓練し自立支援 n Nutriset(フランス):栄養失調治療食品「プランピーナッツ」 飢餓問題に取り組む国連機関や国際NGOなどに販売 出荷先はエチオピア・ニジェール・ソマリア・スーダンなど n Peepoople(スウェーデン):簡易トイレバッグ「PeePooバッグ」 都市部スラム(ケニア・ナイロビなど)に廉価で販売+援助機関 への販売を通して災害被災地や難民キャンプに供給 + サラヤ#1 企業概要 n サラヤ株式会社 n 1952年創業 n 資本金:4500万円(2012/10現在)*中小企業 n 本社所在地:大阪 n 事業内容:衛生用品・健康食品の開発・製造・販売 【日本初】 n 手洗いと殺菌消毒ができる石鹸液と石鹸液容器を考案・事業化 n アルコール製速乾手指消毒剤を販売 + サラヤ#2 ビジネス概要 n アルコール手指消毒剤の現地生産・病院向け販売(準備中) n Solution 医療施設の衛生環境改善→エボラ出血熱などの感染症予防 現地の雇用創出→失業率改善 n 今までの歩み 2010~ 「SARAYA 100 万人の手洗いプロジェクト」 アフリカ・ウガンダでのユニセフの手洗い普及活動を 支援 2011 JICA協力準備調査に採択、事業化に向け調査 −パイロットプロジェクトを実施し病院での受容性調査・啓発活動 −生産体制確立に向けた調査 + Phenix Logistics #1 企業概要 n Phenix Logistics Uganda Limited. n 2000年創業(再建)*前身となる企業は1964年設立 n 従業員数:250人 n 本社所在地:カンパラ n CEO:柏田雄一(前ヤマトシャツ代表取締役副社長) n 事業内容:綿製品の製造販売 【ウガンダ国内唯一】現地で生産された綿花を用いた紡績・織 布・裁断・縫製の一貫生産 + Phenix Logistics #2 ビジネス概要 現地で生産されたオーガニックコットンを用いて綿製品を製造・ 販売 安さだけでは太刀打ちできない →オーガニックコットン使用/厳しい品質管理による高付加価値 製品を海外の一流企業* に提供 *CROCODILEなど cf) 綿花の害虫を食べる天敵のアリが生息しておりオーガニック 栽培が比較的容易 n 国際協力銀行(JBIC)がウガンダ開発銀行を通じたツース テップローンの形で設備導入時に融資 + マイクロファイナンス 貧困層を対象とする少額融資のこと 貧困層は 通常銀行から借り入れるために必要な担保なし 零細事業を営むために必要な資金は少額 →一般銀行の貸し付け対象とならない そこで 自営業者、低所得世帯、零細企業に対する 小口ローン、貯蓄、送金、保険等の金融サービス を提供する機関としてマイクロファイナンス機関が近年増加 + Kiva 2005年アメリカで設立されたマイクロファイナンスを行うNPO n n 途上国47ヶ国のフィールドパートナーと提携し活動 しくみ 起業家 出資者 起業家 出資者 起業家情報 インターネット経由 一口US$25 フィールド パートナー 起業家 Kiva 融資 出資者 出資者 + ウガンダでのマイクロファイナンス n Kivaのウガンダにおける主なフィールドパートナー Micro Credit for Development and Transformation SACCO(5726 人) BRAC Uganda(13948人) HOFOKAM Ltd., a partner of Catholic Relief Services(10064人) Pearl Microfinance Limited(35231人) UGAFODE Microfinance Limited(3778人) n 具体的事例 母子家庭の母親がKivaを通して2週間でUS$150の融資を受けピー ナッツバター製造・販売事業を開始、3ヶ月で融資金を返済し、子供 の学費と家賃も支払えるように + Good African Coffee #1 ウガンダ国内で生産されたコーヒーを加工・包装 し、仲介業者を経ずに英国で販売 英国のスーパーマーケットで販売された初のアフ リカのコーヒーブランド n 年間売り上げUS$1.2million≒1.2億円 (2011年時点) n CEO: Andrew Rugasira (2007年 Young Global Leader選出) cf) ウガンダはアフリカで2番目のコーヒー輸出国、 世界全体の取引量の3%を輸出 + Good African Coffee #2 n Issue 加工など原料に価値を付加するプロセスが国内で行われない →質の高いコーヒー豆が先進国企業から安く買い叩かれる →コーヒー生産者が十分な収入を得られず貧困に陥る n Solution ウガンダ国内の農家と契約して質の高いコーヒーを適正価格で購入、 コーヒーを加工・包装し、英国の大手小売りチェーンTescoに直接搬入 “Trade not Aid” “50% Profits Shared” 利益の50%を生産者とそのコミュニティに還元 (16のマイクロファイナンス設立、農業技術指導、オーガニック認定プログラム など) + Eco-Fuel Africa #1 調理用バイオマス燃料を農家に委託生産し、買い取り・販売 n Impact 260人の女性を販売員として雇用 2500人の零細農家がバイオ燃料生産者に 5000世帯が日常的にEco-Fuel Africaのバイオ燃料を使用 n CEO:Sanga Moses(TED Fellow/ 元銀行員) n 融資機関 Halloran Philanthropies, Global Catalyst Initiative, スウェーデン 国際開発協力機関、米国国際開発庁 + Eco-Fuel Africa #2 n Issue 1)アフリカ全体の人口の76%が 薪炭を調理用燃料に→森林破壊 2) 農村の貧困 n Solution 釜を農家に貸し出し、 農家はこれを利用して廃棄物か らクリーンな燃料を生産し、 Eco-Fuel Africaに販売 農村の女性を販売員として雇用 →環境問題改善/農村世帯の収入 向上 + 今後の課題 「なぜビジネスの事例が少ないのか?」 「どのようなビジネスがウガンダで成功する可能性があるのか?」 これらを明らかにするため、以下をさらに調査したい n ウガンダの様々な社会的課題を踏まえた特有のニーズ n ウガンダにおけるビジネス立ち上げの際の障害やリスク
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