多品種中ロットを実現するTruepress Jet W3200UVで 他社との差別化を

User Report:株式会社パック・ロード
多品種中ロットを実現するTruepress Jet W3200UVで
他社との差別化を実現し、新たな顧客を拡大
「遊びが仕事、仕事があそび。
」── そんなキャッチフレーズを掲げ、着実に事業領域を
拡大している加工専門会社がある。岡山市に本社を置く株式会社パック・ロード。
「お客さ
まからテーマを1つ持ち掛けていただけば、おまけを2つ付けてお返しすることを目標にして
います」と言う中桐英策代表取締役に、ワイドフォーマットUVインクジェットプリントシステム
「Truepress Jet W3200UV」の活用状況と導入効果、今後の展望などをお聞きした。
お客さまが求めるもの以上の
価値を提案したい
部門でプロッターなどを使って試作品を
作製します。その試作品を生み出す過程
で、われわれは非常に多くのノウハウを身
株式会社パック・ロードの創業は1995
に付けました。それに当社独自の加工技
(平成 7)年。印刷面に樹脂を塗り、熱
術を組み合わせることにより、いろいろな
と圧を加えて光 沢をかけるプレス加 工
機能を持った新しい商品を生み出すこと
の機械 1 台だけでスタートした。その後、
ができるようになりました」
毎年 2、3 台ずつ新しい機械を導入しな
こうして、顧客から投げ掛けられたテー
代表取締役
中桐 英策 氏
大ロット印刷から
多品種小ロットへ、
さらに生産量拡大にも対応
2011 年には「Truepress Jet2500UV」
(TP-J2500)を導入し、これによって多
品種小ロットを求めるクライアントのニー
ズにも対応できるようになった。
がら、PP 加工、シルク印刷、
トムソン加工、
マ以上の物を提案できるようになり、それ
同社の工場は、もともと大量生産向け
合 紙 加 工(自動 合 紙 貼 合 )、ポンス加
が評価され、多くの印刷会社から継続的
に造られた。そのため、一時は小ロットの
工などさまざまな加工技術を修得。印
に受注できるようになった。
仕事を引き受けてしまうと、大量生産の仕
てんごう
刷会社を中心とする顧客からの幅広い
同社には営業担当者が一人もいないの
事が取り込みにくくなるのではないかという
加 工ニーズに柔 軟に対 応できるように
に、
安定的な仕事を確保している。それは、
危惧もあったそうだ。しかし、これからの
なった。
常に「お客さまから求められているもの以
時代を生き抜くには、逆にそのような分野
上の価値を付け加えて提案しよう」とする
を攻める方が大切だと決断し、TP-J2500
姿勢と実績があるからだ。
を採用した。
そればかりか、これまで培った技術力と
アイデアを生かして、完全オーダーメード
の文具、クーポン付きのオリジナル扇子・
紙うちわ・ジグソーパズルといったオリジ
ナル販促物の開発・製作も行えるまでに
なっている。
中桐代表取締役によれば、ここまで事
業の幅が広がったのはおよそ10 年 前。
木型の製作を始めたことがきっかけになっ
たそうだ。
「お客さまから依頼があると、まず設計
「TP-J2500は再現力が非常に良く、生
TP-J W3200の実稼働後は、その圧倒
取引先からの発注を待つだけでなく、オリ
産性も一般のプリンターに比べて3、4 倍
的な生産性やUVインクジェット印刷なら
ジナル商品を持つことが重要になってくる
も高い。しかも、当社にある材料の何に
ではの対応力、コストパフォーマンスをフ
ことから、自社製品の開発にも着手。す
でも印刷できるので、ビジネスの幅がさら
ルに活用。同社の持ち味である、多種多
でに20 件近くの実用新案を取得し、オリ
に広がりました」
様な紙製品をはじめとする各種基材への
ジナルの扇子やうちわ、文具、ジグソー
スピーディーで品質の高い加工にさらに磨
パズルなどを製作・販売している。さらに、
きがかかった。
段ボール家具の作製にも力を入れている。
以降、お客さまから「パック・ロードに
持っていけば、少部数の仕事でもスピー
「段ボール家具の製造には手間が掛か
ディーかつ低コストでやってもらえる」と
中桐社長は「今後は大手印刷会社から
評判になり、それまで注文のなかった印
のロット数の大きい仕事にも積極的に取り
り、普通の家具よりも割高なこともあり、
刷会社との取引も開始できた。
組んでいきたいと思っています」と話す。
それほど市場に出回っていません。そこに
一石を投じようと思って始めました。環境
しかしながら、TP-J2500を24時間稼働
させても間に合わないような仕事が少しず
つ入ってくるようになったことから、2014
年 3月、印刷スピードがさらに速く、高品
質・高精度を実現する「Truepress Jet
W3200UV」
(TP-J W3200)を導入した。
高い加工技術とTP-J W3200
をプラスして
会社発展の起爆剤に
に優しく、子どもが楽しめる段ボール家具
を、もっと手ごろな価格で提供できれば、
必ず新しい市場ができるはずです」
紙やボード、PET、アクリルの他、ア
ルミやステンレスなどの金属、ガラス、石
「TP-J2500 を使うと、細かくてシビア
印刷関連製品の短納期化やコスト削減
材などにも展開できるTP-J2500、TP-J
な印刷ができます。一方、TP-J W3200
が際限なく続き、クライアントの広告宣伝
W3200を併用しながら、お客さまの要望
はそれに加えて色がきれいでメリハリのあ
費が年々削られていくなど、印刷関連産
に的確に応えるばかりか、アピール力の
るデザインができます。こうした長所をうま
業は厳しい環境下に置かれている。こうし
強い自社商品を開発し、さらなる経営の
く使い分ければ、多品種少量生産から大
た中でパック・ロードは「いかにしてお客
安定化を推し進めるパック・ロード。他社
量生産まで幅広い仕事への対応が可能に
さまに注目していただくか」
をテーマに、
「作
との差別化を図る上で、TP-J W3200は
なります。今は両機を併用しながら、お客
る」だけでなく「創る」ことへのこだわり
不可欠な装置になっている。
さまのあらゆるご要望を受けられるように
を持って経営に当たるようになった。その
しています」
要になっているのが設計部門である。
TP-J W3200については、実用品質で
例えばお客さまから「エンドユーザーに
時間当たり最高 85m という印刷スピード
喜ばれる面白い箱を作りたい」
「人目を引
が特に高く評価されている。
くPOP 広告を展開したい」
「A4のコピー
2
「TP-J W3200なら、従来よりもロット
用紙 1 枚にこういう機能を持たせたい」と、
数の大きい印刷物を、オフセット印刷に
漠然としたテーマを投げ掛けられることが
対抗した価格でお届けすることができま
よくある。そうしたとき、設計部門のスタッ
す。それと同時に、基材サイズ・出力サイ
フはお客さまのご要望を満たすだけでなく、
ズの最大幅 3,200mmという大きさを生
エンドユーザーにお渡しする方法や扱いや
かした商品を提供していけると思います。
すさまで含めて提案するようにしている。
私にとって、まさに夢のような機械です」
経営の安定化という観点から考えると、
株式会社パック・ロード
住 所 岡山市南区藤田 566-144
代表者 代表取締役 中桐 英策
設 立 1995 年
従業員数 30 人
〒135-0044
〒135-0044東京都江東区越中島1-1-1
東京都江東区越中島1-1-1ヤマタネ深川1号館
ヤマタネ深川1号館
〒602-8585
〒602-8585京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目
京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目
東東京京支支店店//03
03
(5621)
(5621)
8266
8266
(代)
(代)
06
(6268)
(6268)
6600
6600
(代)
(代)
名名古古屋屋支支店店//052
052
(218)
(218)
6400
6400
(代)
(代)
大大阪阪支支店店//06
092
(436)
(436)
7081
7081
(代)
(代)
北海道営業所
北海道営業所//011
011
(726)
(726)
0707
0707
(代)
(代)
東東北北営営業業所所//022
022
(224)
(224)
1741
1741
(代)
(代)
福福岡岡支支店店//092
025
(241)
(241)
0112
0112
(代)
(代)
054
(281)
(281)
0955
0955
(代)
(代)
長長野野営営業業所所//026
026
(224)
(224)
5770
5770
(代)
(代)
新新潟潟営営業業所所//025
静静岡岡営営業業所所//054
076
(292)
(292)
2345
2345
(代)
(代)
075
(326)
(326)
1350
1350
(代)
(代)
中中国国営営業業所所//082
082
(264)
(264)
6451
6451
(代)
(代)
金金沢沢営営業業所所//076
京京都都営営業業所所//075
087
(837)
(837)
8151
8151
(代)
(代)
四四国国営営業業所所//087
※本カタログは、弊社の
※本カタログは、弊社のFairdot
Fairdot2 2で印刷しています。
で印刷しています。
※本カタログは、弊社の千都フォントを使用しています。
※本カタログは、弊社の千都フォントを使用しています。
※本カタログの各商品名は各社の商標・登録商標です。
※本カタログの各商品名は各社の商標・登録商標です。
※本カタログの仕様ならびに商品デザインは改良のため予告なしに変更されることがあります。
※本カタログの仕様ならびに商品デザインは改良のため予告なしに変更されることがあります。
※本カタログに掲載している商品は、日本国内仕様です。
※本カタログに掲載している商品は、日本国内仕様です。
http://www.mtjn.co.jp/
http://www.mtjn.co.jp/
http://www.screen.co.jp/
http://www.screen.co.jp/
No.106-233 2013年12月発行 060TSI
No.106-233 2013年12月発行 060TSI
(R1-2)
(R1-2)
No.190-131
2014 年 7月発行 060 3SI (R0-0)