「伝わる」へ向かう、日本語表現のプログラム構成教育・人文

世界を視野に 地域から始めよう
【研究テーマ】
播州ことば、西諸ことばの継承について
教育・
人文科学
公用語以外の言語の生き残り策の検討
アフリカ・中南米諸国の言語政策の動向調査
研
究
概
要
世界諸地域の「言語マイノリティ」(国家の「公用語」や「国語」になれず、話者数が減少
し、存続・継承が危ぶまれることばを話している人々のことを指します)の現状を把握しま
す。さらに、それらことばを使ってきた話者の皆さんの幸せ、それに大きく関わる(言語用
地域の)地域発展と関連づけつつ、ことばの継承の処方箋を示し、それを地域社会ととも
に実践していきます。
寺尾 智史
てらお さとし
語学教育センター日本
語部門
大学院教育学研究科
学校教育支援専攻日
本語支援教育専修(兼
担)
言語文化学部人間社
会課程言語文化コース
(兼担)
職 名
准教授
キーワード
社会言語学、言語マイノリテ
ィ、少数言語、西諸ことば、播
州ことば、多言語主義、多文
化主義、言語継承、温州、言
語政策、地域研究、コードス
イッチング
特許情報・
共同研究・
応用分野など
中国浙江省の国立教育大学
である浙江師範大学客座教
授として、浙江師範大学での
社会言語学・日本語教育に
関する研究・教育活動に参画
1 研究テーマ1 播州ことば、西諸ことばの継承について
自分の出身地である播磨地方(関西地方最西端)のことば、播州ことば(一般に「播州
弁」と呼ばれる)と宮崎県南西部のことば、西諸ことば(「西諸弁」)の置かれている現状
について比較検討し、両者が次世代に継承される方法論を日々探索中です。
2 研究テーマ2 温州語等、中国の地域言語のグローバル化時代における生き残り策
の検討
中国の地域言語である温州語、潮州語、広東語などについて、世界中に展開する華
僑・華人社会ネットワークの中で、どのような生き残り策が考えられるか、漢字の功罪も
意識しながら研究を進めています。
3 研究テーマ3 アフリカ・中南米諸国の言語政策の動向調査
日本科学振興会の科学研究費補助(代表者)案件である南部アフリカの大国アンゴラ、
さらにボリビア、エクアドル、ブラジル、パラグアイ、モザンビークなど、主にスペイン語・ポ
ルトガル語を公用語としている各国について、各国言語政策(特に言語マイノリティを視
野に入れた多言語主義)の経年的変化を調査しています。
ホームページ
寺尾智史研究室 http://teraosatoshi.com
技術相談に応じられる関連分野
・言語資源(地元ことば等)の地域振興への活用
メッセージ
・「西諸ことば」の再評価で近年注目されるようになった、地域のことばを地域おこしに活
用した事例を、この 25 年間、世界中で見てきました。グローバルな人的ネットワークもフ
ルに使って、地域を再活性化したい皆さんにノウハウをご提供いたします。
詳しくは、自著『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』(2014 年彩流社、2016 年、新
版出版予定)をご覧ください。