猫に最適な作用時間 使いやすい専用U-40シリンジ 安心の遺伝子組換え

プロジンク は、動物用医薬品、劇薬、要指示医薬品です
獣医師等の処方箋・指示により使用してください
猫用 糖尿病治療薬
猫に最適な作用時間
使いやすい専用U-40シリンジ
※プロジンク 専用シリンジキットは別売りです
安心の遺伝子組換えインスリン
国内唯一の動物用インスリン製剤(2016年上市時現在 自社調べ)
※シリンジは
「プロジンク 専用シリンジキット」
として別途販売しています
猫 にとって
最適な
血糖管理
製造販売元(輸入発売元)
〒141-6017 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower
お客様相談窓口:0120-406-906
PZC1603B03AM
猫の糖尿病とは?
糖尿病は、
インスリンの絶対的または相対的な不足により持続的高血糖が生じる疾患です。
また、
それにともない、
各種代謝異常を併発します。
インスリンを産生する膵臓のランゲルハンス島β細胞が自己免疫で破壊されインスリンが欠乏するタイ
プは、
ヒトの1型糖尿病に近い病態で、犬によくみられます。一方、猫の糖尿病は、
ほとんどがヒトの2型糖尿
病に近い病態であり、
インスリン抵抗性とβ細胞の機能不全が重要な因子となります。猫が糖尿病を発症
すると、右記のような臨床症状がみられます。
糖尿病は
猫にとっても、飼い主様にとっても
負担の大きい病気です
プロジンク を用いた適切な管理で
QOLの改善を目指しましょう
多飲
多尿
多食
プロジンク の特徴
体重減少
元気消失
かかとを接地して歩く
(末梢神経障害)
国内唯一の動物用インスリン
(2016年上市時現在)
猫に最適な作用時間
プロジンク は、
猫において10∼18時間作用するため、
1日2回投与での安定した血糖値コントロールに適しています
使いやすい専用U-40シリンジ
専用シリンジで、
投与量の微調整が容易です
※プロジンク 専用シリンジキットは別売りです
安心の遺伝子組換えインスリン
安全かつ安定した供給が可能です
02
03
遺伝子組換えインスリンとは?
プロジンク の作用時間
速効∼中間型インスリン
プロジンク
ンを獲得するために1970年代に開発されました。
その
背景には、動物種差による抗体の形成やアレルギー
血 糖 値︵ ︶
mg
遺伝子組換えインスリンは、非動物由来のインスリ
反応、牛海綿状脳症(BSE)伝播のリスク、
また牛や豚
由来の材料の供給不足などがあります。遺伝子組換え
dL
インスリンはこのような問題を解決し、安全かつ安定し
て供給できるインスリン製剤です。
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
時間(時)
図1 プロジンク の作用時間(最低血糖値:投与後約6∼8時間後)1, 2, 3)
なぜヒトインスリンか?
遺伝子組換えインスリンが製造される
インスリン
プロタミン
プロセスは、
ヒトインスリンによって標準
化されました。
ヒトインスリンとネコイン
スリンにおける構成の違いは4つのアミ
ノ酸だけであり、猫はヒトインスリンに対
亜鉛
皮下組織
して抗体をほとんどつくらないことが示
されています。
血管内
1
プロジンク 中では、成分である
亜鉛とプロタミン蛋白によりイン
スリン6分子が結合した、
インス
リン六量体が形成されています
2
投与されたプロジンク は、組
織内でプロタミン蛋白が徐々
に分解されます
3
徐々に分解されることで、時間
をかけて単量体となったインス
リンが血液中に吸収され、作
用を発揮します
プ ロジンク は 時 間 を か け て 吸 収され
長 時 間 安 定して 作 用 を 発 揮します
※シリンジは
「プロジンク 専用シリンジキット」
として別途販売しています
1)
Gostelow R., Church D., Niessen S.: Transitioning of porcine insulin-lente treated diabetic cats to a human-recombinant
protamine zinc preparation, British Small Animal Veterinary Association (BSAVA) Congress, 2015.
2)
Ward C.: Efficacy of ProZinc insulin in naive and insulin-established cats using continuous interstitial glucose monitoring,
American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM) Forum, 2015.
3)
Gostelow R. et al.: ECVIM reference, 2015.
4)
公益社団法人日本薬学会 薬学用語解説
04
05
動物用インスリン史上 最大規模の猫での臨床試験
45日目までに
プロジンク による
71%の糖尿病罹患猫の平均血糖値が
血糖値コントロールの有効性5)
5)
300mg/dL以下となった
海外臨床試験(Nelson Study、2009年)
血糖値
有効性評価頭数:133頭 最低血糖値
注
猫において
目標血糖値は
100∼300mg/dL
とするのが
一般的です
450
400
2 ほかのインスリンにてコントロール不能な糖尿病罹患猫:13頭
プロジンク 初回投与量:0.22∼0.66IU/kg 皮下投与(12時間ごと)
mg
試験期間:45日間(7、14、30、45日目に評価)
血 糖 値︵ ︶
1 新規糖尿病罹患猫:120頭
dL
350
300
250
200
150
評価項目:飲水量/尿量の変化、食欲、体重、身体検査、血糖値
100
50
0
プロジンク による飲水量と尿量の変化
多飲
75%が改善
5)
0
7
14
30
45(日目)
図3 プロジンク を投与した猫における血糖値と最低血糖値の推移5)
45日目までに
多尿は79%の猫で改善した
多飲は75%の猫で改善した
多尿
79%が改善
※約半数の猫が、7日目までに多飲・多尿の改善を示した
プロジンク の有効率5)
有効率の評価基準:
飲水量/尿量の変化、身体検査、体重、血糖値
100
80
85
%
60
プロジンク の投与により
85%(113頭)の糖尿病罹患猫において
臨床状態の改善が得られた5)
体重
(kg)
89%の猫が
全身状態が良いと
獣医師によって
判断された 5)
6.0
40
20
0
図4 プロジンク の有効率5)
5.8
5.6
5.4
5.2
5.0
1
7
14
30
45(日目)
プロジンク は、猫の糖尿病における臨床症状の改善に
効果的であることが確認されています
図2 プロジンク を投与した猫における、体重の改善5)
5)
Nelson R. W., Henley K., Cole C. ; PZIR Clinical Study Group : Field safety and efficacy of protamine zinc recombinant
human insulin for treatment of diabetes mellitus in cats, J Vet Intern Med, 23:787-793, 2009.
06
07
プロジンク 専用 U - 40シリンジ
U-40シリンジ
プロジンク 投与の際は
かならず、専用のU - 40シリンジを使用してください
※シリンジは「プロジンク 専用シリンジキット」
として別途販売しています
インスリン投与量の
微調整がしやすく
使いやすい
プロジンク
専用シリンジキット
プロジンク 使用時の注意点
インスリン治療において、気を付けるべき副作用のなかでもっと
も発生頻度が高く重要となるのが、低血糖です。通常低血糖によ
る症状は緩やか
(無気力、元気消失、震え、
ふらつきなど)
ですが、
ときとして生死にかかわること
(発作、昏睡状態など)
もあります。
低血糖などの副作用については、
プロジンク 処方時に飼い主様
プロジンク 専用シリンジキットは別売りです
(サイズ:タテ約23 ヨコ約15cm)
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にかならず説明するようにしてください。
09
猫用 糖尿病治療薬
利用できる豊富なツール類
[成分及び分量]
有効成分/ヒトインスリン
(遺伝子組換え) 含量/1mL中40 IU
[効能又は効果]
猫:糖尿病による高血糖及び高血糖に起因する臨床症状の軽減
[用法及び用量]
本剤は12時間毎に猫の背側頚部又は体側にU-40のインスリンシリンジを
用いて食餌中もしくは食餌後すぐに皮下注射する。初回推奨投与量は体
重1kg当たり0.2∼0.7 IUとする。獣医師は適切な間隔で診察し、症状及び
血糖値に応じて投与量を増減する。
[使用上の注意]
●基本的事項
1. 守らなければならないこと
(一般的注意)
【獣医師用】
【飼い主様用】
プロジンク 製品パンフレット
プロジンク 飼い主様向けガイド
プロジンク 技術資料
プロジンク ホームケアダイアリー
プロジンク 使用法ビデオ
ホームページに掲載
ベーリンガー プロジンク
で検索
本剤は、要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用
すること。
本剤は、効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
本剤は、定められた用法・用量を厳守すること。
(使用者に対する注意)
本剤は動物用医薬品であり、人用のインスリン製剤とは濃度が異なるの
で、正確な用量を投与するために、本剤の投与には必ずU-40のインスリ
ンシリンジを使用するよう、十分注意すること。
(取扱い及び廃棄のための注意)
小児の手の届かないところに保管すること。
キャップを上にして外箱に入れて遮光し、2∼8℃に保管すること。
凍結を避けること。
誤用を避け、品質を保持するため、他の容器に入れかえないこと。
バイアルから必要量を抜き取る前にバイアルを静かに回転させて混和す
ること。
使用期限を過ぎた場合は使用しないこと。
開封後は60日以内に使用すること。
使用済みの容器は地方公共団体条例等に従い処分すること。
本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共
団体条例等に従い処分すること。
使用済みのシリンジは、針回収用の専用容器に入れること。針回収用の
容器の廃棄は、産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可
を有した業者に委託すること。
2. 使用に際して気を付けること
(使用者に対する注意)
誤って注射された者は、低血糖症状を呈する可能性があり、
また局所又
は全身性のアレルギー反応を起こすことがあるので、直ちに医師の診察
を受けること。
(猫に関する注意)
食餌を摂取しなかった場合には本剤を投与せず、次回の投与について
獣医師の指導を受けること。
副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
●専門的事項
① 警告
過量投与により重篤な低血糖を引き起こすことがある。重篤な低血糖の
場合は死亡に至る危険性があるので、投与量に十分注意すること。
② 禁忌
低血糖症状を呈している猫には使用しないこと。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある猫には、本剤を使用しないこ
と。本剤は有効成分としてヒトインスリン
(遺伝子組換え)
を含有し、
その
他に硫酸プロタミン
(魚由来タンパク質)等の成分を含有する。
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の概要
重症の糖尿病性ケトアシドーシスの症状を示す猫の救急治療には使用しない
こと。重症の糖尿病性ケトアシドーシス、食欲不振、嗜眠、嘔吐等の症状を呈
している猫には、速効型のインスリンで症状を安定させ、状態が安定するまで
は適切な支持療法を行う。
③ 対象動物の使用制限
妊娠及び授乳中の猫に対する安全性及び有効性は確認されていない。
④ 重要な基本的注意
糖尿病のコントロールには基礎疾患・併発疾患の治療及び食餌管理による
適正体重の維持が重要である。肥満した猫では過剰な脂肪組織のためにイ
ンスリン抵抗性となり、本剤の効果が十分に発揮されないため、食餌療法等
によりゆっくりと体重を減量することが推奨される。
血糖値が十分管理できるまで、適切な間隔で獣医師が診察を行うこと。獣医
師は、多尿、多飲及び体重減少などの臨床症状並びに最低血糖値に基づい
て投与量を増減すること。血糖値が十分管理されるようになった後も、定期
的に血糖値の測定及び獣医師による診察を行い、必要に応じて投与量を増
減すること。
インスリンが最大効果を発揮するには通常数日を要することから、
用量調節
は通常投与開始から数日後に行う。投与量を調節する場合は、1回の投与量
を1頭当たり0.5∼1 IU増量又は減量すること。
獣医師は飼い主用説明資料を飼い主に渡すこと。
獣医師は、
投薬方法、
来院間隔及び臨床症状の観察方法について、
飼い主に
指導を行うこと。
特に、
注射法及び低血糖に対する対処法については十分な指
導が必要である。
低血糖が認められる、又はソモギ効果(リバウンドの高血糖)
が疑われる場合
に投与量の減量が必要なことがある。
糖尿病が回復した場合は本剤の投与量を調節するか、又は投与を中止する
こと。
強いストレス下にある場合、又は感染症、炎症、
内分泌疾患等を併発してい
る場合は本剤の効果に影響を与えることがある。
糖化タンパク質(フルクトサミン、
グリコアルブミン等)
は過去1∼2週間の血
糖値レベルを反映することから、糖化タンパク質の測定は血糖値のコント
ロール状況を確認するために有用である。
⑤ 相互作用
プロゲステロン、
糖質コルチコイド等はインスリンの効果に拮抗することがある。
高タンパク質−低炭水化物の食餌を給与した場合はインスリンの要求量が
変化する。
⑥ 副作用
本剤投与により低血糖が見られることがある。低血糖の症状は嗜眠、不活
発、虚弱、震え、非協調運動、
ふらつき、
目が据わる、ぼんやりする等である。
低血糖が見られた場合は、直ちにブドウ糖液又は食餌を与え、必要な場合
はインスリンの投与を一時的に中止するか、次回の投与量を適切に減量す
る。飼い主にはブドウ糖を含有する製品(蜂蜜等)
を家庭に用意しておくこと
を推奨する。適切な血糖値モニタリングと臨床症状の診断結果に基づくイン
スリンの投与量の調節、及び食餌や運動量を一定に保つことにより低血糖
のリスクを最小限に抑えることができる。
本剤投与により、
まれに注射部位に一
過性の反応が見られることがあるが、
通常は投与を中止する必要は無い。
[貯法]2∼8℃
[使用期限]ラベル・外箱に記載
[包装]10mL 1バイアル
●使用上の注意、
その他詳細につきま
しては、製品に添付されている使用
説明書をご覧ください。
※シリンジは
「プロジンク 専用シリンジキット」
として別途販売しています
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