現地視察研修の詳細 [1292KB pdfファイル]

現地視察研修会(第1回)の詳細
■平成 23 年 10 月 29 日(1日目)
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視察先①
秋田県田沢湖町
高谷林業(株)
・高谷林業敷地内で(株)北研雫石所長からキノコ(シイタケ)栽培について、菌床作り行程、使用する機
械、生産量、卸先等に関しての説明を受けた。7棟のハウスで青森県全体と同じ量を生産している。
・ハウスの手前にチップ工場が設置されていた。
・ハウスの周りには、材料になるブナ、ナラ、杉等多くの木材が品目別に積まれていた。
(チップ材になる
ものと、菌床に使うものは分けて使っている。)
考察
当クラブにおいてもハウス栽培を計画しているため、キノコ栽培の研修は大いに参考になった。特
にハウス以外に菌床を作るための施設が必要なことが分かったことが勉強になった。
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視察先②
秋田県角館
安藤醸造
・味噌及び醤油は、熟練した杜氏によって、無添加天然醸造にこだわって製造される愛情の味。
・味噌や醤油の他、だし入り醤油、アユを使った魚醤、地元根菜を使用した漬物各種を製造している。
・武家屋敷を含めた三店舗で販売店を営業。
・無添加天然醸造のため、大量生産に向けた合理化や機械化はしていない。そのため地元だけの販売店で
営業している。
考察
無添加天然醸造にこだわった製造販売は、当クラブが実践する農産物の有機栽培、無農薬栽培に通
じるものがある。また、味噌醤油から派生した様々な商品開発の取り組みも参考になった。
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視察先③
秋田県大仙市
鈴木酒造
・元禄2年(1686 年)、鈴木松右衛門により創業された、300 年以上の歴史を持つ酒蔵。
・奥羽山脈の湧水を引いて作った用水が敷地内を流れており、ふんだんに使用できる。秋田南部の穀倉地
帯の良質米を使い、酒造環境に最も適した雪国で低温長期にわたりゆっくりと発酵を重ねることで、旨
い酒が誕生する。
・独自の技術
自家精米
吟醸酒で 40%の精米歩合、時間をかける精米技術。
和釜の直火炊き
手作り麹
大きな和釜に地下水を張り自家精米した米を蒸す。
麹により、糖化力、香り、色艶と麹の微妙な出来具合が大きく酒質に影響する。安定した
感覚を保つため体調管理を徹底した職人により、酒造りの一番重要な工程を経て出来上が
る。
考察
自家精米、直火炊き、手づくり麹など手間と時間をかけて日本酒の製造を行なっている。美味
しいものを消費者に届けるためには、時間と手間、そして何より気持ちを込めてつくることが大切で
あることが理解できた。
■平成 23 年 10 月 30 日(2日目)
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視察先④
秋田県横手市
横手市秋田県種苗交換会会場
・国内農器具メーカーが
参加している農機具展示会では、最新大型コンバインを実走しながらの説明があった。コメ農家が使用
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する機械が多くを占めていた。
考察
当クラブおいては、農業機械の共同化事業を計画しており、今後の機械購入に当たって最近の農業
機械の性能や動向を探ることができて参考になった。特に籾乾燥機、精米機、トラクターなどの進歩には
驚きでした。
・屋外会場では、くだもの、花、庭木等多くの種類の苗木を販売していた。
・水耕栽培で LED 電球を活用した、工場野菜システムの実演されていた。
・農産物出品展では、米、野菜、果物等の優秀作品の展示があった。
考察
土を使わない水耕栽培など工場野菜栽培は始めての見学であり、今後の新しい野菜栽培の技術に接
することができました。当地域でも気象条件にあった野菜栽培のシステム化に取り組み、農業収入の増加
に取り組みたいと考えています。
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現地視察研修会(第2回)の詳細
■平成 24 年2月3日(1日目)
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視察先①
藤崎町
産直ふじの里
・産直施設にしては比較的品数が少ないと感じられた。
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視察先②
道の駅
ひろさき
・青森県内でも優秀店だけあって、農産物、加工品共に品数も豊富であった。
・自前の加工所もあり、店舗内での販売(おやき、パン等)やレストランも併設され、多くの客で賑
っていた。
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視察先③
道の駅
碇ヶ関
・レストラン、お土産、農産物、加工品、温泉施設、広いスペースで棟がわかれている。そのため、見学
しづらい(いちいち外回りで寒い)と感じる。
・温泉、温水プールまで完備しており、インフラ設備としては最高。
・商売としては利益を追求する面においては、まだ疑問な点はある。
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視察先④
道の駅
やたて峠
・青森と秋田の県境である矢立峠の頂上に、矢立ハイツと併設されている。
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・郷土品の多い売店とハイツ内の温泉施設が低料金で運営されていた。
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視察先⑤
道の駅
ひない
・比内地鶏の本場だけあって、新鮮な農畜産物が豊富で、レストランで食べられる。
・全国区の知名度のある商品がある強みが感じられた。
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視察先⑥
岩手手づくり村
・岩手県で一番大きな参加体験型の観光施設として、地場産業の体験店舗も多く、農産物加工品も品数豊
富である。
■宿舎到着
・夕食後、当日見学してきた道の駅等を振り返り、それぞれの施設の評価ともしも自分たちの運営する施
設だとしたらという想定で活発な議論をした。
・また、農業全般にわたり、特に協働で行う新しい形の農業のありかたについて、各自の思いを発表し合
った。
■平成 24 年2月4日(2日目)
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視察先⑦
道の駅 にしね
・施設全体は小さいながらも、農畜産物直売所が併設されている。冬期間にしては品数もそろっており、
地元の人の買い物にも利用されているのではないか。
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視察先⑧
道の駅
石神の丘
・そば粉、ブルーベリー等豊富な特産の農産物がある。
・それぞれに加工品もあって、多くがオリジナルの商品として確立している。
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視察先⑨
道の駅
くずまき高原
・乳製品や山葡萄を使用したワイン等、多くの商品構成があった。さらに、春から秋にかけては、山の幸
もふんだんにでてくるのではないか。
・人口より牛の数が多い町ならではの、乳製品のラインナップが豊富であった。
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■帰路の車中にて
車内でそれぞれの感想を発表した。
意見の抜粋
・店舗によるが、農産物の数量が少ないところが多かった。
・観光的な施設や温泉施設等、何らかの施設を併設した道の駅がほとんどであった。
・車の休憩所としての役割にプラスした物が農畜産物及び、加工品の販売であるという位置付けになって
いる。
・冬期間、農産物がない時に提供するものの生産体制、もしくは農産物の保存供給体制の整備が必要であ
る。
・道の駅は各施設によりの立地状況がまちまちであり、統一的な基準が理解できない。
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