長隆氏(東日本税理士法人 日時 会場 主催 演題 代表社員)医療講演会記録 平成20年10月6日(月)午後3時 根室商工会館 2階 ABホール 根室市保健医療対策協議会(会長 根室市長 長谷川 俊 輔) 根室市の特殊性を踏まえた地域医療の確保とあり方について (副題)医師確保 抜本対策の提案 北方四島医療拠点病院の指定を目指して ○長谷川市長 長隆先生をお迎えしての医療講演会の開催にあたり、主催者として、先生のご紹介 を兼ねまして、一言、ご挨拶申し上げます。 長先生は、皆様ご承知のとおり、東京にあります医学経営のエキスパートの、東日 本税理士法人の代表社員として、全国でご活躍される傍ら、総務省の地方公営企業経 営アドバイザーを平成7年から18年6月まで務められ、全国の多くの自治体病院に 経営改善を助言・指導されるとともに、また、総務省の公立病院改革懇談会の座長と して平成19年7月から今年3月まで、公立病院改革ガイドラインの作成にご尽力を されております。 これまでの先生の公職の数々につきましては、お手許にご配布のとおりであります ので、ご覧いただきたいと思いますが、全国の公立病院の経営のアドバイザーとして、 まさに第一人者であります。 当市においても、全国的な医療事情困窮の中にあって、根室市民が、地元で安心し て暮らすことのできる医療をどう確保していくかが、大きな課題となっております。 このような観点から、本日は、長先生に、当市の置かれている特殊性を踏まえた、 地域医療の確保とあり方と題して、ご講演をお願いするものであります。 最後に、遠路、非常にお忙しい中、お越しをいただきました長先生に改めお礼を申 し上げ、講演会開会にあたっての挨拶とさせていただきます。 長先生、どうぞ宜しくお願いいたします。 ●長隆氏 皆さま、こんにちは。まもなく、後期高齢者になりますので、着席させていただい て、静かにお話させていただきます。立ってお話しすると、興奮する場合もあります ので、座ってお話をさせていただきたいと思います。 10年ぶりに根室市におじゃまをさせていただきまして、実は、二度と来ることは ないのかなと思っておりましたら、機会に恵まれまして、この根室市におじゃまでき て、明日からやるべきことのお話をして、何とか、根室市の病院が、10年前に私が 助言申上げたことが、残念ながら進んでおりませんでしたけれども、時が熟してきた というふうに考えておりまして、今日は少し、これなら根室市立病院に医師を招聘で きる、長続きしてもらえるであろうという仕組みをご紹介したいと考えております。 字がちょっと小さいようでありますけれども、パワーポイントの原稿もありますの で、見ていただければよろしいかと思います。 先般も、北海道庁の主催のセミナーに、総務省の審議官と一緒に、全病院がほとん ど集まる中で講演をさせていただきましたけれども、実は袋叩きにあっております。 - 1 - 数値目標優先で、金・金・金で、今回の公立病院ガイドラインは憲法違反ではないか というくらい、厳しく批判されました。講演に先立ちまして、病院管理学者等から、 今回のガイドラインについては哲学がないのではないか、そういうご批判も受けてお ります。特に、病床利用率70%以下が3年連続した場合は、診療所になっていただ くか、病床を大幅に削減してくださいということは、かなり衝撃的であったようであ ります。このことにつきましては私は、市民からお預かりしている大切な財産が、3 年間以上も30%遊休していることは、今まで放任してきた総務省が批判されるべき であって、遅きに失したと考えております。 また、これは、全国、一律にやっていることですけれども、医師確保、言葉がちょ っと語弊があるので、医師招聘というんでしょうか、先決であるという学者、あるい は自治体の責任者から多くありますけれども、私はそういう学者に対して言いたいの は、経営不振の病院に医師が勤務してくれるでしょうか、ということを申上げたい。 給料が払えないかもしれないような病院に長く勤めてくれるだろうかというような ことであります。 ですから、私は、学者の皆さんに申し上げたいのは、今、大学も非常に経営が不振 であります。そういう中で、もし大学を存続するというのであれば、学者の確保が優 先されるべき対策だとその学者はいうのか、ということを申上げたいわけであります。 今回のガイドラインは医師の確保、医師の招聘と財政再編は同時並行的に行なうべ きものというふうなことで作られております。 今回のガイドラインは、都道府県が責任を持ってやるべきであるということであり まして、これは今回のガイドラインを出した時に、全委員のご意見を私の名前で、責 任で財政局長に出した表書きであります。要するに、今まで、第5次経営健全化措置 まで、都道府県は除外された通知を総務省は出しておりました。しかも、それは任意 だったんですね。ですから、本来は、特に北海道の場合は、道立病院の経営が、成績 が極めて良くない。道が経営の責任を放棄しているところもあると。たとえば静内と かですね。ですから、そういう面で、前回は道庁でやりましたが、道庁が一番、責任 を果たしていないんじゃないかということを申上げさせていただきました。道が自ら 道立病院の選択と集中、再編ネットワークをきちんとまずしてから、道内の市立病院、 町立病院に指導して下さい。ということを申し上げたわけであります。というわけで、 今回のガイドラインは、都道府県知事に対しても例外なく改革することを求めている ところであります。 しかも、それは任意ではない。第5次経営健全化措置は、19年に終わっているん ですけれども、新しい、第6次といいますか、今回のガイドラインでは、都道府県も 例外でないこと。第5次までは、やりたい人はやってください。とこういう話だった んですが、今回はそうではないというふうになっております。例外を作らずに改革を というわけであります。 おかげさまで多くの都道府県が真剣に、改革プランの策定に乗り出しているという ことは、評価できるというふうに考えております。残念ながら、市以下につきまして は、改革が遅れている。これはやはり、官僚経営による病院の構造的な問題だろうと 考えております。 これはたまたま、今度、ロシアとの国境を見に来る機会もありましたので、たまた ま堤清二さんが読売新聞に書いておりましたが、ソ連文化省のピヨートル・イリイチ - 2 - さんがロシアで役人を勤め上げる方法は3つあるといっているんですね。その第1は、 すぐ仕事をやらない。第2は、てきぱきやらない。最後に、ロシアで公務員をやる場 合には、自分の思想を持たないことだと。こんなことをいってますね。 日本はどうかというと、全国の公立病院の改革で11年間、僻地を回って申し上げ てきたことなんですが、公務員の中に一人、黒沢明さんの名作といわれている「生き る」の、志村喬が一人いれば、改革ができるんじゃないか。ということをいってまい りました。この映画は、皆さんはご覧になっていると思いますけれども、先送り、縦 割りとか、そういうことはもういうまでもないと思います。 具体的には、これはガイアの夜明けという、こちらでは見れないそうですけれども、 テレビ東京ですが、いろいろ報道された中で、新大江病院というのは、公設民営でス タートしたんですが、全員、分限免職。公立病院から指定管理者になりましたので、 公務員の身分を失うというようなことで、分限免職したんですけれども、一昨年の4 月から公設民営になりまして、立派に再生して、京都の駅から3時間以上かかるんで すけれども、京都府にあります。ここよりも僻地なんですが、ここで医療の質も確保 され、公立病院であるにもかかわらず税金を払うというくらい復活いたしました。 ただ、ここの伊藤町長は、京都府は非常に共産党が強いところでありまして、厳し い1年間の闘争の中で80床の病院を残すことに命がけで挑戦しました。リコールさ れました。再選に臨んで、圧勝しまして、数ヶ月で公設民営にしたんですけれども。 私は、この新しい開院式に、こういう挨拶をいたしました。全員解雇され、再雇用 された職員の方々に申し上げます。努力した人が報われる病院、日本一の実現を信じ て下さい。こういうふうにご挨拶を申し上げました。伊藤町長に心からの敬意をと。 本当に寡黙な方なんですが、町民のために命がけで取り組んで、医師確保に成功し て、医療の質を守ったということで、全国から行政視察が年間、100件も来ている そうでありますけれども、当然かなという感じがいたします。 今日は専門家が多いので、公立病院の改革懇談会がどのような形で議論が行なわれ たかということを申し上げて、まずご理解をいただきたいと思います。 税金投入、当市も10億位しているわけでありますけれども、民間病院にそれだけ の税金投入すれば、同じ医療ができるんではないかという批判に、自治体はこたえて いただかなければならないというふうに考えております。そういう意見であります。 ですから、無制限に税金投入を続けるということは、できないのではないかというこ とであります。 ですから、今回のガイドラインでは、これを受けて、公立病院は、その果たすべき 役割を明確にしてくださいと。明確にしないのであれば、撤退をしてください。ある いは、それだけの税金投入をすることについて、説明責任を果たしてくださいという のではなくて、もうやめていただきたいと。自治体病院が多額の税金投入をして存続 されることを主張されるのであれば、役割を明確にしてくださいと。 ですから、具体的にいいますと、根室市は産める育てる町にしますという宣言をし ていただければ、それに必要な額は全額、制限なく投入すべきだろうと。 さらに、詳細にいえば、産婦人科医を一人招聘するということは、全く不可能であ ります。3人招聘しなければもたないということは、常識になっています。小児科医 も同じ。麻酔科医も二人かも知れません。都合、9人が必要であれば、1億8千万円 の税金投入が必要であるし、どんなことがあっても投入すると。それができないので - 3 - あれば、根室市は産める育てる町にはできないので、別海町にお願いするよりしかた がないと宣言しなければいけない。 じゃあ、釧路に行ったら命がもつのかといったら、もたない。ですから、そういう 公立病院の役割を明確にすれば、市民もそれを指示するということは、自明の理であ ります。 今回、こういうような批判に関して、懇談会の主な意見は、今、国民は、保険に入 る権利は保障されているけれども、受診に関する権利は保障されていないところが問 題だという声は、全会一致です。特に、北海道や沖縄のような医療過疎地域は、民間 がなべて行かないと。したがって、国の責任として、そういうような僻地、離島に関 しましては、丸抱えで、国がお世話する必要があるのではないかということは、意見 が一致したところであります。そのように、今回のガイドラインはできていると思い ます。 ただし、無制限に出すのではなくて、今まで、公立病院については全般的に、豪華 病院を造る傾向があったと。そういうようなことにつきましては、今後は起債を認め ないということでありまして、これも具体的に国立病院機構の値段、1床1,500 万円以下で造っていただきたい。ついでに申上げますと、年間医業収入の範囲内で建 設してほしい。たとえば、根室市立病院が年間医業収入が30億であれば、医療器具 も含めて、30億円以下で造っていただきたい。こういう考え方であります。 なかには、原価償却費というものは官民ともに、医業収入の範囲の中で全額負担す べきでないと主張する方もあり、もっともだという意見の方も多かったわけです。そ のかわり、先ほどいいました不採算医療とか、高度医療とかあれば、それは全額国も 出しているはずですし、必要な分は市も繰り出しをすべきだということになるだろう と思います。 そういう中で、今回、財政支援措置については、飴と鞭といわれておりますけれど も、これら非常に重要でありまして、このお話を少しさせていただきますと、まず1 番目の改革プラン策定に関する経費につきましては、金額は明示されておりませんけ れども、市以下については、1自治体あたり200万円、都道府県は300万円とい うものが措置されております。 次は、再編ネットワークの医療機器の整備に要する経費、それから経営形態見直し に要する清算等に要する経費につきましては、いろいろな財政措置がありますけれど も、先ず一番最初に、不良債務解消にかかる措置、これは、本市の場合は10億あり ますけれども、これは一時借り入れ、主に民間の金融機関からお借りしている、おも に1年以内に返済すべき借り入れでありまして、これは夕張とかですね、私、夕張の 指導権のあるアドバイザーをしていたんですが、非常に巨額な一時借り入れがあった。 50億近くあった。破綻したんですけれども、今回、相当、3桁の不良債務を抱えて いる病院があると。その不良債務がありますと、年間医業収入の10%を超えると投 資ができないということになっているんです。 ところが今回は、必要な投資はすべきだと。投資なき所に利益なしという考え方が 基本になっておりまして、縮小均衡ではなくて、積極的な拡大投資によって病院を再 生していただこうというのが基本になっておりますので、本市の場合でいえば、10 億円を今年の9月末までに、改革プランの骨子を道庁経由で総務省に出していただい たところであります。 - 4 - ただし、今回の改革プランの骨子を総務省が自動的に認めるかどうかは、疑問であ ります。特に本市が、地方公営企業法の全部適用を想定しておりますが、それは、甘 いということになるだろうと思います。 要するに、全部適用というのは、事業管理者、普通は院長がなりますけれども、事 業管理者に、人事権と予算編成権を与えるということなんですが、実際は本庁人事と か、相変わらず、院長の全責任において行われていないということが多ございまして、 改革がきちんと行われる保証がないわけで、ガイドラインではこれを否定的に書いて いるところであります。 ですから、全適にするとか、したとかという話で、改革をしたということには認め られないと考えております。 要するに、ここの場合ですと、10億円を7年ということになりますと、1億6〜 7千万ですか、毎年キャッシュフローをさらに上増ししなければならないわけですけ れども、はたしてそれが、単に全部適用という程度の改革でできるというふうには考 えられないわけであります。 今回は、そういうことで、公立病院特例債を出せば、不良債務がなくなりますので、 積極的な投資に打って出れる。 ですから、来年からでも直ちに着工すべきだし、できるという条件が、本市は整っ たというべきであります。私も10年前の8月、おじゃました時に、速やかに、建築 を現地で建てかえを勧告したところでありますが、10年間全く進んでいなかったこ とは極めて遺憾であります。 ですから、医師招聘がうまくいかなかったことは、本市が3大学の信頼を得ていな いところに大きな問題がある。大学側が、行けといって行くようなご時勢ではないわ けで、それにふさわしいような労働環境を整備するということを、約束を履行できな かったことが大きな問題と考えております。勿論、おんぼろ病院だから来ないという わけじゃないんですけれども、建物ではないんですけれども、あまりにもひどい。1 0年前から全く変わっていないくらいひどいんですね。10年前にもひどいと思った んですけれども、ほとんど手を入れないで10年間、失われた10年間、長いと思っ ております。皆さんも思っていらっしゃるんではないでしょうか。 それで今回、お金が無いから建築できないというようなことをいっていただかない ために、政府はお金を用意したということあります。今回、再編ネットワークに乗っ ていただければ、土地代も含めて、36.25%の交付税措置があります。ですから、 たとえば1床1,500万円で造ると、150床ですと20億あえれば十分なんです が、20億の4割、8億は政府が元利償還金を応援しますと。ですから6割でできる。 12億ですね。それは医業収入の中で十分返せると。住民の皆さんの負担なくできる はずだというのが国の考え方であります。豪華病院は造らないでください、そういう ふうなことで、交付税措置が新たに設けられたということであります。 これにつきましては、ここに書いてありますけれども、現病院の取り壊し費用とい うのはかなりかかります、何億もかかります。あるいは、駐車場に消防署を使おうと いう時の取り壊し費用も、政府がこれをお出しします。こういうことであります。 それから、既往の地方債の金利が、5%以上高いのを借りているとか、そういうよ うなものは、全部この際、一気に民間の金融機関から借り換えるとか、そういうこと についても認めると。 - 5 - それから、経営形態の変更に伴って多額の 退職金が必要になる可能性があります。 本市の場合、退職組内に入っておりますけれども、他市の例ですと、足りないような 状況が出てきております。油断はできません。要は退職組合が、一斉に全国で始まり ますと、遅くなったところは、払いきれないところが出てきていますので、相当改革 を急ぐ必要があると。 それとかりに、社会的入院が非常に多くなっている中で、本当に150床必要なの かどうか。現在、100床程度であれば、100床で十分でないかと。在院日数、今 17日位のようですけれども、パワーが強くなればという条件付でありますけれども、 10日前後に在院日数を減らすことができれば、稼動率が上がりますから、200床 程度で運用できるので、100床程度で十分でないかというようなことが考えられま す。 そうなりますと、再編ネットワークに関して、200床、199床を100床にし た場合、残り100床について、まずは5年間、年間5千万、1ベット当たり、約5 0万円のそういう従来どおりの交付税措置があると。そういうお金を医師の招聘に使 っていただきたいという考え方があります。 いずれにしても、医師招聘と財政再建は、並立して同時に、速やかに行う必要があ ると思います。 安定的な医師招聘が今、市立根室病院にとって喫緊の課題であります。今、非常に 悲鳴をあげている状況ですよね。ようやく12人体制になったわけですね。しかし、 その12人が当直を、ごく少ない人数でやっているわけですから、過酷労働の中でい つまで持つだろうかと。ですから、健全な医師招聘対策、維持対策を一日も早く急が なければならない。それは、今回の交付税措置とセットだということでありますので、 基本設計1年、実施設計1年、建築2年、4年なんていうのんきなことをやっている 暇はないんじゃないでしょうか。来年からでも現地で直ちに着工して、20ヶ月程度 で、オープンできるくらいの姿勢を3大学に示す、全国に示すことによって、根室市 の再生への意気込みを知らせることが一番、医師招聘に確実さを増すことになると思 います。 そこで今回、具体的に根室市にお勧めするのは、大学の附属病院になるということ をお勧めしたいと思っております。具体的にいえば、北大、札幌医大、旭川医大の附 属病院に根室市立病院がなるということが、きわめて良いことだというふうに考えて おります。これは全国で今、かなり普及しつつあると断言していいと思います。 今、全国で3つありますけれども、代表的なのは、私が委員長として関係させてい ただきまして、成功をおさめたと断言していいと思いますが、富山県氷見市民病院、 これはへき地であります。国立の富山医科大学の関連病院になったんですけれども、 富山大学の選択と集中のあおりを受けて、350床の病院が、主要な科目がほとんど 医師がいなくなるという厳しい状況に直面して、去年の5月に改革委員会が設けられ まして、1ヶ月半位で答申を出しまして、9月には公務員条例を廃止して、公設民営 化を決定して、この4月から指定管理者を募集しましたら、2大学が手をあげてくだ さいまして、最終的には私立の金沢医科大学の附属病院としてスタートしたという事 例であります。 当然のことながら、数値目標も達成し、財政健全化を達成できたわけであります。 これは、詳しくはホームページに出ておりますので、こういう聖域なき改革に挑戦し - 6 - て、効率的な運営体制が作られたことと、医師の確保ができ、医療の質を高めること ができたというようなことが評価できるのではないでしょうか。 ただ、これだけの大きな分限免職に関与したことは私も初めてなんですが、良く組 合も最終的には協力してくれたと思っております。 結局、夕張市ではありませんけれども、闘争によって得るものは、労働組合にもな いということが明らかになったわけです。やっぱり、病院を守ることが当然、市民の ために一番重要でもあるし、働いている皆さんの職場も、医師がいなければ箱だけ残 るわけですから、これは銚子市民病院と同じになる訳でして、闘争によって得るもの は全くないということが明らかになったということだと思います。 最終的には、自治労、医労連とも円満に和解しまして、円満にこの4月1日からス タートできたということであります。 一時は、当然のことなんですが、労働委員会に提訴されまして、不当解雇ですね。 しかし、最終的には決着は、5年間現給補償ということで和解したんですが、私が出 した委員会報告は、その現給補償分は金沢医科大学の、民間大並みの給料まで下げな ければいけませんから、5年間現給補償した原資は、本庁職員が5年間、その分を負 担するということで委員会方針どおり。私の委員会報告は、病院改革は病院にだけ改 革を迫るのではなくて、本庁と一体となって改革をしなければならないという答申を、 そのとおり実行していただいたことは評価できると思います。これは、不幸になっと 人がいないと私は考えております。 ここと同じで、40年も経っていたわけですけれども、早ければ10年度の完成を 目指しているということなんですね。早いと思いませんでしょうか。比較的早い。建 設場所につきましては、当初、氷見市が考えていた現地建て替えとか、あるいは海岸 の埋め立てとかいろいろ言ってましたけれども、氷見市は1万坪の敷地についても、 全て指定管理者におまかせすると、口出ししないということであります。 ということは、責任を持つということですね。市長は。こんなことを言ってますが、 これは答申どおりでありますので、200床から250床ですが、総事業費を50億 円、200床でですね。それで、氷見市が25億円、金沢医科大学が25億円出すと、 こういう話なんですね。土地は氷見市が出す。好き勝手に造ってくれと、大学の。口 出ししないと。診療科目とか診療内容について、公立として言うべきことは言うわけ ですけれども、そんなようなことで順調に進んでいるということであります。これは、 北国新聞の記事であります。 これは、大学にとっては、金沢医科大学の本院の院長自らが、氷見市民病院の院長 に転勤になって、トップが自ら赴任して、気合が入っているわけです。教授が20人 位誕生したんです。助教授、講師含め、30名近い新しいポストが用意できたと。そ れであと、国からの交付金はピンハネしないで、全額、金沢医科大学に交付するとい うことですから、金沢医科大学は大変、おいしいんですね。外来が大体、千名以上あ りますから、患者さんには困らないわけですね。病床も今、200床しか開けないよ うですけれども、看護師不足で。250になればベット利用率で100近くいきます から。なおかつ、5億円いただけるわけですから、金沢医科大学は大変だと一応言っ ておりますけれども、実は嘘だろうと思います。大変にハッピーな話だろうというふ うに考えております。 それと、氷見市の方も、今まで10億近く、ここと同じく出しておりましたけれど - 7 - も、基準内だけを出せばいいと。今まで、本当にここと同じように、命がけでお医者 さんの招聘に動いていたわけですけれども、それから開放されたということですね。 財政的にも良いと。 氷見市長が去年決めたときに、私に指定管理者が出るんでしょうかと、大変不安に 言っておられました。先ほどのテレビでもやっていましたけれども、私は、必ず指定 管理者が出るということを、勇気づけました。 なぜかといいますと、私が11年間総務省のアドバイザーをしてきて、後半、前半 は失敗が多かったんですけれども、後半からほとんどうまく行っていますが、指定管 理者を募集して1件しか応募がなかったのは、つい最近の、阿波医療センターだけで あります。それは、亀田総合病院が出るということがわかっていましたから、出なか っただけであって、ほとんどが公務員体質から抜けて、民間的な経営発想でやれば、 家賃がただで、土地代の負担がなければ、利益は出るに決まっていると普通の経営者 は思うんですね。ですから、改革を急げば、弱い大学ほど指定管理者に立候補すると いうふうに見ています。強い大学は、それほどメリットないんですね。今、マッチン グ率が低い大学ほど、この指定管理者に手をあげる可能性は高いと見ています。 今、まだ公表されておりませんけれども、すでにこれと同じようなことをやったの が高知大学であります、国立です。へき地の診療所に教授を2人派遣しました。年間 6千万円出しています、自治体は。ですからおいしいんですね。6千万円出すという ことは。非常に研究費が少ないところにもってきて、堂々と附属になれますから、公 のお金を国に出せるわけですね。その件については裁判でご案内のとおり、宮城県の 石巻市が最高裁で勝ちましたから、今後は、国立大学に対する献金も問題はないとは 思いますけれども。今の法律から見ると、若干、微妙な点があると。 もうひとつ事例を申し上げますと、和歌山県に那智何とか町というのがあります。 そこもやっぱり、県立和歌山大学が医師の引き揚げをして、町の病院が医師不足で消 滅の状況になったときに、これと同じ方式を真似してやってくださいました。和歌山 県立大学がその町に教授を3人出してくれました。今までの町に出していた交付金を、 和歌山県立大学に出すということで。名称も変えたんですね。確か、スポーツ医学研 究所という名前に変えましたね。整形中心の病院、専門の病院にして、大学の教授が 出てきたということですから、教授が自ら来るということになると、ドクターがつい てくると、こういう話であります。 ですから、私はこの根室市が今まで、本当に、痛々しくて見ていられないくらい、 事務長以下、医師招聘室が、市長先頭に立ってやっていますから、数だけは復活しま したけれども、やはり極めて厳しいアクセスの中で、継続してあれするということは、 もう限界にきているんではないかというふうに思います。ですから、お互いに、メリ ットのある形であれば、私は大学の附属病院を目指すということが、一番現実的だし、 必ず指定管理者が出るということは信じてもらっていいと思います。 仮に、大学が出なくても、渓仁会にしてもカレスにしても、たとえば政府の出して いる5億円を民間病院に出せば、全力で常勤医を出すと見ています。収益性が高いで すから。 ですから5億円、そういうところに交付すれば、1億円は通勤ヘリに出すというこ とは十分可能ですね。中標津とか根室から通勤ヘリを出せば、10分とか25分でき ちゃうわけですから、札幌の丘珠から1時間半位で病院の近くに到着するというよう - 8 - なことに、年間1億円使えばですね、民間病院も私は必ず手を出すと思います。これ、 全国でどのくらいあれしたかということは、申し上げますが、つい最近もやりました けれども。必ず複数出てきますね。 とにかく、働いている職員の皆さん、それから、市民の皆さんが一番喜んでもらえ るような、まずは3大学に、あるいは、指定管理者の公募を出されることが、一番現 実的だと思っています。そういうことで、私はここの場合は、指定管理者制度が一番 いいんではないかと思っております。医師招聘に即効性がありますので。国は地方独 立行政法人の非公務員型を、最終着地点としてすすめております。 今の一部適用とか、今までどおりの公設公営は、基本的に何が悪いかといいますと、 努力する人が報われないような経営体質なんですね。病院全体もそうですけれども。 努力しない方が得なんですね。 総務省の懇談会では実例を出したんですけれども、福島県に小野町総合病院という 所があります。いわき市など1市5町でやっているんですが、ベット利用率が20% になっている。180床が20%になっても改革をしないんです。なぜかといいます と、空いてる病床にも年間50万円づつ、政府からお金がきますので、天から降って きますから、年間、遊んでいれば8千万お金がくるわけですから、極端な例では、そ ういうことです。ですから今回は、そういうような、努力する人が報われないような 経営体質は、もう無理だということになったのは、ご理解いただけると思います。 ここの場合には、独立法人化を乗り越えて、一気に指定管理者制度に行くのが懸命 と。独立行政法人は、やはり一定の業績が、医師確保にそれほど苦労していないよう な所でないと意味がないと思っております。それで、ここではお話は省略と。 ただ、事例として懇談会で取り上げたのは、山形県立日本海病院と市立酒田病院が 経営統合して、独法化した事例をモデルにしているところであります。ですから、将 来、独法化するんであれば、行政視察はここに行かれた方がいいというふうに考えて おります。 最近の話題から、やはり医師に見捨てられた銚子総合病院、すぐ隣の町、医師にも う一度働く気持ちを持たせた、国保成東病院というお話をしたいと思います。 千葉県の400床の銚子市立総合病院が、いきなり病院閉鎖をしたのは、日本中を 騒がせたわけですけれども、ここに、全国自治体病院協議会の小山田会長が自ら、2 〜3回おじゃまして、前市長の時代に医師を紹介してあげたんですね。その中の一人 に松井医師がおりまして、この人は全自協の会長が自ら紹介してあげあげたんですね。 内科の医長ですけれども。京都大学の医学部を出て、アメリカの大学で2〜3年勉強 されて、東大の附属病院で7年間勤務された内科医のエースを、一番大事なので紹介 してあげたら、いきなり解雇しちゃったんですね。かんかんですよね。紹介者に挨拶 もなく。結局、最後まで残った松井医師が、良く最近、新聞に出ておりますが、実は 私の所に電話があって、私を慕っている千名の患者がいるので、どうしても再生の道 がないのか来てくれといわれて。市長さんも、長さんに会うといっていたんですけれ ども。行きましたら色々大変で、お会いできなかったんですが。結局のところ、問答 無用で、廃院されたんですが、松井医師がどこを選んだかというお話をしたいと思い ます。 私は、あなたが、どうしても千人の患者が、今までどおり診てほしいというなら、 隣の山武市へ行ったらどうですかと。約20キロくらい離れているんですが、そこに - 9 - 成東病院という国保病院があります。そこの椎名市長に電話して、そこも結構大変な ものですから、優秀な内科医を欲しいというので、将来の理事長候補として推薦しま したら、行ってくれるということになりまして、10月1日から勤務しております。 なぜ、選んだかといいますと、椎名市長は隣の市のことなんですけれども、北海道 伊達市の乗り合いタクシー制度を真似してですね、銚子の市民の負担ではなくて、成 東病院を経営している山武市が、ジャンボタクシーを導入して、その患者を隣の市に 運んで診てあげるということまでした。その志にほれちゃって、極めて優秀な松井医 師が隣の市に勤務してくれることになったわけです。 私は、臨床研修医制度や国の責任、要するに総務省につぶされたと言っていますの でね、銚子市長は。私は銚子市長や堂本知事に感想をお伺いしたいと思っております。 国に抗議する前に、銚子市はやることがあったんではないかと考えています。 財政内容がいいんです、銚子市は。ここと同じで。漁師の町なんですけれども、財 政内容は極めて良くて、この程度の病院で、市が崩壊するからやめるなんてNHKで 言ってますけれどもね。全然、数値的には、少なくとも嘘です。ただ、17億も投下 することは大問題ですからね。それの改革は、やればできたはずなんですね。労働組 合ができて、提案もできなかったんじゃないですかということを、私は申し上げたい わけです。 労働組合は敵ではない。労働組合、徹底抗戦をこれからするといっておりますけれ ども、医師が全部去り、看護師もほとんど草刈場になった病院を、これから改革委員 会を立ち上げて、もう1回、来年の4月に指定管理者を募集して、再生するといって いるんです。私は、嘘つきだといっているんです。一度休院して再生できるはずがな い。患者は全部、回しちゃったんですからね。私は、そうやって市民を愚弄するよう な銚子市長と千葉県知事を厳しく批判しています。人の批判をする前に、まず身の丈 にあった形でやる。努力する人が報われるような、お医者さんに見捨てられないよう な経営体質にすべきだったんでないでしょうか。それを怠って、総務省のガイドライ ンに潰されたというのは、笑止千万と思っています。ですから私は、大いに松井さん のことを今、宣伝しているわけです。松井医師もずっと残りたかったといっているん です。松井医師は最後に、首長の決断ひとつで公立病院は潰せると、松井医師は成東 病院で、再び病院の再建に尽力するというのが東京新聞に出ていましたので書いてお きました。 椎名市長に教えたのは私なんですけれども、伊達市の相乗りタクシーというのは、 医師会はがたがたいう人は多いようですけれども、市民のためには、たとえば再編等 を選択したり、あるいは遠い所へ引っ越した場合には、どのくらい市が住民のために 配慮するか、医師の気持ちをそんたくして、何をするかということが問われている時 代であろうと考えております。 本市につきましても、今日、2ヵ所走ってみましたけれども、やはり遠いですね。 やっぱり、不適切だと思います。広々しているから良いというものじゃなくて、高齢 化現象が激しい当市、それから救急病院を必ずやっていただかなければいけませんか ら、やはりたとえ狭くても、中心地にある必要があるだろうと思います。 なおかつ、一時、どのコンサルタントがやったかしりませんが、199床とかで 80億だとか、そんな話がありましたが、とんでもありません。それでは、採算が取 れるはずがありません。そういうようなことを、事前にとめれたことは大変結構だと - 10 - いうふうに考えております。 自治体病院の相場、1床あたり3,300万円。民間病院は約1,600万円で建 てます。民間病院はみんなおんぼろなのか、そうじゃないですね。なぜ、こんなに高 くなるか。単価も高いんですけれども、一番のガンは、面積が多くなる。要するに建 設費は単価と面積なんですね。公立病院は、やたら面積を多くする。 一番ひどいのは、高知医療センター。1床1億で造っていますね。視察に行ったん ですね。廊下の幅は、縦と横と同じですからね。どっちが横ですかと聞いたら、こっ ちですとかという。いや縦じゃないですかというと、横だというんです。逮捕された 院長、瀬戸山という人物のマージャン部屋が60坪ある。マージャンというのは3坪 位でいいんじゃないかと言ったら、マージャンやることないんですけれども。僕の自 宅よりも大きい。玄関、どこかの大統領夫人みたいな下駄箱がいっぱいありまして。 そういうような公立病院が。 これはオリックス、私は企業犯罪と見ていますけれども。金融商品ですから、でき るだけ高ければいいということですから。単価も高くする、目一杯。坪当たり130 万とか180万にしちゃう。面積も3倍くらいにしちゃう。だから600床で600 億、こういう話になりまして、破綻している訳ですけれども。同じようなPFIの近 江八幡医療センターは、これをやめるべきであるという、委員長をさせていただきま したけれども、これもまたひどい。403床ですけれども、これも160億です。1 床4千万で造っています。96億、金利が5.3%。総務省は1.8%で貸せると言 ったんです。払い過ぎの金利が60億。PFIにすると、30年間でこれだけ安くな るというご高説なんですけれども。30年間のそういう医療リスクを見込んでそんな ことをいうのかと。犯罪に近い。 最も犯罪だと私がほぼ断定したのは、修繕費60億もあるんです。近江八幡のPF Iは去年できあがったんですが、毎年修繕費を2億円づつ、SPCという大林組に払 っているんです。30年間で60億円、経費の平準化というんですね。これは、言葉 の遊びでなくて犯罪だろうと市民の前で言ったんです。いま沈黙していますけれども。 市民の皆さん、新築したマンションに、毎年修繕費を払いますか。ですから、豪華病 院を造るような市長は個人補償してもらいたい。 自分のことでないから、小樽市長はね。最初、800床を220億で造ると始めて、 いろいろ議会で苦情言われたら、180億になった。そのうち、もっと安くできるだ ろうと言ったら160億になって、最終的にはやめてしまった。ところが基本設計の 契約6千万円は払っている。最終的にやめて、その2千何百万円を払いっぱなしで計 画をやめた。誰も責任をとらない。監査請求をしても違法性はない。市は損失を被っ ていない。堂々たる監査委員であります。要するに、自分がいる間、責任を取らなけ ればいい、後は野となれ山となれという市長が、あまりにも多いということでありま す。それで多くの北海道の豪華病院が苦しんでいるんじゃないでしょうか。その重み に耐えかねて、医師招聘のために使っていないということですね。 ですから私は、根室市立病院が苦節10年、待ち続けましたけれども、ようやく来 年あたりはできそうなんで、安心して帰りたいと思います。もう一度、10年後にき ても同じようなことにならないようにしてください。本当にそういう疑いありますか らね。やっぱり、10年間忘れていたんですけれども、10年前思い出しました。一 日も早く建て直すべきでないかという意見書になってましたね。しかもそれが、いろ - 11 - いろな理由があるにもかかわらず、いずれにしても、いろいろな理由はつきますけれ ども、最後に、今ようやく、具体的になってきたことを嬉しく思っておりますが、私 は今回のガイドラインで、そうはいっても、豪華病院を造ってしまった人はしょうが ないというわけですね、やっちゃたんですから。その市長は今、いないんですから。 ですから私は、ガイドラインでは、高額建築部分の原価償却費は議会と市の責任であ ると。民間病院並みの1床1,600万円までは病院会計で負担してください、この ときには1,500万円ですよね。こういうのが今回のガイドラインの元になってお ります。 関西に行かれた方はおわかりでしょうけれども、名古屋の近くに行くと、非常に立 派な病院が見えますね。あれが蒲郡市民病院です。対馬と蒲郡で、委員会報告は詳細 にはホームページを見ていただければ分かりますけれども、こういうふうにしてやら ないと、永遠に数値目標は達成できないということで、対馬とか蒲郡の事例が参考に なってガイドラインができていると。これは、やっちゃったところはしょうがないと いうわけですね。ですから、対馬はもう破綻と言われております。蒲郡も非常に厳し い。 建設費については、この根室につきましては、是非、福島県立三春病院、町立にな ったんですけれども、ここを参考にしていただきたいと考えております。86床で 11億円で造っております。坪当たり60万円であります。ここに建設会社の人もい ると思いますけれども、どこがやったかというと清水建設であります。一括公募型プ ルポーザル方式であります。参加条件は、年間工事高500億円以上で、結果的に、 清水、鹿島、竹中かな、3者だったそうです。工事期間1年、そういう条件を出しま して、まずはその大手3社に必要な利益を確保していただくと。しかし、下請け業者 は全て三春町の業者を使っていただくという条件をつけております。こういうような ことで、大手建設業者の名誉にかけて、安くてもオンボロ病院はできないだろうと。 なぜ、できるかということを遠藤課長に、有名人ですけれども、ここの課長は。政 府委員もいっぱいやってますけれども、やはり、無駄なものを造らないということだ そうです。本当に必要な部分は造るけれども、無駄なものは造らない。ということで やるとできるんだそうです。 ですから、逆にいえば、よくこれから建設整備委員会で、100床でいいんでない かということになれば、10億ちょっとでできるのかもしれない。それだったら、も う直ちに実施設計に入って、来年からは着工できて、1年半もあればできるんじゃな いかと思いますけれども。そんなようなことであります。 ただし、このことについて、これは私が言ったんじゃないんですけれども、建築業 界が、こういうようなことをやられたら、飯の食い上げだと言ったんじゃないんでし ょうかね。40回にわたって、特別委員会を開いたりして、抗議したんだそうです。 しかし、最終的には、国土交通省の方からも後押ししてくれて、この方式に決まった ということであります。非常に激戦の中でやりましたけれども、今回のガイドライン ではこれを参考にしていただきまして、1床1,500万であれば、できないはずは ないという考え方に、自信を持ちました。 話は飛びますけれども、150年前に日露通好条約が結ばれましたね、下田条約で すけれども。私は下田市の出身なんですけれども、くしくも根室市におじゃまできた わけですけれども、今、下田市は東京から約3時間以上かかります。根室よりも不便 - 12 - です。そこの150床の共立湊病院という、下田市ほか、1市5町の経営の病院が、 この2月、自治医大の卒業生のグループの、社団法人地域医療振興協会が大変良く頑 張って経営してくれたんですけれども、このたび新築移転して下田市の駅前に引っ越 さなければ撤退するという表明をしました。新聞記事に出ております。故郷にお邪魔 するのは、成功してもしなくても、いろいろ批判は浴びますので、嫌だったんですけ れども、委員長をさせていただいておりますが、やはりそこも自治体病院共済会のコ ンサルタント報告見たら、150床でやはり90億と出ていました。静岡県で最も財 政状況の厳しい1市5町が、90億で150床を造るということで進めているんです。 私は、当然のことながら、20億だと。土地も買わないで、現地建て直しというこ とで第1回の審議会を終わったところであります。ホームページを見てください。 ですから、これはどこでも普通なんです。ですから、こういうところが80億、 90億なんかでやる。その財政のために四苦八苦して、苦しむなんていうことはもう、 あり得ないということです。 医師の招聘に成功した、安房医師会病院の話をしたいと思います。東京から2時間 半ということになりますから、ほぼ、根室よりちょっと遠いですけれども、同じ港町、 千葉県館山市なんですけれども、これが破綻して去年暮れに破綻しました。 これが、千葉大学が全部面倒みてきたんですけれども、千葉大学自体が首都圏にあ るにかかわらず、疲弊して、医師の供給能力をなくして、降参したんですね。好きに やってくれと。ところが、首都圏であってもやっぱり、東京湾アクアラインができて、 川崎あたりから1時間以内で行くようになったんですけれども、魅力のない所には、 医師は行ってくれないんですね。150床程度ですと。指導医、専門医いませんから。 技術も磨けないような所には行ってくれないわけですからね。 ですから、そういう面で、これは別の方法でやらないと再生できない。院長も千葉 大学から出てて、20名の常勤医も全部千葉大なのに、見捨てられたわけですからね。 結局、毎年2億5千万円以上の赤字が出て、これ以上やっていけない。一応、医師会 病院が唯一の、千葉の医師会病院なんですけれども、個人補償、3人がしていたんで、 残債務9億が個人の医者にかかっているということで、頼まれまして再生に乗り出し たわけであります。 公募しましたら、亀田総合病院、これは日本一です、民間病院では。ここなんかと は、根室市立病院は提携した方がいいと思います。亀田総合病院と提携した方がいい ということですよ。というのは、国際総合病院になると、世界最大、最高級の技術水 準を持っている病院に研修ができるということは、売りになるんですね、それで今日 は説明しているんですけれども。だから、こういうへき地ではなかなか大学の附属病 院になっても更なる魅力を付ける必要があるので、実は私の関与先でもありますので、 ご紹介はできると思うのです。 実は前例がありまして、三重大学医学部が旭川と同じくらいマッチング率が悪くな って、20%切ってきたんですね。卒業生が20名も残ってくれないということにな ってしまった。それで、三重大学は亀田さんに半年間研修を、亀田式ですけれども、 アメリカ人の医師がきてますから、そこでアメリカ式の研修ができるということで、 かなり有効に使っているようですね。 ですから、将来、私はここが再度、再生するためには、公ですから、たぶん協力し てくれると思いますので、そういうようなことをした方がいいのではないかと。 - 13 - ここに書いてありますけれども、明るい希望を持ってほしいと。病院は、たとえば、 過疎地でもそうなんですけれども、米国の場合は、医療機関が経済再生のポイントに なっているというんですね。ですから、アメリカの場合は600位らしいんですけれ ども、インティグレッド・ヘルスケァ・ネットワークというんですけれども、中核病 院が一つあって、そこにサテライトとしていろいろな病院を置いた病院がアメリカの 現状なので、すべてアメリカ式がいいというわけでもないんだけれども、亀田さんは いまや、隣の鴨川市の財政規模よりも大きいんですね。職員も4千人。お医者さんも 600人いますけれども、民間病院で。収入は大体、400億かな。ですから、市の 予算よりも大きいといっておられましたけれども。 ですから、今後、IHNが本格的になって行くんではないかと。看護大学も作ると いことを表明しておりますし、亀田さんがですね。さらに、これからは、医師不足は 解消すると思うんですが、メディカルスクールはですね、日本で最初にやるだろうと 思います。病院が医科大学を作っちゃうんですね。これは4病院団体が合意したんで すね。あとは医師法と私学法を改正すれば。普通の文科系の大学を出て、普通の常識 を持った人が、こういう大型病院に勤めながら医師資格をとるというのが、これから の流れになると思います。 ですから、今政府が、医科大学の入学枠を10%増やすとか言っています。これも 良いことだと思います。しかし、10年後ですからね。それと、やはり、16歳の坊 やに、将来医者になるということをずっとあれすることが、果たしてどうかというこ とがあってですね。やはり4年生の文科系大学を出た人を、学士入学というんですか、 そういうような形の大学が。あとは日本医師会が合意すれば、認められる可能性は十 分ある。これは結構、早いだろうと思っています。これは、お金があまりかからない んですね。医科大学作るには何百億もお金がかかるから、それはなかなか大変なんで すが、今ある、そういう指導医、教授ですね、教授もいっぱいいる、設備もいっぱい ある。そういうところでお医者さんが、アメリカみたいに育っていくとなれば、かな り将来は良くなっていくだろうと。 そういう中で、たとえば、千葉でいえば亀田総合病院、それから公立病院の旭中央 病院、君津中央病院、そういうようなところがメディカルスクールを作って、お医者 さんを供給していく時代がくるだろうと思っています。 反対はないようですね。日本医師会も特に反対はないと聞いています。ですから、 あとは政治が動けば、学校法かな、私学法でしょうかね、法の改正。それはそうでし ょうね。今は株式会社でも大学院作っているくらいですから、予備校が。 ですから私は、今まで、これがまとまらなかったのがおかしいくらいで、北海道の たとえば渓仁会がメディカルスクールをつくって、100名位の医師を養成するとい うことは、大いにありだろうと思っています。恐らく、西村さんもやる可能性があり ます。敗者復活戦でね、やるんじゃないでしょうか。だから私は、希望を失う必要は 毛頭ないと思います。 では、根室市立病院はそういうIHNの一角に入るということがややあるので、や はりどこがIHNになるのか。北海道の場合は、やはり渓仁会とか大学病院がそれぞ れチエーン化していくだろうというふうに考えていいんではないかと思います。です から、それは産業の起爆剤にもなるんだということではないでしょうか。新規雇用創 設の源に、逆に医療がなっていくと。 - 14 - ですから、後ほど、北方四島拠点病院について私の支持表明と方法についてお話し ますけれども、そういうことではないかと思います。 実は、追加で説明しますと、名古屋、愛知県は、名古屋大学は、市立病院二つを附 属病院にする動きが今、始まっております。お金をちゃんと出してくれるかどうか、 長さん良く教えてくれよと言われたくらいですから、研究会を作ろうということを総 務省に申し入れがありました。本当に蒲郡市民病院と対馬市民病院を附属病院にした ら、あなたが言っている金は出るんだろうなというから、信用できないんであれば、 総務省から担当官を用意して名古屋大学に研究会を作りましょうよ、と医学部長に言 ったんですけれども。そしたら、藤田衛生大学という医学部があるんですけれども、 藤田さんはすでに、東海市民病院と知多市民病院の統合の仕組みを、指定管理者とし てやりたいという声を出しているということを非公式に聞きました。そうしたら、愛 知学院大学が、どこかの病院をやるとかですね、氷見市民病院のこの方式が、いかに IHNの中核としておいしいかということが分かってきたんですね。これは国民の利 益になると亀田隆明先生は言っておられました。 ちなみに、亀田孝明さんという方は、医療法人鉄蕉会の理事長に昇格されましたけ れども、いま東京医科歯科大学の医療経営担当理事もしていると聞いております。こ ういう人が言っているんですから、間違いなさそうですけれども。 いろいろあっちこっち飛んで恐縮ですけれども、医師招聘確保のために何があれか といいますと、たまたま大阪の阪大のそばにある、箕面市立病院の院長が、全自病協 雑誌に書いておりましたけれども、医師の退職金はほとんどない。掃除のおばさんが 退職金5千万円あるのに、医師の退職金はゼロだとかね、いろいろ言っておられまし た。事実、私が埼玉県立病院の改革委員をしておったときに、公表されている資料で 見たら、埼玉県立病院の準看護師の年俸は、1,200万円でした。委員の一人は今、 国連の判事をやっているサエガさんでしたけれども、長先生、私より準看護師の年俸 が高いのね、と言ったくらいですから。これが今の公立病院の給与の体系だというこ とですね。医師は勤続年数が短いから、退職金は少ないと。掃除の女性は、勤続40 年とかでね、そのくらいになるんだそうです。そういう退職金を払うために医師が一 生懸命仕事をするでしょうかということをいっているわけであります。 ですから、公としての経営は、労働組合が悪いのではなくて、制度が悪いんですね。 それは、議会の責任もあると思うんですよ。全て公務員給与条例でがちがちになって いますからね。ですから、労働組合がいろいろ過激なことを主張するという人がいま すけれども、彼らは法律を守って主張しているだけであって、別にということになっ てしまうんじゃないでしょうかね。 これは、参考までに申し上げますけれども、先般、8月24日大阪府主催で、ほと んどの病院団体が主催の講演会で、講演させていただいたんですけれども、大阪府の 健康福祉部のナンバーワンでしょうか、高山医療監というお医者さんの資料は、大阪 府の病院従事医師数及び診療所従事医師数は、ともに直近でも増加していると。一方、 府内の公立病院医師数は大幅に減少していると。 ですから、これだけ見ると、都市圏についていえば、厚労省のいっていることも間 違っていないような気がするんです。偏在であると。医師数は充足しているんだとい う説も、一部当たっているんじゃないかという気もいたします。これは数字で出しま したから。 - 15 - 医師立ち去りの原因は、お金がないからとか、他に責任転嫁している無責任経営に あると。経営の責任者は、自らの進退を賭けて新入社員の募集をすべきであって、そ れができなければ店じまいをしていただくというくらいの決意が必要だということ を、これは大阪で言ったんですけれどもね。 大阪は、たとえば泉州地区、忠岡とかバタバタ倒産して、スクラップにして売って いる病院もあります、忠岡とか。NHKでやっておりましたよね。あの和泉地区狭い んですけれども、あそこは2千床、病床が過剰なんですよ。100床の病院が20多 いんですよ。ですから、官民乱立している所があればですね、官はやめてくださいと いうのは、そういうところをいっているんですよ。だれ考えてもおかしいでしょう。 過当競争の中で、医師と患者の奪い合い、看護師の奪い合いで、地方財政を苦しめ ているというのが大阪府なんですね。 これは、どこでも言っているんですけれども、今回、産科医療補償制度というのが できまして、とにかく9月までに全員参加してほしいと思っているんですけれども、 民間病院は、この間、軽井沢で全日本病院協会の役員会があって、これを運営してい るのは、日本医療機能評価機構、中立の団体がやっていますけれども、是非加入して くださいということなんですね。これについては、今日、議会の方もいらっしゃいま すので、ぜひ、利用料金条例を改正して、参加してほしいと思っています。 当病院に助産師が4人いますけれども、私も今日、玄関見てきましたら、一生懸命 やっていらっしゃる。でも、正常分娩をやっていない。だから、公立病院とすれば、 助産師外来だけでなくて、助産所を院内にぜひ早く、作っていただきたい。私なんか も、別に産婦人科医にやってもらったわけじゃありませんので、自宅で産まれてます ので。助産所で十分なはずなんです。産める育てる町にすると市長さんは革新的に思 っていらっしゃいますからね。だったらとりあえず、今いる助産師に、正常分娩をや ってもらうということだと思いますよ。 私は、ここのことで言うんではないんですけれども、やはり4万人の助産師を活用 しなかったのは、日本医師会の産婦人科医科医の利益追求によるものじゃないかとい うふうに考えている。助産師に対して厚労省も、理屈はともあれ、極めて厳しい条件 出していますね。笑止千万であると考えていますけれども。やはり助産師さんに、9 0%以上正常分娩なんだから、助産師さんに分娩をやらせた方がいいと思っています。 何で、おたくはタクシーの中で赤ちゃんを産ませて、全国に恥をさらしたんですか。 ここは、低開発国かということになるじゃないですか。タクシーの中で。それはでき たはずなんですね。制度の問題であると。それはおそらく、別海町へ運ぶという時じ ゃないかと思われますけれどもね。 でも、産婦人科医にいわせれば、やってみなきゃ長さんね、正常分娩かどうか分か らないと、こういうんですよね。そういう理屈もあるかもしりませんけれどもね。私 は90何%の人が、ここがせいぜい年間、2〜300であればね、1日1件位、助産 師さんが4人いれば、院内助産所を作れば、おんぼろでも、ちゃんとその部屋だけは ジュウタン敷いたりして、きれいにするというお金をかけてやれば、私はお産が少な くてもできるはずだと。少なくとも正常分娩はできると。 異常分娩になるかどうかということは、1時間半かけて別海町で診察してもらえば 分かるわけですからね。その人については特段の処理をするとかね、くふうのしよう はあるでしょう。それは、麻酔医もいるような釧路へしばらく行ってもらって。島根 - 16 - 県じゃないけれども、隠岐島じゃないけれども、生活上面倒みても異常分娩の人は行 ってもらうとかというくふうが必要である。という感じはしますけれどもね。産める 育てる町にするというところからスタートじゃないでしょうか。これはすぐにでもや ってほしい。 そこで、今日は議員さんも大勢いらっしゃるので、この利用料金というんですか、 料金制の条例は改正してほしいと。3万円の負担はしてほしい。それはおそらく、健 保組合とか政府勧奨保険で補助が出るでしょうからね。やはり、万一、異常児が出た 場合には、3千万円の補償金が出るということは、産婦人科医、助産院にとって大変 勇気づけられるものだというふうに思うんですね。その制度について、ほとんど加入 していると思っていたら、あまりなさっていない。ですから、補償額は、一時金が6 00万と分割で2,400万、年間800万ですか、払って、脳性小児麻痺などにつ いて補償するという制度につきまして、本市も早急に、議会がご承認いただいて条例 改正をしていただいて、決意のほどを示してもらいたいというように思っています。 産婦人科医を募集するのに、この制度に加入していないというのは、ホームページ を見ればすぐ分かりますからね。国が一生懸命やることなんだけれども、いろんな能 書きつけて、この制度の導入を遅らせるというのは、良くないと思います。 それで、医師の招聘はですね、比較的仕組みを大胆に変えれば、根室市立病院には、 今もかなり頑張ってやってくれていますし、今後、新しい仕組みをやればできますけ れども、看護師は降参ですね。看護師はどこでも苦労すると思います。 ですから、この辺につきましては、看護師さんの社会的地位の向上とか、働く人が 報われるような制度にしないと、若い看護師さんが、せっかく新しい病院ができても 病床を開けれるかどうか、ということになるだろうと思います。要注意と。100床 でも、7対1にしたら、どのくらいいるかということですね。7対1にするようなこ とを明確にして、何が何でも看護師さんを確保するようにしておかないと、100床 造っても、非常に苦しむということになると思います。 とにかく、看護師さんもお医者さんも、やはり経営に直接参加していただくと。今 後、病院経営につきましては、本院の医師、看護師が直接経営に参加するということ をガイドラインでは求めているところであります。要するに、事務長さんとかですね、 本庁の職員が経営するようではだめだということであります。 とにかく、原因は、ここはわかっていますので、これは他のところでいったことを そのままいいますと、やはりやめる理由というものを市長自ら、あるいは本当の人事 権と給与決定権を持っている院長であれば、どちらかがやめる人に、余人介せず、退 職面接をすべきだと。そこに、要因が、なぜ医師が立ち去るかということの真実がわ かるということだろうと思います。 今後、医師に継続的にやっていただくには、やはり特別職にする方がいいと。これ は鹿児島県立病院が成功したんです。特にあそこもへき地を抱えておりまして、奄美 大島は300キロかかりますので、確か。ですから、そういうところでも、医師確保 に成功した鹿児島県立病院を是非、行政視察された方がいい。特別職にしたんです。 年俸1,500万だとすると、鹿児島県立はそうなんですが、週休4日だと1,20 0万円、週休3日だと1,300万。日本赤十字社は私関係していますけれども、週 休3日制です。職務専念義務をはずしているんです。ですから、医師はもうお金では なくて、普通の生活をしたい。というようなことを確約すれば集まってくると。 - 17 - ですから、お医者さんが少ないから月4回の当直を厳守できないとか、そういうよ うなことが、ますます、せっかく来ていただいた医師の負担を増加させることになる と思います。ですから、鹿児島県立病院は、公平性ということもあって、特別職、皆 副市長にしちゃったと、こういう話しですね。皆さん。できるんだそうですね。やっ ちゃいました。 それと、奄美大島へ行ってしまうと、医療技術が守れないので、半年、奄美大島に 勤めてもらえば、1年、県立中央でやってもらうとかね、徳州会方式だそうです。 いずれにしても、あの鹿児島県立病院、へき地ばっかりなんですよ。そういうへき 地ばっかりの県立病院が、医師と看護師の確保に成功したのは、行政視察していいの ではないか。看護師も成功したといっています。だから仕組みさえうまくやれば、で きるということですかね。結果。 この間、福本事業管理者が送ってくれました。これはちょっと、自慢げなんですが、 私がいった時のことが、鹿児島県立のホームページに出してくれておりますが、おじ ゃました時期が、キャッシュの赤字が1億9千万だった。17年におじゃましまして ね、その後、償却前収支は9億8千から12億になっていました。数値目標は達成し て内部留保も、私がおじゃましたときには、13億まで減っていたんですが、お宅の 場合は、もう2〜3年でなくなっちゃうんでないですか。急がないと、たぶんですよ。 病院も大変だろうけれど、市も危ないんじゃないかな、今収支見ますとね。だから急 ぐという理由は、そういう理由なんですよ。 鹿児島はこうやって見たら、19年で27億で、20年は35億位になるのかな。 ですから、あまり財政をあてにしないで、頭金が用意できるまでに回復したというこ とです。これは、鹿児島県立病院のホームページを見ていただければ、詳しくわかり ます。 ここで今、お話したと同じようなことを、2日づつ、5病院を回って、ドンちゃん 騒ぎをしてやってきましたら、本当にみんな良くなってきました。全員経営ですね。 事務職が経営するというんではなくて、院長、看護師、コメディカルが一体となって 経営している姿をホームページで見せてほしいし、ですから、ここのホームページも ですね、真実を全て公開するということが、一番全国のお医者さんが行って応援して あげようという気になるんではないかと思うんですがね。 私は、ここの院長がホームページで挨拶しているのを見て、この院長は正直な人だ なと、応援してあげたいという気になりましたね。ここの院長の挨拶は率直でありま す。これを読んで、この病院は真実を院長に言わせていると、市長がね。私は、これ はいいと思いました。だから、真実を隠すということがお医者さんが去るということ になると思うんですね。みんな、悪いことは分かっているわけですからね。そんな感 じがいたしました。 あとは、時間の関係もありますから、助産師の活用はへき地の綾部でも、立派に投 資をすれば助産師も頑張ってやるとかというお話とかですね、そんなお話があります。 あとは、持ち家政策なんかもありますが、これは核心に触れた話ではありません。 ただ、朝、ちょっと回ってみました。院長、副院長宿舎とか、医師の宿舎を。お世辞 にも長くいてほしいという家ではないということだけは、申し上げておきます。根室 ですよ。ないないづくしですから、そうなんでしょうけれどもね。いろいろな先生に 聞くと、病院のそばに立派な家を造るよりも、札幌あたりに、空港のそばに造った方 - 18 - がいいのかもしりませんね。 あと、ドクターヘリ、防災ヘリは勿論、防災ヘリの基地も視察してきました。なか なか良い所にありますし、私はこれを通勤ヘリに使うということを一生懸命勧めてい るところであります。あまりにもアクセスがきつ過ぎると、疲れる。ですから、タク シー代が結構出ているわけですから、意外と4人ぐらい乗せると、ほぼタクシー代と 変わりませんので、霧の時には飛ばないでしょうけれども。それはタクシーでしょう がないけれども。毎日、朝晩、ここだけではなくて、幾つかの病院と連携して朝晩、 通勤用のヘリを常駐させるということは大いにありかなというふうに思うんですが、 どうでしょうか。そういうお話をここに書いてあります。 最後に、北方四島拠点病院に関しまして、根室市と根室市議会が要望書を出したこ とは高く評価したいというふうに思います。 私は、外務省の北方領土の冊子を朝、読ませていただきまして、外務省が何を考え ているか分かりましたし、プーチン・小泉会談を見ますと、この要望書につきまして は、閣議も認める事業だというふうに考えておりますので、積極的に応援して差し上 げたいと思っております。 ここには、実は書いてないんですけれども、医療特区に、ぜひ挑戦してほしいと思 っています。外務省が一定の医師派遣費用については、現在も負担もしているでしょ うし、やはり、将来、大学の附属病院になれば、問題はほとんど解決しますが、大学 自体もパワーが少ない産婦人科とかですね、整形につきましては、医療特区の申請を 直ちにした方がいいんではないか。それは、全国の医師に、かなり魅力を与えるんじ ゃないかというふうに考えています。 医療特区が唯一許可になったのは、横浜にあるバイオマスターという会社でありま す。これは、あまり好きな人がやってる会社じゃないんですけれども、オリックスが やっているんで、あんまり愉快じゃないんですけれども、おっぱいを再生させる高度 な技術は、東京大学の形成外科と一緒にやっているんですけれども、ここが特区が許 可になって、戦後初めて、株式会社病院が許可になったという医療特区制度がありま す。 こういうように、医療特区は反対がなければ、合理性があれば許可になると。です から私は、根室国際総合病院という名前にかえて、そこを医療特区にして、ロシア人 の医師は給料大体、3割位だという説もありますので、技術は優秀だそうです。そう いうようなロシア人の医師をここで働いてもらう。保険医としてはできませんから。 産婦人科とか、自由診療で特区でやってもらうというようなことはありではないか。 またそれについては、ロシアの人については外務省予算、それから日本人に対しても 特区のそういう病院を運営するために、外務省でみていただくということはあるんじ ゃないか。 実は、この特区のことは、今回資料がお手許に行っているかどうかわかりませんが、 日中人事交流援護会というのが、私が関与した、これをぜひ参考にしていただきたい ということで差し上げてあります。 日ロ人事交流援護会というような財団法人を設立された方がいいんではないかと いうモデルとして、参考として差し上げました。官にやらせると、根室市はいいとし ても、外務省と厚労省は全然別の国ですから、外務省がやりたくたって、厚労省はほ とんど耳を貸さないと思います。ハードルが高い。あるいは総務省もハードルが高い。 - 19 - ですから、民間が事実上、こういう医師とか看護師の人事交流を、財団法人を作って やるというのは面白いんじゃないかと。 これは今年20年経ちまして、私、20年前の設立の時の幹部の一人なんですが、 その当時、社会党の勝間田清一委員長に副委員長になっていただきまして、たった一 人の奨学生から始めた団体であります。この雑誌の、9ページに書いてありますけれ ども、年間の事業費が2千万なんですが、渡航費、学資、入学金、図書費、アパート 代、水道光熱費、滞在生活費9万、約年間一人180万円で、2千万。ですから、1 0人分づつ、毎年助成している団体であります。この奨学金財団が中国から、最初は 細々とやっていたんですけれども、ここに出ていますように、いまは中国政府の要人 も勤めるパブリックになりまして、65名の医師が今、誕生しておりまして、今後、 伊豆の下田に医療特区を申請して、ここがスポーツ医学研究所を作って、中国の医師 の方に整形を自由診療でやっていただこうというふうに考えて、今準備中であります。 ですから、これはやはり民間の団体がやるのが一番いいだろう。できるだけ税金は 投入していただかないで、スモール・スモール、フルブライト奨学金みたいなことを やることが、北方四島拠点構想を後ろから応援することになるんじゃないか。こうい うふうに考えております。ぜひ、ご研究いただいて、この留学生がどういう方法で行 っているか。65名が本当に日本の人たちに感謝して、いまこの1期生が、沙秀程と いうんですけれども、九州の大学の教授になっていますが、そのお嬢さんが15年後 にもう一度奨学生に選ばれて、慶応大学の商学部に行って、公認会計士になっており まして、私の事務所でお願いしようと思ったら、ホームズに行きまして、残念なんで すけれども。お医者さん、看護師だけでなくて、公民官、あらゆる業種に自由に行っ てもらっているということで、政府の要人にもなりつつあります。 20年経ちますとね。華東大学の学長補佐になった人も出ております。中国有数の 教育系の大学の教授になっています。非常に優秀な多くの人を誕生させた大学であり ます。そんなようなことが、今回、日ロ友好の根室国際病院、仮称ですけれどもそう いうふうになれば、政府も応援しやすい仕組みになるんじゃないかと思いまして、ご 紹介をさせていただきました。 大変、雑駁な話でながなが話しましたけれども、今後、私の東日本税理士法人グル ープの中で、2番目に医療経営財務協会というのがありますが、毎日ホームページを 更新しておりまして、全国のお医者さんが毎日、千人から1,200人見てくれるく らいのブログになりました。私も、家に帰ったら早速ご紹介をさせていただきたいと 思っておりますが、根室市立病院に今日おじゃまして、大変すばらしいお話を聞かさ れましたということで、紹介しようと思っているお話は、医療経営財務協会に載せさ せていただこうと思っています。 それは何かといいますと、大変感心したんですけれども、ねむろ医心伝信ネットワ ーク会議というのがありますね。これは大変良い試みだと。こういうふうに、医師と ともに再生を図ろうとする試みについて、全国の医師会にご紹介したいと思っていま す。大変良い試みだと思っております。 実は、この話は東北大学の医学部長にも聞いたんですけれども、お医者さんはお金 ではないよ。月100万ももらえば、本当はいらないんだ。くれるというからもらい ますけれども、100万以上もらっても、使い道ないんだから。何でやるかといった ら、北国の場合は、雪かきをやるのがいいですね。それがやっぱり、医師をやめさせ - 20 - ない話だそうです。今日、保健課の課長に運転手になってもらって、雪が多いのを期 待していたんですが、雪がないというのでですね、雪かきはちょっと無理なんですけ れども、ペンキ塗りとかね、草取りとか、そういうようなこともぜひやっていただく。 市民とともにお医者さんが前面に出るということは、暴言を吐くような市民も少な くなるでしょうし、事務長が必死に記者会見でいってますけれども、コンビニ受診に つきましても、ご理解が進んでいるんではないでしょうか。強圧的にやる方法もある んですけれども、やはりこういうような試みの中で市民の理解を得て、市民とともに 一体となってやれば、最近の根室市立病院は、非常に今、困難な状況にあるけれども、 立派に再生できるんだということを確信したというタイトルが、明日のホームページ のタイトルになるんじゃないかと思います。医療経営財務協会のホームページの是非、 愛読者になっていただきたいというふうに思います。 本当に今日は、長い間、あっちこっちいって、すみませんでしたけれども、これで 終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○司会 会場の皆さまからご質問がありましたら、お受けしたいと思います。 ○質問者 公立病院特例債の関係で、先生は来年からすぐ起債を借りれるというお話をしてい たんですが、建設資金の方の起債。建設資金は、今年、特例債を受ければ、来年度以 降、いつでも建設の起債を借りれるとお話をお聞きしていたんですけれども、私が調 べたのは、地財法でいう資金不足にはカウントされないという部分の中で、起債は1 0%を超えてる以上は借りられないという道庁の意見を聞いたんですが、そこのとこ ろをもう一度教えていただきたい。 ●長 隆氏 不良債務が年間医業収入の10%を超えると、起債は原則許可にならないと理解し ているんですが。地財法ですか、根拠はね。そういうことだろうと思います。ですか ら、不良債務は消さないと、はっきり言って。優良債務にしておけばいいと。不良債 務は、大体一時借入金と同等でしょう、ほぼね。 ○質問者 建設財源としての起債は借りれるんでしょうか。私、道庁の担当者から聞いたら、 公立病院特例債を長期債に振り替えても、建設財源は借りれないというお話を聞いた んですけれども。 ●長 隆氏 それは間違いだと思います。実例がありまして、今日、お話しなかったんですけれ ども、泉大津市立病院が、不良債務13億。実は財政指数が非常に悪くて、ワースト に入っているんですけれども、泉大津。売り上げが、収入が大体50億なんです。で すから10%超えているわけです。ここの産婦人科がゼロになったんです、実はこう いうことがあって。 それで、どうしたら産婦人科が復活するか。やっぱり、最低5人いなければ無理、 小児科医が5人。事実、5人5人体制にできたんですが、その理由は、この不良債務 が13億くらいあるんだけれども、周産期医療センターをさらに造るということを公 約したんです、市長は。苦しいけれども。8億円かかるんです。言下に着工しました けれども。評価しています。 - 21 - 法律ではないので、この10%は、確かに。似たような規定は、地財法にあるんだ けれども、少なくとも起債の関係については法律ではないので、泉大津でさえも許可 になっているんですね。それで着工していますから。泉大津はさらに投資するので、 13億円を、特例債の申請をして許可になるというふうに聞いています。 他に、相談があればお手伝いしますけれども。総務省に直接電話して聞いてくださ いよ。はっきりする。怖くないですよ。僕から言われたからってシュクタニ補佐に聞 いてくださいよ。それが市の、病院とか市に対して、赤レンガから100メートル以 内で仕事をしている話は聞く必要がない。道庁のことですよ。だから、新しい制度で すからね、とりあえず、道庁はネガテイブですね、何時も。とりあえずはネガティブ に言っておけばいいと。もし、不審があったら総務省自治財政局に直接電話していい ですよ、そういうふうに実は書いてあるんです。相談されると、新しいことだから、 とりあえずネガティブに言っておこうという傾向がありまして。 ですから、気持ちはわかりますけれども。大丈夫です。どんどん早めに進めてくだ さい。ただ、指定管理者が出るか出ないかわからないという不安を持っちゃいけない んです。これしかないと思えばね、ついてくるものなんです。みんな、そう思いませ ん、やる時に。だから起債は出るんだと。出ないはずがないという信念で総務省に。 出ますよねと聞くんですよ。私が出ると言ったんですけれども、間違いありません ねと聞いてみた方がいいですよ。道庁が何で俺を抜きにして聞いたと言ったら、私が 言ったといっていいですよ。文句いうらしい、意地悪するらしいからね、道庁という のは。どこの県もそうらしいですよ。何で県を通して聞かないんだという。 話は簡単ですから、そのために当初いったように、投資なくして利益なしだから。 うちみたいに、消極的になっているんじゃないですか。お金がないから投資できない とかね。金がなくても投資してもらって、まず人にきてもらうものを造るんだという ことでできている。 だから、不良債務を消しちゃおうということなんです。だから、普通はこんなこと は良くないと思うんですよ、先送りで。7年先延ばししたからって、改革しなければ、 もうどうせ、だめになっちゃうじゃないですか。だから、うちは一生懸命やれば、不 良債務10億も、半分は免除してくれるんですよ。それはもう間違いないと思ってや ってくださいよ。 今検討会で審議中ですので、多分なりますよ。きっと。今回は、第5次と違って、 本気でやればね、ひよっとしたら10億免除してくれるかもしれない。良くなります よ。いい話だと思いません。 ○質問者 もう 1 点。先ほど再編ネットワークの関係で、その部分の中でくふうすれば建設費 が出るというお話を聞いたんですが、根室市の場合は、1市単独でやる、再編ネット ワークも根室市内でしかできないという中で、あと建設財源が出る方法としては、ど ういう方法が可能なんでしょうか。 ●長 隆氏 ネットワーク組めばいいんですよ。だから公募するんですよ。毎年5億円あげるか ら大学に、どこかうちとネットワークしてくれませんかと。カルテも共有化してくれ ませんかと。それも出します、これも出しますと。 だから札医大に運んでいる間に全部チエックができて、着くともう手術ができる。 - 22 - こういうことになるんです。それがネットワークです。 だから当面、根室は相手がいない、そんなこと想定していませんから。どっちかと いうと。懇談会では、大学病院とのネットワーク化を期待しているんです、それはど こでもいいんですよ。公募すればいい。それは別に大学病院に限らない、カレス札幌 でもいいんです。 実は、夕張はカレス札幌に合併してくれと言われたんです。だけど、カレスに断ら れた。私はそれでいいと思っていますけれども。いずれにしても、結婚相手は、公募 すればいっぱい出ますよ。うちは美人ですから、根室は。5億円の持参金あるんです よ、毎年。金持ちでしょう、そんな人放っておくわけないでしょう。患者さんがいる でしょう。土地はすばらしい、ちょっと斜めだけれどもね。ちょっと工夫すればまっ すぐになるでしょう、土地も。 あとは、財政担当、その辺が実際的に持っているんでしょうから。お金は出ます、 必ず。ここで出なければ、全国のこういう過疎地の、不採算地域の病院の明日はない。 だから、再編ネットワークのモデルは、国会用に4つのパターンを出したでしょう、 あの4つにピッタリ合うということではなくて、国会議員の皆さんに分かるように絵 を書いただけなんです。だから、再編ネットワーク、これ非常に困難なんだけども、 医師会とカルテを統一化してくださいとか、これもネットワークです。外来は全部診 療所にやっていただくとか、カルテを統一化してくださいとか。大学病院が言うなり のカルテをやりますと。その経費については政府が持ちますと、こういう話なんです。 これもネトワーク化なんです。だから、運んでいる間に全部検査が終わっていると。 だから、かなりいいんじゃないですか。 たとえば、こういうのもある。陽子線治療というのがある。ガンが手術しなくても 治る陽子線治療。全国で4つ位ある。国立はなかなかだめなんだけれども、東北地方 に、南東北総合病院というのがある。10月からオープンしたんです、80億かけて。 そこと提携してやるという手もある。おたくは、看板見ると、救急指定病院とか、災 害拠点病院とかいっぱいあるんだけれども、ほとんど、看板倒れですね。たとえば、 ガンについては、日本で、世界でも最高級の病院と提携していますと、提携を発表す る手もあるんです。そうすると、意外とガンの専門医がここでやってくれるかもしれ ない。 だから、陽子線治療、民間では、世界では上海と南東北だけなんですけれども、そ こと提携する手もある。お金はかからない。提携するだけだから。そこに研修をさせ てくださいと、うちの勤務医を。そこにはいっぱい指導医がいるわけです、20人く らい。 ガン拠点病院でも、たとえば前立腺ガンなんていうのは、ほとんど完治しています。 手術しなくても。一番厳しいすい臓がんも。だから大腸がんとか、そういう動くとこ ろはだめらしいんだけれども、そういうのは手術をしなくても、陽子線治療で治る。 新聞に出ていましたでしょう。そういうのを我が病院は提携していますよと。うちに 勤務してくれているお医者さんは紹介しますよとか、そういうのがネットワークです。 だから、重複投資を下げてくださいと。だから、ベットとか、そういうのが重複投 資で、すってんてんになってしまって、ばたばた倒産しているんでないですか。だか ら、政府は共同利用をしてください。自治体病院は過剰投資ぎみであるというのは、 やたら医療器械をお買いになるけれども、やらないでください。さらに、美人にお化 - 23 - 粧してほしい。 だから、ネットワークというのは、全般的な選択と集中の再編ネットワークなんだ けれども、そうじゃないのも想定しています。3次救急病院と言語を統一するような ネットワークなんでしょうけれども。その際、こちらの機械についてはこういふうに と書いています。 診療所とのネットワーク化もそうなんです。夜間外来、休日診療は全部病院でやっ てくださいとかね。医師会の診療所、夜間10時まで病院にきてやってくれませんか、 やっているんですか、うち。夜間医師会の病院を病院内に作っちゃう。小児夜間救急 というのがあります、石狩方式。5万円です。開業医、いっぱいありますね、見てき たんですけれども。だから意外と、市の方から頭を下げるということですね。東京都 はいっぱいやってますよ。中央区とか。聖路加に行ってやるとかね。そういうのがネ ットワークです。 だから、単に将来、全適にしようかななんていうのは、認めないと思いますけれど も。効果を説明できないでしょう。あんたつくったのあれ。甘いと言われるでしょう。 基本的には認めると思いますけれども。根室は何とかしなきゃいけないと、みんな思 っていますから。多少甘いんじゃないかと思いますけれども、油断しない方がいいと。 訂正を求められる可能性が高い。そんなことよりも、医師招聘が成功すれば、全て解 決するんですね。全てはそれでしょう、安定的に。 ○司会 他にございますでしょうか。それでは予定の時間もまいりましたので、本日の講演 会を閉じさせていただきたいと思いますが、長先生には大変お忙しいなか、ご講演を いただきましてありがとうございました。会場の皆様とともに、盛大な拍手を持ちま して感謝のお礼を申し上げ、本日の講演会を終了させていただきたいと思います。 長先生、大変ありがとうございました。(拍手) 以上もちまして、本日の講演会を終了させていただきます。 - 24 -
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