ポンプ浚渫 ポンプ浚渫は、土砂と海水を同時に圧送するため土砂を堆積する土地のみで はなく、海水も受け入れることができる器(排砂池)が必要です。排砂池へ土 砂と海水が圧送され、土砂は排砂池内に堆積され海水は余剰水として余水吐を 通り、場外へ排水されます。 浚渫土砂の 流れ 排砂池 浚渫箇所 ポンプ浚渫船① 海底の土砂をカッターで掘削し、 土砂を巨大なポンプ(主ポンプ) で吸い込む作業船。 駿河(8,000PS) 全長119.0m 幅19.4m 喫水4.1m ポンプ浚渫船② (ラダー) ラダーシャ 先端に掘削用のカッター及び吸入 口を装備し、浚渫深度に合わせて 上下できる装置。 カッター ラダー ポンプ浚渫船③ (カッター) 本体を回転させながら海底地盤を 掘削し、内部にある吸入口にて土 砂を吸い込む。 カ タ カッター 吸い込む 吸入口 カッター チ チップ 吸い込む 排砂池 浚渫箇所 ポンプ浚渫船④ カッターチップ (カッターチップ) 特殊 合金 特殊な合金により造られ、浚渫土 造 、浚渫 質に適した材質と切削角にするこ とにより摩擦を少なくしている。 浚渫により下記のようにチップが 磨り減ってしまう。 浚渫作業使用前 カッターチップ交換時 主ポンプ 浚渫船の心臓ともいえる部分で 渦巻型ポンプにより土砂を吸い 込み排砂池へ圧送します。 排送方向 (海上管へ) 船内管 主ポンプ インペラー (インペラー) ( ) 主ポンプ内部にある羽根車。 羽根を回転させ、主ポンプ中心 に入った泥水を遠心力によって 羽根の間から外周に押し出し、 排出管に導く。 機 関 部 【メインジェネレーター】 浚渫船全体の動力を補う2つのメインジェネレーター。 浚渫船全体の動力を補う2つのメインジ ネレ タ エンジン1つの能力は500ps(全部で32個)。 モーター、主ポンプを動かす際は2つのメインジェネレーターが フル稼働します。 稼働 ます (ポンプを動かさないときはメインジェネレーター1のみ稼働) エンジン 発電機 エンジンの下に⇓発電機 機 関 部 (機関部監視室) ポンプの回転数 流速及び圧送圧力などの施工状況の管理 監視は ポンプの回転数・流速及び圧送圧力などの施工状況の管理・監視は 基より、各種機器類のゲージ・警報の集中管理を行う場所です。 ブリッジ ブリッ (ブリッジからの視線) 正面にある深度計を見ながら カッターが海底地盤を掘削する 深さまでラダーを下げ、各計器 を見ながら負荷をかけていく を見ながら負荷をかけていく。 負荷のかかり具合が良ければス イングを開始する。 ブリッジ 深度計 ラダー 排送方向 計器類 スパッド① ス ッ ① 主スパッド 先端がとがった鉄製の円筒で海 底に打ち込み浚渫時本船を支え、 スイング運動の基点となる。ス パ ドの打ち替えにより船を前 パッドの打ち替えにより船を前 進させます。 仮スパッド スパッドシャー 排送方向 スパッド② ス ッ ② (スパッド打ち替え) ポンプ浚渫船の前進は、本スパッドと仮スパッドを打ち替えて、歩くよう にして前進します。 掘削ライン 前進 距離 主スパッド 使用中 主スパッドを打 ち込み、仮スパ ッドを引上げる スイング 仮スパッド 主スパッド スイング 主スパッドを引 上げ、仮スパッ ドを打ち込む 仮ス ッ 未使用 仮スパッド未使用 (前進用) 掘削幅 約100m 掘削 ライン 掘削ライン 主スパッド 仮スパッド スイング 前進 距離 主スパッド 前進 距離 仮スパッド 掘削 ライン 海 上 管 排送方向 (海上管) 浚渫船の真後ろについている排 砂管を浮かせる台で動きに合わ せて自由に動く。 ゴムスリーブ 排送方向 排砂池へ 排送方向 海上管 (フロータ管) (ゴムスリーブ) 地形に合わせて配管できるように管 と管の間に接続する と管の間に接続する。 陸 上 管 立上零号 (立上零号) 海底管から陸上管へ切り替わる箇所 排砂池へ ゴム リ ゴムスリーブ 排砂管(陸上管) (陸上管) 陸上を排送する排砂管。 排砂池へ 排 砂 池 (排砂池) 放水口 ポンプ浚渫船から排砂管によって 排送されてくる土砂を堆積してお く場所。 排砂池 浚渫土砂 余水吐 排砂池外へ (余水吐) 浚渫土砂と共に排砂池内に排送された海水 を流す水路 を流す水路。
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