第1年度・年間報告書(PDF:約114KB)

タケダ・いのちとくらし再生プログラム 自主・連携事業 報告シート
被災地障がい者センター
■事業概要
パートナー団体
事業名
事業内容
(第1年度・年間報告書 2012年4月~2013年3月)
被災地障がい者センター
東北3県における被災障がい者支援及びそこから波及する
サービスの創造と地域ネットワークづくり
・岩手県、宮城県では沿岸部に障害者交流の拠点づくりと、交流をはかりながら
新たな福祉サービスの創造を地元の人々が中心になって進める。
・福島県では、放射能汚染の深刻な地域の実情に応じて、地元の要望に応えて
福祉サービスの充実を図る。
・3県全体としては、障害者団体の日常的なネットワークづくりを推進する。
■これまでの活動
実施した
主な活動
・岩手県では多様な連携のもとに被災地障害者の移送サービスを行うとともに、
毎月1回障害者の交流事業を行った。また、8月には「みちのくTRY」という
イベントを開催して、沿岸部150キロを障害者とともに歩いた。宮古では、沿岸
部で深刻な交通問題についてのシンポジウムを開催した。
・宮城県では、移送サービスを中心とした被災障害者支援活動を行っている。
石巻では連続講座や障害児むけのペイントアートなどを開催するとともに、
親子5組を大阪研修に派遣した。
・福島県では、南相馬でケアの必要な人への支援を引き続いて行っている。
また、新潟県や神奈川県の避難所に避難している障害者支援を行う。
郡山市内では、「サロンしんせい」を開設し障害者間の交流を図った。
活動の成果
・岩手県では、沿岸部の障害者間の交流がかなり進み、障害者が主体的に動け
る基盤ができた。また、県外支援者から地元の支援者に活動をバトンタッチでき
るように一歩前進してきた。
・宮城県では、センターみやぎとして県内の障害者団体と連携を保ち、復興に関
わる行政要望を行うことができた。新たに南三陸において活動拠点を移す動きが
進みつつあり、石巻では障害児の親との連携が図られ、親子研修も含め新たな
福祉サービスを作るために気運が盛り上がりつつある。
・福島県では、郡山の交流拠点や南相馬のネットワークでは障害者が今できること
を通じてエンパワーメントしていけるための文化活動などを展開し、福島におけ
る元気を取り戻そうと健闘している。
活動の課題
・岩手沿岸部では、福祉サービスの利用にまだまだ不慣れであり、ヘルパーの使い
方を含めて、障害者のエンパワーメントが必要である。
・宮城県の南三陸では、息の長い被災地支援事業を続けることが課題である。石巻
では、身体障害者の集う場所がなく、交流の拠点が求められている。また、地域
で当たり前に暮らしたいという親の願いを実現するために、地域での新たな取り
組みを親子で学んでもらうことが必要である。
・福島県では、福祉に携わる職員が不足しており、その確保が重要な課題である。
放射能汚染との関係での障害者向けの相談事業や補償についてのフォローが必要
である。また関連諸団体とのネットワーク強化を図り、地域に根付いた暮らし方
を模索することも重要な課題である。