教育用画像素材集

HD NEWS 2011 年 7 月 25 日(隔月 ) 発行 第 7 巻第 4 号通巻 38 号
女子ステテコは
買い?
最近、耳にするステテコ。男性用のカラフルなステテコがテ
ホームドライニュース No.38
レビを賑わすようになって、こんなファッショナブルなステテコが
あるなら、女性も飛びつくだろうと思っていたら、案の定、女子
ステテコが販売され、人気になっているようです。
家庭や学校行事にも使える写真やイラスト満載
教育用画像素材集
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz
ステテコとは、日本の男性、とくにこれまでは年配の男性が
用いている夏季のズボン下のひとつです。夏用なので、春、秋、
冬に履く保温性を目的にしたズボン下とは違い、汗がズボンに
付くのを防止する目的と、肌が汗でべったりしない目的で着用
するものです。そのため、生地は肌にべたりと接触しないように、
清涼感のあるクレープ(楊柳)などのエンボス生地が使われ
ています。足にフィットするデザインでなく、膝下丈の足にくっつ
かないルーズな形が特徴です。これまでは白色でしたが、今
回のブームは、夏場の節電やエコを意識して、年代を問わず
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、IT社会の振興を目
着用してもらうのが目的なため、ファッションに敏感な若い世
的として1970年に設立された情報処理振興事業協会を前身する
代にも抵抗なく着用してもらうために、アウターまがいのカラフ
公的な組織です。
ルな色やデザインが登場したのが今シーズンの特徴です。
男性ものでは、これまでのルーズなデザインではなく、足にフィッ
トしたステテコまで登場しています。これは、これまでのクレー
このIPAでは、教育を目的として自由に利用できる画像素材を
提供しています。営利を目的としない、家庭や学校などでの活動に
利用できます。
プ素材を使うことで、積極的に足に触れさせ、冷涼感を感じさ
これらの画像は、多くの出版社や新聞社、IT企業などから提供さ
せる接触冷汗素材や、汗を素早く吸収させる吸汗速乾素材と
れているもので、収録されている画像数は約17,000点にのぼります。
いうハイテク素材を活用した新ステテコです。足にフィットさせ
また、これらの画像は、国語、社会、理科などのように学校の教科
ることで、もともと細いデザインのズボンを履くお洒落に敏感な
別に分類されていて、写真やCGなどによる静止画の他に動画も提
若い世代の男性も積極的に履くことが出来ると言う優れもの
供されています。家庭科では、色々な種類の手編みの方法が動画
ステテコになっています。
でわかりやすく解説されていて、編物を始めたい人にも役立ちます。
また、夏休みの自由研究などにも大いに役立つ情報がいっぱいです。
ファッション・ワンポイン
ト:手
軽 なお弁 当 袋
ファッション・ワンポイン
ト:女
子ステテコは買い?
暮らしに役
立つネッ
ト情 報:植
暮らしに役
立つネッ
ト情 報:教
育 用 画物像園素 材 集
繊維繊
物維
語:ウールの背
広
が 家 庭に花 粉を運
物 語:ドライク
リーニングの誕
生 ぶ
衣 生衣
活生
の知
恵:上
下 揃いのものは一
緒にク
リーニング
活 の知
恵:つく
られた白さは黄
変します
が既製服ファションを提唱し、庶民も洗って繰り返し着るこ
とのできるファッションを楽しめるようになりました。
●ニューヨークの自由黒人の願い
また最近では、日本人
研究者が、パリでのドラ
イクリーニング発明以前
の 1821 年、アメリカ奴
ドライクリーニングの発明
デザインを崩さずに洗う挑戦
隷制度時代に、ニューヨ
つくられた白さは
黄変します
ークの自由黒人で仕立て
職人でもあったトーマス・
ジェニングスという人が、
アメリカ黒人として最初
● 1855年パリ万国博覧会に初登場
にドライクリーニングの
特許を取得していたと国
貴族文化華やかなパリで
際会議で発表し、アメリ
は、カシミヤや絹、ウール
カの専門新聞でも報道さ
など世界中の高級素材を使
れました。
トーマス・ジェニングス
ったファッションが花盛り
ジェニングスの一家は南部の奴隷生活からニューヨークへ
でした。しかし、これらの
脱走して自由を得ました。トーマスは、優秀な仕立て職人に
服飾は水で洗うと形や光沢、
なりましたが、せっかく自分が仕立てた高価な衣類が、洗う
風合いが崩れてしまい、汚
ことも出来ずに汚れて捨てられてしまうことを嘆いて、さま
れてしまったものは 2 度と
ざまな実験を繰り返し、ついに油性溶剤で洗浄する技術を開
着ることはできませんでした。
発したと言われます。
そこで何とかして、素材
後にトーマスは、ニューヨークにドライクリーニング店を
の風合いを変えずに洗うこ
開業し、その成功によって得た資金を、その生涯を通じて黒
とはできないかと悩んでい
人人権運動に捧げました。
たパリの仕立て屋ジョリー・
バ ブ テ ィ ス ト・ベ ラ ン は 、
1855 年パリ万博産業宮殿の光景
●水を使わず油性溶剤で洗浄する
ウールやシルクなどのタンパク質系の繊維は、本来黄色
テーブルクロスにこぼれたランプオイルに濡れた生地の油汚
ドライクリーニングの原理は、水ではなく油性溶剤で洗浄
れが、光沢や風合いを変えることなく落ちていることにヒン
するというものです。ウールや絹、綿などの天然素材は、水
ても、染色される前は、半透明で黄色みを帯びています。
トを得て、オイルによるクリーニング法すなわちドライクリ
分を吸収して変形するという性質を持っています。この性質
これらの素材を鮮やかな、輝くばかりの白にするためには、
ーニングを発明したと言われています。
によって、これらの素材で作られた立体的な服飾製品は歪ん
白く見えるように染めなければなりません。この際最も多
だり、光沢や風合いが変わったりすることになります。しかし、
く使用されるのが蛍光染料です。
この技術は、1855 年にパリで初めて開催された万国博覧
みを帯びています。また、ポリエステルなどの合成繊維であっ
会で発表されました。水洗いのようにクシャクシャになるこ
ドライクリーニングは、これらの繊維素材が吸収しない油性
蛍光染料は、困ったことに直射日光に弱く、黄ばんでし
となく、原形のままで洗うことのできるこの技術に世界中の
溶剤によって洗浄することで、縫製されたシルエットや風合
まうという性質をもっています。日光を反射する白は、夏
人が驚き、ヨーロッパ全域に広まったのです。
いをそのままに、服飾製品を洗うことのできるという洗浄方
の日差しの強い季節にはよく用いられますから、どうして
法なのです。
も黄変することは避けられない運命です。
この発明が普及した 20 世紀初頭には、ココ・シャネルなど