close

Enter

Log in using OpenID

羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想

embedDownload
羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想
平成25年7月
高石市
1
羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想
目 次
1.バリアフリー基本構想について
…………… 1
2.バリアフリーに関する現況把握
……………
3
1)住民アンケートの実施
…………… 3
2)羽衣駅周辺まち歩きの実施
…………… 14
3)現況整理と整備課題の抽出
…………… 17
3.羽衣駅周辺重点整備地区における移動等円滑化に関する基本方針
…………… 23
4.重点整備地区の位置及び区域
…………… 25
1)重点整備地区について
…………… 25
2)重点整備地区の整備方針
…………… 27
5.生活関連施設、生活関連経路における移動等円滑化に関する事項
…………… 28
1)生活関連施設について
…………… 28
2)生活関連施設の課題及び整備方針
…………… 29
3)生活関連経路について
…………… 30
4)面的バリアフリー区域について
…………… 31
5)生活関連経路の課題
…………… 32
6.特定事業に関する事項
…………… 35
1)公共交通特定事業
…………… 35
2)道路特定事業
…………… 37
3)建築物特定事業
…………… 40
4)交通安全特定事業
…………… 40
…………… 41
7.移動円滑化のために考慮すべき事項
1)特定事業と併せて実施する市街地開発事業において移動等円滑
…………… 41
化のために考慮すべき事項
2)自転車等の駐車施設の整備など移動等円滑化に資する市街地の
…………… 42
整備改善に関する事項
3)その他重点整備地区における移動等円滑化のために必要な事項
…………… 42
4)重点整備地区における基本構想における整備事業一覧
…………… 43
8.今後の取組みについて
…………… 44
資
…………… 45
料
2
1.バリアフリー基本構想について
我が国の高齢化率は、平成 22 年の国勢調査においては 23.0%(参考:高石市は 22.6%。
平成23年12月現在。)となり、国民の 4 人に1人が 65 歳以上の高齢者となる本格的な
高齢社会を迎えている。また、障がい者が障がいのない者と同等に生活し活動できる社会
を目指すノーマライゼーションの理念の浸透により、誰もが自立した社会生活を営むこと
ができるまちづくりを進めることが求められている。
このような背景の中で、誰もが公共交通機関を利用して移動しやすくすることを目的と
して、平成 12 年 11 月に「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化
の促進に関する法律(通称:交通バリアフリー法)」が施行され、平成 18 年 12 月には、
「高
齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(通称:ハ
ートビル法)」の内容も包含して、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法
律(通称:バリアフリー新法)」として、改正施行が行われた。
バリアフリー新法では、1 日あたりの乗降客数が 3,000 人以上※である鉄道駅(特定旅客
施設)を中心とした徒歩圏域に存する公共公益施設と特定旅客施設を結ぶ道路、駅前広場、
信号機等のバリアフリー化を重点的かつ、一体的に推進するための基本構想を市町村は、
策定できることとなっている。
(※国の基本方針は平成 23 年 3 月に 5,000 人から 3,000 人に改正)
今後は、この構想に基づいて、羽衣駅周辺地区におけるバリアフリー化を進めるため、
鉄道駅や道路改良等、様々な特定事業における実施計画を検討の上、実施していく。
<バリアフリー新法に関する説明図>
国(主務大臣)が定める基本方針
・移動等円滑化の意義及び目標
・移動等円滑化のために施設設置管理者が講ずべき措置に関する基本的な事項
・市町村が作成する基本構想指針 等
重点整備地区における移動等円滑化の重点的・一体的な実施
基
本
構
想
施設設置管理者が
講ずべき措置
基本構想(市町村)
・駅等の旅客施設及びその周辺の地区を重点的に整備すべき地区として指定
・生活関連施設及び生活関連経路並びにこれらにおける移動等円滑化に関す
る事項
・特定車両等を構成する一般交通用施設について移動等円滑化のために実施
するべき特定事業その他事業に関する事項 等
【適合義務】
各施設の移動等円滑
化のために必要な主
務省令等で定める基
準に適合させなけれ
ばならない
公共交通特定事業
道路特定事業
交通安全特定事業
生活関連施設・一般
実 (公共交通事業者)
施
計
【整備例】
画
(道路管理者)
(公安委員会)
公共用施設整備等
【努力義務】
【整備例】
移動等円滑化基準に
適合させるため、必要
な措置を講ずるよう
努めなければならな
い
【整備例】
【整備例】
駅構内における
歩道・案内標識の 障害者等のための 生活関連施設、市
エスカレーターや 設置、歩道の改善 信号機、道路標識、 街地再開発事業の
エレベーター設置
道路表示
実施など
○バリアフリー基本構想の検討の流れ
-1-
課題の整理
まち歩き
(個別課題抽出、体験共有)
住民アンケート
(個別課題抽出、テーマ素材)
整備課題抽出
バ
整備方針検討(テーマ)
リ
ア
フ
羽衣駅周辺地区におけるバリアフリー、ユニバーサルデザインの
実現に向けた基本方針
リ
ー
整備構想検討(個別事業)
基
本
施策
ハード(施設等)整備
ソフト(規制等)整備
構
想
主体
交通事業者
道路管理者
公安委員会
時期
短期事業
(3年)
中期事業
(5年)
長期事業
(10年)
その他民間
組合など
将来事業
(10 年以上)
整備構想とりまとめ
個
別
短期事業
(3年)
事
業
中期事業
(5年)
各事業毎に事業計画作成及び事業実施
計
画
長期事業
(10年)
-2-
2.バリアフリーに関する現況把握
1)住民アンケートの実施
①住民アンケートの目的
「バリアフリー基本構想」の策定にあたり、幅広く市民の意見が反映されたものとする
ため、重点整備地区内の居住する市民を対象としたアンケート調査を実施した。
②調査対象と調査方法
○調査対象
郵送調査
・65歳以上の方(配布数200票。重点整備地区内居住者 2,053 人)
・20~64歳の方(配布数200票。重点整備地区内居住者 5,443 人)
・2歳未満の乳幼児の保護者の方(配布数100票。重点整備地区内乳幼児 562 人)
※いずれも、平成23年12月現在の住民基本台帳人口による
配布調査(羽衣駅前での来街者に対して実施)
・南海羽衣駅(2月1日及び3日に配布。配布数100票。)
○調査方法
・アンケート対象者については、無作為抽出による。
・アンケート票については、定形封筒に調査票と返信用封筒を入れる郵送方式による。
・1月25日発送、2月8日回答期限として実施した。
③住民アンケートの設問項目
・年齢、性別、乳幼児の有無、居住地、移動手段(近所・市外)
・よく利用する生活関連施設、移動手段、利用時の問題点
・羽衣駅周辺にあったらいいな…と思う生活関連施設
・羽衣駅周辺の街の良いところと、悪いところ
・羽衣駅の利用と移動手段、来街者への乗車駅と移動手段、乗換利用
・羽衣駅や周辺における介助経験(する場合とされる場合)の有無、介助希望、問題点
・南海羽衣駅、JR東羽衣駅、駅周辺道路に関する問題点や意見
④アンケート集計結果
・アンケート回収数:243票(回収率40.5%)
アンケート全体
65歳以上の方(郵送)
20~64歳の方(郵送)
羽衣駅来街者(手渡し)
配布数
600名
200名
300名
100名
回収数
243
99
130
14
回収率
40.5%
49.5%
43.3% ※2歳未満の乳幼児の保護者の方100名含む
14.0%
-3-
○回答者属性
年齢構成
75歳以上
65~74歳
50~64歳
35~49歳
20~34歳
12~19歳
2歳未満幼児の有無
いる
いない
男女別構成
男性
女性
未回答
243
45
58
36
58
45
1
243
56
187
243
97
121
25
100.0%
18.5%
23.9%
14.8%
23.9%
18.5%
0.4%
100.0%
23.0%
77.0%
100.0%
39.9%
49.8%
10.3%
○外出時における交通手段
近所のおでかけには、自転車や徒歩が大半を占めているが、市外のおでかけには自動
車利用か、徒歩(駅から電車)が多くなっている。市外のその他回答にはタクシー利用
が多く見られた。
近所(1km以内)
自転車
徒歩
自動車(自分で運転)
自動車(乗せてもらう)
バイク
車いす(手動タイプ)
車いす(電動タイプ)
その他
第1位
112
90
21
9
2
1
0
0
回答計
174
199
85
49
5
1
1
6
市外
自動車(自分で運転)
徒歩
自転車
自動車(乗せてもらう)
その他
バイク
車いす(電動タイプ)
車いす(手動タイプ)
第1位
88
51
27
29
14
1
0
0
回答計
116
123
75
76
29
2
0
0
○よく利用する生活関連施設(施設名)
生活関連施設のうち、官公庁施設については、浜寺公園が最も多い回答であった。
健康福祉施設については、総合保健センターが最も多い回答となっている。
その他施設としては、スーパーの回答が多く、浜寺郵便局や金融機関の利用が多い結
果となっている。
官公庁施設
浜寺公園
(羽衣・東羽衣)公民館
その他
高石警察署
回答数
176
22
6
5
健康・福祉施設
総合保健センター
きゃらの郷
その他
老人福祉センター
-4-
回答数
120
15
11
3
その他施設
近くのスーパー
浜寺郵便局
金融機関(銀行など)
診療所・クリニック
高石市診療センター
その他
回答数
165
31
15
11
5
3
<その他・詳細>
・高石市役所
・臨海スポーツセンター
<その他・詳細>
・市外の病院
・スポラ高石(健康増進センター)
・羽衣会館
・羽衣青少年センター
・図書館
・臨海スポーツセンター
<その他・詳細>
・羽衣国際大学
・コンビニ
・加茂病院
<近くのスーパー・詳細>
・ジャンボ 69名
・イケチュー 46名
・オークワ 44名
・その他アリオ鳳、ライフなど
○よく利用する生活関連施設(移動手段)
近所への移動手段と同じく、自転車または徒歩利用が大半を占めている。ただし、総
合保健センターや近くのスーパーについては、自動車利用の割合が高くなっている。
いずれの回答においても、車いすの利用は見られなかった。
また、福祉バスの利用については、きゃらの郷の利用に対する回答のみであった。
浜寺公園
徒歩のみ
自転車
自動車(自分で運転)
未記入
自動車(乗せてもらう)
(羽衣・東羽衣)公民館
徒歩のみ
自転車
未記入
回答数
103
55
9
5
1
総合保健センター
自転車
徒歩のみ
自動車(自分で運転)
自動車(乗せてもらう)
タクシー
未記入
回答数
きゃらの郷
9 自転車
8 タクシー
4 徒歩のみ
福祉バス
自動車(自分で運転)
自動車(乗せてもらう)
未記入
回答数
43
37
32
3
1
1
回答数
4
3
3
1
1
1
1
近くのスーパー
自転車
徒歩のみ
自動車(自分で運転)
未記入
自動車(乗せてもらう)
電車
浜寺郵便局
自転車
徒歩のみ
自動車(自分で運転)
自動車(乗せてもらう)
未記入
回答数
66
61
19
9
4
1
回答数
14
10
3
2
2
○生活関連施設の利用で困ること(浜寺公園)
・浜寺公園の出入口は尐し自転車が通過しにくいです。
・ベビーカーが入りづらい。
・駐車スペースが尐ない。迷惑駐車が多い。
・風が常に強い場所なので風除けになる様な休憩所がほしい。
・1歳半未満に適した遊具が尐ない。
・子供用補助便座付の洋式トイレがあると良いと思う。
○生活関連施設の利用で困ること((羽衣・東羽衣)公民館)
・駐輪場が尐なく、周辺の道路が狭いので自転車で走りにくい。
・公民館のトイレが和が多いので困る。足が悪いため洋式でないと利用できない。
・羽衣公民館パンセに図書館がほしい。
-5-
○生活関連施設の利用で困ること(総合ライフケアセンター)
・今は自転車に乗れるが、もっと高齢になったとき、徒歩になると遠く感じると思う。
マイクロバスを多発に。
・自転車置き場が狭くて置けないことが多い。
・急病で駆けつけても医師がおらず診察も受けられず、他のクリニック等へいくこと
になります。近くても役立つことが尐ないのが現実です。
・診察時間が短い。
・子供が夜中に熱を出した際に診てもらえる病院が高石にはないので、泉北ニュータ
ウンまでいかなくてはならない。尐し遠いので総合保健センターで診てもらいたい。
○生活関連施設の利用で困ること(近くのスーパー)
・混雑時は車が並び移動するのも危ないと感じることもある。 道路が狭いので自転
車での通行が危ないときがある。
・東羽衣駅前の道路が狭い。歩道に自転車が停車されベビーカーが通れないことがよ
くある。
・スーパー付近の交差点で歩道が狭い為、自転車・歩行者が信号待ちをしていて通行
が困難な事が多い。(オークワ)
・旧26号線からJR東羽衣駅までの舗装道路がガタガタで年寄りがよく転んでいる。
・羽衣駅から旧26号に出るまで街灯が尐なすぎる。
・道が狭い上に、スーパー周辺にトラックが止まってると通りにくい。
・夏場、浜寺公園利用者が駐車場を利用するため渋滞し、家に帰りにくいことがある。
・イケチューは通路が狭くベビーカーで移動しにくい。荷物台や出入口が不便で困り
ます。
○生活関連施設の利用で困ること(金融機関)
・銀行の前に駐車する車がすごく邪魔で危ない。
・UFJ銀行前に路上駐車(自転車含む)が多い。羽衣駅(南海東側)前、コーヒー店
前も路上駐車が多い。
○羽衣駅周辺であったらいいな…と思う生活関連施設
・現状のスーパーより衣料品等買回り品や日用雑貨・ドラッグストアも含めた商業施
設を求める声が多かった。(現状はアリオ鳳・アプラ高石等で対応している。)
・公共施設として、出張所(証明書発行)、図書館を求める声が多い。
・コンビニについても、現状に対する不満の声が大きい。
・飲食店(ファストフード、夜間飲食、来客対応、ランチ対応、カフェ)に対する意
見が多い。
・持ち帰り食品(ケーキや贈答品、デパ地下的惣菜、弁当店)を求める意見も見られ
た。
・医療施設については、総合病院と診療所の充実(特に眼科)を求める意見に分かれ
た。
-6-
意見数
26
24
24
23
21
20
17
17
16
16
11
8
7
6
施設名
意見数
大型商業施設・スーパー
5
コンビニ
4
図書館
4
市役所出張所
4
飲食店・居酒屋
4
ファストフード店
4
日用雑貨、100円ショップ
4
ドラッグストア
4
医療機関、総合病院、眼科
4
レンタルショップ・大型書店
4
フィットネス施設
3
カフェ・コーヒーショップ
2
駅ホームへのエレベーター
2
ミニステージ・ホール・ギャラリー
2
施設名
ケーキ屋・贈答物店
弁当・惣菜店
意見数
2
1
南海・JR駅間連絡通路
1
都市銀行・郵便局ATM
1
デパ地下(高品位専門店)
1
託児所・保育施設
1
カルチャーセンター
1
温浴施設
1
駅前駐輪場(台数増加)
1
駅前広場・ふれあい広場・花壇
1
衣料品店
1
宝くじ売り場
1
施設名
駅前駐車場
リハビリセンター
リサイクルショップ
メンテナンス・家事代行
ボランティアセンター
葬祭センター
娯楽施設(風営法以外)
公衆電話
公共トイレ
休憩スペース(100~200mごと)
観光案内所
横断歩道
娯楽施設(風営法・パチンコ)
子供が遊べる公園
○羽衣駅周辺の良いところ
・住宅地としての生活環境の良さと利便性の高さを評価する意見が大多数を占める。
・次項(羽衣駅周辺の悪いところ)で「お店等生活利便施設が不足」とする意見と異
なり、現状で充足していると答えている人も多い。
・浜寺公園、交番、車があまり通らない、人がおだやか(のんびりしている)、といっ
たキーワードが多く見られ、生活環境の高さを裏付ける構成要素として考えられる。
意見数
43
37
36
28
22
10
8
8
7
キーワード
閑静で生活環境が良い住宅地
交通利便性が良い
お店や銀行があり便利
繁華性が低く、治安が良い、交番が近い
文教地区・浜寺公園、緑が多い
人がおだやか、上品、マナーが良い
医療機関が多い
ゴミが少なく街がきれい
意見数
6
5
2
2
1
1
1
1
キーワード
別荘住宅地の雰囲気、緑・イメージがよい
子育てするのに良い環境
地形が平坦で移動しやすい
タクシー乗り場等整備されている
駅にエレベーターがある
若い人(学生)が多く活気がある
海が見える
鉄道高架によりさらに便利になる
道が狭いので歩く道があり安全、静か
○羽衣駅周辺の悪いところ
・道路幅員及び歩道整備が不十分であることを指摘する意見が非常に多かった。幅員
だけでなく、歩道と車道の段差や路面のデコボコなど、通行上危険を感じている声
が多い。
・まちの賑わい、店の尐なさ、夜間の暗さ等、繁華性の無さを指摘する意見が次いで
多い。前問の「良いところ」で「静かさや治安の良さ」を評価する意見と相反して
いる。
・違法駐輪、駐車を指摘する意見は大きく、特にUFJ銀行前における違法駐車・駐
輪を問題視している。ベビーカー利用時等は車道を利用している人も多いとのこと。
-7-
意見数
82
35
33
33
21
19
19
18
13
12
11
キーワード
歩道がなく、道幅が狭い
路上駐車・駐輪が多く歩きにくい
お店等生活利便施設が不足
活気がない、寂れた感じがする
夜間が暗い、人通りがない
意見数
9
9
9
8
7
駅前の車輛と歩行者が交錯し危ない
5
急行停車駅周辺らしくない駅前、不便
5
駅前に自動車等の駐停車場所が少ない
4
街が汚い(JR高架下や空き店舗等)
4
道が狭い割に交通量が多い(羽衣駅前線)
3
駅構内のエレベーターがなく不便
3
キーワード
歩道に段差が多く危ない、使いづらい
ベビーカー利用に不便(歩道・駅構内)
JRと南海の連絡橋がない
お店の閉店時間が早い
子供連れで歩くのは危なくて不安
踏切による遮断時間が長い、渋滞
道が狭いので自転車で通行しにくい
ペット糞処理をしない人。つまづく人もいる
駅前に緑が少ない
道路排水が悪い
臨海工業地帯の公害が気になる
○羽衣駅への移動手段
羽衣駅の利用に関しては、南海羽衣駅の利用が大多数を占めており、その移動手段は
徒歩が大半をしめている。
利用駅
南海羽衣駅
JR東羽衣駅
その他
回答計
移動手段
200 徒歩
14 自転車
3 自動車(乗せてもらう)
バイク
自動車(自分で運転)
車いす(電動タイプ)
車いす(手動タイプ)
その他
回答計
173
39
4
1
0
0
0
0
○羽衣駅への来街手段
羽衣駅への来街はなんばからが多く、堺や天下茶屋等、南海本線の難波方面からの利
用が多い。
乗車駅(記入があったもののみ) 利用する鉄道路線
回答計
羽衣駅での乗換
回答計
南海本線難波駅
45 南海本線(難波方面)
102 南海本線⇔JR羽衣線
10
南海本線⇔南海高師浜線
南海本線堺駅
5 南海本線(和歌山方面)
23
15
南海本線天下茶屋駅
4
JR羽衣線
9 JR羽衣線⇔南海高師浜線
0
(羽衣以北南海線)
8
乗換しない
116
高師浜線伽羅橋駅
7
(羽衣以南南海線)
13
大阪市営地下鉄
8
JR阪和線
5
JR大阪環状線
3
その他私鉄
4
-8-
○車いす利用者等の介助経験について
「介助経験がある」、と答えた人の割合は2割であり、介助に対する意識としては、
「必
要があればやる」という答えが多数を占め、積極的な意見は尐なかった。
年代別には、高齢になるほど回答する率が減尐している。
「駅員等が対応する」とする意見もそれほど多くは無かった。
お手伝い経験の有無
介助経験がある
介助経験をしたことはない
小計
介助経験がある
介助経験をしたことはない
回答計
41
169
210
19.5%
80.5%
介助に対しての意識
是非やってみたい
必要があればやる
気恥ずかしい
駅員さん等が対応するもの
できればやりたくない
どうしたらいいかわからない
その他
回答計
8
130
2
11
2
9
8
率
4.7%
76.5%
1.2%
6.5%
1.2%
5.3%
4.7%
※「必要があればやる」と回答した方の年齢別構成
12~19歳 20~34歳 35~49歳 50~64歳 65~74歳 75歳以上
回答数
対象数
回答比率
1
1
100.0%
30
43
69.8%
37
57
64.9%
21
35
60.0%
27
57
47.4%
11
45
24.4%
計
127
238
53.4%
・エレベーター設置を望む意見は非常に多い。(南海駅構内及びJR東羽衣駅)
・対象となるのは車いすの他、ベビーカー、旅行者の大型トランク。
(ユースホステス
利用者等)
・手伝うべきか、対応を迷っている回答者も数名みられる。
・昼間だとホームに駅員がいなかったり、周囲の人に無視されたりと必ずしもコミュ
ニケーションがうまくいっていないケースも見られる。
○介助を受けた経験について
お手伝いされた経験の有無
介助を受けた経験がある
介助を受けた経験はない
小計
回答計
44
159
203
率
21.7%
78.3%
100.0%
・エレベーターがないから、ベビーカーではなく抱っこ紐でしか行けないので不便。
・ホームから改札まで駅員を呼ぶインターフォンなどの設備がない。
・手伝って頂いたことはあるが、階段の尐ない浜寺公園駅へ回る事も多々ある
・スーツケースを駅員さんに降ろして頂いたことがある。仕事中で声をかけづらい。
・女性が手伝ってくれたことが何度かある。駅員は声もかけてくれないのが気になる。
・エレベーターがあれば 1 人でできるのにと思う。
・売店の方にベビーカーを運んで頂いたことがありますが、逆に申し訳ない。
・踏切で困ったことがある。
(警備員さんが自分たちは言われていない旨を言われて困
った。)
-9-
○南海羽衣駅の利用で困ること(自由意見)
・エレベーター、エスカレーターが無いこと。(羽衣へ行きたくないと言われている)
・海外旅行のときとても困っている。
・雨の日や雪の日階段がすべりそうな感じがする。
・階段が急すぎる。手摺を真ん中につけてほしい。昇り降りを分けてほしい。
・高師浜線と本線との連絡が悪い。
・改札口を南側にもうひとつ作ってほしい。
・駅の構内にコンビニがない(小さな売店はある)。
・トイレがいつも汚い。トイレットペーパーがない。
・羽衣駅は障がい者用だけが洋式なので不便である。
・東側ロータリーの待機車のマナーが悪いというか、ロータリーが狭すぎる。
・タクシー乗場を聞かれて逆の方だと言ったことがあるので、改札に案内がほしい。
・自転車を止めて電車に乗ろうとしても自転車置場が一杯で断られ困る。
・JR⇔羽衣の乗り継ぎ時に一度車道を渡らないといけない。
○JR東羽衣駅の利用で困ること(自由意見)
・エレベーターもエスカレーターもない。階段はきつい。
・駅員の居ない時間帯がある。常時いるべきだと思う。
・東の方に降りる出口を作ったらいいと思う。
・トイレに洋式便所も障がい者用もないので困る。
・待ち時間が結構あり、暑さ寒さを凌ぐことのできる待合室が欲しい。
・ハトの糞があり汚い。
・高架になった時に南海と乗り換える連絡通路を作って欲しい。
・南海羽衣駅との接続が悪い。踏切で乗れない時がある。
・ラッシュ時商店街の道路、人と車と自転車が多いので危ない。
・乗り換えの場所に自転車置場があるので邪魔である。
・朝夕の通勤通学者のルールマナーが悪い。
・駅前に送迎のための駐停車スペースがない。
・自転車を止めるところが十分にない。
- 10 -
○羽衣駅周辺の道路について困ること(自由意見)
・JR 東羽衣駅の古川歯科医院とたこ焼き屋のある T 字路が危ない。
・南海からJRへの横断がしづらい。交番の前など、横断歩道を設置して欲しい。
・違法駐輪や駐車が多い。特にUFJ銀行前は通行しにくいし危ない。
・近畿大阪銀行の前の交差点が歩行者にとっては、怖い場所である。
・羽衣5丁目の三角公園(羽衣小近くの角)付近の信号2箇所が近接していて危ない。
信号を無視する車両がいる。
・ほんみちと羽衣小学校の間の道がせまい。小学生が通学の時危ない!。
・グリーンの歩道帯に駐車車両があるため、通行しにくい。規制して欲しい。
・駅周辺に車を一時的に停めておくスペースがないので、雨の日等困っている。
・羽衣駅周辺には緑が尐なく、東側に駐輪場が作られ何となく殺風景な感じがする。
・南海羽衣駅とJR東羽衣駅の改札がつながると便利。
・歩道が狭く危ない。車椅子で自力、押して周辺を回ればよくわかる。実験が必要。
・歩道がガタガタしていて、ベビーカーを押すのに危なく、倒れそうになった。
・JR 羽衣線の高架に沿って、東方向への歩道があればよい。
・自転車が歩道を通るのを見るが、車道も狭いし、どちらを通っても危ないと思う。
・自転車走行のマナーが悪く、怖い思いをしたことが何度もある。
・街灯が尐ない。夜遅くに駅から自宅への帰宅時が怖い。
・歩きタバコやタクシー乗務員、踏切待ちでタバコを吸う人に困っている。規制して
欲しい。
・災害や津波があった時、確実に避難できるのか不安。
- 11 -
○アンケートで出された課題の説明図(周辺道路関係)
- 12 -
○アンケートで出された課題の説明図(鉄道駅関係)
- 13 -
2)羽衣駅周辺まち歩きの実施
①まち歩きの目的
「バリアフリー基本構想」の策定にあたり、重点整備地区内の道路に関するバリアフリ
ー上の課題を把握するため、実態調査を行った。
②まち歩きの実施概要
・開催日時:平成24年2月6日(月)13時~16時
・出席者数:21名(うち協議会委員8名)
○まち歩き(13時~14時30分)
・パンセ羽衣に全員集合し、まち歩きの行程説明や注意点等を説明した。
・4ルートにグループ分けを行い、それぞれのまち歩きを行った。
(1チーム4~6人)
・高齢者疑似体験道具(おもりやパッド)を用意し、参加者が装着して歩行体験を行っ
た。
・グループ内で記録係、撮影係、計測係をそれぞれ設定し、参加者からの問題点の意見
聴取や問題箇所の写真撮影、歩道幅員の計測などを行った。
○ワークショップ(14時30分~15時40分)
・グループ毎にまち歩きを行ったルート内における課題箇所について、A1版の地図に
ポストイットやペンを用いて、課題点の記述を行った。
・グループの代表が、各ルート毎における課題点についての発表を行った。
・司会から、4ルートにおける課題点のまとめを行った後、自由意見の交換を行った。
③まち歩きの実施状況
- 14 -
④まち歩きワークショップにおける意見のまとめ
・4ルートの中で歩道幅員が十分確保されているのは、堺阪南線のみである。歩道幅員
が3m程度あれば、歩行上の支障はあまり感じないとの意見があった。
・羽衣駅周辺の道路については、駅周辺であるため、歩行者通行量も多く歩道の利用頻
度も高いが、総じて歩道幅員は狭く、電柱や看板、違法駐輪等の障害物があり、歩道
と車道の高低差があるために、非常に歩きにくくなっている状況である。
・歩道の設定されていない駅周辺道路については、白線引きのもの、白線とカラー舗装
のもの、横断防止柵のみあるもの、等のタイプに分かれたが、商業施設や小学校など
の施設がある中では、歩車道の区別は行った上で安全な歩行環境は確保した方がよい
という意見が出された。
・色んな側面から考える必要がある項目としては、片側歩道とU字側溝、高低差処理を
挙げる。
→片側歩道の場合、盲導犬等左側通行を主とする歩行者にとっては、非常に不便なも
のになる。
→U字側溝については、フタをして安全性を高める側面と、逆に違法駐車・駐輪を誘
発するという、相反する問題がある。
→堺阪南線は車道を上げて歩道レベルに近づけたとのこと。他の道路もその手法が望
まれるが、車道を上げると、逆に水はけが悪くなり、大雨時の対応等別の問題を生
じること。
・自由意見の中で、羽衣の特徴を踏まえた整備構想の作成に向けた意見としては、
「歩道
に障害物のない街」という意見があった。
- 15 -
○まち歩きで出された課題整理図
- 16 -
3)現況整理と整備課題の抽出
①歩道幅員の現況
羽衣駅周辺の道路における歩道等(歩道及び路側帯)についての現況を整理した。
堺阪南線においては、一定幅員の歩道が確保され、横断防止柵の設置や車道部との段差
解消等が行われている。
羽衣駅周辺部においては、羽衣駅前線をはじめとして、歩道設置は行われているが、幅
員は最大でも2m程度と、歩行者交通量が多い駅前としては、十分な歩道幅員が確保され
ているとはいえない。
羽衣駅東側へ延びる道路(羽衣駅前線)に関しては、駅前200m程の区間において、
歩道整備が行われているが、以東は路側帯または歩道無しとなり、非常に通行がしにくい
状況である。
羽衣駅南側の住宅市街地を中心としたエリアにおいては、歩道線による歩道確保がされ
ている道路が尐なく、歩行者空間の確保に課題を有している。
②歩行者流動の傾向
既存データを基にして、羽衣駅周辺の道路における歩行者流動の傾向を把握した。
平成20年に実施した、再開発関連での交通量調査及び、朝の通勤時間における歩行状
況を踏まえて、人の流れ方について整理を行った。
大きな人の流れとしては、
・南海⇔JR間の乗換者(駅前)
・羽衣駅からパンセ羽衣への臨海部通勤者(駅西側)
・羽衣学園等への学校通学者(駅東側)
・その他駅や周辺施設来街者(駅周辺)
に大別される。
羽衣駅周辺の歩道幅員が狭いこともあり、小学生や高校生、パンセ羽衣(臨海バス)へ
の通勤者が主要動線を避けて、車の通らない細街路を経由して通行している光景が多く見
られた。
③整備事業の状況
羽衣駅周辺地区内における都市計画道路の状況及び現時点予定される市街地開発事業等
の整備事業の状況を整理した。
都市計画道路において、整備済みの路線としては、堺阪南線と新村北線の南海線より西
側区間が挙げられるものの、堺阪南線では一部区間において、歩道幅員の拡幅が整備課題
として挙げられる。
羽衣駅前においては、羽衣駅前地区市街地再開発事業の実施により、駅前広場及び周回
道路(羽衣駅前線など)の整備、南海羽衣駅とJR東羽衣駅の連絡デッキが整備される計
画(平成29年度全体完成予定)である。
また、南海本線・高師浜線連続立体交差事業によって、南海本線の高架化が実施される
とともに、線路の東西両側に6m~10mの側道が整備される計画(平成31年度全体完
成予定)である。
- 17 -
④現況整備課題の整理
①項から③項までの内容を踏まえ、羽衣駅周辺地区における現況整備課題を整理した。
地区の中心部となる羽衣駅(南海・JR)の駅構内外のバリアフリー化の実施を前提とし
て、両駅間の安全な乗換動線の整備は、歩行者の多い駅前においては重要な課題となる。
併せて、駅前広場の整備等により、自動車や自転車等の来街に対応する施設を整備する必
要がある。
羽衣駅周辺部においては、車輛・歩行者共に通行量の多い羽衣駅前線(東西方向)及び羽
衣駅東側線(南北方向)における歩道のバリアフリー化が課題となる。道路自体の拡幅は早
期には難しいため、違法駐輪や電柱移設等含めた検討が必要となる。
主要幹線である堺阪南線では、歩車道段差の解消等は行われているが、一部区間におけ
る歩道幅員の拡幅が課題となる。
住宅地内の道路において、歩道が無い部分では、歩行空間(路側帯等)の確保を図り、
路側帯がある部分では、違法駐輪や側溝、電柱等の対応策検討が必要となる。
上記の①から④の各項目について、次頁以降に図面により整理を行った。
- 18 -
○現況整理図(その1:歩道状況)
- 19 -
○現況整理図(その2:歩行者流動)
- 20 -
○現況整理図(その3:整備事業)
- 21 -
○現況整備課題図
- 22 -
3.羽衣駅周辺重点整備地区における移動等円滑化に関する基本方針
①基本構想の位置づけと移動等円滑化に関する基本方針
下記の表にある上位計画の内容を踏まえ、市民を主体とし、住み心地が良く愛着を感じ
ることができる都市像を目指す中で、市民に親しみやすくバリアフリーを進めていくため
の基本構想における基本方針として、以下のように設定し、施設のバリアフリー及び心の
バリアフリーの推進を図る。
移動等円滑化に関する基本方針
駅も
道も
心も
フリー
羽衣バリアフリー
<高石市総合計画及び都市計画マスタープランの概要>
計画名
項目名
内容
都市目標
人間都市・高石
基本理念
市民主体のやさしさと活力あふれる“健幸”のまち
高石市
第4次総合計画
(平成 23 年 3 月) 基本計画
ひとにやさしい育みのまち
ひとにやさしい暮らしのまち
ひとにやさしい安全・安心なまち
環境にやさしいまち
地域活力あふれるまち
(当地区の関連項目を抽出)
歩いて暮らせる徒歩型の生活圏の充実
都市計画
愛着が持てる良質な居住地づくり
都市づくり
マスタープラン
ユニバーサルデザインのまちづくり
の方向
(平成 20 年 3 月)
鉄道、自転車、徒歩及び福祉バスによる交通体系の確立
駅周辺の個性ある都市核づくり
都市ストックを活用した交流の場の形成
②構想期間及び事業の目標年次
基本構想における構想期間及び事業の目標年次を以下のように設定する。ただし、事業
の目標年次の設定は行うが、移動等円滑化に関するの基本的な方針は、継続的に実施して
いくものとする。
構想期間:平成25年度~平成34年度
事業の目標年次:短期事業(平成27年度内)、中期事業(平成29年度内)
長期事業(平成34年度内)
- 23 -
③当該重点整備地区の特性と基本構想を作成する背景・理由
羽衣駅周辺地区は、高石市の都市核の一翼を担う地区であり、南海本線・高師浜線、J
R羽衣線が交差する乗換結節点となっている。駅周辺には官公庁、福祉施設、大学、商業
施設といった生活関連施設が多数立地し、駅周辺におけるバリアフリー化が求められる地
区特性を有している。
しかしながら、駅周辺の道路整備等未整備である区間も多く、高齢者や障がい者の歩行
上課題を有しているため、基本構想を作成し、地区内のバリアフリー化に向けた整備を実
施していく。
④羽衣駅周辺地区における整備課題
1)鉄道駅(特定旅客施設)のバリアフリー化
・駅構内外におけるバリアフリー化(エレベーターやトイレ等)
・南海-JR両駅間における安全な乗換動線(連絡通路)の整備
2)鉄道駅周辺におけるバリアフリー化
・駅前広場の整備(自動車対応、タクシーや福祉バス等乗換対応、玄関口機能)
・駅周辺道路の整備(歩道拡幅及びバリアフリー化)
3)周辺住宅地におけるバリアフリー化
・幹線道路における歩道幅員の拡幅
・既存歩道部と車道部の段差解消
・歩道未整備箇所における歩行者安全対策の検討(電柱等移動障害物対策の検討)
- 24 -
4.重点整備地区の位置及び区域
1)重点整備地区について
重点整備地区は、
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」第2条に
より以下のように定義されている。
・高齢者、障がい者等が日常生活または社会生活において利用する旅客施設、官公庁
施設、福祉施設等(以下「生活関連施設」という)を含む地区
・生活関連施設の相互の移動が通常徒歩で行われる地区
・生活関連施設と生活関連経路(生活関連施設相互間の経路)について、バリアフリ
ー化が必要であると認められる地区
・当該地区でバリアフリー化を進めることが都市機能の増進に有効であると認められ
る地区
重点整備地区については、バリアフリーの必要性、緊急性、実現可能性及び生活関連施
設の集積状況を鑑み、以下の点に考慮して定めるものとする。
・南海羽衣駅(JR東羽衣駅)を中心とした半径500m程度の徒歩圏内とする。
(500m以上は他市域や生活関連施設の分布が無いため、対象外とした。)
・重点整備地区の境界は、できる限り区域内の町境、道路、河川、都市計画道路等に
よって明確にする。
重点整備地区としては、北側から堺市域界、都市計画道路南海中央線、都市計画道路新
村北線、芦田川、浜寺水路に囲まれた約 100haの範囲を重点整備地区とした。
(次頁に重点整備地区の範囲図を掲載)
- 25 -
○重点整備地区範囲図
- 26 -
2)重点整備地区の整備方針
移動等円滑化の基本方針に基づき、重点整備地区における整備方針を以下のように設
定する。
①高石市の玄関口として、誰にでもやさしく快適に移動できる生活空間の整備
南海羽衣駅及びJR東羽衣駅周辺の道路や駅前広場等の公共施設と、駅前での市街地
再開発事業等、日常的に利用する施設をバリアフリー化することによって、快適な生活空
間を確保する。
②公共交通機関のバリアフリー化
南海羽衣駅及び南海本線・高師浜線の連続立体高架化と、JR東羽衣駅のバリアフリ
ー改修、両駅間を結ぶ連絡通路の整備等により、鉄道の乗換に加え、鉄道とタクシー、自
家用車、自転車等との連携を強化し、円滑な移動の確保に努め、来街者や市民の交通結節
点としての機能を高める。
③たすけあい、支えあうまちづくり
誰もが快適に安全に暮らせる生活環境は都市基盤整備だけでなく、高齢者や障がい者、
子供や外国人等、環境が異なる状況の理解と配慮が必要となる。このため、市民や来街者
の皆さんへの啓発活動により、相互理解を深め、互いがたすけあい、支えあう心を育てて
いく。
④市民、事業者、行政等の連携
それぞれが目的と役割を共有し、協働によるまちづくりを進めることにより、相互の
意見と要望をより具体的な計画に反映させることにより、高齢者や障がい者等、誰もが暮
らしやすい成熟した地域へと進展させていく。
- 27 -
5.生活関連施設、生活関連経路における移動等円滑化に関する事項
1)生活関連施設について
生活関連施設は、重点整備地区内の各種施設のうち、住民アンケートの結果等も考慮
の上、南海羽衣駅及びJR東羽衣駅を中心とした徒歩圏内にある旅客施設、官公庁等の公
共施設、福祉施設等の公共施設、大学などの教育施設、商業施設等の利便施設のうち、高
齢者や障がい者などが日常生活、社会生活において利用する施設とする。
また、生活関連施設については、その立地場所を考慮して、以下の5つの「生活関連
施設群」としての位置づけを行う。
<生活関連施設群及び生活関連施設の一覧>
生活関連施設群名称
種別
旅客施設
①羽衣駅周辺
②浜寺公園周辺
商業施設等
福祉施設等
パンセ羽衣(慶翠苑・羽衣公民館)
官公庁等
福祉施設等
浜寺郵便局
浜寺公園
総合ライフケアセンター
(総合保健センター、診療センター、母子
健康センター、きゃらの郷)
③堺阪南線沿道
官公庁等
商業施設等
教育施設
福祉施設等
⑤羽衣駅南側
南海羽衣駅、JR東羽衣駅
イケチュー
三菱東京UFJ銀行羽衣支店
近畿大阪銀行羽衣支店
公園
④羽衣学園
生活関連施設名称
教育施設
商業施設等
高石警察署
オークワ
羽衣国際大学、羽衣学園高等学校・中学校
東羽衣公民館
羽衣小学校、東羽衣小学校
ジャンボ
- 28 -
2)生活関連施設の課題及び整備方針
生活関連施設のうち、市民利用が多い施設における現況と課題を整理した。
①旅客施設:南海羽衣駅
南海本線・高師浜線連続立体事業に伴う仮橋上駅舎による営業が行われており、高架
後には、新しい駅舎が整備される予定(平成28年度末)である。
現在の仮橋上駅舎においては、改札口からホームに向かう垂直移動において、エレベ
ーター等の設備がないため、エレベーター等を設置する必要があるほか、触知案内図が未
整備であるなどの課題を有している。
②旅客施設:JR東羽衣駅
高架駅舎による営業が行われているが、地上からホームに向かう垂直移動において、
エレベーター等の設備がないほか、多機能トイレの設置などの課題を有している。
また、隣接する南海羽衣駅との乗換動線に関しては、両駅間にある羽衣駅前地区市街
地再開発事業などにより、駅間相互の乗換通路(連絡デッキ)の整備を予定している。
③福祉施設:パンセ羽衣(羽衣公民館及び慶翠苑)
1階が臨海企業バス用のバスターミナル、2階が慶翠苑(老人福祉センター)、3階が
羽衣公民館からなる複合施設で、高齢者や障がい者の利用が多い施設である。
エレベーターやスロープの整備などはなされているものの、多機能トイレ内における
オストメイト設置や障がい者用の駐車場等の整備課題を有している。
④福祉施設:東羽衣公民館
2階建の建物となっており、高齢者や障がい者の利用が多い施設である。
スロープの整備などはなされているものの、多機能トイレ内におけるオストメイト設
置や障がい者用の駐車場等の整備課題を有している。
⑤福祉施設:総合ライフケアセンター
診療機関が集積した総合ライフケアセンター及び総合保健センター等からなる医療・
福祉に関する高石市の総合的な福祉施設で、高齢者や障がい者の利用が多い施設であり、
施設内におけるバリアフリー設備の整備が一定なされている。
⑥その他の生活関連施設
その他の官公庁、教育施設、商業施設等においても、それぞれの建物改修時等におい
て、「バリアフリー新法」及び「大阪府福祉のまちづくり条例」に基づく基準適合に向け
た検討を行う。
- 29 -
3)生活関連経路について
羽衣駅周辺地区における生活関連施設は、
「羽衣駅南側・生活関連施設群」を除き、羽
衣駅前線(東西方向)と、堺阪南線(南北方向)の沿道に立地している。
生活関連経路は、重点整備地区内の道路のうち、旅客駅を含む生活関連施設相互間の
移動経路となるものであり、本構想においては、構想期間内に整備予定の有無に関わらず、
都市計画道路に面する生活関連施設群を結ぶ経路については、生活関連経路の指定を行う。
ただし、拡幅等の整備を伴う道路に関しては、本構想期間内における整備予定に準じた指
定を行う。
当地区においては、4つの生活関連施設群を相互に結ぶ経路として、以下の3つの経
路を指定する。
また、これら生活関連経路に面さない「羽衣駅南側・生活関連施設群」については、
バリアフリー新法に基づく道路整備が困難であることから、次項で「面的バリアフリー区
域」として位置づけるものとしている。
<生活関連経路の一覧>
経路A
(羽衣駅~浜寺公園周辺)
羽衣駅西側線(羽衣駅東側線~羽衣駅前線)
羽衣停車場線(南海本線~堺阪南線)
高石海岸線(堺阪南線~浜寺公園入口)
堺阪南線(浜寺郵便局~羽衣停車場線)
羽衣駅西側線(羽衣駅東側線~羽衣駅前線)
経路B
羽衣停車場線(南海本線~堺阪南線)
(羽衣駅~浜寺公園周辺~堺阪南線沿道)
堺阪南線(羽衣停車場線~総合ライフケアセンター)
経路C
(羽衣駅~羽衣学園)
羽衣駅東側線(羽衣駅西側線~羽衣駅前線)
羽衣駅前線(南海本線~南海中央線)
南海中央線(羽衣駅前線~羽衣学園・堺市域界)
- 30 -
4)面的バリアフリー区域について
面的バリアフリー区域とは、法に基づかない独自の位置づけとなるが、羽衣駅周辺地
区の特性を鑑みて設定する。
羽衣駅周辺地区は、駅前及び都市計画道路である幹線道路を除いて、多くが6mに満
たない生活道路が主体となった住宅地により形成されている地区である。その中で、公民
館や小学校などの生活関連施設が立地しており、生活道路内において歩行者と自動車等の
車輛が混在しており、側溝や電柱等、バリアフリー上の課題を有する箇所が多いことが、
まち歩き等でも明らかになっているところである。
これらの区域においては、移動円滑化基準に基づく歩道整備等の抜本的な整備改修は
難しいが、部分的な改良・改修は地域住民との話し合いや協力により実現できる可能性が
あるとともに、南海本線・高師浜線連続立体交差事業の進展により、鉄道により分断され
ていた市街地の行き来がしやすくなることを見据え、駅周辺部の住宅地を一体的に面的バ
リアフリー区域として位置づけ、対象となる地域住民との話し合いにより、規制誘導や部
分的なバリアフリー改修を行っていくものとする。
<面的バリアフリー区域の範囲>
・羽衣駅前線より南側
・堺阪南線より東側
・新村北線より北側
・南海中央線より西側
<面的バリアフリー区域における整備方針>
面的バリアフリー区域については、区域内の地域住民と協働し、生活道路内における
バリアフリー上の課題箇所を解決する方策について検討し、実施可能な取り組みについて
部分的なバリアフリー化を順次実施していく。
- 31 -
5)生活関連経路の課題
生活関連経路の各路線における整備課題について以下に整理した。
○生活関連経路A:(羽衣駅~浜寺公園周辺)
○生活関連経路B:(羽衣駅~浜寺公園周辺~総合ライフケアセンター)
A①及びB①羽衣停車場線※(南海本線~羽衣駅西側線)
A③及びB③羽衣停車場線※(羽衣駅西側線~堺阪南線)
・舗装路面が荒れている
・違法駐輪・駐車がある
・歩道幅員は 2.0m程度
・一部を除いて歩道はセミフラット化対応されていない
・歩行上の障害となる電柱がある
・道路照明が暗いという意見が多い
・視覚障がい者用誘導ブロックが、交差点部のみ整備されている
・歩行者への案内誘導サインが未整備
※羽衣停車場線は、将来的に府道から市道に移管される予定である。
A②及びB②羽衣駅西側線(羽衣駅東側線~羽衣停車場線)
・違法駐輪・駐車がある
・歩道はカラー舗装(幅員 2.0m未満)
・道路照明が暗いという意見が多い
・視覚障がい者用誘導ブロックが、交差点部のみ整備されている
A④堺阪南線(浜寺郵便局~羽衣停車場線)
B④堺阪南線(羽衣停車場線~総合ライフケアセンター)
・一部区間の歩道幅員が 3.5m未満
・道路照明が暗いという意見が多い
・視覚障がい者用誘導ブロックが、交差点部のみ整備されている
・歩行者への案内誘導サインが未整備
A⑤高石海岸線(堺阪南線~浜寺公園)
・一部横断防止柵による歩道部分がある
・歩行上の障害となる電柱がある
・視覚障がい者用誘導ブロックが未整備
・歩行者への案内誘導サインが未整備
- 32 -
○生活関連経路C:(羽衣駅~羽衣学園)
C①羽衣駅東側線(羽衣駅西側線~羽衣駅前線)
C③羽衣駅前線(羽衣駅東側線~羽衣学園前交差点)
・違法駐輪・駐車がある
・歩道幅員は 2.0m程度
・一部を除いて歩道はセミフラット化対応されていない
・歩行上の障害となる電柱がある
・道路照明が暗いという意見が多い
・視覚障がい者用誘導ブロックが、交差点部のみ整備されている
・歩行者への案内誘導サインが未整備
C②羽衣駅前線(南海本線~羽衣駅東側線)
・歩道幅員は 2.0m程度
・一部を除いて歩道はセミフラット化対応されていない
・歩行上の障害となる電柱がある
・道路照明が暗いという意見が多い
・視覚障がい者用誘導ブロックが、交差点部のみ整備されている
・歩行者への案内誘導サインが未整備
C④羽衣駅前線(羽衣学園前交差点~南海中央線)
・北側は歩道なし、南側は 50cm 程度の路側帯があるのみ。
・一部南側にゼブラゾーンがあるが、歩道部がなく、歩行部分が確保されていない。
・歩行上の障害となる電柱がある
・視覚障がい者用誘導ブロックは未整備
・歩行者への案内誘導サインが未整備
C⑤南海中央線(羽衣駅前線~羽衣国際大学・堺市域界)
・片側に歩道スペースあり(2.0m程度)
・視覚障がい者用誘導ブロックが未整備
・歩行者への案内誘導サインが未整備
次頁に生活関連経路及び面的バリアフリー区域に関する説明図を挙げる。
- 33 -
○生活関連経路説明図と面的バリアフリー区域
- 34 -
6.特定事業に関する事項
羽衣駅周辺地区の主な特定事業は、南海本線・高師浜線連続立体交差事業等、長期的
な面整備事業に基づくため、その多くが長期にわたる整備となっている。そのため、特定
事業実施までの短期的な対応として、事業関係者間の協議を積極的に行い、随時具体的な
対応策についても、検討を行うものとする。
1)公共交通特定事業
①鉄道・南海電鉄
羽衣駅の高架化に併せて、新駅舎を整備し、以下の項目をはじめとしたバリアフリー
化を移動等円滑化基準に基づく駅整備により行う。
(整備時期:長期)
・エレベーターの設置
・拡幅改札口の整備
・多機能トイレの設置
・触知案内図の設置
②鉄道・JR西日本
JR東羽衣駅と南海羽衣駅との間を結ぶ乗換通路(連絡デッキ)の整備等、駅の周辺整備
事業等の計画に併せて、以下の項目をはじめとしたバリアフリー化を移動等円滑化基準に
基づく駅改修により行う。
(整備時期:中期※)
・柵内エレベーターの整備検討
・通路の整備(視覚障がい者誘導用ブロック、階段
手すり等の改良、階段段鼻部等識別)
・多機能トイレの設置、旅客トイレの整備・改良
・構内案内サインの設置・改良(路線図・料金表等判りやすいサインに努める)
・音声案内誘導整備を検討(階段、改札部、旅客トイレ)
(整備時期:長期)
・ホーム転落防止対策として、ホーム内方線整備を検討
※駅の周辺整備事業等の計画に連動するため整備時期が変更される場合がある。
- 35 -
③福祉バス・高石市
福祉バスは、高石市内の老人福祉施設や病院、市役所等の公共施設を巡回する高齢者・
障がい者用の公共交通機関であるが、そのバス停の表示が小さくて判りにくいという意見
がまち歩き等でも寄せられているため、バス停に関する以下の項目の改修を行う。
(整備時期:短期)
・福祉バスの利用改善に向けた検討(案内板の表示向上や羽衣駅前乗り入れ検討等)
(整備時期:中期)
・バス停におけるわかりやすい案内板などの表示の向上
(整備時期:長期)
・羽衣駅前への福祉バス乗り入れ(生活関連施設群間の移動アクセス手段の確保)
- 36 -
2)道路特定事業
①生活関連経路A
・区間A①及びB①羽衣停車場線※(南海本線~羽衣駅前西側線)
現状の舗装路面の荒れによる、路線全体の安全上の問題を解消するため、車道部にお
ける舗装補修を重点的に実施するとともに、路上の違法駐輪・駐車、歩道上の障害物を無
くすための取組みを行う。
(整備時期:短期)
・車道部における舗装補修の実施
・規制強化や注意喚起、商店会等に対する協力の呼びかけの実施
(整備時期:中期)
・LED照明への機器の更新
(整備時期:長期)
・歩道部のセミフラット化
また、羽衣駅前地区市街地再開発事業による拡幅整備においては、上記に加えて以下
の項目を長期整備計画に含める。
・歩道幅員の拡幅
・視覚障がい者用誘導ブロックの設置
・駅前広場を含め誘導サイン(歩行者用案内板)を整備
※羽衣停車場線は、将来的に府道から市道に移管される予定である。
・区間A③及びB③羽衣停車場線※(羽衣駅西側線~堺阪南線)
現状の舗装路面の荒れによる、路線全体の安全上の問題を解消するため、車道部にお
ける舗装補修を重点的に実施するとともに、路上の違法駐輪・駐車、歩道上の障害物を無
くすための取組みを行う。
(整備時期:短期)
・車道部における舗装補修の実施
・規制強化や注意喚起、商店会等に対する協力の呼びかけの実施
(整備時期:長期)
・歩道部の段差解消(セミフラット化など)に向けた検討実施
※羽衣停車場線は、将来的に府道から市道に移管される予定である。
・区間A④:堺阪南線(浜寺郵便局~羽衣停車場線)
歩道改善工事による整備において、以下の項目をはじめとしたバリアフリー化を移動
等円滑化基準に基づき行う。
(整備時期:長期)
・歩道の改善
・視覚障がい者用誘導ブロックの設置
・LED照明への機器の更新
・主要箇所に歩行者用案内板を整備
- 37 -
②生活関連経路B
・区間B④:堺阪南線(羽衣停車場線~総合ライフケアセンター)
歩道改善工事による整備において、以下の項目をはじめとしたバリアフリー化を移動
等円滑化基準に基づき行う。
(整備時期:短期)
・交差点付近に視覚障がい者用誘導ブロックの設置
・バリアフリー路線に助け合い看板の設置
(整備時期:長期)
・歩道幅員の拡幅
・視覚障がい者用誘導ブロックの設置
・LED照明への機器の更新
・主要箇所に歩行者用案内板を整備
③生活関連経路C
・区間C①:羽衣駅前線(南海本線~羽衣駅東側線)
路上の違法駐輪・駐車、歩道上の障害物を無くすための短期的な取組みを行う
(整備時期:短期)
・規制強化や注意喚起、商店会等に対する協力の呼びかけの実施
(整備時期:中期)
・LED照明への機器の更新
また、羽衣駅前地区市街地再開発事業による拡幅整備において、以下の項目のバリア
フリー化を行う。
(整備時期:長期)
・歩道幅員の拡幅
・歩道部のセミフラット化
・視覚障がい者用誘導ブロックの設置
・駅前広場を含め誘導サイン(歩行者用案内板)を整備
・区間C③:羽衣駅前線(羽衣駅東側線~羽衣学園前交差点)
路上の違法駐輪・駐車、歩道上の障害物を無くすための短期的な取組みを行う
(整備時期:短期)
・規制強化や注意喚起、商店会等に対する協力の呼びかけの実施
- 38 -
④整備予定がある区間以外の生活関連経路
なお、生活関連経路のうち、期間内に整備予定がある区間以外における整備方針につ
いては、以下のとおりとしている。
・区間A③:羽衣停車場線(羽衣駅西側線~堺阪南線)
・区間A⑤:高石海岸線(堺阪南線~浜寺公園)
・区間C③:羽衣駅前線(羽衣駅東側線~羽衣学園前交差点)
道路移動等円滑化基準に基づき、歩行空間の確保や段差解消等、対応可能な範囲での
バリアフリー化を検討する。
・区間C④:羽衣駅前線(羽衣学園前交差点~南海中央線)
・区間C⑤:南海中央線(羽衣駅前線~羽衣国際大学・堺市域界)
道路移動等円滑化基準に基づき、路側帯設置やカラー舗装等による歩行空間の確保等、
対応可能な範囲でのバリアフリー化を検討する。
<(参考)カラー舗装された歩行空間の整備例(羽衣駅西側線)>
- 39 -
3)建築物特定事業
①パンセ羽衣(羽衣公民館及び慶翠苑)
建物内の改修について、建築物移動等円滑化基準に即した整備を検討する。
(整備時期:短期)
・多機能トイレの改良
・触知案内図の設置
②東羽衣公民館
建物内の改修について、建築物移動等円滑化基準に即した整備を検討する。
(整備時期:短期)
・多機能トイレの改良
・触知案内図の設置
4)交通安全特定事業
①すべての生活関連経路
重点整備地区内のすべての生活関連経路を対象として、以下の項目をはじめとしたバ
リアフリー化についての検討を行う。
(整備時期:短期)
・音響式信号機設置に関する必要箇所の把握と関係者協議
(整備時期:中期)
・信号機のLED化
・歩行者用の灯器の設置、改善
(整備時期:順次実施)
・老朽化した道路標識の高輝度標識への交換
- 40 -
7.移動等円滑化のために考慮すべき事項
1)特定事業と併せて実施する市街地開発事業において移動等円滑化のために考慮すべ
き事項
①羽衣駅周辺連絡デッキの整備
南海羽衣駅とJR東羽衣駅の乗換動線については、現状の歩道幅員が狭く、幹線道路
である羽衣駅前線を平面で横断する経路となっているため、現状では乗換客の乱横断が多
く、今回の住民アンケートにおいても、そのマナーの悪さや、連絡デッキ等安全な乗換動
線を求める意見が非常に多く見られた。
羽衣駅前地区市街地再開発事業においては、両駅間の乗換動線の整備として、連絡デ
ッキの整備を予定している。今後、関係機関と協議を進めながら、両駅のバリアフリー化
や羽衣駅北側も含めた羽衣駅周辺における連絡デッキの整備を行う。
(整備時期:短期)
・連絡デッキに関する設計・検討
(整備時期:長期)
・連絡デッキの整備
<現状の南海羽衣駅・JR東羽衣駅の乗換状況(羽衣駅前線の横断状況)>
<(参考)連絡デッキの整備例>
阪急・阪神今津駅
南海泉大津駅
- 41 -
2)自転車等の駐車施設の整備など移動等円滑化に資する市街地の整備改善に関する
事項
羽衣駅前における自転車駐車場は、駅東西側にそれぞれ整備されているところである
が、今後の南海本線・高師浜線連続立体交差事業の進展に伴い、現在の位置を移転させる
必要があるため、鉄道高架化に併せて、自転車駐車場の再整備を行うとともに、以下の点
を考慮して整備を進めるものとする。
・自転車等の駐車対策については、その総合的かつ計画的な推進を図ることを目的と
して、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に対する法
律」による施策を総合的に推進する。
・自転車等の駐車需要の多い地域及び今後駐車場需要が著しく多くなることが予想さ
れる地域を中心に、自転車等の駐車場整備事業を拡充し推進する。
・自転車駐車場の再整備にあわせて、羽衣駅周辺の歩行者、自転車、自動車の動線を
整理し、安全な移動ができる環境整備に向けた検討を進める。
3)その他重点整備地区における移動等円滑化のために必要な事項
①バリアフリー施設の維持管理・改善手法の確立
施設や移動経路のバリアフリー整備が持続的、継続的に実施できるよう、維持管理手
法を確立し、継続的な改善を図る。計画、実施、点検、見直しの維持管理サイクルを確立
し、このサイクルを市民や事業者の協力を得て推進する。
②バリアフリーへの意識向上
全ての高齢者や障がい者等に対応したバリアフリーを目指していくためには、施設の
整備だけでなく、人的な支援が必要不可欠である。
バリアフリー整備が行われるまでの間は、施設職員の支援を必要とする場合があるた
め、施設職員のバリアフリーへの意識向上と教育訓練の充実を図り、適切な支援を行う。
特に、障がい者を対象とした施設案内と災害時の避難対策については、十分な設備がなさ
れていないため、適切な避難誘導方法を検討する。
③活動の推進
市民のバリアフリーに対する理解や情報を浸透させるために、継続的にバリアフリー
の啓発活動を実施する。これにより市民のバリアフリーへの関心を高めるとともに、整備
に対する点検や評価への主体的な参加、バリアフリーを意識した施設等の利用マナーの向
上を目指す。
- 42 -
4)重点整備地区における基本構想における整備事業一覧
基本構想における特定事業やその他の事業に関する整備内容の一覧を以下に整理した。
事業項目
整備主体
整備内容
特定事業
公共交通特定事業
南海羽衣駅
鉄道事業者 高架化に伴う駅舎整備
JR東羽衣駅
鉄道事業者
福祉バス
駅周辺事業に併せた駅舎
改修整備
利用改善に向けた検討
バス停表示改良
羽衣駅への乗入れ
高石市
道路特定事業
羽衣停車場線
A①B①A③B③
道路管理者 舗装補修の実施
羽衣停車場線
A①B①A③B③
羽衣駅前線C①
違法駐輪等の撤廃に向け
道路管理者 た取り組み
道路照明のLED化
堺阪南線A④B④
道路管理者 歩道改善による整備
等 歩行者用案内板の整備
羽衣停車場線ほか
再開発組合 市街地再開発事業に伴う
A①B①A②B②C①C② 道路管理者 拡幅など整備の実施
羽衣停車場線
A③B③
道路管理者
段差解消に向けた検討実
施
建築物特定事業
パンセ羽衣
高石市
トイレ等施設改修の実施
東羽衣公民館
高石市
トイレ等施設改修の実施
交通安全特定事業
全生活関連経路
音響式信号機の設置要望
公安委員会 信号機のLED化
標識の改良・設置
その他事業
羽衣駅周辺連絡デッキ
自転車駐車場
再開発組合 連絡デッキの設計
高石市
連絡デッキの整備
高石市
南海本線高架化に併せた
再整備
- 43 -
整備時期
2013
16
18
23
8.今後の取組みについて
基本構想策定後は具体的な実施計画の策定を行う。
実施計画の策定後、実際の整備を整備主体が行うが、適当な時期に構想の進行管理(フ
ォローアップ)等を実施する。このプロセスによって、基本構想の実現化を図る。
心のバリアフリーの醸成に向けては、円滑なコミュニケーションを図ることを目標に
掲げて、関係事業者や市民を交えて、必要な対策(例えば、障がい者との意思疎通手段、
市民や学生による介助方法など)を検討していく。
また、実施計画の策定、進行管理、事業評価については、基本構想の策定主体である
高石市の担当部局を中心に、特定事業者の参画を得ながら行っていく。
- 44 -
資
料
- 45 -
○羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想策定協議会設置要綱
高石市羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想策定協議会設置要綱
(設置)
第1条 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成 18 年法律第 91 号。以下「法」
という。)第26条第1項の規定に基づき、高石市羽衣駅周辺地区における交通バリアフリー基
本構想の策定、移動等の円滑化の促進に関する調査検討及び関係者相互の連絡調整を図るため、
高石市羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想策定協議会(以下「協議会」という。)を設置
する。
(所掌事務)
第2条 協議会は、次に掲げる事項について調査及び協議を行う。
⑴ 旅客施設、道路、駅前広場等について、高齢者、障害者等の移動等の円滑化のための事業に
関する基本的事項
⑵ 法第2条第1項第21号に規定する重点整備地区に関する事項
⑶ 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関して必要な事項
(組織)
第3条 協議会は、別表に掲げる委員で組織する。
2 協議会に、会長及び副会長を置き、委員の互選によりこれらを選出する。
3 会長は、協議会を代表し、会務を総理する。
4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき又は欠けたときは、その職務を代理する。
(会議)
第4条 協議会の会議は、必要に応じて会長が招集しその議長となる。
2 協議会は、委員の過半数の出席がなければ会議を開くことができない。
3 協議会は、必要があると認めるときは、会議に関係者の出席を求め、資料の提出、意見の開陳、
説明、その他の協力を求めることができる。
4 協議会の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の決するところに
よる。
(委員の任期)
第5条 委員の任期は、基本構想策定までとする。
(庶務)
第6条 協議会の庶務は、土木部都市計画課において処理する。
(その他)
第7条 この要綱に定めるもののほか、協議会の運営に関し必要な事項は、会議に諮り会長が定め
る。
附 則
この要綱は、平成 24 年1月4日から施行する。
- 46 -
○高石市羽衣駅周辺地区交通バリアフリー基本構想策定協議会委員名簿
大阪市立大学大学院工学研究科都市系専攻教授
日野 泰雄(委員長)
羽衣国際大学現代社会学部准教授
小川 雅司(副委員長)
身体障害者相談員(視力)
尾上 光男
身体障害者相談員(肢体障害)
稲葉 稔
高石市社会福祉協議会会長
石田 弘美
羽衣駅東地区まちづくり協議会会長
粟田 真一郎
羽衣駅西地区整備研究会会長
岡崎 勉
南海電気鉄道株式会社 鉄道営業本部統括部課長
川端 彰
西日本旅客鉄道株式会社 近畿統括本部企画課課長
又賀 重樹
高石警察署 交通課長
榊本 浩
大阪府鳳土木事務所計画補修G長
南 健志
土木部長
田野 泰偉
保健福祉部長
福村 寿之 政策推進部長
宮下 勇樹
学識経験者
障害者団体等
地域住民代表
公共交通事業者
関係行政機関
高石市
- 47 -
Author
Document
Category
Uncategorized
Views
12
File Size
3 706 KB
Tags
1/--pages
Report inappropriate content