96 I/O ガイド - akmedia.[bleep]digidesign.[bleep]

96 I/O™
著作権について
本書は、Avid Technology,Inc のディビジョン・カンパニーで
ある Digidesign(以下 Digidesign)の著作物であり、すべての
権 利が 保 有さ れ て いま す。本 書の す べて、ま た は 一部 を
Digidesign の書面による許 可なく複製することは法律で禁じ
られています。
DIGIDESIGN、AVID、および PRO TOOLS は、Digidesign お
よび/または Avid Technology, Inc. の商法または登録商標で
す。文中に記載されているその他の製品名等は各社の登録商
標です。
すべての機能および仕様に関しては、予告なく変更される場
合があります。
Copyright ©2006 Digidesign, a division of Avid Technology, Inc.
PN 9106-18560-01 REV A 1/06
目次
第 1 章:はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
パッケージの付属品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
システム要件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1
ユーザー登録のお願い . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
本書について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
www.digidesign.com について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
第 2 章:96 I/O の概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
96 I/O のフロント・パネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
96 I/O のリア・パネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
付録 A:I/O カードの取りはずしと装着の方法. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
I/O カードの取りはずし方法. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
I/O カードの装着方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
目次
v
vi
96 I/O ガイド
第1章
はじめに
Digidesign 96 I/O は、16 チャンネル仕様オーディ
オ・インターフェイスで、24ビットの A/D および
24 ビットの D/A のコンバーターを備えています。
96 I/O では、最大 96 kHz のサンプル・レートがサ
ポートされており、優れたダイナミック・レンジ
と低ノイズ・フロアを実現できます。
パッケージの付属品
• 96 I/O オーディオ・インターフェイス
• AC 電源ケーブル
• DigiLink ケーブル:46 cm(18 インチ)
• BNC ケーブル:46 cm(1.5 フィート)
96 I/O の主な特徴
• 16 チャンネル×ディスクリート入出力を備え、
各チャンネルに 4 段階 LED メーターを装備 入
出力チャンネルは、次のように構成されていま
す。
システム要件
Digidesign 96 I/O を使用するには、弊社で推奨して
いる Pro Tools HD システムが必要です。
• 8チャンネル×24ビットDA/ADコンバーター
が 44.1 kHz、48kHz、88.2kHz、および 96 kHz
のサンプル・レートに対応しており、高品位
なアナログ入出力が可能
• S/PDIF、AES/EBU、および ADAT Optical 方式
のデジタル入出力
• 外部クロック信号の入出力(EXT.
CLOCK
IN/OUT)ポートを備えており、1x ワード・ク
ロックまたは 256x スレーブ・クロックで作動す
る外部機器とのシンクが可能
• Pro Tools 24 MIX シリーズ用オーディオ・イン
ターフェイス(弊社推奨機種のみ)との接続用
に LEGACY PERIPHERAL ポートを装備
互換性について
デジデザインでは、ハ ードウェアおよびソフト
ウェアについて、一 定の基準で動作確認作業を
行っており、動作確認がとれている製品に対して
のみ互換性を保証し、サポートを提供しておりま
す。
コンピューターの OS やハードディスクを含め、
サード・パーティ製品との互換性に関する最新情
報については、弊社の Web サイトでご確認くださ
い(www.Digidesign.co.jp/japan/compato)。
第 1 章:はじめに
1
ユーザー登録のお願い
パーッケージに同封のユーザー登録カードをご覧
のうえ、ユーザー登録の手続きをオンラインで行
なってください。弊社でテクニカル・サポートお
よびアップデートを提供させていただくのは、正
規登録ユーザーに制限させていただきます。新規
ユーザーとしての大切な手続きですので、今すぐ
ご登録ください。
文中のアイコン
システムを使ううえで、ヒントになるよう
なポイントを紹介しています。
システムの性能やデータに影響がある場
合など、とくに注意すべき点を記載してい
ます。
コンピューターのキーボードやマウスを
使ったショートカットを紹介しています。
本書について
本書では、96 I/O が備えている機能と装備されて
いるコネクターについて説明します。Pro Tools HD
システムとの接続方法、および設定方法の詳細に
ついては、
『Pro Tools HD スタートアップ・ガイド』
を併せて参照してください。
凡例
本書では、メニュー・アイテムの選び方やマウス
の操作方法を簡略化するために、次のような方法
で表記しています。
表記法
[ファイル
(File)
]>
[上書き保存
(Save)]
[ファイル]メニューから[上書
き保存]コマンドを選ぶ
Control+N
Control キーを押しながら、N
キーを押す
Controlクリック
Control キーを押しながら、マウ
スボタンをクリックする
右クリック
(Windows)
2
操作法
96 I/O ガイド
Windows システムで、右側のマ
ウスボタンをクリックする
その他のユーザーズ・ガイドを含め、関連
する章や節を記載しています。
www.digidesign.com について
Pro Tools を最大限に活用するために、弊社の Web
サイト(www.digidesign.com)をご利用ください。
ご提供させていただいているサービスの一部を、
ここでご紹介させていただきます。
ユーザー登録:お買い上げいただいた製品につい
て、ユーザー登録の手続きをオンラインでしてい
ただけます。登録方法については、パ ッケージに
同梱されているユーザー登録カードに記載されて
います。
サポート:弊社のテクニカル・サポートやカスタ
マー・サービスへのお問い合わせ、ソフトウェア・
アップデートや最新版オンライン・マニュアルの
ダウンロード、システム要件や互換性情報の閲覧、
Answerbase の検索、Pro Tools のユーザー・コン
ファレンスへの参加など、さまざまなサービスを
提供しております。
トレーニング&エデュケーション: Pro Tools の認
定オペレーターやエクスパートになってみません
か? オンライン・コースで自習したり、
Pro Tools
の認定トレーニング・センターで実施している講
座を調べてみましょう。
製品のご案内およびデベロップメント・パート
ナーのご紹介:弊社製品のご案内をはじめ、デモ
版ソフトウェアのダウンロード配布、デベロップ
メント・パートナーによるプラグイン、
アプリケー
ション、およびハードウェアをご紹介しています。
ニュースおよびイベント:Pro Tools の製品説明会
やデモについての最新情報を提供しています。
このほかにも Pro Tools に関する情報が満載されて
おりますので、弊社ウェブサイトに是非アクセス
してください(www.digidesign.com)。
第 1 章:はじめに
3
4
96 I/O ガイド
第2章
96 I/O の概要
この章では、96 I/O のフロントとリアの両パネルに用意されている機能ついて説明します。
インストール方法と基本設定方法の詳細については、
『Pro Tools HD スタートアップ・ガイド』
を参照してください。また、96 I/O を既存のシステムに追加する方法については、
『拡張システ
ム・ガイド』を併せて参照してください。
96 I/O のフロント・パネル
96 I/O のフロント・パネル
電源スイッチと LED リング
このスイッチでは、96 I/O の電源のオン/オフを
切り換えます。
電源スイッチのまわりには環状の LEDが用意され
ており、96 I/O が正しく起動し、接続している Pro
Tools HD システムが起動している場合は、緑色に
点灯します。この LED がオレンジ色に点灯した場
合は、96I/O に電源が入っていながら、96 I/O を接
続しているコンピューターに電源が入っていない
ことを示します。
[SAMPLE RATE]LED
この LED には、96 I/O の内蔵クリスタル・オシ
レーターが発振しているサンプル・レートが表示
されます(44.1 kHz、48 kHz、88.2 kHz、または 96
kHz)
。
第 2 章:96 I/O の概要
5
[LOOP MASTER]LED
複数台の Pro Tools HD オーディオ・インターフェ
イスを使用している場合、ループ・マスターとし
て作動しているオーディオ・インターフェイスの
[LOOP MASTER]LEDが点灯します。デフォルト
では、Pro Tools HD のプライマリー(コア)カー
ドに最初に接続している Pro Tools HDオーディオ・
インターフェイスがループ・マスター・ペリフェ
ラルとして設定されます。Pro Tools HD(PCIe)で
は、Accel Core カードがこれに相当します。また
Pro Tools HD(PCI)では、HD Core カードがこれ
に相当します。
96 I/O を単独で使用している場合(オーディオ・
インターフェイスが 1 台だけの場合)は、[SYNC
MODE]の設定に関係なく、
[LOOP MASTER]LED
がつねに点灯します。
ループ・マスターとして機能するのは、いずれか
1 台の Pro Tools HD オーディオ・インターフェイ
スにかぎられます。いずれかの Pro Tools HD オー
ディオ・インターフェイスで、外部機器に対して
出力しているクロック・ソースを変更した場合は、
クロック・ソースを変更した Pro Tools HDオーディ
オ・インターフェイスがループ・マスターに自動
的に切 り換わり、チ ェーン上のこ れ以外の Pro
Tools HD オーディオ・インターフェイスがループ・
スレーブ・モードで作動します。
[LOOP MASTER]
LED は、ループ・マスターとして作動しているペ
リフェラルだけで点灯し、これ以外では消灯しま
す。
[SYNC MODE]LED
この[SYNC MODE]LED では、Pro Tools 側で設
定しているクロック・ソース(Clock Source)を識
別できます。
INT(内部/ Internal):96 I/O の標準クロ ック・
モードとなり、このモードではセッションで設定
しているサンプル・レートに応じて、96 I/O 内蔵
のクリスタル・オシレーターによってサンプル・
クロックが発振されます。
6
96 I/O ガイド
DIG(Digital):AES/EBU、TDIF、Optical(ADAT)、
またはS/PDIF のいずれかの形式の外部機器がシス
テム・クロックの供給源となっていることを示し
ます。
LOOP:別の Pro Tools HD オーディオ・インター
フェイスがループ・シンクのマスターとして作動
し、このマスターに対して 96 I/O がスレーブとし
て作動していることを示します。
EXT(外部/ External)
:96 I/O のリア・パネルに
用意されている EXT. CLOCK IN ポートを通して、
外部のクロック信号にシンクしていることを示し
ます。
詳細については、『Pro Tools HD スタートアップ・
ガイド』を参照してください。
[INPUT/OUTPUT]LED とメーター
16 チャンネルにはそれぞれ 4 段階の LED が用意
されており、96 I/O の信号レベルを視覚的に確認
できます。
この 4 段階は、− 42 dB、− 18 dB、− 6 dB、およ
び 0 dB にそれぞれキャリブレートされています。
0 dB とクリッピングを混同しないよう
にしてください。信号にクリッピングが生
じているかどうかについては、Pro Tools
の画面上のメーターで確認できます。
メーターの左側には、[INPUT]と[OUTPUT]の
2 つの LED が用意されており、入力レベルと出力
レベルのどちらがメーターに表示されているかを
示します。デフォルトでは、
[OUTPUT]LED が点
灯し、出力レベルがメーターに表示されるように
設定されています。
[ハードウェア設定(Hardware
Setup)]ダイアログを使うと、入力レベルと出力
レベルを切り換えることができます。
96 I/O のリア・パネル
96 I/O のリア・パネル
アナログ・オーディオ入力
アナログ・オーディオ出力
96 I/O には、INPUT 1 〜 8 の 8 基の 1/4 インチ TRS
コネクター(バランス接続)が用意されており、
アナログ入力信号を接続できます。これらには、
24 ビットの A/D コンバーターが用意されていま
す。
96 I/O には、OUTPUT 1 〜 8 の 8 基の 1/4 インチ
TRS コネクター(バ ランス/アンバランス接続)
が用意されており、アナログ出力信号を接続でき
ます。これらには、24 ビットの D/A コンバーター
が用意されています。
TRS コネクターは、次のようにワイヤリングされ
ています。
8 基のすべての出力チャンネルは、つねにアクティ
ブな状態を維持します。出力の基準信号レベルに
ついては、+4 dBu と− 10 dB(V)を切り換えるこ
とができます。詳細については、
『Pro Tools HD ス
タートアップ・ガイド』を参照してください。
96 I/O のアナログ入力コネクタ [のワイヤリング
(バランス接続)
Tip
ホット(+)
Ring
コールド(−)
Sleeve
グラウンド
入力の基準信号レベルについては、+4 dBu と− 10
dB(V)を切り換えることができます。詳細につい
ては、
『Pro Tools HD スタートアップ・ガイド』を
参照してください。
また、これらのコネクターでは、アンバランス接
続もサポートされています。アンバランス接続に
は、標準 1/4 インチのモノ・フォーン・プラグを
使用します。
標準 1/4 インチのモノ・フォーン・プラグを使用
することで、アンバランス接続も可能です。
AES/EBU IN/OUT
3 芯 XLR コネクター(バランス接続)の仕様に
なっており、ステレオ 24 ビットの AES/EBU 方式
のデジタル・データ・ストリームを入出力できま
す。この 2 つのポートでは、最大 96 kHz のサンプ
ル・レートがサポートされています。
第 2 章:96 I/O の概要
7
S/PDIF IN/OUT
ライトパイプ対応機器について
2 芯 RCA コネクター(アンバランス接続)の仕様
になっており、S/PDIF 方式のデジタル・データ・
ストリームを入出力できます。S/PDIF 方式では、
最大 24 ビットのオーディオ信号を最大 96 kHz の
サンプル・レートでやり取りできます。
ADAT Optical(ライトパイプ)は、Alesis社によっ
て開発されたもので、8 チャンネルのデジタル・
オーディオのオプティカル接続用に業界標準の規
格となっています。この規格は、ADAT を含め、
MDM(モジュラー・デジタル・マルチトラック)
やサウンド・カード、AD/DA コンバーター、デジ
タル・ミキサーなどで、
幅広く採用されています。
S/PDIF 方式のデータ伝送時に生じる可能
性のある、RF 信号による干渉を防止する
ためにも、75Ω の同軸ケーブルを使用し
てください。
LOOP SYNC IN/OUT
複数台の Pro Tools HD ペリフェラルを併用する場
合は、ループ・シンクというクロック信号をやり
取りすることで、これらをシンクした状態で作動
させることができます。ループ・シンクでは、44.1
kHz または 48 kHz のワード・クロック信号が ベー
ス サンプル・レートとして使用されます。ルー
プ・シンクでは、44.1 kHz または 48 kHz のベー
ス・レートで作動しながら、こ の整数倍のハイ・
サンプル・レートに対処できます。
LOOP SYNC IN/OUTポートは標準 BNCコネクター
の仕様になっており、 1 倍 のループ・シンク・
クロック信号が入出力されます。このポートは、
複数台の Pro Tools HD ペリフェラル(オーディオ・
インターフェイスまたは Digidesign SYNC I/O)を
併用する場合だけに接続します。
OPTICAL IN/OUT
OPTICAL IN と O PTICAL OUT の両ポートでは、
最
大 8 チャンネルの ADAT Optical または 2 チャンネ
ル(ステレオ)の S/PDIF Optical 信号をやり取り
できます。ADAT Optical モードでは、サンプル・
レートの上限が 48 kHz になります。これに対して
TOS-Link モードでは、2 チャンネルのオプティカ
ル信号を最大 96 kHz のサンプル・レートでやり取
りできます。
8
96 I/O ガイド
EXT. CLOCK IN/OUT
EXT. CLOCK IN/OUT ポートは標準 BNC コネク
ターの仕様になっており、ワード・クロック信号
が送受信されます。このポートを使うと、ワード・
クロック信号を供給元と供給先でやり取りでき、
96 I/O とシンクさせることができます。
EXT. CLOCK IN ポートで受信する信号について
は、
[ハードウェア設定(Hardware Setup)]ダイア
ログの[クロックソース(Clock Source)]で選択
します。EXT. CLOCK OUT ポートから出力する信
号 につ い て は、[ハ ー ドウ ェ ア 設定(Hardware
Setup)]ダイアログの[外部クロック出力(Ext.
Clock Out)]で選択します。詳細については、『Pro
Tools HD スタートアップ・ガイド』を参照してく
ださい。
LOOP SYNC と EXT. CLOCK の両ポート
では、重要なタイミング・データがやり取
りされるため、高品質の RG-59 ケーブル
(75Ω)を使って接続することが大切です。
AC 電源
このコネクターには、標準 AC 電源ケーブル(そ
れぞれのオーディオ・インターフェイスに付属)
を接続できます。96 I/O の電源は各国の電圧(100V
〜 240V)に応じて自動的に切り換わり、標準コン
セントに接続して使用できます。
PRIMARY PORT
LEGACY PERIPHERAL
このポートでは、96 I/O と Pro Tools HD カードを
DigiLink ケーブルを通して接続します。また、96
I/O の PRIMARY PORT を別の Pro Tools HD オー
ディオ・インターフェイスの EXPANSION PORT
と接続することもできます。
このポートでは、デジデザイン製 MIX シリーズ・
オーディオ・インターフェイスを 96 I/O に接続で
きます。8 チャンネル仕様のオーディオ・インター
フェイス(888/24 および 882/20)では 2 台、16 チャ
ンネル仕様のオーディオ・インターフェイス
(1622
I/O および 24-bit ADAT Bridge I/O)では 1 台を、
MIX シリーズのオリジナル・ケーブルで接続し、
拡張 I/O として使用できます。
PRIMARY PORT では、ProTools HD カード(また
は別のオーディオ・インターフェイス)との間で
32 チャンネルのデータを送受信します。複数台の
オーディオ・インターフェイスを使用する場合は、
チャンネル17〜32のデータが、
EXPANSION PORT
または LEGACY PERIPHERAL ポートを通して次
のオーディオ・インターフェイスに伝送されます。
EXPANSION PORTおよび LEGACY
PERIPHERAL ポート
Pro Tools 側で LEGACY PERIPHERAL ポートを有
効に切り換えると、
MIX シリーズの 17 〜 32 の I/O
チャンネルが Pro Tools 側に表示されます。
EXPANSION PORT と LEGACY
PERIPHERAL の両ポートの詳細について
は、『Pro Tools HD スタートアップ・ガイ
ド』および『拡張システム・ガイド』を併
せて参照してください。
EXPANSION PORT
EXPANSION PORT では、96i I/O などの別の Pro
Tools HD オーディオ・インターフェイスと 96 I/O
を接続できます。2 台のオーディオ・インターフェ
イスを連結している場合は、チャンネル 17 〜 32
のデータが 2 台目のオーディオ・インターフェイ
スに伝送されます。EXPANSION PORT を使用す
るには、96 I/O の PRIMARY PORT と Pro Tools HD
カードを接続していることが必要です(96 I/O の
PRIMARY PORT を別のオーディオ・インターフェ
イスに接続している場合は、
EXPANSION PORT を
使用できません。この点については、9 ページの
『LEGACY PERIPHERAL と EXPANSION PORT の
両ポートの制限』を併せて参照してください。
LEGACY PERIPHERAL と EXPANSION
PORT の両ポートの制限
LEGACY PERIPHERAL と EXPANSION PORT の両
ポートでは、チャンネル 17 〜 32 を使用するため、
一度に使用できるのは、ひとつのポートに制限さ
れます。MIXシリーズのオーディオ・インターフェ
イス(レ ガシー I/O)では、48 kHz がサンプル・
レートの上限になるため、セッションのサンプル・
レ ー ト が こ れ よ り も 高 い 場 合 は、LEGACY
PERIPHERAL ポートを使用できません。
詳細については、『Pro Tools HD スタートアップ・
ガイド』を参照してください。
ACCESSORY PORT
このポートには、現在では何の機能も用意されて
いません。
第 2 章:96 I/O の概要
9
10
96 I/O ガイド
付録 a
I/O カードの取りはずしと装着の方法
I/O カードの取りはずし方法
3
96 I/O に装着されているカードに万一不具合が生
じた場合は、弊社での修理のために、INPUT(A/D)
カードまたは OUTPUT(D/A)カードを取りはず
すことができます。
トップ・カバーの隅にある 16 個のネジを
Phillips 型の小型ドライバーで取りはずしま
す。取りはずしたネジは安全な場所に保管し、
紛失しないように注意してください(こ のネ
ジは、トップ・カバーを取りつける際に必要
になります)。
Pro Tools HD システムはモジュラー構成になって
いる性質上、96 I/O のユニット全体を修理に出す
必要なく、特定のカードだけをご送付いただくこ
とで、問題のカード以外の Pro Tools HD システム
をそのまま使用できます。ただし、ファクトリー・
インストールされているカードを 2 枚以上取りは
ずすと作動しません。
96 I/O のカード類、または内部の部品を取
り扱う場合は、まず電源部の金属部分に手
を触れ、身体や衣服が帯電している静電気
を取り除くようにしてください。
I/O カー ドを取りは ずす場合は、弊 社のカスタ
マー・サービスにあらかじめご連絡ください。
96 I/O から I/O カードを取りはずすには:
1
96 I/O の電源を切り、Pro Tools HD システムと
接続しているケーブルを取りはずします。
2
96 I/O の AC 電源ケーブルが接続され、アース
が適切にとられていることを確認します。
トップ・カバーのネジを取りはずす
4
96 I/O のトップ・カバーを持ち上げてから取り
はずします。
5
カードの端から 50 ピン・コネクターをゆっく
りと引き抜きます。
付録 A:I/O カードの取りはずしと装着の方法
11
6
7
リア・パネルの目的のカードの表面カバーに
ある 5 つのネジを取りはずします。
電源部の金属部分に手を触れ、身体や衣服が帯電し
ている静電気を取り除く
8
親指と人差し指でカードの縁をつかみ、カー
ドを抜き取ります。この際、カード裏面の部品
が 96 I/O のリア・パネルと接触しないよう、
カードを少しだけ持ち上げながら、まっすぐ
に抜き取ります。
9
取りはずしたカードを帯電防止用袋に入れ、
弊 社のカ スタマー・サポー トからの 指示に
従ってご送付ください。
電源部の金属部分に手を触れ、身体や衣服が
帯電している静電気を取り除きます。精密な
電子部品を取り扱う際には、こ の作業を何度
か繰り返して行うことをお勧めします。
カードを抜き取る際には、カード表面の部
品がほかの部品に接触しないように、とく
に注意してください。
12
96 I/O ガイド
[ハードウェア設定(Hardware Setup)
]
ダイアログの変更
取りはずしたカード上のインプットとアウトプッ
トを なし(None) に設定すると、[ハードウェ
ア設定(Hardware Setup)]ダイアログの設定内容
にも反映します。残りの項目には変化はなく、通
常どおりに作動します。
I/O カードの装着方法
I/O カードを装着し直すには:
1
96 I/O の電源を切り、Pro Tools HD システムと
接続しているケーブルを取りはずします。
2
96 I/O の AC 電源ケーブルが接続され、アース
が適切にとられていることを確認します。
3
まずトップ・カバーの隅にある 16 個のネジを
Phillips 型の小型ドライバーで取りはずし、次
にトップ・カバーをはずします。
4
目的のカードが 96 I/O に接続されている場合
は、11 ページの『I/O カードの取りはずし方
法』を参照してください。
5
電源部の金属部分に手を触れ、身体や衣服が
帯電している静電気を取り除きます。精密な
電子部品を取り扱う際には、こ の作業を何度
か繰り返して行うことをお勧めします。
6
拡張ベイの中でガイド・レールの場所を確認
します。カードをインストールする際、この
ガイド・レールに沿って滑り込ませることに
なります。
ベイが空いている様子。側面にガイド・レールが用
意されている
カードの端をガイド・レールに合わせる
7
カードの端を左右のガイド・レートに滑り込
ませます。I/O カードの表面プレートが 96 I/O
のリア・パネルと接触する直前まで、カ ード
を押し込みます。
8
カードの表面カバーを 5 つのネジで 96 I/O の
リア・パネルと固定します。
9
50 ピン・ケーブルの中央にある凸部分の場所
を確認します。このケーブルは 96 I/O のシャー
シと接続されています。この凸部分は 50 ピン・
ケーブルの一方にあり、カード側の 50 ピン・
コネクターの凹部分と符合するようになって
います。
付録 A:I/O カードの取りはずしと装着の方法
13
14 96 I/O に電源を入れると、電源スイッチの LED
がオレンジ色に点灯するはずです。
15 コンピューターを起動します。
16 コンピューターが起動すると、LED の表示が
オレンジ色から緑色に変化するはずです。
LEDの表示がオレンジ色から緑色に変化しない
場合は、ケーブルの接続状況を確認してくださ
い。詳細については、15 ページの『トラブル
シューティング』を参照してください。
17 LED が緑色に変化し、コンピューターが適切
に起動したら、Pro Tools を起動します。
ケーブル側の凸部分とカード側の凹部分が符合する
ことを確認する
10 ケーブル側とカード側の両コネクターを接続
します。ケーブル側の凸部分とカード側の凹
部分が確実に接触するように注意してくださ
い。この際、コネクターのピンに無理な力が加
わらないように注意してください。
18[設定(Setup)]>[ハードウェア
...
(Hardware...)]を選び、装着し直したカードが
認識されていることを確認します。
• 96 AD(INPUT)カードを装着した場合は、
[アナログ入力 1-8(Analog In 1-8)]という
タブが追加されているはずです。
• 96
DA(OUTPUT)カードを装着した場合
は、
[アナログ出力 1-8(Analog Out 1-8)
]と
いうタブが追加されているはずです。
19 装 着 し た カ ー ド が[ハ ー ド ウ ェ ア 設 定
(Hardware Setup)
]ダイアログに表示されない
場合は、い ったん電源を切り、96 I/O 内部の
カードとケーブルの装着状況を再確認してく
ださい。
[ハードウェア設定(Hardware Setup)
]
ダイアログの変更
ケーブル側とカード側の両 50 ピン・コネクターを
接続する
11 96 I/O のトップ・カバーを取りつけ、16 本の
ネジを締めます。
12 96 I/O を Pro Tools HD システムに接続します。
13 電源スイッチを押します。
14
96 I/O ガイド
I/O カードを取りはずしたり、もう一度装着したり
すると、
[ハードウェア設定(Hardware Setup)]ダ
イアログの設定内容がデフォルトの状態にリセッ
トされます。詳細については、
『Pro Tools HDスター
トアップ・ガイド』を参照してください。
トラブルシューティング
◆
コンピューターを起動した時点で、電源スイッ
チの LEDリングがオレンジ色から緑色に変化し
ない場合は、リ ア・パネルの PRIMARY PORT
に DigiLink ケーブルをもう一度接続しているこ
とを確認してください。
◆
DigiLinkケーブルが確実に固定され、
起動したコ
ンピューター内部の Accel Core、HD Core、HD
Accel、または HD Process カードにケーブルのも
う一方が接続されている場合は、カードの増設
作業の間にもう 1 本の 50 ピン・ケーブルを間
違って取りはずしている可能性があります。
付録 A:I/O カードの取りはずしと装着の方法
15
16
96 I/O ガイド
数字
1622 9
24-bit ADAT Bridge I/O 9
882¦20 9
888¦24 9
96 I/O のフロント・パネル 5
96 I/O のリア・パネル 7
L
LEGACY PERIPHERAL 9
ポート 9
[LOOP MASTER]LED 6
LOOP SYNC
IN/OUT 8
LOOP(SYNC MODE)6
A
M
ACCESSORY PORT 9
AC 電源コネクター 8
AES/EBU 6
IN/OUT 7
MIX シリーズ
ペリフェラル 9
D
DigiLink
EXPANSION PORT 9
PRIMARY PORT 9
DIG(SYNC MODE)6
E
EXPANSION PORT 9
DigiLink 9
ポート 9
EXT. CLOCK
IN/OUT 8
IN ポート 8
OUT ポート 8
EXT. CLOCK IN/OUT
ポート 6
I
INT(SYNC MODE)6
O
OPTICAL
(ADAT)8
(S/PDIF)8
P
PRIMARY PORT
DigiLink 9
ポート 9
R
RF 信号による干渉 8
S
S/PDIF 6, 8
[SAMPLE RATE]LED 5
[SYNC MODE]LED 6
T
TOS-Link モード 8
索引
17
ア
アナログ・オーディオ出力 7
アナログ・オーディオ入力 7
アンバランス接続 7
カ
外部クロック
IN/OUT 8
IN/OUT ポート 6
クロック・ソース 6
サ
サンプル・クロック 6
サンプル・レート 6
シンク・モード
LED 6
タ
電源スイッチと LED リング 5
トラブルシューティング 15
ハ
[ハードウェア設定]ダイアログ 6
ベース・レート 8
ポートの制限
LEGACY PERIPHERAL と EXPANSION
PORT 9
マ
メーター 6
ヤ
ユーザー登録 2
ラ
ライトパイプ 8
ループ・スレーブ 6
ワ
ワイヤリング
TRS バランス入力 7
ワード・クロック 8
18
96 I/O ガイド