ほっとレター VOL.165 会員の皆様には、毎月会費を頂戴し、誠に有り難うございます。 T O P I C H28.9 最低賃金額引き上げ ■平成 28 年 10 月 1 日より、最低賃金額が引き上げられます。 770 円 746 円 (長野県) (他都道府県は、厚生労働省のHP:地域別最低賃金の全国一覧でご確認ください) ■例えば、毎月 20 日給与締めの会社で、時間 750 円で使用している従業員がいれば 9 月 21 日~30 日 750 円 10 月1 日~20 日 770 円(最低) ■なお、月給者の場合でも、時間給換算したときに最低賃金額を下回ると違反です。 例)基本給 130,000 円 精勤手当 10,000 円 家族手当 20,000 円 通勤手当 20,000 円 合計 180,000 円ですが、この内、最低賃金の対象とならない精勤手当、家族手当、通勤手当を除くと 月額給は 130,000 円となります。 年間の所定労働日数 255 日 一日の所定労働時間 8 時間 年間の総所定労働時間 = 年間の所定労働日数 255 日 × 8 時間 = 2,040 時間 月の平均労働時間 2,040 時間 ÷ 12 カ月 = 170 時間(1 カ月の平均労働時間) 月給額 130,000 円 ÷ 170 時間 ≒ 764.7 円 < 770 円 したがって、この場合は最低賃金を満たしていませんので注意してください。 複数の会社で代表を務める者の社会保険 ■法人の代表者の被保険者資格 法人から、労務の対償として報酬が支払われている代表者については、法人に使用される者として被保険者資格 を取得することになります。 ■2以上の事業所に勤務する者の社会保険 ① 2以上の事業所に勤務するようになった場合に、新たに勤務する事業所においても社会保険の被保険者資格 を満たしているときは、新たに勤務する事業所の保険者に「被保険者資格届」を提出します。 ② しかしながら、このままでは健康保険証を複数枚所持することになってしまいますので、被保険者は、管轄 する保険者(健保組合、協会けんぽ、年金事務所)のいずれかを選択して「被保険者所属選択届・二以上事 業所勤務届」を届けます。 ③ 届出の結果、被保険者は自らが選択した保険者から交付された健康保険証を使用することになります。なお、 健康保険組合を選択した場合であっても、厚生年金保険の事務は年金事務所が行います。 ④ また、保険料の算定基礎となる標準報酬月額は、各事業所における報酬月額を合算して算出します。それぞ れの事業所が納付する保険料額は、合算して決定した標準報酬月額の保険料額を、それぞれの事業所の報酬 月額に基づき按分して算出される金額となります。 例を挙げて説明します。 A 事業所 報酬月額 200,000 円 B 事業所 報酬月額 100,000 円 合計すると、標準報酬月額 300,000 円となります。 この場合の厚生年金保険の保険料は、 300,000×18.182%=54,546 円(被保険者負担・事業主負担それぞれ 27,273 円) A 事業所での負担 B 事業所での負担 27,273 円×200,000/300,000=18,182 円 27,273 円×100,000/300,000=9,091 円 健康保険の選択について、付加給付の有無や保険料等を考慮して決定することをお勧めいたします。 Copyright (c) 2016 社会保険労務士法人 諏訪労務管理センター All Rights Reserved. 大事な お 知 ら せ 1.短時間労働者の厚生年金・健康保険の適用拡大について 平成 28 年 10 月 1 日から、厚生年金保険被保険者数の合計が常時 500 人を超える事業所において、 短時間労働者の厚生年金・健康保険の適用が拡大されます。 以下の①~④の条件にすべて該当する場合、適用となります。 ① ② ③ ④ 週の所定労働時間が 20 時間以上である 賃金の月額が 8.8 万円以上である 勤務期間が 1 年以上見込まれる 学生ではない 厚生年金に加入すると、将来もらえる年金が増えます。また、怪我や病気による休業や、出産育児による 休業時などに有利な制度が受けられる場合もあります。 今回の適用拡大は、現在扶養の範囲で働く、特に女性の就業意欲促進等につなげる目的です。 今後はさらなる適用拡大となる可能性もあり注目です。 2.平成 28 年 9 月から、厚生年金保険料率が変わりました 平成 28 年 9 月分(同年 10 月 31 日納付期限分)から保険料率が変わります。 (付録に料額表を添付しました) 一般 坑内員・船員 現行 17.828% 17.936% 変更後 18.182% 18.184% 9 月は、先日ご提出頂いた算定基礎届の等級も反映されるため、国に支払う保険料や、お給料からの 控除額が前月と変更となる場合が多いです。一般的には 10 月支払いの給与から控除が変更となります。 当月控除の会社様は 9 月支払い分から変更です。 また、9 月払いの賞与がある場合は、変更後の保険料が該当しますので、ご注意下さい。 (あとがき) 今年は台風の当たり年なんでしょうか。長野県は幸いにして台風の被害を受けるということはあまりないで すが、関東や北海道、東北、九州は大変ですね。 その影響で、野菜が高い、物がないという状態です。肉も好きですが野菜も好きな(というか雑食の)私に とって、キャベツや玉ねぎが高いというのは、死活問題です。なんとか農業の方には頑張っていただきたいと 切に思っています。 ちなみに、当たり年と言えば、今年は助成金の当たり年でもあります。これから冬前にかけて、助成金をど しどしお勧めしたいと思います。今情報を集めている最中ですので、集まり次第セミナーを開催するなどした いと思います。是非ご期待ください。 〒392-0022 諏訪市高島3-1201-90 当たるついでに、どうせならジャンボ宝くじも当たって 社会保険労務士法人 諏訪労務管理センター くれないかな、と。 。 。 (キムラ) 労働保険事務組合 諏訪労務管理センター たった1クリックするだけで、救われる命や 自然環境があります。 自分たちのできる範囲で協力しませんか。 http://dff.jp/ 携帯版はこちら → http://www.dff.jp/m/ Copyright (c) 2016 社会保険労務士法人 Tel 52-2444 Fax 52-6466 E-mail: T a k a a k i . k i m u r a @m i s a w a k a i k e i . j p このほっとレターは、当センターとご縁のあった 方にお送りしています。 諏訪労務管理センター All Rights Reserved. Copyright (c) 2016 社会保険労務士法人 諏訪労務管理センター All Rights Reserved.
© Copyright 2024 Paperzz