件名:感染確定者に関するセネガル政府の発表について 内容:在セネガル日本国大使館からのお知らせ セネガルでは8月29日にエボラ患者が1人確認されており,セネガル政府は患者 と接触した人を隔離し,健康状態の把握をしていますが,9日並びに10日,セネガ ル保健省は記者会見で以下の内容を発表しました。 ○ 9日 入院していたエボラ患者は回復し,血液検査の結果も陰性と確認され,ギニアへ送 還される予定。 ○ 10日 ・ セネガル国内にエボラ患者は存在しない。 ・ 8月29日に感染確認された患者と接触し,隔離されている67名に現在まで感 染の兆候はなく,引き続き監視されている。 (発表内容終わり) ギニア,シエラレオネ,リベリア等,西アフリカにおいてはエボラ出血熱が依然流 行しています。セネガルにおいても新たな患者が確認される可能性は否定できません ので,引き続き注意が必要です。 本件問い合わせ先 [email protected] 医務官・領事 **************************************** 在セネガル日本国大使館 Ambassade du Japon au Senegal Boulevard Martin Luther King (B.P.3140) Dakar, SENEGAL Tel+221-33-849-5500,Fax+221-33-849-5555 **************************************** 渡航情報(感染症広域情報:ギニア、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリア及びセネ ガルにおけるエボラ出血熱の流行(その11)) 領政第91335号 要処理 Q083MH0D ギニア,シエラレオネ,リベリア,ナイジェリア及びセネガルにおけるエボラ出血熱 の発生状況に関する情報(感染症広域情報)を更新し,「海外安全ホームページ」に以下 のとおり掲載した。 ギニア大,ガーナ大においては、別途「感染症危険情報」,ナイジェリア大については 「感染症スポット情報」を発出済みであるも,本情報について,セネガル大も含め,貴 館ホームページや INSIDE 等を活用しつつ,在留邦人・企業等に然るべく周知ありたい。 また,マリ大においては,引き続き,貴任国の感染症関連情報に留意しつつ,本件につ いて,貴館ホームページや INSIDE 等を活用し,在留邦人・企業等に然るべく周知あり たい。 なお,本件に関する状況に変化がある場合(更に拡大したあるいは終息した等)には, 直ちに報告ありたい。 (以下広域情報本文) 1.ギニア、同国と国境を接するリベリア及びシエラレオネにおいて、エボラ出血熱が 流行しています。また、ナイジェリアではリベリアからの輸入感染症例の患者を治療し ていた医療従事者の感染例が報告されています。さらに、セネガルにおいて、ギニアか らの輸入感染症例が確認されました。 (1)WHOの発表では、8月31日現在、西アフリカ5か国におけるエボラ出血熱感 染者数の合計は3,707人(確定例、可能性例、疑い例含む)、うち1,848人が死 亡したとのことです。 詳細は以下のとおりです。 (ア)広範囲で感染拡大が発生している国:ギニア、リベリア、シエラレオネ ・ギニア:感染例771人(確定例:579人、可能性例:150人、疑い例:42人)、 うち死亡例494人 ・リベリア:感染例1,698人(確定例:403人、可能性例:815人、疑い例: 480人)、うち死亡例871人 ・シエラレオネ:感染例1,216人(確定例:1,107人、可能性例:37人、疑 い例:72人)、うち死亡例476人 (イ)初期の感染例及び地域内の感染が発生している国:ナイジェリア、セネガル ・ナイジェリア:感染例21人(確定例:16人、可能性例:1人、疑い例:4人)、 うち死亡例7人 ・セネガル:感染確定例1人 (2)WHOは8月6日及び7日に「第一回西アフリカにおけるエボラ出血熱に関する 緊急委員会」を招集し、その結果を受け、8月8日、WHOのマーガレット・チャン事 務局長が、 「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC、Public Health Emergency of International Concern)」を発表しました。 (3)また、WHOは8月28日、西アフリカにおけるエボラ出血熱流行に対するロー ドマップを発表しました。同ロードマップは、今後6―9ヶ月間以内にエボラ出血熱の 国際的な感染拡大を防止することを目指しており、エボラ出血熱流行における広範な国 際的影響への対処が必要と指摘しています。 また、同ロードマップの公表にあたり、WHOは、現在、西アフリカにおけるエボラ 出血熱の流行は急速に拡大していると指摘しています。感染例の40%弱が最近3週間 以内に発生していますが、ほとんどの発生例はきわめて狭い地域内での感染とされてい ます。 (4)8月26日に確認されたコンゴ民主共和国における流行は、西アフリカの流行と は関連性はありません。 (5)9月5日現在、感染者が発生しているリベリア、シラレオネ、及びナイジェリア 各政府は、非常事態宣言を発出しています。また、ギニア政府は、国家緊急衛生宣言を 発出しています。 2.上記の国のうち、リベリア・ギニア・シエラレオネについては、別途発出済みの「感 染症危険情報」を参考にしてください。 ギニア:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2014T113 リベリア:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2014T115 シエラレオネ:http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2014T114 《渡航者向け》 「不要不急の渡航は延期してください。一旦入国しても、商業便の運航停止などにより、 出国できなくなる可能性があることに留意してください。」 《在留邦人向け》 「商業便の運航停止などにより、出国できなくなる可能性及び現地で十分な医療が受け られなくなる可能性があります。これらを踏まえ、早めの退避を検討してください。」 「帰国に際しては、経由地及び日本国内の空港等で停留される可能性がありますので留 意してください。」 ナイジェリアに渡航予定及び滞在中の方は、在ナイジェリア日本大使館等(から最新 の関連情報を入手するとともに、以下2.を参考に、感染者が発生している地域に近付 かない、野生動物の肉(Bush meat やジビエと称されるもの)を食さないなど、エボラ 出血熱の感染予防を心がけてください。 3.エボラ出血熱について (1)エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が非常に高い極めて危険 な感染症です。 患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵 入することで感染します。感染の拡大は、家族や医療従事者が患者を看護する際、ある いは葬儀の際に遺体に接する際に引き起こされることが報告されています。 予防のためのワクチンは存在せず、治療は対症療法のみとなります。潜伏期間は2日 から21日(通常は7日程度)で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり、 嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管 など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。 エボラウイルスの感染力は必ずしも強くないため、アルコール消毒や石けんなどを使 用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔 吐物・体液に、直接触れないようにすることが重要です。 (2)エボラ出血熱は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に おいて、一類感染症に指定されています。 (関係法令)感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H10/H10HO114.html ・最近一ヶ月以内に、エボラ出血熱流行国への渡航歴がある方は、日本帰国時に検疫所 に申し出てください。 エボラ出血熱に感染の疑いがある人は、日本入国の際に、日本人、外国人にかかわら ず、検疫法に基づく隔離措置が行われます。 (関係法令)検疫法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO201.html (参考情報) ○厚生労働省検疫所/FORTH:「西アフリカでエボラ出血熱が発生しています」 http://www.forth.go.jp/news/2014/04231037.html ○国立感染症研究所:「エボラ出血熱とは」 http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebora-intro.html ○国際保健機構(WHO):Ebola virus Disease(英文) http://www.who.int/csr/disease/ebola/en/ ○WHO:International travel and health:2014 Ebola Virus Disease(EVD) Outbreak in West Africa(英文) http://who.int/ith/updates/2014021/en/ ○WHO African Region:EPR Outbreak News(英文) http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/ou tbreak-news/ ○WHO:Ebora response roadmap (英文、PDF ファイル) http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/131596/1/EbolaResponseRoadmap.pdf?ua=1 (問い合わせ窓口) ○外務省領事サービスセンター 住所:東京都千代田区霞が関 2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903 (外務省関連課室連絡先) ○外務省領事局政策課(海外医療情報) 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ (携帯版) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (現地大使館連絡先) ○在ギニア日本国大使館 住所:Ambassade du Japon en Guinee, Landreah Port, Corniche Nord, Commune de Dixinn, Conakry, Republique de Guinee. 郵便物宛先:B.P.895, Conakry, Republique de Guinee. 電話:628-6838-38 ~ 41 国外からは(国番号 224)628-6838-38 ~ 41 FAX:(衛星電話コード 870)782-500-815(インマルサット) ホームページ:http://www.gn.emb-japan.go.jp/j/ ○在ガーナ日本国大使館(リベリア及びシエラレオネを管轄) 住所:Fifth Avenue, West Cantonments Accra, Ghana 電話:(市外局番 030)2765060、2765061 国外からは(国番号 233)30-2765060、2765061 FAX:(市外局番 030)2762553 国外からは(国番号 233)30-2762553 ホームページ:http://www.gh.emb-japan.go.jp/j/ ○在ナイジェリア日本国大使館 住所:No.9, Bobo Street (off Gana Street), Maitama, Abuja, F.C.T., Nigeria 電話:(市外局番 09)461-2713/2714、3289/90 国外からは(国番号 234)9-461-2713/2714、3289/90 FAX:(衛星電話コード 870)782-255-541(インマルサット) ホームページ:http://www.ng.emb-japan.go.jp/j/ ○在セネガル日本国大使館 住所:Boulevard Martin Luther KING DAKAR, SENEGAL(B.P.3140) 電話:(市外局番なし)33-849-5500 国外からは(国番号 221)33-849-5500 FAX:(市街局番なし)33-849-5555 国外からは(国番号 221)33-849-5555 ホームページ:http://www.sn.emb-japan.go.jp/ 本電《添付無》ギニア、ガーナ、セネガル、マリ、ナイジェリア 転電《添付無》ウガンダ、ガボン、カメルーン、ケニア、コートジボワール、ザンビア、 ジンバブエ、スーダン、ブルキナファソ、ベナン、マラウイ、南アフリカ、ルワンダ、 寿府代(了)
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