2012年12月号 ItaliaWine list テラヴェール株式会社 東京都港区赤坂 4-1-31 アカネビル 7F 〒107-0052 TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681 ホームページ:http://www.terravert.co.jp/ ブログ:http://ameblo.jp/terravert/ フェイスブック:http://www.facebook.com/ 『最良の状態でお届けすることが私達の責任です』 イタリア国内は勿論、海上輸送、日本国内輸送、“全行程で定温管理輸送”を徹底しています 倉庫は“定温・定湿管理”を徹底、入・出荷時も外気に触れることのないようドッグシェルターを使用 『造り手からのメッセージ、最新の情報をできるだけ早く皆様にお届けしたい』 御希望のレストラン様に新入港の御案内や試飲会の御案内をファックスまたはメールでお届けしております 御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい 『テクニカルデータが充実』 各ワインのテクニカルデータや造り手の考え方、畑や醸造設備の画像等を充実させています 御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい 嘘のないファインワイン 最高の状態でお届けするためにテラヴェールの約束 『テラヴェールのワインは状態が良い』と言ってくださる方々が沢山いらっしゃることは私達の誇りです。 | 2 『劣化していない最高の状態のワインを飲んでいただければ、もっともっとワインの素晴らしさが一般のお客様まで伝わるはず』 テラヴェールでは海上輸送は勿論、フランス、イタリア国内輸送、日本国内輸送も全てリーファー輸送(定温15度)。日本国内の保管倉庫は横 浜帝蚕倉庫とし、定温管理は勿論、湿度も一定に保って保管。入出庫時も搬入口をドッグシェルターで囲み外気との接触を遮断して作業を行 います。また、契約店制度により契約を交わした配送環境の優れた酒販店様のみとのお取引とし、レストラン・ホテル様まで最高の状態でお届け できるよう努力いたします。 フランス、イタリア国内全てのワイン輸送に関してリーファートラックを使用して います。海上の定温輸送は定着しつつありますが現地国内輸送で100%リ ーファー輸送を行っていることは稀です。テラヴェールではたとえ秋や冬の輸 送であろうと、ボジョレー・ヌーヴォーであろうと、価格競争の激しいボルドーで あろうとも100%リーファー輸送に拘ります。 日本国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。国内最高の保管環境を誇ります。定温保管 は勿論、湿度も一定に管理。ワインにとって最高の状態を約束します。また入庫 時には全てのワインをチェック。異物の混入やボトル不良などをできる限り排除 いたします。 フランス、イタリアから日本までの海上輸送は2ヶ月以上。その間、ワインは波に 揺られながら赤道を2回通過します。温度変化、振動に弱いワインが影響を受 けないはずはありません。赤道で40度以上にまで温められたワインは大きなダ メージを受けることになります。テラヴェールは100%リーファーを採用。 出庫時はトラックの搬入口をドッグシェルターで囲み、 外気と遮断。一切外気に触れることなく、リーファートラ ックに積み込まれます。 『最高の状態のワインはやっぱり美味しい』 残念ながら、成熟した日本のワイン市場でも劣化したワインは多く存在します。本当に状態の良いワインを飲んだ時の感動は忘れられません。日 本人は元来、旬の味を大切にしてきました。食材が最も美味しくなった状態で、その味を楽しんできたわけです。世界で最も繊細な味覚を持つと 言われる日本人ですからワインの状態も容易に感じることができるはずです。日本でもっと健全なワインを楽しめる環境が増えれば、ワインを愛す る人口はもっともっと増えるのではないでしょうか?ワインの本当の美味しさを、ワインの本当の楽しさを少しでも多くの皆様にお届けする為、テラヴ ェールでは細心の注意をはらい、最高の状態でワインを皆様のセラーまでお届けすることを約束します。最高の状態管理で造り手の意思と土壌 の個性をお届けします。 テラヴェールのイタリアワイン造り手一覧 ≪造り手名をクリックするとそれぞれの造り手にジャンプします TOPで戻ります≫ |3 ヴァッレ・ダオスタ(P7) ロンバルディア(P4) トレンティーノ(P11) アルト・アディジェ(P14) マレイ カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン レ・クレーテ ヴィッラ フランチャコルタ ウベルティ フランチャコルタ カーサ・カテリーナ フォラドリ ポイエル・エ・サンドリ ニーデルマイヤー フランツ・ゴイエル バロン・ウィッドマン コフェレルホーフ フリウリ(P18) ダリオ・プリンチッチ ピエモンテ(P22) ネッビオーロ・ディ・カレーマ レ・ピアーネ アントニオロ イオッパ マッテオ・コレッジァ マリオ・マレンゴ G.D.ヴァイラ カヴァロット・ブリッコ・ボスキス ジュゼッペ・マスカレッロ プリンチピアーノ・フェルディナンド ロアーニャ ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ モッカガッタ ラ・カ・ノヴァ カッシーナ・ロエラ ヴェネト(P19) ジーニ カ・ラ・ビオンダ マルスーレ エミリア・ロマーニャ(P38) ラ・ストッパ デナーヴォロ カ・デ・ノーチ マルケ(P53) ラ・モナチェスカ サルタレッリ レ・カニエッテ トスカーナ(P41) イル・パラディソ・ディ・マンフレディ チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ モンテセコンド リヴェルナーノ カザルヴェント レ・チンチョレ バッケレート アンブラ デイ サンタ10 プーリア(P60) ウンブリア(P50) ナタリーノ・デル・プレーテ パラッツォーネ コッリ・アメリーニ ミルツィアデ・アンタノ グラッパ・リキュール(P65) シチリア(P61) カンパーニャ(P56) コス ジローラモ・ルッソ グラーチ ラモレスカ カンティーナ・デル・タブルノ ベニート・フェラーラ ペリッロ サンフランチェスコ ヴァルネッリ/マルケ ラ・ヴァルドタイネ/アオスタ シボーナ/ピエモンテ 『食文化としてのイタリアワイン』 イタリアの食文化は奥が深い。地域に根ざした料理はその地域独特のものであり、地のものを食す、まさにマンマの味。ワインはと言えば、年々加 熱するワイン醸造の技術進歩と自然派志向。確実に進化する一方でマンマの味とは思えないワインの存在も無視できなくなってきたようです。そ んな中、テラヴェールがイタリアワインに求めるのは“マンマの味”。地域に根ざした食文化としてのワインをお届けしたい。私達、テラヴェールの出 発点はレストラン。フランスワインもイタリアワインもテーブルの上で真価を発揮するワインが理想です。シンプルであっても、偉大なワインであって も、ビオディナミであろうが、先進的であろうが、古典的であろうが、それ自体は最重要ではありません。単体で飲んでも寂しかったり、素気なかっ たりするワインであっても食事と共に楽しむことで味わいに幅が出てくることが多々あります。欠点の無い完成されたワインも素晴らしいものです。し かし、私達がもっと伝えたいのはピエモンテの煮込みと一緒に飲んだ時に肉の甘みをぐっと引き立ててくれる粗野なランゲ・ネッビオーロであり。炭 火で焼いた赤身肉と合わせた時にシンプルなサンジョヴェーゼが、まるで香辛料のように味わいを引き締めてくれたりといった経験。料理とワイン の楽しさは難しいことではありません。ワインの最も自然で最も贅沢な楽しさをプロの酒販店様、レストラン様と共に少しでも広げていきたい。もっと 感覚的に、もっと気楽に楽しめるようになればワインはもっと受け入れられるのではないでしょうか。 最後に自然なワインについて。一時期のモダン・バローロにおいて、過度の抽出を行い、ローストの強いバリックで樽の雰囲気を加えたワインは料 理とは相容れませんでした。自然なワイン造りも行き過ぎれば、葡萄そのものの質や土地の個性を覆い隠してしまうこともあるようです。自然を尊 重することは勿論ですが、飲み物として安全であり、葡萄そのものの表現やワインとしての風味を損なっているものは自然であるとは思えません。 ワインは充実した時間を楽しむ最も情緒的なお酒。頭で飲むのではなく、楽に、単純に美味しく、楽しく飲めなければいけないと思うのです。本当 の自然なワインとは無理せず、自然に飲めてしまうようなワインなのではないでしょうか。 TOP Azienda. Agricola Villa Monticelli Brusati , Lombardia, Italia ヴィッラ |4 自社畑100%の家族経営フランチャコルタ 毎年決まったレストランのみで完売 今ではイタリアを代表するスパークリングワインの生産地となったフラン チャコルタ。しかし、30年 前までは赤ワインの生産 地であった。70年代にベ ルルッキ家が瓶内2次発 酵によるスプマンテを造り 始めてから、一部の大手 生産者によってその市場 は牽引されてきた。広大 な畑と設備を必要とする スパークリングワインの生 産は現在でもベラヴィスタ やカ・デル・ボスコのような 大手企業によって引率さ れ、イタリア国内でもこの2 大巨頭のシェアは高く、品 質も安定している。彼等 は契約農家から葡萄、も しくはワインを購入しワイン に仕上げている。一方、自社畑葡萄のみを使い、栽培から醸造、ボトリ ングまで全て自らの手で行い毎年レストランの予約のみで完売してしま うフランチャコルタがあるのを御存知だろうか? 自社畑100% ヴィッラは歴代モンティチェッリ・ブルッサーティ地区で果実や家畜を育 てつつワインの量り売りをしていたが、78年よりフランチャコルタのボトリ ングを開始した歴史ある造り手。(この時代、フランチャコルタには10 軒の造り手しか存在しなかった)その後自社畑100%に拘り続け、現 在でも家族経営で37ha の自社畑からミレジメのみのフランチャコルタ を産している。生産量はベースのブリュット・ミレジメで5000ケースと大 手の1/10以下の規模。昔からの顧客であるレストランからの熱烈な支 持を集めていて販売と同時に毎年完売すると言う。ヴィッラの畑はフラ 商品記号 造り手 ンチャコルタ DOCG の東側 に位置する。ベラヴィスタや カ・デル・ボスコが位置する 西半分はイゼオ湖を形成し た川からの堆積土が主体で 砂質が混じり込む粘土質土 壌。反対にヴィッラの畑は海 底が隆起した土壌。1億5千 年前 の海 底に 由来 す る複 雑な土壌でアルプスの影響を強く受けてミネラル分に富む。 ビオロジックと収量の制限 ヴィッラはこの地域で最も急な斜面の畑に岩を積み上げて畑にしてい て、一切除草剤を使わずに ビオロジックを採用し、人間 の手で健康な畑を維持して いる。また、特筆すべきは葡 萄の品質の高さ。通常スパ ークリングワインは、その泡 の存在によって果実味の質 を覆っている為、スティルワ インよりも収量が極端に多いことがほとんど。ヴィッラでは葡萄樹1本か ら平均3~5房の葡萄を収穫する。(平均的生産者の1/2程度の収 量)平均植樹率は5000本/ha と極端に高い設定。これによって泡に ごまかされることないしっかりとした果実味を持つこととなる。収穫は全 て手摘み。醸造設備は畑に隣接しているので直に低温に保ち、ほとん ど除梗せずに65%程度まで圧搾し、18度に保って醗酵段階に入る。 収穫、醗酵は区画ごとに行われる。そしてヴィッラの最も大きな特徴は 『フランチャコルタもヴィンテージの個性をしっかり表現すべき』との考え 方から行われる単一ヴィンテージによる瓶詰め(熟成期間は法定基準 よりも長く30ヶ月)。よってベースのフランチャコルタまでもが、そのヴィ ンテージの個性を良くも悪くも表現することになる。(全てミレジメで瓶詰 は2社のみ) ワイン 69P13 Villa ヴィッラ Franciacorta Brut Millesimato 69L74 Villa ヴィッラ Franciacorta Brut Millesimato≪1500ml≫ 州 フランチャコルタ・ブリュット・ミレジマート フランチャコルタ・ブリュット・ミレジマート ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 Lombardia 2007 泡 750ml 4,000 Lombardia 2007 泡 1500ml 8,500 在庫 ◎ △ 80% Chardonnay, 10% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero ローム層にプラスしてミネラル分の多い畑。南西向き。ベースのワインながら条件は他のワインとほとんど変わらない。フランチャコルタでは完熟度合と酸とのバラ ンスが大切とのことで酸度を見ながら収穫。空気圧で軽くプレス後、葡萄本来の香を大切に低温で醗酵。 69R27 Villa ヴィッラ Franciacorta "Saten" Millesimato フランチャコルタ・サテン・ミレジマート 12月入港予定 Lombardia 2008 泡 750ml 4,600 〇 750ml 4,600 〇 100% Chardonnay Roccolo(Provaglio)、Breda ,Tralicci(Monticelli Brusati)の葡萄を使用。南南東を向いた粘土主体のミネラルに富んだ畑で、5000本の高密植。ビオロジック。 69L75 Villa ヴィッラ Franciacorta Rose Brut Millesimato フランチャコルタ・ロゼ・ブリュット・ミレジマート Lombardia 2008 泡 60% Chardonnay, 40% Pinot Nero シャルドネと80%のピノ・ネロはプレスしてジュースのみ発酵。20%のピノ・ネロは果皮ごと10時間程度発酵させて色素を得る。翌年の春にボトリング。30ヶ月の瓶熟成を経て出荷。 非常にドライなロゼで食事を通して楽しめる。 69L76 Villa ヴィッラ Franciacorta Rose Demisec フランチャコルタ・ロゼ・ドゥミセック Lombardia N.V 泡 750ml 4,600 〇 70% Chardonnay, 30% Pinot Nero 果実のアロマを大切にすることと、併せて酸度と糖度のバランスを得る為、通常よりも若干早めの収穫。ピノ・ネロは20%だけ果皮と共に20日間発酵させる。ほのかに甘くラズベリー やストロベリーのような風味はフルーツとの相性が素晴らしい。 TOP Azienda. Agricola Uberti Erbusco , Lombardia, Italia ウベルティ |5 最もリザーヴ・ワイン比率の高いフランチャコルタ 常に高い評価を受けるフランチャコルタ 限。 エスプレッソ誌を見る とフランチャコルタの 造り手3社に2つ星を 与えていて、これが 最高の評価。圧倒的 シェアを誇るカ・デ ル・ボスコとベッラヴ ィ ス タ は 勿 論 だが 、 両巨頭と言える2社 と並んでの2つ星を 獲得しているのが18世紀からの歴史を誇る名門ウベルティ。生産量 は前述2社の1/10程度と少ないが、安定した品質を誇っている。(ウ ベルティのフランチャコルタはほぼ全量がイタリア国内で販売されてい る)ヴィッラはフランチャコルタ東側に位置する海底が隆起した土壌で 気候も少し冷涼。一方、カ・デル・ボスコやベッラヴィスタと同様の地区 である西側の代表的産地エルブスコに位置するウベルティはイゼオ湖 を形成した川からの堆積土で砂質が混じりあう粘土質土壌(氷河が堆 積してできた土壌)となっている。 高いリザーヴ・ワイン比率 堆積土から生まれる果実のフランチャコルタ 特にウベルティの畑 は赤い粘土質土壌 と白い石灰土壌、更 には川の流れで砕 けた石が風化した砂 質土壌と色々な土 壌が交錯していて、 特に赤い粘土質土 壌から生まれる濃厚 な果実の厚みはクラ シックなフランチャコルタの噛み締めるような果実感を実現しているそ うで、ここに石灰土壌からのミネラル分や砂質土壌の芳香性などが混 じり合うことでウベルティ独特のスタイルが出来上がるのだと言う。フラ ンチャコルタの完熟した果実からくる柔らかい果実はウベルティでは更 に昇華されている。法定基準でも収穫量は10,000kg/ha とシャンパ ーニュ以下であるが、ウベルティでは8,500~9,000kg/ha まで制 商品記号 69H57 Uberti ウベルティ 造り手 更にはシャンパーニュで学んだ娘シルヴィアの影響もありリザーヴ・ワイ ンの比率を徐々に高めている。『シャンパーニュのジャック・セロスで働 いたことは大きな収獲だった。ワインに複雑味を持たせることにリザー ヴ・ワインは極めて大きな影響を持つ。今後、リザーヴ・ワインを使って 更にウベルティらしさを表現したい』現当主はジョヴァンニ・アゴスティー ノ・ウベルティ氏。娘のシルヴィアはジャ ック・セロスで働いた後、ウベルティに戻 り、栽培から醸造にまで関わるようにな っている。1980年代初めからワイナリ ーを運営、ジョヴァンニの代になってか らは養蚕や酪農も辞めフランチャコルタ の生産に注力することとなっていて、近 年、更にその品質を向上させている。生 産しているフランチャコルタは全部で6 種類。スタンダード・キュヴェである“フランチャコルタ・ブリュット・フラン チェスコ・1”は古典的フランチャコルタの完熟した果実を十分に感じさ せてくれる。南国フルーツのような熟度、甘味を酸が引き締める。発泡 はワインに溶け込んでいて柔らかい。ウベルティのスタイルがよく解る1 本ではないだろうか。 フランチャコルタ古来の仕立“シルヴォー” そしてこの蔵の代名詞とも言えるのが “フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・ コマリ・デル・サレム”。平均樹齢50年 近い区画(この区画のみシルヴォ仕立と いう昔の仕立を採用している)の葡萄の みを使用した極辛口だが完熟した果実 にしっかりとした骨格、熟成からくる複雑 味が加わってエクストラ・ドライながらも 非常にリッチ。シャンパーニュとも違った 独特の構成で飲み手を圧倒してくれる。 今後間違いなくフランチャコルタを代表 する造り手として発展を続けるであろうウベルティ。シルヴィアの活躍は フランチャコルタの歴史を変えるはず。 ワイン Franciacorta Brut"Francesco 1" フランチャコルタ・ブリュット・フランチェスコ・1 州 Lombardia ヴィンテージ 色 N.V 泡 サイズ 750ml 参考上代 4,600 在庫 ◎ 75% Chardonnay, 15% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero 全ての葡萄は自社畑から手摘みで収獲。ステンレスタンクで発酵後、澱と共に24ヶ月から36ヶ月間置かれる。ベースのワインであるが非常にリッチな果実と溶け 込んだ泡は好相性。穏やかで柔らかいフランチャコルタ。 69H59 Uberti ウベルティ Franciacorta Saten"Magnificentia" フランチャコルタ・サテン・マニフィセンティア Lombardia N.V 泡 750ml 6,800 ○ 100% Chardonnay 低めのガス圧で食事を通して楽しめる。手摘みで収穫後、極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。30ヶ月間のシュール・リー。穏やかな酸と溶け込んだ気泡はサテン のお手本のような出来栄え。 69H58 Uberti ウベルティ Franciacorta Extra Brut"Comari' del Salem" フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム Lombardia 2006 泡 750ml 7,000 ○ 80% Chardonnay, 20% Pinot Bianco 単一畑コマリからの葡萄100%。シルヴォと呼ばれる古代の仕立を採用している珍しい畑。極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。デゴルジュマン 後48ヶ月熟成してから出荷。時間と共に複雑味を増していく。長期熟成タイプ。 69H60 Uberti ウベルティ Franciacorta Non dosato"Sublimis" フランチャコルタ・ノン・ドサージュ・サブリミス Lombardia 2004 泡 750ml 7,600 ○ 100% Chardonnay 特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースを木樽のみで発酵。澱と共に少なくとも60ヶ月間置いておくことでスプマンテとしては例外的な深みを手に入れる。ドサージュは一切しないが果実の 濃さが十分にあるのでボリュームさえ感じさせる。 TOP Azienda. Agricola Casa Caterina Monticelli Brusati , Lombardia, Italia カサ・カテリーナ |6 フランチャコルタを脱退 シャンパーニュ以上の完成度 セロスとプレヴォー フランチャコルタはその厚い果実感が最大の魅力かもしれない。シャン パーニュとは全く違った魅力。その決定的な違いは土壌と気候にある と思っていたが、大きな間違いだったようだ。カサ・カテリーナはフラン チャコルタ東部モンティチ ェッリ・ブルッサーティの小 高い丘に小さな畑を所有 している。彼等が意識して いるのはシャンパーニュ。 『セロスやジェローム・プレ ヴォーの影響は大きかっ た。ドサージュをしないで 複雑味のあるスプマンテ を造るには自然酵母での 発酵が不可欠。自然酵母 での発酵を完結させる為 には健全で腐敗の無い葡 萄が絶対条件。よって自 然な栽培は必須』83年か ら2ha の畑でワイン造りを 始め、89年にはフランチ ャコルタの生産も始めたが、 2005年にフランチャコルタ協会を脱会する。『全く違うものを造ってい るのに協会に所属しても意味が無いから』 100%葡萄のみの唯一のスプマンテ ワイン造りは2001年から大きく転換した。例年通り農薬を撒こうと袋を 開けた瞬間、誤って薬品を吸い込んでしまい気絶。弟に助けられたの だと言う。これをきっかけに除草剤は勿論、一切の薬剤の使用を中止 した。醸造所内でも同じで僅かなSO2以外は何も加えないことになる。 当初、瓶内2次発酵時にはヴァテマラ産の黒糖を使用していたが、こ 商品記号 造り手 Caterina 69K34 Casa カサ・カテリーナ れも中止。現在では葡萄のモストを5度で保存しておき(バクテリアの繁 殖を防ぐ為フィルターはかけておく)これを瓶内2次発酵に使っている。 自然のモストなので完璧にガス圧をコントロールすることはできないが、 蔗糖を足したものよりも明らかに馴染んだ味わいになる。彼等のスプマ ンテは正真正銘100%葡萄の み。『葡萄が全てを決める。ド サージュもしない。リキュール を足すと厚みもでるし、コクも出 るけど葡萄本来のものではなく なってしまう。ノン・ドサージュで も最高の品質の葡萄を収獲す れば深い味わいを手に入れら れる』畑は小高い丘に点在、 除草剤は勿論、一切の薬剤を 使用しない。下草は生やしっぱなしで年に数回刈るだけ。この丘の土 壌はライムストーンが多いのが特徴で白い粘土質が表面を覆っている。 この土壌も彼等のワインの味わいを特異なものとしている。 澱と共に長期熟成することで旨みを得る 毎年出てくるワインは違うそうで何種類造っているか解らないそうだが、 全てのワインは澱と共に長期間熟成される。澱は熟成中にタンパク質 をワイン中に放出する。これがワインに旨みを与える。彼等のスプマン テは大振りのグラスで15度程度の高い温度で飲まれることをお薦めし たい。『冷やさないと欠点が見えてしまうスプマンテを造っているつもり はない。温度が高いほうが全ての要素が出てくる。ゆっくりと酸素と触れ させながら楽しんで欲しい。泡が抜けても味わいは決して崩れない。そ れどころか違う世界を見せてくれるはずだ』最後に彼等のスプマンテは 毎年、少しずつデゴルジュマンを行いリリースしている。ヴィンテージは 勿論だが、バックラベルに手書きでデゴルジュマンの日付が記入され ている。このデゴルジュマンが大きく味わいを左右することになるので、 ヴィンテージ同様、こちらもご注目頂きたい。 ワイン Brut Cuvee' 60 ブリュット・キュヴェ60 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Lombardia 2006 泡 750ml 8,000 〇 Lombardia 2002 泡 750ml 9,200 〇 Lombardia 1999 泡 750ml 9,200 〇 Lombardia 1989 泡 750ml 19,500 △ Lombardia 1990 泡 750ml 21,000 △ Lombardia 1994 泡 750ml 21,500 △ 100%Chardonnay スタンダードキュヴェながらネクターのような濃厚さ。甘味さえ感じさせる。デキャンタに移して30分で開き始める。 【デゴルジュマン】2011年8月7日 【ティラージュ】2007年3月13日 【生産本数】6,000本 Caterina 69H53 Casa カサ・カテリーナ Cremant"Blanc de Blanc" クレマン・ブラン・ド・ブラン 75%Chardonnay, 25%Pinot Blanc このキュヴェのみ6g/Lのみのドサージュを行う。非常にふくよかな果実と発酵由来の複雑味が加わる。 【デゴルジュマン】2011年1月3日 【ティラージュ】2003年5月15日 【生産本数】1,000本 Caterina 69H52 Casa カサ・カテリーナ Brut Reserve ブリュット・リゼルヴァ 92%Pinot Noir, 8%Chardonnay ノン・ドサージュ。香は熟成を感じさせるが口中では1999年とは思えない若々しさを保っている。 【デゴルジュマン】2011年3月30日 【ティラージュ】2000年5月3日 【生産本数】1,000本 Caterina 69H54 Casa カサ・カテリーナ Brut Sauvage Reserva ブリュット・ソヴァージュ・リゼルヴァ 100%Chardonnay ノン・ドサージュ。20年3ヶ月間シュール・リー状態で熟成。2010年の2月にデゴルジュマンしたもの。 【デゴルジュマン】2009年3月20日 【ティラージュ】1990年6月29日 【生産本数】500本 Caterina 69H55 Casa カサ・カテリーナ Brut"Blanc de Noir" ブリュット・ブラン・ド・ノワール 【デゴルジュマン】2011年4月15日 【ティラージュ】1991年3月3日 【生産本数】500本 Caterina 69H56 Casa カサ・カテリーナ Brut"PM" ブリュット・ピノ・ムニエ 100%Pinot Munier ノン・ドサージュ。がっちりとした骨格と深み。余韻は圧倒的に長く、スプマンテというより偉大な白ワインといった感じか。泡を飛ばして大きめのブルゴーニュグラスで楽しみたい。 【デゴルジュマン】2011年3月3日 【ティラージュ】1995年4月15日 【生産本数】800本 TOP Cidrerie Maley Novalaise , Aosta , Italia マレイ |7 モンテ・ビアンコでシードルを復活させる アルプスの伝統の酒“シードル” イタリアでのシードルの 認知度は非常に低い が、ここヴァッレ・ダオ スタでは古代、日常的 に飲まれていた酒であ った。モンテ・ビアンコ の麓でこの伝統的な酒 “シードル”の復活を実 現させたのがマレイ。ア オスタ渓谷の中心部ブ リソーニュに位置する。標高は900m。シードルに使われるリンゴはブラ ン・ド・モルジェが造られるラ・サレ地区のラヴェンツェ種とフランス領シ ャモニーで栽培されるクロッソン・ド・ ブシ種の2つの品種、更にアルプス の伝統の製法に従い4%程洋ナシ が加えられる。樹齢の高い古い樹 を所有する栽培家から購入してい て全てのリンゴはある一定の有機 栽培規定を満たしたものを使用し ている。1世紀以上前からモンテ・ ビアンコを共有するかのように、そ れぞれの地区の果樹園は協力し合 ってシードルを造り上げてきた。 標高1000m で育つリンゴ モンテ・ビアンコのリンゴは最も高い畑で標高1000m を超しており、生 産は困難を極めるが、 そ の 果実 自体 の 芳 香は他の地域のそ れを圧倒する。『葡 萄も、ハーブもそうだ が、高地で育つ植物、 果実は香味成分が 豊かで繊細さを味わ える。それは発酵と いう工程を経験して も同じことで我々の 商品記号 69N81 Maley マレイ 造り手 ワイン Cidre Mont Blanc Methode Ancestrale シードル・モンブラン・メトド・アンセストラーレ シードルは果実そのもの の繊細なアロマが感じ取 れるものになっている』樹 齢は80年を超えていて あまりの標高の高さでカ ビ害や害虫、病気の心 配もほとんど無いのだそ う。ラヴェンツェ種とフラク ロッソン・ド・ブシ種は高い 酸度と豊富なタンニン。 そして適度な糖分を備えている。『酸度も糖度もタンニンも、どれか1つ でも欠けていればシードルは完成しない。更に果実が凝縮し完熟して いることが何よりも重要なことなんだ』 メトド・アンセストラル マレイでは最も伝統的な手法であるメトド・アンセストラルでシードルを造 っている。この手法を採用している造り手は年々減少しているが、彼等 にとっては最も合理的 な手法のようだ。リンゴ は酸度と糖度のバラン スを見ながら全て手作 業で収穫される。300 kg のカゴに入れて優し く醸造所に搬入され、 手早く切り刻み種子を 取り除きローラー・プレ ス機に投入する。搾り 出されたモストは冷蔵 室の中に置かれ浮遊 物を落ち着かせる。発酵は大きな樽の中で自然酵母のみでゆっくりと 進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコー ルが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、ボ トルに移し、更に発酵が進んでいくことで天然の発泡を手に入れる。『こ の手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と触れ させて開かせてあげなくてはいけない。よってフルートグラスでのサービ スは避け、白ワイングラス、もしくはシードル・ボウルなどで空気と触れる 面を多くしてあげることが重要。ゆっくりと香が開きだす』 州 Aosta ヴィンテージ 色 N.V 泡 サイズ 750ml 参考上代 2,400 在庫 〇 発酵は大きな樽の中で自然酵母のみでゆっくりと進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコールが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、ボトルに移し、更に発酵が進んで いくことで天然の発泡を手に入れる。『この手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と触れさせて開かせてあげなくてはいけない。 TOP Soc. Coop Cave du Vin Blanc de Morgex Morgex , Aosta , Italia カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー |8 ヨーロッパ最高標高“1200m”の葡萄畑 イタリア文化で最も無くなって欲しくないワイン 緑がかった光沢のある色調。細身のワイン ながら、鉱物的で、上質な酸は果実を感じ させる位に甘味を連想させる。香は直線的 で一切の曇りも無い。口中ではファーストノ ーズの柑橘系のアロマティックな雰囲気か らアプリコット、洋ナシ、ハチミツ、タバコ、パ イナップルと複雑。こんなにも透き通ったワ インなのに味わいは中心に詰まったよう・・・。 こんな繊細で独特なワインが他にあるだろ うか?今は亡きルイジ・ヴェロネッリにして 『イタリアのワイン文化で最も無くなって欲し くないワイン』と言わしめたワイン“ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッ レ”。ピエモンテから国道を走り、アオスタの主要な産地を通り抜けて最 後に辿り着くのがモルジェー。 モンブランが育てたワイン モンブランを望む断崖絶壁に位置する 畑は最も高い標高で何と1200m。ヨ ーロッパで最も標高の高い葡萄畑とい うことになる。厳しい自然環境に耐える 品種は限られるし、1年を通じて極端 に気温が上ることが無い。しかし、直接 の日光だけでなく、残雪で白いモンブラ ンに反射した日射も葡萄育成に重要 な影響を与える。まさにモンブランが育 てたワインと言える。この地域のワイン 造りを苦しめる最大の問題は春先の遅 霜。発芽準備に入った葡萄の芽は霜 によって全滅してしまう年さえあると言う。それぐらい厳しい環境。無事、 果実を付けたとしても丁寧な摘葉、摘房をして熟度を保つ努力が必須 となる。最終的に熟度が足りない葡萄を選別すると1ヘクタールから3 000本以下のワインしか造ることができない。葡萄品種はプリエ・ブラン (ブラン・ド・モルジェー)。少ない日照条件でも生育することができ、発 芽から完熟までの期間も短い為、この地域では昔から植えられていた。 仕立ては極端に低いペルゴラ。冬の間の強風や霜に対する処置なの 商品記号 69N98 造り手 ワイン Cave du Vin Blanc de Morgex Blanc de Morgex et de La Salle カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ だが、表土が日中の熱を 夜間放射する際、低い仕 立ての方が熱を葡萄樹に 取り込みやすいという利点 もあるのだそう。畑は急斜 面の為、トラクターなどの 大型の機材は入れない。 よって毎日の畑仕事、雑 草対策、収穫まで全てが 手作業で行われる。また、 あまりの標高の高さによってカビや病原菌が少ないのもこの地域の大き な特徴。除草剤は勿論、防カビ剤も使用しない。(銅、硫黄由来のもの のみ若干使用)だからこそ、ブラン・ド・モルジェーはあのピュアで曇りの 無い香になるのだろう。 フィロキセラが侵食していない土地 厳しい自然環境に生産者の数は年々減少していった。そんな中、この 地域の文化を継承すべく、 1983年に設立されたのが、 今やモルジェーを代表する ワインを造る生産者協同組 合カーヴ・デュ・ヴァン・ブラ ン・ド・モルジェー。醸造責 任者はジャンルカ氏。『フィ ロキセラもここまで辿り着け なかった。生きている原種 のプリエ・ブランの枝を地中 に一度通し、枝を切り離さずに地面に付け、土をかぶせて根を出させ、 その後親木から切り離して、 増殖させていく方法を取りプ レ・フィロキセラのプリエ・ブラ ンを現在に残しています。こ の厳しい自然環境だから残 ったモンブランのワイン。繊 細な日本の食事にも合うと 思うのです』 州 Aosta ヴィンテージ 色 2011 白 サイズ 750ml 参考上代 2,200 在庫 〇 100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。 69N99 Cave du Vin Blanc de Morgex Blanc de Morgex et de la Salle "Rayon" カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン Aosta 2011 白 750ml 2,600 〇 100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。より良い畑、より良い葡萄をセレクション。 69P01 Cave du Vin Blanc de Morgex Brut"Blanc de Morgex"Extreme Brut カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー ブリュット・ブラン・ド・モルジェー・エクストリーム・ブリュット Aosta 2010 泡 750ml 3,400 〇 100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 高い酸度のプリエ・ブランを活かす為に造られたスプマンテ。活き活きとした酸はスプマンテになっても十分に存在感を持っている。柑橘系の爽やかさは食前にしっくりくる。泡 は細かく余韻は細く長く続く理想的食前酒。 TOP Soc. Coop La Crotta di Vegneron Chambave , Aosta , Italia ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン |9 14世紀から続く銘酒シャンバーヴ・ミュスカ シャンバーヴの歴史を守り続ける協同組合 イタリア最西端に位置するヴァッレ・ダオスタ州。公共の標識はフランス 語とイタリア語が併記されている。アルプス山脈に程近く、主要産業は スキーや登山などの観光。ワインはイタリア全州で最小の生産量。しか し、イタリアワインを語る上では絶対に外せないし、ここにしかない重要 な個性を持っている。葡萄畑はアルプス山脈の岩肌の隙間に段々畑 のように造られている。標高は最も高い畑で1200m。これは全世界で 最も高い標高ということになる。勿論、育 つ葡萄品種は限られるし、限られた葡萄 品種にとってもかなり厳しい生育環境とな る。ラ・クロッタ・ヴィニュロンはアオスタの 中心部シャンバーヴの街に位置する。1 980年に25名で結成された生産者協同 組合で、アオスタの高品質ワインを支え 続けてきたと言っても過言ではない。中 世から続くシャンバーヴのモスカートの歴史を今に伝えるという意味で も唯一と言ってもよい造り手であり、重要な意味を持っている。現在で は120名まで構成員が増えており、生産量も2500ケースまで増えた。 イタリアで最も少ない降雨量 元々、歴史的にも古くから葡萄にとって最良の条件が揃った場所が畑 に開墾されていて訳で標高500~850m に位置する畑はパッチワー クのように細分化され、その殆どが太陽に向いた真南を向く畑になって いる。特筆すべきは、幸運にも降雨量がイタリアで最も少ないこと。(50 0 mm/年)これによって年間を通して湿気 が低く、細菌、カビの繁殖を防いでくれること となり、この地域では歴史的に防カビ剤とは 殆ど使われていないのだそう。更に、極寒の イメージのシャンバーヴも真夏には日中の温 度がトスカーナと同等位にまで上ることも珍 しくないのだと言う。しかしながら、日が沈む のは早く、夜間の温度は極端に下がることとなる。遮るものの無い南向 き斜面の日照量によって葡萄は熟度を手にし、昼夜の寒暖差によって 商品記号 造り手 Crotta di Vegneron 69N05 La ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン 高い酸度も手に入れることと なる。葡萄の生育サイクルも 独特で芽吹きから結実までは ゆっくりと進み、夏場の高温で 一気に熟度を高め、その後は ゆっくりと複雑味を高めていく。 アオスタのワイン造りを更に過 酷にしているのが、その地形。 断崖絶壁に段々畑のようにな っていて、一枚の大きな畑は存在しない。勿論、ほぼ全ての畑でトラク ターなどの機材は使用することが不可能で、必然的に全ての作業が手 作業となる。 歴史的ワイン“シャンバーヴ・ミュスカ” シャンバーヴでは独特のワイン文化が育っている。例えばピノ・ノワール から造られる白ワイン。歴史的にこの地ではピノ・ノワールの糖度が上ら ないことが多かったことと、繊細で伸びのある酸味を活かす為に白ワイ ンに仕立てられている。ステンレスタンクで12度程度の低温下で発酵、 そのまま5ヶ月間程熟成させてからボトリングされる。若干ピンクがかっ た色調。凛とした酸を基調に透き通ったワインだが、味わいの奥にはパ イナップルのような熟度も感じさせる。勿論、標高が低めで最高の日照 条件を持つ畑では赤ワインに仕立てられる。アオスタではブルゴーニュ から伝わったピノ・ノワールのク ローンが未だに育てられてい る。そして、最も注目すべきは 他のどの地域と比べても圧倒 的芳香を持ち合わすと言わ れる辛口のミュスカ。シンプル な構成ながらミュスカらしい甘 さを連想させるマスカット香、 口中では少しスパイシーな胡 椒、ナツメグのようなニュアンスまで感じさせる。歴史的には14世紀に まで遡ると言われるシャンバーヴの歴史的ワイン。 ワイン Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Bianco) ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ 州 Aosta ヴィンテージ 色 2011 白 サイズ 750ml 参考上代 2,600 在庫 〇 100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旬に収穫し、ステン レスタンクのみで12度程度に保って発酵。 Crotta di Vegneron 69J91 La ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Rosso) ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ロッソ Aosta 2010 赤 750ml 2,400 〇 100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旬に収穫し、24時 間低温浸漬。23度程度で10日間発酵。ステンレスタンクで8ヶ月間落ちつかせてからボトリング。 Crotta di Vegneron 69P12 La ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン Valle d’Aosta Chambave Muscat ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ミュスカ Aosta 2011 白 750ml 2,800 〇 100% w hite Muscat これほどにテロワールを表現しているワインはない。この地でしかあり得ないアロマ。個性的でリッチ。南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, SaintDenis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。9月最終週から10月初旬に収穫。16度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。 Crotta di Vegneron 69D24 La ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン Fumin "Esprit Follet" フミン・エスプリ・フォッレ Aosta 2008 赤 毎年最高の評価を受けるラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロンのフミン。若いうちはエキゾチックで鉄っぽい印象だが時間と共に深みを増す。濃厚なワインであはあるが飲み進む心地よさ。 750ml 3,600 △ TOP Azienda Agricola Les Cretes Aymavilles , Aosta , Italia レ・クレーテ | 10 “14年連続3ビッケーリ”イタリア最高峰のシャルドネ“キュヴェ・ボワ” アオスタを代表するシャルドネ“キュヴェ・ボワ” 最も生産量の少ない州ヴァッレ・ダ オスタ。この州のワイン造りの歴史 はレ・クレーテによって新たな高み に到達したと言えるのではないだろ うか。高評価の常連となったシャ ルドネ・キュヴェ・ボワ(14年連続 で3ビッキエーリ)はレ・クレーテを 代表するワインだが、今やアオスタ を代表するだけでなく、イタリア最高峰の白ワインと称されるまでに成長 している。カンティーナはヴァッレ・ダオスタの州都アオスタ郊外のアイ マヴィーユに位置する。1700年代中頃にフランスより移住してきたシ ャレール一族はこの地で小麦を中心とする製粉農家として生計をたて ていた。1955年、土着品種の多様な個性に興味を持ち僅か2ha の 畑を購入しワイン造りを始める。1989年には現在のカンティーナを完 成させ、製粉所はアグリツーリズモへと変更された。現在では6つの異 なる村に25ha の自社畑を持ち、この地特有の土着品種に加えシャル ドネ、ピノ・ノワールなどのフランス品種まで多様なワインを造っていて、 協同組合の多いこの地方では個人所有のカンティーナとしては最大規 模を誇るまでに成長している。 化学薬品全廃、酸化防止剤激減 彼等は一貫して高品質ワインに拘り続けている。当初から密植率は70 00~9000本/ha と極めて高く、降雨量の低さゆえカビや病気に侵さ 商品記号 造り手 Cretes 69D16 Les レ・クレーテ れることが少なかったこともあり、防カビ剤な どの使用も極端に少ない。今では、自然農 学に基づいた農薬散布や化学肥料の廃止、 必要最低限の酸化防止剤の使用など、より 厳格な規定を作り品質向上に努めている。 アイマヴィーユは氷河期に形成された帯状 の氷堆積に囲まれていて石灰質片岩が砕けた白い土壌と砂質の混合 土壌。表土は石灰質のもろい岩に覆われている。標高は600~100 0m。年間を通して冷涼だが雨が少なく、意外なことに日照量は他の産 地と比べても多い為に葡萄はゆっくりと熟していくこととなる。 山のピノ・ノワール 『葡萄はゆっくり時間をかけて成熟していく。適度な酸をキープしながら 秋以降、一気に糖度を蓄える。100日以上もかけてゆっくり成熟した 果実はタンニンも酸も糖度も全てが高いレベルに達する。未熟さは皆 無だ』更に成熟期の秋口の葡萄は夜は氷点下、日中はモンブランの 山に反射する太陽熱で30℃近くまで上るという。『昼夜の寒暖差で複 雑味を得るようになるんだよ』白ワインで高名なレ・クレーテだが、近年、 赤ワインの品質が上っている。墨、香辛料のような独特の風味と鋭角 的な酸で敬遠されがちなフミンもジューシーで濃厚な果実はそのまま に、どこか爽やかさを感じさせる位に後口が軽い。しっかりとフミンを感 じさせるが和食とも合わせられるようなまとまりを持っている。彼等が他 の産地のピノ・ネロと区別する『山のピノ・ノワール』は、よりブルゴーニュ に近い果実よりも余韻を感じさせる穏やかなワインとなっている。 ワイン 州 "Neblu" Spumante Metodo Classico Brut ヴィンテージ 色 Aosta ネブル・スプマンテ・メトド・クラシコ N.V 泡 サイズ 参考上代 750ml 在庫 5,400 △ 2,400 ◎ 100% Prëmettaによるシャンパーニュ方式。ステンレスタンクで定温管理しながら発酵。10ヶ月間のシュール・リー。標高650m程度の0.5haの畑。スパークリングとしては極端に高い7,500本/ha。 Cretes 69D20 Les レ・クレーテ Blanc des Vignes V.d.T Aosta ブラン・ド・ヴィーニュ N.V 白 750ml Prie Blanc, Muller Thurgau, Pinot Bianco, Pinot Grigio, Chardonnayのブレンドワイン。優しくプレスの後速やかにステンレスタンクに移される。18℃に保たれたタンク内で12日間の発酵。シュール・リーにて6ヶ月。この価 格帯では信じられないくらいの完成度。熟成にも耐える。 Cretes 69K86 Les レ・クレーテ Petite Arvine Valle d’Aosta プティ・アリヴィヌ・ヴァッレ・ダオスタ 新入港 Aosta 2010 白 750ml 3,600 ◎ 3,200 ◎ 100% Petit Arvine スイスとアオスタではポピュラーな品種。グレープフルーツからパッションフルーツのような甘い香に岩塩の塩味が加わる。決して強いワインではないが余韻は長く続く。 Cretes 69N23 Les レ・クレーテ Chardonnay Valle d'Aosta シャルドネ・ヴァッレ・ダオスタ 新入港 Aosta 2011 白 750ml 各地で作られるシャルドネだがアオスタのシャルドネはやはり独自のバランスを保っている。トロピカルな印象や濃厚なナッツ、バターの風味はほとんどなく、カリン、はっさくの活き活きした果実と芯のあるミネラルが特徴。一 見軽やかだが構成はしっかりとしているので食事と共に盛り上がっていくワイン。 Cretes 69N22 Les レ・クレーテ Chardonnay "Cuvee Bois" Valle d'Aosta Cretes 69K87 Les レ・クレーテ Chardonnay "Cuvee Bois" Valle d'Aosta≪1500ml≫ シャルドネ・キュヴェ・ボワ・ヴァッレ・ダオスタ シャルドネ・キュヴェ・ボワ・ヴァッレ・ダオスタ Aosta 2009 白 750ml 7,800 Aosta 2009 白 1500ml 19,000 〇 〇 2010 赤 750ml 2,800 〇 伝統的ブルゴーニュの製法。完璧に熟す9月の最終週に収穫。バリック発酵、バリック熟成。プラムや南国フルーツのようなどっしりとした果実。圧倒的な複雑味。 Cretes 69G94 Les レ・クレーテ Torette Valle d’Aosta Aosta トレッテ・ヴァッレ・ダオスタ 70% Petit Rouge 30% Mayolet, Tinturier, Cornalin, Fumin アオスタの最も典型的なワイン。スグリ、クランベリーのような可愛らしい果実でクリスピーで爽やかな余韻。 Cretes 69N24 Les レ・クレーテ Pinot Noir Valle d'Aosta ピノノワール・ヴァッレ・ダオスタ 新入港 Aosta 2011 赤 750ml 3,600 ◎ Aosta 2007 赤 750ml 4,800 〇 Aosta N.V 蒸留 500ml 3,700 Aosta N.V 蒸留 500ml 3,700 Aosta N.V 蒸留 500ml 3,700 〇 〇 〇 山のピノ・ノワールは繊細さが特徴との考えからステンレスタンクのみで発酵・熟成。いちごのような風味に東洋的なスパイスの印象。 Cretes 69D23 Les レ・クレーテ Fumin Valle d'Aosta フミン・ヴァッレ・ダオスタ かつてフミンは色づけ用の補助品種であったが1993年にレ・クレーテがモノセパージュとして瓶詰め開始。フミンの生みの親はレ・クレーテ。 Cretes 69K88 Les レ・クレーテ Grappa di Chardonnay Cretes 69K89 Les レ・クレーテ Grappa di Moscato Cretes 69K90 Les レ・クレーテ Grappa di Fumin グラッパ・ディ・シャルドネ グラッパ・ディ・モスカート グラッパ・ディ・フミン TOP Azienda Agricola Foradori Mezzolombardo , Trentino, Italia フォラドリ | 11 テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる テロルデゴの独自性 『テロルデゴの品質が正しく評価されるよう、そし て大量生産品からはっきりと区別されるよう努 力すべきだ』と言ったのはサンミケーレ・アッラデ ィジェ農業研究所の初代所長エドモンド・マック。 この言葉から100年以上経ち、テロルデゴ種は エリザベッタ・フォラドリによって世界に広められ た。エリザベッタは父親の死によって早くからワ イン造りに関り、テロルデゴの可能性に注目、当 時無名であった田舎品種テロルデゴに人生を 賭けることとなる。テロルデゴは常に個性の際 立ったワインとして認識されてきた。ボルドーの ような力強さを持っている。しかし“粗野”でバラ ンスの悪いワイン。『でも、この品種には偉大な 個性と質の高い酸があった。これは偉大なワインを造る上で最も重要 な要素と言える』/エリザベッタ 10年以上のビオディナミが土壌を変えた 『テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる』とはエリザ ベッタの言葉。彼女はカンポ・ロタリアーノ地区の礫がこの品種と最良 の相性を見せることに着目。更に品種個性を最大限発揮させる為バイ オディバーシティ(生物の種多様性)を取り戻すことに着手。当時は収 量の多いクローンがセレクショ ンされ、単一のクローンでうめ つくされていたが、より自然な 状 態 であった 昔 の畑( 多 様 性)を再現していくというもの であった。この作業は実に20 年続けられた。『今ではモザ イクのように色々な個性を持 つテロルデゴが混在している。 人間が操作する以上の偉大な個性が存在する』エリザベッタの進化は 商品記号 69L65 Foradori フォラドリ 造り手 まだ止まらない。この土地のアイデンティティをより強く表現するには葡 萄の育成環境をこの土地独自の環境にすることが重要だとの結論に 達し、ビオディナミに転向。一切の化 学肥料の使用を中止。10年以上前 からプレパラシオンを使用して土壌の 改良に努めてきた。近年、その結果 がしっかりと認識できるようになった。 確かに彼女のワインは以前と全く違う。 素晴らしいワインではあったが、どこか 人間味を感じさせなかった以前のワ インに対して、現在のワインは果実の 躍動感を感じる。味わいは以前に比 べておとなしいとさえ言えそうだが、溶 け込むような心地良さを持っている。 コンテストワインではなく飲み物として の楽しさだ。そして美しい。『テロルデゴを、そして私達の土地をよりしっ かり表現しようと思ったらビオディナミに到達しただけ。より良い物を造る 精神は何も変わっていない。アンフォラでの発酵もプレパラシオンもね。 ワインを飲んでもらえば理解してもらえるはず』/エリザベッタ 異なった考え方で醸す2つのライン フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フ ォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するもの。ピ ュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテロルデゴ・フォラドリ。テ ロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデ ゴ・グラナート。もう1つのラインが畑の個性を表現するライン。ビオディ ナミにより各々の畑は理想的な均衡状態に達し、畑毎の個性が感じら れるようになったことで、別々にボトリングすることにしたのがテロルデゴ・ モレイとテロルデゴ・スガルツォン。更に新しい畑、トレントの丘の石灰質 土壌から生まれるノジオラとマンツォーニ・ビアンコが加わった。アンフ ォラで長めのマセラシオンを経てボトリングされた白ワインはより解りや すくエリザベッタの決意を感じさせてくれるはず。 ワイン Teroldego Dolomiti"Foradori" テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォラドリ 州 Trentino ヴィンテージ 色 2009 赤 サイズ 750ml 参考上代 3,000 在庫 ◎ ≪トレンティーノの表現≫現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するものでピュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのが テロルデゴ・フォラドリ。果実をストレートに感じさせる仕上りで滑らかな果実感は洗練を感じさせる。 69J57 Foradori フォラドリ Teroldego Dolomiti"Granato" テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・グラナート Trentino 2008 赤 750ml 7,800 ◎ ≪トレンティーノの表現≫現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデゴ・グラ ナートである。果実の凝縮度は勿論だが、しっかりとした骨格でゆっくりとグラスの中で艶かしさを開かせる。 69L62 Foradori フォラドリ Teroldego Dolomiti"Morei" テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・モレイ Trentino 2010 赤 750ml 5,800 ○ ≪畑の個性を表現≫砂利、砂を豊富に含むノーチェ川に隣接する堆積土壌である単一畑メロイ。8年以上ビオディナミを実践してきた結果、畑の個性がくっきりと出てきた。モレイという言葉はトレンティーノの方言で暗い 茶色や濃い色を意味する。この畑から生まれる葡萄はまるで鏡のようにモレイを映し出す。ミネラル感の強い、凝縮したワイン。 69L63 Foradori フォラドリ Teroldego Dolomiti"Sgrzon" テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・スガルツォン Trentino 2010 赤 750ml 5,800 ○ ≪畑の個性を表現≫アンフォラで発酵・熟成。マセレーションは8ヶ月間にも及ぶ。その後、大樽に移して2ヶ月間落ち着かせてから出荷。年産5,000本。砂岩質。河川による深さ30cmの堆積土に覆われ、小石を多く 含む土壌である単一畑スガルツォン。この特別に冷涼な気候は、平坦になりがちなテロルデゴにアクセントを与えてくれる。 69L60 Foradori フォラドリ Manzoni Bianco Dolomiti"Fontanasanta" マンツォーニ・ビアンコ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォンタナサンタ Trentino 2010 白 750ml 3,600 ○ ≪畑の個性を表現≫セメントタンクで果皮ごと発酵。2週間のマセラシオンで果皮からの成分を抽出する。熟成はアカシアの樽で12ヶ月間。リースリング・レナーノと、ピノ・ビアンコの交配種であるマンゾーニ・ビアンコはフォ ンタナサンタ畑の特徴を表現することができる数少ない葡萄。時間とともに開花するこの品種は、待つことが大切で、最低でも収穫から2年、3年程待って、ようやく、その真価を発揮することができる。 69L61 Foradori フォラドリ Nosiola Dolomiti"Fontanasanta" ノジオラ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・フォンタナサンタ Trentino 2010 白 750ml 5,000 ○ ≪畑の個性を表現≫アンフォラでの8ヶ月に及ぶマセラシオンは果皮に含まれる自然のタンニンに守られながら、ゆっくりと葡萄のエキスを抽出し、ノジオラの表現力を最大限に引き出すことを可能にしている。その後、ア カシアの大樽に移して2ヶ月間落ち着かせて出荷。大き目のグラスで空気と触れさせながら、最低でも15度以上の温度で飲んでもらいたい。 TOP Azienda Agricola e Disilleria Pojer & Sandri Faedo , Trentino, Italia ポイエル・エ・サンドリ | 12 自然なワインへの独自の解釈とアプローチ ファエドはトレンティーノでも特殊な土壌 1972年、フィオレンティーノ・サンドリとマリオ・ポイエルによってファエド に設立された。当初は2ha の畑とガレージに置かれた簡単な醸造設 備のみであった(ボトリングはイエルマンで行っていた)が今日ではトレン ティーノを代表する造り手となっている。『ファエドは特別な地だ。谷が 多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて谷が大きく開けていてトス カーナと同等の日 照量が確保できる』 実際、ファエドの下 に位置するサンミケ ーレ・ディ・アディジ ェではトレンティー ノ・アルト・アディジェ で最も気温が高いこ とで知られている。 更に熱い夏場には ガルダ湖からの冷た い風がファエドの谷に吹きこむことで葡萄は健康度を保ち香味成分を 失わない。この地域の土壌は2億5000万年前のアフリカで起こった噴 火で断層が縦に隆起した珍しい土壌になっている。氷山に押し出され た石灰岩が主体の堆積土壌とモルフィドと呼ばれる火山岩と粘土の重 たい土壌が主体だが、この土壌と標高との組み合わせによって品種を 選ぶ必要がある。ポイエル・エ・サンドリは現在6つの村にまたがって細 かく畑を所有していて各畑の個性に合わせた品種を栽培し、各畑の葡 萄をブレンドすることでバランスを保っている。例えばパラディゾットと呼 ばれる標高300m の沈泥土主体の石灰と粘土からなる堆積土壌から はロッソ・ファイエが生まれる。ドロミテ渓谷の白い石灰岩が主体で標高 が750mを超えるパライからはミュラー・トゥルガウが生まれるといった 具合。 『出回っている培養酵母は若干量でも非常に強く、ワインの質に大きく 影響する。それにあれはほとんどがカナダ産なんだ。そんなものを使っ てテロワールって言えるかい?』彼等は健全な葡萄を栽培するだけで なく、その健全な葡萄の風味をワインになっても失わないように努力を 続けている。 ヴァン・ナチュール以上に自然なワイン造り 『近年のビオロジコのワインも良いワインは沢山あるし、可能性は大きい と思う。だが、欠点の多いワインが多すぎる。栽培は勿論、醸造におい ても何もしないでよい訳ではない。科学的な何かを足したり、引いたり するべきではないが、“葡萄を健全にワインに変える為の努力”は絶対 に必要だ。欠点や汚染に目をつぶって飲むのが本当の楽しさなの か?』彼等は彼等のアプローチで自然なワインを造っている訳である。 『ワインはもっとエモーショナルで単純に楽しむべきもの。考えながら飲 むべきものじゃないんじゃないかな』もう1つ彼等の自然なワインへのア プローチが始まっているのが“ソラリス”。フィロキセラなどの防ぎようが ない病気に耐性を持った葡萄をドイツのフライベルグ大学と共同で研 究、古代品種を掛け合わせている訳だが、一切の薬剤を使用しないで も育つ葡萄を隔離された森の中の畑で栽培し、皮ごと発酵させるという もの。既に植樹されていて数年後にはワインができあがるという。 4日以内に蒸留するからフレッシュなグラッパ ポイエル・エ・サンドリのもうひとつの顔が蒸留所。ここの蒸留所には驚 かされる。蒸留器は自家製。色々な蒸留器の良い所を組み合わせた のだという。ほとんどの蒸留所ではエスプレッソマシーンのように下から 蒸気をヴィナッチャにあて、その熱で一気に蒸留してしまうのが普通で、 この場合1時間程度で蒸留が済んでしまうという。彼等はバーニャ・マリ アと言われる手法をとっていてヴィナッチャに水を注ぎ湯煎でゆっくりと 温めて蒸気を出し、それを蒸留していく。時間はかかるが香豊かなもの となる。また、彼等はSO2 は一切添加せず蒸留して 科学的理論に基づいた自然醸造 いるが蒸留の過程でSO2 彼らは独自のアプローチで“葡萄そのものの表現”に挑戦している。例 は生成されてしまう。これを えば、収穫した葡萄を発酵させる前に冷蔵庫に入れて6度まで冷やし 取り除く為に最後の管の先 一晩置く。この作業は薬剤をほとんど使わずに育てた健康な葡萄には に大理石を砕いたフィルタ 必ず存在する虫を除去する為のもので、果実内に忍び込んでいるハサ ーを取り付けていて、この ミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く冷えた果実から外に這い出し 大理石がSO2 を除去する てきて冷蔵庫内で死滅するそう。更に、ジ のだという。そしてなんと言 ャグジーのような装置を使いクエン酸を っても大きな特徴はカンテ 1%加えた水で葡萄を洗ってしまう。クエン ィーナとディスティラートを一緒に運営しているからこそできる訳だが、 酸は硫黄と銅を落としてくれるので僅かに フレッシュなヴィナッチャを使えること。通常どこの蒸留所でも発酵前の 果皮に残った銅や硫黄も除去することが ヴィナッチャ(普通1ヶ月以上は保管されている)は赤茶けていて葡萄 できる。その際、野生酵母も50%程度落 品種本来の香はほとんど感じられない。彼らに言わせれば“焼けたリン としてしまうが、雑菌も落とすので綺麗にな ゴのような”風味。しかし、ここではタンクから出てきたノジオラのヴィナッ った葡萄は数時間後には収穫時の1.5倍 チャはキウイのように光る黄緑色で品種本来の香が強烈に放たれる。 まで酵母が復活するのだという。硫黄や銅 この新鮮なヴィナッチャを4日以内に蒸留してしまうことで品種由来の は菌類に働く為、酵母の動きさえも弱めて 香といつまでもフレッシュな風味を持つようになるという。『4日以内に しまう。この“洗う”作業で実際には野生酵 蒸留している造り手は僕等以外に世界中何処にも存在しない。これは 母を増やし、更に酵母が働きやすい環境 小さい造り手だからできるんだ』蒸留後は基本的にはステンレスタンク を作り出せるのでスターターと呼ばれる若 で熟成される。近隣のミネラル分の少ない湧き水で割り、糖分、香料、 干の培養酵母さえ使わずに済むのだという。 香付けチップ、カラメル等は一切使用しないでボトリングされる。 Wine 商品記号 造り手 & Sandri 69M25 Pojer ポイエル・エ・サンドリ ワイン Filli≪500ml≫アルコール9.5% フィリ(アルコール9.5%) 州 Trentino ヴィンテージ 色 2010 白 サイズ 500ml 参考上代 在庫 2,000 ◎ 2,400 ◎ リースリング主体にミュラー・トゥルガウ、ケルナー、マンツゾーニ・ビアンコをブレンド。ドロミテ渓谷の日当たりの良くない畑の葡萄から造られていてアルコール度数は9.5%まで抑えている。 | 13 & Sandri 69J73 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Nosiola Dolomiti Trentino ノジオラ・ドロミティ 2010 白 750ml ノジオラとしては恐らく最高の品質を誇る。標高の異なる2つの畑の葡萄を使い、青リンゴのような爽やかで伸びのある酸味とナッツのようなノジオラらしい味わいを素直に感じさせる。また特筆すべきは彼等のノジオラは例 外的に5~10年程度の熟成に耐えうること。それだけ質の高い酸を持っている。 & Sandri 69J72 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Muller Thurgau delle Dolomiti "Palai" ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ Trentino 2010 白 750ml 2,400 ◎ 標高550~750mの南西向き斜面に位置する。標高は高いがガルダ湖からの暖かい空気が葡萄を完熟させるという。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。品種独 特のアロマはカ案熟した葡萄から、味わいの骨子は複雑な土壌から得ている。 & Sandri 69B61 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Chardonnay Dolomiti Trentino シャルドネ・ドロミティ 2009 白 750ml 2,400 〇 異なった数箇所の畑のブレンド。標高は300mから、最も高い畑は750mを超える。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。トレンティーノらしい繊細で可憐なタイプの シャルドネに仕上げる為ステンレスタンクのみで熟成。 & Sandri 69B62 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Traminer Aromatico Dolomiti トラミネール・アロマティコ・ドロミティ 2009 白 750ml 2,800 〇 Trentino 2009 白 750ml 2,800 〇 Trentino 2007 白 750ml 4,000 〇 Trentino 2006 赤 750ml 4,600 〇 2008 甘 375ml 3,600 〇 Trentino アルザスのクローンを使ったゲビュルツトラミネル。2~3年で飲み頃を迎える。比較的低めの標高300mに位置する畑。酸化を極力抑えたクリーンな造り。 & Sandri 69B63 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Sauvignon Dolomiti ソーヴィニヨン・ドロミティ 標高700mのパライの畑と400mのフラトの畑から。クリスピーで細かいミネラルと繊細な余韻をもたらす酸。 & Sandri 69M23 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Bianco Faye Dolomiti ビアンコ・ファイエ・ドロミティ シャルドネ、ピノ・ビアンコ。 & Sandri 69B65 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Rosso Faye Dolomiti ロッソ・ファイエ・ドロミティ 50%カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ラグレイン(ヴィンテージによって若干異なる) このヴィンテージは過去最高の出来栄え。 & Sandri 69M24 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Essenzia Dolomiti Trentino エッセンツィア・ドロミティ シャルドネ、ソーヴィニヨン、リースリング・レナーノ、ゲビュルツトラミネル、ケルナーのブレンド。350m~700mに位置する畑。パッシートはしていないのでフレッシュな酸が口中を引き締める。葡萄はボトリティス・シネレアの 影響を受けるが、一部ではフレッシュな状態を保つ。ハチミツ、マンゴーなどの詰まった印象にリンゴ、ブラックベリーなどのフレッシュさが加わる。 Grappa & Acquavite 商品記号 造り手 & Sandri 69G39 Pojer ポイエル・エ・サンドリ グラッパ Grappa di Nosiola グラッパ・ディ・ノジオラ・ステンレスタンク 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Trentino N.V 蒸留 500ml 4,200 〇 Trentino N.V 蒸留 500ml 4,500 〇 Trentino N.V 蒸留 500ml 5,200 〇 蒸留 500ml 5,200 〇 500ml 5,200 〇 ファエド地区のクリュコヴェッリとクラのノジオラ100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G40 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Grappa di Traminer グラッパ・ディ・トラミネール・ステンレスタンク ファエド地区のトラミネール100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G41 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Grappa di Essenzia グラッパ・ディ・エッセンツィア・ステンレスタンク デザートワイン”エッセンツィア”のグラッパ。品種はChardonnay, Traminer, Sauvignon, Riesling Renano, Kerner。 全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G44 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Acquavite di Albicocche アクアヴィーテ・ディ・アルビコッケ(アンズ) Trentino N.V 800~1200mの高地で作られるアンズ100%。高地のアンズは生育が遅く、生育の遅さが香味成分を充実させることにより芳香豊かなものとなる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G45 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Acquavite di Chiliege アクアヴィーテ・ディ・チリエジェ(さくらんぼ) Trentino N.V 蒸留 70%Stevensbear種(スウェーデンの品種)Chat Morelle種(トレンティーノの品種)のさくらんぼを使用。どちらの品種も熟すのが遅く芳香成分が成熟してから収穫できる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G46 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Acquavite di Melecotogne アクアヴィーテ・ディ・メレコトーニャ(カリン) Trentino N.V 蒸留 500ml 5,200 〇 有機栽培で栽培された20種類以上のクローンが混在した畑のカリンを使用。ピアツェンツァ大学と共同でカリンのオリジナルクローンの保存に努めている。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G43 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Acquavite di Sambuco アクアヴィーテ・ディ・サンブーコ Trentino N.V 蒸留 500ml 6,500 〇 1994 蒸留 500ml 6,000 〇 ワイナリー周辺にあるニワトコの実を使用。この地域はニワトコにとっては冷涼すぎるが芳香成分は十分に生育するという。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。 & Sandri 69G42 Pojer ポイエル・エ・サンドリ Acquavite di Vino アクアヴィーテ・ディ・ヴィーノ・木樽10年熟成 スキアーヴァとラガリーノのブレンドワインを蒸留。225lのバリックで10年間熟成。その後3~5年間ステンレスタンクで落ちつかせてから出荷。 Trentino TOP Tenuta e Azienda Vinicola Niedermayr Cornaiano , Alto-Adige, Italia ニーデルマイヤー | 14 細く軽やかなアルト・アディジェのミネラル感 アルト・アディジェらしさを表現 イタリア最北端産地であるアルト・アディ ジェにおいて、歴史的に高い品質を誇 ってきた Girlan の街にカンティーナは ある。この地は古くから協同組合が発 達していたお陰でワイン造りの歴史は古 く、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州と 並んで白ワインの優秀な産地と言われ る。しかし、その個性は全く異なるもの。 アルト・アディジェはフリウリに比べ標高 も高く冷涼な気候条件を持つ。海に近 いフリウリは逆に強い陽光を持っていて 葡萄の糖度は比べものにならない位に高いし、果皮も厚く成長する。 勿論、熟度も高い。土壌に関して前者は軽く白い土壌が主となってい て、後者は粘土質中心の重い土壌が主となる。ワイン自体はフリウリが 高いアルコールを背景にがっちりとした骨格、海に由来するヨード的な 大粒なミネラルに対して、アルト・アディジェは軽やかで繊細な酸ときら りとした細かいミネラルが特徴と言える。 自社畑、自社醸造による品質管理 ニーデルマイヤーは1852年に設立されたアルト・アディジェらしい軽や かで繊細なスタイルを教えてくれる手本のような造り手。3つのシリーズ でワインを生産していて Club Finess はイタリア国内外で毎年最高の 商品記号 造り手 評価を得ているトップ・キュヴェ。収量の制限、バリックによる熟成、古 樹の使用等贅沢な造りながらアルト・アディジェらしい清涼感も持ち合 わす。しかし、ニーデルマイヤーの素晴らしさは Club Finess のシリー ズだけではない。単一畑を中心とした Club Gourmet は勿論、その圧 倒的なコストパフォーマンスが魅力の Club Traditon も非常に完成度 が高い。アルト・アディジェらしい繊細で軽やかな酸味を背景に軽やか で食事の良きパートナーとなりえる嫌味のないワインを造る。 圧倒的コストパフォーマンス 2010年ガンベロ・ロッソ誌においてピノ・ビアンコとサンタマッダレーナは 価 格 と 品 質 の バ ラ ン ス に 最 も 優 れ た ワ イ ン と い う こ と で ” Oscar Qualita-Prezzo” を受賞している。 これはある程度の生産量を確保し ながらも、全て自社畑の葡萄を使っ ているということに起因していて『品 質と価格とのバランス』を大切にす るジョセフ・ニーデルマイヤーの真骨 頂と言える。エノロゴは20年以上も ニーデルマイヤーを支えてきたロレンツォ・マルティーニ氏。『この地の 伝統と世界に通用する品質の両方を意識している』と言う氏は全ての 畑、全てのパーセルでどのように葡萄が熟すかまで把握しているという。 全てのシリーズで高いレベルを維持し、その伝統的スタイルを崩さない 貴重なカンティーナである。 ワイン 69J74 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Tradition Pinot Bianco 69M15 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Tradition Chardonnay 69J75 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Tradition Pinot Grigio 69B48 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Tradition Muller Thurgau 69N15 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Tradition Santa Maddalena Classico 69M16 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Tradition Pinot Nero "クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ "クラブ・トラディション" シャルドネ "クラブ・トラディション" ピノ・グリージョ "クラブ・トラディション" ミュラー・トゥルガウ "クラブ・トラディション" サンタ・マッダレーナ・クラシコ "クラブ・トラディション" ピノ・ネロ 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 A.Adige 2010 白 750ml 2,200 A.Adige 2010 白 750ml 2,200 A.Adige 2010 白 750ml 2,300 A.Adige 2009 白 750ml 2,300 A.Adige 2010 赤 750ml 2,200 A.Adige 2008 赤 750ml 2,800 在庫 ◎ ◎ ◎ 〇 〇 〇 この地方を代表するピノ・ネロと言っても良いかもしれない。ステンレスタンクのみで仕上げたベースのラインながら完成度は高い。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。リリース後3年目くらいから角が取れて丸く柔らか い味わいが出てくる。食中酒としてのおくゆかしさ、複雑味をバランス良く感じさせる。 69158 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Gourmet "Naun"Sauvignon 69160 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Gourmet "Blacedelle"Lagrein di Gries 69J76 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Finesse Pinot Nero Riserva 69M17 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Finesse Pinot Nero Riserva "クラブ・グルメ" ナウン・ソーヴィニヨン A.Adige 2007 白 750ml 3,000 A.Adige 2006 赤 750ml 3,200 A.Adige 2007 赤 750ml 5,400 A.Adige 2008 赤 750ml 5,400 "クラブ・グルメ"ブラチェデッレ・ラグレイン・ディ・グリーズ "クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ "クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ 〇 〇 △ 〇 ニーデルマイヤーを語る上で最も重要なワイン。ピノ・ノワールの代表的な3種のクローンを使いGirlan地区の畑のみで造られる。熟成はバリックで12ヶ月間。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。若いうちは若干樽の ニュアンスを感じるが樽との相性は非常に優れている。 69161 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Finesse "Aureus"Passito Bianco 69M18 Niedermayr ニーデルマイヤー C.Finesse "Aureus"Passito Bianco "クラブ・フィネス" アウレウス・パッシート・ビアンコ "クラブ・フィネス" アウレウス・パッシート・ビアンコ A.Adige 2005 甘 375ml 6,000 A.Adige 2008 甘 375ml 5,800 シャルドネ、ソーヴィニヨン、ゲビュルツトラミネールのブレンド。手摘み後、カセットに並べて2月まで陰干し。とろりとした質感でオレンジのハチミツのような甘みと比較的強めの酸がバランス良し。毎年最高の評価。 △ 〇 TOP Azienda .Agricola Franz Gojer “Glögglhof” St.Magdalena , Alto-Adige , Italia フランツ・ゴイエル | 15 伝統品種スキアーヴァとラグレインの完成形 180年続く葡萄栽培の歴史 イタリアワインの本当 の素晴らしさはこんな 個 性 かも しれな い。 淡い色合いで優しい 質感ながら味わい深 く、楽に喉を通り抜け ていく、余韻 は若干 アマーロを思わせる 苦味とハーブ香。サ ンタ・マッダレーナ・ク ラシコを現地で飲む度に、その素朴で飾りっ気のない新鮮な果実味に 驚かされる。決して偉大なワインではないかもしれない。しかし、イタリア らしさを持った“必要”なワイン・・・。サンタ・マッダレーナの品質を一気 に高めた偉大な造り手フランツ・ゴイエールはボルツァーノの街からすぐ 東に位置する。180年続く葡萄栽培家であるが、先代までは瓶詰めは しないでスイスにバルク売りしていた。1983年、現当主に引き継がれ てからプライベート用に瓶詰めを始め、徐々に瓶詰め比率を高め、品 質を重視するようになっていった。現在ではこの地方の伝統的品種ス キアーヴァとラグレインに加えて2010年からはケルナーも手掛けてい る。 4種のスキアーヴァのクローンを混植 スキアーヴァの畑はボルツァーノ近辺に位置し、氷堆石土壌が主体で 砂質を多く含んでいる。真南を向く畑は陽光を遮るものがない。平地は ほとんどなく、丘の間の緩やかな斜面は風通しが良い。よって昼夜の 寒暖差が非常に大きい。標高は200~350m。畑は基本的にペルゴ ラ仕立てが採用されていて全て有機栽培。ヘクタールあたり5000本 の密植となっている。(この地域では例外的に高い)スキアーヴァは厳 密には4種のクローンに分割されるが、その4種全てと共に若干のラグ 商品記号 造り手 Gojer 69H89 Franz フランツ・ゴイエル レインが混植されていて、収 穫から醗酵まで一緒に行わ れる。『昔の畑がそうであった ように色々なクローンが同じ生 態系の中で混植され、収穫も 一緒、発酵も一緒に行うこと で複雑味を実現しているんだ。 多少熟度にばらつきがあろう が醗酵段階から一緒に行うこ とで別々に醸造するよりも良い結果を得ている』ラグレインはボルツァー ノ南部 Piani di Bolzano を中心に植えられ、イサルコ川に由来する化 石が多く出土する沖積層に中程度の岩が混じる重めの土壌。この畑も 日照条件が素晴らしく、完璧に熟することが重要な(熟度が足りないラ グレインは青く苦い印象を与える)ラグレインも十分な熟度を得る。 大樽による伝統的醸造 醸造に関しては基本的には伝統的手法を用いる。セラーには大樽が 並び、醗酵は温度管理機能のついたステンレスタンクを使用。ラグレイ ンに関しては一部バリック熟成も試していて、非常に良い結果を残して いる。収穫からプレス、 醗酵まで過度な力を加 えずに繊細な仕事がな される。この繊細な仕 事はワインを口に含むと 良く理解できることなの だが、香り豊かで苦味、 酸味、タンニン、全てを 十分に有しているにも関 わらず丸みを帯びていて甘さを感じさせる。この地域独特の個性をしっ かりと反映させながらも全体のバランスは高次元でバランスさせている。 ワイン 州 A.A Kerner "Karneid" ケルナー・カルネイド ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 A.Adige 2010 白 750ml 3,000 〇 A.Adige 2009 赤 750ml 2,100 〇 A.Adige 2011 赤 750ml 2,500 〇 A.Adige 2010 赤 750ml 2,800 △ 新しく購入した古いケルナーの樹の畑。芳香は華やかでゲヴュルツトラミネルのようだが口中ではミネラルが引き締める。 Gojer 69B14 Franz フランツ・ゴイエル A.A Vernatsch "Karneid" ヴェルナッシュ・カルネイド 4月入港予定 Schiava95% Lagrein5% 初ヴィンテージ。新しく購入した畑。より軽やかで引き締まった酸味。 Gojer 69N74 Franz フランツ・ゴイエル Santa Maddalena Classico サンタ・マッダレーナ・クラシコ Schiava95% Lagrein5% Gojer 69H90 Franz フランツ・ゴイエル Santa Maddalena "Rondell" サンタ・マッダレーナ・ロンデル 4月入港予定 Schiava97% Lagrein3% サンタ・マッダレーナの丘の頂上付近に位置する周囲からも尊敬を集める畑ロンデル100%。日照、土壌条件も最高でワインはより凝縮され、より果実味を感じさせる。タンニン分も豊富で通常のサンタ・ マッダレーナとは違い2年後位から深みを増してくる。 Gojer 69N75 Franz フランツ・ゴイエル Lagrein"Furggl" Gojer 69498 Franz フランツ・ゴイエル Lagrein Riserva Gojer 69N77 Franz フランツ・ゴイエル PIPA XI Liquoloso ラグレイン・フグル ラグレイン・リゼルヴァ 4月入港予定 ピパ XI・リクオローソ ポルトガル訪問でポートワインの魅力に気付き、ラグレインを使ったポートワイン造りを始めた。アルト・アディジェのレストラン数店のみへの出荷。 A.Adige 2011 赤 750ml 3,000 A.Adige 2006 赤 750ml 3,800 A.Adige NV リキュール 500ml 6,800 〇 △ △ TOP Azienda .Agricola Baron Widmann Cortaccia , Alto-Adige , Italia バロン・ウィドマン | 16 バロン・ウィドマン特有の透明感溢れるワイン りんご農家が醸す透明感溢れるワイン バロン・ウィッドマンは1824年からワイ ン醸造を行ってきた歴史ある造り手。 この地方特産のりんごやあんずの栽 培と手造りのワインヴィネガーの生産 が主であり、ワインは1アイテムあたり4 00ケース程度の極々少ない生産量。 イタリア国内レストラン向けだけで毎年 のワインは全量完売してしまう。基本 的には現当主のアンドレアスが1人で 畑の管理から醸造までを行っていて 『りんごの栽培に比べてワイン造りには ロマンがある。自分にしかできない、こ の土地にしかできないワインを造りたい』と言う。州都であるボルツァー ノの街から約20km南下したコルタッチャ村にカンティーナはあり、畑は そのコルタッチャ村を取り囲むように、標高220mから600mの間に散 在していている。 断崖絶壁の畑は全てが手作業 全ての畑は平地ではなく 断崖絶壁に位置している のも大きな特徴。これは 全ての作業において膨大 な手作業を要求されるこ とを意味している。畑では 生産体制に入る前の樹 齢3年以下の畑を除き完 全なる有機栽培を実践し ている。葡萄生育にとって 完璧とは言えない厳しい気象条件のこの地域において、より自然をリス ペクトした葡萄造りに挑戦している。トータル16ha の自社畑はおおまか に4つのゾーンに分けることができる。標高220mの畑“ミッラ”にはシャ ルドネ、モスカート・ジャッロ、ピノ・ビアンコを植樹。標高230~320m の畑“アウフォフ”と“フェルド”にはスキアーヴァ、メルロ、カベルネ・フラ 商品記号 造り手 Widmann 69N87 Baron バロン・ウィッドマン ン、カベルネ・ソーヴィニョンの赤品種を。標高350mの“レイン”、“ドル ンメン”、“ノケリッシュ”の各畑にはスキアーヴァ、ソーヴィニョン、ゲヴル ツトラミネールが栽培されている。さらに標高600mの畑“スルツホフ” にはソーヴィニョンとピノ・ビアンコが植えられている。(畑の名前:そのゾ ーンの地理的名称のほか、ドイツ語で家を意味する Hof(ホフ)がつく場 合はかならず一族が所有する大きな家が隣接しており、それがそのま まワイン名になっているものもある) アルコール度数を上げない為に アルプス山脈を南北に一直線に切りこんだような渓谷の底に流れるア ディジェ川西側に位置するコルタッチャ村は日中の照り返しが非常に 激しく、夏の旱魃が一番の悩みと言う。一般に冷涼なイメージを持たれ ている地方だが、彼らが最も心配するのは白ワインのアルコール度数 が上がりすぎてしまうこと。平坦な味わいにならないように、完熟しても 酸味を失わないように細心の注意を払う。また有機栽培を取り入れる ことにより水不足にも耐えうる丈夫な葡萄樹に育て上げるのだと言う。 現当主のアンドレアスは、ボルツァーノ人の典型ともいえる。ドイツ人気 質で、勤勉、まじめで実直な人柄。近隣の造り手ニードリスト、フランツ・ ゴイエル、クーエンホフらと親交が厚く、常に情報交換をしながら互い のワイン造りを高めあっている。それぞれのワインの生産量は2000~ 7000本。最も生産量の多い地場品種スキアーヴァのみがわずかに1 万本を超える程度。年間総生産量が3万5000本程度という極少量 の生産であり、その全ては16ha の自社畑から造られている。2010年 のリリースから、クーエンホフらがすでに試みているスクリューキャップを 一部のワインに採用。年々深刻化するコルクトラブルと、世界的なコル ク不足に対するエコ的観点から導入に踏み切ったそう。スキアーヴァ には従来どおりコルクを使用しているが、これは『スキアーヴァは酸素を 好む品種であることと、還元状態に陥りやすい品種』だから。発酵・熟 成にはいまだに伝統的な大樽のみを使用している。ぜひ、一度彼のワ インを試して欲しい。アルト・アディジェの『らしさ』と言っても良いかもし れない細かくキラキラとしたミネラルと伸びのある酸味、更には適度に、 決して主張しすぎないアルコールや果実感がバランスしていて本当に 美しい。ここにしかない魅力を秘めている。 ワイン Weinberg Dolomiten "Weiss" ヴァインベルグ・ドロミテン・ヴァイス 州 A.Adige ヴィンテージ 色 2011 白 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 △ 年間生産量5000本。Pinot biancoとChardonney(このヴィンテージは少量ソーヴィニョンもブレンド)畑は“ミッラ“ (250m)と“スルツホフ” (600m)でグイヨー。収穫は9月19日(ミッラ) 10月7、18日(スルツホフ) 12ヘクトリッ トルのオーク樽でシュール・リー熟成。 Widmann 69N88 Baron バロン・ウィッドマン Sudtirolers Sauvignon シュッドチローラー・ソーヴィニヨン A.Adige 2011 白 750ml 2,800 △ 年間生産量5000本 。様々な異なるクローンのソーヴィニョン・ブラン。“アウホフ” (260m), “レイン” (350m) と“スルツホフ” (600m)の畑から。グイヨー仕立。収穫は9月12日(Aアウホフ、レイン) 、10月6日(スルツホフ) 発 酵・熟成ともにステンレスのみ。 Widmann 69N89 Baron バロン・ウィッドマン Sudtirolers Goldmuskateller シュッドチローラー・ゴールドムスカテラー A.Adige 2011 白 750ml 2,800 △ A.Adige 2011 赤 750ml 2,800 △ 年間生産量1000本。畑は"ミッラ" (250m)でグイヨー仕立て。 収穫は10月21日。発酵・熟成ともにステンレスタンクのみ。 Widmann 69N90 Baron バロン・ウィッドマン Sudtirolers Vernatsch シュッドチローラー・ヴェルナッシュ 年間生産量10000本。畑は“ノケリッシュ” (340 m)で、仕立ては伝統的なペルゴラ。収穫は10月1日。アルコール発酵のみステンレス。マロラクティックからオークの大樽で行う。難しいヴィンテージながらスキアーヴァらしい 独特の風味を綺麗に表現。素晴らしいワインに仕上がった。 TOP Tenuta Kofererhof Valle Isarco , Alto-Adige , Italia コフェレルホーフ | 17 イタリア最北の産地ヴァッレ・イサルコの独自性 注目が集まっているヴァッレ・イサルコ イタリア最北の産地がアルト・アディジ ェのヴァッレ・イサルコ地区。アルト・ア ディジェの州都ボルツァーノから北へ 20km 以上、更に20km も行けばオ ーストリア領となる国境付近に位置す る。言語はドイツ語が主となっていて 街の道路標識もドイツ語。この辺り一 帯は南チロル地方と呼ばれ、住人は 自らのことを南チロル人と呼ぶ。郊外 にはブリューワリーが点在し、街にはビ ア・パブが立ち並び、皆プレッツェル を頬張っている。食文化も勿論、ワイ ン造りもオーストリアの文化を色濃く 反映させていて、適度なアルコールに繊細で伸びやかな酸とクリスピー なミネラルが印象的。他には存在しない独自の文化がここにはある。イ サルコ渓谷は険しくテラス状になっていて、急斜面の畑は葡萄生育に とっては非常に厳しい環境となっている。標高は700m を超え、場所 によっては1000m を超える。よって、育つ葡萄品種はシルヴァーナー やミュラー・トゥルガウ、ケルナー、そしてリースリングなど気温の低さに 対応できるドイツ系品種が主になっている。ヴァッレ・イサルコの象徴は ノヴァチェッラ修道院。壮大な規模の修道院で観光地としても有名だ が、地域に根ざして高品質なワイン造りやりんご栽培も行っている。 ノヴァチェッラに葡萄を売っていた コフェレルホーフは1940年から葡萄栽培を行っていて、1995年に瓶 詰めを始めるまでアバッツィア・ディ・ノヴァチェッラ修道院に葡萄の状 態で販売していた。コフェレルホーフの葡萄の品質の高さは有名で単 独でのボトリングの要望が高まり、95年以降、5.8ヘクタールの畑から 商品記号 69R40 Kofererhof コフェレルホーフ 造り手 年産僅か4000ケース弱を生産、販売する に至っている。畑は肥沃な黒い土壌に若干 の砂質が混じる。街は崖の窪地にできていて 畑は街や修道院に隣接している。その為、畑 では科学薬品の使用を避けていて、使われ るのは硫黄、銅のみ。(これも最低限の量に 抑えられる)植樹率はヘクタールあたり6000 ~7000本の高密植。葡萄が育つ限界に近 い標高だけに昼夜の寒暖差は非常に大きく、 葡萄に強靭な酸を与える。一方で、夏場はイ タリアでも最も高い気温になることもある位に日照条件が良く、この時 期に葡萄の生育度は上がる。 最も素晴らしい白ワインに選出される 発酵・熟成に関しては基本的にステンレスタンクのみで葡萄品種本来 の香や味わいの個性を大切にしている。(ピノ・グリージョとシルヴァーナ ーは一部古木樽を使用)所有畑はピノ・グリージョ:1.25ha ゲヴュル ツトラミネル:0.85ha ケル ナー:1.8ha ミュラー・トゥル ガウ:0.8ha シルヴァーナ ー:0.65ha となっている。い ずれのワインも、ほとんどが地 元リストランテでしか飲めない ワインであったが、2011年 にはガンベロ・ロッソで『最も 素晴らしい白ワイン』に選出された。これによってイタリア国内だけでは なく、世界中からの注目を集めることとなり、必然的にヴァッレ・イサルコ の注目度も一気に高まっていった。 ワイン Sylvaner "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 白 750ml 3,200 〇 2011 白 750ml 4,800 A.Adige 2011 白 750ml 3,500 △ 〇 A.Adige 2011 白 750ml 3,200 〇 A.Adige 2010 白 750ml 3,900 〇 12月入港予定 A.Adige 2011 12月入港予定 A.Adige 12月入港予定 12月入港予定 基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。 69R39 Kofererhof コフェレルホーフ Sylvaner "Valle Isarco" R 69R36 Kofererhof コフェレルホーフ Muller Thurgau "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール・エッレ ヴァッレ・イサルコ・ミュラートゥルガウ 非常に強いミネラルと酸だが、口中ではハーブ香を主体に熟した果実を感じさせる。ステンレスタンク熟成。 69R37 Kofererhof コフェレルホーフ Pinot Grigio "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・ピノ・グリージョ 基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。糖度は低く、エレガント。 69J77 Kofererhof コフェレルホーフ Kerner "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・ケルナー 基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。柑橘系でフレッシュな質の高い酸と少しスパイスを感じさせるリースリングにも通づる香が特徴的。食事を盛り上げてくれる。 69H70 Kofererhof コフェレルホーフ Gewurztraminer "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・ゲヴュルツトラミネール A.Adige 2010 白 750ml 3,800 〇 A.Adige 2009 白 750ml 4,200 〇 A.Adige 2011 白 750ml 4,500 ○ 比較的ドライでミネラルに溢れた造り。華やかな香とは対照的。ステンレスタンクのみ。 69D51 Kofererhof コフェレルホーフ Gruner Veltliner "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・グリューナフェルトリナー ニュートラルな香ながらとろみさえあ感じるボリューム感。標高は800mを越す畑。ステンレスタンクのみ。 69Q38 Kofererhof コフェレルホーフ Riesling "Valle Isarco" ヴァッレ・イサルコ・リースリング 12月入港予定 イタリア最高峰のリースリングと称される。基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。 TOP Azienda. Agricola Dario Princic Oslavia , Friuri Venezia Giulia , Italia ダリオ・プリンチッチ | 18 より優しく、よりピュアで飲みやすく変化“ビアンコ・トレベッツ” グラヴネル、ラディコンに学んだ になってしまった。(現在では割当制)ダリオのワインは特別だ。グラヴ ネルやラディコンにある『難解さ』や『気難しさ』がない。飲み手を試すよ うな素気ない冷たい印象が全くなく、誰にでも近寄ってきてくれる『優し さ』に溢れている。華やかで豊潤に香るアタックは口中に強烈に長く留 まる。しかしながら、長期間のマセラシオンによる『ワインの重さ』はあま り感じさせず、スイスイと飲み進んでしまう、ある意味での『軽さ』がある。 『ワイン造りはスタンコに教わったし、スタンコと同じ気持ちでワインを造 っているよ。大切なのはバランスじゃないか?』 ヨスコ・グラヴネルの親友であり、スタンコ・ラディコンや ラ・カステッラーダのニーコとは同級生。しかし、ダリオは 異質だ。彼等が代々続くカンティーナの子供であったの に対し、ダリオはそうではなかった。実際、近隣のレスト ランやホテルに食材やグラヴネル、ラディコンのワインを 卸す仕事をしていたのだと言う。ワイン造りへの情熱をお さえられるわけもなく、1993年から自家瓶詰めを開始。 技術的なことの多くはスタンコ・ラディコンから教わりなが らワイン造りに対する考えを同じくしていった。 軽やかさと旨みの両立 経営する居酒屋で出していたビアンコとロッソ ボトリングを始めてからの10年間、ワインは全く売れず、 友人であるラディコンやラ・カステッラーダ、グラヴネル が世界的にも注目を集める中、自宅1階部分で居酒屋 を営みながら、量り売りで自らのワインとサラミを販売し生計を立ててい た。(ビアンコ・ロッソはこの居酒屋で出されていたワイン)しかし、ダリオ のワインは“特別”だった。2004年のヴィラ・ファヴォリータにて当時、 無名のダリオ・プリンチッチ による長期間マセラシオン されオレンジがかった白ワイ ン、ビアンコ・トレベッツ200 2が人気を博した。不遇の1 0年間、そしてレストラン卸 の仕事を通してダリオは直 接飲み手と触れ合い、その バランス感覚を自然と高めていたのであろう。イタリア国内だけでなく、 国外でも爆発的な人気となり、全てのワインが毎年完売してしまうまで 商品記号 造り手 Princic 69H21 Dario ダリオ プリンチッチ ワイン Vino Bianco Venezia Giulia ヴィノ・ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア ダリオが言うように彼のワインは全てがバランスしている。長期間の果 皮浸透によるタンニンや厚み、柔らかい酸、ポンカ由来の硬さに対して 果実のフレッシュ感、濃密で詰まった甘味が高次元でつりあっている。 ラディコンやグラヴネルとは全く違った方 向に向かっているようで果皮浸透を施し ながらもエレガントだ。ダリオにしかできな い高次元でバランスされたワインと言える のではないだろうか。勿論、畑では最大 限自然に敬意を払った葡萄育成が行わ れている。一切の化学薬品の不使用(有 機の堆肥を3年に1回程度)。醸造も自 然まかせ。温度管理はせず、天然酵母 のみで発酵。温度差や薬品による安定 化、フィルタリング、清澄などもせず(清 澄は、ボトリング前にステンレスタンクで休 ませることで十分)に、ボトリング前のごく 少量の酸化防止剤(1リットルあたり20~22mg)を添加するのみ(発 酵時や、澱引き時には使用しない)。 州 ヴィンテージ 色 F.V.G [2010] 白 サイズ 750ml 参考上代 3,000 在庫 ◎ 45% Chardonny, 35% Sauvignon, 20% Pinot Grigio上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、4日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされ る。経営する居酒屋で出されている地酒。生産本数:500ケース程度。 Princic 69B06 Dario ダリオ プリンチッチ Vino Rosso Venezia Giulia ヴィノ・ロッソ・ヴェネツィア・ジューリア F.V.G [2009] 赤 750ml 2,900 ◎ 70% Merlot、30% Cabernet Sauvignon上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、10日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされる。経営する 居酒屋で出されている地酒。生産本数:200ケース程度。 Princic 69H22 Dario ダリオ プリンチッチ Bianco Venezia Giulia "Trebez" ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・トレベツ F.V.G 2007 白 750ml 5,200 〇 40% Chardonnay、30%Sauvignon、30%Pinot Grigio シャルドネとソーヴィニョンは一緒に発酵・マセレーション、ピノ・グリージョのみ別に発酵・マセレーションしたのちブレンドし、一緒にマロラクティク発酵。ヴィンテージに よってセパージュは変わる。 Princic 69J66 Dario ダリオ プリンチッチ Bianco Venezia Giulia "Jakot" ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・ヤーコット F.V.G 2009 白 750ml 5,400 ○ 白 750ml 5,400 ○ 白 750ml 5,400 ○ 赤 750ml 8,000 △ 赤 750ml 10,500 △ 100%Tocai Friulano25日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg) Princic 69J67 Dario ダリオ プリンチッチ Ribolla Gialla Venezia Giulia リボッラ・ジャッラ・ヴェネツィア・ジューリア F.V.G 2007 100%Ribolla Gialla 35日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg) Princic 69J68 Dario ダリオ プリンチッチ Pinot Grigio Venezia Giulia ピノ・グリージョ・ヴェネツィア・ジューリア F.V.G 2009 100%Pinot Grigio 7日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg) Princic 69B11 Dario ダリオ プリンチッチ Cabernet Sauvignon Venezia Giulia カベルネ・ソーヴィニヨン・ヴェネツィア・ジューリア F.V.G 2001 100%Cabernet Sauvignon 50日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg) Princic 69B12 Dario ダリオ プリンチッチ Merlot Venezia Giulia メルロー・ヴェネツィア・ジューリア F.V.G 100%Merlot 45日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg) 2002 TOP Azienda. Agricola Gini Monteforte , Veneto, Italia ジーニ | 19 火山岩土壌に拘った古典派ソアヴェ・クラシコ ガルガネガを植えたことがない 1700年代からモンテ フォルテで葡萄栽培 農家としてガルガネガ 種を栽培してきた歴史 ある造り手。『僕はガル ガネガを植樹したこと がない』彼等はモンテ フォルテの丘の中腹部 分に35ha の畑を所有 しているが、最も新しい 畑で60年前に取得した畑。『生産量は変わらないどころか樹齢の高ま りと共に落ちているよ』新しい苗木を植樹することは一切ないと言う。よ って、最も若い畑でも平均樹齢は60年を越している。(最も古い畑は1 10年樹)全ての畑では化学薬品は勿論、有機肥料さえ使用されない。 牛糞などの動物性の肥料は一切使用せず、豆類や雑草を掻き込むこ とと、数年に1度程度耕すことで土壌の健康を維持している。 本来ソアヴェは黒色火山岩土壌であった 意外と知られていないことだが、ソアヴェを理解する上で最も重要なこ とが1960年代に実施されたソアヴェ生産地域の拡大だ。元々900 ha 以下であったソアヴェ生産地域は、なんと8倍もの7000ha まで拡 大されてしまった。『ソアヴェにとって正しい選択だったとは思えない。 僕等の畑はオリジナルのソアヴェ生産地域にのみ位置している』彼等 の畑が位置するのはソアヴェ・クラシコの中心部で拡大前の900ha の 中に位置する。オリジナルのソアヴェ生産地域は圧倒的に黒色火山岩 が強く出ている。頂上部分に近づくほどに黒色火山岩比率が高まり、 下部は石灰比率が増えていく。一方拡大された平野部の土壌は堆積 土壌で赤く重たい粘土であり、火山岩は皆無なのだ。『本来のソアヴェ は火山岩土壌からくる独特の鉱物感、ミネラル香が個性。アロマでは なく鉱物のニュアンスが重要、果実感よりもミネラルが主体で、長く熟 成する』平野部の肥沃な堆積土壌から生まれるソアヴェはアロマティッ 商品記号 69N84 Gini ジーニ 造り手 クで甘く、果実が主張する。世間一般的に認識されている軽く、フルー ティーなソアヴェは60年代の産地拡大後に大量生産とトレビアーノ・デ ィ・ソアヴェの巧みなブレンドによって出現したものだったのだ。ジーニは 火山岩土壌からソアヴェ本来の鉱物的ソアヴェを生む。 樹齢110年自根の畑“サルヴァレンツァ” ピエロパンのトップ・キュヴェ“ラ・ロッカ”の隣の丘、黒色火山岩土壌の 代表的な畑がサルヴァレンツァ。平均樹齢は100年を超える。勿論、 フィロキセラにやられていない自根のガルガネガ100%。発酵後、澱と 共に6ヶ月間シュール・リー。ノン・フィルターでボトリング。ベースのソア ヴェ・クラシコの半分以下の収量となっている。長期熟成も可能で5年 程度で独特のゴリッとしたミネラルが出現する。ジーニにしか表現でき ない、まさに火山岩の個性。もう1つのクリュがラ・フロスカ。樹齢は6570年。5つの区画に分かれていて基本的には黒色火山岩土壌だが、 掘り進むと石灰質層が現れるのが特徴。区画ごとに収穫・醸造し状態 を見ながら良い物だけをブレンドする。ワインは高い次元でバランスする。 全ての要素が強いが調和することで突出したものがなく丸い印象。グリ ップのあるワインで凝 縮度も高い。リリース から半年程度で火山 岩特有のミネラルが 口中でも香でも強く出 てくる。完璧な調和。 全てのワインはノンフ ィルター。85年以降 は醸造時の SO2 は 使用されていない。 瓶詰め時に必要に応 じて添加されるが通常の造り手の1/20程度まで抑えている。『酸化防 止剤なしのアルコール度数低めの白ワインでも十分に熟成することが 解ってもらえると思うよ。大切なのは完全な果実と上質な酸、そして火 山岩土壌のミネラルなんだ』 ワイン 州 Soave Classico Veneto ソアヴェ・クラシコ ヴィンテージ 色 2011 白 サイズ 750ml 参考上代 2,300 在庫 ◎ ベースのソアヴェ・クラシコでさえも平地ではなく丘陵地帯、オリジナルのソアヴェ・クラシコ地域の葡萄のみを使用している。基本的には黒色火山岩土壌が主体だが、数ヶ所の畑は石灰質土壌になっていてクリュ・ソアヴェ とは少し違ったニュアンスも感じ取れる。最低6ヵ月間のシュールリー。 69N85 Gini ジーニ Soave Classico "La Frosca" Veneto ソアヴェ・クラシコ・ラ・フロスカ 2010 白 750ml 3,400 ◎ 樹齢は65-70年。5つの区画に分かれていて基本的には黒色火山岩土壌。区画ごとに収穫・醸造し状態を見ながら良い物だけをブレンドする。全ての要素が強いが調和することで突出したものがなく丸い印象。グリップ のあるワインで凝縮度も高い。リリースから半年程度で火山岩特有のミネラルが口中でも香でも強く出てくる。ガルガネガ100%でノンフィルター。 69N86 Gini ジーニ Soave Classico "Salvarenza " ソアヴェ・クラシコ・サルヴァレンツァ 新入港 Veneto 2009 白 750ml 4,000 〇 黒色火山岩土壌の代表的な畑がサルヴァレンツァ。平均樹齢は100年を超える。勿論、フィロキセラにやられていない自根のガルガネガ90%、トレビアーノ10%。発酵後、澱と共に6ヶ月間シュール・リー。ノン・フィル ターでボトリング。ベースのソアヴェ・クラシコの半分以下の収量となっている。ジーニにしか表現できない、まさに火山岩の個性。 69N82 Gini ジーニ Pinot Nero "Campo alle More" ピノ・ネロ・カンポ・アレ・モレ Veneto 2008 赤 750ml 5,000 〇 ブルゴーニュで勉強をしたジーニファミリーの拘りは樹齢の高さと高密植。ピノ・ネロで10,000本/haの密植された畑というのはイタリア中探しても見つからない。畑は100年間休んでいた土地で健康的で最高の条件と言え る。86年に購入し植樹。発酵終了後古いバリックで澱と共に2年間熟成。 69N83 Gini ジーニ Recioto di Soave "Re Nobilis" レチョート・ディ・ソアヴェ・レ・ノビリス Veneto 2004 甘 375ml 6,800 ◎ 非常に贅沢なデザートワイン。玄武岩質(火山岩由来)の畑で完璧な熟度まで収穫を待ち(9月末)、伝統的手法によって乾燥させる。水分は2/3程度まで減り、凝縮したら古いバリックに入れて発酵開始。自然酵 母のみでゆっくりと発酵させる。そのまま3年以上熟成させる。 TOP Azienda. Agricola Ca’ la Bionda Marano di Valpolicella , Veneto, Italia カ・ラ・ビオンダ | 20 食事と共にあるエレガントなアマローネ クインタレッリが認めた畑 ヴァルポリチェッラを語る 上で最も重要な造り手ク インタレッリをしてヴァルポ リチェッラで最も優れた畑 と言わしめたのがこのカ・ ラ・ビオンダの畑。ヴァル ポリチェ ッラは 非常に広 大な生産地だが、西1/3 が Classico を名乗れる 昔からの生産地で標高も高く石灰分を含む比率も高い優良な畑。 Classico エリアは3つの谷が連なっている。その中央、マラーノ丘の東 面にカ・ラ・ビオンダの中心的な畑は位置する。マラーノの丘は海底が 隆起して出来上がったもので海の沈殿物が何層にも重なっていて石 灰分が豊富。地面は白く柔らかい岩質で覆われている。標高は150 ~300m。平均樹齢は50年程度で区画によっては70年を越す。 100年続いている循環型農業 自分達を農民と称するカステッラーニ家はヴァルポリチェッラの自然に 敬意を払い、一切薬剤の使用をしない。除草剤も使用せず、3代目で ある先代の父親を中心に毎日、畑に出て葡萄樹の管理をしていて、昨 年の剪定された枝や果実、牛糞などが肥料に使われる循環型農業が 機能している。霧の多いこの地域ではリスクも高いが100年も続けてき たので葡萄樹が強くなってきていて病気に対する抗体が出来上がって 商品記号 造り手 la Bionda 69M27 Ca' カ・ラ・ビオンダ いると言う。収穫は全て手摘み。小さな籠を使い葡萄が重なり、その重 さで傷つくことのないよう細心の注意を払って収穫。完熟に拘り、収穫 時期は各パーセルによって微妙に変えている。アマローネに使用する 葡萄の収穫から2週間程度遅れてヴァルポリチェッラの収穫に入る。 陰干しの奥に繊細さのあるアマローネを造りたい 『ヴァルポリチェッラではなく、マラーノの特徴を表現したい。マラーノ渓 谷は、その標高の高さと石灰分、冷涼な気候から繊細さをワインに与 えてくれる』アマローネは陰干しからくる独特の風味とアタックに感じら れる凝縮度の強さに圧倒されがちだが、果実味の奥にブルゴーニュの ような繊細さを感じさせ、余韻を味わえるワインに仕上げたいと彼等は 言う。その為には、カビに 侵されていない健全で完 熟した葡萄を適度なマセ レーションを行い、畑に自 生する自然酵母を使って 発酵させることが重要との こと。フィルタリングは味わ いの複雑味を破壊してしま うとの理由で行わない。ま た、発酵時の SO2 の添加は一切無し。瓶詰めの際に最低限加える。 (40mg/liter)カンティーナにはソルデーラやジャコモ・コンテルノ、ポッ ジオ・ディ・ソットの空ボトルが置かれている。彼らの目指しているスタイ ルが良く分かる気がした。 ワイン Valpolicella Classico ヴァルポリチェッラ・クラシコ 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Veneto 2011 赤 750ml 2,200 ◎ Veneto 2009 赤 750ml 3,400 〇 80 % Corvina e Corvinone, 15% Rondinella 5% Molinara. la Bionda 69N73 Ca' カ・ラ・ビオンダ Valpolicella Classico Sup"Campo Casal Vegri" ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ 70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ チェッラにする。 la Bionda 69H29 Ca' カ・ラ・ビオンダ Valpolicella Classico Sup"Campo Casal Vegri" Ris ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ・リゼルヴァ Veneto 2001 赤 750ml 5,600 △ 70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ チェッラにする。10年間熟成させた貴重なヴァルポリチェッラ。 la Bionda 69H28 Ca' カ・ラ・ビオンダ Amarone Classico アマローネ・クラシコ Veneto 2007 赤 750ml 6,000 ◎ Veneto 2007 赤 750ml 7,000 〇 70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella la Bionda 69M28 Ca' カ・ラ・ビオンダ Amarone Classico"Ravazzol" アマローネ・クラシコ・ラヴァッツォル 70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella 標高200~300mの畑で最もエレガントなワインを産む畑。最高レベルの選果を行い、カンティーナ2階で40%程水分をとばす。香を大事にする為15度以下で醗酵を行う。伝統 的大樽で熟成。 la Bionda 69980 Ca' カ・ラ・ビオンダ Amarone Classico"Ravazzol" Riserva アマローネ・クラシコ・ラヴァッツォル・リゼルヴァ Veneto 2005 赤 750ml 8,400 ○ Veneto 2005 赤 750ml 8,500 〇 最良年のみ造られるリゼルヴァ。 la Bionda 69613 Ca' カ・ラ・ビオンダ Corvina Veronese≪コルヴィーナのアマローネ≫ コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 100% Corvina 彼等の畑でも最も樹齢が古い区画を中心に最高の葡萄のみを500Lのトノー1樽分だけ試しに醸したところ、彼等が思った以上に素晴らしいフィネスを持ったワインが出来上がったと言う。※自然酵母で 28°程度で30日間発酵。30ヶ月間トノーで熟成。最高の出来栄え。 la Bionda 69094 Ca' カ・ラ・ビオンダ 90% Garganega, 10% その他 Bianco Passito ビアンコ・パッシート Veneto 2001 白 500ml 4,800 △ TOP Azienda. Agricola Marsuret Valdobbiadene, Veneto, Italia マルスーレ | 21 グレラ種の個性を感じる為のワイン“プロセッコ” 信じられない急勾配の畑は全て手作業 『プロセッコがDOCGに昇格することを未だに納得していない人が多く いることも事実だ。しかし、元々原産地呼称制度は価格や希少価値で はなく、その産地、ワインの個性を守る為に存在したはずであり、グレラ 種にはその可能性が十分にあ ると確信している。近年のプロ セッコはテロワールの表現とい う意味でも1つ上のステップに 進んだように思える』その土壌 は変化に富んでいる。氷河期 に由来する氷堆石が主となる が、アルプス山脈を形成する 石灰土壌が所々顔を出してい るかと思えば、海に由来する 泥岩や砂岩質も存在する。非 常に起伏に富んだ土地で数メ ートルごとに土壌も変化する。 この狭いエリア内で標高差は 軽く200m を越す。特にマル スーレは、ほぼ全ての畑を丘 の頂上部の南側斜面に所有し ている(一部ヴァルドッビアーデネの外側にも所有)のが特徴でプロセッ コのイメージとは全く異なる急斜面の畑になっている。勿論、この急斜 面にはトラクターは入ることができないので、耕作から収穫まで全ての 作業は人間の手によって行われることとなる。また、彼等の畑では有 機的な取組みが成されていて、出来る限り化学的な肥料を制限し、健 全な葡萄の栽培に努めている。 砂糖を焦がした ような香ばしい 風味や後口の ボリューム感は 発酵行程に起 因していること がほとんどで、 グレラ種のフレ ッシュさを表現 するには邪魔に なる。白桃、青 りんご、シトラスに少し東洋的なスパイスを思わせるマルスーレのプロセ ッコはグレラ種の本来の特徴を忠実に表現しながらも味わいの骨格、 酒質という意味では従来のプロセッコのそれを大きく上回っている。 生産量の50%以上は他メーカーに販売 『有機的アプローチによって強くなった葡萄樹が大きな要因』と言うが、 更に特筆すべきは飛び地のように所有している葡萄畑の多様なテロワ ールをブレンドしていることとその樹 齢の高さ。最も古い樹では70年を 越し、50年以上の樹が半分以上 を占めるというプロセッコにしては贅 沢な環境。最後にマルスーレは家 族経営で成り立っている。マッシモ 氏を中心に家族全員がグレラ種の 個性を守り続けることに情熱を燃や す。葡萄の樹齢が若い畑や微気 候によって何らかの問題が発生し シャルマ方式だから本当のプロセッコが完成する た畑は葡萄販売用に回される。そ 『私達のプロセッコはシャルマ方式によって して第二段階、手作業による収穫 完成する。グレラ種の本来の個性を表現 時に選別が行われマルスーレの品 することを最重要視している』とマッシモ氏。 質基準を下回るものは販売に回さ 健全な状態で適度に熟した葡萄を素早く れると言う。マルスーレのブランド、 プレスし、自然酵母で発酵させる。更には そしてプロセッコの本来の姿を知ってもらう為に彼等の畑で収穫された 瓶内ではなく、大きなタンク内で2次発酵 葡萄は驚くべきことに半数以上を大手プロセッコメーカーに販売してい を行うことで酵母や澱に影響されずにプロ るのだと言う。『栽培から醸造までプロセッコの個性を誠実に表現したい。 セッコ本来のアロマティックで華やかな白い果実を思わせる香が素直 日本の皆さんとも価値観を共有できたら嬉しい』 に表現されることとなる。シャンパーニュやフランチャコルタに存在する 商品記号 69C58 Marsuret マルスーレ 造り手 ワイン Prosecco Treviso≪Extra Dry≫ プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ 州 Veneto ヴィンテージ 色 N.V 泡 サイズ 750ml 参考上代 2,100 在庫 ◎ Glera 100% 白桃の香に少し香草のニュアンス。プロセッコらしい自然な甘みがファーストノーズからアフターまで長く持続する。エクストラ・ドライながらブリュットに近い味わいに感じられるのは酸度の高さから。プロセッコ本 来の香、味わいを十分に感じて頂けるお勧めの1本。 69C59 Marsuret マルスーレ Prosecco Vardobbiadene Sup "San Boldo"≪Brut≫ プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・サン・ボルド・ブリュット Veneto N.V 泡 750ml 2,400 ◎ Glera 100% プロセッコ独特の白桃のような香はマルスーレならでは。しっかりとプロセッコの存在感を保っている。近年、ブリュットタイプはプロセッコらしさよりも、より硬質なものが主体になっているがマルスーレはあくまでも プロセッコらしさを重視している。食前に優しく胃を刺激し食欲増進させる。 69M19 Marsuret マルスーレ Prosecco Vardobbiadene Sup"Cartizze"≪Brut≫ プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・カルティッツェ・ブリュット Veneto ヴァルドッビアーデネの中で最も優れた区画と言われるカルティッツェの葡萄100%。カルティッツェでブリュット・タイプを造っているのは5軒しか存在しない。 N.V 泡 750ml 3,800 〇 TOP Cantina dei Produttori Nebbiolo di Carema Carema, Piemonte, Italia プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ | 22 カレーマにしか表現できないもう一つのネッビオーロの魅力 人口700人の村カレーマの地酒 人口700人のピエモンテ州 カレーマ村。トリノからアオス タに向かう途中にあるこの小 さな田舎村にトリノで始めて DOCを獲得した銘酒“カレ ーマ”が存在する。アオスタ と隣接するように位置するカ レーマ村は独特のワイン文 化が今でも残されている。そ の中心的役割を果たすのが 700人の村民のうち78人 が所属する生産者協同組 合がプロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ。1960年にカレーマの ワイン文化を後世に残すことを目的に設立された組合で組合員は全 員が他の農業などの仕事と兼業になっている。(社長もワインメーカー も兼業)カレーマの畑は全ての畑を合わせても12ha のみで、そのほと んどがこの組合によって醸造されている。1960年に設立、1965年に は現在の場所に移動し、熟成からボトリング、販売までをこのカンティー ナで行うようになる。1960年から1983年までの期間は驚くことに各 家庭で収穫、発酵まで行っていた。マロラクティックが終わった時点で カンティーナに持ち込み樽熟成を行っていたと言う。『その当時は日本 に輸出するなんて考えもしない地酒でした。現在でもほとんどの設備は 変わっていませんが、各家庭のガレージで発酵をしていたのでは品質 の向上は望めませんから83年よりこちらのカンティーナの大きなセメン トタンクで発酵をすることにしました』 てはペルゴラ。身長 よりも高い仕立で他 のどの産地のネッビ オーロとも全く違う 光景。急勾配の南 向き斜面に葡萄樹 が2~4列程度植 わった段々畑が張り 付いているように見 える。勿論、機械は 入れないし、牛など を使った耕作も不可能なので、剪定から収穫まで全ての作業は手作 業。収獲時は30kg の収獲用のカゴを背負って登り降りすることとなる。 『効率が良いとは言えません。しかし、この南向き斜面でこの石垣と石 柱があり、この仕立てでないとここでは葡萄は育たない。そしてカレーマ の繊細な酒質は他のどの偉大なネッビオーロの産地でも表現しえない 訳ですから、我々はこのカレーマという特殊なワインを残していきたいと 考えています』 荒廃していく段々畑 人口減に加え、その 効率の悪さから荒廃 し て しま う段 々畑 が 後を絶たず、後継者 問題に直面している カレーマ。味わいは ネッビ オーロを 愛す 石垣造りの伝統的葡萄畑ドゥピン る人にはたまらない カレーマは非常に冷涼でネッビオーロが育つには限界地点と言われる。 魅力に溢れている。 この冷涼な土地で葡萄栽培を可能にしているのが“トゥピン“と言われる 薄い色調、軽やかで 畑の作り方。ネッビオ 芳香に富むネッビオ ーロの畑では恐らく他 ーロながら、岩盤の上に位置するカレーマはアルプス由来の石灰から に は 無 い で あ ろ う 石 ミネラルを吸収して硬水のような独特のミネラルの硬さを持っている。 垣で組まれた段々畑 鉱物的なニュアンスと地酒らしい収量の多さから優しく親しみの持てる で古い区画は支柱も 味わい。(熟成によって妖艶な甘味が出てくるのがカレーマの本来の 岩盤を切り取った石 姿)ガッティナーラほど硬質な酸ではなく、ゲンメほど甘い果実ではない。 製 。こ の 石垣 と石 柱 ロエロほど華やかでなく、ボーカほど強くはない。一度体験したら止めら が日中に温められ、 れないバランス感覚が、この薄い色調の中に十二分に隠されている。 ア ル プ ス から の 冷た 近年こういったネッビオーロは姿を消している。早くにDOCに指定され い風で一気に冷え込 た意味はあるはず。後世に残したいネッビオーロの1つではないだろう む夜間に熱を放射することで葡萄が死滅せずにすむのだと言う。仕立 か。 商品記号 造り手 di Carema 69K06 Nebbiolo プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ ワイン Carema Classico カレーマ・クラシコ 州 Piemonte ヴィンテージ 色 2007 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 〇 100% Nebbiolo 高地で育ったネッビオーロは近年のランゲの凝縮度や高いアルコール度数とは無縁。各生産農家は専業ではなく、収量の制限もほとんどしていないと言う。昔ながらの透明感溢れる地酒的なネッビオー ロがここには僅かに残っていた。セメントタンクで発酵(一部ステンレス)大樽で熟成。 di Carema 69M40 Nebbiolo プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ Carema Riserva カレーマ・リゼルヴァ Piemonte 2007 赤 750ml 3,400 〇 100% Nebbiolo 強さではなく上品さこそがネッビオーロの魅力なんだと気付かされるワイン。2009年までは木樽熟成30ヶ月後瓶内熟成12ヶ月以上が義務付けられているが2010年からは36ヶ月の木樽熟成のみとなっ た。収獲前に葡萄をチェックしよい区画の葡萄をリゼルヴァに使用する。(樽熟成期間中にもう一度チェックしベースにまわすこともあるし、その逆もある)非常に大きなセメントタンクでゆっくりと発酵させることで要素の多い ワインに仕上がる。 TOP Azienda. Agricola Le Piane Boca, Piemonte, Italia レ・ピアーネ | 23 絶滅寸前のD.O.Cボーカの復活を目指す 薄れていくピエモンテワインの個性 バローロやバルバレスコに 代表されるネッビオーロは 間違いなくイタリアを代表 する葡萄であり、ワインとし ての味わいも誇るべきも のである。しかし近年、昔 ながらの個性を味わう機 会は激減している。レ・ピ アーネのオーナー、クリス トフ・キュンズリ氏は元々ワ インの輸入業者であった が、薄れていく『ピエモン テワインの個性』に危機感 を感じ、絶滅寸前であっ た DOC ボーカの再建に 乗り出した。(一時期は造 り手が7人まで減少)きっ かけはイゾレ・エ・オレー ナ当主パオロ氏に紹介され、何度も訪問を重ねていたアントニオ・チェ ッリ(ボーカ随一の造り手)が病気でワイン造りを断念したことであった。 1950年、51年の雹害で全滅 アントニオ氏の畑、醸造所を引き継ぎアントニオ氏の造り、畑仕事を忠 実に再現していく。特殊なマジョリーナ仕立もそのまま残した。(2~3 本の樹を棚 作りにし、人が輪になって手をつないでいるような様子に 枝を仕立てる)セラーも掃除 しただけで何も変えていない。 ボーカはピエモンテの最北部 に位置し、標高は500m を越 える。北限に位置しながら、 南風の影響と、山に囲まれ盆 地状に切り出されたような格 好の特殊な地形により、オリ ーヴの木や椰子の木が育つような温暖な気候になっている。また、ア 商品記号 Piane 69K26 Le レ・ピアーネ 造り手 ルプスからの乾いた風が湿気を 払いのけ病害も少ないのだそうだ。 昼夜の温度差が際立って激しく、 これがワインにストラクチャーを与 える。しかし、その激しい寒暖差 のため、雹害が深刻なのも事実。 (50年、51年にワインを全く生産 できないほどの雹害があり、すで に衰退し始めていたボーカのワイ ンは終わったと言われている)レ・ ピアーネの畑は現在では国立自 然公園に囲まれ有機栽培が実 践され続けている。 火山岩のネッビオーロ 土壌は火山岩が主で、石灰岩と 砂質が混ざる極度に痩せた土壌。 ランゲが世界に適応した味わいに目を向ける中、本来のピエモンテの 素朴ながら深い味わいを感じさせてくれる貴重なワイン。キュンズリ氏 は言う。『無名な DOC ボーカを販売することは困難の連続だ。だが、 火山岩土壌から造られるネ ッビオーロはガッティナーラ とボーカだけ。ボナルダなど とブレンドされるのはボーカ しか存在しない。この個性 は後世に残すべきものだ』1 995年に受け継いで以来、 ネッビオーロを中心にヴェス ポリーナ、ウヴァラーラを栽 培。(最高樹齢は100年を越す)現在では Le Piane, Montalbano, Mottosergo, Traversagna, Valvecchi の5つの畑を所有。畑では有 機栽培が徹底され醸造は天然酵母のみで醗酵、数年前までは栗材に よる大樽を使うなど伝統的醸造法に固執している。(現在は栗材が入 手困難とのことで一時休止、オーク大樽を使用) ワイン Colline Novaresi "La Maggiorina" コッリーネ・ノヴァレージ・ラ・マジョリーナ 州 4月入港予定 Piemonte ヴィンテージ 色 2010 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,600 在庫 ○ Nebbiolo30%以上 Vespolina , Croatinaで30%以下 Bonarda40%以下。ノヴァーラ周辺の5つの畑からブレンドされる。ステンレスタンクで天然酵母のみで醗酵。熟成は大樽で行う。カジュアルラインだがコッリーネ・ノヴァレージの法定 収量以上に厳しく制限。中程度の凝縮度にスパイシーな香、ボナルダらしいフルーツ感が加わる。若いうちから飲めるが、少し落ち着かせると更に深みを見せてくれる。最も近づきやすいかわいらしいワイン。 Piane 69305 Le レ・ピアーネ Boca Piane 69K27 Le レ・ピアーネ Boca ボーカ ボーカ 4月入港予定 Piemonte 2004 赤 750ml 5,500 Piemonte 2005 赤 750ml 6,000 △ 〇 Nebbiolo60-100% , Vespolina , Bonardaで40%以下。標高350~550mの比較的樹齢の古い樹が中心。ステンレスタンクで品種ごとに畑由来の酵母で醗酵。上部開放桶で25日間のマセラシオン。醗酵はゆっくりと時間をか けて行われる。ネッビオーロはスロヴェニアンオークの大樽で熟成。他品種は古小樽で熟成。最北の産地らしいはっきりとした酸とランゲには無い細かいミネラル感はボーカならでは。熟成によって丸みが出てきた時、本当のボーカが 顔を出す。 TOP Azienda. Agricola Antoniolo Gattinara, Piemonte, Italia アントニオロ | 24 火山岩土壌から生まれるネッビオーロ 家族のみで経営するガッティナーラの老舗 畑は自然の一部になっている。自然がワインを造るんだ』 ピエモンテ北部、アルプスに 程近い位置にガッティナーラ の丘はある。緯度はアオスタ と同じで、ランゲと比べて年 間を通して冷涼で非常に厳し い自然環境にある。この地域 ではネッビオーロをスパンナと 呼び、スパンナの最高峰と称 されるのが DOCG ガッティナ ーラである。アントニオロは1948年にマリオ・アントニオロによって設立 された。畑はガッティナーラの丘の南面に12ha を所有し、この地域を 代表する単一畑を3つ所有している。(レ・カステッレ:1.5ha、オッソ・ サン・グラート:5.5ha、サン・フランチェスコ:3.5ha を所有)現在ではロ ザンナと彼女の娘ロレッラ、息子のアルベルトと共に品質の向上に努め ている。 珍しい火山岩(アルカリ性)のネッビオーロ 1/100まで激減したガッティナーラ 『1900年代ガッティナーラはワインの王と称され ていた。しかし今ではそれはバローロに取って代 わられ、畑は荒廃し、全盛期の1/100まで激減 してしまった。反対にランゲは森が開墾され葡萄 畑が100倍になっている。元々葡萄にとって素 晴しい環境であったのはガッティナーラなんだ』/ アルベルト。昔は全て葡萄畑であったガッティナ ーラの丘は今ではほとんどが森。ところどころに葡 萄畑が散らばっていて森と一体化している。『お陰でここでは森から 色々な種類の種子が飛んできて自生、虫も動物も豊富に存在する。 商品記号 69L04 Antoniolo アントニオロ 造り手 特筆すべきはその土壌。ランゲの粘土質とは違いアルプスに由来する 火山岩土壌が主であり斑岩(マグマが冷え固まったもの)が豊富。この 土壌はアルカリ性に傾きやすく、 ミネラルの吸収を促進させると いう。(粘土石灰は酸性)ゲンメ まで降りると海に由来する土壌 に変化するので火山岩土壌の ネッビオーロはガッティナーラと ボーカにしか存在しないというこ とになる。醸造に関しては14~ 16日の長めのマセラシオンを 行い、セメントタンクで醗酵(コス テ・デラ・セシアのみステンレス タンク)。以前レ・カステッレでは 一部バリックを使用して熟成さ せていたが、2008年を最後に 全て大樽に変更されていくとい う。『最も優れた畑を所有してい ると自負している。オッソ・サン・ グラートとサン・フランチェスコは斑岩の含有量が非常に高く、痩せてい る。ワインはしっかりとした骨格を備え高い酸度によって長熟向き。レ・ カステッレは粘土の比率が高く、地中深くに岩盤が通っているのでミネ ラル豊富なワインを産む』生産量は年間4000ケース程度。品質を落 としたくないので増やさないのだという。現在では全世界割当制で販売 開始と共に完売してしまう。 ワイン 州 Erbaluce di Caluso Bianco エルヴァルーチェ・ディ・カルソ・ビアンコ ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Piemonte 2010 白 750ml 2,600 〇 Piemonte 2009 赤 750ml 2,800 〇 Erbaluce di Caluso100% この地域のみで栽培されている品種。エルヴァルーチェの中では非常にドライな仕上りになっていて好印象。 69N06 Antoniolo アントニオロ Coste della Sesia Nebbiolo コステ・デッラ・セシア・ネッビオーロ Nebbiolo 100% 50年を超える樹齢。ステンレスタンクで醗酵、熟成。2ヘクタールから800ケースを生産していて年々レベルが上がってきている。土壌は火山岩土壌に砂質が混ざりこんでいる。ランゲより軽やかで早めに熟成が 進んでいくが2年から5年の熟成によってネッビオーロのタンニンが甘味に変わりリッチな余韻を演出する。 69L05 Antoniolo アントニオロ Gattinara Piemonte ガッティナーラ 2007 赤 750ml 4,800 〇 平均樹齢45年、11haの畑。氷河期に遡る石灰分の多い地層が表面近くまで出ている。15日程度のマセラシオン。熟成は中規模の古樽で24-30ヶ月。古樹ならではの凝縮感と複雑味を感じさせる。特に2004年はガッ ティナーラ史上でも歴史に残る年と言われ、最盛期のアントニオロを感じさせてくれる。バローロ以上にしっかりとした骨格と北ピエモンテらしい細かいミネラルと伸びのある酸に控えめな果実の甘味は絶妙。 69992 Antoniolo アントニオロ Gattinara "Le Castelle" 69N07 Antoniolo アントニオロ Gattinara "Le Castelle" ガッティナーラ・レ・カステッレ ガッティナーラ・レ・カステッレ 新入港 Piemonte 2004 赤 750ml 6,800 Piemonte 2007 赤 750ml 5,800 △ 〇 南向き斜面に位置する40年樹畑。特にミネラルに富む土壌を有しながら厚い果実味も備える。熟成はバリックで24ヶ月。果実味が強くバリックにも負けないボリューム感は若いうちから楽しめる。タンニンの質が優しく細かいのが 特徴。 69F46 Antoniolo アントニオロ Gattinara "S.Francesco" ガッティナーラ・サンフランチェスコ Piemonte 2005 赤 750ml 6,500 〇 △ 〇 南西向きの畑で日照量は最も多い。セメントタンクでの醗酵後、12ヶ月トノー、18ヶ月大樽で熟成。ネッビオーロらしい繊細できめの細かい味わい。アントニオロのクリュの中で最もバランスに優れたワイン。 69105 Antoniolo アントニオロ Gattinara "Osso S. Grato" 69F47 Antoniolo アントニオロ Gattinara "Osso S. Grato" ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート Piemonte 2003 赤 750ml 6,800 Piemonte 2006 赤 750ml 7,500 最も古い樹が残っている畑。50-60年樹。5.5ヘクタール。ステンレスタンクで醗酵、若干酸素と触れさせながら醗酵。大樽で30ヶ月熟成。最もネッビオーロらしい長熟タイプ。若いうちはそのタンニンと強めの酸に圧倒されるが、時間と 共にネッビオーロらしい華やかな香と湿ったキノコを思わせる香が出てくる。 TOP Azienda.Agricola Ioppa Romagnano Sesia , Piemonte , Italia イオッパ | 25 “ゲンメ”の個性を表現できる唯一の造り手 ゴルゴンゾーラの里“ゲンメ” 海底が隆起した粘土主体の堆積土壌 ブルゴーニュを極めたらネッビオー ロを飲むべきだと言ったのはシャン シス・ロビンソン。彼女がそう言うの はブルゴーニュと同様にピエモンテ の各地で生み出されるネッビオーロ がテロワールをしっかりと表現してい て土地のアイデンティティを感じら れるワインを産むからなのだろう。 土地の個性を葡萄が吸い上げ、ワ インにその土地にしかない個性を 与える。テロワールの表現が可能 な葡萄品種はそんなにも多く存在 しない。ネッビオーロがイタリアを代表する高貴品種と言われる理由は そこにある。近年、温暖化によってランゲ地方のネッビオーロはアルコ ール度数が高まっている。そんな中、より食事と寄り添うネッビオーロと して注目されているのが北ピエモンテのスパンナ(ネッビオーロ)。この 地域のネッビオーロはランゲほど強固な骨格ではなく、毎日でも楽しめ る親しみやすさがある。火 山岩土壌の硬くミネラリー なネッビオーロの代表格ガ ッティナーラと川を挟んで 向かい合うゲンメはボーカ、 コッリーネ・ノヴァレージの 南、シッツァーノの北に位 置する人口僅か3000人 程度の非常に小さな産地 (ワインよりもゴルゴンゾーラチーズで有名)。 ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主 体の堆積土壌となっていてワインはおお らかで若いうちから楽しめる柔らかいタ ンニンが特徴。その芳香の高いレベル を最大の個性とする砂地のロエロとは違 い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち 合わせている。生産量はバローロの1/1 00程度で、そのほとんどが地元で消費 されてしまう。ゲンメの造り手は数十軒 しか存在しない。日本市場でも見かけるカンタルーポ社が最も有名。 そんなゲンメにも近年、若い造り手が台頭してきた。イオッパは現在若 い2人の兄弟によって営まれているが歴史的には古く、現存する記録 では1852年から続いている。1920年、現オーナーの祖父に当たる ジャコモが新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカンティーナに変貌 を遂げた。 商品記号 造り手 素朴な食中酒として大活躍するゲンメ 彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。『ゲンメは他のどのネッビオー ロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造っている 造り手は多くない。収量が多すぎる。我々は勇気を持って収量を抑え る。夏の間のグリーンハーベストと収穫前の摘果によって各要素の凝 縮した葡萄を収穫することが大切』と語り、全ての葡萄は手作業でケア される(収穫もて作業)。畑ではボルドー液などの最低限のもの以外は 薬剤を使用しない。ゲンメの個性を守っていく為に土壌環境を守ること は大切。そして何よりも飲み手にとっても有害なものは使用すべきでな いと考えている。また、彼等はウーヴァ・ラーラやヴェスポリーナといった 地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種をしっかり収量を 制限することで個性的で魅力あるワインに仕上げている。 ワイン 69Q43 Ioppa イオッパ Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫ 69Q42 Ioppa イオッパ Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫ 69Q41 Ioppa イオッパ Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫ 69Q40 Ioppa イオッパ Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫ 69Q39 Ioppa イオッパ Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫ 69Q38 Ioppa イオッパ Ghemme≪蔵出しバックヴィンテージ≫ 69J62 Ioppa イオッパ Ghemme ゲンメ ゲンメ ゲンメ ゲンメ ゲンメ ゲンメ ゲンメ 州 ヴィンテージ 色 新入港 Piemonte 1995 新入港 Piemonte 新入港 サイズ 参考上代 赤 750ml 5,800 1996 赤 750ml 5,800 Piemonte 1997 赤 750ml 5,800 新入港 Piemonte 1998 赤 750ml 5,800 新入港 Piemonte 1999 赤 750ml 5,800 新入港 Piemonte 2000 赤 750ml 5,800 Piemonte 2004 赤 750ml 4,000 在庫 △ △ △ △ △ △ ◎ 標高は300m程度の畑で、そのほとんどが南西を向く。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の小石の混ざった堆積土壌。仕立はグイヨ。樹齢は20年から30年。例年10月初旬に収穫。 ステンレスタンクで22-25℃以下に温度を保ち12-15日醗酵。その後オーク樽にて約36カ月熟成。(1年バリック、2年間大樽)最低1年瓶熟成。 69J63 Ioppa イオッパ Colline Novaresi Vespolina コッリーネ・ノヴァレジ・ヴェスポリーナ Piemonte 赤 750ml 3,400 ○ 2008 赤 750ml 2,600 ◎ 2009 赤 750ml 2,400 ○ 2006 ここまでレベルの高いヴェスポリーナを他に知らない。単一品種では複雑味を表現できないとされた品種だがネッビオーロにも負けない存在感、滑らかな口当たり。 69J64 Ioppa イオッパ Colline Novaresi Nebbiolo コッリーネ・ノヴァレジ・ネッビオーロ Piemonte 普段飲みのネッビオーロに求められる控えめなタンニンと爽やかな酸味が高次元でバランスする。決して凄いワインではないが食事と共にあるべきワイン。 69J65 Ioppa イオッパ Colline Novaresi Uva Rara コッリーネ・ノヴァレジ・ウヴァラーラ Piemonte この地方では普通に飲まれている地品種。ステンレスタンクで26-27℃以下に温度を保ち3-7日醗酵。ステンレスタンク熟成(7-8カ月)、その後瓶熟成。 TOP Azienda Agricola Matteo Correggia Roero , Piemonte , Italia マッテオ・コレッジア | 26 芳香に富むロエロらしい味わいは更に純度を増している ロベルト・ヴォエルッィオに学んだ タナロ川を挟んでランゲと向 かい合うロエロ。30年前まで はランゲの造り手に葡萄を供 給するのが役目であった。ロ エロを変革したのがマッテオ。 赤ワインでランゲにも負けな いワインを造ることを目標に 畑選定、栽培、醸造まで全 てを変えた。大きく品質重視に転換したきっかけはロベルト・ヴォエルッ ツィオ、エリオ・アルターレと共に行ったブルゴーニュ視察であった。ブ ルゴーニュが“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”を併せ持ってい ることに驚いたのと同時にロエロの可能性に自信を深めたという。マッテ オ・コレッジアの名声はすぐに広まった。最初に注目されたのはバルベ ーラ・ダルバ・マルン。密植と収量制限(収獲時に葡萄の下2/3を捨て、 より要素の詰まった上部1/3のみを使用)による高い凝縮度を持ちな がらも軽さを感じさせるものだった。マッテオ亡き今でも婦人オルネッラ を中心に厳しい収量制限をはじめ、当初のワイン造りを継承している。 “軽やかさ”と“複雑味”ロッケ・ダンピセ マルンは特別な畑。『小さな丘の最上部に位置し、東から西まで広が 商品記号 造り手 Correggia 69P68 Matteo マッテオ・コレッジア っている。縦に3つに分けて最も日照量の多い南西から南東に向かっ て熟度を計りながら収穫。強い凝縮度を誇るが南東部の高い酸度の 葡萄がワインに緊張感を与える』そして、ロエロ・ロッケ・ダンピセ。10年 以上にわたって最高評価を得ていてロエロ の代名詞となっている。この畑は特殊で国立 自然公園内に位置し、自然に囲まれている。 表土はロエロ特有の砂質が60%以上で貝 殻が多く転がっているのだが、地中5m 下に は黄土層が存在し、その下には岩盤が通っ ている。石灰とマグネシウムが豊富な軽い砂 質の下に粘土と岩盤が通っていることで他の ロエロにはない骨格を手に入れている。マッテオがブルゴーニュで感じ た“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”の同居が感じられる。 地酒であるべきロエロ・アルネイス イタリアでも大人気なのがロエロ・アルネイス。あくまでも地酒の範囲で あるべきとの考えで、ステンレスタンクで極めてシンプルに仕上げている。 『アルネイスは私達にとっては日常酒。チャーミングで大好きな葡萄だ けど偉大な葡萄ではない。砂質土壌で香豊かに育ったアルネイスはそ の果実香を損なわないようにしている』ランゲの重い土壌とは違う60% 以上が砂質という特殊な土壌から生まれる軽やかな美味しさ。 ワイン 州 Roero Rosso ロエロ・ロッソ ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Piemonte 2010 赤 750ml 2,800 ◎ Piemonte 2004 赤 750ml 7,000 Piemonte 2006 赤 750ml 6,800 △ 〇 100%Nebbiolo 砂地のネッビオーロは芳醇な香が若いうちから楽しめる。タンニン、酸がこなれている為に食事との相性も非常に良い。 Correggia 69122 Matteo マッテオ・コレッジア Roero Roche d'Ampsej Correggia 69F33 Matteo マッテオ・コレッジア Roero Roche d'Ampsej Riserva ロエロ・ロッケ・ダンピセ ロエロ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ 100%Nebbiolo ロエロを代表する銘酒。畑はロエロの平野部を抜けた丘陵地帯の入り口に位置する畑で、やはり表土は60%以上が砂質。地表こと砂が多いのですが5mも掘れば黄土層、その下には更に強い粘土、その 下には岩盤が通っていて表土こそ違えどランゲにも負けないしっかりとした土壌構成になっている。 Correggia 69H65 Matteo マッテオ・コレッジア Barbera d'alba Correggia 69H68 Matteo マッテオ・コレッジア Barbera d'alba "Marun" Correggia 69L40 Matteo マッテオ・コレッジア Barbera d'alba "Marun" Piemonte 2009 赤 750ml 2,800 Piemonte 2007 赤 750ml 4,600 Piemonte 新入港 2009 赤 750ml 3,700 バルベーラ・ダルバ バルベーラ・ダルバ・マルン バルベーラ・ダルバ・マルン ◎ 〇 〇 3haの完全に南向きで風通しが良い特別な畑で5,000本/haの密植。バルベーラで偉大なワインを造るには完璧な熟度が必要で3回に分けて収穫するという。更に収穫時には未熟な葡萄房の下1/3を切り落としてしまう という拘りよう。ステンレスタンクで発酵を開始するが発酵中にバリックに移し変える。(樽が馴染む)70%が新樽、30%が2~3年樽にて熟成。 Correggia 69K35 Matteo マッテオ・コレッジア Langhe Rosso "Le Marne Girigie" Correggia 69N21 Matteo マッテオ・コレッジア Langhe Rosso "Le Marne Girigie"≪1500ml≫ Correggia 69N18 Matteo マッテオ・コレッジア Langhe Rosso "Le Marne Girigie"≪1500ml≫ Correggia 69M30 Matteo マッテオ・コレッジア Roero Arneis Piemonte 2003 赤 750ml 5,800 Piemonte 2000 赤 1500ml 22,000 Piemonte 2001 赤 1500ml 19,000 Piemonte 2011 白 750ml 2,800 △ △ △ ◎ Piemonte 新入港 2011 白 750ml 2,800 ◎ Piemonte 2007 白 750ml 4,300 〇 Piemonte [2010] 赤 750ml 2,800 〇 甘 375ml 3,800 〇 ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ ロエロ・アルネイス 非常に軽いプレスのみ。100%ステンレスタンク発酵、熟成。 酸化に弱い葡萄なので酸素との接触を最低限に抑える。 Correggia 69N19 Matteo マッテオ・コレッジア Langhe Bianco"per Giappone"≪日本限定≫ ランゲ・ビアンコ・日本限定 2009ヴィンテージのみ生産された日本限定のランゲ・ビアンコ。ステンレスタンクで発酵、ノン・フィルターでボトリング。 Correggia 69H66 Matteo マッテオ・コレッジア Langhe Bianco"Matteo Correggia" ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジァ 100%Sauvignon Blanc 250ケース/年産。ステンレス発酵。熟成はステンレス半分とバリック半分。酵母を若干残したまま熟成、瓶詰め。高い密度。 Correggia 69H67 Matteo マッテオ・コレッジア Anthos Brachetto アントス・ブラケット Brachetto 100% 300ケース/年産。2~4日程度マセラシオンを行い、皮からのエキス、色を抽出。 近年生産者が激減している貴重なブラケットの辛口ワイン。 ステンレスのみ。 Correggia 69P88 Matteo マッテオ・コレッジア Brachetto 100% Anthos Passito VINO DA UVA STRAMAT アントス・パッシート・ヴィノ・ダ・ウヴァ・ストラマット Piemonte 2011 TOP Azienda. Agricola Mario Marengo La Morra, Piemonte, Italia マリオ・マレンゴ | 27 レ・ブルナーテ最高の畑からラ・モッラらしい成熟したエレガンス ブルナーテで最高の区画を所有 『私が知っている中で最高の畑はマレンゴのブルナーテだ』これはエリ オ・アルターレの言葉。ラ・モッラの最大の長所である繊細さを最も高 いレベルで表現することが可能なのは限られた畑であり、その最も重要 な畑がブルナーテである。しっかりとした骨格、構成を持ちながらも、ま さにテロワールでし か説明がつかない 繊細さを持ってい る畑。コート・ド・ニ ュイのワインで稀に 味わうことができる、 どこまでも丸く、溶 けるような甘味と それを支える凛と した酸の調和は出会えることの少ない貴重な個性だ。少し時間は必要 だが時間と共にその本来のポテンシャルを感じさせてくれるマリオ・マレ ンゴのバローロはイタリア最高峰のワインに育ってきたと言って良いと思 う。 優しくエレガントなラ・モッラ マリオ・マレンゴは1899 年からボトリングを開始。 現在でも総計3.5ha とい う僅かな所有畑からブル ナーテ(5000本)を中 心にブリッコ・ヴィオーレ (2800本)と1940年に 植樹された70年以上の 樹齢を誇る貴重なワイン であるヴェッキア・ヴィー ニュ・ブルナーテ(年産1 商品記号 造り手 Marengo 69R42 Mario マリオ・マレンゴ 000本)の3種の単一畑バローロに加えて1999年に植樹されたバロ ーロ(3000本)も造っている。全ての畑はラ・モッラに位置していて畑 名の入っていないバローロでさえも非常に優れた区画に位置している。 ネッビオーロ・ダルバはロエロの畑から造られる(3000本)。バローロに 比べればシンプルな仕上りだがマレンゴらしさを感じさせる清涼感溢れ るワイン。更にはカスティリオーネ・ファレットに位置する畑から産するバ ルベーラ・ダルバ・プニャーネ(3800本)は ネッビオーロにも通ずる繊細さを持つ。55年 樹のドルチェット・ダルバ(1500本)も粗野な 印象は全くなくシルキーで柔らかい完成度の 高いワインに仕上がっている。ブルナーテか らドルチェットまで、畑仕事からボトリングまで 一切妥協の無いワイン造りをしているのがワ インから伝わってくる。 まわりの造り手が羨む健康な土壌 畑ではできる限り薬品に頼らない葡萄樹の育成に努めていて、防虫剤 や防カビ剤は基本的には使わない。全ての畑で除草剤も使わず、雑 草との共存によって葡萄樹は生育に必要な栄養素及び水分を求め、 まっすぐ地中深く根を伸ばす。葡萄樹が若い場合や化学肥料に慣れ ている葡萄樹は雑草との競争に敗れてしまうこともあるそうだが、マレン ゴの畑ではその樹齢の高さと長年の自然な畑環境に順応している為、 葡萄根は地中15m 以上まで根を伸ばし、色々な地層からの栄養を吸 収することとなる。近年の温暖化に対してもこの深い根は役立っていて 暑く乾燥した夏も地中深くの水分を吸収することができるので灌漑の必 要も全くないのだそう。もう1つの利点は必然的に収穫量が減ること。 房数は減り、より凝縮した健全で強い葡萄の収穫が可能になると言う。 3代に渡って受け継がれているマレンゴ家のワイン造りへの拘りは200 1年にマリオ氏が亡くなったのを機に息子であるマルコ氏に引き継がれ た。『ラ・モッラ村にしか表現できないバローロのエレガンスを大切にした い。何も変える必要はない。ただ毎日畑をケアしてあげることが大切』 ワイン Barolo バローロ 州 12月入港予定 ヴィンテージ 色 Piemonte 2008 赤 サイズ 参考上代 在庫 750ml 6,500 〇 750ml 8,600 △ ラ・モッラの畑のみを使用した畑名の入っていないバローロ。24ヶ月間バリックにて熟成。ベースのバローロながらもR.パーカーで90ポイントを獲得するなど素晴らしい完成度を誇る。 Marengo 69J96 Mario マリオ・マレンゴ Barolo "Brunate" Piemonte バローロ・ブルナーテ 2007 赤 ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。樹齢は60年を越し、土壌は典型的な石灰岩を多く含む泥灰土。日当たりは最高で秋以降のピエモンテ 特有のネッビア(霧)によるカビ害もほとんどない健全な畑。 Marengo 69J97 Mario マリオ・マレンゴ Barolo "Bricco Viole" Piemonte バローロ・ブリッコ・ヴィオーレ 2007 赤 750ml 7,600 △ △ △ 僅か0.38haの小さい畑から造られる単一畑バローロ。発酵はステンレスタンクで行い、熟成はフレンチ・バリックを使用する。新樽は全体の30%以下に抑える。 Marengo 69R45 Mario マリオ・マレンゴ Barolo Vecchie Vigne delle "Brunate" 12月入港予定 Piemonte 2008 赤 750ml 12,000 Marengo 69R46 Mario マリオ・マレンゴ Barolo Vecchie Vigne delle "Brunate"≪1500ml≫ 12月入港予定 Piemonte 2008 赤 1500ml 24,000 バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。その中でも最も樹齢の古い特別な区画の0.38haから造られる。樹齢は75年を越し、土壌は典型的な 石灰岩を多く含む泥灰土。素晴らしい余韻。完璧なバランス。 Marengo 69K02 Mario マリオ・マレンゴ Nebbiolo d'Alba "Valmaggiore" ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ Piemonte 2009 赤 750ml 4,200 〇 Piemonte 2006 赤 750ml 4,000 Piemonte 2010 赤 750ml 2,800 〇 〇 ヴェッツァ・ダルバに位置する南向きの畑100%。ステンレスタンクで発酵、フレンチオークで18ヶ月熟成(新樽比率30%) Marengo 69889 Mario マリオ・マレンゴ Barbera d'Alba "Pugnane" Marengo 69K01 Mario マリオ・マレンゴ Dolcetto d'Alba バルベーラ・ダルバ・プニャーネ ドルチェット・ダルバ TOP Azienda. Agricola G.D.Vajra Barolo, Piemonte, Italia G.D.ヴァイラ | 28 美味しいだけでなく“美しくピュア”なものでなければ 毎年120種の醸造を試す 現当主アルド・ヴァイラ氏とミ レーナ婦人は非常に穏やか でピエモンテは勿論、他の産 地の造り手からも慕われる人 格者。醸造や栽培の経験や 知識を若い世代に伝えること を重視していて、若い醸造家 達の憧れの存在にもなってい る。現在は息子のジュゼッペ も参加し家族経営を続けている。アルド氏の父親はワイン造りを仕事と はせず、街で働いていた。醸造学校を卒業後、お爺さんが所有してい た僅か0.3ha の畑と樽の枠だけを相続しワイン造りを開始。転機はすぐ に訪れた。86年、バローロ地区が雹害でほとんど全ての畑が壊滅的な 被害を受けた年だ。大不況の真只中の雹害で多くの造り手が廃業して いったが、諦めきれず借金をして畑を買い増したのだと言う。今ではバ ローロ村を中心に各地域の優良畑を所有している。 ワインは葡萄の味でなくてはいけない 『美味しいのは当然。“安全”で“清潔”。そして“美しい”ものでなければ ならない。そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけな いのと同じようにバローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来 の甘味やタンニンや香も必要ない』現にヴァイラのバローロは美しい均 整の取れた酒質で素直にフルーツを感じさせる。熟成と共に妖艶さを 増していくが、ネッビオーロらしさは崩れない。発酵はステンレスタンク (一部大樽)。自然酵母でゆっくりと発酵を進める。タンクのあらゆるとこ 商品記号 69H48 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ 造り手 ろで糖分が二酸化炭素を造り果帽を押し上げることが重要(1日に2回 櫂入れを行う)。ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁にアント シアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこのフ ォラトゥーラ(櫂入れ)は大切。特に樹齢の高いネッビオーロは収量が 落ちるだけでなく、果実そのものが小さくなり、果汁に対する果皮のバラ ンスが若い樹と比べて高くなる。より一層フォラトゥーラが重要になって くる。『果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに 与える。高樹齢であれば過度の抽出も必要なく、適度なフォラトゥーラ をしてあげるだけでバローロは偉大さを備える』 マルセル・ダイスから移植したリースリング アルド氏は様々な挑戦を続けている。醸造学 校の卒業論文は“白ワインにおけるマロラクテ ィック発酵”だったそうで、当時憧れていた品 種リースリングを植樹。ドイツ系リースリングと 古い友人であるマルセル・ダイスの100年以 上の畑から無作為に取った色々なクローンを 植樹したそう。『単一クローンでは複雑味を産 まないのは明らかマルセル・ダイスは早くから それに気付いていた』当初、全く売れなかったというリースリングは今で はランゲ地方だけでも14の造り手がリリースする人気品種となった。ヴ ァイラは全ての品種で素晴しいワインを造っている。中でもドルチェット は秀逸。通常は収量が落ちる為30年程度で引き抜かれるがコステは 50年、フォッサーティも27年程度と高樹齢。ネッビオーロ同様ピュア で曇りのないワインでチェリーやスミレの香が爽やかに香るエレガントなド ルチェット。 ワイン 州 Barolo"Albe" Piemonte バローロ・アルベ ヴィンテージ 色 2006 赤 サイズ 750ml 参考上代 6,000 在庫 ◎ バローロ村のLa Volta, Fossati, Coste di Vergneを中心に複数の畑から収獲する葡萄を使用。ステンレスタンクで発酵(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。この 価格ながら全ての葡萄は自社畑からのもの。クリュもの同様の醸造によって生まれるバローロで比較的早くから楽しめる。 69K95 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Barolo"Bricco delle Viole" Piemonte バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ 2007 赤 750ml 8,800 ◎ 伝統的スタイルのバローロでありながら繊細な果実の表現力を持つ。ブリッコ・デッレ・ヴィオーレはカンティーナのすぐ上に位置する丘の上部に広がる南向き斜面に位置している。ここではいつも葡萄が完熟すると言う。発 酵はステンレスタンク(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。ネッビオーロはミケとランピアのみを使用(ロゼは使用しない)。 69J88 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Langhe Nebbiolo 69K97 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Langhe Freisa Kye 69Q31 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Langhe Freisa Kye ランゲ・ネッビオーロ ランゲ・フレイザ・キエ ランゲ・フレイザ・キエ 新入港 Piemonte 2009 赤 750ml 4,000 Piemonte 2008 赤 750ml 5,800 Piemonte 2009 赤 750ml 5,800 〇 △ 〇 フレイザの最高峰の1つと言える。この品種はネッビオーロ以上に良い条件と樹齢の高さ、そして収量の制限が重要で効率が悪い。ヴァイラでは30年以上の樹しか使わない。年によって葡萄の状態が大きく変わるので生 産量は安定しない。年産3000~9000本。バローロと比べても遜色ない出来栄え。 69H46 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Barbera d'Alba Speriore 69K96 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Barbera d'Alba Speriore 69H51 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Dolcetto d'Alba バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ 新入港 ドルチェット・ダルバ Piemonte 2007 赤 750ml 4,800 Piemonte 2008 赤 750ml 4,800 Piemonte 2010 赤 750ml 2,800 △ 〇 〇 Piemonte 2010 赤 750ml 3,800 〇 大人気のヴァイラのドルチェット。樹齢の高さと香と酸を大切にした造りで飲み飽きしない。 69J87 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Dolcetto d'Alba Coste & Fossati ドルチェット・ダルバ・コステ・エ・フォッサーティ コステは樹齢50年を超える樹も多い。フォッサーティは樹齢26年程度。両方ともバローロで名高い畑だが、この好立地にドルチェットを植えている。ドルチェットはチェリーやスミレの香がするべき。近年の濃厚なドルチェッ トではなくフィネスのある昔ながらのドルチェット。 69H47 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Langhe Bianco"Petracine" 69Q30 G.D.Vajra G.D.ヴァイラ Langhe Bianco Riesling ランゲ・ビアンコ・ペトラシネ ランゲ・ビアンコ・リースリング 新入港 Piemonte 2009 白 750ml 4,800 Piemonte 2011 白 750ml 4,200 〇 〇 友人であるマルセル・ダイスの畑から無作為に選んだリースリングを植樹。ダイスはオリジナルの色々なクローンのリースリングを混植することによってワインが複雑になると認識していて、これと同じ考えを持つアルドはドイツ のクローンも混植している。若いうちは果実が中心だが熟成してこそ本領を発揮する。 TOP Azienda. Agricola Cavallotto Bricco Boschis Castiglione Falletto, Piemonte, Italia カヴァロット・ブリッコ・ボスキス | 29 カスティリオーネ・ファレットの代表的モノポール『ブリッコ・ボスキス』 5世代続くバローロの老舗中の老舗 カヴァロットは1948年から5世代に渡っ てカンティーナを運営している老舗。古 典派バローロと言えば必ず名前が挙がる 名手であり、地元では偏屈者として非常 に有名なジュゼッペ氏が現在の当主。カ ンティーナはブリッコ・ボスキスの丘の上 部に位置し、畑がカンティーナを取り囲む ように位置している。ワインとしてのバラン スに優れながらも力強い酒質を誇る。豊 富なタンニンと鮮烈な酸。今では珍しい 古典的な味わいがここにはある。ブリッコ・ ボスキスはカスティリオーネ・ファレットを 代表する畑で周辺の造り手達も羨む好立地。 農民としてグリーン・ハーヴェストはしたくない 収穫量は32-38hl/ha と少ないがこれは 樹齢の高さから収量が落ちているだけ。 『お爺さんも父親も天の恵みである果実を 切り捨てることに抵抗を感じる。よって、ほ とんど摘果を行わない』グリーン・ハーヴェ スト(摘果)を行えば凝縮感は出せるが、 それはカヴァロットのスタイルではないとの 判断。農薬も使われないし、除草剤も一 切使用しない。(銅、硫黄のみ)自生する雑草をある程度まで生やし、 ある一定の高さまで育つと手作業で刈りとり、そのまま畑を耕すことなく 放置しておくという不耕起栽培を実践している。醸造所は大きく変更さ 商品記号 69N79 造り手 れた。収穫した葡萄をす みやかに 発酵槽に 受け 入れられるようにスペー スがとられた。セラー内 の仕事は変りなく伝統的 なスロヴェニアン・オーク でゆっくりと熟成される。 全ての作業がスムーズに 行われるようになったこと、 自然農法を導入し時間 を経たことで葡萄の質が上ったこと、セラー内が清潔に保たれているこ とが近年の垢抜けた味わいに寄与している。 偉大な畑ブリッコ・ボスキス カヴァロットでは3種のバローロを造っている。1945,1966年に植樹さ れた1.56ha(南南西向)のクリュから産まれる Barolo Vignolo。ブリッ コ・ボスキスよりも低い位置にあり、優美な甘味を備えている。他の2つ のワインよりパワフルでありながら優しくクリーミーな口当たり。そして、カ スティリオーネ・ファレットのキャラクターを素直に表現するクリュ San Giuseppe。ブリッコ・ボスキスの区画の一部であり、最も古い樹で73 年を越す優れた区画。絶対的な威厳を持ちカスティリオーネ・ファレッ トらしさを最大限に発揮したカスティリオーネ・ファレットを代表する偉大 な ワ イ ン 。そ し て 最後 に カ ヴァロ ッ ト の 代表 的 ワ イ ン であ る Bricco Boschis。ブリッコ・ボスキスはヴィラージュワインではない。ブリッコ・ボ スキスの畑(5.04ha 南東~南西)のみの葡萄を使い色々な大きさの スロヴェニアン・オークの大樽で36ヶ月間熟成させる。しっかりとしたス トラクチャーを持った厳格なスタイルのバローロである。 ワイン Cavallotto Bricco Boschis Barolo Bricco Boschis カヴァロット・ブリッコ・ボスキス バローロ・ブリッコ・ボスキス 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Piemonte 2007 赤 750ml 7,500 ◎ Piemonte 2004 赤 750ml 12,000 △ Piemonte 2004 赤 750ml 12,000 △ Piemonte 2009 赤 750ml 4,500 〇 12月入港予定 Piemonte 2009 赤 750ml 3,900 12月入港予定 Piemonte 2010 赤 750ml 3,300 Piemonte 2010 赤 750ml 3,000 Piemonte 2009 赤 750ml 2,600 Piemonte 2010 白 750ml 3,300 Piemonte 2011 白 750ml 3,300 〇 △ △ 〇 〇 〇 カヴァロットを代表する銘酒。南東から南西までの畑の葡萄をブレンドすることにより、よりストラクチャーのしっかりしたバローロを造り出す。 Bricco Boschis 69K10 Cavallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Barolo Riserva Bricco Boschis "San Giuseppe" バローロ・リゼルヴァ・ブリッコ・ボスキス・サン・ジュゼッペ ブリッコ・ボスキスを代表するバローロ。カスティリオーネ・ファレットらしさを最大限に表現している。樹齢は73年を超える区画もある貴重なワイン。 Bricco Boschis 69K07 Cavallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Barolo Riserva "Vignolo" バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ ブリッコ・ボスキスの下部に位置する畑でよりジューシーで柔らかい口当たり。割と若い内から楽しめるのも特徴。 Bricco Boschis 69N43 Cavallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Langhe Nebbiolo Bricco Boschis ランゲ・ネッビオーロ・ブリッコ・ボスキス ほとんどバローロと言っても良いのではないだろうか?非常に高い品質。比較的若い樹が使われる。 Bricco Boschis 69R28 Cvallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Barbera d'Alba Bricco Boschis "Cuculo" Bricco Boschis 69R29 Cvallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Langhe Freisa Bricco Boschis Bricco Boschis 69N42 Cvallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Langhe Grignolino Bricco Boschis Bricco Boschis 69N80 Cavallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Dolcetto d'Alba Bricco Boschis "Melera" Bricco Boschis 69N44 Cavallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Langhe Chardonnay Bricco Boschis Bricco Boschis 69P16 Cvallotto カヴァロット・ブリッコ・ボスキス Langhe Bianco Pinot Nero Bricco Boschis バルベーラ・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・ククロ ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス ランゲ・グリニョリーノ・ブリッコ・ボスキス ドルチェット・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・メレラ ランゲ・シャルドネ・ブリッコ・ボスキス ランゲ・ビアンコ・ピノ・ネロ・ブリッコ・ボスキス Pinot Nero 100% 非常に珍しいピノ・ネロから造られるブラン・ド・ノワール。 TOP Azienda. Agricola Giuseppe Mascarello Castiglione Falletto, Piemonte, Italia ジュゼッペ・マスカレッロ | 30 普遍的味わいモノポール“バローロ・モンプリヴァート” 歴史に残るバローロにとって重要な造り手 伝統的なバローロの造り手と言えば必ず名前の挙がる造り手“ジュゼッ ペ・マスカレッロ”。彼等のワインは他のどの造り手のワインとも違う。ジュ ゼッペ・マスカレッロ独自の味わいが確実に存在する。バルトロ・マスカ レッロともジャコモ・コンテルノとも全く違う世界を経験できる。大袈裟で はなくバローロの1つの完成品、1つの芸術品とも言えるのではないだろ うか。1881年、ジュゼッペ・マス カレッロ(1世)がモンフォルテ・ ダルバに葡萄畑を購入したこと がこのカンティーナの始まり。19 04年には、現在でも単独所有 を続けているフラッグシップ“モ ンプリヴァート”を購入した。現在 ではバローロとモンフォルテ・ダ ルバの中間に位置するモンキエロの氷貯蔵庫をワインセラーに改築し カンティーナとしてカスティリオーネ・ファレットとモンフォルテ・ダルバに またがって優良畑を所有している。 歴史と経験がなければ変革はできない 現在の当主は3代目、マウロ・マスカレッロ。農民としての経験則に基づ いた細かい仕事には定評があり、伝統的ジュゼッペ・マスカレッロの栽 培、醸造においても次々に改革していったことでも有名。1970年から は地域性・テロワールを更に重視して畑ごとの醸造に踏み切る。これは ジュゼッペ・マスカレッロの大きな変革の1つであった。彼が最重要視 するのは“果実”。完熟した果実を最適の状態で収獲することが重要。 薬品の排除と健康的な土壌によって葡萄が活き活きとしていることは 勿論だ。そして、酸、糖分、更にはアントシアニンなどの各要素が凝縮 商品記号 造り手 Mascarello 69L02 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ して存在することもジュゼッペ・マスカレッロ のワインにとって不可欠。『ジュゼッペ・マス カレッロのワインは歴史と経験によって成り 立っている。歴史と経験だけが革新を可能 にする。栽培もマセレーション、瓶詰めまで もが経験しなければ解らないことばかりだ』 (マウロ)妻のマリア・テレザが経理他を担当 し、現在では1994年にアルバ醸造学校を 卒業した息子ジュゼッペ(3世)も栽培・醸 造に参加している。実はDOCG法ではモン キエロで醸したワインはバローロと呼ぶことが できなくなっている。しかし、伝統的造り手であるジュゼッペ・マスカレッ ロのみ例外としてモンキエロでの醸造を認めている。それほどまでにバ ローロにとって重要な造り手だと言う事なのだ。 最もエレガントなバローロ“モンプリヴァート” 彼等のワインはドルチェットやバルベーラ、フレ イザまでもが驚くべき完成度を誇っている。妥 協は一切感じさせない。気品に溢れたワイン だ。バローロに関しては説明さえ必要ないのか もしれない。歴史的に見ても重要な畑ばかり だが、やはり最重要なのはモンプリヴァート。 標高280m の南西向き斜面に広がるモノポ ール。凝灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなってい る。ネッビオーロはミケとランピアに少量のロゼが混じっている。この畑か ら生まれる偉大な年のワインは丸みを帯びて各要素が完璧なまでに調 和する。口中ではいつまでも太く長く伸びていく。 ワイン 州 Barolo "Villero" Piemonte バローロ・ヴィレッロ ヴィンテージ 色 2006 赤 サイズ 750ml 参考上代 在庫 12,800 △ カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1985年からマスカレッロ家が所有する0.65haの畑。粘土質、石灰質が主体だが他の畑より砂質の比率が高いのが特徴。 Mascarello 69H73 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Barolo "Santo Stefano di Perno" Piemonte バローロ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ 2005 赤 750ml 13,500 △ 赤 750ml 16,500 △ モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。 Mascarello 69H74 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Barolo Riserva"Monprivato" Piemonte バローロ・リゼルヴァ・モンプリヴァート 2006 カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1904年からマスカレッロ家が所有するモノポール。レナート・ラッティが作成した最古のバローロのクリュを示した地図でも最良の畑として紹介されている。 凝灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに少量のロゼが混じっている。 Mascarello 69P77 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Barolo Riserva"Monprivato"Ca' d' Morissio Mascarello 69L03 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Langhe Nebbiolo Mascarello 69H77 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Barbera d'Alba "Scudetto" バローロ・リゼルヴァ・モンプリヴァート・カ・ドゥモリッシオ Piemonte 新入港 2004 赤 750ml 58,000 Piemonte 2009 赤 750ml 5,800 Piemonte 2006 赤 750ml 5,800 △ 〇 〇 Piemonte 2006 赤 750ml 6,800 〇 赤 750ml 7,800 〇 ランゲ・ネッビオーロ バルベーラ・ダルバ・スクデット モンフォルテ・ダルバに位置する1.8haの南南西を向く畑。1991年よりマスカレッロ家が所有。粘土と砂質がバランスよく混じり小石が多い畑。 Mascarello 69H75 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Barbera d'Alba "Santo Stefano di Perno" バルベーラ・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。 Mascarello 69H76 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Barbera d'Alba "Codana" バルベーラ・ダルバ・コダーナ Piemonte 2007 カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は270m。0.38ha。土壌はモンプリヴァートとほとんど変わらない。特筆すべきは樹齢。100年を超える樹がほとんどで収量は極端に少ないが驚くほどの深みを持っ ている。長期熟成にも耐えるが若いうちの楽しめる。 Mascarello 69H78 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Dolcetto d'Alba "Santo Stefano di Perno" ドルチェット・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ Piemonte 2009 赤 750ml 3,800 〇 赤 750ml 3,800 〇 モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。 Mascarello 69H80 Giuseppe ジュゼッペ・マスカレッロ Langhe Freisa "Toetto" ランゲ・フレイザ・トエット カスティリオーネ・ファレットに位置する0.68haの畑。北西を向く畑。フレイザにしては非常に高い25年以上の樹齢。 Piemonte 2005 TOP Azienda. Agricola Principiano Ferdinando Monteforte d'Alba, Piemonte, Italia プリンチピアーノ・フェルディナンド | 31 本物のセッラルンガ“バローロ・ボスカレート” 僕は後悔しているモダニスト バローロにおいてプリンチピアーノほど劇的な変化を遂げた造り手を他 に知らない。90年代、バローロで起こった一大革命ランガローラのヌー ヴェルバーグ(日本ではバローロ・ボーイズでしょうか)によって現当主フ ェルディナンドはモダン・バローロと して人気を博した。『でも何かが違 った。大切に育てた葡萄をいじくり まわすような仕事は違うと漠然と 感じていた』2004年、除草剤、薬 剤の使用を一切取りやめる。※現 在では銅と松脂を混ぜたものと硫 黄(市販されているものではなく鉱山から採ったもの)のみを使用。20 05年にはバリックの使用を中止。更には短期間の抽出を可能にするロ ータリーファーメンテーターを売却。そのお金でスロヴェニアン・オーク の大樽を導入する。『当時のワインは短期間で抽出することで凝縮しな がらもフルーティーであった。でも、そこには偉大さが無かった』 茎ごとの葡萄を足で踏んで発酵 しかし、モダン・バローロの功績はある意味では大きなものだった。20 年前、10人中2人しかバローロを知らなかったが、現在では10人中8 人がバローロを認知している。『でも、現在バローロを知っている8人の 中で本物のバローロを知っている人はいるのかな?20年前バローロを 知っていた2人は本物のバローロを知っていたよ』今ではプリンチピアー ノのような繊細さを持ったバローロはバローロの一般的イメージとは違っ てしまったようだが、フェルディナンドは30年前のブルゴーニュのように アフターの繊細さ、長さを持った“偉大なワイン”を造りたいのだと言う。 彼の挑戦はこれだけではない。自然酵母のみでの発酵は勿論、トップ・ キュヴェ“ボスカレート”ではトノーを立てて茎ごと葡萄を投入、足で踏ん で発酵を促す。『現在では茎を取り除くけど、昔の農民は茎ごと発酵さ せないと発酵がスムーズに進まないと言っていた。その通りだった』ワイ ンは不思議とフィネスを得るようになった。凝縮感やタンニン量が偉大 商品記号 造り手 69K81 Principiano プリンチピアーノ さではない。若いうちからフィネスを感じさせ、熟成と共に深みを増して いくのが“偉大なワイン”。ボスカレートにはそれがある。 カッシーナ・フランチャの真下バローロ・ボスカレート ボスカレートはセッラルンガを代表する畑カッシーナ・フランチャの真下、 バローロ・エリアの境界線にある。標高は一番低いところで320m(カン ヌビやブッシアよりも高い)、最も高いところでは400m を超える。『バロ ーロ・エリアの境界線であるゆえに森と隣接している。よってここには鹿 や猪も住んでいて葡萄以外の生態系が存在する。実はこれが葡萄に とって最も重要なこと』石灰比率が高いのも特徴で畑の横から湧く井戸 は石灰が白く凝固していた。上部は石灰と砂質が強すぎて、痩せてい る為時々鶏糞を撒くこともあるが、基本的には自家製の枝とヴィナッチ ャから作られるコンポストのみ。除草剤を使わなくなった畑では色々な 植物が自生。 豆が窒素を与 え、行き過ぎ れば小麦が窒 素を吸収する といったように 土壌のバラン スをとる。『ボ スカレートで “偉大なバロー ロ”を造りたい。自然なアプローチはその為に重要。ただ僕は自然なワ インを造りたいわけじゃない。醸造も自然酵母だし、余計なことはしない。 SO2も最小限。でも醸造所はカビが生えてはいけないし、埃まみれで はいけない。偉大なワインには清潔感が必要。何もしないことは良いこ とではないんだ』元々、バローロは凝縮度を誇るものではなかったはず だ。細さ、余韻、残り香、じんわりとした旨み。染み入るような繊細さこ そがバローロなのだし、ブルゴーニュにも通ずる“偉大さ”なのだろう。 ワイン 州 Barolo "Serralunga" ヴィンテージ 色 Piemonte バローロ・セッラルンガ 2007 赤 サイズ 750ml 参考上代 6,000 在庫 〇 ≪セッラルンガ≫ボスカレートの一部3.5haの若い樹齢の樹を使用。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで発酵、約1ヶ月マセレーションの後、24ヶ月20~40ヘクトリットルの大樽で熟成。 Principiano Barolo "Ravera" プリンチピアーノ バローロ・ラヴェラ 12月入港予定 Piemonte 2008 赤 〇 750ml ≪モンフォルテ・ダルバ≫樹齢50歳を超える0.6haの小さな畑。ネッビオーロの中でも古いクローンのミケ種のみを用いて造られる。徐梗された後、酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで約1ヶ月マセレーション。2 4ヶ月間400リットルの樽で熟成させた後、ボトルで熟成。生産本数2000本。 69K83 Principiano プリンチピアーノ Barolo "Boscareto" バローロ・ボスカレート 12月入港予定 Piemonte 2006 赤 750ml 11,500 △ ≪セッラルンガ≫ボスカレートの中でも南西向きの最上の区画。樹齢は40年以上。早くても10月の初旬まで完熟を待つ。徐梗せず、足で踏み潰したブドウは酸化防止剤やセレクション酵母の添加を行わず、葡萄の出来 により40日~90日間のマセレーション。30ヶ月間30ヘクトリットルの大樽での熟成を経た後、ボトルで熟成される。生産量約4000本。 Principiano Langhe Nebbiolo "Coste" プリンチピアーノ ランゲ・ネッビオーロ・コステ 12月入港予定 Piemonte 2011 赤 750ml 2009 赤 750ml 赤 750ml 〇 標高350mの畑で樹齢40歳以上のレ・コステ畑でも南西向きと南東向きの2区画あわせて1haの区画の葡萄に、若干ボスカレートの葡萄を加えて造られる。 69K80 Principiano プリンチピアーノ Barbera d'Alba "La Romualda" Piemonte バルベーラ・ダルバ・ロムアルダ 6,800 〇 ≪モンフォルテ・ダルバ≫0.7haの畑。樹齢は約60年。30~60日間のマセレーション。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみ。大樽で20ヶ月熟成。年産1800本。 69R32 Principiano プリンチピアーノ Barbera d'Alba "Laura" バルベーラ・ダルバ・ラウラ 12月入港予定 Piemonte 2011 〇 ≪モンフォルテ・ダルバ≫標高300m以上、樹齢30年以上の約1.5haの畑。南西向き。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで20日間マセレーション。10ヶ月ステンレスタンクで熟成。 69K77 Principiano プリンチピアーノ Dolcetto d'Alba"St. Anna" ドルチェット・ダルバ・サンタンナ 12月入港予定 Piemonte 2010 赤 750ml ≪モンフォルテ・ダルバ≫標高400m以上の2つの畑(合計約2ha)、サンタンナ(サンタアンナ)とサン・マルティーノの樹齢40年以上の樹を使用。ステンレスタンクによる10ヶ月の熟成。 2,800 〇 TOP Azienda. Agricola Roagna Barbaresco, Piemonte, Italia ロアーニャ | 32 “プレ・フィロキセラ”バローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ されるワインは他にある だろうか?また、彼等の 畑は非常に樹齢が高い。 ほとんどの畑が60年以 上。樹齢の高い畑では1 00年樹がざらに存在す る。『ネッビオーロの本当 の力を表現するには最 低でも50年以上の樹齢 が必要。30年樹はまだ Roagna non cambia/ロアーニャは変らない 現当主ルーカ・ロアーニャは専門誌の インタビューにこう答えていた。『僕たち は一世紀半以上前から、全く変わって ない。今後も変わることはないだろう。 それはワインに対する哲学というよりは、 人生の選択なのだと思う。テクノロジー に助けられることがあることは認めるし、 必要があればある程度取り入れるのは 理解できるけど、あくまで、この土地の 個性を最大限に表現する方法であり、 葡萄の独自性の追求に有効である場 合にのみに限られるべきだ』現当主の ルーカから遡ること5世代、ヴィンチェ ンツォ・ロアーニャがバルバレスコの村 の中心にワイナリーを開いたのがロアー ニャの始まり。ルーカのおじいさんであるジョヴァンニが現在醸造所を 構えるパリエリ地区(ピエモンテの方言でパイエ)にネッビオーロに最も 適したテロワールだとして拠点を移した。更にルーカの父、アルフレッド が1990年にカスティリオーネ・ディ・ファッレート村のロッケ地区、500 年以上の歴史を持つカッシーナ・ピラを購入したことで、バローロの生 産にも乗り出した。 50年以上の樹齢でないと本物のバローロはできない 畑では100年以上前 から化学肥料は勿論、 有機肥料も一度も使っ たことがない(ボルドー 液のみ局地的に使用)。 春先に刈り込まれる下 草がその役割を十分に 果たしてくれるのだそう。 様々な雑草やハーブ、 葡萄以外の植物との 共存がより複雑な自然 環境を生み出し、病害や害虫への耐性も自然に備わってくるのだとい う。セラーに入っても考え方は変わらない。150年前から全く変わらぬ 醸造。勿論、亜硫酸以外の一切の添加物を使用せず(SO2の添加は 瓶詰時のみ、発酵時はなし)、野生酵母のみで醗酵。100日にも及ぶ 長期のマセレーションという今時珍しい造り。また、彼等の特徴は熟成 期間の長さ。『世の中に出回っているほとんどのネッビオーロが、その本 当の個性を発揮できる前に消費され、誤った評価を受けてしまう。これ ではネッビオーロの良さは伝わらない』バローロ・ラロッカ・エ・ピラ Ris19 95は14年間樽で寝かされたワイン。当初8樽あった樽は瓶詰時には 蒸発により7樽に減っていたそうだ。こんなにも長い樽熟成を経て出荷 赤ちゃんだよ』 砂質土壌のバローロ 彼等のワインの中でも特徴的で貴重な畑がバローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ。 粘土質土壌が主体のバローロにおいてカッペラーノが所有する一部の 畑とロアーニャが所有するこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂質土壌となっ ている。砂質土壌のネッビオーロは構成が全く違う。骨格ではなく、豊 潤な香で飲み応えを感じさせてくれる。砂質は大きく2種類存在する。 黒く重い砂層は海底が隆起した層(砕き香を嗅ぐと、なんと磯の香がす る)。白く軽い砂層は石灰を多く含んでいる層でアルプスに由来する層。 ワインは石灰層からのミネラル感と磯の香に通じるヨード的なニュアン スを持っている。 プレ・フィロキセラ/第二次世界大戦以前のネッビオーロ そして、この畑の最大の特徴はフィロキセラの被害を受けず自根の状 態で古代のネッビオーロが生きていること。(第二次世界大戦以前の 葡萄樹も存在する)クローンのコントロールもなされず樹が死滅すれば 隣の樹の枝を一度地中に通し、自然に根を張らせることで独自の自然 環境を守っている。これはマルゴッタ(プロヴィナージュ)と呼ばれる手 法で通常は根が生 えて2、3年で親樹 から切り離されるが ロアーニャでは20 年以上親樹から切り 離されない。それに よって若い樹であっ ても親樹の根から地 中の養分やミネラル を吸い上げるのだと いう。『砂が押し固められたこの土壌では薬剤は絶対使えない。使えば 雑草の根が土を支えられなくなり土壌は崩れてしまう』砂質は窒素が 極端に少ない。それにも関らず、有機肥料なども必要としないのは森 林に囲まれた畑であることで色々な植物が自生している為に十分な栄 養を得ることができるから。更に、この砂と石灰岩だけの貧しい土壌で は葡萄の育成が極端に遅くなる。その分葡萄は複雑味を増していく。 商品記号 造り手 ワイン 69A59 Roagna ロアーニャ Opera Prima XVII 69K63 Roagna ロアーニャ Opera Prima XVII ≪1500ml≫ 州 オペラ・プリマ・17 オペラ・プリマ・17・マグナム ヴィンテージ 色 サイズ Piemonte (00/01) 赤 750ml Piemonte (00/01) 赤 1500ml 参考上代 5,800 12,000 在庫 ◎ ○ 2~4年間フランス産の縦型の大樽で熟成後、ヴィンテージごとのキュヴェをブレンド(ⅩⅦは2000年のキュヴェと2001年のキュヴェを2006年にアッサンブラージュ)した後、2008年にボトリング。樹齢40年以 上のバルバレスコを名乗れる畑の葡萄を使用。複数ヴィンテージをブレンドしたユニークなワインだが造りは非常に伝統的。 | 33 69P72 Roagna ロアーニャ Barbaresco "Paje" Piemonte バルバレスコ・パイエ 2005 赤 750ml 7,800 〇 60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンター ジュなどをしながらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。 69C19 Roagna ロアーニャ Barbaresco "Paje" Riserva Piemonte バルバレスコ・パイエ・リゼルヴァ 1999 赤 750ml 18,500 △ 60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンター ジュなどをしながらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。例外的な年を除いて8年以内の期間フランス産の中樽で熟成後、さらに最低2年はボトルでエイジング。 69A65 Roagna ロアーニャ Barbaresco "Crichet Paje" Piemonte バルバレスコ・クリケット・パイエ 2000 赤 750ml 24,000 △ 特別なヴィンテージのみに造られるロアーニャ家のトップキュヴェ。伝統的なバルバレスコの最高の姿を、純粋な形で体現したもの。バルバレスコ村の石灰質の泥灰土壌は、偉大な骨格と桁外れに強いタンニ ンを贈ってくれる。30年の熟成を経ても若々しいフレッシュさを保つ点が特徴的で、他のワインから区別を容易にするはっきりとした個性を持つ。クリケット・パイエに使用される葡萄はパイエの区画の最上部の7 列で、更に、その7列の中から葡萄樹1つ1つを選別して、どの樹をクリケット・パイエにするか確定させると言う。 69A66 Roagna ロアーニャ Barbaresco "Asili" Piemonte バルバレスコ・アジリ 2004 赤 750ml 10,000 〇 バルバレスコ村において最も歴史あるクリュの1つで間違いなく最上の畑である。その強い石灰質により最も男性的なバルバレスコを生み出す。樹齢45年以上。南向きの非常に石灰質の強い土壌。ロアーニャ 家所有は0.22ヘクタールのみ。 69A67 Roagna ロアーニャ Barbaresco "Montefico" Piemonte バルバレスコ・モンテフィーコ 2004 赤 750ml 10,000 〇 バルバレスコ村においてアジッリとともに重要な歴史あるクリュのひとつでアジッリと比べるとよりエレガントな酒質に仕上がる畑。南西向きのマール質を多く含む石灰質土壌。ロアーニャ家所有は0.24ヘクター ルのみ。 69A62 Roagna ロアーニャ Barolo "la Rocca e la Pira" 69P73 Roagna ロアーニャ Barolo "La Pira" バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ バローロ・ラ・ピラ 新入港 Piemonte 2003 赤 750ml 8,000 Piemonte 2005 赤 750ml 7,800 ◎ ◎ セッラルンガ・ダルバ村。バローロ地区でカッペラーノの一部の畑とこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂地となっていて、この畑はフィロキセラに侵されていないピエ・フランコ100%となっている。薬剤の不使用だけ でなく、下草を残す(5年に1度刈りこむ)ことや動物、昆虫を生かすことで自然環境を維持している。また、苗木業者を使わず、マルゴッタ(プロヴィナージュ)によって畑の独自性を保っていることも重要。バロー ロでピエ・フランコのネッビオーロを所有している数少ない造り手の1人であり、その味わいは透明感の中に和出汁のような旨味をたっぷりと感じさせる。 69A63 Roagna ロアーニャ Barolo "la Rocca e la Pira" Riserva バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ・リゼルヴァ Piemonte 1995 赤 750ml 18,500 △ ロッカ・エ・ラ・ピラの中でも特に優れた年のみ造られる。この年は小さめの古樽で8樽のみ造られたが10年以上も樽熟成をするうちに水分は蒸発し、最終的には7樽になってしまったと言う。角が取れ丸く、し なやかな状態になってから出荷されている為、バローロ本来のエレガンスが楽しめる。1口目ではなく、飲み終えた後に満足感を感じるワイン。 69K57 Roagna ロアーニャ Langhe Rosso ランゲ・ロッソ Piemonte 2004 赤 750ml 4,500 ◎ 100%Nebbiolo このワインとバローロ、バルバレスコの違いは樹齢だけ。樹齢20年以下のブドウ樹は根がまだ短く、複雑味を帯びることは不可能だから。2003年ヴィンテージのマセレーション期間は35~40日。 69P49 Roagna ロアーニャ Langhe Bianco ランゲ・ビアンコ Piemonte 2011 白 750ml 2,600 ◎ 2,600 〇 90%Chardonnay 10%Nebbiolo ネッビオーロのモストとシャルドネは皮ごと木樽で、野生酵母のみ。酸化防止剤の使用量はきわめて少量で、他の全てのワインと同様ノンフィルター。 69K58 Roagna ロアーニャ Dolcetto d'Alba ドルチェット・ダルバ Piemonte 2010 赤 750ml 2008年ヴィンテージは葡萄の葉が落ち始めてから収穫するという特徴的な年となった。これは樹がその植物サイクルを完遂したとい点からも重要。このような年は 1958年に一度きりということ。樹齢は平均45 年。パイエ畑とアジッリの一部の畑のドルチェットが使用されている。野生酵母のみ。35日間のマセレーション。 69A68 Roagna ロアーニャ Barolo Chinato バローロ・キナート Piemonte N.V キナート 750ml 10,000 △ キナの皮と33種類のアルプスの野生ハーブ(ピエモンテとアオスタの自生している野生のハーブ)をネッビオーロのグラッパ漬けにしたものを、バローロ・リゼルヴァ・ロッカ・エ・ピラの熟成したワインにブレンドし、さ らに熟成させアルコールが16度近くまで下がるのを待って出荷。勿論、カラメルなどの科学的なものは一切添加されていない。 TOP Azienda. Agricola Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco, Piemonte, Italia ラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカ | 34 バルバレスコの畑ごとのポテンシャルを引き出すワイン造り ブルゴーニュの影響 歴史は浅く、1950年代前半に現当主ブルノの父フランチ ェスコと母マリア・アデライドがバルバレスコ村中心部から現 在のラバヤの地に移住したのが始まり。当初は葡萄栽培農 家として協同組合や近隣のカンティーナに葡萄の段階で 販売していた。父が亡くなりブルノに代替わりとなった81年 にボトリングを開始。30年の歴史しか持たない若い造り手 ながら、今や他の造り手達も認めるバルバレスコを代表す る造り手となった。ブルノとの会話の中にはブルゴーニュと いう言葉が何度も出てくる。30年前、バルバレスコにはテロ ワールという概念がなく、畑ごとの土壌の違いやミクロクリマ の違いをワインに表現するという考えを持った造り手は皆無 だったという。ブルノは年に数回ブルゴーニュに渡り、土壌 の扱い方、栽培、醸造までを学んだそう。『バリックの導入もブルゴーニ ュの影響だ。でも勘違いしないで欲しい。バリックの香は大嫌い。葡萄 に力があるからバリックが必要になる。これは自然なことだ。バリックの 風味ではない。バリックの酸素供給能力が必要になる。36ヶ月以上熟 成、乾燥させたバリックは香もタンニンも控えめ。酸素をある程度供給 しながら発酵、熟成させることだけが重要なんだ』 銅は酸度を下げるからほとんど使わない ブルノは多くのことを実際のワインで試している。一時期はロータリーフ ァーメンターを活用し、速やかな抽出と色素の安定に取り組んだことも あったが、現在では縦型ステンレスタンクでの発酵に戻している。横型 の発酵容器では果帽が常にワインに漬かっている状態になり調整が効 商品記号 造り手 di Bruno Rocca 69G32 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ かないが、縦型であれば果帽 が上部で完全にはワインに漬 からず、ルモンタージュの仕方、 回数によって調整ができる。 一方、畑では化学肥料は一切 使用されない。近年ではボルド ー液も使用しないという。『ボ ルドー液の毒性は6ヶ月以上 もの間畑に残留するが、我々が使っている天然硫黄は2週間で土に戻 る。大きな違いだと思わないか?それにボルドー液の主原料である銅 はネッビオーロの命である酸度を下げることに繋がる』 トゥーフォ(青い石灰)から生まれるラバヤ 畑はラバヤを中心にネイヴェ側のコパロッサ、クラ、更にはトレイゾにも 少し持っている。全ての畑はクリュを名乗れる区画であり、なんとベー スのバルバレスコも全てクリュの葡萄が100%使われている。最も重 要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に 珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照 量が最も多い畑で、盆地上になっている下部にはタナロ川が流れてい て川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていくのだそうで、 この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっ かりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。一方、ネイヴェに位置 するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなる。 骨格では劣るが芳香の広がりや可憐さではラバヤ以上のワインに仕上 がるという。 ワイン Barbaresco バルバレスコ 州 Piemonte ヴィンテージ 色 2008 赤 サイズ 750ml 参考上代 7,800 在庫 ◎ ラバヤ、コパロッサ、クラからの葡萄のみで造られる。クリュ以外の葡萄は一切使われていない。若い区画の葡萄や熟成段階で樽から試飲しクリュの品質、スタイルにはそぐわないと判断したものをブレンドしたもの。毎年非 常に完成度が高く、お買い得なワイン。 di Bruno Rocca 69G31 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Coparossa" di Bruno Rocca 69P69 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Coparossa" バルバレスコ・コパロッサ バルバレスコ・コパロッサ Piemonte 2007 赤 750ml 11,000 Piemonte 2008 赤 750ml 9,000 △ 〇 ネイヴェに位置するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなるというネイヴェでは珍しい畑。軽い土壌で水はけが良く、毎年安定的に高いレベルに達する。骨格ではラバヤに劣るが芳香の広がりや 可憐さではラバヤ以上のワインに仕上がるという。 di Bruno Rocca 69G30 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Rabaja" di Bruno Rocca 69L55 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Rabaja" バルバレスコ・ラバヤ バルバレスコ・ラバヤ Piemonte 2007 赤 750ml 12,000 Piemonte 2008 赤 750ml 9,800 △ 〇 最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れてい てタナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。 di Bruno Rocca 69G29 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Maria Adelaide" di Bruno Rocca 69L56 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Maria Adelaide" di Bruno Rocca 69L57 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Barbaresco"Maria Adelaide"≪1500ml≫ バルバレスコ・マリア・アデライデ バルバレスコ・マリア・アデライデ バルバレスコ・マリア・アデライデ・マグナム Piemonte 2006 赤 750ml 15,000 Piemonte 2007 赤 750ml 15,000 Piemonte 2007 赤 1500ml 30,000 △ △ △ 現当主ブルノの母親の名前を冠した最上級キュヴェ。2001年が最初のヴィンテージで2004、2006、2007の4ヴィンテージしか生産されていない。通常のキュヴェ以上にマセラシオン期間を長く取り長期熟成を目的に 造っている。特に区画を決めている訳ではなく、その年の最も素晴らしい区画の葡萄で造る。 di Bruno Rocca 69P70 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Langhe Rosso"Rabajolo" di Bruno Rocca 69G35 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Babarbera d'Alba di Bruno Rocca 69G36 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Babarbera d'Asti di Bruno Rocca 69G37 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Dolcetto d'Alba"Trifole" di Bruno Rocca 69G38 Rabaja ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ Langhe Chardonnay"Cadet" ランゲ・ロッソ・ラバイオロ バルベーラ・ダルバ バルベーラ・ダスティ ドルチェット・ダルバ・トリフォレ ランゲ・シャルドネ・カデ Piemonte 2009 赤 750ml 5,800 Piemonte 2009 赤 750ml 4,600 Piemonte 2009 赤 750ml 3,800 Piemonte 2010 赤 750ml 3,000 Piemonte 2010 白 750ml 4,600 〇 〇 〇 〇 〇 TOP Azienda. Agricola Moccagatta Barbaresco, Piemonte, Italia モッカガッタ | 35 最高の完成度を誇るバルバレスコのクリュごとの個性 ほとんど情報公開されないカンティーナ 1952年、マリオ・ミヌ ートによってモッカガッ タに設立された。現在 はマリオ氏の息子セル ジオとフランコによって 運営されている。所有 畑は12ha で3つのクリ ュ・バルバレスコを中 心にピエモンテで“最も エレガントなシャルド ネ”と称される白ワインも2種造っている。カンティーナの真正面にはガ ヤの畑が広がっている。『モダン?僕等が?バリックは使うが酸素供給 の為に必要だから使うだけ。ガヤの畑は縦に葡萄列が並んでいるだろ う。あれは畑に機械を入れて作業をする為だ。僕等は全てが手作業。 モダンなものか』 最高の畑“ブリック・バリン” 最も重要なワインはバルバレスコ村に位置するバルバレスコ“ブリック・ バリン”。青みがかった泥灰土で石灰質が豊富に含まれる。南西を向 き日当たりは良好。樹齢は最も古い区画で60年を超える。発酵は縦 型ステンレスタンクで比較的低目の温度で行われる。熟成はバリックに 移して最低18ヶ月。その後ボトル内熟成を経て出荷される。元々バラ 商品記号 造り手 69J43 Moccagatta モッカガッタ ンスに優れた畑である が 樹齢の高さと完熟度から か、モッカガッタのブリック・ バリンは力強い。タンニン 量も多く、長い熟成にも耐 える。『ブリック・バリンは素 晴らしい畑だ。痩せ過ぎて もいないし重すぎもしない。 冷涼な風が吹き抜ける窪 地になっていて葡萄は完 熟する。若いうちはフルー ツが前面に出るが、時間とともにタバコ、なめし皮、色々な香辛料の香 が出てくる。これこそがバルバレスコだ』 有機栽培への転換 モッカガッタはEU2078/92 環境保全規定に加盟している。自然環境 を保全することを目的としていて除草剤、化学肥料の不使用(銅と硫 黄は使用する)、肥料は有機肥料のみとしている。『バルバレスコの丘 は昔一面緑だった。今では除草剤によって赤く色付いている。僕等の 畑は一面緑。ここに住んでいるのだから当たり前のことだ』雑草を残す ことで地表は乾かず、根によって耕され、昆虫も自生する。雑草は数 年に1度刈り込み土に戻される。これによって有機肥料も最小限に抑 えることができる。 ワイン Barbaresco バルバレスコ 州 12月入港予定 Piemonte ヴィンテージ 色 サイズ 赤 750ml 2008 参考上代 6,000 在庫 △ バルバレスコ村とネイヴェ村の2つの畑合計0.8haの畑から造られる。クリュ名は入っていないが他のクリュ同様の造り。7日間のマセラシオン。熟成は1年間樽熟成(20%が新樽80%が2年目以降の樽を使用)後ステン レスタンクでブレンド、ボトルに移してからは1年間休ませてから出荷する。年産4,500本のみ。 69K98 Moccagatta モッカガッタ Barbaresco "Basarin" Piemonte バルバレスコ・バサリン 2006 赤 750ml 7,000 〇 ≪ネイヴェ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か1.8haの畑はネイヴェ村に位置する真南向きの畑。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオー ロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産10000本。 69D35 Moccagatta モッカガッタ Barbaresco "Bric Balin" Piemonte バルバレスコ・ブリック・バリン 2005 赤 750ml 7,500 〇 ≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。50年以上の樹齢が主体となっている僅か4haの畑はバルバレスコ村に位置する西向きの畑。毎年最高の評価を受けるバルバレスコを代表するワイン と言える。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産23000本。 69R55 Moccagatta モッカガッタ Barbaresco "Cole" バルバレスコ・コッレ 12月入港予定 Piemonte 2007 赤 750ml 8,000 △ ≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か0.46haの畑はバルバレスコ村に位置する南東向きの畑でバルバレスコで最も冷涼な区画。フランス産新バ リックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産800本のみ造られる最も重要なワイン。 69F39 Moccagatta モッカガッタ Langhe Nebbiolo Piemonte ランゲ・ネッビオーロ 2009 赤 750ml 3,200 〇 100%バルバレスコ村のネッビオーロのみ使用。平地の葡萄を使ったワインではなく、あくまでもバルバレスコの畑の若い樹で造られるバルバレスコのセカンドワイン的なもの。よって収量や栽培に関しても厳格にバルバレス コの基準が適応される。熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックを使用する。内容はバルバレスコに限りなく近いお得なワイン。 69J44 Moccagatta モッカガッタ Barbera d'alba バルベーラ・ダルバ 12月入港予定 Piemonte 2009 赤 750ml 3,200 〇 バルバレスコに位置する2haの畑。この区画は昔からバルベーラが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバ リックを使用する。6ヶ月間の熟成。濃密で目の詰まったワインで、シルキーな口当たり。 69L01 Moccagatta モッカガッタ Dolcetto d'Alba ドルチェット・ダルバ Piemonte 2009 赤 750ml 2,700 〇 モッカガッタの隠れた銘酒。これを飲んでもらえばモッカガッタのワイン造りがよく分かる。バルバレスコに位置する1.5haの畑。この区画は昔からドルチェットが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発 酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックと少し大きめの古樽を使用する。 69N41 Moccagatta モッカガッタ Langhe Chardonnay ランゲ・シャルドネ Piemonte 2011 白 750ml 3,200 〇 白 750ml 4,900 〇 バルバレスコ村に位置する北西向きの僅か0.8haの畑。石灰質を感じさせるミネラル溢れるワインであると同時に冷涼な気候を反映しブスケットとは違う繊細さを備えている。 69N40 Moccagatta モッカガッタ Langhe Chardonnay"Buschet" ランゲ・シャルドネ・ブスケット Piemonte 2010 僅か0.7haの単一畑ブスケット。石灰質が表土に出ている。発酵段階からバリック。熟成もフランス産新バリックを使用する。樽のニュアンスはワイン全体に溶け込み違和感を感じさせない。 TOP Azienda Agricola La Ca’nova Barbaresco , Piemonte , Italia ラ・カノヴァ | 36 バルバレスコの優しさが残る数少ない蔵 農家のバルバレスコ バルバレスコの丘に 広がる12ha の畑は 科学的なものを極力 排除し、雑草が青々 と茂った健康的な畑。 山道に手製の木の看 板が掲げられている だけで、そこがカンテ ィーナだとは誰も気 付かない。ラ・カ・ノヴ ァは自宅の地下部分がセラーになっている家族経営のカンティーナで マルコ・ロッカ氏を中心に3人の兄弟で運営されている。今では珍しい バルバレスコの土地の香を感じさせくれる数少ないカンティーナの1つ。 温度管理さえしない発酵 セラーではこの地方の 伝統を守り、現代的な 技術は一切排除され る。例えば・・・『発酵 槽も熟成槽もただの容 器です。ここでは伝統 的に大樽が使われて きて、それで何の不都 合もない』マルコ氏の 言う通り、発酵槽は温 度管理機能も付いていないステンレスタンクのみ。熟成に関しては30 00リットル以上の大樽が並び、圧搾機も木製の昔ながらのもの。全く 近代醸造技術を感じさせない。電気が通っているのは照明のみ。現代 商品記号 造り手 Ca Nova 69P75 La ラ・カノヴァ のこの地域のカンティーナには標準的 に配置されているバリックも無ければ、 ロータリーファーメンターも勿論存在し ない。このセラーは30年前と何も変わ らない。若い造り手ながら、ここにはバ ルバレスコの伝統が息づいている。 伝統の畑モンテステファノ 一方で、マルコは『ワインの品質はほと んどが畑で決まる。だから僕等は畑仕 事に情熱を傾ける』と言いきる。ビオディナミにはよく知らないと言い全く 興味がないようだ。伝統と経験から判断し、勿論のことだが、防カビに は銅を使うなど科学的なものはできる限り排除している。(防カビ剤は 葡萄の皮を弱くするが、銅は葡萄の皮を強くする)農具も木製の鍬や 杭が使われ収穫も全て手 作業。畑は自宅の周辺、 丘の頂上付近に所有。特 にモンテステファノは貴重 な畑で、丘の頂上に位置し、 バルバレスコのエリア内で 最も石灰質比率が高い畑 と言われている。白い粘土 質に沖積物が混ざる理想 的土壌。ワインは独特の風 味を持ち、果実にチョコレートのようなニュアンスも感じさせる。タンニン は比較的細かく、旨味に溢れている。余韻が非常に心地よいのは上質 な酸と熟度のバランスからか。素朴で優しく柔らかい造り手そのものの ようなワインに仕上がっている。 ワイン Barbaresco バルバレスコ 州 新入港 Piemonte ヴィンテージ 色 2008 赤 サイズ 750ml 参考上代 3,800 在庫 ◎ ベースとなるバルバレスコだが高い品質を誇る。自社畑のみで色々な畑のブレンド。醸造過程においてはクリュモノと全く同じで大樽による熟成。若い葡萄樹はランゲ・ロッソに使われるので基本的には20年以上の樹を使用。透明 感のある色調で適度に優しい果実味が中心だが、ネッビオーロらしい旨味のある余韻はブルゴーニュを思わせる。 Ca Nova 69N39 La ラ・カノヴァ Barbaresco "Bric Mentina" バルバレスコ・ブリック・メンティーナ Piemonte 2008 赤 750ml 4,800 〇 400ケース/年。 小さな丘の頂上にある南向きの優良畑。標高が高く、陽光の恩恵を最大限受ける。モンテステファノに比べて粘土質が強い。樹齢20~30年。バルバレスコに位置しながら霧の影響をあまり受けず、しかも強い日 差しを受けて完熟する。ワイン自体は線が細く繊細で細身な印象。若いうちは果実感が優しいながら、フィネスを感じさせる。 Ca Nova 69176 La ラ・カノヴァ Barbaresco "Montestefano" バルバレスコ・モンテステファノ Piemonte 2004 赤 750ml 5,000 〇 400ケース/年。 バルバレスコの丘の南東斜面に位置。バルバレスコエリアで最もライムストーンの比率が高い畑と言われている特殊な畑。樹齢40~55年。石灰質土壌が強く、ワイン自体は硬くミネラルを強く感じさせるワインに仕上がる。 骨格のしっかりした伝統的スタイルでネッビオーロの強固なタンニンと上質の酸が素晴らしい。アタックではなく余韻で楽しませてくれる。 Ca Nova 69C20 La ラ・カノヴァ Langhe Nebbiolo ランゲ・ネッビオーロ Piemonte 2008 赤 750ml 2,800 ◎ 各畑の10年程度の若い樹を使う。よって全ての葡萄は急斜面の上部から収穫されたもの。平野部の水分量の多い葡萄は一切使用されていない。発酵は温度管理せずステンレスタンク。熟成はバルバレスコ同様30hl の大樽で行う。若い樹ゆえに果実中心だが圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。年産6000本程度。 Ca Nova 69N38 La ラ・カノヴァ Barbera d'Alba "Loreto" バルベーラ・ダルバ・ロレート Piemonte 2010 赤 750ml 2,600 〇 赤 750ml 2,400 〇 このカンティーナのワイン全てに共通することだが柔らかく、しなやかな質感が特徴的。飲み進むごとに葡萄本来の甘みが噛み締められるよう。余韻も長くバランスの良いワイン。 Ca Nova 69N37 La ラ・カノヴァ Dolcetto d'Alba ドルチェット・ダルバ Piemonte まさしく地酒といった感じながらどこか優しさを感じさせるスタイル。明るい紫色で中程度の凝縮度。過度な抽出のない素直な味わいは飲み飽きることがない。 2011 TOP Azienda Agricola Cascina Roera Costigliole d’Asti, Piemonte, Italia カッシーナ・ロエラ | 37 本物のバルベーラが生まれるサンマルティーノ 葡萄栽培家から醸造家に転向 リーノ。『ロレンツォに 2002年、クラウディオ・ロッソとピエロ・ 多くのアドヴァイスをも ネッビオーロの2人によってバルベー らっている。畑での仕 ラ・ダスティの中心地であるカスティリ 事と収穫のタイミング。 オーレ・ダスティにカッシーナ・ロエラは そして発酵技術も彼 設立された。以前よりクラウディオもピ に教わった。彼の畑 エロもワイン造りを行っていてクラウディ は正に自然だ。僕ら オ家はバルク売りが主だった60年代に、 の畑も最小限の手助 この地域で始めてボトリングに踏み切っ けだけで気候や病気 た一家。早くから品質重視に転換して への対応も自然にで いた。ピエロも葡萄栽培家に生まれ、 きるようになってきた。当然、除草剤、化学肥料、防虫剤も必要なくな 家を継ぎ品質重視に転換させていた。 った』(撒くのは銅と硫黄物のみ)畑は最高の状態になりつつある。これ 『職人として飲み手と自然環境に最大限配慮してワインを造る』 によってワインは葡萄の個性、畑の個性を厳密に表現できるようになっ ロレンツォ・コリーノに学んだ てきた。 地元の住人が“本物のバルベー リスクと隣り合わせの自然醸造 ラが生まれる畑”と呼ぶのがサン カンティーナに入っても考え方は一緒。畑の個性を表現する為に人為 マルティーノ。真南を向く畑で粘 的介入は厳しく制限される。温度管理をせずにある程度酸素と触れ合 土、砂岩、石灰質など様々な土 いながらの発酵。ラッキングもできる限り行わない。いかなるフィルター 壌層を持っている。ワインは濃厚 も通さない。各種添加物も使わない(SO2は瓶詰前に極少量使用)と で高いアルコールを誇るが、酸度 大きなリスクと隣り合わせながら信念を貫き通している。実際に2006 と質感の滑らかさによって自然な 年は雹と天候不良による未熟果による影響で生産量は半分以下に落 飲み口。サンマルティーノの畑のすぐ脇に住んでいるのがロレンツォ・コ ち込んだと言う。 商品記号 造り手 ワイン Roera 69N30 Cascina カッシーナ・ロエラ Barbera d'Asti "La Roera" Roera 69N36 Cascina カッシーナ・ロエラ Barbera "La Rovre" バルベーラ・ダスティ・ラ・ロエラ 州 新入港 バルベーラ・ラ・ロヴェッレ D.O.C Piemonte V.D.T Piemonte ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 2008 赤 750ml 2,400 2009 赤 750ml 2,600 在庫 ◎ ◎ バルベーラ100%。色々な畑から集めたキュヴェで、比較的若い樹齢のものや、収量もクリュモノにくらべればやや高めのブドウから造られる。Haあたりの収量は70~80キンタルでDOCの規定よりは低く保ちながら低価格を 実現。醗酵も熟成もセメントタンクで行うので(温度が急激に上がるのを防いでくれるから)バルベーラ種の特徴であるフレッシュさ(な酸)を保てる。 Roera 69B05 Cascina カッシーナ・ロエラ Barbera d'Asti Superiore "San Martino" バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・マルティーノ Piemonte 2005 赤 750ml 3,300 〇 真南を向いた特徴的な畑。粘土質、砂岩質、石灰質などさまざまなバリエーションを持つ細かな土の表層、均一でない複雑な土壌からなる畑を形成した。2,3メートル向こうはもう違う土壌、10数メートル向こうはまた違う 土壌というような場所まである。特にこの粘土質の土壌はブドウに高い糖度、際立った酸、そして強い色素(アントシアニン)をもたらし、それがワインに反映され力強く、粗野な(柔らかさに欠けるともいえる)特徴となる。か なり急な斜面を持つ丘にある1.5haの小さな畑で、ピエモンテ人は“本当のバルベーラ”が生まれる土地と呼ぶ。 Roera 69N32 Cascina カッシーナ・ロエラ Vino Rosso "Cardin" ヴィノ・ロッソ・カルディン Piemonte 2006 赤 750ml 3,600 〇 以前から計画されていたバルベーラとネッビオーロのブレンドワインが遂にリリース。彼等のバルベーラは非常に凝縮度が高く、密度が詰まっている為、ネッビオーロを加えることでバルベーラとは全く違ったエレガンスを表 現することとなる。少しのネッビオーロがスパイスのように全体を引き締める。タンニン、酸の種類が異なることがよく解る。 Roera 69N33 Cascina カッシーナ・ロエラ Barbera d'Asti Superiore "Cardin Selezione" バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ Piemonte 2006 赤 750ml 4,500 ○ カルディンに使われる良い畑のなかでも特に樹齢の高い樹からのみ収穫される非常に収量の低いブドウをしようする。都合熟成も通常より長く寝かせる必要がある(ワインの構成要素がより複雑なためと思われる)。 Roera 69C46 Cascina カッシーナ・ロエラ Monferrato Rosso "Vigna Piva" モンフェッラート・ロッソ”ヴィーニャ・ピヴァ” Piemonte 2006 赤 750ml 4,300 △ Piemonte [2011] 白 750ml 2,600 〇 Piemonte 2010 白 750ml 2,800 〇 Piemonte 2007 白 750ml 3,800 〇 ロエラが造る唯一のネッビオーロ。バローロと比べても遜色ない伸びのある余韻。濃厚な果実。僅か1haの小さな畑から生まれる。 Roera 69N34 Cascina カッシーナ・ロエラ Vino Bianco da Tavola"Ciapin" ヴィノ・ビアンコ・ダ・ターヴォラ・チャピン Chardonnay: 60%, Arneis: 30%, Cortese: 10% 非常に可愛らしいワイン。 甘味を感じさせる香とアルネイスの引き締まった味わいは好相性。 Roera 69K85 Cascina カッシーナ・ロエラ Chardonnay"Le Aie" レ・アイエ・シャルドネ ノーマルキュヴェだけに若いうちから華やかで開いた味わい。イタリアらしい果実感と適度な酸とミネラル。心地よいワイン。 Roera 69765 Cascina カッシーナ・ロエラ Chardonnay"Le Aie"Selezione シャルドネ・レ・アイエ・セレッツィオーネ ロエラが造る最上級キュヴェ。ピエモンテのシャルドネでこんなにもしっかりとした輪郭を持つワインがあっただろうか。 TOP Azienda. Vitivinicola La Stoppa Rivergaro , Emilia Romagna , Italia ラ・ストッパ | 38 最初の飲み頃を迎えるまで熟成“大人のワイン” 最も優れた栽培家に選出 『どういうワインを造 るかなんておかしい。 土地の個性を最大 限 に 反 映 さ せた 結 果がラ・ストッパのワ インになる。それこ そがラ・ストッパの個 性』ガンベロ・ロッソ にて最も優れた栽 培家に選 出された エレナはいつでも理 知的で信念の強さを感じさせる。広大な所有地は52ヘクタールにもお よび、その内葡萄畑は30ha。1973年に購入した畑で現在では全て の区画で有機栽培が徹底。敷地内には小川も流れ、飛び地になって いる各畑は異なるミクロクリマを持っていて、それらをブレンドすることで 全体のバランスが取れるのだ。 醸造責任者ジュリオ・アルマーニ 1982年からは一切の除草剤の使用 を中止。畑は木製の杭が打たれ雑草 が生い茂る。丘の上から向こう側に見 える畑は除草剤で枯れ果てた草の赤 と畝の間の緑がシマ模様になっていて 気味が悪い。ラ・ストッパの畑はルーコラ、豆類、タンポポが一面に咲き 一面黄色と緑。葡萄樹は活力がみなぎっている。昔は急斜面の畑下 部では土が流され葡萄樹ごとさらわれる事があったが、1978年以降 は無耕起が採用され雑草の根が土を固定してくれるようになった。本 当に自然で緩やかな空気が漂う。ラ・ストッパというカンティーナは現在 商品記号 Stoppa 69H61 La ラ・ストッパ 造り手 エレナが暮らす城とともに100年以上前から存在していて、主にフラン ス品種を栽培していた。パンタレオーネ家が購入してから高品質ワイン 造りを始め、エレナは2代目になる。このカンティーナを支えるもう1人 の重要な人物が栽培・醸造の責任者を務めるジュリオ・アルマーニ氏。 30年間、栽培・醸造に従事し、エレナと共に品質を高めてきた。福岡 正信の考え方に賛同しているが、一方でビオディナミにも異議を唱える。 ラ・ビアンカーラのアンジョリーノ・マウレ氏ともある意味で同調しながらも 一部では激しくぶつかる。『アンジョリーノは粘土質の畑は絶対耕すべ きだというが、僕等はそう思わない。だって、空気の粒子というのは土の 粒子よりも格段に細かくて人間がひっくり返さなくても地底深くまで浸透 する。粘土質が完全に固まってしまうことはないんだ』 地下熟成庫で納得いくまで熟成させる ワインは全体が丸くまとま り、決して突出するところ がない。完璧にバランスし、 悪いところが見つからない。 しかも、飲み頃に限りなく 近い状態で出荷される。 醸造に関しては至ってシ ンプル。完熟を待って区 画ごとに収穫。セメントか 縦型のステンレスタンクにて醗酵。天然酵母のみ。特別な温度管理も しない。ワインは瓶詰め後地下セラーでゆっくりと熟成される。味わいが こなれ、甘みが出てきてから出荷される。『私達はグラヴネルではない。 ステンレスタンクは全部捨てるというようなドラスティックな変革は好ま ない。だってまだ使えるのよ。それが地球にとって良いことだとは思えな い。自分達がやれることを最大限やっていく』 ワイン Colli Piacentini Rosso コッリ・ピアチェンティーニ・ロッソ 州 E.Romagna ヴィンテージ 色 2009 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,500 在庫 ◎ Barbera 60% Bonarda 40% 自然酵母によって発酵。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感覚としか言いようがない。こちらは、よりラ・ストッパらし いしみじみとした旨味を感じさせる。スティルワイン。 Stoppa 69A49 La ラ・ストッパ Emilia Rosso Barbera IGT エミリア・ロッソ・バルベーラ E.Romagna 2005 赤 750ml 3,800 〇 E.Romagna 2005 赤 750ml 4,300 〇 100% Barbera 何かが突出することなくこの地区のバルベーラらしい親しみやすさを残しながらもワンランク上のしっとりとした味わいを実現。 Stoppa 69L77 La ラ・ストッパ Emilia Rosso "Macchiona" IGT エミリア・ロッソ・マッキオーナ Barbera 50% Bonarda 50% このワインこそがラ・ストッパらしさを最も表現しているのではないだろうか。自然酵母のみで発酵。スロヴェニア産の大樽で12ヶ月間熟成。瓶詰め後も地下セラーにて十分熟成させてからリ リースされる。しっかりとした骨格と濃厚な果実感を持っていながらも全体が馴染んでいる。奥に厳格さというべきか、このワインの品格みたいなものが隠れているように思う。重さを感じさせない伸びやかで優美な酸と爽や かな甘味がバランス。 Stoppa 69A51 La ラ・ストッパ Colli Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon DOC コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン E.Romagna 2003 赤 750ml 5,300 〇 Cabernet Sauvignon, Merlot この地区では昔から植えられていたカベルネ ソーヴィニョン及びメルローが主体。彼らにとっては地葡萄である。自然酵母のみで発酵。30日間程度のマセラシオン。バリックで14ヶ月熟 成。満足いくまで瓶熟させてからリリース。 Stoppa 69L78 La ラ・ストッパ Emilia Bianco "Ageno"IGT エミリア・ビアンコ・アジェーノ E.Romagna 2007 白 750ml 4,000 〇 Malvasia 60%, Ortrugo e Trebbiano 40% 天然酵母のみで醗酵、11ヶ月のマセレーション後はステンレスと木樽を併用して1年間熟成。ノンフィルター、極少量の亜硫酸を添加するのみでボトリング。黄金色の色調は 濃厚な旨味が詰まっているかのよう。紅茶、ベルガモット、ライチ、アンズ・・・複雑で濃密な香は口中を長く支配する。 Stoppa 69H62 La ラ・ストッパ Vigna del Volta Passito ヴィーニャ・デル・ヴォルタ・パッシート E.Romagna 95% Malvasia 5% Moscato 完璧に熟した葡萄を樹から切り離し、室内ではなく畑に置き、自然風で乾燥させることで自然なパッシートを造り上げる。 2007 甘 500ml 5,600 △ TOP Azienda. Vitivinicola Denavolo Travo , Emilia Romagna , Italia デナーヴォロ | 39 醸造家としての挑戦『悪魔のワイン』 ヴァン・ナチュールを代表する醸造家 エミリア・ロマーニャを代表する造り手、ラ・ストッパで長く栽培・醸造を 手掛けオーナー、エレナと共にその品質の向上に努めてきたジュリオ・ アルマーニ氏。彼がラ・ストッパの名声をここまで高めたと言っても過言 ではないだろう。エミリア・ロマーニャの地品種を使った伝統的なワイン 造りで知られるラ・ストッパだけに仕事は赤ワインが中心になる。しかも、 ある程度の生産本 数をキ ープ しなが らラ・スト ッ パの伝 統とスタイルを継 承していかなけれ ばいけない。ジュリ オ氏曰く『ラ・ストッ パは大人の味わい を持った完成され たワインであるべき。 しかし醸造家として は、よりアグレッシヴな挑戦がしたくなるものだ。ラ・ストッパでは、すべき でないことを自分のワインでやっている。ラ・ストッパとは全く違う想いで 造られたワインだ』ジュリオ氏は元々農学の専門家で、ラ・ストッパでも 主に畑の管理を仕事としていた。しかし、毎年繰り返される醸造の現場 でワイン醸造を体感、学び、自然と醸造まで手掛けるようになった。今 では30年もの経験を活かし、自然なワイン造りのコンサルタントとして数 軒のカンティーナの醸造を手掛けている。彼を慕う人は多い。ラ・ストッ パを間借りして醸造・熟成しているピノ・ネロの造り手アルベルト・アング イソッラもその1人。フランスにおいては自然なワインに特化したコンサ ルタントが数人存在するが、イタリアでは稀な存在。ラ・ストッパのオー ナー、エレナは『ジュリオと私はワイン造りの哲学においては完璧といっ てよいほどシンクロしている。彼の意見は私の意見だし、彼が求めてい るワインの理想像は私の追い求めているものと全く同じ』と絶賛。畑の 管理から醸造、熟成まで全てをジュリオ氏に任せている。勿論重要な 決定は2人で話し合って決定するそうだが、基本的には各地、各国の フェアや表に出て行くのはエレナの仕事で毎日のカンティーナでの仕 事の全権はジュリオ氏にあるのだ。 ラ・ストッパではできないリスクをとった攻めの醸造 ジュリオはラ・ストッパではできないことがあるのだと言う。ある程度の生 産本数をキープしながら伝統とスタイルを毎年守っていく。8名の従業 員を抱え、オーナーであるエレナの下で働いていれば、全権を任され ているとは言え、極限まで“攻めた”ワイン造りはすべきでないのだと言 いたいのだろう。ある程度の本数を造る訳だから“多くの人に受け入れ られる美味しさ”がなくてはいけないし、極端に人を選ぶ個性的なワイ ンでもいけない。発酵中にステンレスタンク全てがヴィネガーになってし 商品記号 69Q29 Denavolo デナーヴォロ 造り手 まうようなことがあってもいけない。ステ ンレスタンク1本のワイン全てを捨ててし まう“リスク”はとれるはずもない。ラ・スト ッパでやる以上、失敗は許されないのだ。 その点、自らのワイナリーでは“リスク”を とれる。ワイン造りにおいて、どこまで“攻 めて”、どこまで“リスク”をとるのか。それ がラ・ストッパでとデナーヴォロで大きく違 う。30年もの間ラ・ストッパで自然なワイ ン造りを追求してきたジュリオ氏が自らの 思想を追い“リスク”をとり、“攻めた”ワイ ン造り。温厚でゆったりとした雰囲気のジュリオからは想像もつかない。 破天荒で異端児的なワインに驚くはず。 嫌気的環境での長期マセラシオン 100日以上、果皮、種子ごとステンレスタンクの中で漬け込んでいる。 長期マセラシオンのワインとしては珍しくステンレスタンクで発酵させて いる為、嫌気的な環境に置かれ還元に陥りがち、しかしこれがワインに 厳しさを与えるのだという。更に果皮とワインが触れ合っている最上部 は若干酢酸的なニュアンスを帯びるので取り除かれることが普通だが デナーヴォロでは、これもワインに混ぜこんでいる。ここにもラ・ストッパと の大きな違いがうかがい知れる。品種はマルヴァジーア、オルトゥルゴ、 マルサンヌ。畑はラ・ストッパから車で15分程度登ったデナーヴォロと いう小さな町に位置する。非常に暑く乾燥した地域だが標高500m と いう環境にあっては昼夜の寒暖差が10度以上開く。その差がワインに フ レ ッ シ ュ さを、 畑 の強い石灰質土壌 が強烈なミネラル 感を与えている。有 機栽培、ビオディナ ミ、自然栽培などの 呼び方に拘らず、 畑に極力負担をか けない最小限の栽 培を心がけている。 特に葡萄樹を含めた畑の生態系本来のバランスを崩さないことに気を 使っている。その為、下草を生やしたまま(不耕起)で、栄養分が足り なさそうに見えても簡単に施肥はしない。樹齢が高くなれば自然と収量 は減る。よって無理な剪定や摘果も必要ない。収穫の時期さえ的確な ら凝縮した葡萄を得ることができると考えている。畑ではボルドー液以 外の一切の農薬、除草剤、防カビ剤などを用いず、徹底した自然農法 を実践。醸造時にも酸化防止剤をはじめ、いかなる添加物も使用しな い。 ワイン Catavela カ タヴェ ラ 州 新入港 E.Romagna ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 2,400 ◎ 2011 白 750ml 2010 白 750ml 2,800 〇 白 750ml 4,800 〇 2011年は天候不良によってディナーヴォロ及びディナヴォリーノは造らなかった。全ての葡萄を格下げしてカタヴェラ(この土地の古い呼び名)としてリリース。 69H63 Denavolo デナーヴォロ Dinavolino E.Romagna ディナヴォリーノ ディナーヴォロのセカンドワイン。畑の下部は土壌が水分を多く含む為、葡萄も水分を多く含んでしまう。そこで下部の水分の多い葡萄のみで造ったのがこのワイン。 69N78 Denavolo デナーヴォロ Dinavolo ディナーヴォロ 新入港 E.Romagna 2008 マルヴァジーア、オルトゥルゴ、マルサンヌ。葡萄の皮に含まれるタンニンや香味成分をあますところなく引き出す長いマセレーションをともなう発酵は、ワインに複雑味をあたえるだけでなく、そこで抽出された複数の要素が 安定剤の役割を果たし、長い熟成を可能にする。半永久的にポジティヴな熟成を遂げてゆくワイン。発酵・熟成ともにステンレスタンクを用いるのは、フレッシュな果実味をより長く保存するため。さらに、あえて好気的な樽 を使用せず、わずかながら還元状態におくことでワインに若干の神経質さ、ナーヴァスさを与え、果実味を引き立たせることができると考えているため。 TOP Azienda. Agricola Ca de Noci Reggio Emilia , Emilia Romagna , Italia カ・デ・ノーチ | 40 灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし 輪廻再生の象徴ノーチェ(胡桃) ヴィットリオ氏によって60年代に植えら れた畑をアルベルトとジョヴァンニの2 人が守り続けている。1993年から有 機栽培を実践。100%自社畑で10 0%有機栽培によって得られた地元品種のみを使用しワインを醸して いる。アペニン山脈の麓、レッジャーノに広がる約10ha の土地に、この 地方において最も高貴な存在だと考えている“胡桃”を栽培している。 胡桃の木は、ギリシャ神話におい ては、女性崇拝のシンボルであり、 地獄の創造と同時に輪廻再生を 象徴するものとして登場する。彼 等は胡桃の樹を高貴な存在と考 えており、ノチーノ(胡桃のリキュー ル)の製造は重要な仕事となって いる。葡萄はクロストロ渓谷に沿っ て横たわる石と泥混じりの丘陵地 帯に約5ヘクタールの畑を所有し ていて、レッジャーノ地方で最も古 い品種、スペルゴラやマルボ・ジェンティーレ、ランブルスコ・ディ・モン テリッコ、ズガヴェッタなどの他に、現在も研究中の絶滅しかけている地 品種を栽培している。 灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし この丘の土壌の貧しさが低収量の果実をもたらし、葡萄の個性やポテ ンシャルを最大限に引き出している。『私達のボトルはそれぞれに唯一 の味わいをもっており、毎年、決して繰り返されることのない固有の表 情を見せてくれる。これこそがワインの楽しさであり、深さではないだろう か』有機栽培は、カ・デ・ノーチで実践される唯一の農法。植物に与え られるのは植物質であれ動物質であれ、有機的な物質のみ。(昔から 使用されている銅と硫黄は極小量使用)『自然をケアしていくということ 商品記号 造り手 de Noci 69J58 Ca カ・デ・ノーチ は、小さな菌類から赤ゲラ、 何世紀も前からある巨木まで、 すべての動植物の均衡を崩さ ないような技術が重要と考え ている』彼等はワインを造る為 に必要最低限の手助けをどの タイミングで行うべきかだけに 集中する。この地方では当た り前に行われている灌漑も行 われない。施肥も一切行われない。そして除草もしない。しかし、畑は 昆虫が有効的に色々な草木の受粉を行い、害虫の駆除も自然の中で 行われている。 ランブルスコよりもドライで食事に寄り添う 土壌は活性化し、健全な状態を保 っていると言う。彼等のワインはそ の全てで発酵からボトリングまで酸 化防止剤を添加していないにも関 わらず安定している(醸造過程で 生成される SO2は分析表に現れ るがその数値は12mg 程度と極端 に少ない)。発酵は全て自然酵母 で行い、温度管理は行わない。瓶内2次発酵時に加える酵母に関して も収穫した葡萄に付着している天然酵母を培養して使用する。更に、 通常では2次発酵時に蔗糖を加えて発酵を促すのだが、彼等は収穫 時に得たモストを低温で保管しておき、そのモストの糖分で2次発酵を 開始させる。100%葡萄で造られワインなのだ。最終的に残糖分をほ とんど感じないほどに発酵しつくしたワインはランブルスコとは全く違うド ライで塩っぽささえ感じさせるものに仕上がる。色々なタイプの食事に 合わせることが可能なワインだ。全てのワインはフィルターをかけないで ボトリング。 ワイン 州 Sottobosco E.Romagna ソットボスコ ヴィンテージ 色 2009 微赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 〇 ランブルスコ・モンテリッコ30%、ランブルスコ・グラッパロッサ30%、スガベッタ20%、マルボ・ジェンティーレ20% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発 酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。 de Noci 69N08 Ca カ・デ・ノーチ Querciole de Noci 69Q25 Ca カ・デ・ノーチ Querciole クエルチョーレ クエルチョーレ 新入港 E.Romagna 2010 微白 750ml 3,000 E.Romagna 2011 微白 750ml 3,000 △ 〇 スペルゴラ100% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。澱と共にボトリ ングされているので若干の還元状態に陥りがちだが近年は発酵を完全に行うことでクリアしている。味わいはドライで後口に塩っぽさを感じさせる。 de Noci 69Q27 Ca カ・デ・ノーチ Nottediluna ノッテ・ディ・ルナ 新入港 E.Romagna 2010 白 750ml 3,600 〇 ミュスカ40%、マルヴァジア40%、スペルゴラ20% 0.7haの小さな区画で樹齢は30年以上となっている。自然酵母で発酵。発酵期間中は果皮を漬け込んでおく。マロラクティック発酵後も酵母の死骸と共に熟成を続 け、時折混ぜこむように棒でかき混ぜる。ワインは旨みを手に入れる。 de Noci 69N09 Ca カ・デ・ノーチ Gheppio de Noci 69Q26 Ca カ・デ・ノーチ Gheppio ゲッピオ ゲッピオ 新入港 E.Romagna 2006 赤 750ml 3,800 E.Romagna 2007 赤 750ml 3,800 △ △ マルボ・ジェンティーレ60% カベルネ・ソーヴィニヨン40% 1.3haの畑。収穫後、セラーで1日冷やしてから発酵させる。酵母は100%は果皮由来の自然酵母。中程度の使い古しの樽で熟成させる。非常に強い果実 感とタンニン。10年程度の熟成も期待できる。 de Noci 69N10 Ca カ・デ・ノーチ Riserva dei Fratelli リゼルヴァ・ディ・フラテッリ E.Romagna 2008 泡 750ml 5,800 ○ スペルゴラ100% 0.5haの小さな区画で樹齢は45年以上と、この地域では非常に高い。1次発酵も2次発酵も自然酵母のみで発酵。2次発酵時は蔗糖の代わりにモストを加えて発酵を促す。36ヶ月間酵母と共に熟 成させ1月のっ寒い時期に屋外にさらして自然の力を利用してデゴルジュマン。リキュールも一切添加しないドサージュ・ゼロ。勿論、SO2も添加しない。 TOP Azienda. Agricola Il Paradiso di Manfredi Montalcino , Toscana , Italia イル・パラディソ・ディ・マンフレディ | 41 北斜面“魂”のブルネロ・ディ・モンタルチーノ ブルネロは北側斜面から始まった イタリアを代表するワインの1つであるブルネロ・ディ・モンタルチーノは 現在130を超える生産者が存 在している。海外資本も参入す るなど世界的な注目も高まって きた。イル・パラディソ・ディ・マン フレディはモンタルチーノの街か ら北東に抜けた荒れた農道沿い にある。元々ブルネロの中心地 は北東斜面であり、イル・パラデ ィソ・ディ・マンフレディはこの北 東斜面に僅か2.5ha の畑から家族5人で年産750ケースのみの極少 量生産を続けている。現当主で元数学教師のフローリオ氏は言う。『ブ ルネロの本来の姿は北側斜面にあり、その個性は南側と全く違うもの』 このカンティーナは19 50年頃、先代がイル・ パラディソと呼ばれる畑 を購入し、1967年に Baricci 等数軒の造り 手と共にモンタルチーノ 協会を設立したことに 始まっている。以来、 畑は薬剤などを一切排 除した自然農法が実践され、醸造に関しても伝統に則り、流行にぶれ ることなく自分達のブルネロを造り続けてきた。 って2003年のような酷暑にも耐える丈夫な葡萄が育つ。栽培に関し ても、醸造に関しても自然に任せた彼等のワインはモンタルチーノの景 色のように丸く、おおらかで優しい印象。その奥に繊細ながら深みを感 じさせてくれる。これこそがサンジョヴェーゼ・グロッソの本来の姿なのか もしれない。 自然は人間が考えたものより偉大なものを造る 畑は7段の段々畑になっていて石灰の強い白い土壌から粘土の強い 赤い土壌まで様々。この様々な土壌の葡萄を全てアッサンブラージュ してワインにしている。『土壌ごとに分けてワインにするなんて考えたこと もない。人間が考えて造 り出すものなんて意味が 無い。天から授かった畑 の 葡 萄 を完 熟 さ せて 発 酵させるだけ。魂は1つし か無いのだから、魂を込 めたワインは1つしかでき ないはずだし、自然は人 間以上のものをいつも造 ってしまう』収穫は区画ご とに完熟を待って行う。 モスト計などで熟度を見るのではなく、フローリオ氏が葡萄を食べて収 穫時期を決定していて2007年に関しては列ごとに収穫をした。醗酵 は伝統的に20~50hl のセメントタンクで収穫した区画ごとに行う。時 折、セメントタンクに手をあて温度が上がりすぎた時だけ、ルモンタージ ュを行う。熟成は5hl~32hl の大樽のみ。10年以上使用している古 蜂が害虫から葡萄を守ってくれる 樽が中心。ある程度ワインが安定してきたら全てをアッサンブラージュ 義父から引き継いだフローリオ氏も先代の意思を継ぎ自然農法を実践。 して、更に熟成を続ける。瓶詰め直前に極少量の SO2 を添加するが、 畑には色々なハーブが自生し、害虫対策にはその害虫の天敵である 醗酵から熟成に至るまでは一切無添加。ワインはブルネロ・ディ・モンタ 益虫を畑に放つことで対応する。除草剤も防虫剤も使われていない。 ルチーノ1種類のみだが最良年には一部がリゼルヴァにまわされる。ま 葡萄樹を支える支柱さえも木製。本当に信じられない位自然と共存し た、昔からの顧客向けにブルネロを早くボトリングして(中身は格落ちで ている葡萄がここにはある。樹齢は平均30年で地下セラーの壁から根 ないブルネロ)ロッソ・ディ・モンタルチーノとして出荷している。 が出てくるくらいに(深さ20m)地中深くまで根を伸ばしている。これによ 商品記号 69L58 造り手 ワイン Il Paradiso di Manfredi Rosso di Montalcino イル・パラディソ・ディ・マンフレディ ロッソ・ディ・モンタルチーノ 州 Toscana ヴィンテージ 色 2009 赤 サイズ 750ml 参考上代 6,500 在庫 △ ブルネロしか生産していない造り手ですが、イタリア国内の昔からの顧客向けに極少量だけロッソ・ディ・モンタルチーノとして早めにボトリングしています。今回は日本向けに360本のみ分けて頂きました。ブルネロとの差は 熟成期間だけというお得なキュヴェ。 Paradiso di Manfredi 69187 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ Brunello di Montalcino Toscana ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2003 赤 750ml 10,500 △ 明らかに突出したヴィンテージと言える。酷暑に見舞われた年だけに凝縮した果実と豊富なタンニンは特徴的で長期熟成の可能性を感じさせる。しかし、一方で暑さを感じさせない仕上り。涼しささえ感じさせる。北斜面の 2003年は隠れたビッグヴィンテージではないでしょうか。 Paradiso di Manfredi 69G25 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ Brunello di Montalcino ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1月入港予定 Toscana 2004 赤 750ml 10,500 △ 2001年と同じような気候条件であった。ワイン自体も個性も同様で、特にタンニンの雰囲気がよく似通っている。他のヴィンテージのタンニンが早い段階から均衡がとれ、やわらかい表情を見せ始めるのと比較して、より厳 格な表情を持っている。素晴しい出来栄えであり、久し振りにリゼルヴァも造ることを決意。かなり長く熟成できることは間違いない。 Paradiso di Manfredi 69L59 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ Brunello di Montalcino Toscana ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2005 赤 750ml 9,800 〇 2002年とそっくりなヴィンテージだった。年間を通して冷涼で葡萄は収穫直前まで多くの苦労を体験した。厳しい年であったが、2005年らしいチャーミングなワインに仕上がった。香の充実度は最近のヴィンテージでは一 番ではないだろうか。2004年よりも早く楽しめるはず。 Paradiso di Manfredi 69Q32 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ Brunello di Montalcino Riserva ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ 12月入港予定 Toscana 2004 赤 750ml 14,000 △ 『2000年はとにかく素晴らしかった。葡萄の成長、発酵の進み具合、何をとっても素晴らしかった。』協会の発表では4ッ星であったが、あまりの完璧さに例外だがリゼルヴァを造った。真に偉大なワインが持つ気品を持って いる。1200本のみだが、手に入るならば必ず試してほしい。 TOP Azienda. Agricola Ciacci Piccolomini d’Aragona Montalcino , Toscana , Italia チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ | 42 粘土質土壌ブルネロ・ディ・モンタルチーノの最高峰 ブルネロを代表する造り手に成長 ビッグネームが 揃うブルネロ・デ ィ・モンタルチー ノの中でその独 特の味わいと比 類なき完成度で 存在感を示すの がチャッ チ・ ピッ コロミーニ・ダラゴ ナ。シエナの南1 0km 程田舎道を進んでいくとモンタルチーノの丘がぽっかりと現れる。 世界的に有名な産地のわりには飾り気のない素朴な街並みで130を 越える生産者がひしめきあう周辺のなだらかな丘陵部分は見渡す限り 葡萄とオリーヴが占領している。更に南に進んだモンタルチーノの南端 カステルヌォーヴォにチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナは位置する。 赤土から生まれる濃厚な果実 ガレストロ土壌 が広がるモン タルチーノにお いて、ここは少 し特異な土壌 になっている。 白いガレストロ に赤い粘土質 が混ざりこみ、 鉄分、マグネ シウムの比率が周りの土壌と比べて格段に高くなっている。この特殊な 土壌がチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナのスタイルを独特のものにして いる。標高は240~360m 程度。オルチァ川の影響もあり日中は陽 商品記号 69N11 造り手 光が強く、夜間は冷え込み が強い理想的微気候となっ ている。チャッチ・ピッコロミ ーニ・ダラゴナの歴史は古く、 起源は17世紀に遡る。198 5年にはジュゼッペ・ビアンキ ーニ(現オーナー一族)に引 き継がれ、一気に品質志向 を強めていくこととなる。セラ ーは改築され最新鋭の設備が整い、醸造責任者にはロベルト・チプレ ッソを起用した。この改革後数年で最高の評価を得て、一気に人気ワ イナリーの仲間入りを果たした。現在ではジュゼッペから息子パオロと 娘ルチアに引き継がれ、醸造責任者もパオロ・ヴァッカジーニとなって、 更に安定感を増している。 法定基準の3/4まで抑えた収量 畑では有機栽培が実践され防虫剤、防カ ビ剤は勿論、除草剤も使用しない。(一部 ボルドー液、銅、硫黄化合物は使用する) 収量も厳しく制限され法定基準の3/4まで 抑えられている。フラッグシップであるブル ネロ・ディ・モンタルチーノ・ピアンロッソはモ ンタルチーノの南西端に位置する単一畑ピ アンロッソ(11.6ha)100%でオルチァ川 に南向きに面している。粘土と石灰が混ざりあった泥灰土壌で標高は 360m。熟成はスロヴェニア産の大樽で36ヶ月間行われる。また200 3年より新たな試みとしてIGTトスカーナ・ロッソが発売された。アテオの 畑の若木を中心にサンジョヴェーゼ、カベルネ、メルローをアッサンブラ ージュ。若木ゆえに若いうちから開き、楽しめるが、流石に素晴らしい 完熟度。チャッチ・ピッコロミーニらしさを感じさせる。 ワイン Ciacci Piccolomini d'Aragona Rosso Toscana チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ ロッソ・トスカーナ 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 2,000 ◎ 2009 赤 750ml 2010 赤 750ml 3,800 ◎ Toscana 2007 赤 750ml 6,800 ◎ Toscana 2006 赤 750ml 8,000 △ △ △ 〇 Toscana IGTトスカーナ 2003年初ヴィンテージ サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー アテオの畑の若木を主に使用する非常にコストパフォーマンスに優れたワイン。 69N12 Ciacci Piccolomini d'Aragona Rosso di Montalcino チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ ロッソ・ディ・モンタルチーノ Toscana このカンティーナのロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネロとは全く違う魅力を持っている。しなやかで丸く適度な果実感が特徴。リリース後半年程度で開いてくる。 69N13 Ciacci Piccolomini d'Aragona Brunello di Montalcino チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ この価格でこの品質のブルネロは滅多に出会えない。濃密なワインでありながら単調にならず、旨味、酸味のバランスに優れている。 69N14 Ciacci Piccolomini d'Aragona Brunello di Montalcino "Pianrosso" チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ モンタルチーノを代表する畑ピアンロッソ。痩せた粘土質土壌から骨格のしっかりしたワインを産む。毎年最高の評価を得ているが2004年は突出した品質を誇る。 69C22 Ciacci Piccolomini d'Aragona Brunello di Montalcino "Pianrosso" Riserva チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ・リゼルヴァ 69G97 Ciacci Piccolomini d'Aragona Sant'Antimo Rosso "Ateo" チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ サンタンティモ・ロッソ・アテオ 69R34 Ciacci Piccolomini d'Aragona Sant'Antimo Rosso "Ateo" チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ サンタンティモ・ロッソ・アテオ 12月入港予定 Toscana 2004 赤 750ml 12,000 Toscana 2008 赤 750ml 3,200 Toscana 2010 赤 750ml 3,200 Toscana N.V 蒸留 500ml 6,800 Toscana 2008 蒸留 700ml 16,000 カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブレンド。サンタンティモ産。 69G98 Ciacci Piccolomini d'Aragona Grappa di Brunello チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ グラッパ・ディ・ブルネロ 69G99 Ciacci Piccolomini d'Aragona Grappa di Brunello"Pianrosso" Riserva チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ グラッパ・ディ・ブルネロ・ピアンロッソ・リゼルヴァ △ △ TOP Azienda. Agricola Montesecondo Chianti Classico , Toscana , Italia モンテセコンド | 43 アルベレッロ仕立・茎ごと発酵・アンフォラ発酵… アルベレッロ仕立の唯一のキャンティ 1716年にキャンテ ィの地区の境界が 設定 されて 以来、 キャンティは8つの サ ブ ゾ ー ンに 分 割 された。モンテセコ ンドはフィレンツェか ら程近いキャンテ ィ・クラシコ・ゾーン の最北端サン・カッ シャーノ・イン・ヴァ ル・ディ・ペサに位置している。周囲を森に囲まれた自然に溢れる11 ha の畑では2001年から有機栽培を実践。2004年からはビオディナ ミを採用していて、土壌は石灰質が強く出ている。炭酸カルシウムやマ ンガンが豊富でサンジョヴェーゼにとって理想的土壌。樹齢は平均30 年で古い畑はヘクタールあたり3300本植樹。植替えた畑は6000本 /ha の密植。針金に支えられている 樹に“自然”を感じられず、徐々に支 柱を必要としないアルベレッロ(株造 り)に変更されている。これはトスカー ナでは初めての試みかもしれない。 失敗続きのビオディナミ 『畑の真中に自宅があり、子供達と 生活している。子供達の健康を考え ていた時期にニコラ・ジョリーのセミナ ーに参加し、ビオディナミに自然と共 感した』しかし、ビオディナミへの転換 は多くの困難を伴った。2008年は ベト病にかかりほとんどの葡萄が焼け 死んでしまった。自根の野生の葡萄 を植樹し、サンジョヴェーゼを刺木した際は30%がフィロキセラにやら れたそう。しかし、確実に葡萄樹は耐性を強めていて葡萄自体も強くな ってきているし、シルヴィオ本人も自然への対処の仕方が理解できるよ 商品記号 造り手 69K69 Montesecondo モンテセコンド うになってきた。醸造に関しても色々なことを試してい る。マセラシオンの期間も毎年変わっていく。2005 年頃からは“完熟と美しい酸の確保”の両立を強く意 識し始める。それに伴って収穫時期が若干早くなっ てきた。更には果実だけでなく種子、茎も熟してくれ るので15%程度は茎ごと発酵させるようになった。 『一時期は完熟を追い過ぎていたし、マセラシオンも 長すぎたのかもしれない』言葉通り、エレガントなワイ ンに変化している。 還元的でないアンフォラ発酵 キャンティ以外で試しているのがアンフォラによる発 酵・熟成。2010ヴィンテージのロッソ・デル・ロスポは アンフォラで発酵させたものとステンレスタンクで発酵 させたものの2種類を造っている。『カベルネでワイン を造るならインターナショナルなものでなく、この土地のアイデンティティ を表したものにしたかった。木との相性は悪くは無いが香を何も与えず に嫌気的な環境にないアンフォラを試してみたかった』ワインは洗練さ れていてボトリング前であるのにも関らず、既に完成されたようなワイン になっていた。酸化防 止剤に関しては『畑で の自然なアプローチと いう点ではもっと努力 をしていきたいが、ワイ ン造りという点では“クリ ーンさ”は大切だと考 えている。よって SO2 完全無添加よりも完璧 な状態で消費者に届 けられることの方が大切だと思う。勿論、添加する量は必要最低限で あることは当然だけどね』彼のアナライズを見ると亜硫酸の数値は恐ろ しく少ない。来年からはトノーから大樽での発酵に変わる予定。毎年劇 的に進化していくシルヴィオのワイン。よりエレガントで透明感のあるワイ ンに向かっているようだ。 ワイン 州 Rosso Toscano Toscana ロッソ・トスカーノ ヴィンテージ 色 2010 サイズ 参考上代 在庫 赤 750ml 2,300 ◎ ◎ △ Sangiovese 80 %, Canaiolo 20 % 畑はキャンティ・クラシコに位置。中身はキャンティ・クラシコだが、手軽な価格を実現する為あえてデクラッセして販売している。 69K68 Montesecondo モンテセコンド Chianti Classico 69J48 Montesecondo モンテセコンド Chianti Classico≪1500ml≫ Toscana 2008 赤 750ml 3,200 Toscana 2008 赤 1500ml 7,200 Toscana 大樽 2010 赤 750ml 3,600 Toscana アンフォラ 2010 赤 1500ml 8,800 キャンティ・クラシコ キャンティ・クラシコ・マグナム Sangiovese 80 %, Canaiolo 15 %, Colorino 5 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。トノーで熟成。 69K70 Montesecondo モンテセコンド Rosso del Rospo 69K71 Montesecondo モンテセコンド Rosso del Rospo"Amphora"≪1500ml≫ ロッソ・デル・ロスポ ロッソ・デル・ロスポ・アンフォラ・マグナム 〇 〇 Cabernet Sauvignon 100 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。一部バリック熟成。カベルネらしい凝縮感を持ちながら完璧に熟したなめらかな質感。青臭さは一切無い。一方、 過熟したニュアンスもなく健全な葡萄を感じさせる。 69195 Montesecondo モンテセコンド Passito del Rospo パッシート・デル・ロスポ Toscana 2003 甘 500ml 5,200 〇 Malvasia , Trebbiano 遅摘みによるデザートワイン。収穫時期は11月後半から12月に入ることもある。 ステンレス醗酵、熟成は木樽にて。 糖分も酸も足していない葡萄本来の甘味と酸味のバランス。濃密なアカシアを思わ せる甘味の後から爽やかな柑橘系の酸が引き締める。 TOP Azienda Agricola Azienda Agricola Livernano Casalvento Radda in Chianti , Toscana , Italia リヴェルナーノ | 44 カサルヴェント キャンティ・クラシコ最高峰のコストパフォーマンス ラッダ・イン・キャンティのエレガンス トスカーナ中心部ラッ ダ・イン・キャンティの 街から少し離れた高 台にカンティーナはあ る。キャンティ地区は 日本でもお馴染みの 造り手が多く、イタリア を代表する生産地と 言って間違いないだ ろう。そのキャンティ地区でラッダ・イン・キャンティは特に標高の高い 地区。日照量は多いが気温は相対的に低く、なだらかなトスカーナに おいて若干強い傾斜になっている。標高は約650m。よって最も繊細 でエレガントなワインを産むと言われる。キャンティ本来の伸びやかな 酸、ジュヴレ・シャンベルタンのような梅や鉄のニュアンス、そしてトスカ ーナの豊富な太陽を感じさせるふくよかさ。 畑に撒かれた石が葡萄を完熟させる 独特な姿勢を貫くリヴェルナーノは90年 以降続いていたカンティーナの改築を完 成させた。(リヴェルナーノとカサルヴェント は同じ醸造所)グラヴィティシステム、完 全温度管理のセラーなどの導入によって 更に完成度を上げている。醸造責任者及 び栽培管理者は両ブランドともステファノ・ キオッチョリ氏。(彼と初めて契約したのが リヴェルナーノ)ステファノ氏は畑を完璧に 知り尽くしているよう。『僕にとっての良いワ インとは土地の個性を表現できているワイ ンのこと』と言う通り、週に1度は畑を回り葡萄を完熟に導くことに全力 商品記号 造り手 69N25 Livernano リヴェルナーノ ワイン Chianti Classico "Livernano" キャンティ・クラシコ を傾ける。『完熟した葡萄を最適のタイミングで 収穫できれば、ここの土地は必ず最高の結果、 ワインを生み出してくれる。そういうポテンシャル を持っている』畑には葡萄を完熟させる為の1つ の試みとして手のひら大の石が撒かれている。こ れによって適度な温度が保たれるという。 純血という名のサンジョヴェーゼ 93年にワイン造りを開始して以来、各評価誌で 高い評価を得続けていることで既に証明されて いる。トップ・キュヴェのリヴェルナーノは97年以降3年連続の3ビッケ ーレを始め、ヴェロネッリ、エスプレッソ他でも最高評価。プロ・サングエ はサンジョヴェーゼ100%のワインの中で毎年最高の評価を得ている 1つの完成型と言ってよい。そして特筆すべきはベースとなるキャンテ ィの品質の高さである。年産1000ケースという決して少なくない生産 量にも拘らず、凝縮した果実が素直に出ていて好感が持てる。別ブラ ンドのカサルヴェントはカベル ネの品質の高さを活かして2 0%ブレンドしたキャンティで 濃厚だが、何処かリヴェルナ ーノのエスプリを感じさせる。 驚くべきコストパフォーマンス を誇る。ヤヌスはカベルネ・ソ ーヴィニヨン100%。圧倒的 な凝縮感と豊富なタンニン 分。熟成によってその個性を発揮するだろう大きなワインになっている。 リヴェルナーノとは全く違う個性を感じて欲しい。生産量が少なく、イタリ ア国内ではリストランテ・エノテカ・ピンキオーリが買い占めていた経緯も あって、ほとんど手に入ることのないワインであった。 州 Toscana ヴィンテージ 色 2008 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 ◎ 80% Sangiovese 20% Merlot ラッダ・イン・キャンティの街の郊外、真南を向く畑。冷涼な気候だがメルローも含めて完熟する。しなやかで上品でありながら中程度の凝縮度と骨格が素晴らしいバランスをとっている。 エチェットからは想像できない実力派。 69K65 Livernano リヴェルナーノ L'Anima ラニマ Toscana 2010 白 750ml 3,800 〇 Chardonnay(55%) Sauvignon blanc(40%), Gew urtztraminer(5%) 品種ごとに発酵させている。(Sauvignon:ステンレスタンク, 7ヶ月間シュール・リー. Chardonnay , Traminer:225Lバリック発酵)熟成は樽は使 用せずステンレスタンクで落ちつかせてから瓶に移し最低6ヶ月間。 69K66 Livernano リヴェルナーノ Puro Sangue プーロ・サングエ Toscana 2007 赤 750ml 6,800 △ 400ケース/年産 100%Sangiovese サンジョヴェーゼの1つの完成形。7,000本の密殖。カベルネ等に比べて繊細で気難しい品種と言われるだけに栽培にも醸造にも最も気を使うワイン。収量もヘクタールあたり30hl程度にま でおさえる。雑味を出さない為にピシャージュは一切行わないでルモンタージュのみ。リヴェルナーノに比べてより細身で繊細。伸びのある酸味は嫌味がなく綺麗。 69060 Livernano リヴェルナーノ Livernano 69K67 Livernano リヴェルナーノ Livernano リヴェルナーノ リヴェルナーノ Toscana 2003 赤 750ml 6,800 Toscana 2007 赤 750ml 6,800 △ ○ 700ケース/年産 Merlot , Cabernet S , Cabernet F , Sangiovese 9月末に完熟を待ってメルローを収穫。10月以降順次他の葡萄を手摘み。ヘクタールあたり30hl程度にまで収量を制限した贅沢な造り。葡萄を完熟させる ことに執着しているだけに非常に濃厚なエキス。皮からのタンニン分も豊富。余韻も長く太いもの。 69P71 Casalvento カサルヴェント Chianti Classico "Casalvento" キャンティ・クラシコ・カサルヴェント Toscana 2009 赤 750ml 2,600 ◎ 80% Sangiovese 20% Cabernet Sauvignon リヴェルナーノのカベルネの状態が素晴らしかった為、これを活かすべく力強いキャンティを造り出した。畑、醸造は全てリヴェルナーノと同じくする。カベルネ由来の骨格と 太い果実感が支配する。高いコストパフォーマンス。 69N48 Casalvento カサルヴェント Janus ヤヌス Toscana 2007 赤 750ml 100%Cabernet Sauvignon リヴェルナーノとは違いどっしりとした果実味を持つ。 圧倒的な凝縮度。若いうちは硬く冷たい印象。極少量のみ生産。近年評価が上がっていて、今後が楽しみなワイン。 6,800 〇 TOP Podere Le Cinciole Panzano in Chianti , Toscana , Italia レ・チンチョレ | 45 最もエレガントでしなやかなキャンティ・クラシコ パンツァーノ・イン・キャンティ最高評価 『キャンティ地区で最も 健康的な畑の1つ』と言 われるレ・チンチョレの畑。 キャンティ・クラシコの中 心部に位置し、シエナか らもフィレンツェからも30 km の距離にあるパンツ ァーノ。キャンティの山と 呼ばれる緩やかな丘に 囲まれたクラシコ・エリアの中心で標高は450m から470m と高め。ガ レストロと言われる土壌が中心のキャンティ・クラシコにおいて粘土比率 が高く(保水性に優れる)、砂、石灰のバランスが取れていることで近 年注目の産地となっている。10年以上に渡って土壌を元気にする努 力を続けてきたと言う畑は1畝ごとに年一回だけ下草が刈り込まれる 以外は基本的には何もしない。1年間下草は生えっぱなしにされ、下 草と共に大麦などの豆類が植えられている。下草や大麦は1m 程度根 を伸ばし、土壌にミクロの穴をあけ、土壌に酸素を供給、ミミズなど 色々な虫も生息するようになる。また、下草自体が緑肥となり、豆類は 土壌に窒素を与え、葡萄樹の成長を促してくれる。『畑は随分と元気 になって有機肥料すらほとんど必要としないくらいになった』 2年間熟成自家製コンポストのみ 畑は青々とした下草で満たされ、歩けばぐっと沈み込むほどの柔らかな 土。土壌が疲れてしまった場合のみ、ウムスと呼ばれる自家製の培養 土を畑に撒く。(市販のものは 何が入っているか分からないの で培養土さえも自家製。剪定し た枝や葉に馬糞などを極少量 加えて2年以上かけてゆっくりと 発酵、熟成させたものを使用) ほぼ全ての畑は南西を向き、 上部にはサンジョヴェーゼが植 えられ、日没時に一番先に日 商品記号 造り手 陰になる比較的冷涼な畑にはカベルネやシラーが植えられている。密 植の効果と痩せた土壌、剪定によってベースのキャンティでも1つの樹 から1200g 程度の葡萄しか収穫しない(平均的には3000g/樹と言 われる)。更にカマライオーネに使われるカベルネは1つの樹から500 g(2房程度)の収穫と異常なまでの低収量となっている。カマライオー ネを除いて全てのワインはセメントタンクで発酵。 野生酵母を元気に活動させる酸素供給 発酵は野生酵母のみで3~4週間。野生酵母のみでゆっくりと発酵す ることは極めて重要。このゆっくりとした発酵の初期段階で色々な要素 が抽出される。『野生酵母のみでのゆっくりとした発酵は完璧な果実で ないと不可能。もし未熟な果実であれば青いタンニンやえぐみが抽出さ れてしまう』カマライオーネは使い古しのトノーを立てて側面を取り外し 開放発酵桶として使用、ピシャ ージュを繰り返し、酸素を与え ながら発酵を行う。全てのワイ ンはマロラクティック終了後に 軽くデキャンタージュし、粗い 酵母の死骸などを取り除き、 細かいオリとは接触させておく。 オリは酸素を吸収する効能が あるので天然の酸化防止の役割を果たしながらオリ特有の旨味をワイ ンに与えてくれる。そして彼等が最も重要視するのが『健康的な酵母』。 発酵初期の段階で酸素をある程度供給してあげることで酵母が元気 に活動できるようにすることが重要。酵母が不健康な状態で残り続ける とバクテリアの影響等で嫌な香が出ることがあるのだ。『チンチョレらしい 独自の個性をワインに与える為には自然な畑環境は勿論、醸造も自 然であるべきだと考えている。そうでないとテロワールの表現にはならな いからね』決して特異で奇抜なワインではないが、キャンティにもカベル ネにも、全てのワインにチンチョレのスタイルが表現されている。果実の 濃度の奥に隠れたミネラルの強さや酸の質の高さ。ここ数年で大きく進 化を遂げ、イタリア国内でも注目を集めているのは10年以上の土壌改 良と醸造テクニックに頼らない毎年の経験値からくる適切な醸造スキ ルの高さによるものなのだ。 ワイン Cinciole 69H23 Le レ・チンチョレ Rosato Toscana Cinciole 69P02 Le レ・チンチョレ Rosato Toscana ロザート・トスカーナ ロザート・トスカーナ 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Toscana 2010 ロゼ 750ml 2,300 Toscana 2011 ロゼ 750ml 2,300 〇 〇 Toscana 2009 赤 750ml 2,800 ◎ Sangiovese サラッソ(セニエ)方式によるロゼ。破砕してすぐにジュースのみを発酵させるロゼで自家消費用として少量造っているもの。 Cinciole 69P03 Le レ・チンチョレ Chianti Classico "Le Cinciole" キャンティ・クラシコ・レ・チンチオーレ 98% Sangiovese, 2 % Canaiolo セメントタンク(イノックスは便利だが酸素を供給してくれないので使用しない)で野生酵母で3-4週間かけてゆっくり発酵(この期間はマセレーションと同じ効果)しオリと共に熟成。発酵 の初期段階では空気が必要なのでタンクの下から液体を全て取り出し上から戻す(デレスタージュ)ことによって空気により多く触れさせる。 Cinciole 69F43 Le レ・チンチョレ Chianti Classico Riserva "Petresco" キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ペトレスコ Toscana 2007 赤 750ml 5,200 〇 Sangioveseのみ。 収穫前の葡萄の状態を見て最高の区画のサンジョヴェーゼを厳選する。区画は年によって異なるがほぼ毎年一番標高の高い畑が選ばれる。醸造はベースのキャンティと同じだが、熟成は2-3年使 用したバリックで12ヶ月間行う。 Cinciole 69F42 Le レ・チンチョレ Camalaione Cinciole 69P04 Le レ・チンチョレ Camalaione カマライオーネ カマライオーネ Toscana 2005 赤 750ml 6,500 Toscana 2007 赤 750ml 6,800 △ ○ Cabernet Sauvignon 70%, Syrah 15%,Merlot 15% トノーをたてて開放桶として発酵。櫂入れで酸素供給。容量が小さいので温度が上がらないので温度管理は必要ない。マロラクティックからはバリック(70%新樽)。 移し変える前に軽くデキャンタージュ。粗い酵母のみ沈殿させるが、細かい酵母の死骸は一緒に詰める。シュールリー状態で時々樽を揺らして攪拌。細かい酵母の死骸は酸素を吸収するので自然の酸化防止剤となる (これが一番大切)し、オリの中には旨味もあるのでその為にも細かいオリはワインと接触させておく。マロ終了後にオリ引きしてバリックにつめて18ヶ月熟成。 TOP Fattoria di Bacchereto“Terre a Mano” Carmignano , Toscana , Italia バッケレート“テッレ・ア・マーノ” | 46 手造りの大地(テッレ・ア・マーノ)と呼ばれる畑 カルミニャーノ唯一のビオディナミ ニコラ・ジョリーに刺激を受けビオディナミに転向する造り手は多くいるし、 ビオディナミが販促ツールのように扱われていることも多々ある。ビオデ ィナミの誠実なイ メージは昔の話の ような気もするが、 こういうワインと出 会ってしまうとビ オディナミの力を 信じたくなってし まう。カルミニャ ーノの街から西に 3km、プラートに あるモンタルバーノの丘にファットリア・ディ・バッケレートは位置する。ト スカーナらしい緩やかな丘に手つかずの自然が残っている。所有面積 は150ha。内葡萄畑はたった8ha で60ha はオリーヴ畑。そして90ha の森林を残し自然環境を維持している。現当主はロセッラ・ベンチーニ。 彼女はニコラ・ジョリーの講演やイタリアの然派ワインのグループ“Triple A”に参加することで徐々にビオディナミに、無理のない自然なワイン造 りに引かれていった。彼女は蜂蜜と干し無花果も作っている。 薬剤の代りに豆類を畑に植えた 畑では有機栽培 が実践されていて、 科学肥料はほとん ど使用しない。(農 薬はボルドー液の み。殺虫剤や除草 剤なども使わな い)薬剤の代わり に緑肥・豆類を植 えある程度育った ら浅く耕し、その枯れ草を畑に撒きっぱなしにすることによって豊かな 土壌と強く生命力に溢れる葡萄樹をつくると共に、土壌からの過剰な 水分蒸発を防ぎ、ここ何年かで深刻化している暑さによる旱魃からも 商品記号 造り手 69N02 Bacchereto バッケレート 守っている。収穫は全 て手作業。1房ごと1果 実ごとに選別する。醗 酵はセメントタンクで葡 萄果実に着く自然酵母 のみ。醗酵時は温度管 理もしない。自然に任 せた醗酵過程はマロラ クティック醗酵時も、何 も足さないし、何も引か ない。勿論、醗酵時のSO2添加もなし。アリエ産のトノー(350l)で18 ヶ月熟成し、フィルターをかけずに瓶詰め。 カルミニャーノとしては異例の凝縮感 出来上がったワインはカルミニャーノとしては異例の凝縮感と大ぶりで 強烈なタンニンに支配されている。サンジョヴェーゼらしい繊細な酸も 感じられるが濃密な果実味とタンニンに隠れてしまう。しかし、抜栓から 2時間を経過すると徐々に、そのしなやかなボディと杏のニュアンスや 黒胡椒などのスパイス香、更に動物的な香も出てきて複雑味を感じさ せる。余韻も非常に長く、飲み 手を引きつける。ファットリア・ア ンブラの出し汁のようなしみじ みとした主張しすぎない旨味と は正反対で力強く、存在感の 強いワイン。一度飲めば忘れら れない。現在の考え方に基づいたワイン造りに転換したのは2002年 から。ロセッラによると、こうした自分達の哲学の変化が目に見えて現 れたのは葡萄の樹と従業員の健康だと言う。『葡萄樹はより強く、丈夫 になってきた。従業員は薬剤にまみれて仕事をしなくてすむようになっ た。これによって真の意味で嘘のない、身体に悪いものが何一つ入っ ていない健康なワインを消費者に届けることができることを実感した。 消費者にとって良いことを信じて続けていけば、いずれ自分達に何らか の形で戻ってくるだろう』バッケレートにおけるビオディナミはスタイルや 売り文句ではなく、嘘のないワイン造りに欠かせない信念であり、道しる べのようだ。 ワイン Carmignano "Terre a Mano" カルミニャーノ 州 新入港 ヴィンテージ 色 Toscana 2008 赤 サイズ 750ml 参考上代 4,000 在庫 〇 東、南-南東向き 5haが1975年、 2ha が1993年、 1haが2003年に植えたもの 品種:サンジョヴェーゼ75%、カナイオーロ・ネーロ10%、カベルネ・ソーヴィニョン15% 年間生産量:13000本 収穫:だいたい10月第1週に サンジョヴェーゼとカナイオーロ・ネーロ、カベルネは2週目くらい 醗酵:伝統的なセメントタンクで野生酵母による醗酵、約15日間熟成:18ヶ月 アリエ産のオーク樽(350リットルのトノー) 69N03 Bacchereto バッケレート Sassocarlo "Terre a Mano" Bianco サッソカルロ・テッレ・ア・マーノ・ビアンコ 新入港 Toscana 2008 白 750ml 4,000 〇 2001 甘 375ml 6,500 △ 10月中旬まで収穫を遅らせたトレッビアーノ80%とマルヴァージア20%のブレンド。5日間程度のマセラシオン。非常に濃厚な旨味、粘度。300本のみの入港。 69N04 Bacchereto バッケレート Vin Santo di Carmignano ヴィンサント・ディ・カルミニャーノ Toscana TOP Fattoria Ambra Carmignano, Toscana, Italia アンブラ | 47 カルミニャーノの最も重要なカンティーナ 最小のDOCG“カルミニャーノ” タイルは“力強さ”よりも“フィネス”の表現に長けている。 1975年にキャンティ・モ ンタルバーノから切り離さ れたカルミニャーノ。歴史 的には13世紀より高品 質ワインの生産地として 認識されており、1716年、 コジモ3世の指示により生 産地域、収量や流通まで もが厳しく制限された。同 年イタリアで最初の生産 地呼称に指定され、当時は貴族のワインとして重宝されていたのだそう。 その影響もあり、現在でもイタリア最小のDOCGエリアとなっている。生 産者は10軒程度と非常に小さなもの。 サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ “力強さ”よりも“フィネス” キャンティは75%以上のサン ジョヴェーゼ比率が求められる のに対して、カルミニャーノで は50%以上のサンジョヴェー ゼにカベルネ、シラー、メルロ ーなどのフランス品種。更にマ ンモロ、コロリーノなどの地品種 のブレンドが認められている。『カベルネは僕等にとってはフランス品種 というよりも昔からある地元の品種』と当主ジュゼッペが言うように昔か らブレンドされている。ワインはキャンティよりも黒果実系のリッチさが現 れる。熟成ポテンシャルは高いが、ブルネロと比べれば大きなワインで はないし、タンニン量も少なく、チャーミングなワイン。特にアンブラのス 商品記号 造り手 Ambra 69M31 Fattoria ファットリア・アンブラ ファットリア・アンブラは1955年に設立。20ha の畑から年産6000ケ ースのワインを造っている。オーナーであり醸造責任者ジュゼッペはト スカーナの他のカンティーナの醸造コンサルタントとしても活躍していて トスカーナらしいおおらかでゆったりとした 味わいには定評がある。単一畑毎に4種 類のカルミニャーノを造っている。最も重 要なクリュがサンタ・クリスティーナ・イン・ ピッリ。最も石灰岩比率が高い畑でストラ クチャーのはっきりしたワインが生まれる。 砂質比率が高く、小石とガレストロ主体の 畑がモンテフォルティーニ。骨格ではサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ に劣るが華やかさ、優しさでは群を抜く。最も標高の高い畑がモンタル ビオロ。ガレストロ主体で若干の赤い粘土質が混じる土壌から比類なき エレガントなワインが生まれる。この畑は1985年から熟成期間を延ば しリゼルヴァとなった。(フレン チバリック熟成)もう1つのリゼ ルヴァがエルツァーナ。粘土 とガレストロが半分程度の比 率のリッチな土壌。パワフルで 濃密、目の詰まったワインを 生む。もう1つ面白いのがトレ ビアーノ。飾らない素朴なワイ ン。比較的遅めの完熟したトレビアーノから蜜のようなワインが出来上が る。トスカーナの昔ながらのスタイルのトレビアーノは今や貴重な存在と 言える。 ワイン 州 Barco Reale バルコ・レアーレ ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 2010 赤 750ml 2,000 ◎ Toscana 2008 赤 750ml 2,600 Toscana 2009 赤 750ml 2,600 ○ ○ 2008 赤 750ml 2,800 ◎ Toscana 比較的シンプルなワイン。ガレストロ土壌が主だが粘土質の強い畑など多岐にわたる。ステンレスタンク醗酵。仏産トノーで8ヶ月熟成。 Ambra 69D33 Fattoria ファットリア・アンブラ Carmignano "Montefortini" Ambra 69P74 Fattoria ファットリア・アンブラ Carmignano "Montefortini" カルミニャーノ・モンテフォルティーニ カルミニャーノ・モンテフォルティーニ 新入港 砂質比率が高く、小石とガレストロ主体の畑がモンテフォルティーニ。骨格ではサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリに劣るが華やかさ、優しさでは群を抜く。 Ambra 69M32 Fattoria ファットリア・アンブラ Carmignano "S.Cristina in Pilli" カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ Toscana アンブラを代表するワイン。カルミニャーノらしさをよく表しているワインで最も人気。平均樹齢30年。ライムストーン比率が非常に高い4haの畑。ワインはミネラル感が反映され、ストラクチャーがはっきりする。50%トノー、 50%小樽で12ヶ月熟成。 Ambra 69K36 Fattoria ファットリア・アンブラ Carmignano Riserva "Elzana" カルミニャーノ・リゼルヴァ・エルツァーナ Toscana 2007 赤 750ml 4,000 ○ Sangiovese90% Cabernet sauvignon10% 1haの畑から年産400ケースのみ生産。12ヶ月バリック熟成。カベルネをブレンドすることにより凝縮感の強いワインに仕上がっていてタンニンも豊富。 Ambra 69996 Fattoria ファットリア・アンブラ Carmignano Riserva "Vigne Alte" Ambra 69K37 Fattoria ファットリア・アンブラ Carmignano Riserva Montalbiolo カルミニャーノ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・アルテ カルミニャーノ・リゼルヴァ・モンタルビオーロ Toscana 2006 赤 750ml 4,500 Toscana 2007 赤 750ml 4,000 〇 〇 750ml 2,000 ◎ 375ml 5,600 〇 最も標高の高い畑がモンタルビオロ。ガレストロ主体で若干の赤い粘土質が混じる土壌から比類なきエレガントなワインが生まれる。この畑は1985年から熟成期間を延ばしリゼルヴァとなった。 Ambra 69K38 Fattoria ファットリア・アンブラ Trebbiano トレッビアーノ Toscana 2010 白 33年樹。ステンレスタンクで醗酵、熟成。南向き斜面に位置する畑からよく熟したトレビアーノを収穫。バランスの取れたテーブルワインで、今では珍しい昔っぽいトスカーナワイン。 Ambra 69997 Fattoria ファットリア・アンブラ Vin Santo di Carmignano ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ Trebbiano90% San Colombano10% 収穫後3月まで陰干し。スロヴェニア産の中樽で熟成6年間。 Toscana 2002 甘 TOP Cantine Dei Montepulciano, Toscana, Italia デイ | 48 最も高貴なトスカーナを造る“カテリーナ・デイ” 家族用に造ったワインに魅了された 1964年、現在の当 主カテリーナのお爺 さんであるアリブラン ド・デイが“ボッソー ナ”を購入し、葡萄を 植えた のが、 このカ ンティーナの始まり。 ボッソーナは古くから、 その土壌の複雑性と、 すり鉢状になった丘 陵地である為に水は けの良さ、日照量の多さを得ることから、この地域では最良の畑の1つ と言われていた。その後、1973年は“ボッソーナ”とは違う個性である 畑“マルティエーナ“と糸杉に囲まれた別荘を購入(この別荘が現在の デイのカンティーナとなっている)。当時は葡萄の段階で販売していた が、1985年、1樽だけ家族用にワインを造ったのだそう。『素晴らしか った。友人のセラーを 借りてシンプルに発 酵させたワインであっ たが、想像以上の味 わいで、一気に魅了 されてしまった』/ガリ レオ・デイ(カテリーナ の父)こうしてデイはワ イン造りを開始。199 1年にはそれまで歌 手として活動していた 娘カテリーナが現場に復帰。更に品質を高めている。『私達のやりたい 事は単純なことなの。モンテプルチャーノの中でも特に優れたテロワー ルを最大限に活かすこと。それだけ』/カテリーナ・デイ トスカーナのポムロール ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノはトスカーナのポムロールと称 されることがある。若いうちから柔らかく肉厚。硬さはなく、丸さ、ヴェル ヴェットのような質感がポムロールを連想させるのだろう。『本当に良い ワインは若いうちから飲める。果実の力がみなぎり主張する。熟成と共 商品記号 69M20 Dei デイ 造り手 に妖艶さを増していくが果実の力は失わな い』キャンティにもブルネロにもないヴィー ノ・ノビレの個性だ。 最良の畑“ボッソーナ” 最も重要な畑はボッソーナ。彼等の起源と も言える畑でリゼルヴァを造る畑だ。最も標 高が高く、トスカーナと言うよりはピエモンテ のような急斜面。水はけが良いので葡萄 粒は小さく、日照量は多いので果皮は厚い。 岩盤が地中20m に通っていて2003年の ような酷暑でも岩盤の上には水が貯まって いる為、葡萄が焼けることはなかった。黄 色がかった粘土質に小石や化石が混じる。 また、年間を通してウンブリアとの州境の湖からの冷涼な風が吹き抜け る為、カビの発生率が低く、昼夜の温度差によって酸度も落ちることが ない。もう1つの重要な畑マルティエーナ。ボッソーナより粘土が強く、 小石や岩の含有率は低い。グレーがかった表土はねっとりと重く湿度 を持っている。石灰比率は低く、標高も低くなる。この畑は柔らかいタン ニンと滑らか な質感をワイ ンに与えてく れる。最もヴ ィーノ・ノビレ・ ディ・モンテ プルチャーノ らしさを感じ させる畑。全 ての畑は有 機栽培を実 践。除草剤 は一切使用 しない。基本 的には有機肥料も与えないで、空豆などを植えることで窒素を補給す る。下草を年に1回、掻き込むことで土壌はストレスを感じないのだそう。 ワイン Rosso di Montepulciano ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ 州 Toscana ヴィンテージ 色 2009 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 ◎ セカンドワインのような立ち位置だが、マルティエーナの葡萄が中心になっている。各畑の下部の少し水分が多くなってしまう区画や若い樹が使われる。樹齢の高まりと共に、年々レベルが上がっていてお買い得なワインに なってきた。香の立ち上りはヴィーノ・ノビレ以上で楽しめる。 69M22 Dei デイ Vino Nobile di Montepulciano ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ Toscana 2008 赤 750ml 3,400 ◎ まさにポムロールのような柔らかい果実、口中ではヴェルヴェットのような質感で滑らか。若いうちから全てのバランスが取れているのが、このワインの素晴らしさ。色々な畑のブレンドで、それぞれの畑の個性を合わせること でバランスを取っている。赤身肉との相性は最高。 69M21 Dei デイ Vino Nobile di Montepulciano Riserva"Bossona" ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ・リゼルヴァ・ボッソーナ Toscana 2006 赤 750ml 5,800 △ 最も重要な畑。最も標高が高く、急斜面。水はけが良いので葡萄粒は小さく、日照量は多いので果皮は厚い。岩盤が地中20mに通っていて2003年のような酷暑でも岩盤の上には水が貯まっている為、葡萄が焼けるこ とはなかった。黄色がかった粘土質に小石や化石が混じる。 TOP Azienda Agricola Santa 10 Siena, Toscana, Italia サンタ・ディエチ | 49 子供が遊べる安全な畑から生まれるシエナのワイン シエナに残っていた古い畑を再生 トスカーナの中心に 位置するキャンティ 地区。そのすぐ南の 歴 史 ある 街 シエ ナ の郊外に位置する のがサンタ10。シ エナに5軒ほどしか 残っていないカンテ ィーナのうちの1つ で1.5ha の葡萄畑 と480本のオリーヴ の樹を含む8ha の土地を所有していて生産量は500ケースのみという 極々小さな造り手。オーナーであるジャンニ・マッソーネは会計士とし て生計を立てながらワイン造りに没頭し始める。シエナから近いコッリ・ セネージの友人であるパーチナのステファノ、ジョヴァンナ夫妻の指導 もあって自然な栽培・自然な醸造へ傾倒していくこととなる。 畑での自然に対するリス ペクト同様、中世の小さ い塔を修理した小さなセ ラーの中でもシエナの自 然を活かすべく、出きる 限り人為的介入を排除し たワイン造りを目指してい る。テロワールの表現に は向かないので培養酵 母は一切使用しない。葡 萄畑に住む自然酵母のみ。フィルターもかけない。ボトリング時の電動 ポンプまで不使用とし、栽培、収穫、醸造、ボトリングまで全工程を人 間の手によってのみ行っている。 エチケットに込められた想い 『母親から葡萄畑と中世の小さい塔を相続し、葡萄畑を整備。塔の地 下の部屋を修復していたら、そこはその昔ワイン貯蔵庫であったことが 判明した。その時このワイン造りという私の夢の選択は正しかったと確 キャンティにはないトゥーフォ土壌 信した』現在、ジャンニ・マッソーネ本人は会計士とワイン造りの両立。 『シエナの黄色い土“トゥーフ 奥様は大学の数学教師を辞め、自宅で小さなアグリツーリズモを経営 ォ”の畑を理解することから することでジャンニのワイン造りの夢を支えている。そんな家族を象徴し 始め、祖父母の時代のワイ ているのが特徴的なエチケット。『家族の生活の象徴である“家”と人生 ン醸造方法を研究し、実践 とワイン造りの象徴である“樹”。4つの葉は家族4人を表しています。 している』(ジャンニ・マッソ 生活とワイン造りを通 ーネ)土壌は火山噴火に由 し て 家族が 成長 し て 来する凝灰岩と砂を多く含 いくことをイメージして む特徴的な構成でキャンテ います』彼のワインは ィ地区には存在しない土壌。 既に驚くべき品質に 元々50年以上も放置され 到達しているが、まだ ていた葡萄畑は荒れ放題 ま だ樹 齢 の 低 さ な ど であったが土壌自体は健全 未熟な要素が多い。 性を保っていた。2003年、 しかし、彼のワインに 高品質なワインを造る為に一部を植え替え、2007年よりワイン造りを は中心にしっかりと上 始める。子供達と共に畑近くで生活していることもあり、農薬や殺虫剤、 質な酸の美味しさが 防カビ剤などを一切使用していない。そして、パーチナに倣って無施肥 存在している。樹齢が高まるのと共に、より複雑なワインへと進化する の自然農法を実践している。『畑では毎日、飼い犬と子供達が遊んで はずだ。進化するジャンニの仕事と高まっていく樹齢によるワインの成 いるが、薬品を使用していないので何の心配もない。最高の遊び場だ』 熟が楽しみでたまらない。 商品記号 10 69K62 Santa サンタ・ディエチ 造り手 ワイン Santa Subito サンタ・スビト 州 Toscana ヴィンテージ 色 2010 赤 サイズ 750ml 参考上代 3,200 在庫 ○ Sangiovese 20%, Canaiolo 20%, Ciliegiolo 20%, Colorino 20%, Trebbiano 20% サンタ10と全く同じ畑の若い樹を使ったセカンドワイン。柔らかく若いうちから楽しめる。サンタ10に比べるとシリアスさに欠けるが料理 との相性は素晴らしい。 10 69K61 Santa サンタ・ディエチ Santa 10 サンタ・ディエチ Toscana 2008 赤 750ml 4,800 ○ Toscana 2007 赤 1500ml 10,000 △ Sangiovese 60%, Petit verdot 20%, Cabernet Sauvignon 20% 10 69K60 Santa サンタ・ディエチ Santa 10 ≪1500ml≫ サンタ・ディエチ・マグナム ファーストヴィンテージ2007。最初のヴィンテージとは思えない完璧さ。サンジョヴェーゼの力強さが中心。 TOP Azienda. Agricola Palazzone Orvieto, Umbria, Italia パラッツォーネ | 50 5種類の品種をブレンドした伝統ワイン 造り手は25人しか存在しない 実はオルヴィエートの造り手は25人しか 存在しない。しかし市場には500種類以 上のオルヴィエートが存在する。これこそ がオルヴィエートの評判を落とした大きな 原因なのだ。葡萄を栽培し、ワインに仕上 げた段階でワインを買い取るボトラー(80 社もあるのだそう)が色々なエチケットを貼 って大量にスーパーマーケットなどに販売 していた為、オルヴィエートは安ワインの 代名詞のような扱いになってしまった。 『お陰で2500年続いている伝統的オル ヴィエートの評判は損なわれた。そして、 今そこから抜け出す為にオルヴィエートで 流行しているのがカベルネやメルローへの植え替えだ。オルヴィエート の造り手として最も愚かな行為だ。悲しいことだよ』実はオルヴィエート の歴史は古く2500年前、エトルリア人の時代に遡る。『海底が火山の 噴火によって隆起した土壌でアルジッラとコンカの混合土壌。粘度が 高く、保水力がある。この暑いウンブリアでもオルヴィエートの葡萄はこ の土壌のお陰で焼けない』 空豆を植えた緑の畑 60年代後半に父親がパラッツォーネ荘園を購入、70年に葡萄を植 樹、74年から葡萄の販売を開始、70年代後半には自家消費用ワイ ンを造り始めたが販売はしていなかった。84年に父親の亡くなったのを 機に本格的にワイン造りを開始した。当時は5種類の葡萄を混植して いたが、2000年には殆ど畑を植替え、区画毎に品種を分けて植えて いる。『品種毎に病気への耐性も違うし、熟すタイミングも違うので今で は分けて栽培し、品種毎に発酵させ、ブレンドしてから熟成させている。 商品記号 造り手 69K04 Palazzone パラッツォーネ 密植率も1500本 /ha から5000本/ha へ変更した』畑では ボルドー液以外の薬 剤は使用されない。 肥料も撒く事は無い。 畝 の 間 に空 豆を 植 えることで窒素を補 給。同時に急斜面 の畑の表土が流さ れるのも防いでいるのだそう。畑は標高250~300m でほぼ北側を向 いている。暑いウンブリアでは北側斜面の方が葡萄がゆっくり熟すので 高品質な葡萄が収穫できるのだそう。 グレケットがワインの骨 5種類の葡萄品種は18ha のば らばらに散った畑、それぞれの 土壌個性に合わせて植えられ ている。勿論、品種も土壌も違 うので熟度が違ってしまう。そこ が多品種ブレンドワインの難しい ところだが、最高のタイミングで 収穫できれば、それぞれの品種個性が独特の複雑味を表現し、バラ ンスしてくれるのだそう。『プロカニコはワインの肉でグレケットは骨。マル ヴァジアは香を与えてくれるし、ヴェルデッロはアルコールとボリューム を、ドゥルペッジォは酸を与えてくれる』ジョヴァンニ曰く、このブレンドや 収穫時期は長年の経験しかないのだと言う。『醸造面では空気圧での ソフトプレスと発酵期間の長さを意識している』 ワイン Dubini Bianco Umbria ドゥビニ・ビアンコ・ウンブリア 州 ヴィンテージ 色 サイズ 2010 白 750ml 1,700 ◎ 2011 白 750ml 2,000 ◎ Umbria 参考上代 在庫 Procanico, Verdello, Grechetto, Malvasia, Drupeggioのブレンド。圧倒的なコストパフォーマンスでありながら熟成にも耐えるしっかりとした骨格。 69N71 Palazzone パラッツォーネ Orvieto Classico "Terre Vineate" オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ Umbria Procanico 50% Grechetto 20% Verdello, Drupeggio, Malvasia 30% オリヴィエートらしさを表現するに最高の畑。収穫量はオリヴィエート平均の2/3程度にまで制限。収穫は全て手作業で行われる。土壌は沖積層と粘土層 が複雑に入り混じる。標高は210-340m。醗酵は房ごと、できるかぎり優しくプレスして20度以下で醗酵。ステンレスタンクのみで熟成。 69723 Palazzone パラッツォーネ Orvieto Classico Superiore "Campo del Guardiano" オルヴィエート・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・デル・ガルディアーノ Umbria 2006 白 750ml 3,500 〇 Procanico 50%,Grechetto 25%,Verdello, Drupeggio, Malvasia 25% 標高260mのCampo del Guardianoという単一畑から造られる。複雑な土壌で10mごとに地質が変わる。600ケースのみの生産。10月初めまで収 穫を遅らせることによって例外的な深みを持つに至る。オリヴィエート最高の畑の1つ。 69B36 Palazzone パラッツォーネ Grechetto グレケット Umbria 2009 白 750ml 2,100 〇 2010 白 750ml 2,900 △ △ △ Grechetto100% ウンブリアで歴史を持つグレケットの原種100% 果皮が厚く酸度も糖度も高いのが特徴。ステンレスタンクで非常に繊細で個性的に仕上がっている。 69N72 Palazzone パラッツォーネ L'Ultima Spiaggia Viognier ルルティマ・スピアッジャ・ヴィオニエ Umbria Viognier 100% 1991年に高密植で植樹されたヴィオニエ100% 8月後半から9月に収穫、冷却後バリック醗酵、バリック熟成。イタリアで最も完成度の高いヴィオニエと言える。 69724 Palazzone パラッツォーネ Muffa Nobile Umbria Bianco 69K05 Palazzone パラッツォーネ Muffa Nobile Umbria Bianco Sauvignon Blanc 100% ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ Umbria 2006 甘 375ml 6,800 Umbria 2007 甘 375ml 6,800 TOP Cantina dei Colli Amerini Pfornole di Amelia , Umbria , Italia コッリ・アメリーニ | 51 ウンブリア・トラットリアの定番ワイン 地元で人気の協同組合 イタリアの中央部ウンブ リアの南端に位置する 注目の D.O.C コッリ・ア メリーニ地区。その中央 部に位置する1975年 設立の革新的な生産 者協同組合がカンティ ーナ・デイ・コッリ・アメリ ーニ。実は今日、イタリ ア国内でもウンブリアワ インの人気が異常に高まっている。理由は明らかだ。葡萄造りにおいて 潜在的なポテンシャルを持つ土地であるのと同時に、醸造技術の近 代化、更には葡萄畑の改良が進んだことも重なってコッリ・アメリーニ地 区のワイン造りは大きく進化している。中でも、この5年間で確実に進歩 を遂げ、ウンブリアの D.O.C の中でも群を抜いて高いコストパフォーマン スを誇るに至っているのがこの共同組合。 アッティリオ・パーリによる醸造 醸造責任者には アッティリオ・パー リ氏。言うまでもな いが、古典派ブル ネッロのトップサル ヴィオーニ。リコル マやペルカルロを 産する人気ワイナ リー、サン・ジュス ト・ア・レンテンナ ーノ。サグランティ ーノの雄、アルナルド・カプライ。更にはガッティナーラの伝統派アントニ オロなどを表舞台へと押し上げた名醸造コンサルタントだ。彼の主導の 下、葡萄栽培から醸造に至るまで実験、研究が進められた。中でも特 筆すべきは『品種個性を表現するワイン造り』という観点のもとに①品 種個性に合った畑の選出(土壌、標高等)と②独自性の強いクローン の選出、③品種に合った仕立てと植樹率への変更であろう。ワインは 確実に上品さを増している。低価格帯のワインをいくつも試飲していると 葡萄品種由来の香や味わいの表現やテロワールの個性といったものよ りも、高級感であったり、味わいのボリューム感、アタックの強さ、甘さ、 商品記号 造り手 Amerini 69704 Colli コッリ・アメリーニ ワイン Poggio dei Salici "Trebbiano" ポッジォ・デイ・サリーチ・トレビアーノ アルコールの 高さに趣きを おいたものが 多いことに驚か される。化粧を 施し、どこの国 のワインだか、 何の葡萄だか 分からないワイ ンが多く不満を感じずにはいられなかった。しかし、カンティーナ・コッリ・ アメリーニの全てのワインはシンプルながら、その透き通った果実感と 豊富なミネラルが共通して存在していて、非常に繊細で伸びやかな酸 がある。このバランス感はある意味現代的で上品。ワインラヴァーが楽 しめるデイリーワインではないだろうか。 飲み飽きしないことが最も大切 ポッジオ・ディ・サリーチ・サンジョヴェーゼはウンブリア(アメリア地区、ナ ルニ地区)のサンジョヴェーゼ100%。活き活きとした酸と適度な熟度 を感じさせる。スミレの香、熟した黒スグリに適度の山苺。丸いタンニン は心地よい。ポッジオ・ディ・サリーチ・トレビアーノはアルヴィアーノ地区 産のトレビアーノ種で蜂蜜のように熟した香ながら柑橘系の爽やかな酸 を感じさせ引き締まった味わい。香草のような残り香と若干の苦味と塩 っぽさが口中を引き締める。どちら も無駄な化粧が一切なく、背伸び をしない素直な造りで飲み飽きさ せない。ワインが主張しすぎるので はなく、本当の意味で食事と寄り 添うワイン。 リーファー輸送デイリーワイン “5リットルボトル” 日本に輸入されている参考上代1 000円前後のワインは間違いなく 全てドライコンテナで運ばれている。 甲板の上に置かれ、赤道を2回越 えて日本に到着したワインがフレッシュ感を保てるはずがない。特に低 価格ワインは壊れやすく繊細。低価格ワインこそ輸送と保管状態が重 要なのではないでしょうか?テラヴェールでは容量を5リットルとすること で、この価格でも海上は勿論、イタリア国内、日本国内、倉庫もリーフ ァー輸送を実現。(750ml に換算すれば参考上代910円) 州 ヴィンテージ 色 Umbria N.V 白 サイズ 750ml 参考上代 在庫 1,400 ◎ 標高320mを越すアルヴィアーノ産。仕立はコルドン・スペロナート植樹率は4000本/Haで平均樹齢は20年。発酵はステンレスタンクで温度管理をしながら発酵。マロラクティックは行わない。 Amerini 69705 Colli コッリ・アメリーニ Poggio dei Salici "Sangiovese" ポッジオ・デイ・サリーチ・サンジョヴェーゼ Umbria N.V 赤 750ml 1,400 ◎ N.V 白 5000ml 6,000 ◎ 標高320mを越すアルメリア, ナルニ産。仕立はコルドン・スペロナートで植樹率は 4000本/Ha。平均樹齢:は20年。収穫は10月初旬。発酵はステンレスタンク。 Amerini 69D44 Colli コッリ・アメリーニ Bianco da Tavola ≪5000ml≫ ビアンコ・ダ・ターヴォラ Umbria 醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消費用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という 安さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。 Amerini 69D45 Colli コッリ・アメリーニ Rosso da Tavola ≪5000ml≫ ロッソ・ダ・ターヴォラ Umbria N.V 赤 5000ml 6,000 ◎ 醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消費用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という 安さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。 TOP Fattoria Milziade Antano Montefalco , Umbria , Italia ミルツィアデ・アンタノ | 52 サグランティーノの本来の姿を今に伝える 自宅地下のセラーで醸す 元々、サグランティーノはパッシート (甘口)用品種として植えられていた。 高い糖度を持っているがタンニンが豊 富で気難しい品種である為、陰干しし 甘く飲みやすくしていたのだろう。セッ コ(辛口)が造られるようになったのは 80年代後半と歴史は浅い。90年代 に入るとアルナルド・カプライが現代 風にアレンジしたサグランティーノ・デ ィ・モンテファルコを造り人気を獲得。 サグランティーノの知名度は一気に 高まり、多くの生産者がセッコを造り始めた。モンテファルコから1km ほ ど北西の丘、ベヴァーニャという町に位置するミルツィアデ・アンタノ。モ ンテファルコの老舗のワイナリーであり、ウンブリアには何処にでもある 極普通の農家。何も特別なことはない。元々は小作人として働いてい たが、現当主フランチェスコの父ミルツィアデが1969年に30ヘクター ルの土地を購入。ワイン造りとキアーナ牛の放牧を始めることとなる。1 975年、モンテファルコ・ロッソとサグランティーノ・パッシートを醸造開 始、80年代にはサグランティーノ・セッコの生産も始め、ボトリングまで 行うようになった。 2軒しか残っていない昔ながらのサグランティーノ サグランティーノは90年代のブームで随分と世界基準の味わいに近 づいたのかもしれない。しかし、本来のサグランティーノの滋味溢れる 野性味を素直に楽しめる機 会は確実に減ったと言える。 世界中でウンブリアの極一 部でしか表現することがで きないサグランティーノとい うワインの個性、圧倒的存 在感は今、途絶えようとし ているのだ。『今では本物の サグランティーノは少なくな った。僕が知る限りサグランティーノを真剣に追求しているのは他にア 商品記号 69K72 Antano アンターノ 造り手 ワイン Montefalco Rosso モンテファルコ・ロッソ ンタノしかいないよ』と語るの はジャン・ピエロ氏(サグラン ティーノの第一人者パオロ・ ベアのオーナー兼醸造責任 者)。パオロ・ベアのワインに も感じるが、アンタノのワイン は強さの中に柔らかく成熟し た果実を持っている。大きく 強いワインでありながら、しっ とりとして上品な質感。フランチェスコ氏曰く、『粗野で荒っぽく無作法 な喰えない奴』というサングランティーノ。『女性と同じでゆっくり時間を かけて熟成することによって丸く、上品にまとまり、成熟した色気を放つ ようになる』のだそう。豊富なタンニンと黒胡椒や鉄、丁子、ジュニパー ベリーのニュアンス。押し寄せるような濃厚な果実。若いうちはアタック の強さに奥が感じられないが、時間と共に花開きサグランティーノにし かない個性を感じさせる。『最近のフルーティーでドリンカブルなサグラ ンティーノには全く興味がない。長期の熟成に耐えうる、がっしりした体 躯のワイン、この地の伝統的ワインを造るんだ』 父親と同じことを続けていくだけ 彼の父親がそうであったように昔から普通に行われてきたワイン造りを 毎年繰り返す。ワイン作りは土壌から始まり、畑での葡萄樹のケアがク オリティーを左右するという父 親の教えの通り、フランチェス コは生活の大半を畑で過ごし ている。手作業で収穫した完 熟した果実をセメントタンクで 温度管理もせずに、自然酵母 のみで発酵、木樽での熟成。 いかなるフィルターも通さずボ トリングされることとなる。尊敬 する父親は3年前に亡くなっ た。現在ワイナリーは40ヘクタール、うちブドウ畑は12ヘクタール。弟 のファブリツィオと2人で畑仕事のほとんどをこなし、醸造に関してはフ ランチェスコ本人が1人で行っている。 州 Umbria ヴィンテージ 色 2009 赤 サイズ 750ml 参考上代 3,800 在庫 〇 Sangiovese 70%, Sagrantino 15%,Merlot 15% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタ ンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。18ヶ月間大樽で熟成させる。非常にデリケートなワイン。サグランティーノの荒々しいタンニンは十分に存在するが 割りと早いうちから飲める。 69K73 Antano アンターノ Montefalco Rosso Riserva モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ Umbria 2008 赤 750ml 5,500 〇 Sangiovese 85%, Sagrantino 10%,Merlot,Cabernet Sauvignon 5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵 母のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑ら かさを増していく。年間3000本のみの生産。 69K74 Antano アンターノ Sagrantino di Montefalco サグランティーノ・ディ・モンテファルコ Umbria 2007 赤 750ml 7,000 〇 Sangiovese 85%, Sagrantino 10%,Merlot,Cabernet Sauvignon 5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵 母のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑ら かで妖艶な独特の世界が広がる。年間6000本のみの生産。今や見かけることの少なくなった古典的なサグランティーノ。 TOP Azienda Agricola Fattoria La Monacesca Matelica , Marche , Italia ラ・モナチェスカ | 53 最も熟成する地白品種ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ 海のヴェルディッキオと山のヴェルディッキオ 以上となっている。 カステリ・ディ・イエジに 比べて認知度の低いマ テリカ。しかし、意外にも カステリ・ディ・イエジよ りも歴史は古い。また、 熟成という観点から見 ると数段上のポテンシ ャルを持っている。リゼ ルヴァ“ミルム”は15年 ~20年以上の熟成に 耐えるもので、熟成と共にリースリングのようなペトロール香をまとう。地 理的にはアドリア海から海洋性気候の影響を大きく受けるカステリ・デ ィ・イエジに比べ、60km 内陸に入ったマテリカは山に囲まれ内陸性の 気候となっていて標高も400~500m と高く冷涼。湿気を含んだ海風 の影響は山々に完全に遮断されている為にほとんど受けない。同じヴ ェルディッキオ種で も全く違った環境。 優れたワインであり ながら産地の規模 が非常に小さいこと、 山々に囲まれ陸の 孤島となる物流条 件の悪さがマテリカ ワインの普及を妨げ てきた。当主アル ド・チフォラ氏はマテリカの塩分を感じさせる程のミネラル感と高い酸度 に可能性を感じ、マテリカの育成に努めてきた。モナチェスカのワインは 透明感溢れる造りながらも豊かな表情を持つ。小高い丘の頂上部にカ ンティーナを構え、そのまわりに畑が広がっている。南西にはヴェルディ ッキオとサンジョヴェーゼ。北西にはシャルドネとメルローが植えられて いる。27ha の畑は平均35年以上とヴェルディッキオにしては樹齢が 高く、ベースとなるヴェルディッキオでさえ樹齢30年以上の樹が半分 元々塩田だった畑はミネラル分豊か 商品記号 造り手 Monacesca 69M33 La ラ・モナチェスカ 特筆すべきは豊富なミネラルを含んだ土壌。元々塩田であった関係で 表面は灰色がかった粘土質が覆っているが、地中深くにミネラルに富 む土壌が厚く続いていて 複雑な構成。高い樹齢 から密度の高さを、複雑 な土壌から味わいの深 みを、南向き斜面から強 い果実感を。そして、比 較的冷涼で昼夜の温度 差の大きさから高い酸度 を得ている。まさにヴェ ルディッキオにとって最高の条件が揃っている畑と言える。醸造に関し ては非常にシンプル。ヴェルディッキオは勿論、シャルドネに関しても品 種由来の香を最大限表現したいとの理由で一切の木を排除。発酵か ら熟成に至るまで4000リットル以上の大型のステンレスタンクで完結 する。冷涼な気候な為10月の初め頃まで完熟を待ち、収穫は人間の 手を使って行う。選別と同時に極めて軽いプレスをかけて発酵槽へ。 (この時点での SO2は添加しない)その後20度以下で15日程度の発 酵を行う。 4ヴィンテージをブレンドした“ミルム・20アンニ” ミルムは10月の最終週まで 収穫を遅らせたリゼルヴァ。限 界まで樹の上で熟させることで 豊かな厚みとエキゾチックな 香を得る。2008年マテリカは 好天に恵まれ、アルドは勿論ミ ルムの生産を決めた。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上 回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年という こともあり、最初で最後のミルム20アンニという記念ワインを造ることと なった。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年であ る2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。 ワイン Verdicchio di Matelica ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ 州 Marche ヴィンテージ 色 2010 白 サイズ 750ml 参考上代 2,400 在庫 ◎ ベースのワインながら全て手収穫。半分が30年以上の古樹、半分が6年程度の若樹となっている。時間が経つにつれ丸くとろりとした質感とリースリングのような香が出てくる。発酵から熟成まで全てステンレスタンク。低温醗酵で葡 萄本来の香を損なわないよう細心の注意を払う。酸化防止剤にに関しては発酵時の添加は無し、瓶詰め時に極少量の添加に抑えている。 Monacesca 69D53 La ラ・モナチェスカ Verdicchio di Matelica Riserva"MIRUM" ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム Marche 2007 白 750ml 3,900 〇 圧倒的に粘土の多い3ヘクタールの畑。10月の最終週まで収穫を遅らせる。限界まで樹の上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。全て手収穫で厳密に選果を行う。空気圧でやさしくプレスを施し、SO2は使 わないで醗酵に入る。発酵は低めの温度でゆっくり20日以上かけて行う。(ステンレスタンク)マロラクティック醗酵が始まるのは通常夏頃になる。最良年のみの生産。自他共に認めるマテリカ最高のワイン。 Monacesca 69D67 La ラ・モナチェスカ Verdicchio di Matelica Riserva"MIRUM" 20anni ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム・20アンニ Marche 2008 白 750ml 6,800 △ 2008年マテリカは好天に恵まれ、アルドは勿論、ミルムの生産を決めました。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年ということもあり、最初で最後の ミルム20アンニという記念ワインを造ることとなりました。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年である2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。 Monacesca 69799 La ラ・モナチェスカ "Ecclesia" Marche Chardonnay Monacesca 69P20 La ラ・モナチェスカ "Ecclesia" Marche Chardonnay エクレシア・マルケ・シャルドネ エクレシア・マルケ・シャルドネ Marche 2007 白 750ml 3,000 Marche 2008 白 750ml 3,000 〇 〇 500ケース/年産。砂質が入る北西向き斜面に植えられているシャルドネ。勿論、木樽を使わずにステンレスのみで熟成。どこかヴェルディッキオを連想させる苦味を余韻に残す。中部イタリアのシャルドネの中ではトップクラスの評価を 受けていてイタリア国内でも手に入り難いワインとなっている。 Monacesca 69937 La ラ・モナチェスカ "Camerte" Marche Rosso カメルテ・マルケ・ロッソ Marche 2006 赤 750ml 4,000 △ 5ヘクタールの特別な畑から造られる。粘土質の強く出ている畑でメルローにとって最高の条件が揃っている。粘度の高いねっとりとしたメルローと高い酸度のサンジョヴェーゼのブレンドで適度な強さのアタックと繊細な余韻を併せ持 つ。ステンレスタンクで28度まで温度を上げながら発酵。20日間のマセラシオンを行い果皮からの成分を抽出する。熟成にはこのカンティーナで唯一、新バリックを使っている。 TOP Soc. Agricola Sartarelli Castelli di Jesi, Marche, Italia サルタレッリ | 54 36種ものクローンをマスセレクション 最高のコストパフォーマンス この低価格ながら2010 年のヴェルディッキオ・ク ラシコはワインアドヴォゲ イドから88point の評価 を受けている。2008年 のヴィニタリーでも最もコ ストパフォーマンスの高 い白ワインにサルタレッリ のクラシコが指名されて いた。数多い土着白品種の中でヴェルディッキオが最も高いポテンシ ャルを持っている品種の1つということは間違いない。更にカステリ・デ ィ・イエジ地区はイタリアでも有数の高いコストパフォーマンスを誇る地 域であり、サルタレッリはその高い品質で 早くから注目を集めてきた。50ha 以上 の広大な畑を持ち、内30ha 以上がベ ースのヴェルディッキオ・クラシコに充て られる。一家族が経営するカンティーナ としては広大な畑だが、長い歴史の中で 一度も品質至上主義を崩していない優 良生産者。カステリ・ディ・イエジを引っ 張ってきたのは間違いなくこのカンティー ナである。サルタレッリはパトリッツィオ・キ アリーニ氏と夫人のドナテッラが経営して おり、エノロゴはアルベルト・マッツォーニ。 パトリッツィオは1990年まではパン職人であった。義父が1970年に1 4ha の葡萄畑を購入し、少しずつワイン造りにのめり込んでいったが、1 989年に義父が亡くなってしまう。パトリッツィオはこれを引き継ぎ一気 に品質を高めていった。 収穫量の60%は地ワインとして地元で直売 る。一定期間、一定量に限 って雑草も繁らせる。アンコ ーナの北西に広がる畑は 基本的に南東~南西向き。 樹齢は平均20年程度。 (ベースのクラシコは平均1 5年樹)驚くべきことに生産 量の60%は地元で量り売 りされている。これは選別さ れた良い葡萄のファースト プレスだけを商品にすることで品質を高める工夫であり、このお陰でリー ズナブルな価格も実現できているのだ。 36種のクローンを混植 現在、カステリ・ディ・イエジではほとんどの造り手が病気に強く、多産で 育てやすいクローン3種を植樹している。しかしサルタレッリは違う。昔 のカステリ・ディ・イエジを表現すべく36種類のクローンを混植している。 『昔はクローンという考え 方自体が存在しなかった。 だから自然と畑の中で 様々なクローンが共存し、 熟度、酸度、凝縮度、ど れをとってもそれぞれに ばらつきがあった。これこ そがワインにメリハリを与 えていたのだ』ワインはよ り複雑味を持つようになった。サルタレッリを一躍有名にしたのはバル チャーナと呼ばれる遅摘みによる辛口ヴェルディッキオ。バルチャーナ の畑は北東斜面に位置する為、急激な糖度の上昇は避けられる。よ って貴腐菌が付くまで収穫を遅らせることも可能になる。(2008年の 収穫は11月3日~18日の間6回に分けて収穫) 畑では防虫剤、除草剤は使わず、有機系肥料は必要に応じて使用す 商品記号 69N26 Sartarelli サルタレッリ 造り手 ワイン Verdicchio dei Castelli di Jesi "Classico" ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ 州 Marche ヴィンテージ 色 2011 白 サイズ 750ml 参考上代 1,700 在庫 ◎ 平均樹齢15年程度の比較的若い畑。南東~南西斜面、標高350m。畑は非常に広く31ヘクタールにもおよぶ。有機肥料のみ、収穫も全て手作業とこの広さにも拘らず徹底されている。醸造に関しては品種個性を表現す る為に余計なことをしないことが第一。第二に優しく扱うことと酸化を防ぐこと。 69F49 Sartarelli サルタレッリ Verdicchio dei Castelli di Jesi "Tralivio" ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・トラリヴィオ Marche 2009 白 750ml 2,400 〇 15ヘクタールの単一畑から造られる。区画ごとに熟度を見て別々に収穫。ベースのワインと違い厳しい選果を行い除梗せず空気圧で優しく圧搾。低温で醗酵させる。日照条件の良い畑だけに凝縮度が高く噛み締められるよう にねっとりとした質感。 69K75 Sartarelli サルタレッリ Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana" ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ Marche 2009 白 750ml 4,800 〇 北東斜面で特異な気象条件を有する9.5ヘクタールの畑。11月末までに数回に分けて収穫を行う。収穫は4~5房/樹に制限し、20hl/haまでにおさえることによりヴェルディッキオでもトップクラスの凝縮度を誇る。一部には貴腐葡 萄も混ざっている為、独特の風味を感じさせる。 69L42 Sartarelli サルタレッリ Passito パッシート Marche 2008 甘 500ml 4,300 △ TOP Azienda Agricola Le Caniette Ripatransone, Marche, Italia レ・カニエッテ | 55 リパトランソーネならではの長期熟成型ロッソ・ピチェーノ ロッソ・ピチェーノ唯一の石灰土壌 ヴェルディッキオで高名なマルケ州。州都アンコーナから南方、アブル ッツォ州に程近い南端アスコリピチェーノ県リパトランソーネの山奥にレ・ カニエッテは位置する。アドリア海に接し海洋性の気候を連想させるが、 全く異なる気候。海岸から8km しか離れていないので微妙に海風が 影響しながらも、標高は280~400m にも達し、昼夜の寒暖差が大き くなるという微気候。また特筆すべきは土壌。ロッソ・ピチェーノの生産 エリアでは極めて異例だが石灰分に富みマンガン、カルシウム等、必 要な養分を十分に含んでいる。 先代から続く自然農法 『PHが低い土壌な ので酸度を確保で きる。ワインは熟成 にも耐えるようにな る』適度に粘土質と 砂質が混ざる土壌 でロッソ・ピチェーノ というよりも北ピエモ ンテのような土壌構 成。畑では現当主 ジョヴァンニの父親 の代より有機栽培 が 実 践 さ れ 、除 草 剤も使わずに健全 な土壌が確保され ている。D.O.C ロッ ソ・ピチェーノはマル ケ州で最も広い生 産地域を持ってい るだけに D.O.C ロッソ・コーネロと比べ、品質よりも生産量を重視する 印象があるかもしれない。しかし、アッピニャーノ、オッフィーダ、リパトラ ンソーネ等の一部の生産地では量から質への転換が進み、次世代の 商品記号 造り手 Caniette 69H84 Le レ・カニエッテ 高品質志向の造り手が少し ずつ誕生している。更に 主 要品種のモンテプルチャー ノの特徴はその凝縮感やボ リューム感と考えられがちだ が、リパトランソーネのように 標高が高い産地で完熟を待 ち、最適のタイミングで収穫 されたものは酸度と糖度の バランスがとれるので長い熟 成に耐える偉大なワインを生み出す素質を持つ。 『私はガイアよ、ルクレッツィアじゃないわ』 カニエッテのワインは赤、白共に長熟タイプ。白ワインは若干の果皮浸 透を行い、果皮の成分を抽出している。ルクレッツィアはお姉ちゃんの 名前が付けられたパッセリーナ。ドライで爽やかな軽さが特徴のテーブ ルワイン。イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア(私はガイアよ、ル ク レ ッ ツ ィ アじ ゃ な い わ)という変わった名 前のワインはペコリーノ (トレビアーノの亜種) 100%。ここまで大柄 で複雑味のあるワイン に出会うことはない。 ペコリーノの最高峰と 言える。赤ワインは畑 ごとにボトリングしてい て最も石灰比率の高いネロ・ディ・ヴィーテは大樽で発酵、マロラクティ ックからバリックに移して熟成。まるでネッビオーロかアリアニコのような シリアスさがある。最もカジュアルなロッソ・ベッロは東向きの畑を中心 に色々な畑の葡萄をブレンドする。適度な熟度と全体を引き締める酸 がこのワインに品格を与えている。 ワイン Rosso Piceno "Rosso Bello" ロッソ・ピチェーノ・ロッソ・ベッロ 州 Marche ヴィンテージ 色 2009 サイズ 参考上代 在庫 赤 750ml 2,300 ◎ 赤 750ml 3,600 〇 750ml 7,500 〇 45%Sangiovese 45%Montepulciano 10%Cabernet Sauvignon レストランのグラスワイン向けに造るハイコストパフォーマンスワイン。若々しい果実感に噛める様な凝縮感。 Caniette 69H83 Le レ・カニエッテ Rosso Piceno "Morellone" ロッソ・ピチェーノ・モレッローネ Marche 2006 30%Sangiovese 70%Montepulciano 選別された優れた畑のみの葡萄を使用。(ヴィンテージにより異なる)よりモンテプルチャーノらしい果実味と高い熟度。ミネラルを十分に感じさせる。 Caniette 69066 Le レ・カニエッテ Rosso Piceno "Nero di Vite" ロッソ・ピチェーノ・ネロ・ディ・ヴィーテ Marche 2003 赤 6日間の醸しを経て、自然酵母のみで発酵。発酵は60hlの木樽で順調に進んだ。凝縮感が過去にないくらいに高く、強い葡萄だったのでマロラクティック発酵に進む段階でバリックに移し替え30ヶ月熟成させてみた。適度 な酸素との触れ合いによってワインはより一層強さを増し、しかも安定したようだ。ノンフィルターでボトリング。 Caniette 69N28 Le レ・カニエッテ Offida Passerina "Lucrezia" オッフィーダ・パッセリーナ・ルクレッツィア Marche 2011 白 750ml 2,200 〇 Marche 2010 白 750ml 3,600 〇 Marche 2004 甘 375ml 4,900 Marche 2005 甘 375ml 5,200 △ ○ 100%Passerina 80%ステンレスタンク熟成 20%バリック熟成。 Caniette 69N27 Le レ・カニエッテ Offida Pecorino"Io sono gaia non sono Lucrezia" オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア 100%Pecorino バリック発酵 12ヶ月バリック熟成後、6ヶ月ステンレスタンク熟成。 Caniette 69944 Le レ・カニエッテ Sibilla Libica Vino Santo Offida Passerina Caniette 69G47 Le レ・カニエッテ Sibilla Libica Vino Santo Offida Passerina シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ 100%Passerina 厳しく選別した特別な葡萄のみを使用。機械を使わずに自然風のみで乾燥させる珍しいヴィンサント。 TOP Cantina del Taburno Foglianise, Campania, Italia カンティーナ・デル・タブルノ | 56 『正統派カンパーニャ・ワイン』を醸す協同組合 ベネヴェントの楽しさ ネッビオーロやサンジョベーゼと同様にアリアニコの持つ品位、複雑さ、 余韻、タンニンの質、長熟の可能性は周知の事実であろう。紀元前ま でその歴史をさかのぼるアリアニコは別格だ。しかし、長い間この土地 の持つポテンシャルに甘んじてワインの品質向上に目を向ける生産者 は少なかった。(必要性に迫られることが無いほど恵まれていた産地だ ったのかもしれない)カ ンパーニャの生産地区 は単純な形で海岸地帯 と山岳地帯に分けること ができる。海岸地帯は 穏やかな気候に起因し、 爽やかさだけでなく、香 り豊かで、十分な凝縮 度を持った白ワインが多く産出される。一方、山岳地帯では、石灰岩 土壌や小石を含む粘土質より豊富なミネラルを得て、寒暖の差から伸 びやかな酸を得て緊張感のあるワインに仕上がる。カンティーナ・デ ル・タブルノは後者、山岳地帯の中心地ベネヴェントに位置する350 人もの構成員を抱える巨大協同組合。 文化を創る協同組合 象徴でもあるタブルノ山の東側にある丘陵 地帯、標高350m の地に合計700ha も の畑を持ち、アリアニコ、ファランギーナ、コ ーダ・ディ・ヴォルペ、ピエディロッソ等の地 場品種のみに拘り地域特性をしっかりと表 現したワインを造っている。赤葡萄は緻密なタンニン、味わいを引き締 める適度な酸、豊かなボディを持ち合わせる。白品種は厚みがあり、 商品記号 造り手 del Taburno 69N45 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ 決してぼやけることのない酸とアロマティックで温かみを感じとれる果実 味を持っている。まさにカンパーニャの食卓にぴったりのワイン。イタリア 国内でも最大規模の生産者協同組合ともなればマイナスイメージを持 つ人もいるかもしれない。しかし、プロドゥットリ・デル・バルバレスコ、テラ ミン同様、カンティーナ・デル・タブルノはテロワールを反映させた文化 とも言える地ワインを醸している。ある意味ではカンパーニャのワイン造 りを牽引している立場と言える。 樹齢150年(自根)のアリアニコ“ブエ・アピス” カンティーナ・デル・タブルノはカンパーニャワインのトップ生産者アント ニオ・カッジャーノやサン・グ レゴリオで醸造を手掛けたル イジ・モイオ氏を醸造責任者 に迎えた。更にフィリッポ・コ ーランドレアに率いられた25 名もの優秀な技術者を配備 して各農家に綿密な指導を 与えるように制度改正。化学 的なものを極力排除した農法、密植やグリーン・ハーヴェスト、厳しい 選果による収量制限、健全な葡萄を劣化させない醸造技術と設備の 拡充も進んでいる。そして最も重要なのが各契約農家の『健康で健全 な葡萄を育てる』という高い品質意識。彼らのフラッグシップワインでも ある樹齢150年を超える自根(プレ・フィロキセラ)のアリアニコが生み 出すブエ・アピスをぜひ試して欲しい。極めてパワフルでいながら、シル クのようなタンニンを持ち、計算つくされた複雑性、飲み手を説き伏せ るまでの凝縮度。ここに彼らのワインへの情熱と可能性が集約されてい る。 ワイン 州 Falanghina del Tabruno ファランギーナ・デル・タブルノ ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Campania 2011 白 750ml 2,200 ◎ Campania 2007 白 750ml 3,400 〇 Campania 2010 白 750ml 2,200 〇 Campania 2010 白 750ml 2,400 Campania 2009 白 750ml 2,600 Campania 2009 赤 750ml 2,300 〇 △ ◎ Campania 2004 赤 750ml 4,200 〇 Campania 2004 赤 750ml 12,800 △ 標高200~600mの各畑のブレンド。驚くべきコストパフォーマンス。 del Taburno 69B45 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Falanghina del Taburno "Folius" ファランギーナ・デル・タブルノ・フォリウス 遅摘み。30日間のマセラシオン後バリックで発酵、熟成。南東向き標高350m以上の5haの畑の葡萄100%。 del Taburno 69F51 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Coda di Volpe "Amineo" コーダ・ディ・ヴォルペ・アミネオ 標高200~600mの各畑のブレンド。ステンレスタンクのみ。 del Taburno 69F52 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Greco IGT "Beneventano" del Taburno 69B41 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Fiano IGT "Beneventano" del Taburno 69R22 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Aglianico del Taburno "Fidelis" グレーコ・ベネヴェンターノ フィアーノ・ベネヴェンターノ アリアニコ・デル・タブルノ・フィデリス 12月入港予定 Aglianico - 90%、Sangiovese - 5%、Merlot - 5% ステンレスタンクで発酵。熟成には大樽と使用済みのバリックを併用。 del Taburno 69B38 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Aglianico del Taburno "Delius" アリアニコ・デル・タブルノ・デリウス 30日間のマセラシオン。マロラクティックから新バリックで行う。 del Taburno 69B37 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Aglianico del Taburno "Bue Apis" アリアニコ・デル・タブルノ・ブエ・アピス カンパーニャにとって特別なワイン。200年の歴史を持つ畑のフィロキセラに侵されていない自根のアリアニコのみを使用している。40日間のマセラシオン。18ヶ月間バリック及び栗の木樽で熟成させる。圧倒的な凝縮度 を誇る。濃厚な果実の奥に酸とミネラルに支えられた芯がある。 del Taburno 69B44 Cantina カンティーナ・デル・タブルノ Falanghina Passito "Ruscolo" ファランギーナ・パッシート・ルスコロ 10月後半に収穫し2~3ヶ月間乾燥させてから発酵。12ヶ月間のバリック熟成。 Campania 2004 甘 500ml 5,000 〇 TOP Azienda. Vinicola Benito Ferrara Tufo, Campania, Italia ベニート・フェラーラ | 57 グレーコの原種を栽培する数少ない造り手 元“硫黄採掘場“から生まれるグレーコ グレーコの特徴的なナッ ティな風味や柑橘系の アロマは強烈でその果実 感は存在感なるもの。酸 度は高く、果皮には白葡 萄としては多めのタンニ ンを含む。10年程度の 熟成にも耐えうるポテン シャルを持ち、若い内は グレープフルーツの皮の ようなフレッシュさを味わえる。(熟成して全てが溶け合うとリースリング のように繊細で美しい余韻に)低地であるベネヴェントのグレーコは厚み のあるものに仕上がるが、ベニート・フェラーラの位置するサン・パオロ・ ディ・トゥーフォは全く別の個性。標高は500m を越し、トゥーフォと呼ば れる石灰質土壌と粘土が混ざり込む。またこの地域は80年代半ばま で硫黄の採掘場とし高名であり、未だに硫黄の含有率は高い。『硫黄と トゥーフォの独特のミネラルがこの地区のグレーコを独特の雰囲気にし ている。高い酸度と硬いミネラルはワインに深みを与えてくれる』 単一畑”ヴィーニャ・チコーニャ“ 畑では化学薬品を排除し、撒くのは極少量の銅と天然の硫黄のみ。雑 草や除去した葉や枝はそのまま土壌に返すという有機栽培をベースと した循環型農業を実践している。もともとサン・パオロ・ディ・トゥーフォは 丘の上に位置し風通しが良い為に病気やカビに侵されることが非常に 少ないのだと言う。彼等の最上のワインであるヴィーニャ・チコーニャは 商品記号 造り手 Ferrara 69P06 Benito ベニート・フェラーラ 平均樹齢50年を超える畑で、表土は グレーがかった粘土、地中はトゥーフォ 主体で硫黄含有量が極端に高い。よっ てベースのグレーコよりも硬くミネラル 分に富む。ベースのグレーコは数箇所 の畑のブレンドで平均樹齢は30年程。 栽培、醸造に関しては全く同じ工程で、 収穫は20kg ずつ手摘みされ、除梗、 5度で15時間コールドマセラシオンに 入る。優しくプレスし、20度以下で1ヶ 月間発酵が続けられる。 グレーコとコーダ・ディ・ヴォルペの相性 彼等のカジュアルワインの品質の高さには驚かさ れる。グレーコ・カンパーニャ”ドゥエ・キッキ“がそ れだ。『この地域のグレーコはミネラルが強すぎて 普段の食事には合い難い。そこでコーダ・ディ・ヴ ォルペを15%ブレンドすることで柔らかく仕上げた の』(ガブリエッラ)ドゥエ・キッキとは2粒という意味 でグレーコとコーダ・ディ・ヴォルペの相性の良さを 表している。グレーコを柔らかく飲む為のこの地域 の伝統であり知恵なのだそう。毎日飲んでも飽き ないワイン。『私達はこの地方の伝統を守りたい。 世界の味わいの流行に合わせる必要はない。あく までもこの地域のお爺さんお婆さんからも認められる味を守っていきた い。それこそが伝統で私達の存在する価値だと思うから』 ワイン Greco Campania "Due Chicchi" グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・キッキ" 州 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 白 750ml 2,400 ◎ 2010 白 750ml 3,000 ◎ 2010 白 750ml 3,600 〇 Campania 2011 Campania Campania Greco 85% Coda di Volpe 15% フレッシュで少し苦味のきいた味わいにコーダ・ディ・ヴォルペの厚みが加わる。年間4000本のみ。 Ferrara 69H86 Benito ベニート・フェラーラ Greco di Tufo グレーコ・ディ・トゥフォ Greco 100% 果皮の色、旨味が上手に抽出されている。発酵・熟成は全てステンレスタンクを使用。 Ferrara 69H87 Benito ベニート・フェラーラ Greco di Tufo "V.Cicogna" グレーコ・ディ・トゥーフォ・ヴィーニャ・チコーニャ Greco 100% 僅か1haのクリュ・チコーニャの葡萄のみを使用。樹齢は70年を越える。ステンレスタンクによる発酵は1ヶ月以上続き、熟成に関しても同じくステンレスタンクのみで6ヶ月間。圧倒的な凝縮感、複雑味を 持ちながらもグレープフルーツのような爽やかさ、苦味も。 Ferrara 69P07 Benito ベニート・フェラーラ Fiano di Avellino フィアーノ・ディ・アヴェリーノ Campania 2010 白 750ml 3,200 〇 Campania 2010 赤 750ml 2,300 〇 Campania 2006 赤 750ml 2,700 〇 Fiano 100% Lapioに位置するッ友人の畑の葡萄から造られる。少し熟成することにより真価を発揮する。 Ferrara 69K91 Benito ベニート・フェラーラ Aglianico Campania "Passo del Lupo" アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ Aglianico 100% 濃厚な果実を感じさせながらもアリアニコらしい酸が飲み飽きさせない。2日目以降複雑味を見せる。 Ferrara 69111 Benito ベニート・フェラーラ Irpinia Aglianico "Vigna Quattro Confini" イルピニア・アリアニコ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。非常に硬く強い酸が支配的。6日間果皮浸透。発酵はステンレスタンク。熟成は70%がステンレスタンク。30%がバリック(一部新樽)で9ヶ月間。3ヶ月間ボト ル内で落ち着かせてから出荷。 Ferrara 69729 Benito ベニート・フェラーラ Taurasi "Vigna Quattro Confini" タウラジ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ Campania 2005 赤 750ml 6,500 〇 Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。標高は600mにもなる畑で昼夜の寒暖差が極めて大きい南西を向く畑。完璧に熟したアリアニコを収穫後、直に発酵槽に投入。マロラクティック発酵からバリック に移す。30ヶ月間バリックにて熟成。 TOP Azienda. Agricola Perillo Castelfranci, Campania, Italia ペリッロ | 58 樹齢90年“プレ・フィロキセラ”コーダ・ディ・カヴァッロの実力 世界で一番遅い12月の収穫 恐らく世界中で葡萄が開 花してから収穫されるまで の期間が最も長い産地、 カステルフランチ。年によ っては12月の雪が降った 後に収穫されることもある という。ゆっくり少しずつ熟 していく萄葡はタンニンも アントシアニンも成熟し、 高い糖度と高い酸度を両立させることとなる。色々な要素が成熟し、 複雑味を帯びていく。『収穫が遅いと雨が心配じゃないかって?雨季 が過ぎたもっともっと後に収穫するんだ。だから雨は全く影響ない。20 03年もカステルフランチは寒かった。収穫も11月の第2週。葡萄が芽 吹き、生育し熟成していく過程が長ければ長いほど葡萄は色々な資質 を備えるようになる』 プレ・フィロキセラ90年樹のアリアニコ 例年11月中旬に入ってから収穫が始まるペリッロの畑はタウラジでも、 そのワイン名になっているタウラジ村ではなく、更に100メート程高い標 高であるカステルフランチに位置する。標高は680メートル程度。この 地域は年間を通して夜は0℃近くまで気温が下がる。昼夜の寒暖差が 激しく、丘の谷間から乾燥した空気が入り込む。ペリッロのタウラジはま るでバローロのように力強く、しっかりとした骨格を持っている。特筆すべ きはペリッロの所有する畑に育つアリアニコ。コーダ・ディ・カヴァッロと呼 ばれるアリアニコ の原種に近いクロ ーンであり、その9 0%は90年を越 す樹齢となってい る。そして90年を 越す樹のほとんど はフィロキセラの 害を逃れたプレ・ フィロキセラ。コー ダ・ディ・カヴァッロ(馬の尻尾の意)という名の通り、葡萄の房は通常の アリアニコよりも1.5倍程度長く垂れ下がり、果実と果実の間に隙間が できてしまう位に実なりが悪い。果実自体は小振りでありながら果皮は 厚くアントシアニンも豊富。更にはブルゴーニュのピノ・ファンのように結 実不良果実が1房に10粒程度入り込むのも特徴。通常の果実の1/4 商品記号 69954 Perillo ペリッロ 造り手 ワイン Irpinia Aglianico Rosso イルピニア・アリアニコ・ロッソ 程度にしか育たない結実不良の小さな果実が多いということは通常の アリアニコと比べると果皮と比べて水分比率が低いことになり、それだ け凝縮感を生む。果実と果実の間に隙間があり山間部の乾燥した風 がその間を通る為、雨や積雪があったとしてもベト病やカビに侵される 事がない。 結実不良が凝縮感を生む アリアニコはタンニン、酸共に豊富である為、ゆっくりと樹の上で成熟し ていくことが最も重要。『タンニンも酸も熟成しないと荒さが出てしまう』 何もかもが常識外とも思えるペリッロの仕事。更に驚かされるのが収穫 量。『剪定はしていない。高齢のコーダ・ディ・カヴァッロは自然と収穫 量が少なくなってしまい1 つの樹に1、2房しかでき ないんだ』果実が小さい上 に実なりが悪い。しかも1つ の樹に1房しか付かない葡 萄・・・。勿論、生産本数、 生産効率は極端に落ちる こととなる。※タウラジの規 定が100キンタリ/ha のと ころペリッロでは35キンタリ/ha。畑では薬剤も除草剤も使用しない。樹 が病気に対して抗体を持っていることと高地で乾燥している為病気自 体がほとんど無い。南西を向くカステルフランチの畑は棚造りにも似た 昔ながらのラジエッラ仕立。(昔から伝わる仕立で樹と樹の間に他の野 菜や果物を栽培していた)土壌は粘土質の下にカルシウム豊富な岩 盤があり、地表には白い石灰岩がところどころに顔を出している。下草 は自然に残され7月に年1回だけ刈り込みが行われる。(基本的には 不耕起)醸造所は自宅地下に位置し大樽5つと使用済みトノーが20 樽程度という小さなもの。畑はカステルフランチの3ha の他にモンテマ ラーノに1ha カステルフランチに近いが砂質が混じる自宅裏に0.5ha を所有する。これら全ての畑が全てタウラジを名乗れる区画であり、畑 毎に発酵、熟成させ熟成過程をチェックしながらタウラジにする樽とアリ アニコとしてボトリングすべき樽とに分けていく。また、購入した畑に樹齢 の古いコーダ・ディ・ヴォルペが植わっていて自家消費用に少しワイン を造っていた。このコーダ・ディ・ヴォルペにも絶品。カンパーニャの歴 史はマストロベラルディーノが作ったと言って良いだろう。アリアニコを筆 頭にカンパーニャの固有品種を世界に根付かせた功績は大きいと思う。 しかし、これから歴史を作っていくのはこのペリッロを始めとする小さくと も高品質に拘り、本当のアリアニコの個性を追求する新しい試みの中 から出てくるのではないだろうか。 州 Campania ヴィンテージ 色 2003 赤 サイズ 750ml 参考上代 4,500 在庫 〇 基本的にはタウラジと変らない。熟成期間が短いだけと言える。畑毎に熟成されている樽を定期的にチェックしていきタウラジの各畑のブレンド比率を決めていく。その過程で余ることとなる樽がこのアリアニコとなる。非常 にお買い得と言えるキュヴェ。 69N29 Perillo ペリッロ Taurasi Riserva タウラジ・リゼルヴァ Campania 2004 赤 750ml 6,000 〇 樹齢90年を超えるプレ・フィロキセラのアリアニコがメインに使われる。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫される葡萄は明らかに凝縮度合が違う。全ての要素が強く、ネッビオーロにも勝る複雑味を持ち合 わせている。カステルフランチから収穫されたワインは2年目以降のトノーで熟成。その他の畑から収穫されたものは大樽で熟成されている。 69D29 Perillo ペリッロ Coda di Volpe コーダ・ディ・ヴォルペ Campania 2008 白 750ml 3,600 〇 自宅裏にある小さな畑に植わっていたコーダ・ディ・ヴォルペ。自宅での食事用と近隣の数軒のレストランの為に毎年少量だけ造っているのだという。樹齢も不明であるが相当高い樹齢だと思われる。しっかりと味のある コーダ・ディ・ヴォルペで粘性も強め。蜜、オレンジピールなどの熟した香が支配的。 TOP Azienda. Agricola San Francesco Coata d’Amalfi , Campania , Italia サンフランチェスコ | 59 フィロキセラさえも寄せ付けなかった中世のワインが残る産地トラモンティ 遮断された土地アマルフィ 『世界で最も美しい海岸線』と 称され、ユネスコの世界遺産 にも認定されているアマルフィ。 美しい景観だけでなく、その独 特の文化が育っている。歴史 的には9世紀頃から繁栄した アマルフィ公国が独自の文化 を形成し、その後もティレニア 海に囲まれラッターリ山脈に隔てられたソレント半島独特の地形(海岸 付近に平地がなくいきなり崖になっている)によって、交通の便が非常 に悪かった為、外部の文化が入り込むこともなかった。現在ではイスラ ム文化の影響を受けた中世独特の建造物や史跡、自然環境とレモン や手漉し紙の特産品で人 気の観光地となっている。 2000年前から続くワイン 文化に関しても独自の路線 を進んでいる。イタリア全土、 勿論カンパーニャの平野部 も全てフィロキセラによって 一時壊滅状態になった訳 だが、本土から ティレニア 海、ラッターリ山脈によって遮断されていること、さらさらと軽い火山灰 土壌によってアマルフィはフィロキセラの害から守られる結果となった。 トラモンティ=日が沈む 自根の品種も含めアマルフィには固有品種が80種類も残っている。そ のほとんどの品種はソレント半島以外には存在しない。サン・フランチェ スコは2004年に設立された若いカンティーナで、代表はこの地を熟 知するボーヴェ・ガエターノ。ソレントでも非常に優れた土壌を持つと言 われるトラモンティに位置する。ソレント半島の中心部でティレニア海か 商品記号 造り手 69M29 San Francesco サン・フランチェスコ らすぐの断崖絶壁の上部、標高は550m に畑を所有。トラモンティとは 『陽が沈む』という意味を持っている。その名の通り三方を海に囲まれ たトラモンティは日没までの時間が長く、極端に長い日照時間を手に 入れ、元来高い酸度を保有するソレントの地葡萄は高い熟度を手に入 れることとなる。 塩味のアマルフィ・ワイン 畑では極力、化学肥料、薬剤の使用を抑 えている。急勾配の畑だけに機材は入るこ とができず、全ての作業は手作業。土壌 は石灰質と火山性土壌の混合。石灰が 腐敗し、崩れ、石礫になり、火山性と土壌 と合わさったもの。この土壌はワインにスト ラクチャーを与える。そしてトラモンティ最 大の特徴は海を感じさせる塩味。ミネラル の結晶のような太い塩味が食事のアクセ ントになる。白ワインは自根のビアンコレッ ラとこれまた自根のペペッラ(ピコリットと同種とも言われる)にファランギ ーナがブレンドされている。自根の葡萄は樹 齢も高く、野生種の為、結実が悪い。ペペッ ラは特に大きな粒は少しで小さい粒がほと んど。房は長く垂れ下がり隙間だらけ。果汁 に対して果皮の割合が異常に高く、必然的 に収穫量は少なくなり、凝縮度が上る。黒 葡萄はアリアニコ、自根のティントーレ、更に 自根のピエディロッソが育っている。ティント ーレはトラモンティにしか存在しない葡萄で、 やはり結実が悪い。更には育成に時間がか かる難しい品種で例年収穫は10月後半か ら11月にもなる。高い酸度、豊富なタンニンで長期熟成が可能。仕立 ては自根の葡萄樹に関しては伝統的な棚作りが採用されている。 ワイン 州 Campania Bianco"Altacosta" カンパーニャ・ビアンコ・アルタコスタ ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Campania [2010] 白 750ml 2,600 ◎ Campania 2011 白 750ml 2,800 ◎ 2,800 ◎ 2,800 ◎ 3,600 〇 フィアーノがブレンドされたことで、よりしっかりとした骨格を得ている。トラモンティ・ビアンコよりも長期熟成が期待できる。日本限定販売。 Francesco 69N46 San サン・フランチェスコ Costa d'Amalfi Tramonti Bianco コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ビアンコ 50% ファランギーナ、25%ビアンコレッラ(プレ・フィロキセラ)、25%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ビアンコレッラとペペッラは樹齢100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。 Francesco 69N47 San サン・フランチェスコ Costa d'Amalfi Tramonti Rosato Campania コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロザート 2011 ロゼ 750ml 60%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、30%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、 10% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。 69R24 San Francesco サン・フランチェスコ Costa d'Amalfi Tramonti Rosso コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロッソ 12月入港予定 Campania 2010 赤 750ml 40%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、40%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。熟成はステンレスとバリックを併用。 69B90 San Francesco サン・フランチェスコ Costa d'Amalfi Bianco Per EVA コスタ・ダマルフィ・ビアンコ・ペル・エヴァ Campania 2008 白 750ml 60% ファランギーナ、30~32%ジネストラ(プレ・フィロキセラ)、8~10%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ステンレスタンクで発酵・熟成。10ヶ月間の瓶熟。『エヴァ(奥様)の為に』というワイン名。 Francesco 69B92 San サン・フランチェスコ Tramonti Rosso Tintore "Pre Fillossera"E'ISS トラモンティ・ロッソ・プレ・フィロキセラ・エイス Campania 2007 100% ティントーレ(プレ・フィロキセラ)樹齢100年以上。古いものは300年!!! 大樽で12ヶ月、その後バリックで12ヶ月、瓶内で12ヶ月間熟成させて出荷。 赤 750ml 5,800 〇 TOP Azienda. Agricola Biologica Natalino del Prete San Donaci , Puglia , Italia ナタリーノ・デル・プレーテ | 60 樹齢70年のサリーチェ・サレンティーノの複雑味 プーリアでは貴重な70年樹 シチリアに次ぐ葡 萄栽培地としてイ タリアのみならず フランスにも葡萄 を提供してきた 大産地プーリア。 豊富な日照量と 乾燥した気候は 色調、糖分、凝 縮度、全てにお いてブレンド用葡 萄としては最高のものであった。一時期は100万キロリットルをという生 産量を誇っていたが、そのほとんどは北イタリアやフランスに輸送、ブレ ンドされプーリア産のワインとして販売されることはなかった。このような 歴史がプーリアの高品質ワインへの転換を未だに阻害している。ナタリ ーノ・デル・プレ ーテはプーリア 南端レッチェの 北、サン・ドナチ に位置する。1 0ha の所有地 にオリーヴと葡 萄を栽培してい て、若干小石 の混じった赤粘 土質の葡萄畑 を 7 ha 所 有 。 年間生産量は約2000ケースという極々小さな造り手。葡萄は現当主 のお爺さんが70年前に植えたもので、その樹齢の高さはこの地域では 今や貴重な存在となっている。 今や貴重な伝統的アルベレッロ仕立 樹齢の高い樹は収量を自然に制限してくれるだけではなく、水不足や 気候の望ましくない変化にも対応力があり、常に均衡のとれた状態を 保つことができる。乾燥で焼けることもなく、水分が多すぎて破裂するこ ともない。毎年収量は減っていくが品質は向上していっているのだと言 う。ナタリーノのワインはフレッシュで口中ではフルーツが前面に押し出 される。しかし、古樹の真骨頂はそこから。後口にはフルーツ以外の香 辛料、カカオ、タバコなどの風味がどんどん出てくる。これこそが古樹の 複雑味なのだろう。『多くの葡萄栽培農家は協同組合へ収めるべき量 商品記号 造り手 del Prete 69H14 Natalino ナタリーノ・デル・プレーテ が毎年決められている。よって生産性の低い樹齢の高い樹を引き抜き、 若く単純だが丈夫で多くの果実を着ける樹に植え替えることを余儀なく されている。多産で病気に強いクローンばかりだしね』残念なことにナタ リーノの周辺では年を追うごとに新しい畑への植替えが進んでいるそう で高品質ワインを造るという意思の下にワイン造りを行える環境は皆無 なのだ。『私は幸せなのだろう。私の一族には生産性という観念が持ち 込まれたことがないので今でも古いアルベレッロの畑を大切にする贅沢 が許される訳だから』彼の畑はアルベレッロ仕立て。手間は4倍かかり、 収量は1/2になるといういが品質は高い。数十年前までは伝統的に多 くの畑がこの仕立てだったが今ではほとんど残っていない。彼等はいつ からというわけでなく、ずっと有機農法で栽培してきた。 有機栽培とは内側から沸いてくる本能的なもの 1994年には認証も取得したそうだが、ビオロジック認証機関で許可さ れている農薬でさえも彼等は使用しない。除草剤も使用せず、施肥も 行わない(必要があればボルドー液は使用するが、天候の良い年には ボルドー液すら使わない)。醸造中も、セレクション酵母などは一切使 用せず、野生酵母のみで発酵させている。『畑を毎日手入れしていれ ば、剪定時の調整と、大地を生き生きと保つ下草の働きによって、十 分に自然な状態でクオリティーの高いワインを生み出すことができる。 発酵さえ葡萄と酵母がやってくれる。見守るだけ』と言うが、毎日の畑 のケアは楽な仕事ではない。自分のワインの質を決める土壌に外部か ら農薬を持ち込んだり、余計なケアをすることはダメージを与える以外 のなにものでもな いとの理由でビオ ロジック農法を続 けているのだと言 う。そして、近年 のヴァン・ナチュ ールに対する注 目に関しても独 特の考えを持っ ている。『有機農 法は簡単に収入 に結びつけられるような表面的な方法であるはずがない。内から湧い てくる本能的なものであって使命でなければならない。私にとっては使 命だ。それに従うことによってのみ飲み手や関る全ての人に癒しを与え ることができるのだ』そもそもワインとはこういう飲み物だったのかもしれ ない。出荷作業も手作業の為、1回の出荷は1000本以内に限るとの こと。入荷数にご注意下さい。 ワイン Salice Salentino "Torre Nova" サリーチェ・サレンティーノ・トッレ・ノーヴァ 州 Puglia ヴィンテージ 色 2009 サイズ 参考上代 在庫 赤 750ml 2,200 〇 85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。 del Prete 69L43 Natalino ナタリーノ・デル・プレーテ Primitivo"Nataly Salento" IGT プリミティーヴォ・ナタリー・サレント Puglia 2010 赤 750ml 2,600 〇 Puglia 2009 赤 750ml 2,600 〇 100% Primitivo 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。 del Prete 69L44 Natalino ナタリーノ・デル・プレーテ Salice Salentino "Il Pioniere" サリーチェ・サレンティーノ・イル・ピオニエレ 85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。 TOP Azienda. Agricola C.O.S Vittoria , Sicilia , Italia コス | 61 チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの透明感溢れるミネラル 毎日飲める価格を守りたい 『日雇い労働にでも、学生にで も、手の届く価格設定が我々の 設立当初からのポリシー。勿論 その思いは今も変わらない』創 業者であり共同経営者で栽培 から醸造までを手掛けるジュー ストとティッタは言う。『今日では 私達のワインは以前より若干高 い価格になっている。しかし、その品質と価格を見た場合、十分に納得 してもらえるものであると思っている』シチリア、ヴィットリアでの高品質ワ インの歴史は浅い。実際にコスが創業した80年代、高品質少量生産 ワイナリーは皆無であった。ブレンド用白ワインの供給地とされていたこ の地域で、高品質ワイン造りを志し、仲間3人で立ち上げた。醸造所に はバリックが並び、最先端醸造技術が導入された。その結果、無名の 造り手コスは90年代に入ると評価を上げ、名声はシチリア内に留まら ず、イタリア全土、更には海外でも高い評価を獲得、チェラスオーロ・デ ィ・ヴィットリアを代表する造り手となった。 自然へのリスペクト しかし、ジューストとティッタの挑戦はここで終わらない。『ワインを作るこ と自体は無意味だと思っている。僕等が興味を持っているのは、このヴ 商品記号 造り手 69P09 C.O.S コス ィットリアのミネラル、土壌の力強さと自分達のキャラクターをワインで 表現すること』更に栽培、醸造に関しても自然に任せたワイン造りへと 傾倒していく。畑では一切の薬剤を排除。除草剤も使用しない。醸造 所からはバリックが消え、大 量のアンフォラが地中に埋 まり、ステンレスタンクから 伝統的セメントタンクに変わ っていった。(現在はほぼ全 てのワインがアンフォラ又は セメントタンクでの発酵、熟 成)樽等の外部からの要素 をできる限り削ぎ落とし、シンプルな中にも深みを感じさせるワイン。より 研ぎ澄まされたような印象を受ける。 アフリカ文化に最も近いヴィットリア コスが畑を所有するヴィットリアはシチリア南端のラグーサの西に位置し、 オリーヴやグローヴ、アーモンドの樹が生い茂る。農作物も建築もアフリ カの影響を深く受けている。イタリアの中でも特殊な文化を持つ地域で その気候、土壌も独特。特にコスが所有する一帯は石灰質とケイ素質 が豊富で、更に凝灰岩と粘土質が混じる複雑な混合土壌で、そのパワ フルな土壌はワインに強い塩分を感じさせるほどのミネラルを与えると 同時に華やかな芳香をも与えてくれると言う。 ワイン 州 Frappato Sicilia フラッパート ヴィンテージ 色 2011 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 ◎ 100% Frappato di Vittoria とにかくいくらでも飲める。この品種の特徴である華やかなプライマリーノートはいつまでも続く。香ばしく生き生きしとした香りだ。50%はアンフォラで熟成し残りはセメントタンクでの熟成。これによ り、さらにフラッパートの畑の石灰質な、白いミネラリーな要素がはっきりと感じられる。少し冷やしめで、16度くらいで飲んでほしい。 69L79 C.O.S コス Cerasuolo di Vittoria 69733 C.O.S コス Pithos Rosso チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア ピトス・ロッソ セメント発酵 Sicilia 2009 赤 750ml 3,300 アンフォラ発酵 Sicilia 2008 赤 750ml 3,800 ◎ 〇 60% Nero d'Avola; 40% Frappato ピトス・ロッソは中身はチェラスオーロだが発酵・熟成共にアンフォラで行っている為 2008ヴィンテージよりDOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを名乗ることができなくなった。どちら も透明感のあるエレガントなワインだが明らかに違う個性を持っている。 69H35 C.O.S コス Nero di Lupo ネロ・ディ・ルポ Sicilia 2009 赤 750ml 3,500 〇 Nero d’Avola 100% フォッサ・ディ・ルーポ区の葡萄。完璧なまでに美しいワイン。香からミネラルを感じさせる。ネロ・ダーヴォラらしい海に由来する豊富なミネラルを存分に楽しめる。透明感があり、酸は練れていて質が 高い。50%セメントタンク、50%アンフォラによる熟成。 69736 C.O.S コス Syre シレ Sicilia 2005 赤 750ml 5,400 〇 Sicilia 2008 赤 750ml 4,000 〇 2007 赤 750ml 8,600 〇 100% Nero d'Avola シーリ区の葡萄。 69F20 C.O.S コス Maldafrica マルダフリカ Cabernet Sauvignon 45%,Merlot 45%,Nero d Avola 10% COSのルーツでもある記念碑的存在。ボルドーワインにも負けないしっかりとした骨格。 69F21 C.O.S コス Contrada Labirinto コントラーダ・ラビリント Sicilia 50% Nero d'Avola 50%Cabernet Sauvignon 鮮新世時代に期限を持つ、中くらいの堅さの砂とアペニン堆積土による混合土壌。石灰とケイ石、石灰凝灰岩などによる堆積層で構成されるミネラルに富んだ土壌。28 日間のマセレーション後ピジャージュ。時々リモンタージュを行う。熟成は30hlのオーク樽で24ヶ月、セメントタンクで6ヶ月、ボトルで12ヶ月。 69H30 C.O.S コス Rami ラミ Sicilia 2010 白 750ml 2,800 ◎ 50%Inzolia 50%Grecanico 昨年とまったく同品種同比率であるにもかかわらず、明らかに複雑で深みのあるワインに仕上がった。10日間のマセレーションがワインをさらにリッチにし、エキゾチックなフルーツの香りが岩そ のものを髣髴とさせる強いミネラル感の上にしっかりと乗っている。シュナンやガルガーネガに類似するグレカニコという偉大な品種は、熟成にも耐えうる。 69L80 C.O.S コス Pithos Bianco 69910 C.O.S コス Pithos Bianco≪1500ml≫ ピトス・ビアンコ ピトス・ビアンコ・マグナム Sicilia 2010 白 750ml 3,800 Sicilia 2008 白 1500ml 8,000 〇 △ Grecanico100%。アンフォラによる4ヶ月の発酵・マセレーション熟成。アンフォラを使用したはじめての白ワインで偉大な個性を持っている。非常に濃い黄金色は酸化に強く、成熟した香りとフレッシュな香りの絶妙なハー モニーをかもし出している。とても機密で、繰り返しよみがえる新鮮な果実、滑らかなタンニン、強いミネラル感と、芯の強さを秘めている。 TOP Azienda. Agricola Girolamo Russo Etna , Sicilia , Italia ジローラモ・ルッソ | 62 標高780m のエトナ火山北斜面から生まれる新生エトナ・ロッソ 注目が集まっているエトナ の北斜面標高約650m から780m の間に25ha ほどを所有し、15ha の葡萄畑のほかオリーヴ、ヘーゼルナッツなども栽培。樹齢は50年か ら100年を越えるものまであり、収量は1ヘクタールあたり35キンタル と超低収量。(これは 頻繁な摘果と収穫時 の選果による)古い 畑では葡萄樹の仕立 てはアルベレッロとい うエトナの伝統的な 株仕立をそのまま引 き 継 い で い る。 地 理 的にはランダッツォ村 の入口にある一番大 火山岩土壌から生まれる希少な赤ワイン きく最も標高の高いコ エトナ特有の火山性土壌の黒い土と溶岩石から豊富なミネラルを得る。 ントラーダ(クリュのことをシチリアではコントラーダと呼ぶ):サン・ロレンツ シチリアならではの強烈な陽光は北側斜面の為、適度に制限され、過 ォ。同じくランダッツォ村にある2つのコントラーダ:フェウドとカルデラー 熟を防ぎ、標高の高さから夜間の強い冷え込みを得て果実は高い糖 ラ・ソッターナ。カスティリオーネ・ディ・シチリア村にあるフェウド・ディ・メ 度と質の良い酸を手に入れる。エトナの北側斜面は非常に良い条件を ッツォの4箇所に分かれている。それぞれの畑はそれほど離れていな 兼ね備えているのだ。この付近の造り手と言えば、パッソピッシャーロや いのにも関わらず、特に地元の土着葡萄であり高貴品種ネレッロ・マス マルク・デ・グラッツィアのテッレ・ネッレ(ジローラモ・ルッソが畑を貸し カレーゼ゙、またネレッロ・カプッチョ(マスカレーゼの亜種)においても顕 ている)、更には奇才フランク・コーネリッセンと皆、素晴らしい結果を残 著にその畑ごとの個性 している。 の違いを示している。 フランク・コーネリッセンとガレージで始まった 2005年が初ヴィンテ 現当主ジュゼッペ氏は2003年にワイナリーを引き継ぎ、一族の財産 ージの新しいワインだ である伝統を尊重し が、それを感じさせな ながらも革新的に有 い落ち着きのあるワイ 機農法を取り入れ、 ンとなっていてガンベ 古いものと新しいもの ロ・ロッソはじめ専門誌 の調和をはかりながら で の 評 価 も非 常 に 高 新しい時代に突入し い。ジュゼッペ氏はピ た。ワイン造りは良き アニストとしても有名で、文学の教師でもある。『僕は、僕が今、生きて 友 人 で も あ る フ ラ ン いるこのエトナの一部であるという意識を語れるほど理性的に理解でき ク・コーネリッセンの影 てない。もっとエトナを突き詰めて理解することが大切』地域性や造り 響を受けつつも、ミク 手の個性を大切にするエスプレッソ誌でも注目されて、今後が楽しみ ロクリマの研究、畑ご な造り手。 との醸造などに拘り、独自のスタイルを追求している。畑はエトナ火山 長く協同組合による低価格ワインの産 地として捉えられてきたシチリアが大き く変わりつつある。密植や収量の制限、 醸造技術も革新され、高品質ワイン産 地へと変貌をとげている。その中心産 地はエトナであろう。暑い産地だけにエ トナ・ロッソは過熟気味で野暮ったく、 複雑味に欠けるという印象を持ってい る人も多いと思われるが、特にエトナの 北側斜面、それも標高の高い畑からは そんなイメージとは無縁の上品で奥行きのある酸を持ち合わせた何と も言えない魅力を持ったワインが生まれている。 商品記号 造り手 Russo 69P08 Girolamo ジローラモ・ルッソ ワイン 州 Etna Rosso 'A Rina ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Sicilia 2010 赤 750ml 3,400 ○ Sicilia 2008 赤 750ml 4,600 12月入港予定 Sicilia 2010 赤 750ml 4,600 △ 〇 12月入港予定 Sicilia 2010 赤 750ml 4,600 〇 エトナ・ロッソ・アリナ Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2% Russo 69F36 Girolamo ジローラモ・ルッソ Etna Rosso "Feudo" Russo 69R53 Girolamo ジローラモ・ルッソ Etna Rosso "Feudo" エトナ・ロッソ・フェウド エトナ・ロッソ・フェウド Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2% Russo 69R54 Girolamo ジローラモ・ルッソ Etna Rosso "San Lorenzo" エトナ・ロッソ・サン・ロレンツォ Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2% いきなりエスプレッソ誌で5グラッポリ獲得。しかも18.5ポイントと高得点。濃密ながらエトナらしいエレガンスを感じさせる素晴らしい出来栄え。 TOP Azienda. Agricola Graci Etna , Sicilia , Italia グラーチ | 63 パッソピッシャーロはシャンボール・ミュジニーなのか? バローロのようにありたい 『心から愛するワインはバローロだ。ジ ャコモ・コンテルノやバルトロ・マスカレ ッロ、ジュゼッペ・マスカレッロのバロ ーロは規律の中に偉大な厳格さを感 じさせる。時間とともに変化していく妖 艶さ、純粋さ。決して飲み疲れするこ となく、野蛮さもない』元々はミラノで 金融関係の仕事に就いていたという アルベルト・グラーチ。知性に溢れ、 自信に満ちている。やるべきことが決まっていて、自らが愛するワイン、 偉大なワイン、目標とすべきワインがクリアーに意識の中にあるからだ。 パッソピッシャーロの100年樹から 意外かもしれないが、エトナにはスキー場も存在する。それほどの高地 なのだ。グラーチの畑は エトナ火山の北側斜面、 今イタリアで最も注目を 集めている産地と言える かも知れないパッソピッシ ャーロ地区に位置する。 2004年に購入した所有 畑は標高600m の畑ア ルクリアと、標高1000m を越える畑バルバベッキの2つ。『何でこの畑を購入したかって?以前 の所有者がケチだったからだよ。ケチ過ぎて農薬なんて撒いたことない んだ。ここしかないと思ったよ』ネレッロ・マスカレーゼを中心にカリカンテ とカタラットを少量づつ栽培している。エトナの北側斜面は南側より極端 に昼夜の寒暖差が大きく、標高600m 以上の彼の畑は葡萄にとって 非常に厳しい環境になっている。ここには農薬を全くと言って必要とし ない環境がある。驚くべきことに1000m を越すバルバベッキの畑はそ の標高の高さ、冷涼な気候から害虫が少なく、病気もほとんど存在し ないそう。更には乾いた空気が絶えず動いている為、カビの繁殖も少な い。ボルドー液でさえほとんど使うことが無い。フィロキセラさえも活動で きず、樹齢100年を超えるプレ・フィロキセラのネレッロ・マスカレーゼが 今でも活躍している。ワイン造りにおける哲学は一点のみ『エトナという 土地が持つ個性や伝統を如何に表現するか』なのだという。栽培にお いては除草剤などを用いず、あくまでも伝統的な手法を尊重。醸造は オークの開放発酵桶で発酵(ベースのエトナ・ロッソのみステンレスタン 商品記号 造り手 クで発酵)、伝統的な 大樽を使用して熟成。 勿論、全てのワインは 自然酵母による発酵。 亜硫酸も最小限に抑 えている。長いマセラ シオン、長期間の大樽 での熟成、無濾過での ボトリング。まるでクラシ ックなバローロのよう。 葡萄果実そのものを表 現するかのようなワイン 造り。出来上がったワイ ンは今までのエトナのイ メージとは全く違う。バ ローロやバルバレスコ、 またはブルゴーニュに も通ずる。口中では整 然とした印象を与え、 飲み込んだ後の膨ら みのある長い余韻。強さではなく、圧倒的なフィネスで満足感を与えて くれる。 DRCのヴィレーヌ氏も愛飲 DRCのヴィレーヌ氏もグラーチを愛飲していて、カンティーナまで訪問 している。シャンシス・ロビンソンもグラーチを賞賛。『グラーチは若い造 り手だが注目に値する。 彼のワインはバローロ、バ ルバレスコ、もしくはブル ゴーニュのようだ』/シャン シス・ロビンソン。エチケッ トにはエトナチルネコが描 かれている。(1000年以 上昔からヨーロッパで一 番高い活火山であるエト ナに生息する犬)『私は自 然界の均衡をそこなうような除草剤や、その他いかなる科学的な薬剤 を使用しない。セラーの中でも、極力人間の関与を排し、フィルターも かけずにボトリングする。エトナと共存するのだから』 ワイン Graci Etna Rosso グラーチ エトナ・ロッソ 州 1月入港予定 Sicilia ヴィンテージ 色 2011 赤 サイズ 参考上代 在庫 〇 750ml ネレッロ・マスカレーゼ100%。果皮を漬け込んだマセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、自然酵母によるステンレスタンクでの発酵を経て、ステンレスタンクで熟成されます。火山に由来する暗褐色の土壌が主体 で、水はけが良いのが特徴です。いくつかの部分は砂質で、石灰質は多くありませんが、鉄分や窒素分が豊富な土壌。 69P17 Graci グラーチ Etna Rosso "Quota 600" エトナ・ロッソ・クォタ・セイチェント Sicilia 2010 赤 750ml 5,600 ○ ネレッロ・マスカレーゼ100%。「標高600m」という意味のQuota 600(クオータ セイチェント)。マセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、発酵・熟成ともトロンコニック(オーク製の開放型木樽)の大樽にて行います。熟 成期間は14ヶ月にも及び、成熟した果実の風味と力強い芯のある味わいが楽しめます。 69H19 Graci グラーチ Etna Bianco エトナ・ビアンコ Sicilia 2010 白 750ml 3,400 〇 3,900 〇 70%Carricante, 30%Catarratto パッソピッシャーロ村。エトナの北斜面、標高600~660mの畑でカッリカンテが1.5ヘクタール、カタラットが1ヘクタール。ヘクタール当たり6300株の密植。 69B53 Graci グラーチ Etna Bianco "Quota 600" エトナ・ビアンコ・クォタ・セイチェント Sicilia 2009 白 ゆっくりとソフトにプレス。自然酵母のみで発酵。ステンレスタンク。その後、マロラクティク発酵は人為的管理無しに自然に完了する。6ヶ月シュールリーの状態で熟成させてから出荷。 750ml TOP Azienda. Agricola Lamoresca San Michele di Ganzaria , Sicilia , Italia ラモレスカ | 64 13年間の人気レストラン経営から理想のワイン造りへ シチリアには美味しいと思えるワインが無かった 『そんなつもりはなかった』フィリッ ポ・リッツォはベルギーでイタリア 料理店を13年間経営していた。 シンプルながら本格的な料理とサ ービス。そしてフィリッポが厳選し たイタリアワインが評判で連日満 席の超人気トラットリア。ヨーロッパ でも食のレベルが非常に高いと言 われるベルギーにおいて個性的 で拘りの強い店として食通の間で は有名であった。同じベルギーで イタリアワインのインポートを手掛け ていたフランク・コーネリッセンとの 出会いがフィリッポの人生を大きく変える。日頃からシチリアワインに大 きな不満を持っていたフィリッポとフランクは意気投合。2005年シラク ーサ県、トマトで高名なパッキーノの真っ白い畑(石灰分が強く出ている 特異な畑で樹齢が高く、仕立はアルベレッロであったことが購入の決め 手に)0.85ha を購入。既にエトナに移住し、自らのワインを醸造してい たフランク・コーネリッセンに委託すると言う形で自らのレストランで供す るワインを造り始めてしまう。『当時、本当に美味しいと思えるシチリアワ インは皆無だった。ただ、美味しいシチリアワインを自分の店で出したく て・・・当初は趣味半分だった』 2006年に正式に誕生したラモレスカは所有するオリーヴ畑で育てて いるオリーヴの品種名“モレスカ”から名付けられた。標高430m のシ チリア中央部カタニア県とエンナ県の境界に位置するサン・ミケーレ・デ ィ・ガンザリアのコントラーダ“ジリオット”に位置する。特に石灰分の強い 白い土壌で樹齢が高く、仕立てはアルベレッロに拘っている。異常に暑 いシチリア内陸部特有の乾いた風がいつも通り抜ける。『自分の理想の ワインにとって理想の土地』 毎年変わる試行錯誤のワイン造り フィリッポは毎日をほとんど畑で過ごし、手間をおしまずケアしている。 病気にかかった樹は化学療法ではなく物理的アプローチで、一本一本 根引き抜き病害を抑える。土壌に窒素を送り込む必要があったとして も、肥料をつかわず、マメ科の植物を植えることで対処する。カビや菌 の病害には必要最低限の硫黄で対応するなど、極めて自然な栽培に とりくんでいる。 葡萄 は完璧に熟した状態 で収穫され、徐梗・ 破砕機にかける際、 若干の二酸化硫黄 を添加する以外は培 養酵母や乳酸発酵 をうながすバクテリー など一切添加されな い。モストはプラステ フランク・コーネリッセンに委託 ィ ック の 発酵 桶を 開 2005ヴィンテージはフランクのカンティーナで醸造・ボトリングが行わ 放した状態で、温度管理せずに発酵。赤ワインには長いスキンコンタク れた。しかし、2006年、フランクは畑を買い足し、更に自らのワイン造り トを、白ワインには短めのスキンコンタクトと使い分けている。熟成は使 に没頭していくこ い古しのオーク樽とセメントの発酵槽。『畑での仕事を無駄にしないよう、 と と な り 、 ラ モ レ できる限りシンプルな醸造にしたい。しかしながら、寒い地方ならばとも スカまで手が回 かく、シチリアの中部のように暑い地方においては、自然な醸造を成功 ら な く な る 。 『 結 させるためには酸化防止剤の使用は不可欠。最低限に抑えられた分 局ワインを造るこ 量ではあっても、使用しなければ発酵時のバクテリア汚染のリスクがあ とになり、抜け出 まりに高い。酵母添加も温度管理もせずに自然な発酵を行うため、あ せなくなった』フ えて最もリスクの高い破砕時に少量添加する方法を選択している』ワイ ィリッポは更に、 ンは安定感を増している。若干マセラシオン期間を短くし、ピュアな果 サ ン ・ ミ ケ ー レ ・ 実味と果実からくる甘味を前面に出している。タンニンに隠れることなく デ ィ・ ガ ンザ リ ア 素直に楽しめる。若いうちからバランスが取れているが熟成と共に表情 に畑を買い足し、ベルギーのレストランを売り渡し、シチリアに完全移住。 を変えるだろう。 商品記号 造り手 69F24 Lamoresca ラモレスカ ワイン Lamoresca Bianco ラモレスカ・ビアンコ 州 Sicilia ヴィンテージ 色 2009 白 サイズ 750ml 参考上代 4,000 在庫 〇 95%Vermentino, 5%Roussanne プラスティックの発酵桶の上部を開放し、酸素を供給しながら発酵。温度管理は行わない。マセレーションは最大でも2日間。4ヶ月セメント槽、8ヶ月使い古しのバリックで熟成させる。 色調からは想像できない軽やかさ。 69J94 Lamoresca ラモレスカ Nerocapitano ネロカピターノ Sicilia 2010 赤 750ml 3,600 〇 赤 750ml 4,000 〇 フラッパート100%のワイン。シチリアらしいヨード的なミネラルよりも石灰土壌由来のミネラルを感じる。繊細で伸びのあるワインでコスのフラッパートとは全く違った印象。 69F23 Lamoresca ラモレスカ Lamoresca Rosso ラモレスカ・ロッソ Sicilia 2009 Nero d’Avola 60 %, Frappato 30%, Grenache 10% 9月20日から10月15日に収穫。プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大30日間。8ヶ月セメント槽、4ヶ月使い古しのバ リックで熟成。 TOP Distilleria Varnelli Muccia , Marche , Italia ヴァルネッリ | 65 天然素材を焚き火で煮出す手造りアニスリキュール マルケのカフェコレットはアニスを入れる 通常カフェ・コレットを注文するとエス プレッソにグラッパが加えられるが、 マルケでカフェ・コレットを注文すると 注がれるのは必ずヴァルネッリのア ニス。バールでは飲み終えたデミタ スカップにヴァルネッリを注いでカッ プを洗うように楽しむ姿も多い。マル ケではヴァルネッリが当たり前なのだ。 古代ローマ人やエジプト人はアニス を万能薬として利用していた。食事 の後、ディジェスティーヴォとして胃 を落ちつかせる為に飲用したり、精 力剤としても利用されていた記録が ある。その香は頭痛を和らげる効果 もあるとされている。更には利尿作用 を高めたり、整腸作用もあるとされ、 呼吸器系にも良いと言われる。まさ に万能薬。その名残もあって今でも ヴァルネッリのアニスリキュールは漢方系薬局で販売されている。 自然素材を銅鍋で煮出す 高品質アニ スリキュー ルの造り手 としてイタリ アで 最 も 高 い評価を得 ているヴァ ルネッリ。1 868年にア ニスを中心 に香草、根、 果実、蜂蜜を使ったリキュールの造り手としてジローラモ・ヴァルネッリ によって創業された。元々シビッリーニの町に居を構えていて自然な環 境に恵まれていたこともあり、その地に自生する香草や草木、根を使っ 商品記号 69J53 Varnelli ヴァルネッリ 造り手 たリキュール造りに傾倒していった (今では国立公園と薬用植物の研 究所になっている)。リキュール・メー カーは大手資本下に入ることが多い が、一度も資本が入ることなく、家族 経営を続けている。厳選した自然の 素材を銅鍋で煮出して、その要素を 抽出するという職人による手造りによ って質を保ち続けている。現在でも ラベリングマシーンや品質管理はオ ートメーション化されたが蒸留部門 は一切機械化していない。現在は4 代目でシモネッタ、マリードナテッラ、 オリエッタ、マリアの4人の女性達で 運営されている。 “苦く”なければ本物のアマーロとはいえない ヴァルネッリの名前を最初に世間 に浸透させたのはアマーロ“シビッ ラ”。リンドウの根やカリッサイアキー ナの含有率が極端に高いことから、 当時は抗マラリア剤、解熱剤として 珍重されていた。更に2代目のアン トニオの代に大きな飛躍を迎えるこ ととなる。彼はマルケ州に古くから 普及していたアニス酒のレシピを更 に洗練させ“ヴァルネッリ”を考案し た。このエレガントで他には真似で きない独特の風味のアニスは当時、 高感度なソムリエや食通の間で大 きな話題となった。今でもヴァルネ ッリのアニスは当時のレシピを忠実 に守っている。ヴァルネッリのアニス、 そしてアマーロは全て自然の素材から造られる。キナの根、アニス、セ ージなどの香草、かんぞう、ウコン、甘味は砂糖を加えるのではなく蜂 蜜。カラメル色素は一切使用しない。 ワイン 州 L'Anice Secco Speciale Varnelli Marche アニス・セッコ・スペシャーレ・ヴァルネッリ ヴィンテージ 色 N.V リキュール サイズ 700ml 参考上代 4,600 在庫 ◎ 厳選したアニスシードから造られる特別なアニスリキュール。地元ではカフェコレットと言えばグラッパではなくヴァルネッリのアニスが加えられるのがあたり前。ソーダ割りやグレープフルーツと共に食前酒として食欲を増進さ せたり、食後酒として胃を落ちつかせたり、アイスクリームにかけたりと幅広く使われている。最も一般的でお薦めなのはロックや水割り。純粋にアニスの味わいが楽しめる。 69J54 Varnelli ヴァルネッリ Amaro Sibilla アマーロ・シビッラ 2月入港予定 Marche N.V リキュール 700ml 4,600 ◎ 直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と なっている。 69J55 Varnelli ヴァルネッリ Amaro Tonico アマーロ・トニコ Marche N.V リキュール 500ml 4,800 〇 直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と なっている。こちらはアルコールが低く、よりハーブのニュアンスが強く出たヴァルネッリらしいリキュール。 TOP Distilleria La Valdotaine Saint Marcel , Valle d’Aosta , Italia ラ・ヴァルドタイネ | 66 グラッパの名産地アオスタを代表する造り手 アオスタの老舗蒸留所 ラ・ヴァルドタイネは19 47年に設立された老 舗ディスティラート。50 年以上もの間、アオス タの伝統的食文化に貢 献する為に活動してき た。今ではこの 地方を 代 表 す る サ ン・ マ ルセ ルの生ハムやジェネピ ー・リキュール、そして 数々のグラッパの蒸留、 モンテ・ビアンコの麓で 育ったりんごを使ったシ ードルも手掛けている。 ご紹介するグラッパは アオスタのチェントロに 実在するバール・パパ・ マルセルから名付けられた。元々はこの店で提供されていた特別キュ ヴェであったが店の客の評判があまりにも良かったために商品化される ことになったもの。 味わい”。グラッパは素材 を抽出する媒介であって、 このグラッパは素材を味 わう為のものなのだ。グラ ッパ自体は直火蒸留器と 湯煎式蒸留器を併用して 蒸留している。ヴィナッチ ャはアオスタの各生産者 から購入。使用される品 種は70%ピコテンドロ(ネ ッビオーロに近い品種)、20%プティ・ルージュ、10%ガメイ。酸化を 嫌い、できる限り早い蒸留に拘っている。 独特の美味しさ“リコリス” グラッパ・リクリッツィアはリコリスの根が1本遣っている。日本では、まだ まだ馴染みが薄いかもしれないが、ヨーロッパではリコリスの根は天然の 甘味料として多用されていて、リコリスの飴やガムは幼少期から、誰も が親しむ味。砂糖 の甘みと違い爽や かさを併せ持ち、 独特の風味も特 徴。糖度は砂糖の 天然素材パパ・マルセル 数十倍とも言われ、 自然に自生した果実、又は自ら選別した健全な果実を購入し、重曹 余韻が長いことも (天然の無機物質)を水に溶かして洗浄。その後、手作業で腐敗果や 砂糖との大きな違 痛んだものを選別する。手作業でボトル内に果実(又は根、ハーブ)を い。昔から整腸作 投入し、グラッパで満たす。これが全工程。加えられるのは天然の果 用 が あ る と さ れ 、 実、根、ハーブのみ(一部栽培)。時間とともに素材のエキスが抽出さ 薬 と し て も 利 用 さ れ色素も出てくる。勿論、色素、香料、糖分は加えられることはないし、 れていた。グラッパ・トゥルヌヴィスはリコリス、アニス、リンドウなどが漬け フィルターを通すこともない。シンプルな造りだが、これこそが最も素材 込まれたもの。こちらもリコリスとアニスの深い味わいが楽しめる、この造 感を感じさせる手法なのだと言う。実際、口中に含めば、その素材感に り手ならではの味わいで、他には存在しえない唯一無二のものとなって 驚かされる。何かで隠すことも、何かで補うこともない“素材そのものの いる。 商品記号 造り手 Valdotaine 69M34 La ラ・ヴァルドタイネ ワイン Grappa "Papa Marcel"Tournevis グラッパ・パパ・マルセル・トゥルヌヴィス(リコリス、アニスなど) 州 Aosta ヴィンテージ 色 N.V 蒸留 サイズ 700ml 参考上代 5,000 在庫 ○ リコリス、アニス、リンドウなどが漬け込まれたもの。こちらもリコリスとアニスの深い味わいが楽しめる、この造り手ならではの味わいで、他には存在しえない唯一無二のものとなっている。40度のグラッパでありな がら、ほとんどアルコールを感じさせないほどに馴染んでいる。 Valdotaine 69M35 La ラ・ヴァルドタイネ Grappa "Papa Marcel"Liquirizia グラッパ・パパ・マルセル・リクリッツア(リコリスの根) Aosta N.V 蒸留 700ml 5,000 ○ ヨーロッパではリコリスの根は天然の甘味料として多用されていて、リコリスの飴やガムは幼少期から、誰もが親しむ味。砂糖の甘みと違い爽やかさを併せ持ち、独特の風味も特徴。糖度は砂糖の数十倍とも言われ、余韻 が長いことも砂糖との大きな違い。昔から整腸作用があるとされ、薬としても利用されていた。 Valdotaine 69M36 La ラ・ヴァルドタイネ Grappa "Papa Marcel"Genepy グラッパ・パパ・マルセル・ジェネピー(ジェネピー) Aosta N.V 蒸留 700ml 5,000 〇 ジェネピーはアルプスの西側の高地にのみ生息するヨモギの仲間。採取することが難しく、栽培も困難であることから貴重なハーブと言われている。独特の爽やかな風味で始まり、後口は甘みさえ感じさせるほど に充実した香を持っている。 Valdotaine 69M37 La ラ・ヴァルドタイネ Grappa "Papa Marcel"Erbe Miste グラッパ・パパ・マルセル・エルベ・ミステ(色々なハーブ) Aosta N.V 蒸留 700ml 5,000 〇 イラクサ、カモミール、サルヴィア…。色々な種類のハーブが詰め込まれている。ボトル毎に内容が若干異なる為、味わい、風味にも若干の違いが出る。漬け込む時間が長いほど強烈な風味が放たれる。最もオーソドック スながら飽きのこない味わい。 Valdotaine 69M38 La ラ・ヴァルドタイネ Grappa "Papa Marcel"Mirtillo グラッパ・パパマルセル・ミルティッロ(ベリー) Aosta N.V 蒸留 700ml 5,000 〇 高地に自生するベリーの1種。果実は紫がかり、その甘みと酸味が人気の果実。グラッパに漬け込むことによって徐々に色素と甘みが抽出され、リキュールのような甘みと果実感を得る。比較的浅い漬け込みでも風味が 出るが、しっかりと抽出されると、より果実感を楽しめる。 Valdotaine 69M39 La ラ・ヴァルドタイネ Grappa "Papa Marcel"Albicocca グラッパ・パパ・マルセル・アルビコッカ(アプリコット) Aosta N.V 蒸留 700ml 5,000 〇 その独特の風味で人気のアプリコット。他の果実にはない個性的な風味は杏仁豆腐など世界中で愛されている。比較的寒い地方でも栽培が可能で甘みも十分に蓄える。漬け込みには時間が必要だが漬かりきれが、甘 みたっぷりの風味豊かなグラッパとなる。 TOP Distilleria Sibona Piobesi d’Alba , Piemonte , Italia シボーナ | 67 最古のグラッパ蒸留所シボーナ 蒸留所登録番号NO.1 ピエモンテにおける蒸留 酒の歴史は古い。144 3年にこの地域での税関 書類上に蒸留酒の記述 を見つける事が出来る。 ( 当時はグラッパという 名称ではなく、プランタと 呼ばれていた)ピエモン テがアクアヴィーテを生 産している歴史ある州の1つである事がうかがえる。ピエモンテ州アル バから数キロメートル離れたピオベジ・ダルバのロエロ地区にシボーナ蒸 留所は位置する。ピエモンテ州だけでなく全州のソムリエから厚い信頼 を集め、星付きリストランテには必ずと言って良いほどにオンリストされ ている老舗ディステ レリア。その歴史は1 00年を越す。U.T. F(蒸留所商取引監 督機関)の登録ナン バーは“ 0 0 1 ” 。全 国で最初に登記さ れている最古の蒸留所である。 ワイン生産者からの信頼 長い歴史の中で1度もぶれることなく品質至上主義を貫いてきたシボ ーナは造り手からの信頼も厚い。マッテオ・コレッジア、コンテルノ・ファ ンティーノ、レナート・ラッティ、マッソリーノ、ピオ・チェザーレ、ヴィエッテ 商品記号 造り手 ィ、エルヴィオ・コーニョ・・・。シ ボーナへヴィナッチャを提供す る周辺の生産者もビッグネーム が揃っている。『良いグラッパを 造るには、まず高品質の葡萄生 産者の協力が必要』皆、最高の 状態で搬入に協力してくれると いう。 アルコール57.5%のトゥットグラードの深み 設立当初よりシボーナは葡萄の搾りかす(ヴィナッチャ)の鮮度に強い 拘りを持っている。更に、単一品種で のグラッパ造りに拘り続けてきた。厳選 された新鮮なヴィナッチャを使って、そ れぞれの葡萄の香や成分を最大限に 引き出す。香り高く、その年の葡萄の アロマを表現したグラッパを目指してい る。また、葡萄の性質に合わせてステ ンレス、もしくは木樽での熟成も行って いる。中でも注目したいのが“トゥットグ ラード”グラッパ・ディ・バローロ。毎年 決まった造り手のヴィナッチャを使用 する。(バローロ、ラ・モッラ、セッラルンガ、モンフォルテのバローロのヴ ィナッチャ)絞りきったヴィナッチャは各生産者から同じ日に搬入され、 香が飛ばないうちに蒸留に入る。中程度のオーク樽で熟成した後、リム ーザン産新バリックに入れて熟成。その後、加水を極限まで抑えてボト リングすることで圧倒的な香と深みを得ている。 ワイン 州 69511 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Dolcetto 69512 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Moscato 69513 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barbera 69986 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Nebbiolo 69514 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Arneis 69515 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Brachetto 69516 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barbaresco 69517 Sibona シボーナ ≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barolo 69H20 Sibona シボーナ ≪Tutto Grado≫Grappa di Barolo アルコール57.5% 69D42 Sibona シボーナ ≪Riserva speciale≫Grappa di Barolo invecchiata 69518 Sibona シボーナ Liquore all'Aloe e Miele in Grappa Finissima 69955 Sibona シボーナ Amaro Sibona 69912 Sibona シボーナ Gocce di Grappa グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ドルチェット・ステンレスタンク熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・モスカート・樽熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルベーラ・樽熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ネッビオーロ・ステンレスタンク熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・アルネイス・ステンレスタンク熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ブラケット・ステンレスタンク熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルバレスコ・ステンレスタンク熟成 グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バローロ・樽熟成 ≪トゥット・グラド≫グラッパ・ディ・バローロ 57.5 リゼルヴァ・スペシャーレ・グラッパ・ディ・バローロ・インヴェッキアータ アロエ(アロエヴェラとハチミツを加えたグラッパ) アマーロ・シボーナ ゴッチェ・ディ・グラッパ(グラッパ入チョコレート) 年1回輸入。寒い時期に入ってから手造りされるグラッパ入チョコレート。中身のグラッパはモスカート。 新入港 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 Piemonte N.V 蒸留 500ml 3,700 Piemonte N.V 蒸留 500ml 3,700 Piemonte N.V 蒸留 500ml 3,700 Piemonte N.V 蒸留 500ml 4,200 Piemonte N.V 蒸留 500ml 4,200 Piemonte N.V 蒸留 500ml 4,200 Piemonte N.V 蒸留 500ml 6,100 Piemonte N.V 蒸留 500ml 6,100 Piemonte N.V 蒸留 500ml 7,200 Piemonte 1999 蒸留 500ml 18,500 Piemonte N.V 蒸留 500ml 3,600 Piemonte N.V リキュール 500ml 3,500 Piemonte N.V チョコレート 300g 4,500 在庫 ◎ ◎ 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ○ ◎
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