校長室だより 第3号(PDF:224KB)

保護者・地域の皆様
(学校HPでも掲載しています)
平成28年6月27日(月)
越谷市立大相模小学校
田﨑研志
雨ニモアテズ
風ニモアテズ
雪ニモ夏ノ暑サニモアテズ
ブヨブヨの体ニ
タクサン着コミ
意欲モナク
体力モナク
イツモブツブツ不満ヲイッテイル
毎日塾ニ追ワレ
テレビニ吸イツイテ遊バズ
朝カラアクビヲシ
集会ガアレバ貧血ヲ起コシ
アラユルコトヲ
自分ノタメダケ考エテカエリミズ
作業ハグズグズ
注意散漫スグニアキ
ソシテスグ忘レ
リッパナ家ノ
自分ノ部屋ニ閉ジコモッテイテ
東ニ病人アレバ
医者ガ悪イトイイ
西ニツカレタ母アレバ
養老院ニ行ケトイイ
南ニ死ニソウナ人アレバ
寿命ダトイイ
北ニケンカヤソショウガアレバ
ナガメテカカワラズ
ヒデリノトキハ冷房ヲツケ
ミンナニ勉強勉強トイワレ
叱ラレモセズ
コワイモノモシラズ
コンナ現代ッ子ニダレガシタ
鍛える・我慢する
ずいぶん前になりま
す。詩人・宮沢賢治の
「雨ニモマケズ」とい
う有名な詩のパロディ
「雨ニモアテズ」を知
りました。作者不詳、
当時の小児科学会で紹
介されたようですが、
詳しい経緯等は存じ上
げません。ただ、当時
一人の担任として、考
えさせられる内容と受
け止め、子供たちに紹
介したことを今でも覚えています。今の子供たちであれば、ここにケイタイ・スマホやインタ
ーネット、ゲーム等が加わるのでしょうか。
大相模小学校では、子供たちを「鍛える」ことを大切にしています。1学期は残り1ヶ月も
ありませんが、しっかりと学期のまとめをし、夏休みを経て充実の2学期につなげたいもので
す。そのためにも、子供たちには常に全力を発揮してもらい、教職員は子供たちを全力で支え
てもらいたいと考えています。
子供たちは、日々体も心も自分で成長させています。学習したことを身につける吸収力は、
大人は敵いません。また、柔軟性や敏捷性は最も身につく時期です。何よりも、努力を積み重
ねることで、心が鍛えられます。
誰でも嫌いなことや苦手なことには、なかなか取り組みにくいものです。しかし、「それなら
やらなくていいよ。」とは言えません。単に頑張るのではなく「頑張り抜く」大相模小の子供た
ちであってほしいと、始業式で子供たちに伝えました。当然、そこには「我慢する」ことも大
きく関わってきます。努力しすぐ結果に表れるものばかりではありません。一生懸命考え、努
力し、よりよい自分を目指して粘り強く取り組めた時、もし結果が伴わなかったとしても、き
っと「頑張り抜いた」「やり抜いた」ことが子供たち自身に積み重ねられ、心が鍛えられ、次の
困難に立ち向かう原動力になるものと思います。
努力がすべて報われるわけではありません。しかし、努力は嘘をつきません。裏切りません。
これからも子供たちを認め、励ましながら、鍛えていきます。そして、子供たちには、我慢
強さ、困難にくじけず立ち向かう心の強さを身につけさせていきます。
(そして、心が強くなった子は、他人に対する優しさが増し、思いやりの心も高まると思って
います。これは、私個人の教員としての経験則であり、科学的根拠はないのですが。)