平成27年度国民健康保険制度の改正等について

平成27年4月15日(水)
第1回立川市国民健康保険運営協議会
資料
3
平成27年度国民健康保険制度の改正等について
1 国民健康保険制度の変更
①保険者支援制度の拡充(平成26年度第6回資料1と変更無し)
○具体的な内容
① 現在、財政支援の対象となっていない2割軽減対象者についても、財政支援の対象とする。
② 現行の7割軽減・5割軽減の対象者数に応じた財政支援の補助率を引き上げる。
③ 財政支援額の算定基準を平均保険料収納額の一定割合から、平均保険料算定額の一定割合に改める。
※収納額 = 算定額 - 法定軽減額 - 未納額
【現行】
【改正後】
軽減対象者1人当たりの支援額=平均保険料収納額の12%(7割軽減)、6%(5割軽減)
軽減対象者1人当たりの支援額=平均保険料算定額の15%(7割軽減)、14%(5割軽減)、13%(2割軽減)
○平成27年度予算における立川市の影響額
現行
a
保険基盤安定繰入金
(保険者支援分)
改正後
b
影響額
b-a
117,367千円
269,947千円
152,580千円
負担割合
医療分
78,728千円
175,645千円
96,917千円
後期分
29,111千円
71,277千円
42,166千円
市 1/4
都 1/4
国 2/4
介護分
9,528千円
23,025千円
13,497千円
②軽減判定所得の見直し(平成26年度第6回資料1と変更無し)
○具体的な内容
低所得者に対する国民健康保険料の軽減措置の対象となる世帯の軽減判定所得について、
経済動向等を踏まえ、所要の見直しを行う。
軽減判定所得
現行
改正後
7割軽減
33万円
33万円
5割軽減
33万円+24.5万円×被保険者数
33万円+26万円×被保険者数
2割軽減
33万円+45万円×被保険者数
33万円+47万円×被保険者数
1
③保険財政共同安定化事業の拡大
○ 保険財政共同安定化事業について
市町村保険者の保険料の平準化、財政の安定を図るため、レセプト1件当たり30万円を超える医
療費につき、8万円を超え80万円までの部分の額の100分の59に相当する額を市町村保険者から
の拠出金を財源として、国民健康保険団体連合会から市町村保険者に交付金として交付する事業
平成27年度から対象医療費がレセプト1件30万円超から1円以上(=全医療費)に拡大される
平成26年度まで
80万円
公費負担
高額医療費共同事業
国1/4、都1/4
レセプト1件80万円超
保険財政共同安定化事業
平成27年度以降
市区町村の
拠出金で
共同負担
公費負担
高額医療費共同事業
国1/4、都1/4
レセプト1件80万円超
保険財政共同安定化事業
レセプト1件30万超~80万円
レセプト1件1円~80万円
市区町村の
拠出金で
共同負担
30万円
拡大に伴い
拠出金が増加
レセプト1件1円~30万円
○ 拡大に対する都の対応について
1
拠出金の拠出方法に所得割を導入することで、各市区町村の交付超過と拠出超過の差をな
るべく縮小する。
2
激変緩和措置として、都の特別調整交付金を財源として、拠出超過額と交付額の1%相当
額との差額を補填する。
3
なお影響の大きい保険者(被保険者1人当たりの財政影響が3,000円以上を超える保険者)
に都の特別調整交付金を財源に追加補填を行う。
2
2 立川市国民健康保険の取り組み
①保険料率改定
区分
介護納付金分
計算の基礎
医療給付費分
後期高齢者支援金分
旧ただし書き所得
①×6.06%
①×2.14%
①×1.55%
①
(①×5.79%)
(①×2.18%)
(①×1.72%)
28,700円
10,700円
14,100円
(27,600円)
(10,800円)
(14,800円)
年間賦課限度額
520,000円
170,000円
160,000円
(1世帯当たり)
(510,000円)
(160,000円)
(140,000円)
所得割
均等割
被保険者1人当たり
(40~64歳のみ)
※ 下段カッコ内数値は改定前のもの
②収納対策の強化
▼ 収納一元化による体制の強化
収納課において、市税とともに国民健康保険料及び後期高齢者医療保険料の滞納整理を行
うことによって、収納率の向上、滞納整理の徹底を図っていく。(平成26年度より実施)
▼ 口座振替の促進
納付義務者の指定した口座から納期ごとに保険料を徴収する口座振替を増やすことで、安定
した保険料の収納を図る。
キャッシュカード口座振替受付サービスの端末を保険年金課、収納課、窓口サービスセンター
に設置したほか、医療保険制度推進員が端末を携帯し被保険者への訪問を行い、口座振替の
促進を図っている。
▼ 国民健康保険料収納実績(平成26年度と25年度の比較)
(単位:円)
平成27年3月末
(平成26年度)
平成26年3月末
(平成25年度)
差引
【参考】
平成25年度末
※
現年度
滞納繰越
合計
現年度
滞納繰越
合計
現年度
滞納繰越
合計
現年度
滞納繰越
合計
調定額
(A)
4,703,414,100
1,030,592,720
5,734,006,820
4,440,725,200
1,041,170,991
5,481,896,191
262,688,900
▲10,578,271
252,110,629
4,419,263,400
1,041,170,991
5,460,434,391
収納率=(収納額-還付未済額)/調定額
収入率=収納額/調定額
3
収納額
(B)
3,785,502,963
324,376,629
4,109,879,592
3,536,054,001
261,186,536
3,797,240,537
249,448,962
63,190,093
312,639,055
3,904,093,895
260,915,636
4,165,009,531
収入率
(B/A)
80.48%
31.47%
71.68%
79.63%
25.09%
69.27%
88.34%
25.06%
76.28%
収納率
※
88.31%
25.05%
76.25%
③医療費の適正化
▼ データヘルス計画の策定
「国民健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針の一部改正について」(平成
26年3月31日付け厚生労働省保険局長通知)において、保険者は、健康・医療情報を活
用してPDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るため、データ
ヘルス計画(保健事業の実施計画)を策定し、保健事業の実施及び評価を行うこととされ
たことから、データヘルス計画を作成し、被保険者の健康の保持増進を図る。
「データヘルス計画」
レセプト、健診情報等のデータの分析に基づく
効率的・効果的な保健事業をPDCAサイクルで実施するための事業計画
Plan(計画)
・データ分析に基づく事業の立案
○健康課題、事業目的の明確化
○目標設定
○費用対効果を考慮した事業選択
(例)・加入者に対する全般的・個別的な情報提供
(例)・特定健診・特定保健指導等
(例)・重症化予防
Do(実施)
Act(改善)
・事業の実施
・次サイクルに向けて修正
Check(評価)
・データ分析に基づく効果測定・評価
▼ 特定健康診査の受診勧奨
受診率向上のため、以下の受診勧奨を行う。
① 対象者の属性に合わせたハガキ勧奨
40歳になり初めて対象となった方、2年以上未受診の方、特定保健指導の対象の
方などの対象者の属性に合わせた内容のハガキを送付し、受診の勧奨を行う。
② 医療機関でのポスター掲示及びチラシ配布
③ 市内掲示板、くるりんバス等へのポスター掲示
▼ 糖尿病性腎症重症化予防指導事業
27年度も新たな対象者に6か月間の糖尿病の重症化予防指導を行う。また、重症化予防
指導を終了した被保険者に対し、年間を通じた予防支援プログラムを実施する。セルフマ
ネジメント能力の維持と検査データ等のモニタリングを実施することで、被保険者の健康と
生活の質を長期的に維持し、重症化を遅延、予防する。
〇対象者数
年度
26年度
人数
22人
※27年度は予定人数
27年度
22人+50人
4