2014 年 6 月（第 24 号）中国ビジネスニ中国ビジネスニュースビジネスニュース編集：編集：香川県上海ビジネスサポーター香川県上海ビジネスサポーター川田真理子今月の注目トピックス注目トピックス ■ 「日系通販サイト日系通販サイトのサイトの人気商品から人気商品から見から見る中国人消費者の中国人消費者のニーズ」ニーズ」ＥＣ市場の成長に比例して、筆者のネットショッピングに費やす額もますます伸びています。先日、いつものようにネットで買った商品が、自宅に配達されてきたのですが、少し驚く事がありました。それは配達員が上海人だったからです。彼は管理職や経営者ではなく、一般の配達員です。宅配業界だけでなく、サービス業全般において、従事者のほとんどが外地からの出稼ぎ労働者である中で、上海人がやっているのは珍しいのです。この若い上海人曰く、ネットショッピングの増加で、彼の月収は 8,000～10,000 元（約 13.2～16.5 万円相当）にもなるそうです。 2013 年の上海市における平均給与が約 5,000 元（約 8.25 万円）ですから、この配達員の給与は平均を大きく上回る水準です。余談が長くなりましたが、ＥＣ市場の成長を肌で感じる出来事でした。さて先日、中国で日系通販サイト「品店（Pin Store）」を運営する住友商事グループの住商電子商務（上海）有限公司の董事長からお話を聞く機会がありました。日本で「爽快ドラッグ」という通販サイトを運営し、楽天市場で 5 年連続グランプリを受賞している同社が、中国市場に進出したのは 2012 年 4 月。通販業界最大手の「Ｔモール」（中国名：天猫商城）への出展から始まり、同年 9 月には自社サイトを立ち上げ、つい先日の 5 月 26 日には業界第二位の「京東商城」にも出展しています。上海市郊外の青浦に物流倉庫があり、上海や華東地区だけでなく、華南地区や華北地区にも配送しています。中国のＥＣ業界におけるＢ2Ｃ取引においては、「Ｔモール」と「京東商城」の 2 トップが市場の約 7 割を掌握しています。「品店」としてはネットショッピングモールとして上述 2 社に対抗するよりも、日系企業であることを生かして、あるカテゴリにおけるトップを目指しているそうです。同社の売上の半分が日本からの輸入品で、中国製の日本ブランドも含めると、売上の 8～9 割が日本ブランドだそうです。カテゴリ別では、売上高の半分近くを占めるベビー関連商品がダントツのトップで、次に 3 割が飲料、1 割は食品とのこと。現在、日本からの粉ミルクは輸入できませんが、日系メーカーの紙おむつは大人気だそうで自社サイトのトップページは紙おむつを始めとしたベビー商品のＰＲが目立ちます。最近、中国人観光客が日本のドラッグストアで紙おむつを大量に購入している光景も見られ、中国での出産祝いに日本製の紙おむつをプレゼントすると喜ばれます。ちなみに、中国で 6 月 1 日は「児童節（子供の日）」ということもあり、ベビー商品は、今まさに売り時です。上述のような人気商品のほか、さまざまな観点から人気商品の開拓を行っているようです。例えば、中国人観光客が日本で買っている商品、Ｔモールやタオバオ（中国名：淘宝網）※で人気の日本商品、ＳＮＳやネットの口コミで話題になっている商品、過去日本でヒットした商品などを参考にしているとのこと。また日本各地の物産フェアを行い、自治体との連携による企画も見られます。これについて董事長は、次のように話されていました。「百貨店や店舗での販売においては、足を運ぶことそのものに対する楽しみやワクワクといった娯楽的要素があり、催事やイベントによる集客が有効だが、ネット販売においては、消費者のニーズにあった商品を経常的・安定的、かつリーズナブルに供給できる体制が重要だと感じている。」贅沢品や高級品と異なり、日用品や食品などの小売においては、ESLP（Everyday Same Low Price）といわれる -1- 2014 年 6 月（第 24 号）ように、「常に品質のよいものを低価格で」というニーズへの対応が重要なのでしょう。加えて、ネット販売における日用品や食品の販売においては、コストパフォーマンスや利便性がより強く求められていることを理解した上で、ネット販売に取り組む必要があるのです。 ※ ＥＣ最大手のアリババグループによるＢ2ＣモールがＴモールであるのに対し、タオバオはＣ2Ｃを主としたモール。【参考】自社サイト「品店」：www.pinstore.cn Ｔモール「品店」公式ショップ：http://pindian.tmall.com/ 京東商城「品店」公式ショップ http://pinstore.jd.com/ 政策・政策・経済トピックス経済トピックス【新政策動向】 ■グローバルグローバル企業グローバル企業に企業に外貨資金管理規定国家外貨管理局は「グローバル企業外貨資金集中運営管理規定（試行）」を公布した。６月１日より施行される。グローバル企業の口座システムを刷新、グローバル資金の集中運用に便宜を図り、許可手続きを簡素化する。 ■加工貿易貨物廃棄加工貿易貨物廃棄に加工貿易貨物廃棄に新規定税関総署は「加工貿易貨物廃棄処置関連問題に関する公告」を４月 29 日に公布し、５月１日より施行した。加工貿易企業の貨物廃棄処分について、提出する書類、廃棄処分の期限、税関が参照する法律等について明確にした。税関総署公告 2009 年第 56 号は同時に廃止する。 ■国有企業国有企業国庫納付金比率引き国庫納付金比率引き上げ財政部は、「中央企業国有資本収益受取比率の更なる引き上げに関する通知」を公布した。国有企業の国庫納付金の比率を 2014 年から５％引き上げる。昨年の中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議（三中全会）において、2020 年までの間に、国有企業の利益から国庫への納付金を公共財政にまわす比率を 30％に引き上げることが明らかになっている。 ■食品薬品行政処罰食品薬品行政処罰の食品薬品行政処罰の手順を手順を規定国家食品薬品監督管理総局は、「食品薬品行政処罰手順規定」を公布した。６月１日より施行される。食品、健康食品、薬品、化粧品、医療機器が監督管理の範囲となり、管轄、立案、調査、処罰決定、届け出、執行、判決等について規定している。 ■独禁法違反独禁法違反で独禁法違反で海外５海外５社に制裁金制裁金国家発展改革委員会は、眼鏡レンズやコンタクトレンズの価格を不当につり上げる独占禁止法違反があったとして、日本のニコンや仏エシロール、独カールツァイス、米ボシュロム、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの５社に対し、総額 1957 万元（約３億２千万円）の制裁金を科した。各社に年間売上高の１～２％に相当する制裁金を科した。 -2- 2014 年 6 月（第 24 号）【経済・産業】 ■粗鋼生産粗鋼生産中国が中国が最高更新世界鉄鋼協会がまとめた３月の世界（65 カ国・地域）粗鋼生産量は、前年同月比 2.7％増の１億 4133 万 5000 トン、 19 カ月連続のプラスで初めて１億 4000 万トンを突破した。中国は 7025 万トンと過去最高を更新し、同 2.2％増で 19 カ月連続のプラスとなった。世界に占める中国のシェアは 49.7％。 ■中国工商銀中国工商銀トルコのトルコの銀行を銀行を買収中国の最大手銀行「中国工商銀行」は、トルコの「テクスティル銀行」を３億 1600 万ドル（約 320 億円）で買収する。 ■上海上海ディズニーリゾート上海ディズニーリゾート 830 億円の億円の追加投資上海市政府によると、米ウォルト・ディズニーと上海の現地企業との合弁会社が 2015 年末の開業を目指して上海市内で建設が進む大型テーマパーク「上海ディズニーリゾート」が 50 億元（約 830 億円）を追加投資する。上海ディズニーリゾートの広さは約 3.9 平方キロメートルで、東京ディズニーリゾートの約２倍。 ■春秋航空春秋航空上海証取に上海証取に上場へ上場へ中国の格安航空会社「春秋航空」は、中国証券監督管理委員会に新規株式公開（ＩＰＯ）の目論見書を提出し、上海証券取引所に上場する。2013 年 12 月期決算は売上高が前年同期比 16.5％増の 65 億 6300 万元、純利益は同 17.1％増の７億 3200 万元。25 億 3000 万元（約 420 億円）を調達し、欧エアバスの小型機「Ａ320」の購入などに充てる。 ■百度百度サーチエンジンシェア 81.7％ 81.7％に中国の市場調査コンサルティング「iResearch」によると、中国の 2014 年１～３月のサーチエンジン市場規模は、前年同期比 56.6％増の 116 億 2000 万元に達した。サーチエンジン営業収入では、百度（バイドゥ）が 81.7％を占め、圧倒的な 1 位の座を維持した。２位はグーグル 12.0％、３位は捜狗 3.7％、４位は 360 捜索の 2.5％。 ■輸出輸出 0.9％ 0.9％増中国税関総署の４月の貿易統計によると、米ドルベースでの輸出は前年同月比 0.9％の微増。輸入も同 0.8％増にとどまった。輸出入を合わせた貿易額は同 0.8％増で、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は 184 億５千万ドル（約１兆 8800 億円）の黒字だった。 ■日本日本との日本との貿易額との貿易額 4.1％ 4.1％増中国税関総署によると、４月の日本と中国との貿易総額は 272 億 7940 万ドルで、１～４月の貿易総額は前年同期比 4.1％増の 1019 億 4865 万ドルとなった。日本から中国への輸出額が前年同期比 2.6％増の 517 億 2759 万ドル。中国から日本への輸出が、前年同期比 5.8％増の 502 億 2107 万ドル。 ■４４月のサービス業サービス業 PMI 51.4 51.4％ .4％香港上海銀行（HSBC）は、2014 年 4 月の中国サービス業購買担当者指数（PMI）を 51.4％と発表した。３月の 51.9％から 0.5 ポイント下落したものの、50 の平均ラインは維持した。 -3- 2014 年 6 月（第 24 号） ■都市化率都市化率 2050 年に 80％ 80％に中国科学院現代化研究センターは、中国の都市部人口が 2050 年までに 11 億人前後にまで増加、都市化率 80％に達するとの予測を示した。中国の都市部人口は 2011 年に６億 7000 万人を突破し都市化率が 50％を越えた。 2012 年には 52％に達している。 ■百視通百視通９月から Xbox を販売インターネットテレビの「百視通新媒体」は 2014 年９月から、上海自由貿易区市場でマイクロソフトゲーム機「XBOX ONE」の販売を開始する。同社は 2013 年９月にマイクロソフトと合弁会社「上海百家合」を設立している。価格は未定。 ■中国住民消費価格中国住民消費価格総水準中国住民消費価格総水準 1.8％ 1.8％上昇 2014 年４月の中国住民消費価格総水準は前年同期比 1.8％増加した。都市部では 1.9％、農村部は 1.6％、それぞれ増加した。食品価格は同 2.3％増、消耗品価格は同 1.4％増、サービス価格は同 2.7％増加した。2014 年１～４月の住民消費価格総水準の平均は 2.2％の上昇となっている。４月だけを見ると前月比 0.3％下がっている。 ■アリババアリババ米で上場申請電子商取引最大手「アリババ集団」は６日、新規株式公開（ＩＰＯ）の申請書を米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出した。アリババは 2007 年に香港証券取引所への上場を停止し、その後再度香港証券取引所への上場を目指していたが計画が順調に進まなかった。今回の資金調達額は 10 億ドル（約 1000 億円）と公表している ■中国農業銀中国農業銀、中国農業銀、最大 800 億元の億元の優先株発行へ優先株発行へ中国の四大銀行の一つである「中国農業銀行」は、株主総会での議決権がない代わりに、配当を普通株より多く支払う優先株を、最大 800 億元（約１兆 3000 億円）発行する。国際的な銀行規制の強化や不良債権増加に備えて自己資本比率を高め、財務体質を強化する。 ■４４月の新車販売 8.8％ 8.8％増中国汽車工業協会によると、中国の４月の新車販売台数は前年同月比 8.8％増の 200 万 4200 台だった。レジャー向けに需要が高まる多目的スポーツ車（ＳＵＶ）の人気が全国的に広がっており、同車種の品ぞろえに強みを持つ欧米勢が好調。 ■上海電気上海電気伊重電に伊重電に４割出資中国国有重電大手「上海電気集団」はイタリアの同業大手「アンサルド・エネルジア」に 40％出資する。投資額は４億ユーロ（約 560 億円）。アジア市場で発電用ガスタービン事業を共同で展開し、中国では生産と研究開発の合弁会社を設立する。 ■中国住宅価格中国住宅価格８都市で都市で下落中国国家統計局によると、主要 70 都市の４月の住宅価格動向は、江蘇省無錫など８都市の新築住宅価格が３月と比べ下落した。３月の下落した都市数は４都市だった。前年同月比では浙江省温州が下落、上昇した上海や北京なども上昇幅は急速に鈍っている。 -4- 2014 年 6 月（第 24 号） ■百度百度米に人工知能の人工知能の研究所中国のインターネット検索大手「百度（バイドゥ）」は、人工知能（ＡＩ）の研究所をシリコンバレーに開設した。人工知能研究の第一人者として知られるスタンフォード大学のアンドリュー・ング氏をトップに迎え、同分野の研究で先行する米グーグルなどに対抗する。 ■製造業製造業（ＰＭＩ）製造業（ＰＭＩ）改善英金融大手ＨＳＢＣによると、中国の５月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は 49.7 となり、４月確報値（48.1）より 1.6 ポイント改善した。2013 年 12 月以来５カ月ぶりの高い水準に回復した。 ■北京市北京市地下鉄を地下鉄を河北省まで河北省まで延長まで延長北京市第 14 回人民代表大会常務委員会の席上、北京の地下鉄を河北省まで延長する計画を進めていることが明らかにされた。北京の地下鉄は、2014 年時点で総延長は 465 ㎞、１日の平均利用者数は 1000 万人前後。河北省のどこまでかは明らかになっていない。 ■アリババアリババシンガポールでシンガポールで郵便会社に郵便会社に出資電子商取引最大手「アリババ集団」とシンガポールで郵便事業を展開する「シンガポール・ポスト（シングポスト）」は資本・業務提携する。アリババがシングポストに３億 1250 万シンガポールドル（約 250 億円）を出資。また、ネット通販向け宅配事業で合弁会社の設立も検討する。 ■春秋航空春秋航空関空路線を関空路線を大幅拡充上海を拠点とする格安航空会社（ＬＣＣ）の春秋航空は、７月後半から関西国際空港と天津、重慶、武漢を結ぶ路線を就航する。燃油サーチャージなどを含まない片道の運賃は天津、武漢線が 6800 円～、重慶線が 8500 円～を予定。７月には新規路線に加え、上海線も増便して週 21 便体制とする。 ■上海吉祥航空上海吉祥航空上海便を上海便を新規就航上海吉祥航空が愛知県の中部国際空港～上海路線を、2014 年末～15 年前半ごろに新規就航する見通しとなった。愛知県の大村秀章知事が 20 日に上海市で趙宏亮同社総裁と面談し、新規就航の見通しがたった。 ■華為華為日本で日本でＳＩＭフリーＳＩＭフリーのフリーのスマホ発売スマホ発売スマートフォン（スマホ）世界３位の華為技術（ファーウェイ）は６月、利用する通信会社を消費者が自由に選べる「ＳＩＭフリー」のスマホを日本で発売する。最新機種を投入し、日本市場の開拓につなげる。【日系・外資企業動向】 ■イオンモール沿海東部に沿海東部に初出店大型ショッピングセンター（ＳＣ）運営のイオンモールは、江蘇省蘇州市に「イオンモール蘇州呉中」を開業した。中国では 2008 年 11 月に北京で１号店を開業、天津にも３店舗を持つが、沿海東部の華東地区では初出店。14 年内に蘇州で更に１店舗を出店し、16 年までに浙江省杭州、広東省広州、内陸部の湖北省武漢などにも出店する計画。 -5- 2014 年 6 月（第 24 号） ■トランコムトランコム中国物流会社に中国物流会社に資本参加トランコムは、三井物産による 100％出資で自動車部品等の物流を行う「TFCL 社」の出資者持分の 35％を取得した。より効率的で高品質、高付加価値な物流サービスの実現を目指すと共に、顧客ニーズへのより一層の対応力の強化を図っていく。 ■東海東海ゴム東海ゴム天津の天津の工場が工場が完成東海ゴム工業の天津市の自動車用内装品・制遮音材の新工場が完成した。ウレタン事業を展開する子会社「東海化成工業（TCI）」が 2004 年 1 月に設立した唯一の海外拠点。 ■三菱重三菱重石炭火力向け石炭火力向けＰＭ2.5 ＰＭ2.5 除去を除去を一括提供三菱重工業は中国の石炭火力発電所向けの微小粒子状物質「ＰＭ2.5」除去各種機器を一括提供する。それぞれの機器を個別調達するよりも導入費が１～２割安くなる。現地で受注活動を始めた。石炭を燃やすボイラーなどに取り付け、微粒子を 99.9％以上取り除く。 ■ハハチバン大連の店舗営業舗営業を休止飲食店運営会社のハチバンは大連での店舗営業を休止した。大連では「大連紅葉餐飲公司」と合弁会社を設立し店舗を展開していた。日本食レストラン運営企業の経営が悪化しており、計３店の存続が難しいと判断した。 ■日揮雲南省雲南省にアオコ除去アオコ除去・除去・水浄化技術を技術を提供日揮は、てん池の水浄化プロジェクトを請け負う中国企業「雲南アスティック」と、５月中に技術契約を結ぶ見通しとなった。「てん池」に日揮のアオコ除去・水浄化技術が採用される。てん池は雲南省最大の湖で、アオコの大量発生により異臭を放ち、景観を損ねていることが社会問題となっている。 ■タキタキロンタキロン江蘇省江蘇省の住宅資材住宅資材工場稼働工場稼働タキロンの江蘇省にある樹脂製住宅関連資材の新工場が 10 月に稼働する。ポリカーボネート樹脂を原料とした透明な採光材で戸建て住宅のサンルームや車庫などに使う。投資額は７億円、2017 年に同製品で年 10 億円の売上高を見込む。 ■ＴＯＴＯＴＯＴＯ上海工場で上海工場で大規模大規模ストＴＯＴＯは６日、上海工場の従業員組合に対し給与体系の見直しと給与改定を提案したが、給与体系の見直しで労使が合意に至らず、従業員側が６日夕にストに入った。従業員側は日本人総経理の辞任を要求している。 ■ホンダホンダの中国販売３中国販売３％減ホンダの４月の中国における新車販売台数が前年同月比 3.6％減の５万 8398 台だった。主力セダン「アコード」の不振により、２カ月連続の前年割れ。ホンダは中国で販売する車種の数を２年後をメドに 20 程度に倍増すると発表している。現地の合弁会社２社の間で主要部品を共通化し、低コストで幅広い車種を生産する。 ■４４月の中国販売日産 14％ 14％増、トヨタはヨタは 12％ 12％増日産自動車の４月の中国での新車販売台数が前年同月比 14.7％増の約 11 万 8500 台となった。３月下旬に発売したＳＵＶ「エクストレイル」の新型車が好調だった。トヨタ自動車は小型車「ヤリス」「ヴィオス」の新型車の最低価 -6- 2014 年 6 月（第 24 号）格を従来型より２割引き下げ、12.4％増の約８万 5800 台となった。 ■横浜横浜銀人民元建て融資を開始横浜銀人民元建横浜銀行は上海支店で、人民元建ての貸し出しや普通預金、中国国内での送金などの業務を始めた。横浜銀は取引先 1200 社が中国に進出しており、資金ニーズに柔軟に対応できるようになる。 ■ウエスト太陽光発電太陽光発電の発電の中核機器調達太陽光発電所建設大手「ウエストホールディングス」は５月中に、中国の通信機器最大手「華為技術（ファーウェイ）」と、中国の通信機器２位の「中興通訊（ＺＴＥ）グループ」から、太陽光発電の中核機器である電力変換装置（パワーコンディショナー）の調達を始める。日本製品と比べて３割安い価格に設定し、納期も短縮する。 ■川川重ごみ焼却設備ごみ焼却設備販売焼却設備販売川崎重工と安徽省の現地企業が折半出資する「安徽海螺川崎工程（ＡＣＫ）」が、「ストーカ炉」と呼ばれるごみ焼却プラントを売り出した。近く同省内のごみ処理事業者からの受注が決まる見通し。日量 300 トンのごみ焼却能力があり、ＡＣＫは設計から機材調達、据え付けまで現地で一貫して手掛ける。 ■三三井住友海上自賠責保険取自賠責保険取り扱い三井住友海上火災保険の中国現地法人「三井住友海上火災保険（中国）」（上海市浦東新区）が日本の自動車損害賠償責任保険にあたる自動車交通事故強制保険（交通強制保険）を取り扱うための「経営範囲変更認可」を取得した。今後、「商品販売認可」の取得を経て、正式に販売を始める。これまでは自動車保険（任意保険）を取り扱っていた。 ■東京海上東京海上と東京海上とみずほ中信集団「信集団「上場」上場」で出資東京海上ホールディングス（ＨＤ）とみずほフィナンシャルグループ（ＦＧ）は、大手国有複合企業「中信集団（ＣＩＴＩＣ）」の上場について、資本参加に向け最終調整している。中信集団は香港の上場子会社「中信泰富（ＣＩＴＩＣパシフィック）」がグループ株式を持つ非上場の中間持ち株会社を買収する形で、グループ全体を香港市場に「上場」する。東京海上ＨＤ、みずほＦＧの出資額は日本円で 100 億円前後とみられ、全体からみた出資比率は１％に満たない。 ■日新日新合弁事業合弁事業を延長日新は、2005 年に中国外運長航集団との共同事業として営業を開始した合弁会社「日新中外運」の合弁期間を 10 年間延長する。日新中外運は、日新の日本国内ネットワークと、外運の物流ネットワーク、両社の海外ネットワークを相互活用することにより、効率的なグローバル・ロジスティクス・サービスを展開している。合弁の延長により、共同事業の発展と中国物流の高度化を目指す方針。 ■ＮＮTT データデータ合弁会社合弁会社を会社を 100％ 100％子会社化 NTT データは、合弁会社「無錫恩梯梯数据」の合弁相手である「無錫華夏計算機技術有限公司」の全持分を取得し、無錫恩梯梯数据を NTT データグループを完全子会化（グループ資本 100％化）する。中国事業の全体最適化による営業、開発体制の一層の強化をはかる。 -7- 2014 年 6 月（第 24 号） ■野村証券事業券事業で合弁野村ホールディングスは、中国の大手不動産・金融グループ「上海陸家嘴集団」などと、上海自由貿易試験区に金融情報の提供を手掛ける合弁会社「上海野村陸家嘴資産管理」（仮称）を設立する。資本金 3000 万元（約５億円）で、野村が 60％、上海陸家嘴集団傘下の金融２社が計 30％、上海久有股権投資基金管理が 10％を出資する。上海陸家嘴の支店に口座を開設する富裕層向けに資産運用商品を提供していく計画。 ■ししまむら６店舗を出店しまむらは 2014 年度に６店舗を出店し、３年後をめどに 30 店舗まで増やす。12 年４月に中国に進出し、「飾夢楽」という店名で上海市内に４店舗を展開している。中心部からやや離れた住宅街のショッピングセンター内の出店が中心で、日本と同様、割安な衣料品や雑貨を展開する。物流センター新設も検討している。 ■アアダストリアホールディングス出店加速出店加速衣料専門店「グローバルワーク」を展開するアダストリアホールディングスは前年の約２倍の 37 店を開業する。若者向けブランド「グローバルワーク」や衣料品と雑貨の「ニコアンド」などをショッピングセンターを中心に出店する。20～30 代の若年層を狙う。 ■住生住生設立から設立から９から９年で初の配当住友生命保険は、株式の 10％を出資する「中国人民人寿保険」から配当金を受け取る。累積損失を解消するなど事業が軌道に乗り、設立から９年で初の配当。住友生命などの大手は 2000 年代に入り、アジアの現地生保への出資を進めてきた。 ■シショーワ広州に広州に開発拠点を拠点を新設ショックアブソーバーなどの自動車部品を製造するショーワは、広州市近郊に開発拠点「昭和汽車零部件研究開発（広州）有限公司（仮称）」を設立する。資本金は 1200 万元（約２億円）、８月 1 日に設立予定。中国における新機種開発、拡販、現調及び品質対応を含めた開発力を強化する。中国ビジネス拡大の基盤構築を図る。 ■ソソニープレスプレステ中国投入中国投入に向け合弁設立ソニーは上海東方明珠集団と合弁会社２社を設立し、ビデオゲーム機「PlayStation」を中国で製造・販売する。合弁会社はいずれも上海自由貿易試験区に設立される。1 社はハードウエアで、資本金は 1000 万人民元、出資比率は上海東方明珠傘下「上海東方明珠文化発展」が 51％、ソニーの中国子会社が 49％。もう 1 社はソフトウエアで、資本金は 4380 万人民元、上海東方明珠文化発展が 30％、ソニーの中国が 70％を出資する。 ■王子王子ＨＤ王子ＨＤ南通工場を工場を本格稼働本格稼働へ稼働へ王子ホールディングス（ＨＤ）は年内にも、蘇省南通市の紙パルプ一貫工場を本格稼働させる。地元住民の反対などで稼働が遅れていた。これまで紙の原料となるパルプを外部から調達していたが、パルプ設備の試運転を６月に始める。早期にパルプと紙の一貫生産を軌道に乗せ、中国での需要開拓を進める。年 40 万トンの南通工場の生産能力はアジアにある王子ＨＤの工場では最大。 ■川崎川崎重工川崎重工鉄道車両とごみ処理ごみ処理プ処理プラントをラントを受注川崎重工業は技術供与先である「南車青島四方機車車両」（山東省）と共同で、シンガポールの陸運局から鉄道 -8- 2014 年 6 月（第 24 号）車両 364 両を受注した。受注額は約 600 億円。さらに、川崎重工の中国での合弁会社が、ごみ処理プラントを４基受注した。受注額は約 120 億円とみられる。福建省などの現地セメントメーカーに、８月から順次納入する。川崎重工のプラントはゴミや汚泥の処理で生まれたガスをセメント生産の燃料に、灰を原料にする。 ■オーオークネッオークネットクネット中古車検査事業検査事業を開始情報流通支援サービスのオークネットは、上海市において外資企業初となる中古車検査会社「愛仕（上海）二手車査定評価有限公司」を設立した。資本金は 2000 万円で、AUCNET HK の 100％出資。自動車販売の発展が著しい中国において、今後飛躍的に拡大していく事が予想される中古車流通を通じて中古車を購入する人全てに「安心」「安全」を提供する。 ■ウォウォルマートウォルマート新たに 30 店舗を開店世界最大のスーパーマーケットチェーン「ウォルマート」は、2014 年に中国で 30 カ所の新店舗や配送センターを建設する。さらに、5 億 8000 万元（約 94 億円）を投入して、旧式化した店舗を改装する。 ■ＢＢＭＷ電気自動電気自動車自動車レンタル独ＢＭＷの中国合弁会社「華晨宝馬」は、中国市場向けの電気自動車「之諾（ＺＩＮＯＲＯ）１Ｅ」のレンタルを開始した。費用は１日当たり 400 元（約 6550 円）、３年契約の場合、１カ月 7400 元。北京の直営店でレンタルを開始。上海にも出店し、貸し出しを始める予定。レンタル料金には登録料、保険、サービス料金が含まれる。 ■マイマイクマイクロソフト新型機を型機を発売米マイクロソフトは９月に中国で新型ゲーム機「ＸｂｏｘＯｎｅ（エックスボックスワン）」を発売する。中国で家庭用ゲーム機の製造・販売が解禁されたことに対応。インターネットテレビ「百視通新媒体」（上海市）との合弁を通じて売り出す。 ■ササムスン最新３最新３Ｄ技術で技術で半導体韓国サムスン電子の陝西省西安の半導体新工場が稼働した。最先端の３次元（３Ｄ）技術を使い、サーバーなどに使うＮＡＮＤ型フラッシュメモリーを作る。ＩＴ（情報技術）機器の生産拠点が集積している中国で基幹部品である半導体を機動的に供給できる体制を整え、東芝など競合に対する競争力を高める。 ■ＶＷＶＷ 17 年から低から低価格車販売独フォルクスワーゲン（ＶＷ）は、2017 年から中国で独自ブランドの低価格車を投入する計画を明らかにした。ＶＷは 13 年の中国のグループ販売台数で首位。価格は１台７千ユーロ（約 100 万円）以下になるとみられる。ＶＷとは別のブランドを使い、初めて車を購入する層をターゲットにする。【人民元情報】人民元市場レート（2013 年 5 月 30 日）外貨名 100 日本円中間値 6.0903 人民元 -9- 2014 年 6 月（第 24 号）【中国ビジネスワンポイントアドバイス】中国の中国の「高温手当て」昨年の夏、上海では最高気温 40.8 度、そして 35 度を上回る高温日が 40 日以上続く猛暑となりました。今年も昨年に負けない暑さとなりそうです。上海市気象台によると、今年の夏入りは例年よりも 8 日早い 5 月 21 日だと発表されました。また北京では、6 月からの支給期間を前に、5 月末にすでに 40 度を越える高温日となったことから、一部のメディアでは支給開始時期を早めるべきだという記事も見かけられます。【高温手当てとは？】「高温手当て」とは、中国において夏季に、気温が 35 度以上（高温）にのぼり、職場の温度を 33 度未満に調整できない作業環境に従事する従業員に対して、支給が義務付けられている手当です。野外での作業はもちろんのこと、作業の性質から空調の使用ができない工場においても、高温手当ての支給が必要となります。空調が完備された屋内で勤務するオフィスワーカーに対しては、基本的に適用されませんが、外回りや屋外での移動が多い営業やメンテナンススタッフなどの従業員に対しては支給されているケースもあります。なお、具体的な支給期間や支給基準については、各地の政策によって異なります。【各地の期間と基準】地域支給期間支給基準上海、江蘇省 6～9 月 200 元／月浙江省 6～9 月高温作業人員：200 元／月非高温作業人員：160 元／月一般人員：130 元／月北京 6～8 月屋外作業人員：120 元／月屋内作業員：90 元／月天津 6～9 月 21 元／日広州、深セン 6～10 月 150 元／月あるいは、6.9 元／日重慶期間の定めなし最高気温 33～35 度未満：5 元／日最高気温 35～37 度未満：5～10 元／日最高気温 37 度以上：10～20 元／日成都期間の定めなし 10～12 元／日各地の労働局（正式名称：人力資源及び社会保障局）は、企業がアイスクリームや飲料の現物支給を理由として、従業員に対して手当てを支給しない、あるいは実費を給与から控除するといったような行為を禁止しています。ご注意下さい。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～香川県上海ビジネスサポーター川田真理子上海市延安西路 1088 号長峰中心 705,706 室 TEL：021-6207-6687 FAX：021-6207-6640 上海ビジネスサポーターの支援を受けたい場合は、こちらを検索！！検索香川県上海ビジネスチャンス開拓支援事業～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ - 10 -