軌跡振動計

VIBRATION METERS
軌跡振動計
VM-90
押し当てるだけで3方向の振動が見える
機械設備が異常状態になると振動が大きくなり、その振動を測って異常の原因を推定していました。ところが、
1方向の振動を測るだけでは異常原因を推定することが難しい場合もあります。その時は、方向を変えて3方向の振
動を測定して異常原因の推定を行います。
理想的な振動の測定は、直交する3平面の交点の振動を3方向同時に測定して、
その点の振動の大きさと軌跡を
観察することです。振動の軌跡の情報は、異常原因の推定に極めて偉大な効用をもたらします。
VM-90 は、押し当て式の3軸振動ピックアップを搭載した、軌跡を表示する振動計です。
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押し当てるだけで同時に3方向の振動速度が測定可能
表示画面を切り替えて、3平面の振動の軌跡が観測可能
アンバランス、
ミスアライメント、
ガタなどの構造系故障の診断に威力を発揮
3方向の振動を合成した、方向性のない振動スカラー量が測定可能
8カ所までの3方向の振動が記録できます(このデータを使ってコンピュータで8点の動画表示が可能)
押し当てるだけで手軽に測定できるので、容易に測定箇所を移動可能
使い方は、軸受部に先端を押し当てボタンを押すだけ(特に訓練の必要はありません)
小型、軽量
ミスアライメントの軌跡の表示例
数値の表示例(Vsは振動スカラー量)
X、Y、
Z軸3方向それぞれの
振動速度測定することにより、
振動が立体的に分析・診断できます。
3方向の振動が見える
アンバランス質量
X
押し当てるだけで同時に3方向の振動速度が測定できます。
表示画面を切り替えれば、3平面の振動の軌跡が本体表示部
で下図のように観測できます。
Y
Z
X-Y平面の画面
X
X
Z-Y平面の画面
X
Y
Z
Y
Y
Z
Z-Y平面の画面
Z
■ 各種オービットの表示例
Z-X
Z-Y
X-Y
Z-X
Z-Y
X-Y
Z-X
Z-Y
X-Y
アンバランスの一例
転がり軸受けが著しく劣化した例
ミスアライメントの一例
アンバランスが原因による振動の軌跡は一般的
に楕円形になります。実際の例では、色々な振
動が混ざっていますで、少し歪んだ形になるこ
とがあります。
転がり軸受けが著しく劣化した場合にもアンバラ
ンスに似た振動が発生することがあります。この
場合、大きさだけをみるとアンバランスのように
思われますが、軌跡のパターンが異なります。
ミスアライメントの振動は、一般的には高調波
を含んでおり、カップリングの種類によっても
変わります。従って、その軌跡は複雑なパター
ンを描きます。
波形メモリ
VM-90は振動波形データを記録で
きます。
■ 表計算ソフトによる表示例
測定現場では、振動速度の大きさや
軌跡表示から故障の状態をある程度
確認できますが、VM-90に記録し
た波形データをコンピュータに取り
込み、表計算ソフトなどを利用して、
グラフなどの作成ができます。
さらに、振動可視化ソフトVA-81(オ
プション)を使用すると、振動の可
視化が可能になり、詳細な診断が可
能になります。
振動可視化ソフト VA-81(オプション)
対応OS:Microsoft Windows 98/98SE/Me/2000/XP
*アニメーション表示にはDirectX8以降に対応したグラフィック機能が必要です。
複数箇所の動態が見たい
振動可視化ソフトVA-81は、波形メモリに記録された複数組
の3方向振動波形と参照信号をコンピュータに転送し、測定箇
所全体の動きをアニメーション表示するソフトです。参照信号は、
別々に測定された測定箇所の時間を揃えるために使用されます。
機械の回転に同期した信号で、回転軸の振動波形または光学式
回転計のパルス出力信号が使用可能です。
構造系故障は、駆動側と反駆動側の振動を同時に測定するこ
とにより明確に診断できる場合が多く、VA-81を有効に使うこ
とで診断の精度が向上します。写真(左)は4カ所の測定をす
る場合の例です。測定点はA〜Dの4カ所で、CとDの間に光学
式の回転計が配置されています。
■ ソフトの画面例
4カ所の
時間波形表示
D
C
各測定箇所のデータを詳
細表示機能により、オー
ビット・時間波形・スペ
クトルを同時に表示した
例です。
オービット・時間波形、
スペクトルの表示
B
軌跡表示
A
ミスアライメントのデータにフィル
タ処理を施して、特定の周波数のみ
を抽出し、軌跡表示とアニメーショ
ンで表現した例です。
アニメーション表示
32
●
3方向ピックアップ
特許 : 第2867103号
米国特許 : 5396801
独国特許 : 4338779
65
■仕
様
せん断構造圧電式加速度型、感度 約1.5pC/ms-2×3
振動ピックアップ
特許:2867103、米国特許:5396801、
独国特許:4338779
振動速度
測定モード
(X、Y軸) 10 Hz(±2 dB)〜1 kHz(±2 dB)
(Z軸)
10 Hz(±2 dB)〜500 Hz(±2 dB)
500 Hzを越えて1kHz
(2 dB、-5 dB)
周波数特性
遮断特性
10 Hz以下 約- 18 dB/oct
1 kHz以上 約-18 dB/oct
測定精度
±10 %(80 Hz)
0.2〜70 mm/s
測定範囲
80 Hz基準
80 Hz基準
80 Hz基準
*正弦振動の場合
最大入力
100 mm/s peak
ノイズレベル
0.1 mm/s 以下
データ長
1 024データ
(サンプル周波数2.56 kHz)
取り込み時間
約400 ms
数値表示
リサージュ
128×64ドット、バックライト付液晶
X軸、
Y軸、
Z軸の振動速度、
および3軸の合成値
Z-Y平面、
X-Y平面の振動速度の二次元軌跡図
Z-X平面、
オービット
Z-Y平面、
X-Y平面の変位の二次元軌跡図
Z-X平面、
波形の記録
200
液晶(LCD)表示
メモリ番 地
1〜100(数値データ記録時)、1〜8(波形データ記録時)
過大入力表示
Over表示(最大入力超過時)
電池残量
5段階表示
数値記録
X、
Y、
Zおよび3軸の合成の振動速度を組にして100カ所分
波形記録
X、
Y、
Zの振動速度および参照信号の波形と
測定値の記録
PT-1200のパルス信号を組にして8カ所分
インターフェース
RS-232C、38 400bps
単3形乾電池(アルカリLR6)× 2本
電 源
消 費 電力
3.0 V、約75 mA、約220 mW
電池寿命
連続使用18時間以上(アルカリ乾電池、バックライトOFF)
自動パワーオフ
機能あり
(3分)
使用温湿度範囲
0 ℃〜50 ℃ 90 %RH以下
大きさ・重さ
200(H)×65(W)×32(D)mm、約230 g(電池含む)
付属品
単3形乾電池(アルカリ) 2
ソフトケース
1
350,000円
定価(税別)
オプション
〈単位:mm〉
品名
ポケットタコメータ
PT-1200
ポケットタコメータ接続ケーブル
CC-36
VM-90通信ケーブル
CC-34
4,500円
振動可視化ソフト
VA-81
300,000円
http://www.rion.co.jp/
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型式
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0120 - 26 -1566
定価(税別)
70,000円
5,000円
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ISO9001 本社・東海営業所・
西日本営業所 認 証 取 得
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