石田さんの手紙 2013.2.

2013/02/15
4年生へ 石田さんからの手紙
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校長
昨日の環境体験学習(江戸彼岸桜の植樹実習)で、渓のサクラを守る会代表の西
澤さんが読んで聞かせてくれた「人と自然の博物館(三田市)」の石田さんからのお手
紙を紹介します。
陽明小学校4年生のみなさんへ (植樹に寄せて)
こんにちは、人と自然の博物館の石田です。みんなは私のことをおぼえています
か。はじめてあった場所は人と自然の博物館のセミナー室でしたね。
あのときにも言ったかもしれませんが、私は植物の研究者で、20年前から川西市
の里山でエドヒガンの研究をしています。エドヒガンは川西市とその周辺地域ではたく
さん見られますが、ほかの地域ではわずかな場所にしか生育していません。
エドヒガンは全国的にみても大変珍しい植物なのです。ですから、「渓」の森にエド
ヒガンがたくさん生えているということは、実はとてもすごいことなのです。「渓」の森は
川西市の宝物といっても過言ではありません。
この素晴らしい森を大切に守り、未来へ引き継いでいくことが必要です。ただ、エド
ヒガンはとてもデリケートな植物で、自然状態では世代交代がうまくいきません。つま
り、ほったらかしでは子どもがうまく育たないのです。どうすればよいでしょうか。もっと
も有効な方法は、エドヒガンの苗を育成し移植することです。
今からみんなが取り組んでくれることは、エドヒガンの子どもを増やす上で大変重
要なことなのです。ですから、「渓」のエドヒガンたちは、みんなにすごく感謝していると
思います!私も同じ思いです。
陽明小の4年生のみなさん、今日は本当にありがとう。みんなが育ててくれた苗は、
みんなと同じようにこれからどんどん大きくなっていくことでしょう。今後の船長が楽し
みです。みんなにはエドヒガンの育ての親として、これからもずっと「渓」のエドヒガン
を見守り続けていってほしいと思います。よろしくお願いします。 以上
(サクラ博士の石田先生より)
下は2011年12月20日に博物館に行った時の思い出の写真、セミナー室で石田さんの話を聞き
ました。そのあと有馬富士公園でお昼ご飯を食べましたね。
2年前の渓のサクラです。今年はどんな景色になるのでしょうね。楽しみです。
余談;昨日は、子どもたちの植樹の記念写真撮りに駆け足であちこち移動したので少
し足が重いが大丈夫。私は現場主義です。「行ッテ」見聞するようになったのは高校
時代からだと思う。それは、『雨ニモマケズ』の詩の影響だ。行けないことの方が多い
が時間と身体の許す限り「行ッテ」何かしてやりたいと思っている。他人に無駄だと言
われても私にとっては無駄ではないと思っている。「ヨク見聞キシワカリ」、を実行する
ためには、ムリ、ムラ、ムダをなくすよう考えて動くのである。じっとしている時は、ボー
っとしたり本を読んでいる。ず~とこんな生活が続いている。これからもこのライフスタ
イルは変わらないと思っている。
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