茨城県立日立第一高等学校附属中学校校長室だより H25 年度 (第 Ⅱ 期 ) ○ No.46 校長：郡司丈児更新日時： 2013(H25) 高校、現役国公立大合格率 52.5 ％・ 166 名の金字塔を打ち建てる平成 26 年度大学入試の現役国公立大合格者は 166 名に達した。これは卒業生 316 名の 52.5 ％にあたる。二人に一人が国公立大学に合格したわけで、本校 86 年の歴史で最高の現役国公立大学合格者数という、まさに金字塔を打ち建てたことになる。きめ細かく粘り強く一人一人の個別指導を徹底させた教師陣にまず敬意を表したい。つぎに最後まで諦めない精神力を持って臨んだ３年生の奮闘努力に最大限の敬意を表する。ハンドボール部は全員が国公立大学に合格するなど、未集計ではあるが運動部部員の粘りはかなり効いているようだ。この春の高校入試では、本校は高倍率を確保した。附属中生は高校入試を経ない分、中３でしっかりとやらないと大変である。 ○ No.45 ３月２０日高校進路指導部に筑波大学入試問題研究会が発足筑波大学に前期までの段階で現役１６名の合格者を出した。近年では２３年度に現役１２名の合格が最高であった。おそらく過去最高の数字ではないだろうか。筑波大合格者ランキングでは、前期が発表になったいまの段階で全国７位だという。県内でも４位の数で、いずれの私立高よりも上回っている。筑波大には、例年５月の高３進路希望調査では４０人前後が希望する。つくば研究学園都市にあること、 TX で東京秋葉原から４５分で TX つくば駅まで来てしまうことから、首都圏を中心に人気があり、文系ではほぼ東北大と同等、理系では東北大、北大に次ぐ難易度であり入りにくくなっている。おそらく、現在の附属中生も、４年後には多くの生徒が医学学類 (医学部）をはじめ理系の学類を中心に狙うのではなかろうか。「地図を見ると簡単に目的地まで行けそうだが、実際の道のりは山あり谷あり、とても困難である。」これは本校の高校数学教員が、筑波大の入試問題を例えた言葉である。問題を見て解き方が分からない問題は少ないが、実際に計算を始めてみると手が何度も止まってしまう･･･ということを実感する問題だという。筑波大をはじめ難関大志望者は演習量が勝敗を決める。中学のうちからとにかく演習を行い、壁にぶつかっても考え抜いて解き尽くす。これが重要である。春休みは遊んではいられない。筑波大入試問題研究会の英語科の先生から、次のようなコメントが寄せられた。読解力はもちろん、表現力 (記述力）が問われる。次は今年度の問題であるが、自由英作文への対応力が必要だ。日頃から教科書の基本的な表現は自由に使いこなせるまでに何度も何度も暗記しておき、それをベースに自分で表現しなければならない。「 Social networks (Facebook, Twitter, YouTube など )は人間関係にどのような影響を与えると思いますか，自分の考えを８０語程度の英語で論理的かつ具体的に述べなさい。」これは英文型の小論論文に近い。「論理的かつ具体的に書く」には、日本語の新聞などに目を通して自分の考えをまとめておくとともに、それを英文にするわけであるから大変である。暇さえあれば英語を勉強し、日記を英文で書くなど、今のうちから対策を取っていかねばならない。どんどん差がつく。 ○ No.44 筑波大学医学医療系連携事業の医療セミナー行われる（中２）県高校教育課改革推進室に骨をおっていただき実現した、附属中向けの筑波大学医学系連携事業の医療セミナーが３月１９日、会議室で中２対象に行われた。今回は、筑波大学医学医療系准教授の医学博士磯辺智範先生（医学物理士）から、日本ではまだ聞き慣れない「医学物理士」の仕事、放射線 -1- 医療の現状などについて講義をいただいた。とにかく現在の最先端医療はめまぐるしく変化し進歩を続けていることがわかった。私が興味を持ったのは、筑波大学病院における最先端放射線ガン治療である。 250 万円の現金前払いで、 30 回に分けて 1 ヶ月半で行うという。アメリカでの治療と同様の治療が日本でも受けられる時代が来たようだが、なにぶん先立つものはお金かと感じた。しかし、保険が効かないし、莫大なメンテナンス費用を要する最先端の機械であるのだから仕方がないといえよう。生徒も高い関心を持って聞いていた。その一人、島田智也さんの感想を次に載せる。今回の話の中で、放射線治療はメリットが多いと感じた。中でも唇のガン，顔のガンの治療の写真を見ることができたが、やたらと切除するのではなく、治療後のその人の生活のことを考えた治療法であることに感心した。また、 CT を撮るだけで 3 次元の立体映像が現せることや、動体（心臓など）にあわせて的確に放射線を打つ技術はすごいと思った。今日の日本では、放射線についてマイナスイメージを懐いている人が多いと思う。しかし、放射線は農業、工業、医療などで平和利用されており、それは人類の未来にとって非常に重要なことであるため、メリットとデメリットをわきまえながら、今後も放射線に向かい合っていくことが大切であろう。私たちが今後生活していく中で、放射線医療の進歩は大きな意味を持つ。その現状に最先端を行く専門家の方から直接、多くの映像を見せて頂きながらお話しを聞く機会に恵まれたいへん感謝している。最先端の放射線治療にかかる高額医療費の問題や副作用のリスクについて、今後も関心を持って注目していきたい。日立一、国公立大学前期までの段階で現役 115 名が合格、筑波大合格は倍増並木中等教育学校は前期試験、東大４名，国公立大医学部３名合格 ○ No.43 日立一高生現役の大学合格状況が明らかになってきた。国公立大学はすでに 22 名が推薦・ AO 入試で合格していたが、 2 月 25 日･26 日実施の前期試験で現役 94 名が合格、あわせて現役 115 名が合格を決めたことになる。過年度卒は未集計である。 3 月 12 日から実施の後期試験では例年 30 名近くの合格が見込めることから、国公立大学合格者数は現役のみで 140 名を越える見込みである。ここ十年では最高の記録を更新するだろう。内訳の詳細はのちほどとして、筑波大学合格者数倍増が大きなニュースである。現役でみると、推薦合格 7 名、前期合格 9 名、合計 16 名であり、過年度卒合格 5 名を加えて 21 名となり、はじめて 20 名台に達した。後期も数名受けているのでまだ増えるかもしれない。 SSH （スーパーサイエンスハイスクール）の研究で中心となってきた SS クラスからの合格が目立っている。次に、本県の中高一貫校で先を行く並木中等教育学校ははじめての大学入試に臨み、前期試験では東大４名，国公立大医学部３名という数字を叩き出した。医学部は、東京医科歯科大１，筑波大１，島根大１。東京医科歯科大医学部は最難関中の難関であり実にすばらしいといえる。来年の 2 回生（現在 5 年生）はさらに優秀な生徒が揃っており、来年は浪人も入れると東大 8 名は堅いと私は予想している。なお、遠い先の話だが、並木の現在の中１生は全国トップクラスの模試成績をあげており、このころになると東大十数名をコンスタントに出すだろう。本校も相当、気合いを入れて取り組まねばならない。並木の中庭陽子校長によれば、今年東大に合格した 4 名は最後まで諦めなかったこと、吹奏楽・バスケット・生徒会役員など、部活動や行事をバリバリやってきた生徒ばかりであることを強調されていた。バイタリティは重要な要素だ。 ○ No.42 ３月５日英検準２級以上の取得者、過半数突破（中２）平成２５年度第３回の英検二次結果が発表され、本校附属中２年８０名中、準２級以上取得者が４１名となった。２級にもあらたに２名が合格して４名となった。本校附属中では科学教育と国際教育を重視し、英検準２級取得を中学３年終了までの目標としている。先週行われた授業参観では、「総合的な学習の時間」の１つの柱である「グローバルコミュニケーション」の成果発表として、中２ではグループごとに英語によるスピーチが行われた。中３終了時のシンガポール・マレーシア語学研修までには、さまざまな事前学習を行う。この研修旅行で十分な成果を出せるよう、さらに語学力アップ -2- に取り組む。 ◇ 附属中２年生の英検取得状況（ H26.3) （８０人中）４級３級準２級２級１４７７４１４ ※３級取得者の数字について：３級を飛び越していきなり準２級に合格した生徒は含まない。 ○ No.41 ソチ視察団員の志関弘平さんがオリンピック競技を観戦，無事帰国附属中 2 年志関弘平さん（ひたちなか市勝倉小出身）は、さる 2 月 16 日に成田を出発、 17 日のソチ到着以来、スキージャンプやアイスホッケーなどを観戦した。東日本大震災で被災した青森、岩手、宮城、福島、茨城の 5 県から選ばれた中学生 14 人が、アルベールビル五輪スピードスケート男子 500 メートル銀メダリストの黒岩敏幸さんを団長として、日本オリンピッック委員会（ JOC)が取り組む被災地復興支援の一環としてソチに派遣されている。 14 人はいずれも冬季競技の有望選手である。本校の志関弘平さんはアルペンスキー大回転の選手で、全中大会に出場するなどメキメキと頭角を現している。朝日新聞の報道によれば（ 2 月 20 日付）、志関さんは「普段、僕が戦っている舞台とは全然違った。これが五輪か、という感じ」、「きっと緊張するだろうけれど、この舞台に立ってみたい」とコメントしている。競技観戦のほか、地元中学生とも交流した。志関さんは、２月２２日、無事に帰国した。本日（ 2 月 24 日）の 1 校時の学級活動の時間に、志関さんは級友たちの前で報告会を行い、「男子ジャンプラージヒル団体銅メダル決定の瞬間が一番感動したこと」であることや「自分も将来オリンピックや世界選手権などに日本代表として出場したいという思いがより一層強くなったこと」などを述べた。夢の実現に向けた更なる努力を期待したい。 ○ No.40 中学生が学校駐車場の雪かき作業自然発生的に始まる２月１０日（月）早朝、本校初の光景が学校校門付近に出現した。自然発生的に行われた中学生全員による雪かきである。２月８日 (土）の記録的な大雪による積雪は、日立市内のほうが県央よりも積もった。私は、２月１０日（月）早朝、交通渋滞を予想、大洗の自宅を早朝５時３０分に出発、２４５号を順調に走った。ちょっと遅れていれば渋滞で動けなくなるところだった。６時半に到着、用務員さん 2 人、先生が 2 人すでに来ていて、校門から昇降口までの生徒の動線を確保すべく、雪かきに汗を流していた。それを見た附属中の野球部員がまず数名、雪かきに使える道具を部室から持ってきて作業に参加した。校舎北側の校門から玄関までの駐車場には、 14 ～ 15 センチほどの雪がビッシリと半ば凍って積もっている。この日は高校入試の出願が始まる日であり、公立中学校の先生方が車で来るだろう。また、まもなく本校の職員が来始めるだろう。どうしたらよいかと途方にくれていると、中学生がどんどん集まり始め何も指示しないのに、用務員さんの指示に従い校門付近の雪かきを開始した。すると、一人の生徒が、「自動車が入ってきたら、まず雪の薄い本校舎南側に誘導するのがよい。その動線を確保しよう。」と声を掛け、その作業に取り掛かった。その後、高校生もしだいに登校する。高校の野球部員が 8 時頃に加わってくれた。 8 時 10 分頃には、いつもどおりほぼ全員の中学生が登校、全員が参加したようだ。ある者はバケツ、あるものは一輪車、また掃除用具のブリキのゴミ取りなどを持ち寄り、ある生徒は雪の塊を抱えて運ぶなど、8 時半には４～ 5 台分の駐車スペースが確保できた。様子を見ていると、小グループがいつの間にか結成され、協力しあって能率的に工夫して作業を進めている。雪合戦をしている生徒の姿はまったく見かけなかった。ある高校籍の先生は、「いままでにはなかった光景だ。」と中学生の動きのよさに関心していた。 ○ No.39 附属中２年松本実南さん（吹奏楽部）が第１６回ソロコンテストいばらき県大会で金賞受賞（フルート演奏） -3- ２月８日（土）、日立市多賀市民会館で、第１６回ソロコンテストいばらき県大会（主催：茨城県吹奏楽指導者協会、げんでんふれあいいばらき財団）が開かれた。事前のテープ審査は中学生の部で４８４名あり、審査をパスした７２名がこの県大会に参加、松本さんは、フォーレ作曲「ファンタジー」を、初めてのコンテスト出場ではあったが落ち着いた演奏で、見事な音色を会場に響かせ、金賞を受賞した。伴奏は附属中２年福島彩乃さんでこちらも見事な演奏で、フルートのすばらしい音色を引き出す大役を果たした。松本さんは、本校吹奏楽部ＯＢで幅広く演奏活動、個人指導をなさっている、羽賀紀子先生（日立市在住）のご指導の下、小学校高学年からフルートを習っているという。また、同大会では、高校吹奏楽部の引田星歌さんも、アルトサックスを見事に演奏し、金賞を受賞した。 ○ No.38 2 月 10 日付け 1 月実施の英検一次結果判明、中 2 は 2 級 2 名、準 2 級 26 名合格 1 月実施の英検一次では、中２の準 2 級に 26 名者もの合格を出した。また、中１も準 2 級に 1 名、 3 級に 17 名が合格した。 2014.1 中２中１合格者数受験者数合格者数受験者数 2級高卒程度２３準2級 3級 4級高校中級程度中学卒業程度中学 2 年程度２６４２９５１１７１５１２１１５これまでの結果では、1 次合格者はほとんどが 2 次も合格している。そこで、今回の 1 次合格者が 2 次でも合格するとすれば、中２で次のようになる見込み。 80 名中、ほぼ半数に近い 36 名が準 2 級以上を持つことになる。 2014.1 2級準2級 ※ 準 2 級の 36 名には 2 級の 3 名を含む。高卒程度高校中級程度中２合格者数３３６（定数 80 名） (80 名） ○ No.37 １／２４学力診断テスト結果出る 2 年は理科，1 年は国語に課題茨城県教育研究会作成の基礎力を確認する学力診断テストに今年も参加，受験した。公立の市町村立中学校との比較ができる唯一のテストである。県平均が出ていないので、分析は難しい面もあるが、各教科ともそれほど年によって難易度は変化しないと思われるので、気づいた点をあげたい。（１）附属中 2 年の結果昨年の同期に受けたとき、 5 教科平均点は 500 点満点中 456 点であった。今回は 429.7 点 (85.9 ％）である。基本的な、やさしい問題を解くことに慣れていない、というのは言い訳である。社会 83.7 点、理科 77.3 点と、この 2 教科で全体の平均点を大幅に下げている。教科書の基本的な事項を復習していればできるはずの問題ばかり。特に、今回も理科は昨年（ 86.4 点）に続きできが悪い。実験、考察を中心に、考えさせる授業を展開しているが、基本的なところを分からないままにしている生徒が結構いるのではないか。理科や社会はベネッセ学力推移調査の科目にないので、だからといってやらなくていいということはない。表１では、現在の 2 年生が昨年度とどのように変化しているかを見て欲しい。数学や国語、英語はまずまずといえる。数学は平均 92.0 点 (前年 92.6 点）で 100 点が 25 名もいる。国語は平均 89.7 点 (前年 92.5 点）で、 100 点は 4 名、英語は平均 87 点（前年 90.6 点）で 100 点は 2 名、英語が思ったよりも悪かった。やさしい問題も着実にゲットするという注意深 -4- さが要求される。表１（ 2 年）国語 2013.1 92.5 2014.1 89.7 社会 94.3 83.7 ↓ 数学 92.6 92.0 理科 86.4 77.3 ↓ 英語 90.6 87.0 5 教科 (500） 456.4 429.7 （２）附属中 1 年はじめての基本的な問題へのチャレンジである。 5 教科平均は 440.4 点（ 88.1 ％）でまずまずであるが、今の 2 年生が昨年度受けた時は 456.4 点であったので、少し低いといえる。数学、英語は抜群に良い。数学の 100 点満点は 25 名、英語の 100 点満点も 16 名、社会は 100 点が 15 名いた。数学、英語は入学後に伸びているということだろう。ところが国語が驚くほど低い。新聞など，長文に触れる機会が少ないのではないか。下表は年度別の比較である。表２（ 1 年）国語社会数学理科英語 5 教科 (500）今回の 1 年 (2014.1) 78.8 ▼ 91.6 94.2 ↑ 82.8 93.0 ↑ 440.4 前年の 1 年（ 2013.1) 92.5 94.3 92.6 86.4 90.6 456.4 ○ No.36 第 35 回日立駅伝競争大会で附属中Ａチームが 3 位の大健闘 1 月 19 日開催の第 35 回日立駅伝競争大会で、中学校の部３１チーム参加のところ、附属中のＡチームが見事 3 位、Ｂチームが 26 位となった。昨年度は 1 チームが出場、最下位であったから大躍進といえる。Ａチームは、佐藤乃笑さん (1 年）が 31 人中 16 位で 2 区の飛田大也さん（ 2 年）に繋げると、飛田さんは 10 人抜きの素晴らしい走りでチームは 6 位となり（本人は区間 2 位）、3 区の駒修吾さん（ 1 年）にたすきを繋げた。駒さんは見事に区間賞をとる走りでチームを 4 位に押し上げた。その後、4 区の山口麗奈さん（ 1 年）、 5 区の鈴木朋佳さん（ 1 年）、 6 区の高丸倫さん（ 2 年）、 7 区の神代莉子さん（ 2 年）、 8 区の赤根和弥さん（ 2 年）が上位をキープ、最終 9 区の藤原将徒さん（ 2 年）が一人抜き、Ａチームは見事に 3 位でゴールした。Ｂチームの 9 人も 26 位と頑張った。参加者のいずれもがすばらしい走りを見せてくれた。駅伝もがんばるという良き伝統ができそうだ。今後に繋げて欲しい。 ○ No.35 １／８明けましておめでとうございます。新年早々、附属中の生徒たちはいつもどおりに朝早くから寒さも感じないのか、体操着姿で駆け回っています。２学年だよりに、本校の多くの生徒に共通する認識ではないかと思われる作文が掲載されていましたので、校長室だよりに本人の許可を得て掲載します。２組根岸凜太（平成 26 年 1 月正月）私が２年生になって９ヶ月になりました。昨年は後輩もいたため，とても充実した年でした。部活動（ラグビー部）では，新入部員が８名（後に１０名）も入ってきてとても驚きました。昨年１１月には，後輩たちが入ってきてくれたおかげか，試合をすることや大会に出場することができ，とても嬉しかったです。学習面では，１年生の頃とまったく比べものにならないほど向上し，特に理科が好きになりました。やはり勉強は，理解するととても楽しく，悩んでひらめいた時はとても嬉しいです。行事の面では，ブリティシュヒルズが一番の思い出です。初めて身近に英語を感じることができ，忘れられない体験ばかりでした。ブリティシュヒルズから帰ってきた週の休日は眠れないほどの思い出になりました。生活面では，先輩として恥じないようにと心がけ，行動することができました。特にあいさつの面では，たくさんの人とあいさつを交わすことができ嬉しかったです。今年は最高学年となります。学習面ではさらに向上させていきたいです。部活動の面では，大会で優勝し，嬉し泣きをしたいです。 -5- ○ No.34 附属中 2 年根岸凜太さんがＪＳＴ主催の全国受講生研究発表会で優秀賞を受賞日立理科クラブ理数アカデミー所属の本校附属中 2 年根岸凜太さんは、小さい頃から科学好きで、本校ではラグビー部に所属しながら、日立理科クラブでも学んでいる。この大会を主催するＪＳＴは独立行政法人科学技術振興機構のことで、本校も国から指定されているＳＳＨ（スーパーサイエンスハイスクール）に指導･支援をしている機関である。また、日立理科クラブは、東大や東北大、筑波大などとともに平成 24 年度、次世代科学者育成プログラム推進団体に選出されており、日頃から本校のＳＳＨにも並々ならぬご指導をしてくださっている。平成 25 年度の全国受講生研究発表会は、東京都立産業技術センターなどを会場に、 28 件の発表があったという。根岸さんはもう一人の中学生会員（他校）とともに、日立理科クラブ・理数アカデミーを代表して参加した。根岸さんは「水ロケット」、もう一人の方は「モーターカー」についてのポスターセッションを行い、ともに優秀賞となった。中学生の部の発表は 12 件であったが、受賞者はわずかに 3 名、そのなかの 2 名が日立理科クラブ理数アカデミー所属だという。日立には科学好きの若者が多く、また科学者を育てる風土があり、それを支援する市行政の力がある。このすばらしい日立の地から、未来の科学者が多く育ってほしい。 ○ No.33 第 1 回目の附属中合唱コンクールに感動 12 月 12 日 (木）、記念すべき第 1 回目の合唱コンクールが市民会館ホールであり、各クラスともすばらしい歌声を披露し、とても感動した。昨年度は 1 年の 2 クラスのみであったことから、学習発表会を校内体育館で実施し、そのなかで 2 クラスの合唱も披露された。今回は、学年ごとに優秀賞、優良賞を決めるコンクール形式で、保護者のかたが大勢お越しになり、盛大に行われた。各クラスとも 10 月頃から練習に入るという意気込みであった。当日は、各クラスとも曲想に乗って、情緒たっぷりと歌い上げた。担任は感慨深い様子であった。 13 時 25 分、近藤佑介さん (2 年）の司会のもと、横須賀颯太 (1 年）さんのあいさつで始まった。実行委員長は佐藤碧夢さん (2 年）。佐藤さんをはじめとする実行委員が、パンフレットの印刷、審査用紙の作成、審査員用楽譜の作成、審査員へのあいさつなど、ほとんど先生の手を借りずにコンクールを仕切った。スローガンは、「 ” 心・歌声「一つ」の感動に！～ One heart, One mind ～」、これは 2 年近藤佑介さんの作品である。1 年 2 組の課題曲「マイバラード」がはじまる。はじめからレベルが高い。男子も大きな声が出ている。指揮者は佐藤乃笑さん、伴奏は萩谷環さんである。課題曲が終わると、自由曲は「翼を広げて」で、全国の中学校で広く歌われている曲。指揮は長谷川倫さん、伴奏は高橋惟吹さんに代わった。のびのびと情感たっぷりに歌い上げた。私は高得点を入れた。結果は 1 年 1 組の勝利。2 組の委員長は責任を感じたのか、表彰式でも涙が止まらなかった。ほんのちょっとの差。私はまったく同程度の出来だと思った。２年のほうも僅差だった。 ○ No.32 附属中２年、Ｇ -ＴＥＣ（ベネッセ、スコア型英語検定）で驚異的なスコアをマークベネッセが行っている、実践的な英語コミュニケーション能力を測定できるＧ -ＴＥＣで、附属中２年８０名は、ちょうど１年前のＧ -ＴＥＣと比較しスコアが急進した。昨年度の１１月、４グレード（高校英語中級レベル）以上は３名のみであったが、今回、４グレード３３名、５グレード（高校英語上級レベル）１６名、６グレード（海外の大学進学を視野に入れることができるレベル）３名となった。すなわち、高校中級レベル以上が６５％にあたる５２名、グレード３（高校英語初級レベル）の１９名を加えると、７１名（８９％）が高校英語初級レベル以上ということになる。 (表１） -6- ◇ (表１）ＧＲＡＤＥスコア７～ 710 レベル６～ 610 ５～４～ 440 520 ３ 380 ～２・１それ以下大学専門教海外進学視高校卒業時高校英語中高校英語初中学レベル育可能野が可能の推奨級レベル級レベル１３年１０月０３１６３３１９１２年１０月０００３８９６９これを、１１月の同日に実施したベネッセ学力推移調査と比較してみよう。このときの英語は全国３位という驚異的な数字を出している (表２）が、実用的な英語力を測るＧ -ＴＥＣとも相関が高いことが示された。Ｇ -ＴＥＣの高校中級レベル以上の人数（ 52 名）と、学力推移調査偏差値 60 以上の人数（ 54 名）がほぼ同数である。 11 月 ◇ (表２）ベネッセ学力推移調査英語の偏差値分布偏差値 74 72 70 68 66 64 62 60 58 56 54 52 50 48 46 人数６４９８ 11 ４８４５６２２２１４ 44 42 40 ２２今回のＧ -ＴＥＣで、最もスコアを伸ばしたある男子生徒は 1 年前のスコア２１８から５２２（グレード５）へとなんと３０４も伸ばした。このような英語力急進の理由を考えてみた。まず、第一に、附属中学校設立に当たって、科学教育と国際教育を二大教育方針に据えた。この国際教育を推進するには英語力が基本となる。そのため、県の高校教育改革推進室を中心とする設立準備委員会が、思い切った戦略を立てたことが功を奏したのだ。すなわち、中１では５５分の英語の授業が毎日あること、毎日始業前に１０分間イングリッシュシャワーを浴びせ続けていること（イングリッシュタイム）、中３終了までに英語検定準２級の全員取得を目指していること、中２で２泊３日のブリテｲッシュヒルズ宿泊学習を行うこと、中３でシンガポール語学研修を行うこと（第１期生は生徒全員が参加希望）などである。短期･長期に目標を設定して、生徒がそれに向けて自主的に勉強計画を立て頑張っていること、それを教師がうまくアレンジしていること。それらがうまく機能しているのだ。なお，Ｇ -ＴＥＣの２年８０名の平均スコアは４６５．０であるが、これは全国の中２平均３２４．０をはるかに越える。それどころか、高３平均の４６０をも上回っている。とくに、リスニングとライティングでスコアがいい。しかし、リーディングの平均スコアは１６２．７で、これは全国の高１平均１５１は越えているが、高２平均１６７に及ばない。これを伸ばすには、面白い内容のサイドリーダーに触れる機会を長期の休みに提供し、英文にもっと親しんでもらうのが一番だ。 ○ No.31 第 11 回高校生科学技術チャレンジ（ JSEC)で高校生物部が堂々の花王賞世界レベルの科学者･技術者を目指す高校生たちが研究成果を競うコンテスト「第 11 回高校生科学技術チャレンジ（ JSEC ＝ジェイセック） )」（朝日新聞社、テレビ朝日主催）の最終審査と表彰式が 12 月 8 日、東京の日本科学未来館であった。本校高校の生物部、原野頌子さん（ 1 年）、柴田愛里沙さん（ 2 年）、鈴木菜々さん（ 2 年）が取り組んだ、「ヒマワリの種子の配置･成長と繁殖戦略」が 6 位にあたる協賛社賞の「花王賞」を獲得した。兵庫県の灘高（科学技術政策担当大臣賞、富士通賞）や京都 -7- 市立堀川高校（朝日新聞社賞）などの有名校と肩を並べる受賞である。高校生科学技術チャレンジは、 2003 年に朝日新聞社主催で開始された科学技術の自由研究コンテストで、理数教育の増進に資することで我が国の科学技術水準の向上に貢献する、きわめてレベルの高いコンテストである。専門家の審査委員による書類審査とプレゼンテーション審査をパスし、本校でははじめて上位に入賞した。上位入賞者の中から数人が，米国で開催される国際大会「 Intel ISEF」に派遣される。本校にも可能性があり、楽しみに選考結果を待ちたい。 ○ No.30 附属中 1 年吉澤花南さん、毎日パソコン入力コンクール全国大会で優勝、文部科学大臣賞を受賞 12 月 8 日に東京･江戸東京博物館で開催された、文部科学省後援、毎日新聞社、日本パソコン能力検定委員会が主催する第 13 回毎日パソコン入力コンクール全国大会において、附属中 1 年吉澤花南さんが、英文 A の部門において見事日本一となり、文部科学大臣賞を受賞した。昨年の日下僚太くん（現 2 年）に続き、本校生が英文 A 部門を連続制覇したということになる。約 8 万人の参加者の中から、 17 部門で上位各 10 名ずつ（約０．２％）に出場権が与えられた大会での受賞である。すばらしいとしかいいようがない。本校でも広く栄誉を讃えたい。 ○ No.29 英語の平均点は全国５５１校中の３位 (附属中２年）ベネッセ学力推移調査 (１１月実施）結果出る全国の私立･公立の中高一貫校が多く受験した (５万４千人余）、１１月実施のベネッセ学力推移調査結果が戻ってきた。やはり附属中２年は英語がかなりできると感じていたが、本校 (中２は８０名）の平均点は６６．５点（全国平均点４１．５点）で、全参加校５５１校中の３位であった。また、英数国３科目合計点 (３００点満点）の平均点は１８５．５点（６１．８％）で、北関東以北の６３校中４位であった。前回は３位であったから一つ下落してしまった。１位は今回も宮城県のある有力校で、不動の位置を占めている。各教科の本校平均点と全国平均点の比較をしておく (表１）。（）内の数字は、それぞれの教科等の本校トップの得点。表１中２全国平均点本校平均点（本校トップの得点）偏差値 60 以上の人数 (80 人中）３教科計 142.0 185.5 (238）３９（ 48.8 ％）国語 47.9 55.1 ( 76）２０ (25%）数学 52.6 英語 41.5 63.9 66.5 ( 87) ( 90）２２５４ (27.5 ％） (67.5 ％）次に中１は、北関東以北 62 校中、 5 位。トップはやはり宮城県の有力校。茨城県のライバル校はそれに肉薄する堂々の 2 位であった。 3 教科平均点の偏差値 60 以上の上位者は 28 名 (79 名中）で、中２が 49.0 ％いるのと比べると少ない。少しでも挽回しなければならない。本校の中１も英語は良いので（表２参照）、数学、国語の押し上げに大きく期待したい。 -8- 表２中１３教科計全国平均点 142.8(300) 本校平均点 178.1 (253）２８ (35.4 ％）（トップの生徒）偏差値 60 以上人数 (79 人中）国語 55.1 59.4 ( 82）１５ (19.0 ％）数学 45.7 55.5 ( 95) ２０ (25.3 ％）英語 42.0 59.7 ( 92）３９ (49.4 ％） ○ No.28 ソチオリンピック視察団に２年：志関弘平さんが選ばれる！日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）は１０／９、東日本大震災で被災した青森、岩手、宮城、福島、茨城５県の中学生１４人を来年２月のソチ冬季五輪に視察団の一員として派遣すると発表した。１９９２年アルベールビル五輪スピードスケート銀メダリストの黒岩敏幸氏が視察団の団長である。震災で親族を亡くしたり、競技環境に影響が及んだりした中学生が対象で、すべて冬季競技の有望選手が選ばれたのだが、なんとその中に本校２年１組の志関弘平さんも含まれている。本県からはただ一人ということである。「Ｈ２４校長室便りＮｏ．２１」にも掲載したように、志関さんはスキーを両親の勧めで 3 歳の頃から始めた。現在は大回転を中心に取り組んでおり、冬季シーズンは年間で 20 日くらいスキー場に行く。また、シーズン以外は広く安全な場所で土・日にツインローラースキーを行っている。昨年は、富山県で行われた全国中学校スキー大会への出場権を得るなど競技力も向上している。冬季の練習は福島県の安達太良スキー場を中心に行ってきたが、震災の影響で練習場所の変更を余儀なくされ、現在は栃木県のハンターマウンテンスキー場で練習を重ねている。冬季オリンピックを自分の目で観ることにより、スキー競技に取り組む意欲をより一層高め、将来の夢である「日本代表としてオリンピックやワールドカップに出場する」ことに一歩近づくことができることを期待する。また、視察団の一員に選ばれたことに感謝の気持ちをもち、人間としても一まわり成長できる機会としてほしい。 ○ No.27 男女卓球・新体操が県大会出場！１０／９（水）・１０（木）に行われた県北新人体育大会に、本校からは「サッカー」「ソフトテニス（個人）」「男子剣道（団体・個人）」「男女卓球（団体・個人）」「新体操（個人）」が出場し、各会場で附属中の生徒たちが生き生きとプレーする姿が見られた。卓球では、団体の部で男女とも５位入賞を果たし県大会出場を決めた（男子は上位７校、女子は上位６校が県大会出場）。また、個人戦シングルスでは男子の有田陸人さんがベスト８、東海林伶哉さんがベスト１６、女子の福島綾乃さん、庄司結音さんが共にベスト１６で県大会出場を決めた。さらに、個人戦ダブルスでは男子の京谷佳汰・下山田祐貴ペアが３位入賞を果たし、同じく県大会出場を決めた。新体操では、西内沙也伽さんがロープ及びリボンの部で共に１位となり、総合でも１位という立派な成績で県大会への出場権を得た。今回の各部の活躍は、附属中全体にも「活気」と「勇気」を与えた。今後も学習と部活動との両立を図りながら充実した学校生活を送り、「知・徳・体」を兼ね備えた真のリーダーに育っていってほしい。 -9- ○ No.26 附属中 2 年藤井泰斗さんの NZ 研修報告夏季 44 日間のニュージーランド研修を終えて帰国した附属中 2 年藤井泰斗さんが、日立市に報告したパワーポイントによる説明文（英文）を紹介したい。はじめの１週間はホームシックになり日本語が通じないもどかさしのなかで困っていたが、しだいにホストファミリーや現地での学校生活に慣れていく様子が述べられている。海外での留学が最も有効な国際理解教育であることを物語っている。 Sam is 12, and Ben is 15 years old. They are my brothers in NZ, and are very kind to me and so funny. In Japan, I have two younger sisters. During this summer, I could have younger and older brothers in NZ far away from Japan. I had a joke with them, so had a good time like real brothers. Now, I miss them. First of all, I would like to thank everyone for letting me have this opportunity to spend this summer in NZ， I really appreciated it. It was great, and wonderful experience for me. Thank you very much. Well…. Now, I want to tell you about my experience in TAURANGA. First is “my school life”. My host mother took me, and my host brother, to Tauranga Boy’s College(TBC) by car. Some students can go to school by motorcycle! And some who have a drivers license can drive to school!!! I was surprised at these differences between New Zealand and Japan. And, they can work. My host brother, Ben, he is 15 years old, has a part-time-job. He has been working at the pharmacy after school, three days a week, same as his mother. The students, buildings and atmosphere are open, like their outdoors and their sky. It was comfortable for me. I bought an apple pie almost everyday. I paid 3 dollars for it. So, if I did not have an apple pie in my hand at tea time, my friends told me, “why don’t you have an apple pie, Taito? So, everyone called me Mr. Apple pie. Just joking. Next, I want to talk about classes. I could not understand science, it was difficult for me to take this class. I did cow’s eye dissection in science class. Do you understand how I felt? I felt it was gross. But it was a good experience which I’ve never had. I enjoyed making a speaker in technology class and juggling in PE class. Next is my friends. My friends are very kind to me. When I had a questions, my friends answered me politely. Now, I get in touch with them by e-mail. They are good friends. And, I want to keep in touch with them in the future. I wrote that they should come to Japan as one of the athletes in THE TOKYO OLYMPICs on the day that Tokyo was selected. I will show them around Japan at 20 years old. I want to see them again. Clare, Ben and Sam are my host family. I love them. They took me to watch a rugby game which was held in Auckland. We stayed there for 2 days. It was fantastic!!!!! And, we went to Ohope on the 30th of August at night to the 01st of September, for 3 days. We saw the wonderful beach and sea, and played billiards, darts and so on. I had a great time ,and I could have good memories. Sam and I made cupcakes without mother’s permission before she came home. He looked up how to make them with the inter-net.. It was delicious. A mountain is near my host family’s house. I climbed to the top of this mountain. The view of the top was very beautiful. I love it!!! IN AUCKLAND I went to Auckland with the other Japanese students on the last day. Eden park is the most famous rugby stadium in the world. Oh! I forgot to introduce one of my best friends in New Zealand to you. His name is “Shorn”, lovely sheep. He made me happy when I had homesick. Look at his face , it’s so funny!! And he was so kind. - 10 - Because when I caught a cold, he gave me his clothes. It was so warm! Thank you so much. ○ No.25 44 日間のニュージーランド研修を終えて 44 日間のニュージーランド研修を終えて、 2 人の附属中 2 年生が帰国した。菅谷勇任さんと藤井泰斗さんである。彼らの充実した研修生活ぶりの一端を紹介したい。まず、今回は菅谷さんの報告である。日立市が行った研修に参加したため、市への報告という形で作成された文章を許可を得てそのまま掲載する。海外での経験が彼の人生に大きなプラスとなったようだ。 My memories at New Zealand 日立第一高等学校附属中学校菅谷勇任僕は、ひたちなか市に在住していますが、附属中学校に通っていることから、この留学に参加することができました。日立市の中学校に通うことができ、この留学に参加できたことを嬉しく思い、誇りに思っています。この 44 日間のＮＺ留学で特に心に残っていることを紹介します。一つ目は、ホストファミリーです。ホストは The Lloyd family で、 4 人家族です。とても気を使ってくれるホストファーザーの Morgan。とても優しいホストマザーの Allyson。おもしろく、たくさんのことを教えてくれた 14 歳のホストブラザーの Gordie。 13 歳なのに身長が 180cm 以上あり、明るいホストシスターの Frances。そして 4 匹の猫と 3 匹の犬とたくさんの鶏を飼っていました。その猫は狩りをするので、ときに家の中で狩ってきた鳥、ネズミ、うなぎ、そしてウサギを食べていました。ホストファミリーは音楽を聞くとみんなで踊りだす時もあり、僕はいつも笑っていられました。また、｢ゲームをやろう｣と誘ってくれたり、｢これ食べる？｣などと聞いてくれたりしました。とてもやさしく、明るくおもしろいホストファミリーでした。また、ホスト宅付近はとても自然が豊かでした。近くの川がとても澄んでいて、その川でうなぎ釣りをしました。離れに住むホストの祖父母は、その自然を利用して牧場を営んでおり、いつでも牛や羊と触れ合うことができました。生まれてからあまり経ってない牛は、僕のつけていたゴム手袋をなめてきました。敷地が広く隣人の家がかなり離れたところにあります。夜になると明かりが少なく夜空がとてもきれいで、南の空にはサザンクロス（南十字星) を見ることができました。日本とはまったく違う世界が広がっていました。 ○ No.24 サッカー大躍進、卓球堅調日立市新人体育大会終わる９月２７日･２８日に開催された、市の新人体育大会が終わった。サッカー、卓球男子、卓球女子、剣道が県北大会への出場を決めた（詳しくは「学校だより 10 月号」に掲載）。卓球は男女ともに順調に伸び、男子団体が 3 位、女子団体が 4 位と、もはや強豪チームといえる躍進ぶりである。サッカー部（主将：２年飛田大也さん）は大躍進である。私はシード 1 位多賀中戦（第 1 試合・中里）を観戦したが、その成長ぶりに目を見はった。試合は０－０の引き分けで、これは勝利に値する。前半開始直後は何度もゴールを脅かした。途中からは防戦となったが、ゴールキーパー島田智也さん (2 年）を中心に守りきった。直後に行われた第 2 戦は坂本中戦である。疲れが出て後半開始直後に１点先制されたが、後半終わり 5 分前に山岡駿介さん (2 年）が見事に同点ゴール、引き分けに持ち込んだ。予選リーグは０勝０敗２引き分けで２位であった。そして臨んだ６～１０位決定トーナメントは十王中戦。近藤佑介さん（２年）の見事なフリーキックで先制したものの、その後２点を許し、１－２で - 11 - 惜敗した。野球の第１試合を観戦した。附属中部員のお母さん方の熱心な応援には、ただただ圧倒された。応援のかけ声がすごい。試合の相手は平沢中で１２－４で勝ったが、ヒットが少ないなあと思った。直後の滑川中戦では、終盤の４つのエラーで逆転負けを喫した。５位決定戦（１回戦）は豊浦中に８－２で勝利、続く代表決定戦で坂本中に２－３で惜敗した。７本の長短打のヒットを打ちながら、１安打の相手に負けた。プレッシャーが掛かると途端に力が出せなくなるという課題が浮き彫りになったという（監督談）。また、９月１８日の陸上競技でも、共通男子 3000 ｍで高丸倫さん（ 2 年）が第 2 位、共通男子走幅跳で鷲谷卓己さんが第 4 位と大健闘であった。全体的に成長が著しい市新人戦であったと思う。勉強も運動部も頑張るという、文武両道の精神が徐々に根つき始めている感がするのは実にうれしい。剣道では高校生の剣道部も中学生の応援に駆けつけたという。中学から高校までが一体となって、スポーツに熱心に取り組む姿勢は高く評価したい。現在、授業観察期間で校長と教頭ですべての先生方の授業を見て回っている。特に高校３年の授業はどの授業も集中していて、びっくりするぐらいだ。寝ている生徒がひとりもいない。しかし、高１・高２では、男女を問わず、気持ちよく転た寝している生徒がどの授業にも数名ずついる。結構目立つのである。特に高１に多い。中学は１年にはまったくいないが、２年に少しいるのが気になる。今は「勉強の秋」、精一杯勉強してもらいましょう。 ○ No.23 ダヴィンチを体験して 2 年生の日立製作所総合病院における医療体験については N022 で紹介したが、その感想文があがってきた。そのうち、１つを紹介する。「ダヴィンチを体験して」日下僚太ダヴィンチ手術の様子の映像を見たとき、そのダヴィンチの腕がとても手際よく動き治療していました。僕はその時、正直「もしかしたら簡単ではないか」と思いました。しかし、いざ術衣を着てみると、あまりの本格的な状況にワクワクもありましたが、「自分にできるのだろうか」「楽しかった、と笑って帰れるのだろうか」ととても不安になっていました。でも、手術体験が始まってしまうと、そんな不安な気持ちなど吹っ飛びました。これは不安がなかったということではありません。ダヴィンチを使った課題が出され ,病院の先生が手本を見せて下さるたびに、「ウェー」という不安の声がでてしまっていました。でもいざ自分でダヴィンチを動かしてみるとどうでしょう。それはとても楽しかったのです。みんな交代でやっていましたが、早く自分の番が来ないかと動かしたくてウズウズしていました。病院の先生の手本を見ていると、初心者の僕たちと比べるのは変ですが、やっぱりダヴィンチを使って手術している人は違うなと思いました。自分の手のようにダヴィンチの腕を動かしているのです。手術は一つの間違いが命取り。今回手本を見せて下さった堤先生は、手術でダヴィンチが使えるようたくさん練習されたのだろうと思いました。ダヴィンチ手術は、これまでの手術よりも時間が約 2 時間短縮し、より正確にできると聞きました。ということは、これまで救えなかった人の命も ,救えるようになると思います。これから、ダヴィンチが世界中に導入され ,一人でも多くの命が助かってほしいと思います。最後に、この手術支援ロボット「ダヴィンチ」を体験させていただく機会をくださった日立総合病院の先生方に感謝します。 ○ No.22 日立製作所日立総合病院の医療体験セミナーに附属中 2 年 8 人が参加 8 月 17 日 (土）午後 1 時から 5 時まで、中２の 8 人の生徒が医療体験セミナーに参加した。全国でもまだ 120 台しかない、県内でも 2 台しかないというダ・ビンチ（ da vinci)・サージカルシステム、つまり最先端の手術支援ロボットを操作する手術疑似体験をさせてもらったのである。このシステムは、1 - 12 - 台が数億円もするという大変高価なものであり、それを中学生が操作体験できるというのは夢のような話である。このダ・ビンチを操作しての体験プログラムは、日立総合病院が本年になってからすでに市内の中学生を集めて 1 度開催している。今回は，特別にお願いしての附属中対象のセミナーである。滅多に開かれるセミナーではない。当日、はじめにスタッフの方から病院紹介があった。当病院も震災の被害は甚大であったが、茨城県北部地区の中核病院として、 2015 年度の本館棟完成を目指して拡大発展している。その概要がわかりやすく説明された。次いで、本講座の指導を担当してくださる堤雅一副院長 (日立一高出身）からお話しをいただいた。先生ご自身の医師を目指した動機や浪人時代のご苦労談、後輩の日立一高出身者が少なく寂しいこと、人の命を預かる医師という仕事に就いての充実感（辛いと思ってもいやだなあと思ったことはないこと）、医学部を目指す受験期はひたすら耐えて勉強する時期であり、それは新たな細胞が生まれる、ジッと我慢の細胞周期に似ていることなど、医師を目指す生徒たちのモチベーションが高まる貴重なお話しを伺った。先生はいまだに時々医学部受験の夢を見るという。それは、明日が入試なのに、ある科目が全然間に合わずにもがいている夢だという。それほど医学部入試は大変なのだと、生徒たちにも強くインプットされた経験談であった。さて、いよいよ医療体験である。生徒たちはまず手術着に着替える。そして、ダ・ビンチ専用の手術室に入った。ダ・ビンチは遠隔操作によって手術をする。生徒一人ずつ、操作の基本を学び、4 段階の課題にチャレンジした。実際にダビンチを捜査して手術を支援するには、医師でも特別のライセンスが必要だという。前立腺ガン全摘手術でダビンチを使うと、従来の 5 時間から 3 時間に手術時間が短縮され、しかもおなかに数カ所穴を空けるだけなので、お腹を裂いて手術をする従来の方法よりも患者さんの負担が少なくて済むという。堤先生と、東京からわざわざ来て下さった医療器メーカーの方の指導を受け、一人ずつが課題をこなしていく。生徒の操作上達が実に速い。最後には、実際に使う針と糸を使った縫合体験では、難なくスピーディにクリアする生徒もいて、先生も驚かれていた。一人一人の操作に細かく適切なコメントを出される堤先生の真摯な教育者として姿勢には感動した。生徒にとって、大きな思い出に残る体験であったろう。医師を目指すというモチベーションの高まった生徒は多かったと思う。ご多忙な中、医療体験セミナーを開いていただき、地域の教育に貢献するという日立製作所日立総合病院の皆様に厚く感謝と尊敬の念をいだくところです。一人でも多く医学部合格者を出し、このご恩に報いなければならないとの思いを新たにしました。生徒の感想文はのちほど掲載します。 ○ No.21 中一の校長面接終わる平日勉強時間の平均は２時間程度夏休みに入ってから６日間にわたって、一人２０分ずつ全員 (８０名）に面接を実施した。おおむね昨年とほぼ同じ結果であった。（１）勉強時間夏休みに入る前までの平日の勉強時間は「１．５から２．０時間」との回答が運動部参加者を中心に多かった。次に「２．０時間」、「３．０時間」の順となり、「１時間くらい」は数名に留まった。「平日２時間」の確保を入学当初より事あるごとに話してきたが、平均で何とか２時間は維持しているようだ。ただ、英語の力を確認するために、教科書の基本文、既習の単語をチェックしてみたところ、「１時間半」と答えた生徒にかぎり、単語力が劣った。 (２）英語単語力と基本文の理解を見てみた。基本文は、結構、頭に入っている。しかし、問題は、単語が正確に書けないことだ。授業の中で「単語テスト」を行ったという範囲は結構書けているが、実施していない直近の１０ページ分は、かなりの生徒が半分程度しか書けなかった。進度が速く、中高一貫用のテキストを使っているので、定期的に身に付けておかないとどんどん遅れて行く。夏休みの宿題だけではなく、教科書７０ページ分を復習する必要がある。（３）数学人によっては数学の基本的な計算力を見た。昨年同様、計算力の差はかなりある。担当の先生の言うことを守りきちんと守り答案を作成しているが、その過程で計算ミスや（）をはずすときに符号を間違えるなど、基本的なミスが多い。また、計算の遅い生徒が結構いる。 - 13 - （４）将来の進路まだ中一ではあるが、将来の進路について、漠然とだろうが結構しっかりしたものを持っている生徒が多い。８０名中、未定は１４名でこれは昨年より少ない。最も多かったのは医療関係の３３名で、内訳は医師１５名、薬剤師１２名、獣医師４名、理学療法・臨床検査技師２名であった。次に多いのが科学者・エンジニアの２０名で、その内訳は理学部系の研究者８名（薬学は除く）、機械系のエンジニア７名、宇宙関係研究者４名、建築系１名、情報処理系２名である。その他、外資系企業２名、メディア系１名、政治家１名、パティシエ１名、保育士１名、教員３名、ＣＧクリエーター１名、小説家１名、その他２名であった。「国際社会での活躍」や「国際貢献したい」が少なく、薬剤師（薬学研究を含む）の希望が昨年度より多い。現実的な傾向が強い。これは全国的傾向と同じだ。今後とも薬学部の難易度は上昇しそうだ。（５）部活動との両立部活動の加入利率は１００％である。そのうち運動部は７５％と多い（中一）。勉強の話の時は、「おどろおどろしながら」答えている生徒も、部活の話になると明るくなる。「部活は楽しいか」「疲れないか」と聞くと，ほぼ全員が「楽しい」「体力がついてきた」とうれしそうに答えた。両立で悩んでいる生徒はほとんどいないようだ。しかし、勉強時間を「夜１時間半、朝に３０分と振り分けている」という模範的な生徒も数名いたが、「運動部のある日は１時間半だが、できて２時間」との回答が多い（この回答に男女の差はない）。これらの生徒は単語力がなかったり，計算ミスの多い生徒が目立った。そこで、「必ず平日２時間は確保すること」「もしそれが無理なら、部活のない土曜日か日曜日に多くやること。すなわち、本来の休日の分３時間に加えて、遅れた平日の３０分×５＝１５０分を加えること」をはっきりと伝えた。これを実行するか否かで、今後大きく差が出ることになろう。（６）学習塾附属中を受験する前に学習進学塾に行っていたという生徒は多く、７割近くに上るようだ。「今でも通っているのか」との質問には、３５％程度が「通っている」と答えた。附属中コース、公立中学校と同じに学ぶコース、個別指導コース、など実にさまざまである。その中でも、「英語と数学を週２回で先取り」、もう一日は「自学自習で分からないところを質問する」というコースが多いようだ。感想を聞いてみた。一例をあげる。「英語も数学も週１回ずつ先取りを行っているが、附属中の進度が速いため、じっくり時間をかけられないようだ。塾ではさらっと先取りをするのが精一杯なのだろう。」次に、塾に行っていない生徒に聞いてみると、「塾に行っている人は余裕を持って授業に臨んでいるように見える。私は行っていない。したがって学校の数学の授業は毎回初めて聞く内容だ。よほど注意して聞かねばならない。授業では分からかった部分も結構あるが，その分、家でよく復習するのでわかるようになる。」という。 ○ No.20 附属中２年の家正人さんが県北地区英語インタラクティブフォーラムで入賞，県大会出場を決める８月１日に開かれた平成２５年度英語インタラクティブフォーラム県北大会で、本校附属中２年の家正人さんが２７人中の５人以内に入り、見事に県大会出場を決めた。県大会出場の５人は、日立市の中学校から２人、北茨城市から２人、高萩市から１人であった。県大会は、８月２０日、つくば学院大学で開催される。力をメキメキつけてきているので頑張って欲しい。 ○ No.19 附属中２年の家正人さんと福島彩乃さんが日立市英語インタラクティブフォーラムで入賞７月１６日に日立市教育会館で開かれた平成２５年度英語インタラクティブフォーラム日立市大会に、本校附属中からは２年の家正人さんと福島彩乃さんが出場、見事２人とも県北大会出場１３名の枠に入賞した。この日は各中学校から計３６名が出場した。当日は、小集団による話し合いが行われた。すなわち、３人ずつ３グループに分かれ、英語を使ってのフリートークを３度行った。日頃の練習の成果を発揮し，２人ともはきはきとした会話を行うことができた。発言の回数も多かったという。フリートークのあとは、アトラクション等を通じて他校生と交流を深めた。 - 14 - 各校からの参加者は２人と決まっている。校内の２年生から参加希望者が７人いたが、校内審査で２人にしぼっていた。練習は６月中旬から平日放課後、ほぼ毎日４０分ずつ行われた。練習の中身は、さまざまなトピックスについて自由に会話をし、そのあと先生が文法的なこと、相づちの打ち方などを指導した。家さんは、「いろいろな学校から参加していて、相づちの打ち方や質問の仕方がそれぞれに違っていて参考になった」と振り返った。福島さんは、「今回出場してみて、日本語でも難しいのに英語ではさらに難しいと感じた。高校生になったら日立一高が行っているイギリス海外研修にぜひとも参加したいので、その一歩になった」という。また、県北大会について、家さんは「リラックスして参加し、県大会に出場したい」、福島さんは「みんなと会話することによってコミュニケーションツールを図り、会話を楽しみながら県大会に出場したい」と抱負を語った。 ○ No.18 英語検定、高校、附属中とも受験者が全員合格さる６月８日に１次試験、７月７日に２次試験が行われた、実用英語検定試験において、高校、附属中ともに受験した全員が２次試験まで全員合格した。なかなかないことである。高校のほうも昨年度あたりから急速に受験者が増加。高１で準２級、高２で２級に多く合格している。昨年度は高２のある生徒が２級の１次試験に満点で合格した。使える英語力の重要性に対する認識が学校全体で高まっている。英語の教師陣は、高校も中学もモチベーションが高いようだ。私と行った教員面談でも、はっきりと目標の数字をあげる。「燃えている」ように見える。今年から始まった高１でのオールイングリッシュも、様子を見ていると，半分ぐらいの生徒は教師による英語での説明をかなりの程度理解しているようで、「心配していたほどではない」と教師陣も話す。さて、本校附属中では、中学修了までに全員が英語検定準２級を取得としている。中学２年生となったいま、授業で使用している中高一貫用テキストもかなり難しくなってきた。最近英語の授業を見たが、「こんな表現までもうやってるの？」と驚いた。今回の英検合格速報を参考に、中２の取得状況をまとめたので表にした。（８０名中）級５級・無取得４級３級準２級２級程度中学２年程度中学卒業程度高校中級程度高校卒業程度人数２１４６４１０１ ※ 「３級」以上は重複。つまり、「３級」６４名の数字には、３級を取得後、準２級・２級に合格した数も含まれる。これにより６４名、すなわち８０％以上の生徒が３級以上を取得したことになる。また、準２級以上は実数１０名である。 ○ No.17 附属中 2 年西内沙也加さんが新体操で県大会出場を決める県北総体は 7 月 4 日 (木 )、 5 日 (金）に開催され、本校附属中からは団体戦で卓球女子と剣道が出場した。また、個人戦ではソフトテニスに大坂･井坂ペア、卓球男子ダブルスで家・鷲谷ペア、卓球女子シングルスで庄司結音さん、新体操で西内沙也加さんが出場した。ソフトテニスの大坂･井坂ペアは 4 回戦まで進出しベスト１６に入ったが、 10 ～ 12 位決定戦で惜しくも十王中ペアに１－４で破れた。また、団体戦の卓球女子は予選リーグで 3 位となったが、代決トーナメントで大久保中に１－３，代表決定戦で中郷中に２－３で惜敗、おしくも県大会出場を逃した。西内さんは新体操で昨年以来すでに２度の県大会出場を果たしている。今回はロープで１位、リボンで５位、総合２位 (２０人中）となり、３度目の県大会出場を決めた。県大会は７月２７日に石岡運動公園体育館で開かれる。今回の県北大会では、演技上の課題がはっきりしたという。県大会では課題を克服し、自分の満足できる演技をしたいと話している。西内さんはクラブチームに所属し、週に４回程度練習に励んでいるという。 - 15 - ○ No.16 日立市の中学生海外短期留学（ニュージーランド 44 日間）に附属中から 2 名参加第 6 回の「日立市中学生海外短期留学」は、夏休みをフルに使った、全国を見ても例のない充実した海外短期留学コースである。ニュージーランドのタウランガ市に派遣されるもので、今年は 9 名が参加、うち本校附属中から 2 名が参加する。2 年の藤井泰斗さんと菅谷勇任さんである。2 人とも、ひたちなか市立小学校の出身。今回は藤井泰斗さんが寄稿し、「 2014 スクールガイド」に掲載された「せんぱいからのメッセージ」を紹介したい。この留学に参加する意気込みが伝わる。「 2014 スクールガイド」より＜中学 2 年 2 組藤井泰斗ラグビー部ひたちなか市立外野小学校出身＞私は、附属中に入学でき、第一期生として 2 学年になれたことをとても誇りに思います。周囲の仲間と競い合い、高め合うことで、入学前より学習習慣は定着し、一層頑張れるようになりました。小学生の頃、ほとんどやっていなかった英語の勉強に精一杯取り組んでいます。特に、一時間 55 分間の授業や朝のイングリッシュタイムを毎日受けることで、自信が持てるようになりました。この夏、日立市と姉妹都市提携にある、ニュージーランドのタウランガ市に海外短期留学をします。市外から日立市に通学し、この機会をえられたことはとても幸運なことです。将来、国際社会で活躍するために必要なことは何かということに気づき、自分に足りないものをレベルアップするため、留学の 44 日間、一日一日をしっかりとやっていきます。附属中では、国語や社会の授業で、議論やディベートをすることがよくあります。国際社会では、自分の意見をきちんと伝えることが大切です。授業やこの留学経験を生かし ,英語で何でも発言できるよう、努力を続けていく覚悟です。 ○ No.15 市総体で大躍進県北大会に団体１・個人３の出場を決める 6 月 25 日（火）・ 6 月 26 日（水）の両日行われた第 59 回日立市中学校総合体育大会では、本校はまだ 3 年生がいないので 2 年中心のチームとなったが、大健闘をみせた。団体では卓球女子が 8 位となり県北大会出場を決めた。また個人では、女子ソフトテニス、卓球男子ダブルス、卓球女子シングルスが出場を決めた。私が卓球の応援に行った時、女子は予選リーグの第 1 試合、泉丘中との試合、 0-3 で負けた。その後は男子の予選リーグを見てからソフトテニスのほうに移動した。私が会場のおおみか体育館を去ったあと、女子卓球の快進撃が始まった。河原子中に 3-2、台原中に 3-1 で勝利し予選 2 位通過であった。決勝トーナメントで坂本中に 0-3 で破れたが、代決トーナメント（県北決定戦）で平沢中に 3-2 で勝利し県北出場を決めた。この平沢中との試合では、 2-2 の互角となったあとに回ってきた 5 番手菊池綾乃さんが、フルゲームで 4-8 から見事大逆転勝利を果たした。ソフトテニスが行われている諏訪スポーツセンターに移動している最中、野球が 1 回戦多賀中に 0-9 で破れ、サッカーも 1 回戦で助川中に 0-2 で惜敗したというメールが入った。ともに残念である。次回に期待したい。第 1 日目の 6 月 25 日、卓球男子は惜しかった。予選リーグで多賀中に 1-3、駒王中に 1-3、大久保中に 1-3 という結果で、いい試合ながら破れた。もう少しだなあ、と私も思って観てきた。代決トーナメントでは助川中に 0-3 で敗れ、団体での県北出場を逃した。暑さに負けずに女子ソフトテニスもがんばった。1 年部員の応援も大きな声が出ていた。そして、多くの保護者のみなさんが応援にいらしていた。気温は 30 度に達していたが、試合をしているメンバーは中２ながら体力がついたなあと思った。私は頭を照らされ目まいがひどくなったので、急遽学校に戻った。剣道も熱い中、豊浦中学校体育館で熱戦が繰り広げられた。残念ではあったが予選リーグで、十王中、河原子中、茨キリ中に敗れた。 6 月 26 日 (水）の個人戦、気温も低くなり午後からは雨となった。本校は、県北大会出場を３つ決めた。すなわち、女子ソフトテニスで大坂里奈さん・井坂みのりさんペアが 3 回戦まで進み出場権を獲得。卓球男子ダブルスでは、家正人さん・鷲谷卓己さんペアが 4 回戦まで進みベスト８で出場権を獲得した。有田陸人さん・東海林伶哉さん・京谷佳汰さんはシングルスでいずれも 3 回戦に進んだが - 16 - 敗退、出場を逃した。卓球女子シングルスは、庄司結音さんが 4 回戦まで進み出場を獲得、福島彩乃さんは 3 回戦まで進んだが惜しくも逃した。剣道は 2 回戦まで進む選手もいたが敗退した。 ○ No.14 「はやぶさ」の川口淳一郎先生が本校で科学講演会小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーをつとめ、宇宙航空研究開発機構（ JAXA) シニアフェローの川口淳一郎先生が、 6 月 19 日、本校体育館で開かれた科学講演会で講演、中学生・高校生約 960 人を前に、はやぶさの苦難に満ちたミッションを振り返り、「やれる理由を探して挑戦しない限り、成果は得られない」と、生徒たちにチャレンジ精神の重要性を訴えられた。（茨城新聞、 H25.6.22）読売新聞（ H25.6.23）の記事を紹介する。川口淳一郎さんは、日立一高で講演し、「若者が未知へ挑戦し続けることがこの国を復活させ、将来を明るくする原動力になる」と呼びかけた。「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復宇宙飛行、その 7 年間の歩み」がテーマ。川口さんは、「はやぶさ」の成果や後継機「はやぶさ２」の打ち上げ計画などを紹介しながら、附属中を含む約 960 人の生徒に、「独創性」の大切さを訴えた。生徒から「先生の座右の銘」を尋ねられると、「ない。自分自身で考えることが重要。」と語りかけた。これほどの著名人が呼べる学校、日立一高はほんとうにすごい。中学生も実に恵まれている。「科学講演会」のあとは質問の時間。中学生からも高校生からも多くの質問がされ、それぞれに丁寧におこたえいただいた。講演後、興奮のあまり応接室の前でモジモジとしている中学生がいる。講演後の質問時に、専門的な質問をした生徒だ。先生は、この生徒を応接室に招き入れ、気さくにツーショツトにおさまった。この生徒は入学当初から科学者志望である。おそらくこの日の一コマは、彼の人生を大きく方向付ける一瞬になったことと思う。 ○ No.13 高校 3 年 7 組の岡部直哉さんが４００ mH でインターハイ出場決める北関東高校陸上（埼玉県熊谷市熊谷スポーツ文化公園、６月１７日閉幕）で、本校の高校陸上部から２年ぶりに見事インターハイ出場を決めた選手がいる。高校 3 年 7 組の岡部直哉さん（河原子中出身）で、中学では野球部に所属、陸上の試合にも出て活躍していた。勉強と部活の両立を目標として本校に入学、陸上部では１１０ mH をメインに練習に励んできた。今回の北関東では監督のすすめもあり４００ mH にチャレンジ、予選では 54.95、決勝では 54.98 の記録を出して 6 位に入賞、インターハイの出場を決めた。監督によれば、岡部さんは真面目で素直な性格、アドバイスどおりに走る選手で、まだまだ伸びる素質を持っているという。大分県で 7 月 30 日に行われる全国高校陸上競技対校選手権大会に出場する。 ○ No.12 水泳競技で附属中 2 年藤井泰斗さんと同 1 年長久保茉里さんが県大会へ進出６月１２日（水）、取手グリーンスポーツセンターで開催された三地区合同総体水泳大会において、附属中 2 年藤井泰斗さん（ひたちなか市立外野小学校出身）が５０ｍ自由形で 29.34 のタイムを出し県北 3 位、２００ｍ自由形でも 2.24.80 のタイムを出して県北 1 位となった。５０ｍ自由形、２００ｍ自由形で県大会に出場する。附属中 1 年の長久保茉里さん（日立市立大沼小学校出身）は、５０ｍ自由形と２００ｍ自由形に出場し、５０ｍ自由形で 35.64 のタイムを出し県北 5 位となった。５０ｍ自由形で県大会に出場する。藤井さんは、母の勧めで 2 歳の時から水泳を習い始め、現在もひたちなか市にあるプールで週 6 日泳いでいるという。ジュニアオリンピックに出場することが夢だという。長久保さんは 6 歳の時、友だちが習っていたので泳ぎを習い始め、小学 6 年まで習っていた。イルカといっしょに泳ぐのが夢だという。県大会は、 7 月 15 日（月）・ 16 日（火）、被災のため県内に大きな大会用プールがないため、栃木県立温水プール（小山市）で行われる。 - 17 - ○ No.11 高校ソフトテニス男子、山邉貴之･鈴木靖崇ペアがインターハイ出場決定６月８日（土）水戸市総合運動公園テニスコートで開催された平成２５年度茨城県高等総合体育大会兼平成２５年度全日本高等学校ソフトテニス大会茨城県予選会で、男子団体は岩瀬日本大学高等学校に惜しくも敗れ、準優勝というすばらしい結果であった。この決勝戦では、上野･埜口ペアが敗れたあと、関･波多野ペアは４－１で快勝、山邉･鈴木ペアが２－４で惜しくも敗れた。団体は優勝の１チームだけしかインターハイに進めない。個人男子では、山邉貴之･鈴木靖崇ペアが６位に入り、見事にインターハイ出場の切符を手にした。なお、個人男子、私立校（岩瀬日本大学高等学校が３ペア、霞ヶ浦高校が１ペア）が優勢であり、公立校では本校と石岡一高の２ペアのみであった。インターハイ（総体）は、８月１日から３日まで大分県の大分スポーツ公園だいぎんテニスコートで開催される。山邉貴之さんは３年生で滑川中出身、鈴木靖崇さんは３年で坂本中出身。高校ソフトテニス部は、男子が４３人、女子が１４人の大所帯となっている。 ○ No.10 平成２５年度第６６回珂北高等学校野球大会優勝日立一高硬式野球部が平成２５年度第６６回珂北高等学校野球大会で優勝。２０年ぶりの快挙である。珂北高等学校野球大会は、昭和３１年以来６５回も続いている由緒ある大会で、那珂川以北の高校硬式野球部２２校が出場している。本校は過去に１８回も優勝している優勝校の常連であったが、平成５年の優勝を最後に優勝から遠ざかっていた。古豪復活というところである。６月６日 (木）高萩市民球場決勝日立一４対１科技日立（加賀屋―舟橋、三塁打準決勝 ○ No.09 池田）日立一３対２日立北（大森―舟橋、二塁打川田、小室大） SSH 最先端科学体験さる 6 月 1 日（土）、福井県から 1 年間本校附属中に派遣されている先生 (理科 )が生徒を引率してその出張復命書をみていたら、生徒は SSH 指定のおかげでこのような体験ができるわけで、 SSH 指定を有効に生かすことのメリットをあらためて感じたので、以下に復命書をそのまま掲載したい。保護者のみなさまには、本校サイエンス科に進学した場合には、このような体験が実にたくさんできることになるので、参考にしていただきたい。＜行程＞ 7:30 シビックセンター前集合、出発 9:30筑波宇宙センター「ロケットコース」研修および見学 11:30サイエンススクエアつくば見学 12:15昼食（バス内） 13:30サイバーダインスタジオ研修、見学、体験 16:30シビックセンター降車 16:45日立第一高等学校降車＜復命事項＞筑波宇宙センターでは、研修室にて宇宙航空研究開発機構（ JAXA)の行ってきた研究とその成果について説明を受けた後、ロケット発射の際の音を体験した。その後スペースドームに移動し、館内に展示し - 18 - てある人工衛星やロケットについての説明を受けた。サイエンススクエアつくばでは、人間型ロボットのデモンストレーションを見学した後、館内を自由に見学し、先端科学が我々の生活にどのように役立てられているか、また、応用されようとしているかについて学ぶことができた。サイバーダインスタジオは商業施設の一角に位置し、ロボット工学がすでに特別なものではなく身近な生活の中に応用されていることを感じさせた。筑波大学での研究を基に、病気の後遺症などで運動機能に障害を持った人々を支援する「 HAL]というロボットを実際に装着して体験することができた。運動神経に流れる微弱な電流を感知し、動作を補助する機械であるが、脳梗塞の後遺症で車いすの生活を余儀なくされていた患者が、この「 HA L」によって介助なしに歩けるようになった姿を見たときには、感動とともに科学の進歩はここまできているのかという驚きを感じた。どの施設でも、生徒は目を輝かせ興味を持って参加していた。科学への興味・関心を醸成するのに大変有用な行事であると感じた。 ○ No.08 モズレー氏来校附属中２年生に講演本校との交流が 11 年目となるイギリスのロイヤルラッセル校教務主任のモズレー氏が来校、本校高校から今秋にイギリスへ短期研修に行く高校生 14 名に事前指導をしてくださった。それに先立ち、附属中２年生全員にイギリスの伝統的な食事や軽食、ロイヤルラッセル校の紹介などを英語で講義してくださった。映像を交えて、はっきりとした英語でゆっくりと説明されたので、生徒はたいへんな興味を持って聞くことができた。先生の出身地はイギリス南西部のプリマスだという。プリマスは美しい港湾都市である。 1842 年、この地から迫害を嫌ったピューリタン一団がアメリカのニューイングランドのプリマスに渡ったという、有名なプリグリムファーザーズ物語の由緒ある地である。イギリス南西部といえば、特に方言のある地である。８８を「エイティエイト」ではなく、はっきりと「アイティアイト」と発音する地方である。ロンドンにいくと、「エイ」と「アイ」の中間くらいの発音をする。今回のモズレー氏の講話は、その辺も意識してか、わかりやすく「エイ」と発音されていた。生徒の英語を聞き取る力もかなり高まっているようだ。昨年もモズレー氏一行との交流が持たれたが、そのときは質問した生徒は少なかった｡一年経つとかなり違う。今年はまったく物怖じせずに、十数人もの生徒が質問した。時間が足りなかったくらいだ。イギリスと日本の中学校の違いや、ロイヤルラッセル校のクラブ活動、モズレー氏の好きな食べ物、どのような仕事をされているのかなど、多岐に及んだ。モズレー氏は日本のお好み焼きが好きであるが、どこのお好み焼きでもよいというのではなく、広島風が大好きで大阪風は気に入らないこと、その理由はヌードルが入っていることなど、生徒は聞き分けていた。そういえば、今年の夏、日立市がニュージーランドに派遣している、４４日間にも及ぶ研修に、附属中２年の二人が応募した。その事前研修が実に充実している。今朝は早朝、日立市教育委員会でその指導にあたっておられる先生が本校を訪れた。何かと思ったら、先週の土曜日に行った事前研修のノートを添削し、学校に届けて下さったのだ。このような地道なご指導には本当に頭が下がる。長期の研修に果敢に参加しようという意気込み、熱意、生徒も親御さんも実に立派だと思う。 ○ No.07 中２ベネッセ学力推移調査（４月）数学が躍進、英語は堅調中 1 は前年度比でアップ４月 19 日に実施した、中高一貫教育校対象の外部試験、中２ベネッセ学力推移調査の結果が出た（ 80 名）。昨年度 1 年間の学習成果を問うたものである。昨年からの平均偏差値の推移を見ると、下表のように順調に推移している。 3 教科総合の偏差値 60 以上が 44 名と半数を超えた成果は大きい。教科別に見ると、今回は数学の伸張ぶりが目を見はる。ＴＴによるきめ細かい指導、家庭学習の定着による演習量の増加（週末課題の提出）などが成果に結びついているものと考えられる。英語は、今回平均偏差値で若干下降しているが、本校の平均点が実に 85.4 点（全国平均 64.3 点）と問題が易しすぎたこともあり、満点近くの得点でも偏差値が高く出ないことを考えると、十分に評価できる堅調な推移といえる。 90 点以上が 36 人（うち 100 点は - 19 - 5 人）もいるわけで、毎回平均点が同じくらいになるよう、業者には問題作成上の検討をお願いしたい。なお、本校は、最後の大問の「読解力」を見る問題で、全国平均を大きく上回った。しかし、大問 1 の「リスニング」の問題が、毎日、朝 10 分間のイングリッシュシャワーを行っている割には出来がそれほどでもなかったのが気になる。国語は、今回若干下降している。家庭学習が数学・英語で終わってしまっているのだろうか。今回のベネッセ学力推移調査では、「学習状況」のアンケートも行っている。それをよく見ると、国語について「学習法がわからない」と答えた生徒が 42.5 ％もいる。数学・英語の同じ質問は 10 ％以下であることを考えると、家庭での学習指導が要検討ということではないか。大問１の「言語知識」は全国平均とほぼ同じ、大問２の「説明文読解」と大問３の「小説文読解」が平均を数点上回る。大問４の「古文的文章の読解」はよい結果であった。授業はグループ学習が中心の展開だ。グループで活発に話し合い、表現力を高める授業が展開されているので、数字には見えない国語力が着実についていると思う。今後に期待したい。中１・4 月中１・ 11 月総合平均点５３．７５８．７偏差値数学５２．３５４．１英語ｰ６１．２国語５４．５５６．３ ※ 偏差値 60 以上の人数（ 80 名中）総合１５３８中１・2 月中２・4 月５８．６５９．５５４．２６１．７５６．２５８．０６０．９５５．０３４４４次に中１である。4 月実施であるから、小学校の復習で算数・国語の 2 教科実施。前年比では平均点偏差値で１．１アップの５４．８という成績であった。特に国語が前年の５４．５から５６．２とアップしている。算数は前年が５２．３、今年が５２．８であった。平均点偏差値６０以上の人数は１５人で前年度と同数であるが、６４以上の人数は前年の４人に対し今年度は７人である。 ○ No.06 日立市総合体育大会 (陸上競技）で活躍初めての参加となる市の総合体育大会（日立市民運動公園陸上競技場、 5 月 14 日・ 5 月 15 日）に、附属中１年から６名、２年から９名が参加して大健闘をみせた。１年女子走幅跳で鈴木朋佳さんが見事に入賞（７位）した。昨年に比べると、参加者のうち中位以上に食い込む成果をあげた生徒が複数名出てきている。すなわち、 1 年女子走幅跳の井上愛深さん、共通女子 100 ｍ H の 2 年西内沙也加さん、 1 年男子 1500m 決勝の金子和樹さん、共通男子 3000m の 2 年髙丸倫さん、共通女子走幅跳の 2 年茂又美紀さん、共通女子砲丸投の 1 年柴田咲希さんが中位以上となった。そのほかの生徒も精一杯頑張った。また、「あいさつが良くできる」と、お褒めの言葉をいただいた。本校附属中には陸上部はなく、今回も早朝の数回のみしか練習していない。当日は第 1 日目が予想外の暑さであった。開会式に出席したが、私は 25 度を超える日照りのような暑さに、クラクラして頭が痛くなってしまった。にもかかわらず、生徒たちは立派に頑張った。彼ら一人ひとりの取り組みが、「何事にも熱心に精一杯取り組む」という附属中の伝統を創っているのだ。 ○ No.05 筑波大学医学系の連携事業について本校附属中では将来医師を志す生徒が多く、また、本校の高校１年次・２年次でも医師をめざす生徒が近年増加している。医師に限らず、薬剤師、獣医師、歯科医、理学療法士、作業療法士、看護師、放射線技師など、医療系の専門職をめざす生徒は増加している。このような傾向は全国的に見られるようで、その分、医療系大学への門は厳しくなりつつある。生半可な気持ちで志望していると大学に受からないし、仮に合格しても意欲の面で入学してから苦労する。中学・高校のうちから、医療系進学への心構えをしっかりしたものにしておく必要があろう。特に、本校では平成２７年度にサイエン - 20 - ス科が開設されて「くくり募集」となり、２８年度から実際にサイエンス科と普通科へのクラス分けが行われる。２８年度といえば、現在国から指定されているスーパーサイエンスハイスクール（２期目）の５年目にあたり、サイエンス科がスーパーサイエンスハイスクールの中核となって研究を進めることになる。理工系進学コースでは従来から実績のある生物や化学、物理、地学などの研究を踏襲・発展させることになるが、医学系進学コースでの研究実績はない。昨年度は、同窓会の紹介でアメリカの放射線専門医を招いたり、地域の総合病院の眼科医と開業医の医師を招き講演をおこなっていただいた。本年度は、筑波大学医学系連携事業を利用させていただくことになりそうだ。具体的には、筑波大学附属病院から消化器外科の先生と放射線治療の先生、筑波大学医学医療系から分子ウィスル学（感染生物学）の専門家２名、計４名の先生方をお招きできそうである。今年、本校の高校で、筑波大学医学部医学科と山形大学医学部医学科に合格者を出している。この２名の合格者も近いうちに招いて話を聞く機会を作りたい。 ○ No.04 部活動加入状況判明～サッカー、テニスの人気が顕著～高校、附属中とも部活動の加入状況が判明した。中学、高校とも運動部の加入率が増加した。高１の運動部加入率は、男子が 79.9 ％、女子が 58.5 ％となり、女子の運動部加入が増えた。高校全体でみると、男子は 77.8 ％、女子は 47.3 ％が運動部に所属している。高校は、定員減のため、高２と高１が 6 クラス募集となったことから、部ごとの人数は当然減少すると見られた。しかし、幸いなことに昨年度に引き続き運動部に多くの生徒が入ったことから、「活発な部活動」という状況は維持できている。高校の部活動別では、ソフトテニス部 57 名、サッカー部 56 名、硬式テニス部 51 名の順であり、サッカーとテニスの人気が高い。 108 名もの生徒がテニス部に入っているが、校内にはテニスコートが圧倒的に足りない。これとは別に附属中学の女子ソフトテニス部は 21 名もおり、「いったいどこで練習すればよいのか」、ということになる。高校の、ほかの部についてみると、バドミントン部 46 名、弓道 38 名、硬式野球部 36 名、ハンドボール部 34 名、バレーボール部 34 名、バスケットボール部 31 名、卓球部 30 名、陸上部 30 名、水泳部 25 名、剣道部 22 名、ラグビー部 22 名、柔道部 2 名である。ラグビー部は、かろうじて単独で試合に出ることが出来る人数を確保した。なお、文化部では吹奏楽部が 73 名と圧倒的に多い。附属中の部活動加入率は 100 ％である。中 1 の場合、サッカーとテニスの人気が目立った。すなわち、 1 年からサッカー部に 14 名、ソフトテニス (女子のみ）に 14 名が入部した。運動部加入率でみると、中２の 61.3 ％に対し、中１は 75.0 ％と増加している。この結果、附属中の中１・中２合計 (160 名）では、サッカー部 24 名、卓球部 24 名、吹奏楽部 22 名、ソフトテニス部 (女子のみ） 21 名などとなった (詳細はホームページ参照）。ちなみに、軟式野球部は中１の入部が 4 名に留まり合計で 12 名、いっぽうラグビー部は中２が 4 名であったのに加えて中１から 8 名 (うち女子が 2 名）が加入して 12 名となった。ラグビーの女子 2 名は、ともに選手としての入部である。問題は顕著である。本校の運動場はせまく、練習場所が思うように確保できないということだ。附属中が開校し、高校のクラス数は減ったものの、高校の部活動の数は変わらず、そこに附属中の部活動が 10 部加わった。10 部のうち、7 部が運動部である。吹奏楽部も中学と高校では別に活動しており、練習場所に困っている。運動部は、高校と中学との発達段階からいって活動のすべてをいっしょにするのは無理。新たな運動場の確保は資金的にも無理であろう。となると、必然的に練習場所を校外に探すしかない。「いっしょにやっては」と協力を申し出て下さる市立中学校さんもおり、厚く感謝申し上げる。学校以外の場所と言っても，移動に時間がかかる。中学は部活動の時間を 6 時までと制限していることもあり、思うように練習できないのが現実である。校内でも高校生に混じって運動場の片隅でやると、密集度が高まり危険である。本校最大の悩みである。 ○ No.03 中１の交流給食に招かれて 5 月 1 日（水）、 5 月 2 日（木）の 2 日間、中１の２クラスに招かれて給食を楽しんだ。どちらのクラスもとにかく元気なのに驚いた。どちらかというと 1 組のほうが賑やかであった。1 組では、ひと - 21 - とおり配膳が終わってから担任の先生が、「それではおかわりがほしい人」と声をかけると、おかずのところに一斉に群がった。男子も女子も約 15 名が押しかけ、私が座った班は、もぬけの殻となった。「おかわり」というのは食べ終わってからするものと思っていたのでびっくりした。ちなみに、私は今年度から毎日給食の検食を行っている。ところが、給食を食べることになってから 3 週間も経っていないのに 2 キロも太ってしまった。バランスがいい給食であるから、「痩せるチャンス」とひそかに思っていたのにである。すると、給食担当の女性の先生に言われた。「 800 キロカロリー前後の給食は、育ち盛りの中学生向けのカロリーですから」と。それでも、「校長に気を遣って盛りつけが多かったせいに違いない」と思っていたのだが、そうではなかった。生徒の配膳の量も同じであった。昨年度 1 年間給食を食べ続けてきた教頭先生も、ほかの先生方も、1 人として「痩せたな」と思い当たる先生はいないことに気づくべきだった。しかたがないので、大変申し訳ないと思うのだが、これからはごはんを半分残すことにした（ごはんは、市の給食センターですでに盛りつけてあるので、学校に来てからは調整できないという）。さて、給食をいっしょに食べながらいろいろと聞いてみた。楽しい授業は何か。「どの授業も楽しいが、特に数学の授業がおもしろい。」との模範的な答えが多くかえってきた。数学の好きな生徒が多いのだろうか。そういえば、今回の校内実力テスト、数学 100 点が 17 人もいたことを思い出した。逆に、「今回の校内実力テストは昨年と比べてどうか」という生徒からの質問。テスト結果にはかなり関心があるようだ。つぎに「どこから通っているのか」と聞くと、市内が多かったが、ひたちなか市の馬渡だという男子がいた。2 組にはもうひとり同じところから通っている生徒がいるという。彼は佐和駅までは自転車だという。佐和駅までは相当な距離だ。そういえば、城里町石塚から入学した生徒がいた。ほかに水戸市の堀原や内原からも通学している生徒がいる。さぞかし遠距離通学は大変だろうと思った。2 組の班で、「将来何になりたいか」と聞いた。5 人のうち 2 人が「科学者」と答え、あとの 3 人は「まだ決まっていない」と答えた。「そうか」と思っていた矢先、私のすぐ脇の女子生徒が「あそこの誰々ちゃんは、医者志望ですよ」とのコメント。私の期待する気持ちを察しているようなすばやい反応であった。 ○ No.02 中１オリエンテーション合宿に参加 4 月 23 日から 24 日、行方市白浜の県立白浜少年自然の家において、附属中 1 年のオリエンテーション合宿が開催され、私は 1 日目のみ参加した。生徒たち 80 名は、入学後 2 週間、緊張の連続であったと思うが、当日は、実に楽しそうにウォークラリーや野外炊飯を行い、多くの友人を作るよい行事となったようだ。入所式後の校長講話では、「 6 年間の学習における心構え」について、約 30 分、実に集中してよくメモをとりながら聞いてくれた。2 日目は、東京方面に出かけた。恒例となった、日本未来館、東京大学の見学である。古河中等教育学校の新入学生 120 名と入れ替わりに入所した。古河の生徒も元気にあいさつができていた。生徒に話した私の話の要点はつぎのとおり。１、 6 年間の中高一貫校によくある、中 3 および高１の中だるみ防止について。外進生 160 名はてごわいので、負けないよう、中学でしっかりと学習しておくこと。中だるみの中 3 では、外進生は必死に勉強してくることを忘れずに。本校では、中３・高１の中だるみはさせない。２、授業を最も大切にし、各教科ごとに、自分なりのマイノートを作り上げる。テストで出来なかった問題、あとから気がついたことなど、そのノートに書き込む。ノートを何度も見直す。３、毎日の勉強について。数学はその日のうちに復習し、類題を多く解き、計算力をつけて、計算ミスをなくす訓練を日頃からする。よく、良くない点数をとった人で、「計算ミスさえしなかればできた」という人がいるが、「計算ミスをする人は実力がないのだ」、という事実を思い知ること。英語は、まずその日のうちに復習し、その後、次の時間の予習をする。復習では、基本文を何度も暗記し、口ずさみ、書き取る。数学、英語、その他の教科あわせて最低 2 時間の家庭学習を確保する。４、毎日、決まった時間に机に向かうこと。遅くまでダラダラやらずに、集中して取り組む。「ながら勉強」はしない。毎日勉強することが重要。やったり、やらなかったりはダメ。ゲームは小学校で終わり。 - 22 - ５、苦手科目をつくらない。将来理系をめざす生徒は、数学・物理・化学ができるのはあたりまえの世界。したがって、英語・国語で差がつく。６、帰宅後疲れやすい人は、だんだんに体力をつけること。とりあえずは、朝早く起きてやるとか、休日に人の倍やるとか、工夫すること。参考に、4 月入学後直後に行った中１校内実力考査について、その概況を報告します。新 1 年の保護者のかたは参考にしてください。4 教科 400 点満点（国・算・社・理）で、平均は 326.4 点 (81.6 ％）、科目別にみると、国語 84.9 点、社会 77.6 点、算数 84.6 点、理科 79.3 点。 4 教科で最高点は 377 点が 2 人おり、その 2 人を含めた 360 点（ 90 ％）以上は 14 人（ 17.5%）、 60 ％未満はゼロでした。ちなみに算数 100 点満点者は 17 人いました。 ○ No.01 茨城県立日立第一高等学校附属中学校 - 23 - 「校長室だより」