手水舎の「竜の口」

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手水舎の「竜の口」
No.50 木村智彦 平成27年度公式メッセージ
学院概要
施設紹介
http://www.naniwa.ed.jp/message/post-82.html[2016/09/23 21:10:07]
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・ 久し振りに中央館8階の図書館から下を覗いて写真を撮った。遂この前までは何も無かった空間が「造作物」
で形が日々出来上がって行っている。凄い眺めである。人間の力は本当に偉大だとつくづくと思う。ご本殿は「小
高い山」に鎮座している感じ」で素晴らしい。今更ながら1.3メートル基壇を高くするように提案してくれた大
林組さんに感謝だ。「お山に神社がある」形となった。ここが後付けの理屈なのだが,日本の古神道は最初、山を拝
んでいた。最古の神社と言われている奈良の「三輪神社の御霊は山そのもの」である。その後建築技術の発達でお
社が作られるようになった。我々は小さなお山を作りそこに石組で基壇を作って純木造の本殿を造営した。山と言
う原点を忘れず、伝統ある神社建築方式に100%則り、本殿を造営中なのである。
・ 昨日から始まった土間のブロック敷きは順調に進んでいる。結構早いペースだ。私は責任者みたいな人に「何名
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の職員さんですか」と聞いた。「9名でやっています」との答えだった。このように気楽の職人に声をかけるのも
木村流である。今やどの工事の職員さんとも顔馴染で挨拶を交わす。とにかく現場が好きなのである。観ていると
やはり「熟練の技」というのは素晴らしい。一個一個ブロックを下地に置いて行くのだがこの下地がポイントなの
は分かるが素人では出来ない。ブロックの色については中々良い感じだ。あれほど時間をかけて決定したものゆえ
に私が今更「とやかく」言う事は出来ない。すべては私の責任で後世にこの色彩と組み合わせの土間を伝えて行く
だけだ。ふと思ったのは「雨に濡れる」と灰色が少し濃くなって風情が増すなーと感じた。又中央のピンク色の小
型のブロックが中々良い味を出しており、最後の最後に決めたこの形と色が生きてきている。やはり時間をかけて
皆で意見を出しあい決めると良いものが出来る。
・ 正門の門柱のカバーが外された。「品格ある門柱」が現れた。素晴らしい。これにアーチ型の扉が付けば益々雰
囲気が出てくるだろう。思わず万歳が出てくる。一昨日から植木屋さんが入っている。大木が全て植えられた。メ
インはサクラである。北辰門の門柱を挟んで2本、ヤードの西側コーナーに3本と望んでいた「サクラの前庭」が
完成する。これに回廊に繋がって西関門までの「サクラ並木」が来てここに左右で8本の大木の桜だ。ぐるっと振
り返れば鳥居を挟んで鎮守の杜に桜が2本となる。これで合計14本か。凄い事になった。春短い間だが桜の満開
を生徒に見せてやりたいと思ってこのようにした。花が散っても桜は美しい緑の葉が栄える。そして秋深く紅葉し
て散る。枝だけの大木になる。このサイクルが好きである。桜の間には「いろはモミジ」が2本と常緑の「モチの
木」の大木が2本だ。今から楽しみである。
・ 松原工務店の主任さんが手配してくれた「竜の口(龍の口)」が富山県から届き昨日現物を見せて貰った。「竜
の口(たつのくち)」とは 龍の口、竜頭(たつがしら)、龍蛇口、水出し龍、等とも言われるが、水の守護神であ
る龍を形どり、お清めの水の蛇口として、神社仏閣で、手水舎、水盤舎、つくばい等の 蛇口として、用いられてい
るものである。最近では、凝ったお方もおられ、個人宅の風呂などにも設置される人もいる。今回の本殿御造営で
は極力以前の物で流用できるものは流用する方針とした。祖霊殿と手水舎だ。しかしそのままと言う訳にも行かず
相当手を入れて補修し、磨き、質的にレベルアップした部位は多い。その一つが竜の口の採用である。
・ 昔の手水舎には竹を使った簡易的なものしか付いてなく神道科の先生に言わせれば後から付けたものらしい。だ
からバルブなども遠くにあり操作がいささか面倒であった。当初の段階では石材を使って自前のモノを作ってそこ
から「手水鉢」に水を出す方式であったが私は最終局面でやはり竜の口方式にしたのだった。それで入荷に時間が
かかったのである。関係者で位置などを確認したのだがどうしてどうして雰囲気が良いのだ。私は「やって良かっ
た」と思った。後では付けられない。今しかないから私はドンドンレベルの高い方に決めて行くが、仕方が無い。
乗りかかった船である。私以外後からは誰もやるまい。今週の土曜日に恐らく神社周りはほぼ完成すると主任さん
は言っていた。祖霊殿の千木鰹木を取り付け、玉垣内に「白石」を敷き詰める作業が残っている。
・ 本殿の造営と外構工事ばかりの事しか書いていないが実は他にも工事が進んでおり、何としても3月末までに終
えなければならない中学校の技術教育の部屋である。技術・家庭は、日本の中学校教育における必修教科の一つ
で、1958年(昭和33年)告示の「中学校学習指導要領」で、科学技術に関する指導を強化するため、それまで開
設されていた職業・家庭科と図画工作科を、技術・家庭科と美術科に再編成する形で新設されたものである。浪速
中学校の長い間の懸案であったが私はこの際何処に出しても恥ずかしくない技術の部屋を作ることにし、この度よ
うやく完成した。
・ ただ「技術」と「家庭」は、学習指導要領上は単一教科の扱いになっているものの、「教育職員免許法」上は別
教科の扱いになっている。そのため、「家庭」免許しか所持していない教諭が、「技術」の授業を受け持つことは
できない。また、「技術」免許しか所持していない教諭が、「家庭」の授業を受け持つことはできない。ここが実
は頭の痛いところで技術教員確保に苦労したがようやくそれも叶い、中学校の入っている西館は現在進めている外
壁の補修洗浄塗装で全てが完了する。立派な中学校の校舎が完成し胸を張って28年度は内外にPR出来る。
・ 今日は「職員会議」の日であった。私は4月以降の体制について「分掌長人事」を全教職員に明らかにした。そ
して来週の入試業務を受験生の将来がかかっている極めて重要な業務に付き「緊張感」を持って対応するように指
示を出した。その他定期的ないじめアンケートやインフルエンザ対応等について言及した。又3月24日19時か
らの「遷座祭」、翌25日11時からの遷座奉祝祭のやり方について現時点での方針を明らかにした。基本的には
別途5月には「新校舎・新神社竣工奉祝祭」を大々的に学校で行う予定だから内輪の遷座祭は教員側出席は校務分
掌の長レベルで実施することとした。尚現在工事中のそれぞれの部位について統一呼称として「正門」「北辰門」
「西関門」「神社前広場」「車両通路」「第一、第二、第三駐輪場」「サクラ並木」「廃棄物置き場」「守衛室」
「バナーポール」「時計台」「時計台前広場」とすることを発表した。
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