コープいしかわの社会的責任活動報告 コープいしかわの社会的責任活動報告 2013 CSR Report 地域社会やくらしに必要とされるコープいしかわをめざして コープいしかわの 理念 わたしたちは、ひとと自然を大 切にし、 人 間らしい豊かなくらしと持 続 可能な社 会を 、 会を、 協 同して創ります。 2020 年 ビジョン 持続可能な たくさんの 社会をめざして、 学び場が創られ、 環境保全の取り組みや 人と人とのつながりが 育まれています。 人と人、地 域の 人 の つ む つながりを育む CO・OP 食の安全と 暮らしの安心の 平和活動が 育まれています。 助け合いの 心を大切に 取り組みを通して、 協同の輪を広げ、 信頼される存在に 地域活性化の一翼を なっています。 担っています。 生活協同組合 は太陽の温かさを は満天に輝く星たちを はやさしく照らす月を は澄んだ青空を 1 コープいしかわキャラクター コポ丸 編集方針 目 次 1 編集方針・目次…………………………………………………… 2 コープいしかわの理念・2020 年ビジョン……………………… コープいしかわの社会的責任報告書は、 以下の 3 つの目的で発行いたします。 以上をもとに、この 1 年間の取り組みを 報告いたします。 【報告対象範囲】 【報告対象期間】 2012年度(2012年4月1日〜 2013年 3月 31日)まで。 【参考にしたガイドライン】 ◎ 理解の容易性(明瞭性・比較可能性) ◎ 信頼性 国際協同組合年の取り組み 4 Ⅲ 食の安全・安心の取り組み 5 Ⅳ 事業活動 6 Ⅴ 組織体制と運営 8 機関会議と組織運営……………………………………………… コンプライアンス・危機管理マネジメントの取り組み ……… Ⅵ 社会活動報告 8 9 11 雇用や人材の活用 …………………………………………………11 人事教育制度・労働安全衛生の取り組み …………………… 12 安全運転の取り組み………………………………………………13 14 15 災害への主な支援活動とユニセフ支援……………………… 17 地域社会と協同した取り組み……………………………………18 コープいしかわ社会貢献基金の取り組み………………………19 危機管理対応能力の向上……………………………………… 東日本大震災復興支援活動…………………………………… Ⅶ 環境報告 20 環境マネジメントシステム(考え方・環境方針・推進体制・環境教育)………20 環境マネジメントシステム(2012 年度の環境目標と実績)………………… 22 環境マネジメントシステム(内部環境監査、更新審査)……………………23 環境パフォーマンスの状況 ………………………………………24 組合員とともに実施した環境保全活動…………………………26 環境法規制順守と事故の発生状況 ………………………………… 28 2012 年度環境会計情報………………………………………… 29 Ⅷ 第三者意見 30 Ⅸ 資料集 32 組織の概要…………………………………………………………32 お問合せ先 生活協同組合 コープいしかわ 総合企画部 ◎発行情報 前回の発行 2012 年6月 今回の発行 2013 年6月 次回の発行予定 2014 年6月 主要経営数値データ………………………………………………33 内部統制システム構築に関する基本方針 ………………………34 2012年度内部統制システムのまとめと次年度への課題 ……………35 コンプライアンス宣言・主な法令一覧………………………… 36 コープいしかわの行動基準(抜粋)………………………………37 2020年にむけたコープいしかわの温室効果ガス総量削減計画について(抜粋)… 38 行政等へ対外的に参加している委員会…………………………39 資料集 〒 920-2148 石川県白山市行町西1番地 Tel:076(275)9854 Fax:076(275)9951 http://www.ishikawa.coop 第三者意見 ●ISO 14001の認証において、毎年継続して 審査機関による外部審査を実施しています。 ●また外部の専門家の方から「第三者意見」 をいただき、活動の透明性・信頼性を高め る配慮を行っています。 Ⅱ 環境報告 ●経済産業省「ステークホルダー重視による レポーティングガイドライン 2001」を参考 に、CSRに関心の高い方を主たる読者と して想定しました。 ●データは比較容易性に配慮し、経年変化を 基本に掲載しています。 ●本冊子で使用された専門用語や独自の用 語はページ下で簡単に解説しています。 3 社会活動報告 ○サステナビリティ・リポーティング・ ガイドライン2006(GRI) ○環境省 環境報告書ガイドライン (2007年度版) ○環境会計ガイドライン(2005年度版) ○ISO 26000(2009年度版) トップメッセージ 組織体制と運営 ○ 生活協同組合コープいしかわ ○ 石川コープロジスティクス(株) ○(有)協同サービス石川 Ⅰ 事業活動 ①社会に対する説明責任や情報開示 ②組合員、地域、行政、取引先、職員など のステークホルダー(利害関係者)への 有用な情報の提供 ③コープいしかわが社会にむけての発信す る、社会貢献、環境活動情報の継続的 な推進 2 Ⅰ トップメッセージ CSR(社会的責任)レポート2013 の 発行にあたって 生活協同組合コープいしかわ 理事長 長谷川 隆史 事業活動 組織体制と運営 2011 年 3 月11 日に発生した東日本大震災から 2年が経過いたしましたが、いまだに多くの方が仮設住宅な どで不自由な暮らしを余儀なくされています。長い避難生活を強いられている被災者の方には、改めて衷心 よりお見舞い申し上げます。 コープいしかわは、東日本大震災発生以降、被災された方に「寄り添い、支えること」を目的に 2012 年度 もボランティアバスの運行(5 回運行し、のべ 100 名が参加)や募金活動などを行ってまいりました。また、 昨夏には、岩手県陸前高田市の児童を石川県に招き、県内児童とともに様々な企画を体験し、交流を深める ことができました。 今年度は支援の継続とともに、今夏に「福島の子ども達が週末に低線量の地域で過ごす保養活動」に取り 組みます。引き続き被災された方へのお力となれるよう、復興支援に取り組んでまいります。皆様のご協力を 心よりお願いいたします。 さて、ここに、皆様とのコミュニケーションツールとして、 「CSR レポート2013」をお届けいたします。ステー クホルダ-の皆様に、当生活協同組合のありのままの事業や経営、環境活動をご紹介し、地域社会への信頼 の構築と、持続的価値の創造を図っていきたいと考えております。また、昨年度に引き続き第三者意見として 専門家の先生方より貴重なご意見を頂いており、あわせてのご紹介とさせて頂きます。 食の安全の取り組み 社会活動報告 第 5 次中期計画初年の 2012 年度は商品の安全点検業務や食の安全安心学習会開催などに引き続き取り組 んでまいりました。また、TPP(環太平洋経済協力連携協定)学習会を開催し、食料や農業を中心とした視 点から学習をすすめました。 今後も「食の安全・安心」の取り組みや地場産地・メーカーとの連携強化、広域経済連携問題について「消 費者のくらしへの影響」の視点で継続して学習会開催などをすすめてまいります。 環境報告 環境報告 コープいしかわは「わたしたちは、ひとと自然を大切にし、人間らしい豊かなくらしと持続可能な社会を、 協同して創ります」を理念として掲げております。2001 年に環境マネジメント規格 ISO14001 の認証を受け て以降、事業活動や組合員活動を通じて環境保全活動などに取り組んでまいりました。また、2012年度は3 年に一度行われる更新審査を受審し、4回目の認証登録の更新が認められました。 引き続き事業と活動を通して環境負荷の軽減と地球温暖化防止、持続可能な社会の創造に取り組んでまい ります。 社会的責任・内部統制の取り組み 第三者意見 改正生協法が会社法に準拠したことを受けて、コープいしかわでは内部統制に関わる基本方針を定め、規 程類の整備を行ってきました。コープいしかわとして社会的信頼の確立、組合員のくらしの貢献、健全な経営 などの観点から内部統制システムの運用を通して組合員・消費者・お取引先・行政などの利害関係者に対して、 公正で透明性の高い事業経営を推進してまいります。 また、 「災害時における支援協力に関する協定」の締結を各自治体とすすめ、締結数は既に石川県生協連と の間で締結されている自治体を合わせて、石川県と県内7市4町となりました。また、 「地域貢献みまもり事 業に関する協定」を輪島市と締結致しました。引き続き、県内すべての自治体に同様の協定を呼びかけ、地 域でのくらしの安心のために役割を発揮してまいります。 国際協同組合年の取り組み 資料集 2012 年は「国際協同組合年」として、商品企画や組合員活動などで農協や漁協、森林組合などの協同組合 と協同した取り組みがすすめられました。コープいしかわは今後も石川県生協連や他の団体と連携を図りなが ら、より良いくらしや社会の創造に向けた取り組みをすすめてまいります。 報告内容はまだまだ不十分な点もございますが、現状をご理解いただき、お気づきの点がございましたら、 ぜひご指導、ご助言をお願い致します。 3 Ⅱ 国際協同組合年の取り組み 2012 年は、国連が定めた国際協同組合年でした。 「協同組合がよりよい社会を築きます」の統一スローガ ンを掲げ、 「協同組合を広く知ってもらうこと」や「協同組合の設立や発展をすすめること」などをアピールしま した。コープいしかわでも県内の農業協同組合・漁業協同組合・森林組合のご協力を得て 1 年間組合員活動 や事業活動など様々な取り組みをすすめてきました。 組合員活動 県内各地で協同組合と連携した行事が開催されました。 開催日 食育 5月27日 (全体) 石川東 8月5日 南加賀 8月7日 連携団体 分野・地域 外日角の海岸で 県漁協 本所 地引網 森の工作教室~夏休みの 県かが森林組合 工作を作っちゃおう!~ 夏休み親子工作 県森林組合連合会 教室 五郎島金時収穫 JA金沢市 体験 開催日 南加賀 5月27日 石川東 5月27日 石川西 10月28日 宅配事業 11月9日 委員会 南加賀 11月17日 行事名 連携団体 冬野菜と花の植 JA加賀 え付け学習会 加賀野菜&米粉 JA金沢市 料理教室 かなざわエコフェス 金沢森林組合 タにブース出展 中島菜の視察体 JA能登わかば 験交流会 丸いもを学んでの JA根上 みまるを焼こう! 木場潟道の駅学 JA小松市 習会 南加賀 9月28日 橋立港のセリ見学 県漁協・加賀支所 南加賀 11月19日 石川西 命をつなぐ白山麓の JA白山 乳牛とのふれあい 能 11月29日 「中島菜」料理教室 JA能登わかば 10月14日 登 組織体制と運営 環境 8月25日 (全体) 食育 9月23日 (全体) 行事名 金沢港イカのせ 県漁協 本所 り見学 事業活動 分野・地域 橋立港のセリ見学参加者の感想 稲わらを持って乳牛とふれあい 社会活動報告 市場の方はみなさん親切で、ちょ ろちょろする子どもや珍しい魚を見て つい夢中で見てしまう私たちにもとて も温かく、気持ちよく見学することが できました。地元の港が将来もずっ と賑わうためにも、これからも地元 の魚をたくさん食べようと思います。 丸太を切断し、アートづくり 日本生協連では 2012国際協同組合年記念として、日々 のくらしのなかで出会い感じた人との“つながり”にまつ わる「つながるっていいね!エピソード募集」を企画しま した。この企画に応募したコープいしかわ組合員のお子さ ん 竹田つかさ さんが「絵の部門」で入選しました。 環境報告 「つながるっていいね! エピソード募集」で 入選しました。 “笑顔が生まれたとうもろこし” 宅配・店舗での取り組み/役職員教育 資料集 国際協同組合年を記念して国内外の 協同組合と提携した商品を販売しまし た。また、外部講師を招き、 「国際協同 組合年」や「協同組合」についての学習 を深め、役職員が様々な視点で協同組 合について考える学習会の開催や論文 募集を行いました。 第三者意見 7月の陸前高田市児童招待企画の様子を描きました。 コープたまぼこに設置された JA金沢市の農産物直売所「ほがらか村」 国際協同組合年学習会 4 Ⅲ 食の安全・安心の取り組み リスク予兆管理を通じ、取扱商品におけるトラブルの未然防止に取り組みました。また、地場生産者育成セミナー や品質管理研究会などの学習会を通じ、生産者の品質管理レベルアップにつなげました。 組合員の食卓を守るために安全・安心を支える 5つの安全確認業務の取り組み 事業活動 1. 仕様書の点検 2. 製造工場の点検 3. 商品の検査 4. クレーム管理 生協の自主基準を満たし ているかの点検、JAS 法 等の法律の順守点検等 専 門 家による衛 生 点 検、 原料管理点検、製造工程 ごとの記録点検等 残留農薬検査、微生物検 査、DNA 検査等 商品に寄せられる組合員の ご意 見や苦情を管理して、 再発防止に努めています。 商品検査の種類・実施数・検査機関の一覧表 5. リスク予兆管理 検査の種類 行政情報、産地・業界情報 を収集し、重大な商品事故 の兆候を察知し、未然防止 に努めています。 微生物検査 放射能検査 組織体制と運営 残留農薬検査 遺伝子検査 産地判別検査 工場点検 実施数 検査機関 12 年度(11 年度) 10,408 品(9,173 品)(株)アルプ※ 1 日本生協連商品検査センター 44 品(45 品) (株)北陸環境科学研究所 97 品(81 品) 石川県立大学 (コープ北陸と共同研究) 8 品(2 品) 28 品(12 品) (株)同位体研究所 331 工場(350 工場) ※ 1:2012 年 4 月にコープ北陸商品検査室から移行しました。 微生物検査の様子((株)アルプにて) 2012年度クレームと組合員の声の状況 1. 部門別クレーム 部 牛 米 門 社会活動報告 乳 卵 農 産 水 産 畜 産 日 配 冷 食 食 品 飲 菓 日 雑 合 計 2. 現象別クレーム 11 年度 3 15 16 2,341 110 79 85 73 77 68 415 3,282 12 年度 3 7 14 2,677 95 60 83 55 60 48 293 3,395 前年比 100% 47% 88% 114% 86% 76% 98% 75% 78% 71% 71% 103% 部 門 異物混入 腐敗・カビ・鮮度不良 異味・異臭 味覚 縫製不良 破損・破れ・キズ 収縮・伸び 変色・色落ち 量目・数量 サイズ・規格 包装・容器 表示・日付管理 性能・機能 状態不良・成型不良 環境報告 商品トラブル・花苗・イメージ違い 合 計 11 年度 162 1,692 65 112 46 148 2 167 36 63 206 14 126 369 74 3,282 12 年度 131 1,841 38 107 21 67 0 165 37 45 143 7 92 604 97 3,395 クレームでは総件数は 3,395 件となり、昨年より 113 件増加しました。今年度増加したのは農産部門で、上期の天候 不順などの影響によりイチゴやレタスで腐敗やカビの発生が多く見られました。その他の部門は総じて減少することがで きました。 「組合員の声」の年間総件数は 3,131 件となり、昨年より 308 件減少しました。2011 年度に福島第 1 原発事故による 「放射能の食品への影響」と、震災による「商品欠品や産地代替」の声や OCR 用紙変更により「字が小さく読みづらい」と いう声が多数寄せられましたが、今年度はそれらのご意見の減少が要因となっています。 第三者意見 地産地消や学習会の取り組み ●地産地消の取り組み 県別オリジナル企画のカタログ「じわもーる」を発行し、県内メーカーや生産者の 商品、コープいしかわで馴染みのある商品など毎週140アイテムを企画しました。また、 じわもん商品の開発は45品、利用額は 5,478万円となりました。 ●学習会の取り組みや交流 資料集 5 前年比 81% 109% 58% 96% 46% 45% 0% 99% 103% 71% 69% 50% 73% 164% 131% 103% 学習会の取り組み 昨年に引き続き、科学ライター・松永和紀氏を講師に迎え、食の安全・安心学 習会(組合員など 151名が参加)を 9月に開催しました。また、 11月に名古屋大学・ 生源寺眞一教授を講師に、2 月に福井県立大学・北川太一教授を講師に迎え、環太 平洋経済連携協定(TPP)学習会(のべ 91名の組合員が参加)を開催しました。 生産者やメーカーとの交流 第5回産直・じわもんのつどいを3月に開催し、組合員など 276名が生産者・メー カーと交流しました。 産直・じわもんのつどい Ⅳ 事業活動 組合員満足の向上に向けて 宅配事業の主な取り組み 宅配事業では供給高が125億726万円(予算比98.9%、前年比100.4%)となりました。なかまづくりは、特定の地域を重 点とした取り組みや、組合員が主体となり、紹介の輪を広げる活動などを通して 8,916 名が新しく加入しました。 ●より利用しやすい宅配をめざした取り組み ●シニア向け媒体(ゆとろぎ)の発行 食品カタログ(コープファミリー)の文字が小さく見づ らいなどのご意見を受け、シニア層に支持が高い商品を 中心とした別媒体を試験的に発行しました。その結果、 シニア層の商品利用に貢献するツールとなりました。 上期では東北支援商品を2回企画 しました。また、8 月には福島の桃 (3 個)を企画し 769 点の利用がありま した。また、被災地から避難された 方やその同居者に宅配の一部商品の 値引きや宅配料の無料特典について は 2012年度も継続しました。 金額 8000 2012 7965 7684 7500 0 2008 2009 2010 (年度) 組合員不満足件数 (件) 4000 4000 3500 3000 2947 2871 2500 2375 2000 0 2008 2009 3197 2158 2010 2011 2012 (年度) ●夕食宅配事業の取り組み 夕食宅配事業は登録者数 1,751名、1 日あたり 800食 の利用で、供給額は 7,678 万円となりました。また、希 望者には安否確認のための緊急連絡先登録を行い登録率 は 28%となりました。組合員の声に応え、2012 年 7 月 から開始した「おもいやりおかずコース」は好評を得るこ とができました。 備考 42.794 円 宅配料(38,430 円)+5%還元(4,364 円) 75,350 円 宅配料(68,040 円)+5%還元(7,310 円) 118,144 円 ●利用制度 新メニュー「おもいやりおかずコース」 内容 ほほえみ便 宅配料(税込み) すくすく便・きっず便・ほほえみ便に該当しない方 ご家族に妊婦さん、3 歳以下のお子さんがいる世帯 ご家族に 4 歳から小学校入学前までのお子さんがいる世帯 同居のご家族に 65 歳以上の方がいる世帯 ご本人または、同居のご家族が要介護認定を受けている方、 また障がい者手帳・療育手帳を交付されている方 無料 210 円 無料 105 円 資料集 班 組合員 3 名以上 コープ宅配※ すくすく便 きっず便 第三者意見 年度 11 年 12 年 合計 2011 8638 8500 環境報告 ●震災復興支援の取り組み 8916 社会活動報告 組合員に気持ちよく利用してもらうことを目的に、組合 員不満足削減について論議を重ね対応の強化をすすめま した。不満足発生件数は、担当者の引き継ぎ漏れや組合 員への折り返し対応漏れが多く発生し、前年と比べ増加 しましたが、2012年度から配送ミス防止の強化をはかり、 その結果、新しく不満足としてカウントを開始した「誤配」 では発生を前年比 79.6%に削減することが出来ました。 重点削減項目にかかげた「受注」に関する不満足では 発生で前年比 95.7%、 「配送時間」では発生で 80.6%に 削減することが出来ました。また不満足ゼロキャンペーン を計2回実施し、担当者の意識向上をはかりました。 9050 組織体制と運営 ●組合員満足度向上の取り組み (名) 9000 事業活動 買い物にお困りの方への対応として、地域の方のご協力 を得て、輪島市の未配送エリアへの配送を始めました。高 齢利用者の利用実態把握にむけて、コープ宅配ほほえみ便 (高齢者福祉宅配) 利用者 (新規加入者) に対しての利用フォ ロー活動を 3 月より開始しました。また、まちなか対応と しては、地域の状況をふまえたお誘い活動の強化なども あり、コープ宅配ほほえみ便の加入が増え登録人数で前 年比246.5%の伸張となり好評をいただいています。 新規加入者推移 105 円 ※コープ宅配は、ご利用金額に応じて、宅配料が半額または無料になる 6 Ⅳ 事業活動 店舗事業の主な取り組み 店舗事業では供給高が10億 2,344万円(予算比 80.9%、前年比 97.6%)となりました。また、1,392 名が新し く加入しました。 事業活動 ●ふだんのくらしに役立つお店を目指して 7月にリニューアルを行い、老朽化していた設備の入れ 替え、売場レイアウトと商品構成を見直し、日平均の来 店者数や供給高は前年より増加しました。また、店舗横 に古紙や食品トレーなどの回収ステーション「ecoひろ ば」を設置しました。 来店者数 2012 年度 供給高 101.6% 組織体制と運営 2011 年度 2012 年度 103.0% 2011 年度 リニューアルした「コープたまぼこ」 ※営業日換算 ●コープいーじ〜便を開始しました 社会活動報告 新たな取り組みとして、買い物にお困りの方への支援 を目的に、店舗宅配「コープ いーじ~便」を金沢市買物 利便性向上スタートアップ事業として立ち上げ、店舗より 半径 3キロ圏内を対象に「買物代行」と「店内お買上げ商 品の配達」 を実施しています。その他NPO法人と連携し、 買い物が不便な金沢市の一部地域への商品供給をスター トさせました。 共済事業の主な取り組み 環境報告 コープいしかわで募集しているCO・OP共済《たすけ あい》 《あいぷらす》 《ずっとあい》は、 保障の分野のコー プ 商品です。2012 年度の新規契約件数は 6,659 件、 共済金のお支払い件数は 10,827 件、お支払い総額は 約 4.5 億円(前年比 97.1%)となりました。2012 年度 の契約保有件数は、56,571 件(3 月入金分)となりま した。 CO・OP共済《たすけあい》女性コースの改定が行 われ、組合員同士の助け合いの輪がさらに広がりました。 福祉事業の主な取り組み 第三者意見 資料集 7 コープいしかわでは、 「信頼できる介護」 「くらしの安 心」づくりをすすめるため、2006年より順次、訪問介護、 居宅介護支援、通所介護(デイサービスこ〜ぷあいあい) を開始しています。 2012 年度は、利用者・ご家族、職員、地域の方々 との交流の機会として、3 周年感謝祭、夏祭り、文化 祭を開催し親睦を深めました。年々参加の輪が広がっ ています。 今後は、独居や老々介護、認知症、重度化した方へ の対応として居住系サービスの提供が求められてきま す。福祉剰余金は、△ 972 万円(予算は△ 900 万円) となり、予算を上回ることができませんでした。 ケアセンター金沢文化祭で行われた「認知症予防の学習会」 Ⅴ 組織体制と運営 機関会議と組織運営 コープいしかわでは、事業・経営活動に対するガバナンス※の実現のために政策執行機関、政策検討機関などを設 けて運営を行っています。 (2012年度) ●最高意思決定機関 名 称 ①総代定数 420 名 ②年 1 回 総代の選出 第13回通常総代会の出席状況 (2012.6.18 開催) 県内を 9つの選挙区にわけ、 総代定数は各選挙区の組合 員数の按分にて設定します 出席 348 名(総代の 84.3%) ・本人出席 205 名 ・代理、書面 143名 主な審議事項 ① 2011年度活動のまとめ、 2012年度活動の方針 ② 2011年度決算、剰余金処分案 ③ 2012年度予算 ④役員選挙 ⑤役員報酬 ⑥常勤理事退職金 ●政策執行機関 名 称 理事会 構成 主な審議事項 理事 定款及び理事会規則に定められた議決事項の審議と決定(経営等) 内訳 常勤理事 : 3 名(構成比 12.0%) 非常勤理事:常任理事 3 名(構成比 12.0%)[注] 有識者理事 8 名(構成比 32.0%) 地方区選出理事 11 名(構成比 44.0%)計 25 名 常勤理事 常任理事 執行役員 常勤理事会 常勤理事 執行役員 ①常勤理事会決裁事項の審議、決裁 ②理事会への提案事項の審議 執行役員会 常勤理事 執行役員 ①週次、月次、四半期の事業・経営課題のマネジメント 開催頻度 毎月 1 回 [注]常任理事 3 名中 1 名が 2013 年 2 月に辞任 ①理事会提案議題の事前協議、確認 ②常勤理事の日常の業務執行状況を監督し、常任理事会決裁事項の審議、決裁 毎月 1 回 適時 毎週 1 回 組織体制と運営 常任理事会 事業活動 総代会 構成と開催 ●政策検討機関 名 称 組合員理事協議会 ●諮問機関 名 称 役員人事委員会 社会貢献基金選考委員会 主な審議事項 役員人事に関する事項や役員報酬について審議をおこない理事会に答申 助成応募団体の審査及び選考 社会活動報告 有識者理事懇談会 主な審議事項 ①理事会議案について理解を深めるための事前論議 ②本部委員会や地域協議会への提案議題の事前審議や開催報告交流 ③事業や組合員活動課題や理事としてのスキルアップのための学習 政策課題への専門的立場からの意見反映(事業経営実績の報告と意見交換など) ●理事会小委員会 名 称 機関紙企画検討委員会 総代会準備委員会 主な審議事項 機関紙の企画、取材、編集、ホームページの運用管理の検討 総代会の議案書や議事進行、総代会議の運営内容の検討 名 称 主な審議事項 宅配事業委員会 ①宅配事業の事業状況確認や事業課題への対策・方針の検討 ②地域協議会の商品活動委員会への情報提供、他 店舗事業委員会 ①店舗事業の事業状況確認や事業課題への対策及び方針の検討 福祉事業委員会 ①デイサービス事業の安定化と配食・移送サービスの調査研究 ②医療生協、全労済、他事業者、社会福祉協議会との交流や連携 組合員活動委員会 環境報告 ●本部委員会 ①分野別の組合員活動についての検討や推進 ②組合員の意見要望の具体化、実現化の検討 ③今後の事業展開の検討 ③「組合員の声」に対する回答内容の適切性の検討。 名 称 コープフェスタ実行委員会 コープフェスタの企画検討や実施 第三者意見 ●その他 主な審議事項 ●事業・経営・財産における内部監査 名 称 監事会 構成と開催 監事 5 名(非常勤) 、毎月 1 回開催 主な審議事項 ①会計監査(財産及び理事の業務執行状況)、業務監査 ●総代との関わり 名 称 新任総代セミナー 会場数 秋開催 8 会場 出席総代 198 名 冬開催 3 会場 出席総代 98 名 9 会場 出席状況 出席総代 253 名 資料集 総代会議 時期 春開催 ※ガバナンス:企業統治ともよばれ、企業や団体の経営を監視するための仕組みのこと 総代会議 8 Ⅴ 組織体制と運営 コンプライアンス ・危機管理マネジメントの取り組み ※ コンプライアンスの徹底の取り組み 事業活動 コープいしかわは、理念及びコンプライアンス宣言 に基づき、職員一人ひとりがその確立に向けた取り組み をすすめています。コンプライアンス教育では、コン プライアンス宣言、個人情報保護、交通法規などの順 守法令の学習の他、個人情報にかかわる改善への意見 集約を行いました。前年に比べて学習時間が増加した こともあり、 「ほぼ理解 59.6%(昨年 53.6%)」 「まあま あ理解 40.4%(昨年 44.6%) 」でほぼ 100%(昨年は 98.2%)の理解度と、わずかですが向上しています。今 後の教育については、 「もっと学習の機会を増やしてほ しい」という声がありました。 また、管理者の役割の理解などを目的として、 「メンタ ルヘルスケア研修」を開催し理解を深めました。 また、法令や内部ルールを逸脱して業務が行われてい ることを発見した場合に、職員から通報や相談を行うこ とができる仕組みとしてヘルプライン(内部相談窓口制 度)を設置しています。 (2012年度相談件数 0 件) 引き続き違反事例の検証や法規研修、ヘルプライン 制度の運用改善にむけた調査を行い、コンプライアン ス意識の更なる向上に取り組みます。 組織体制と運営 ※コンプライアンス:法令遵守だけに留まらず、社内規程・マニュアル・倫理・社会貢献の順守、 更に企業リスクを回避するために取り組むこと 危機管理体制強化の取り組み 社会活動報告 コープいしかわは、危機管理全体マニュアルを作成し、 リスクの低減を実施しています。 東日本大震災を契機として、大規模災害発生にかかわ る全国生協の事業継続計画を構築することを目的として、 日本生協連「大規模災害全国生協連携計画 2012 年版」 が策定され、各会員生協・事業連合でも全国BCPと連 動した整備が求められました。そこで、コープいしかわに おいても、2012 年8月より、 「大規模災害BCP策定プロ ジェクト」 を開催し、地震・津波危機管理マニュアルの改訂、 事業継続計画、各事業初動手順の策定などを行いました。 整備している個別の危機管理マニュアル 環境報告 ①品質管理危機管理 ⑦火災危機管理 ②交通事故危機管理 ⑧風・水・雪害危機管理 ③システムトラブル危機管理 ⑨地震・津波危機管理 ④環境危機管理 ⑩個人情報危機管理 ⑤労災危機管理 ⑪新型インフルエンザ危機管理 ⑥防犯危機管理 ⑫停電危機管理 個人情報保護の取り組み 第三者意見 資料集 9 コープいしかわは、 「個人情報保護方針」 「個人情報保護 基本規程」に則り、個人情報の適切な管理に努めています。 2012 年度の個人情報の紛失は、いずれも寡少でしたが、 5件の紛失などが発生しました。更なる個人情報保護の視 点から個人情報漏洩の一因と考えられるパソコンにセキュ リティシステムを導入しており、外部との接続(USBメモ リー)にかかわる監視・警告のほか、ファイル操作などの 使用状況を把握し、万が一の漏洩が発生した場合の対応 が検証できるよう取り組みをすすめています。 重点リスクマネジメント コープいしかわは、部署のリスク抽出をもとに、事業などの遂行に重大な阻害を与える事件や事故を想定し、組織として 備えるため、重要と考えられる計12項目を重点リスクと位置づけ、低減対策を実施しました。 番号 項 目 1 業務管理 2 事件・事故 抽出された重点リスク内容 2012 年度の取り組み 安全衛生委員会の定期開催、リスクアセスメ ントの実 施、定 期健 康診断、生 活習慣 病健 診、安全管理者選任時研修の実施などに取り 組み、重大な労災発生は0件でした。 配送トラックでの人身事故の発生 役職員の運転中の不法行為(スピード違反、飲 酒運転、無免許運転、携帯使用で運転して事 故、犯罪) 安全運転委員会の定期開催、後進回数・距離 減少キャンペーン、内部免許制度の認定試験制 度の充実に取り組み、事故は前年比 64%、違 反は前年比 47%と削減することができました。 3 自然災害 コープいしかわBCP策定プロジェクトを設置 大地震発生による事業の障害、事業所被害、 し、地震津波危機管理マニュアルの改訂とBC 人命被害の発生 P計画を構築、また宅配・店舗・福祉・共済に かかわる初動手順を策定しました。 4 業務管理 商品の汚損・異物混入、破損事故による信頼 低下 情報管理 一般教育、管理職教育の実施のほか、セキュ 書類・情報の保管・処分ルール不徹底による、 リティシステムにより随時の監視を実施しまし 個人情報、機密情報の漏洩、紛失 たが、軽微な個人情報の漏洩や紛失が5件発 生しました。 アレルゲンの誤 表 示、表 示もれ(PB、NB) 、 JAS法や食品衛生法に基づく商品の原材料や 添加物等表示に違反、食品の放射性物質の基 準値を超える商品や残留農薬ポジティブ制度 に基づく逸脱品が供給された場合など 作業手順の厳守、仕分け事前点検の厳守や確 認、作業者の服装管理や私物管理の徹底を実 施しました。 店舗の表示点検、商品検査、店舗仕様書、肥 培管理表、冠商品の原料点検を随時実施しま したが、表示基準違反 3 品、アレルギ-表示 ミス 1 品、不使用添加物の使用 2 品が発生し ました。 (いずれも組合員に報告、ないし回収 済みです) 法令違反 8 法令違反 共済商品の説明不足によるトラブル発生、信 頼低下 共済募集人の更新研修、委託社員への学習な どを実施しました。複数回お電話したことによ る苦情が 1 件発生しました。 9 業務管理 組合員の声・お問い合わせ説明不足などによ る組合員とのトラブル発生、信頼低下によるト ラブル発生、信頼低下 CRMシステム ( 組合員受付情報画面 ) に過去 の対応履歴を付加し、信頼低下による不満足 対策を実施しました。 10 業務管理 温度管理不備による品質劣化で不適合商品発 生 食品衛生知識の学習や、マニュアルの習熟を 実施しました。 11 自然災害 デイサービスでの感染症発生による、二次感 染の発生 感 染 症についての理解を深め、予防・防止・ 影響の低減策を実施するためのマニュアルを 見直し、学習と徹底を図りました。 12 自然災害 停電発生・電力制限による事業の障害 施設の耐震調査、自家発電の設置、事業所へ のガス電源の導入計画などを策定し、停電リス ク回避にむけて取り組みをすすめました。 人事考課によるサービス残業の自己・上司評 サービス残業に対する労基署からの是正勧告 価や、コンプライアンス一般職・管理職教育を (残業代不払い)36 協定違 反の労基署摘発、 実施しましたが、一部で残業超過、ならびに マスコミ公表 協定書締結漏れがありました。 資料集 7 第三者意見 不適合品供給 環境報告 6 社会活動報告 5 組織体制と運営 重大な、または多くの労災事故の発生 事業活動 ●2012年度の重点リスク 10 Ⅵ 社会活動報告 雇用や人材の活用 多様な人材の活用 雇用の状況 事業活動 一人ひとりのライフスタイルの多様化に伴い働き方を選 択できるように、正規職員・時間給職員ともに多様な雇 用形態を設けています。また、正規・時間給職員を問わ ず高い意欲と能力のある職員が積極的に活躍できる人事 諸制度を構築しています。 雇用の種類 レギュラー正規職員 定時職員 正規職員 メイト職員 店舗シフター職員 夕食宅配職員 アルバイター職員 店舗アルバイター職員 配送契約職員 店舗契約職員 エリア正規職員 福祉正規職員 キャリア職員 シフター職員 シニア職員 エルダー職員 嘱託職員 ホームヘルパー職員 契約職員 福祉契約職員 入協・退職状況(2012年 3月11日〜2013年 3月10日) 雇用区分 正規職員 契約・嘱託職員 時間給職員 計 2 10 60 72 3 4 57 64 ( )内は継続雇用 正規職員数(2013年 3月10日現在) (人) 60 54 50 組織体制と運営 =男性 =女性 44 40 職員満足度調査の実施 退職者内訳 自己都合 定年退職 契約満了 退職 0 0 3 0 0 4 5(5) 11 41 5(5) 11 48 入協者数 退職者数 30 2005 年から 2 年ごとに職員満足度調査を実施してい ます。職員満足の向上は職員の業務に対する意欲、生産 性の向上と結びついており、組合員満足を高めるために は職員満足の向上は重要との考えから、職員の意欲の推 移、満足・不満足要因の変化、施策の有効性等を検証す るために実施しています。次回は 2013年度に実施し、今 後の職員満足の向上に活かしていきます。 社会活動報告 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス) 環境報告 第3期事業主行動計画(2012 ~ 2014 年度)をもとに、 職員が仕事と家庭の両立に取り組むために、残業時間削 減対策の強化や育児休業制度の充実化をすすめてきまし た。また、2012年11月に「次世代育成支援対策推進法」 認定マーク(くるみんマーク)を 2009 年度に引き続き、 2 期連続して取得しました。2013 年 1 月には石川県知事 より「いしかわ男女共同参画推進宣言企業」の認定を受 けました。 25 20 10 0 6 8 4 22〜29 5 30〜39 1 50〜59 (歳) 40〜49 契約・嘱託 職員数(2013年 3月10日現在) (人) 10 6 5 0 8 7 4 22〜29 =男性 =女性 6 1 30〜39 0 40〜49 (人) 100 92 80 =男性 =女性 74 60 45 40 0 4 15 22〜29 24 4 3 30〜39 40〜49 5 2 50〜59 男性 女性 合計 第三者意見 障がい者雇用率の推移(各年度 6 月 1 日現在) 年度 2010 2011 2012 資料集 ICL(株) 法定雇用人数 雇用人数 雇用率(%) 法定雇用人数 雇用人数 雇用率(%) 4 3 1.2 1 9 11.1 ※短時間労働者は0.5人で計算します。 11 129 18 147 管理職 1 70〜79(歳) 監督職 22 1 23 22 2 24 ※役員を除く(2013年 3月10日現在) 障がい者雇用は、コープいしかわは法定雇用人数 5 名 に対し 5.5 名、子会社 ICL(株)は法定雇用人数 1 名に対 し8名と上回っています。 コープいしかわ 正規職員 0 60〜69 2012年度 管理・監督職の男女別人数 障がい者雇用 0 60〜69 (歳) 時間給 職員数(2013年 3月10日現在) 20 くるみんマーク 1 0 50〜59 5 5 1.7 2 9 7.3 5 5.5 1.7 1 8 9.0 労働組合との関係 労働者の権利を守り、また事業を発展させていくため のパートナーとして労働組合との関係を重視しています。 具体的には労使交渉以外にも経営協議会などの委員会に 参加して協議をすすめています。労働組合員数は159 名・ 組織率31.2%です。 (13年3月現在) 労働組合が参画している委員会 経営協議会 人事諸制度運用委員会 賞罰委員会 職場懇談会 中央安全衛生委員会 互助会役員会 職場安全衛生委員会 人事教育制度・労働安全衛生の取り組み 人事・教育制度の考え方 コープいしかわの理念・ビジョンの実現を果たすには、組合員・地域社会から信頼され続ける職員組織であること が大切です。その信頼に応えていくために各人の職務能力を達成するための教育体系を設けています。 ●職員の公正妥当な処遇制度の運用 ●組合員のくらしに貢献する職員の育成 共通 階層別教育 入協時研修 なかまづくり・共済 必須研修 フォロー研修 一般層 昇格者研修 人事考課者訓練 新任管理監督職研修 中間指導層 コンプライアンス研修 コープいしかわカレッジ マネジメント基礎研修 メンタルヘルス研修 アメリカ流通視察セミナー CSR・EMS 認知症サポーター養成講座 歩行ラリー研修 協同組合年教育 人事考課者訓練 新任管理監督職研修 管理職研修 役割グレード研修 アメリカ流通視察セミナー 社会活動報告 管理職 専門職 組織体制と運営 「組合員のくらしに貢献する」ことを基本的な考え方とし て、階層別の教育体系を展開しています。また、新たに全 職員を対象とした「ものの見方、考え方」について学ぶ「歩 行ラリー研修」の取り組みを始めました。教育研修につい ては、研修参加者数がのべ 286名、総研修時間は449 時 間でした。日本生協連などの通信教育については、受講者 がのべ 119名でした。引き続き、次世代を担う経営幹部職 員の育成や、各分野・事業で専門能力を発揮できる人材育 成に取り組みます。 階層 事業活動 職員の能力を把握し、評価などのため、能力主義と成 果主義からなる人事制度を運用しています。また、 「自己 申告書」による希望職種の申告とキャリア育成支援に取り 組んでいます。 2012 年度教育体系 レギュラー正規・正規・エリア正規・福祉正規職員版 歩行ラリー研修 安全安心な職場づくり ●互助会制度 職員の安全確保と災害の防止などのため、労使で構 成する安全衛生委員会を開催しています。中央安全衛生 委員会(産業医参加)では、リスクアセスメントや残業 時間抑制に取り組んでいます。コープいしかわグループの 2012 年度の労働災害発生件数は 14 件となり、昨年より も 1 件減少し、労働災害による損失日数は延べ 3 日とな りました。 役職員の相互扶助および福利厚生を目的として、結婚・ 出産・資格取得の祝金や慰労金の支給、育児補助金、生 活援護見舞金、サークル活動補助などを行いました。ま た、親睦を深めるために、ボウリング大会や各事業所単 位での旅行、ワンデイボランティア活動、クリーン活動を 実施しました。事業所単位の旅行以外に全体企画として、 東北支援のための会津若松旅行を実施しました。 労働災害発生状況 年度 コープいしかわ ICL(株) 合 計 (単位:件) 2010 8 4 12 2011 15 0 15 2012 14 0 14 第三者意見 ●安全衛生委員会 環境報告 職員が、安全に安心して働ける職場環境を実現するために、安全衛生の取り組みを実施しています。 ●健康診断・健康づくり 資料集 職員の健康づくり支援として、法定定期健康診断、日 生協健保組合の生活習慣病予防健診などを実施しまし た。また、健康づくりの取り組みとして日生協健保組合の 「健康づくり月間」 「Web de ウォークラリー」 への参加や、 「利家とまつ 金沢城リレーマラソン」への参加補助、ソフ トバレーボール大会などを実施しました。 クリーン活動 12 Ⅵ 社会活動報告 安全運転の取り組み 人命尊重を第一にする考えに基づき、安全運転活動に取り組んでいます。 事業活動 ●安全運転にむけた管理体制づくり ●デジタルタコグラフ※※の活用 職員が安全運転を徹底するために安全運転委員会、安 全運転トレーナー会議を設置し、事故分析、共有化など を通して、事故などの削減に取り組んでいます。2012 年 度は昨年より減少はしましたが、引き続き後進事故(今年 12件、 前年 17件)が発生し 27件の事故件数(前年 42件) となりました。 配送車両にはデジタルタコグラフを装着しています。こ のデジタルタコグラフは、トラックの後進回数や距離、平 均速度など自動的にデータ化します。このデータをもとに、 配送担当者の安全運転の教育・指導を行っています。 一人ひとりの安全運転技術の向上のため、内部免許制 度を実施しています。この制度により、安全運転に対す る個別指導の充実化がはかられ、全体の安全運転意識の 向上につながっています。 安全運転分析 組織体制と運営 ●内部免許制度※ 最高速度(一般) 速度オーバー時間 (高速) 最高速度 (高速) 平均速度 (一般) 速度オーバー 時間(一般) 平均速度 (高速) 連続走行時間 急発進・急加速・ 急減速回数 急発進・急加速・急減速 経済運転分析 エンジン回転 オーバー回数 (高速) アイドリング時間 速度オーバー 時間(一般) エンジン回転 オーバー回数 (一般) 社会活動報告 エンジン回転 オーバー時間 (高速) 速度オーバー 時間(高速) エンジン回転 オーバー時間(一般) ●安全運転表彰制度と賞罰件数 環境報告 訓練コース 安全運転を励行し、安全運転に優れた事業所には表彰 制度を設けて表彰しています。2012 年度の団体表彰は 30 件(前年 24 件)となりました。懲戒処分の発生件数 は0件(前年1件)でした。引き続き、事例をもとにした 安全運転教育を実施します。 事故違反件数の推移 (件) 100 60 40 20 第三者意見 資料集 13 0 19 32 2010 15 42 2011 =違反 =事故 7 27 2012 (年度) 訓練の様子 ※内部免許制度:知識や実技の試験を実施し、配送に適した運転能力を持つ者に独自の 免許を与える制度 ※※デジタルタコグラフ:運行中の急な加速や減速、速度オーバーなど乱暴な運転をすると音声やブザーで警告して 安全運転を促すほか、速度履歴を記録する装置 危機管理対応能力の向上 コープいしかわは地震等の大規模災害の発生への日常的な備えと、発生時には地域での重 要な役割を担えるような体制づくりをすすめています。 発災時には、いち早く被害の拡大を軽減し、被災者支 援の活動を行うほか、平時の防災意識の啓発、自助・共 助活動の訓練を実施することを目的として、コープいしか わにおいても、2012 年度に2名が「防災士」の資格取得 を行っています。 ●災害時における支援協力に関する協定 ●石川県生協連 震災学習会に参加 災害時や災害発生のおそれがあるときに、より迅速な 対応を行うこと、また、物資支援のみならず、平時の「防災・ 減災」にかかわる学習や訓練などへの参加協力について、 県内 9 つの自治体と「災害時における支援協力に関する 協定」を締結しました。 石川県生協連を中心とした会員生協間の連携・協力体 制の構築をすすめることを目的に、2013 年 2 月に、み やぎ生協の担当者をお迎えして、東日本大震災対応の教 訓とみやぎ生協の BCP について学習しました。参加者は 30名(うちコープいしかわ理事・職員 15名)です。 輪島市で行われた締結式 震災学習会で行われたクロスロードゲーム 社会活動報告 大規模災害が発生したときに備え、被害想定、事業の 復旧にかかわる優先順位の決定、目標復旧時間などを定 め、平時からの準備を行います。コープいしかわでは、行 政への応急物資提供、宅配事業、店舗事業、福祉事業を 並列に、第一順位として、防災備品や自家発電装置の配 置を行い、早急な事業回復をはかります。 組織体制と運営 ●防災士※の資格取得 事業活動 ●コープいしかわ事業継続計画(BCP)の策定 災害時における支援協力に関する協定 締結自治体 能登町 志賀町 七尾市 石川県の防災総合訓練に、石川県生協連の会員生協と して毎年参加しています。今回の防災総合訓練は、2012 年 9 月2日午前8時30分頃、石川県輪島沖を震源とする マグニチュード7. 0の地震が発生したという設定で行われ ました。コープいしかわは、 「救援物資陸上輸送訓練」に 職員3名と配送車両1台が参加しました。 環境報告 ●平成24年度 石川県・防災総合訓練に参加 輪島市 かほく市 野々市市 第三者意見 金沢市※ 宝達志水町 津幡町 小松市 白山市※ ※石川県、金沢市、白山市 については、石川県生 協連が協定を締結 ※防災士:社会の様々な場で「減災と社会の防災力向上」のための活動が期待され、かつ、そのために 十分な意識・知識・技能を有するものとして、NPO法人日本防災士機構が認定する資格 資料集 訓練に参加した配送車両 14 Ⅵ 社会活動報告 東日本大震災復興支援活動 2011年 3 月11日に発生した東日本大震災により、大きな被害を受けた岩手県陸前高田市へボ ランティアバスを 5 回運行し、のべ 100 名がボランティア活動に参加しました。現地では、被災さ れた方々に寄り添い、支える活動を継続しました。活動の実施にあたっては「被災地ボランティア 活動支援金」への協力を呼びかけました。 事業活動 ボランティア活動 復興に向け、がれきの撤去作業やグランドづくりのための釘やガラス片拾いなどの作業の他に、仮設住宅での支援活動 を昨年から継続して実施しました。また、県内の地域での防災力向上を目指して、現地のボランティアガイドより震災当 時の津波が襲う様子、避難後の生活や現状の問題点などについて解説いただきました。 ●足湯による傾聴活動 ●炊き出し ●工作教室 ●生活用品の提供 ●ガイドの様子 組織体制と運営 ●がれきの撤去作業 社会活動報告 ボランティアバス参加職員の声 コールセンター 竹田桂子 環境報告 第三者意見 5月19日~21日 私自身2度目の訪問となりましたが、前回足湯をさせ ていただいた方が顔を覚えていてくださったことにとて も感動しました。 久しぶりに訪れた身内を迎えるように「最近こんなこ とがあった」 「何か(料理)を作ってもってこようか?」な ど金沢から来た私たちを労うお言葉をたくさんいただき ました。 以前から明るくやさしい広田のみなさんでしたが、前 向きに進む力強い姿に改めて感動するとともに私のほう が元気を貰い、学ぶ機会となりました。 のとセンター 湊大介 7月13日~15日 草刈では、ほぼがれきが無い状態の中で子ども用の箸 などが地面の中に埋もれていました。そういった生活が 見えるものが出てくると、なんとも言えない悲しい気持 ちになりました。そんな中で炊き出しに参加した子ども たちの笑顔がとても印象的で、逆に元気をもらったよう に思います。 できることは限られますが、今後も多くのいろいろな 方が参加し、どのような形でも力になれるよう、気持ち と姿勢を忘れないよう継続的に参加できればと思いま す。是非、また参加したいと思います。 被災地での就労支援活動 被災地のがれきで作られたキーホルダーや手芸品の販売を通して就労支援に取り組みました。これまでにガレキーホル ダー 2,000点、缶バッジ 1,600点、手芸品約 800 点を販売しました。 資料集 15 缶バッジ 手芸品(まるぐっず) 手芸品の販売風景 募金活動 コープいしかわの被災地での支 援活動を支える 「被災地ボランティ ア活動支援金」には約 60 万円が 寄せられました。 (グッズ販売収益 を含む) 11 月に珠洲市で開催したコー プフェスタでは仮設住宅集会所に クリスマスプレゼントを届けるた めの募金に 2,595 円が寄せられ、 当日のグッズ販売収益 4,243 円と 合わせた 6,838 円をクリスマスプ レゼント贈呈の一部として使用し ました。 事業活動 福島の子どもの遠隔地などでの 保養や学校図書館へ本を贈ること を目的として、日本生協連の呼び かけに応じて「つながろう COOP アクションくらし応援募金」に取り 組みました。 約 90 万円の募金をお預かりし、 日本生協連を通して支援団体に送 金しました。 陸前高田市児童招待企画 ●陶芸絵付け体験 ●いしかわ動物園見学 組織体制と運営 コープいしかわが支援活動を続ける陸前高田市の小学校 5 ~ 6 年生児童を対象に、食育活動や体験活動を通して県内 の児童や組合員との交流をはかりました。陸前高田市からは男女合計19名を石川県に招待し、県内からは児童23名、組 合員ボランティア 15名が迎えました。 食育活動としてとうもろこし狩りや和菓子づくりを実施し、工芸体験として陶芸絵付け体験を行いました。その他に金 沢21世紀美術館やいしかわ動物園の見学も実施し、夏休みの思い出づくりに協力しました。 参加児童の感想文 菅野 美月 さん (陸前高田市・5年生) 環境報告 陸前高田市長と懇談 社会活動報告 たくさんの友達も作れたし、と ても楽しかったです。私はこの思 い出も今までのことも心の奥にし まって決して忘れません。全国の みんなにお礼も言いたいし私たち が今なにをするべきか、しっかり 考えたいです。 5月に戸羽陸前高田市長を同市の仮庁舎に訪ねまし た。コープいしかわのこの間の取り組みについて報告を行 い、復興に向け山積する課題について懇談しました。 また、3月発行の機関紙「とらいあんぐる」に戸羽市長 から組合員に向けたメッセージを掲載しました。 第三者意見 戸羽 陸前高田市長(中央)と懇談 2013年度の活動予定 コープいしかわは、困難な生活を強いられている人たちに寄り添い、つながって、息の長い支援を継続して行っていきます。 ●福島の子どもが石川県で保養で きる企画に取り組みます。 ●組合員親子による被災地視察ツ アーを実施します。 資料集 ●ボランティアバスの運行を継続し ます。 (計5便を予定) 16 Ⅵ 社会活動報告 災害への主な支援活動とユニセフ支援 国内災害への支援活動 ●九州北部豪雨 事業活動 7月上旬の九州北部における記録的な豪雨は、大分県、 熊本県、福岡県を中心に大きな被害をもたらしました。 この被害に対して『九州北部豪雨募金』を設置し、募金 活動を実施しました。募金額 112,152 円は日本生協連を 通して、日本赤十字社県支部、県共同募金会より各県へ 送金が行われました。 国際協力に携わる団体への支援活動 ●ユニセフ支援活動 組織体制と運営 石川県ユニセフ協会の設立に向けて支援を行い 11月 8 日に設立となりました。県協会との連携した行事として、 日本ユニセフ協会が実施している『第34回ユニセフ ハン ド ・ イン ・ ハンド募金』に参加しました。その他、グルー プ活動としてコープたまぼこ店内で実施した『ユニセフカ レンダー募金』や OCR 募金などを実施し 384,079 円の 募金を日本ユニセフ協会へ送金を行いました。 平和を推進する活動 コープいしかわの平和活動は、当生協の理念や日本生 協連「創立宣言」 (平和とよりよい生活こそ生活協同組合 の理念である)をもとに取り組みをすすめています。 ●日本生協連「ピースアクション」への参加 8 月 4 日~ 6 日に広島市で開催された「2012 ピースア クション in ヒロシマ」に 12 名(事務局 1 名含む)が参加 しました。組合員から寄せられた 2 万 7 千羽の千羽鶴を 献納した他、原爆碑めぐり、被爆の証言会、虹のひろば などを通して被爆の実相に触れ、平和、核兵器廃絶への 思いを新たにしました。 3 月には沖縄県で開催された「第 30 回沖縄戦跡・基地 めぐり」に 4 名が参加し、沖縄戦の実相や米軍基地問題 を学びました。 社会活動報告 ピースアクション in ヒロシマ ●反核・平和おりづる市民のつどいへの参加 環境報告 ハンド・イン・ハンド(コープたまぼこ店頭にて) 7 月 22 日に金沢市の卯辰山にて開催された「反核・平 和おりづる市民のつどい」 (おりづる市民のつどい実行委 員会主催)に、組合員、役職員 59名が参加しました。 ● NGO ハンガー・フリーワールドとの連携 家庭に眠っている書き損じハガキや商品券などを現金 化し途上国の支援を行う、NGO ハンガー ・フリー ・ ワー ルドと連携して 2012 年 2 月から 5 月までの取り組みを行 い、組合員914名の協力で 1,295,828円を寄託しました。 第三者意見 資料集 17 参加者が千羽鶴を献納 地域社会と協同した取り組み ●コープフェスタ 2012 in ラポルトすず ●「くらし助け合いの会」の活動 11月 11日、ラポルトすずにてコープフェスタを開催し、 約 4,000名の来場をいただき、 事業や活動を地域にアピー ルすることができました。 コープいしかわには、ちょっとした困りごと(食事作り、 掃除、産前・産後のお手伝い、留守時のペットのお世 話など)を組合員同士が助け合う「くらし助け合いの会」 があります。2012 年度の会員数は 240 名、活動時間は 971.5 時間となりました。 事業活動 活動日数の推移 (日) 800 700 691 686 706 2010 2011 2012 600 0 大盛況だったコープフェスタ 住み慣れた地域で住民の方が安心して暮らし続けるこ とができることを目的に、生協の宅配業務中に、異変な どを察知した場合、速やかに自治体などに連絡を行う体 制を定めた「地域貢献みまもり事業に関する協定」を輪島 市と県内で初めて締結しました。 ●お買い物袋(マイバッグ)持参の活動 2012 年 4 月に、組合員が自主的に運営する任意団体 「コープおたがいさま南加賀」が設立され、くらし助け合 いの会の南加賀地域の活動を移行しました。登録メンバー 数は148名、活動時間は1,000.5時間となりました。コー プいしかわはこの活動を支援しています。 ●子育て支援活動 子育て応援情報誌「みんないい子だよ」は子育ママの悩 みに答えたり「おすすめの遊び場」 「おすすめの絵本・育 児のグッズ」 「子育ての笑い話やトホホ話」など誌面上で 共有・交流する情報誌です。3ヶ月に一度、配送時に登録 (無料)していただいた組合員にお届けしています。また、 子育て支援行事を7企画開催し、参加者満足度の平均が 98%と高い結果となりました。 開催日 7月29日 9月4日 10月27日 11月6日 レジ袋収益金贈呈式 18 歳未満の子どもを 3 人以上持つ家庭に発行される、 石川県プレミアム・パスポートを保有する組合員を対象 (登録要)に、宅配(班・コープ宅配)での利用ポイントが 3 倍になる取り組みを行いました。2012 年度登録者は 4,327 名(昨年度比 116%)となりました。 2月3日 読み聞かせ&流しそうめん (能登地域) ひとはみんないっしょだよ ~発達障がい学習会~ 子どもに多い病気 (症状)の手当て学習会 (日本赤十字社・コープ共済連協力企画) 子どもの救急時の対応学習会 (日本赤十字社・コープ共済連協力企画) パパと一緒に陶器のお雛様の絵付け体験! ママはゆったり心のデトックス! 62名 36名 22名 10名 21名 20名 29名 第三者意見 ●プレミアム・パスポート事業への参加 11月22日 読み聞かせ&流しそうめん (石川東地域) 参加人数 環境報告 6月24日 行事名 パパと作ろ!キャラクター巻き寿司! ママはヨーガでリフレッシュ! 社会活動報告 コープいしかわでは、環境に配慮したくらしの見直しな どのきっかけとして、お買い物袋持参運動に長年取り組ん できました。2010 年 6 月に石川県・金沢市とレジ袋有料 化にむけた協定を締結し、マイバッグ持参率の向上の取 り組みとして、マイバッグ持参の呼びかけに取り組んだ結 果、平均持参率は県内で最も高い 91.4%(前年 91.5%) でした。また、 レジ袋の収益金の半分である16,536 円を、 いしかわ環境パートナーシップ県民会議に寄付しました。 ●「コープおたがいさま南加賀」への支援 組織体制と運営 ●地域貢献みまもり事業に関する協定 (年度) 資料集 お雛様の絵付け体験 18 Ⅵ 社会活動報告 コープいしかわ社会貢献基金の取り組み コープいしかわでは2010年に創立10周年を記念して社会貢献基金を創設しました。2012 年度は 2 月 28 日に第 3 回社会貢献基金目録贈呈式を執り行い、5団体に 20 万円ずつ、合計 100 万円を助成しました。 これまでの累計では 17団体に総額 272万 7 千円の助成を実施しています。 事業活動 第3回(2012年)社会貢献基金助成団体一覧 団体名 会員数、設立年 NPO法人 あかりプロジェクト 組織体制と運営 41 名、2012年 NPO法人 あらはん 14 名、2006年 社会活動報告 子ども夢フォーラム 45 名、1999年 環境報告 日常生活支援 サポートハウス 8 名、2002年 まるやま組 40 名、2012年 (50 音順) 団体活動内容 助成内容 iphone アプリ『摂食障害あいうえお辞典』の小冊子を、1,200 部制作し出版。全国の書店に配置するとともに、つながりのある 全国の医療機関や図書館など、あわせて 100件程度に献本を行い、 必要としている周辺関係者や本人・家族に普及します。 校正・レイアウト・ 印刷・製本などの 出版費用 子育てコンビニとして空きパチンコ店を活用して展開されてい る、各種事業を複合した施設で、子どもたちだけでなくボランティ アなどで関わる中高生や青少年、ひとり暮らしの高齢者をも対象 に、現行制度にない夜の学童保育支援を行っています。あわせて 自立支援 (里親) 少人数ホームの施設関係者も取り込んでの 「薪炊き、 朝がゆの会」と称しての早寝早起き朝ご飯の基本的生活習慣の構 築を目的とした活動を実施します。 食料費、燃料代、 調理用薪ストーブ 購入費用 県内に住む大人に対し、研修の情報を広く告知し、子ども専用 電話「チャイルドライン・いしかわ」の新規受け手を養成するための 研修を行います。研修は、 「チャイルドラインについて」 「子どもの 理解とかかわりについて」 「児童相談所の活動と子どもの状況につ いて」 「子どもの性について」 「聴くためのワーク」など、子どもを 理解するための内容を学びあいます。 講師料 第三者意見 発達障がい当事者と学校関係者、支援者、各関係機関の方を対 象にしての講義を開催。1講義の受講者は、20 名までとして発達 障がいへの理解とサポーター養成を目的とします。また、講座の 中に、発達障がい当事者会「イイトコサガシ」のみなさんを東京よ り招いて、当事者による発達障がい理解の為のワークショップを開 催します。 講師料、交通費、 資料印刷代など 地域内外の子どもやその親世代に対し、里山の人と自然の共生 するライフスタイルを伝える道具として、 『まるやま本草』を 2000 冊作成する。まるやまでの自然体験活動をする際、この『まるやま 本草』を活用して歩くことで、季節に何の花が咲き、どんな生きも のが田んぼや山に見られ、その頃にはどのような農作業をしている かを示す。 印刷費、調査費用、 印刷代など 目録贈呈式には助成団体の代表者が参列し、当生協理 事と交流を深めました。 今後各団体との連携が地域で進んでいくことが期待さ れます。 資料集 助成団体の代表者のみなさんと長谷川理事長 19 Ⅶ 環境報告 環境マネジメントシステム 考え方・環境方針・推進体制・環境教育 コープいしかわの環境方針 事業活動 コープいしかわは、4 つの基本方針(①環境負荷の少ない事業活動、②環境に配慮した商品の供給、③環境問題 の自覚と行動、④組合員や地域社会等との協同)からなる環境方針を策定(専務理事決定)し、環境保全活動の継 続的改善に努めています。 理念 コープいしかわは、 「ひとと自然を大切にし、人間らしい豊かなくらしと持続可能な社会を、協同して創ります」 を理念としています。わたしたちは、次に掲げる環境方針に沿って活動をすすめ、その実現を目指します。 コープいしかわは、以下の方針を実践し、環境負荷の軽減と汚染の予防、地球温暖化防止、持続可能な社 会の創造に取り組みます。環境マネジメントにおいては、自主的に目的・目標を設定して取組み、また定期的 に見直しを行うことでシステムの継続的改善に努めます。環境関連の法令、条例及び受け入れを決めた協定等 の要求事項を順守します。 組織体制と運営 環境方針 (環境負荷の少ない事業活動) (環境に配慮した商品) 2. コープ北陸事業連合等と連携し、原材料、生産、流通、廃棄の面において環境に配慮した商品を組合員に 提供します。 社会活動報告 1. 事業活動にあたっては省資源・省エネルギー・廃棄物の発生の抑制とリサイクルに努めます。とくに業務車 輌の運行にあたっては、車種の選択、効率的な事業活動、エコドライブの推進等に取組み、環境負荷の 低減に努めます。 (職員の自覚と行動) (組合員活動および社会的活動) 環境報告 3. 職員一人ひとりは、今日における環境問題の重要性を自覚し、日常業務において環境への配慮を意識して 行動します。 4. 環境保全に関する広報を行ない、組合員による環境保全活動を推進します。また地域社会と協同のもとに 持続可能な社会づくりに貢献していきます。 この方針は内外に公表します。 生活協同組合コープいしかわ 専務理事 大谷 学 第三者意見 2000 年 9 月 20 日 制定 2012 年 6 月 26 日 改定 資料集 20 Ⅶ 環境報告 ISO 14001の認証更新 事業活動 コープいしかわでは、2001年 2 月に環境ISO 14001 の認証を取得し、毎年審査機関の審査を経ることで、より 充実した環境保全活動となるよう取り組んできました。2007 年度には、子会社の(有)協同サービス石川を組織編 入しました。今回 2012年度の更新審査でも、総合評価として12年連続の「管理向上」の判定となりました。 環境マネジメントの推進体制 組織体制と運営 コープいしかわにて、環境マネジメントにお ける推進の重要な役割を担うのは、専務理事 が出席するマネジャー会議となります。環境 目標などの進捗状況の共有化や審議などに取 り組んでいます。日常的な推進にあたっては、 専務理事の指名の下に、環境管理活動を全般 に統括する責任者として「環境管理責任者」が 任命されています。 環境管理体制図 専務理事 指定機関会議 内部環境監査員 環境管理責任者 環境管理事務局 各部署 社会活動報告 職員の環境教育 コープいしかわでは、環境方針の推進には職員の環境意識啓発が重要であると考え、職員の環境教育の充実化に 努めています。2012 年度も、 コープみんなでエコ!2012(日本生協連パンフ)などを使用して環境意識の向上につな げる取り組みや、コープいしかわとして、職員が取り組むべきことなどについて教育を行いました。 【主な環境教育の内容】 ■新入職員への環境教育(3月〜随時) 環境報告 新たに入協した正規職員に対して、研修項目に「環境 教育」を設定しています。 ■管理職研修(5月〜6月) 環境マネジメントを推進する管理職にマネジメントシス テム及び法規制などの内容の理解を深めることを目的 として、研修を実施しました。 ■全職員への環境教育(7月〜順次) 第三者意見 資料集 21 部署ごとに、環境方針、環境目的・目標、環境問題の 重要性などについて学習しました。 ■内部環境監査委員研修(7 月) 環境マニュアル及び規程、手順などの文書類が 14001 規 格の要求事項に適合しているかなどの検証を目的として、 実施しています。 ■部内報等による広報 環境マネジメントに関わる取り組み状況や目標の進捗 状況について、社内広報やメールなどを活用し周知に 努めました。 環境マネジメントシステム 2012年度の環境目標と実績 コープいしかわでは、毎年3ケ年計画を立てて取り組みを行っています。単年度ごとに目標の評価を行い、次年度 の見直しにつなげています。2012 年度は以下の 9 個の環境目標を立てて、環境マネジメントに取り組み、合計 6 項 目で年度計画を達成することが出来ました。2013年度は 9 つの目標とし、取り組みをすすめます。 2012年度 環境目標 数値目標と実績 2013年度 評価 環境目標 主な取り組み ○ 配送車両の 軽油使用量 温暖化防止の観点からセン ター全体で引き続き「軽 油 使用量抑制」を目標 2 電気使用量の抑制 目標 4,319,651 kwh 実績 4,132,317 kwh 目標比:95.7%となり、抑制ができました。 ○ 電気使用量の 抑制 省エネ・温暖化防止の観点 からも引き続き「電気使用 量の抑制」を目標 × 廃棄物排出量の 抑制 廃棄物処理法の厳格化の 視 点からも廃 棄 物の削減 は重要な課題となります。 その観点から引き続き「廃 棄物排出量抑制」を目標 × 買い物袋持参率 向上 温暖化防止などの観点から 社会的な要請事項となりま すので、引き続き「買い物持 参率」を目標 環境企画の 提案・企画・運営 ○ 6 コープの森づくり等への 環境活動参加 職員の環境保全活動への参加人数 目標 30 名 実績 32 名 目標比:106.7%となりました。 ○ 職員のコープの森づくりな どへの環境活動参加 ○ 環境に配慮した 商品の普及 地場産品の普及により輸送 にかかわるCO 2 削減が期 待されるほか、地域経済の 活性化につながります。そ の観点から引き続き「じわ もん商品の普及(じわもー る) (利用点数) 」を目標 車両燃費の向上 エコドライブ優良推進事業所 として引き続き「車両燃費の 向上」 (1 リッター当りの走行 距離)を目標 地球温暖化防止 2020 年までの温暖化ガス 長 期 削減 計画に従い、引 き続き、CO2 発生量の抑 制を目標 7 8 9 環境に配慮した商品の普及 「じわもーる」の利用点数 車両燃費の向上 地球温暖化防止 目標 1,942,000 点 実績 2,172,933 点 目標比:111.9%となり、伸張しています。 目標 6.80㎞/ℓ 実績 6.55㎞/ℓ 目標比:96.3%となり達成できませんでした。 × 11-1 月の冬場3ヶ月間の平均気温が平年値か ら比べて△ 1.1℃ ( 金沢・気象庁 ) 低下したこ とも影響し、燃費抑制できませんでした。 目標 2,594,965 kg 実績 2,481,529 kg (電気の CO2 換算係数は 環境省ガイドラインの 0.378 としています) 目標比:95.6%となり排出量を抑制できました。 ○ エ ネ ル ギ ー 政 策 の 転 換、 節 電 な どの 社 会 的 関 心、 地 域 環境保全活動、環境 教育の観点から「里山里海 や組合員の環境保全活動 環境企画の提案・ への参加 ( 人数 )」を目標 企画・運営 資料集 5 組合員の省エネ活動などの参加人数 目標 30 名 実績 73 名 目標比:243.3%となり、大きく参加人数が 伸びました。 4 第三者意見 買い物袋持参率向上 目標 持参率 92.2% 実績 持参率 91.4% 目標比:99.1%となり、向上しませんでした。 3 環境報告 廃棄物排出量の抑制 目標 70,054 kg 実績 78,182 kg 目標比:111.6%と増加し、達成できません でした。 一部突発的な廃棄が発生したことや、店舗に おいて 11 月以降供給対策によるロス、廃棄 などが増加し、廃棄ロス分の増加を考慮で きていませんでした。 社会活動報告 目標 123,707ℓ 実績 118,512ℓ 目標比:95.8%と、抑制することがで きました。 組織体制と運営 1 配送車両の 軽油使用量の抑制 事業活動 No ※評価について、達成「〇」、未達成「×」としています。 ※表記にかかわる電気使用量の CO2 換算係数は、環境省ガイドラインの「0.382」です。次年度は 2013年 1 月に提出し た「長期削減計画」の改訂に伴い、2005年電気事業連実績である「0.423」に変更します 22 Ⅶ 環境報告 環境マネジメントシステム 内部環境監査・更新審査 内部環境監査の実施 環境マネジメントにおいて、システムが有効に機能しているかどうかを自己点検する「内部環境監査」は非常に重要 な役割を担っています。 事業活動 ●内部環境監査員の体制 ●内部環境監査の実施と結果 当生協の管理職からなる内部環境監査員 17 名と福井 県民生協から1名の有資格審査員を派遣いただき、あわ せて 18名の監査員が専務理事より選任されました。 内部環境監査は、8 月 27 日~ 10 月 8 日にかけて、コー プいしかわ、ICL(株)、 (有)協同サービス石川の全ての 事業所・部署で実施しました。今回の監査は延べ約 30 時 間かけて実施し、監査結果として 37件 (軽微な不適合2件、 観察・意見 35 件)の指摘事項が出されました。これらの 指摘事項は全て是正するための処置がとられました。 組織体制と運営 更新審査 社会活動報告 11月 28 日~ 30 日の 3 日間にわたって、ISO認証 登録機関の(株)日本環境認証機構による更新審査を受 審しました。 この1年間の進捗状況の点検を受けて、 コー プいしかわの環境マネジメントシステムが ISO14001※ の規格に適合し、継続的改善がすすんでいるかをチェッ クしていただき、 「管理向上」の判定となりました。 内部環境監査の指摘事項と対応例 観察事項 対応 環境報告 対象部署の環境側面シー トを訂正(あるなしの精査 の実施)し、影響評価を再 浄 化槽管理が、環境側面 度実施いたします。また、 抽出シートで抽出されてい 法的及びその他要求事項 る施設と抽出されていない による順 守 評 価では、 環 施 設 が あります。 通 常 時 手順 -4606( 浄 化 槽 管 理 か事故緊急時かを含めて、 手順)にて運用管理を行っ 整理することが必要です。 ていますので、事故緊急時 ではなく、通常時の管理と いたします。 更新審査の指摘事項と対応例 指摘事項 第三者意見 資料集 平成 23 年4月 1 日施行の 「改正廃棄物処理法」にか かわり、処 理 業 者の 処 理 困難が 発生し、委 託者に 通 知をうけた場合、委 託 者は(速やかに運搬処分の 状況を把握) ( 生活環境保 全上の支障の除去または 発生防止) (30 日以内に知 事に措置内容等報告書の 提出)が要求されています。 上記の特定がなされてい ませんでした。 第3者機関からのトップインタビュー 対応 次年度文書にて左記の具 体的事 実にかかわる特定 を行い、次年度 文 書にて 改訂いたします。 ヒアリングの様子 実施予定:2013 年 5 月 ※ ISO14001 の規格:ISO 国際標準化機構が環境マネジメントを規格化したもの 23 環境パフォーマンスの状況 地球温暖化防止にむけて ●CO2 にかかわる2005年からの変化 CO 2 排出量 05年度 07 年度 08 年度 (電気使用量を CO2 の排出量に換算する係数は、0.378 としています。) 09 年度 10 年度 11 年度 12 年度 12/11 比 12/05比 [kg] 6,03,091 604,703 589,281 570,592 615,753 637,187 557,128 87.4% 92.4% 宅配・個配 [kg] 1,015,099 948,523 933,856 933,619 994,812 964,839 898,994 93.2% 88.6% 物流・生産施設 [kg] 562,194 572,790 629,056 531,398 671,921 692,821 729,856 105.3% 129.8% 本部・他 427,147 423,919 399,750 413,710 334,461 295,551 88.4% 72.1% 合計 CO 2 排出量 [kg] 2,590,187 2,553,163 2,576,112 2,435,358 2,696,196 2,629,308 2,481,529 94.4% 95.8% [kg] 409,803 事業活動 店舗 特徴 組織体制と運営 ①店舗の 2011 年度の CO2 の増加は機器の老朽化によるものと考えられ、2012 年度のリニューアルにより大きく 改善(減少)しています。また、 物流施設ではコールドチェーンの強化を目的に改築しましたが、節電の取り組みや、 本部施設の冷暖房エネルギーの切り替えを行ったことで、全体として、前年に比べて 5.6%の CO2 排出量を抑 制することができました。 省資源・廃棄物削減・リサイクル推進の取り組み 05年度 電気 07年度 08年度 09年度 10年度 11年度 12 年度 [kwh] 3,501,467 3,650,511 3,680,601 3,470,111 3,964,945 4,143,435 4,132,317 12/11 比 12/05比 118.0% 44,954 43,456 38,578 43,859 52,112 29,185 9,825 33.7% 21.9% [L] ガソリン(生協車両) 37,818 40,921 39,285 36,325 45,192 51,602 57,742 111.9% 152.7% 軽油(生協車両) [L] 187,314 186,391 183,310 169,002 163,268 132,131 119,478 90.4% 63.8% 29,829 22,238 22,257 21,576 21,384 20,670 21,062 101.9% 70.6% 軽油(委託車両) [L] 160,319 133,692 156,805 144,471 156,149 147,956 149,516 101.1% 93.3% 15,208 11,095 11,682 14,531 16,549 3,234 19.5% 18.9% 灯油 LPG(生協車両) [L] LPG(事業所用) [m ] 3 17,142 特徴 ※ BDF 燃料:バイオディーゼル燃料 第三者意見 ①電気使用量では、夏場の電力抑制や省エネ機器の導入などによ り、当初想定量に比べて抑制されています。灯油ならびに事業 所用 LPG が 2012 年度に大きく減っているのは、本部(灯油) ならびに店舗(LPG)の空調システムをヒートポンプ方式から電 気に変更したためです。 ②生協車両の軽油使用量は、デジタルタコグラフや、エコドライ ブの推進、アイドリングストップ装置、BDF燃料などの導入によ り、継続して使用量が抑制されています。特に BDF については 7月に小型の給油施設を設置し、新たに7台 ( 累計 13 台 ) が運 行しています。 環境報告 99.7% [L] 社会活動報告 ●主なエネルギー使用量の変化 7 月に設置された BDF 給油施設 てんぷら油などの植物油の廃油を精製し、ディーゼル車の燃料として使用 ●廃棄物の削減の取り組み 78,089 11年度 67,873 12 年度 78,182 12/11 比 115.2% 資料集 10年度 最終処分廃棄物 [kg] ※廃棄物は店舗での食品残渣・ロス分が前年比117.4%となったことが大きく影響しました。 24 Ⅶ 環境報告 ●省資源・リサイクルの取り組み ① チラシ回収の取り組み 09年度 10 年度 11年度 12 年度 12/11 比 事業活動 チラシ配布重量 [kg] 2,386,784 2,487,300 2,716,904 2,772,895 102.1% チラシ回収量 [kg] 1,764,120 1,915870 2,151,960 2,285,790 106.2% 73.9% 77.0% 79.2% 82.4% 104.0% 回収比率 % ② ポリエチレン袋回収の取り組み 09年度 10 年度 11年度 12 年度 11,695,775 12,630,543 12,852,682 101.7% 3,612,000 3,764,250 4,064,750 4,090,500 100.6% 31.1% 32.2% 32.2% 31.7% 98.4% ポリエチレン袋使用 [枚] 11,598,993 ポリエチレン袋回収 [枚] 回収比率 % 12/11 比 組織体制と運営 ③ その他の省資源、リサイクルの取り組み 09年度 10 年度 11年度 12 年度 12/11 比 社会活動報告 牛乳パック [kg] 31,204 31,784 28,395 26,205 92.3% 卵パック [kg] 7,773 6,340 6,224 5,392 86.6% ecoひろばリサイクル [kg] ー ー ー 注文書OCR用紙 [kg] 27,120 23,610 26,150 30,140 115.3% ダンボール [kg] 426,530 409,840 361,340 349,510 96.7% アルミ缶(店舗のみ)[kg] 6,271 6,271 9,309 6,125 65.8% ペットボトル(店舗のみ)[kg] ー 2,820 2,890 3,245 112.3% 49,609 ー ●店舗ではPETボトルのリサイクル回収を 2010 年 4 月より始 めました。回収後は、紡績用途資材・衣類・たまごパックな どにリサイクルします。 ●地域、来店者と連携し、コープたまぼこでの「eco ひろば」 を 2012年から実施しています。 環境報告 ecoひろば 組合員によるリサイクル活動はそれぞれの資源の節約に役立つと同時にCO 2 の削減効果もあります。回収量を計算する と年間約 117トンのCO 2 削減効果があり、コープいしかわの事業活動から生じるCO 2 排出量 4.7%相当分にもなります。 今後も、注文書チラシ、牛乳パックなどの回収の呼びかけをすすめていきます。 第三者意見 ●グリーン購入 業務で使用する文具などの消耗品で . 環境負荷を低減した物を選択する、いわゆる「グリーン購入」を 2000 年 12 月か ら開始しました。 「グリーン購入の対象と基準」を自主設定し、それに基づきすすめています。2012 年度は、グリーン購入 率は 81%、購入総額は 92.1万円でした。 ●福祉団体(身体障がい者通所授産施設ひろびろ作業所)との提携 コープたまぼこでは、組合員より回収したアルミ缶と牛乳パックを身体障がい者通所授産施設ひろびろ作業所(金沢市: 大桑町) に随時提供しています。2012 年度の提供量は、店舗のアルミ缶 6,125㎏(前年比 65.8%)牛乳パック 4,350㎏(前 年比 92.4%)また、古府個配センターに集まった牛乳パック 3,315㎏(前年比 119.5%)も回収していただいています。 資料集 25 組合員とともに実施した環境保全活動 身近な自然や資源の大切さを学ぶ活動 参加型体験学習として、身近な環境活動『ダンボールコンポスト教室』、県産間伐材を使用した『夏休み親子工作 教室』 、省エネ学習会『うちエコ診断』などに取り組みました。 ●「うちエコ診断」 開催:2012年6月1日(金) 参加:20 名(参加者限定企画) 講師:金沢エコライフくらぶ 開催:2012年11月27日(火) 参加:20 名(参加者限定企画) 講師:石川県林業試験場員 開催:2012年8月25日(土) 参加:23 名 講師:石川県森林組合連合会、 石川県森林組合 組合員の感想 家庭内でできる身近な環境活動 として取り組んで行こうと思いま す。今後は、できた堆肥の活用方 法も学習したいです。 丸太を切ったり、ウッドバーニン グをしたり、展示物やお話での学 習を親子で体験できて良かったで す。実際に木に触れるって良いで すね。 診断員と 1 対 1 で、各家庭に合 わせた診断で具体的で分かりやす かったです。実践に向けての助言 や効果も分かりやすかったです。 冬に取り組んだ成果から改めて診 断してもらいたいです。 コープの森づくり ●「秋のコープの森で遊ぼう!」 開催:2012年6 月3 日(日) 参加:70名(参加者、講師、ボランティアなど含む) 講師:いしかわ自然体験支援隊 開催:2012年10 月8 日(月) 参加:54名(参加者、講師、講師家族など含む) 講師:クラフト作家みわとしこ、鍋谷木材 鍋谷 秀典 竹林整備で伐採した竹を使い竹ポックリや竹下駄を作 りました。フィールドワークでは植物を探しながら歩きま した。 県産間伐材を使ってトントゥを作りました。秋のコープの 森は冬眠準備をする動物の様子をうかがいい知ることがで きました。植樹は大きく育てと願いを込めて植えました。 組合員の感想 組合員の感想 様々な参加者で 3 世代が交流することで、新たな 発見や学びがありました。親も子も自然の中で夢中 になって工作や散策ができ楽しく過ごすことができ ました。 トントゥ作りは親子で夢中になりました。学習も工 作も間伐材を使用していたので理解しやすかったで す。工作や散策、植樹も子どもが取り組む姿から成 長が感じられ嬉しく思えました。 第三者意見 ●「春のコープの森で遊ぼう!」 環境報告 2008年度 石川県『県有林における企業の森づくり推進事業』の第 1 号認定を受け、森林・林業に対する理解を深め、 環境保全の向上に向けた学習・体験活動を通して、より良い環境を次の世代に渡せるような活動として『コープの森づくり』 に継続して取り組んでいます。コープの森では、森の役割や働き、恵みを家族で楽しく学び、木を大切にする心をはぐく む活動を実施しています。以上の森林整備活動に対して、石川県より 1.0 トンの CO2 吸収量の認証をいただいています。 社会活動報告 組合員の感想 組織体制と運営 組合員の感想 事業活動 ●「ダンボールコンポスト教室」 ●「夏休み親子工作教室」 資料集 26 Ⅶ 環境報告 地域協議会・コープ会・グループの環境活動 地域協議会(能登、石川東、石川西、南加賀)やコープ会・グループなどで独自の環境保全活動が多様に実施され ています。 事業活動 せせらぎウォッチング 8 月 11 日 能登地域協議会 中能登町『不動滝』 秋の星座を探そう! 星空ウォッチング 10 月 5 日 古墳公園とりや ダンボールコンポスト 組織体制と運営 11 月 30 日 羽咋市勤労者総合福祉センター 石川東地域協議会 ダンボールコンポスト教室 南加賀地域協議会 森の工作教室 7 月 12 日 8月7日 東部リサイクルプラザ 小松センター 社会活動報告 布アートの世界で新発見! 8 月 18 日 不要となった布や紐、ボタンを活用したアート エコアクション7コープ会 ティッシュBOXカバー作り 9 月 25 日 不要となった布を活用して作成 バッグインバッグ 環境報告 1 月 29 日 不要となった布を活用して作成 蕪城コープ会 エコ mama グループ あら~きれいになったわ~♪ 12 月 7 日 重曹学習会 うちエコ診断 資料集 27 13 名 11 名 14 名 37 名 27 名 21 名 34 名 14 名 11 月 27 日 グループ学習会として 3 名参加(全メンバー) 第三者意見 せせらぎウォッチング in 不動滝 37 名 布アートづくり 環境法規制の順守と事故の発生状況 法規制の順守 法規制は、環境マネジメントにおいて最も基本的な要素であり、その順守に努めています。コープいしかわに関連 する主な環境関連法規および協定は次の通りです。 法律・条例名 順守事項 実施内容 事業者による第1種指定化学物質の排出量等の把 化学物質(キシレン)の排出量等の報告を毎年 6 握・届出と主務大臣等による公表と開示義務など。 月末までに実施します。 農薬取締法 販売事業者の場合は事業所ごとに届出が必要。 特定商品取扱の届出手順を策定し届出と販売記録の また販売農薬ごとに譲受・譲渡数量を帳簿に記 保管を適正に行っています。また、農薬取締法第13 載し 3年間の保存を行う。 条第3項に基づく報告書を県知事に提出しています。 タンク周辺、及び物流車輛停車場付近に油流出 防止キットを配置し、緊急事態に備えています。 浄化槽法 浄化槽の定期的な保守点検と年に 1 回の水質検 査の実施。 保守点検・水質検査を外部委託で実施し、点検 内容をチェックしています。 騒音規制法 金沢市環境保全条例 物流センターに設置されている送風機、店舗の 冷蔵・冷凍機器について騒音規制値の遵守。 事業所がある自治体に特定施設の届出を行って います。また、騒音測定も実施し、規制値以内 であることを確認しました。 廃棄物処理法 廃棄物を排出する事業者の責務として、自らの責 任において適正に処理する。 廃棄物の収集運搬・処理業者において適正に処理 されていることを、現地視察または報告書により 確認しています。また、産業廃棄物についてはマ ニフェストを発行し、状況の確認を行っています。 容器包装リサイクル法 商品を取り扱う事業者の役割として、排出した 容器包装を再資源化(リサイクル)する義務。 日本容器包装リサイクル協会と契約し、再資源 化委託を行っています。 ふるさと石川の環境を 守り育てる条例 地下水を採取し特定用途に使用する場合、吐出 口の断面積が 6cm2 以上の場合は知事に届出 る。 県への使用の届出を行っています。 金沢市廃棄物の減量化及び 適正処理等に関する条例 大規模建築物における事業系廃棄物を減量しな ければならない。毎年 5 月 31 日までに事業系 廃棄物の減量化に関する計画書を提出。 廃棄物減量化条例順守手順に基づき、該当事業 所では、事業系廃棄物減量化計画書を期日まで に、金沢市長に提出しています。 環境報告 協定 協定名 協定内容 実施内容 マイバック等の持参促進及び レジ袋削減に関する協定 地球温暖化防止と循環型社会構築に向けた環境 配慮行動を推進し、次世代の石川県民によりよ い環境を引き継ぐことを目指し、協働して取り組 みます。 マイバック持参率 95%以上を目標として取り組 みます。09年 6 月 1日からレジ袋無料配布を中 止しています。また、ポスターの掲示や店内放 送などによる啓発をしています。 ・構内事故による車両燃料オイルの漏洩 ・BDF 燃料車に誤って軽油を混合した ( 県税報告後、回収、廃棄 ) ・BDF 燃料車に誤って軽油を混合した ( 県税報告後、回収、廃棄 ) 想定される環境影響 水質・土壌汚染、枯渇資源減少 資料集 起こりうる事故・緊急事態 車輌燃料タンクからの燃料漏れ 灯油タンクへの給油ミスによる灯油流出 灯油タンク破損による灯油流出 冷蔵 ・ 冷凍庫の故障・停止による商品の廃棄 グリストラップの管理ミスによる下水への流出 浄化槽の故障による水質汚濁、悪臭の発生 2012 年度発生した事故・緊急事態 第三者意見 事故・緊急事態への対応 事故・緊急事態を想定し、環境に与える被害・影響を 最小限に抑えるための手順を定めて、可能な手順は訓練 を行い実効性を高めています。2012 年度は、事故・緊急 事態は3件発生し、いずれも行政への報告と指示を受け て対応しました。今後は、同報告書の取り扱いについて の教育をさらに徹底します。 社会活動報告 軽油、灯油など油を含む水が地下浸透、公共用 水に流出した場合、応急措置をとり、知事に報 告する。 組織体制と運営 水質汚濁防止法 事業活動 特定化学物質の環境への排出量 の把握等及び管理の改善の促進 に関する法律(PRTR法) 大量の廃棄物の発生、排出 アメニティーの悪化、水質・土壌汚染 アメニティーの悪化、水質汚濁・土壌汚染 28 Ⅶ 環境報告 2012年度 環境会計情報 (対象期間:2012年4月1日~ 2013年3月31日) 環境保全コスト(項目別コスト) (単位:千円) 2011年度 2012 年度 2012/2011年対比 事業活動 投資額 費用 投資額 費用 投資額 費用 ー 7,898 723 15,521 ー 196.5% ・浄化槽点検保守グリス ・トラップ点検 ・灯油地下タンク点検 ー 575 ー 381 ー 66.3% ・小型危険物(BDF) 貯蔵施設投資 ・LPG 車リース料 ・BDF併用車リース料 ー 2,415 723 10,205 ー 422.6% 資源循環コスト ・廃棄物処理委託料 ・リサイクル回収品収集 運搬委託料 ー 4,908 ー 4,935 ー 100.6% 上・下流コスト ・文具、事務用品、コピー 用紙のグリーン購入 ・容器リサイクル法の再 商品化委託料 ー 2,201 ー 2,068 ー 94.0% 管理活動コスト ・ISO更新審査費用 ・職員教育ハンドブック ・CSRレポート ー 1,323 ー 1,861 ー 140.7% 社会活動コスト ・環境活動費用 ー 102 ー 156 ー 152.9% ー 11,524 723 19.606 ー 170.1% 事業エリア内コスト 公害防止コスト 地球環境保全コスト 組織体制と運営 社会活動報告 環境報告 合 計 ●環境活動コストの集計方法 第三者意見 1.環境にかかわる法規制を順守するためのコストや環境保全のためのコストは全額集計しています。 2.LPG 車の導入コストは、年間リース料の額を集計しています。 環境保全活動に伴う収入 リサイクルによる有価物の売却代金 資料集 29 マイバッグ運動によるレジ袋代金 2011 年度 2012 年度 2012/2011年対比 2,833 2,810 99.2% 251 252 100.4% Ⅷ 第三者意見 コープいしかわ CSR 報告書への第三者意見 教授 市原 あかね 事業活動 金沢大学 人間社会研究域 経済学経営学系 2012 年度の活動においても、市民社会・地域社会の担い手としてさ まざまな取り組みを行っている点が印象に残った。なかでも、2012 年 4 月に、南加賀地域において「くらし助け合いの会」が組合員自主運営 の任意団体へと発展した点と、宅配業務中に異変を察知した場合自治 ことを評価したい。前者は、組合員活動からのスピンオフによって自律 的な住民団体を生むことができた点で、後者は事業活動によって地域社 会のかかえる課題克服に貢献しようとする点で意義がある。 また、久しぶりに女性管理職が誕生したのは喜ばしいことである。しかし、そもそも、組 組織体制と運営 体に連絡する「地域貢献みまもり事業に関する協定」を輪島市と結んだ 合員は女性が中心であるのに、職員の構成は正規職員に女性が少ない一方時間給のほとん どを女性がしめている。女性正規職員を増やすとともに、時間給職員の経営上の位置づけを 見直す工夫も必要ではないだろうか。 エネや自販機撤去、本部における冷房節約の努力によって相殺し、昨年の電気使用量を下回 ることができた。また、宅配・個配のための配送車輌用の燃料については、積極的に BDF 社会活動報告 環境パフォーマンスの面では、二酸化炭素排出量を削減できた点を評価したい。電気につ いては、物流センターにおける品温管理の徹底のための改築による増大分を、店舗施設の省 への切り替えを進め、昨年も BDF 給油施設を設置、7 台運行するなど軽油使用量削減に取 り組んでいる。しかし、2005 年度と比較した場合、灯油と天然ガスの使用量を大きく削減 した一方、電気やガソリンの消費は増大している。これらについては抜本的で長期的な対策 ことのないよう配慮すべきである。 2013 年度には太陽光発電とその売電を開始すると聞いている。また、自家発電にも取り 環境報告 が必要なのではないだろうか。また、電気使用量削減に取り組む際には、労働環境を損なう 組み、軽油の BDF への切り替えを一層進める計画であるという。全国の生活協同組合の動 きに呼応した積極的な取り組みは頼もしいかぎりであり、実現の報を楽しみにしている。そ の上で、次の課題として、地域全体としての資源の活用と省エネ推進を視野においた取り組 みへと踏み出すことを期待したい。太陽光発電等への取り組みにもとづいた経験の蓄積とそ 企業、行政と協同した「地域エネルギーマネジメント」の担い手に育ってほしい。 第三者意見 の過程でのネットワーク形成を糧に、森林組合や農業協同組合、さまざまな NPO・住民団体、 資料集 ※ネガワット:企業や家庭が努力して電気の使用を減らせば、同じ分を発電したものとみなすという考え方 30 Ⅷ 第三者意見 コープいしかわ CSR 報告書への第三者意見 事業活動 石川県立大学 生物資源環境学部 食品科学科 教授 矢野 俊博 2013年度のCSRレポートの原案および過去 2 年のCSRレポートを読 ませていただいた。レポートを拝見して生活協同組合コープいしかわが、 その時にマッチしたあるいは継続的に、多種多彩な取り組みを行っている ことに驚くとともに感心させられた。ここでは全てに対して意見を述べ、 組織体制と運営 評価するのは困難なので、私が興味を抱いた活動について意見を述べる。 一つ目は、 「組合員満足の向上に向けて」で、買い物困難者の存在を 考慮した未配送エリアへの配送開始や買物代行ならびに店舗買い上げ商 品の配達(コープい-じ~便)、要介護認定者がいる家庭への宅配料の減 額、夕食宅配事業と安否確認の登録制、文字の拡大などの取り組みである。現在、石川県で は人口が減少傾向にあり、特に能登地域での減少は著しい。また、老人のみの家庭や独居老 人が増えている。このような社会において、老人に配慮した取り組みが多数行われていること は評価できる。ただし、上記の取り組みの中でコープい-じ~便が一定地域に限られているこ 社会活動報告 とは残念に思う。買い物困難者が増加するなか、難しい課題もあるであろうが、この取り組み が石川県全域に広められることを期待する。同様に、 「地域社会と協同した取り組み」について も、輪島市との「地域貢献みまもり事業に関する協定」の締結や、 「コープおたがいさま南加賀」 が紹介されているが、県下全域に組合員を有するコープいしかわとして全県的に協力していただ きたい。 二つ目は、私の専門である「食の安全・安心の取り組み」である。書かれている「5つの安 全確認業務」 (仕様書の点検、製造工場の点検、商品の検査、クレーム管理、リスク予兆管理) 環境報告 は、現在考えられる食の安全に向けての取り組みのなか最強である。また、地産地消の取り組 みで、県内メーカーや生産者の商品販売に力をいれていることは評価できる。私は富山県生協 に配置されている食の安全研究所の幹事を務めている。そこでの取り組みの一つとして県内食 品メーカーの育成があり、食品の安全性を担保する取り組みについては無利子で融資を行って いる。資金の最大の出資者は富山県生協で、他に賛同者の寄付によって成り立っている。食品 に対するクレームを少なくするためにもコープいしかわでもこのような取り組みがあっても良い のではないでしょうか。 第三者意見 資料集 31 最後に、食育についてである。コープいしかわが食育についても活発に活動されていること を知っていますが、このレポートではほとんど触れていません。是非触れてください。また、 核家族化が進行しているなか、全世代が組合員であることを考えると「おばあちゃん・おじいちゃ んの知恵」的な活動もあって良いのではないでしょうか。 Ⅸ 資料集 組織の概要 コープいしかわの概要 団 体 設 名 生活協同組合コープいしかわ 立 1976 年(昭和 51年) 本部所在 地 石川県白山市行町西 1 番地 電 話 076-275-7575(代表) 事 長 長谷川 出 資 金 50 億 7 千万円 組 合 員 数 事 業 本部・物流センター 古府個配センター 鶴来センター 小松センター コープたまぼこ ケアセンター金沢 数 隆史 子 会 社 本部、物流センター…1 配送センター…6 店舗…1 組合員センター…1 福祉施設…1 449名 (正規 147名) (非正規 302名) 宅配及び店舗事業を通じて、供 給事業(食品・家庭用品ほか)、 共済事業、福祉事業、その他指 定店および斡旋事業を行う。 石川コープロジスティックス(株) (有)協同サービス石川 地域別組合員数と組織率 住所 輪島市 白山市行町西 1 番地 2,238人 20.3% 七尾市東三階町マ 32-3 珠洲市 穴水町字緑ヶ丘ろ11-1 996人 16.4% 金沢市湊 2-7-1 金沢市古府 2-189 能登町 白山市行町西 1 番地 小松市矢崎町丙 15-1 穴水町 志賀町 737人 21.1% 1,943人 25.0% 金沢市玉鉾 1-180 金沢市入江 2-384 七尾市 羽咋市 5,635人 27.0% 中能登町 かほく市 湊センター 本部 鶴来センター 小松センター のとセンター 内灘町 2,928人 28.7% コープたまぼこ 野々市市 ケアセンター金沢 古府個配センター 12,856人 33.9% 737人 40.7% 5,242人 21.3% 能美市 5 5,916 人 35.9% 宝達志水町 1,500人 24.3% 2 1,387人 30.5% 津幡町 3,946人 32.1% 金沢市 56,313人 28.8% 第三者意見 小松市 川北町 3,374人 29.7% 2 環境報告 2,055人 25.1% のと北部センター 1,120人 15.6% 社会活動報告 湊センター 員 129,911 人 名称 のと北部センター 職 事業の内容 所 のとセンター 所 組織体制と運営 理 業 事業活動 ※生活協同組合コープいしかわは、 2000 年 3 月 21日に、七尾 生協、 石川生協、小松市民生協が、石川 生協(1976 年設立)を存続生協と して合併し設立しました。 事 (2013年 3月 31日現在) 加賀市 7,499人 29.3% 白山市 13,239人 35.3% 129,911人 28.9% ※その他分類の組合員は全体 数に含むため、市町合計は全 体と一致しません。 資料集 総組合員数 32 Ⅸ 資料集 主要経営数値データ 供給高の推移 経常剰余金の推移 (百万円) 14,000 13,000 出資金高の推移 (百万円) (百万円) 13,511 13,184 13,530 240 220 5,200 223 206 200 事業活動 160 2010 2011 2012(年度) 組織体制と運営 (人) 120,000 2010 2011 2012(年度) 職員数の推移 組合員数の推移 129,911 130,000 0 124,383 460 400 380 449 2011 2012(年度) 13,000 12,463 429 12,000 12,507 12,131 382 11,000 360 100,000 2010 宅配事業の推移 420 110,000 0 (百万円) (人) 440 118,743 4,751 4,400 120 0 4,930 4,600 146 140 11,000 5,000 4,800 180 12,000 5,073 340 社会活動報告 0 2010 2011 2012(年度) 店舗事業の推移 0 2010 2011 2012(年度) 共済加入者数の推移 (百万円) 2010 2011 2012(年度) 共済支払い件数の推移 (人・件) (人・件) 60,000 1,200 0 58,745 11,000 10,882 58,000 1,100 環境報告 1,052 1,048 56,301 56,000 1,023 1,000 54,000 10,500 54,455 10,000 9,871 52,000 0 2010 2011 2012(年度) 共済給付金の推移 0 2010 2011 2012(年度) 第三者意見 (千円) 500 448 469 461 90,000 81,386 80,000 70,000 66,534 70,311 60,000 50,000 300 40,000 資料集 0 2010 2011 0 2010 2011 2012(年度) 福祉事業収入の推移 (百万円) 400 33 10,393 2012(年度) 0 2010 2011 2012(年度) ●監査の結果 毎年度事業報告書や財務諸表な どの監査を行っています。 2012 年度の監査の結果、決算 関係書類など、業務執行の状況に ついて適正と認められています。 内部統制システム構築に関する基本方針 1.職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制 事業活動 生活協同組合コープいしかわ(以下「当生協」)は、協同組合の基本的価値と基本理念「わたしたちは、ひとと自然を大切にし、 人間らしい豊かなくらしと持続可能な社会を、協同して創ります」を実現するために、健全な経営と事業運営、適正な組織運 営を通して、組合員のくらしへの貢献と社会的責任経営を推し進めます。 当生協は、より公正で透明性の高い事業経営を推進するため、適正な内部統制を構築することが理事会の重要な責務であ ると認識し、以下の通り内部統制システム構築に関する基本方針を定め、 「業務の有効性及び効率性」 「財務報告の信頼性」 「事 業活動に関わる法令等の順守」 「資産の保全」の 4 つの目的が達成される体制を整備します。また、子会社等グループ組織を 含めた組織全体に周知すると共に、内部統制システムとして運用し、維持、向上に努めます。 (1)法令及び定款等を順守するために行動基準・コンプライアンスマニュアルを定め、事業経営活動のあらゆる局面においてコン プライアンスを最優先するよう周知徹底を図ります。 (2)コンプライアンスマニュアルに定めたコンプライアンスマネジメント体制を継続的に推進し、コンプライアンスに関する情報の 共有化、推進、啓発に努めます。 (3)ヘルプラインを設置し、組織全体に周知徹底していくこと、法令上疑義のある行為等についての情報の確保に努めます。 (4)内部統制システムを有効に機能させ、内部監査及びモニタリングによる点検、評価を行い、改善を図ります。 2.理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 (1)理事会、その他重要な会議の意思決定に係る議案、議事録及び重要な決裁に係る書類の保管及び管理については、理事会規則、 常勤理事会規則、文書管理規程等の各種規則、規程に基づき適切に保存、管理します。 (2)生協法及び生協法施行規則に基づき、財務報告の適正な表示と報告を行っていきます。 (3)重要な機密情報の取扱いは、文書管理規程の定めに従って保存、管理します。また、保有する情報の開示及び個人情報の保護 に関する管理は、情報開示規則、個人情報保護基本規程に基づいて行います。 組織体制と運営 (5)組合員及び社会の信頼の一層の向上に資するために、監事による監査の他、監査法人による公認会計士監査を受けます。 3.損失の危機の管理に関する規程その他の体制 社会活動報告 (1)リスク管理の実効性を高めるため危機管理全体マニュアルを定め、組織全体のリスク管理と各部署でのリスク管理の徹底を図 ります。 (2)リスク管理構築のために必要な役割権限を整備し、定期的にリスク評価を行い事業経営におけるリスクを把握し、リスクの回 避や低減などのリスクコントロールを行います。 (3)危機管理全体マニュアルに基づき、緊急事態発生時の通報経路及び役員責任体制の構築を行い、有事の対応を迅速かつ適切 に行うと共に、事後の防止策を講じます。 4.理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 環境報告 (1)総代会で承認された事業方針、予算に基づいて、理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するため、定例理事会を月 次で開催するほか、必要に応じて臨時理事会を適宜開催します。 (2)日常の業務執行の効率性の向上と迅速な業務執行を行うため常勤理事会を週次で開催し、業務執行に関する基本事項、重要 事項に係る意思決定を機動的に行います。 (3)職務権限規程、決裁規程及び各部署の職務分掌等により、常勤役員及び職員の業務分担と職務権限を明確にし、効率的かつ 適正な業務執行を行います。 (4)業務の特性に応じた組織のスリム化や業務の簡素化に関する施策、並びに情報技術の適切な活用等を通じて業務の効率化を推 進します。 5.子会社等における業務の適正を確保するための体制 (1)子会社の設立、解散、 出資、 所有株式の譲渡、 役員派遣、 その他子会社等に対する重要な方針及び事項は理事会に諮り決定します。 第三者意見 (2)子会社等管理規程に基づき、子会社等の年度予算計画、株主総会付議事項、投資、融資、債務保証等の重要な経営事項につ いて事前協議を行います。 (3)子会社等の監査は、当生協監事による監査、内部監査を含めて対象とし実施します。 6.監事の監査業務の適正性を確保するための体制 (1)監事は監事監査規則に基づき、監事会を組織し特定監事を選任します。 (2)監事会には監事会事務局として職員を配置し、監事の監査業務を補佐し監事との連携に努めます。 資料集 (3)監事は、監事会事務局に必要な事項についての業務の指揮、命令をすることができ、その人事に関する事項は、代表理事と監 事が協議を行い決定します。 (4)監事は理事会に出席し、必要があると思われるときは意見を述べる義務があり、その他重要な会議に出席し、必要と思われる場 合は意見を述べることができます。また、代表理事は監事からの求めに応じてその業務の執行を監事会に報告します。 2010年2月25日 生活協同組合コープいしかわ 34 Ⅸ 資料集 2012年度内部統制システムの まとめと 次年度への課題 取り組み 全体 事業活動 コンプライアンス 組織体制と運営 情報管理体制 社会活動報告 環境報告 リスク管理 職務の 効率性 第三者意見 グループ 監査環境の 管理体制 整備 資料集 35 2012年度の重点課題 取り組んだこと 次年度への課題 ①「決算報告にかかわる内部統 制ガイダンス」の運用につい ては、他 生 協の 運 用状 況を 調査します。 ②内部相互監査の充実をはかり ます。 (教育訓練の充実) ①日本生協連において、 『概ね 300億以上の事業規模の生協』 での着手が呼びかけられています。取り組んでいる複数の 生協の情報収集を行いましたが、主に金融商品にかかわ る決算報告です。手形、組合員債などはコープいしかわで 扱っておりませんので、現時点での導入は必要ないものと 考えます。 ②内部相互監査にかかわる教育訓練は実施できませんでし たが、相互モニタリングのチェックシートの見直しをすす め、充実をはかりました。 内 部 統 制 導入 時から の 課 題 であ る、 コン プライアンスマネジメ ントとの統合について の調査提案(不正リス ク未 然 防 止、 内 部 監 査の充実を含む) ①順守すべき法令の定 期 的な 収集/コンプライアンス管理 一覧表の改善 ②内部 相互監 査の充 実をはかります。 (教 育訓練の充実) ②一般職員・委託含めて、教育 の機会を充実します。管理監 督職の E ラーニングを継続す るほか、一般教育の理解度を 向上/部内報の活用 ①コンプライアンス管理一覧表を第 8 版に改訂しました。登 録ないし改訂した項目は以下のとおりです。 ・食品衛生法 (防カビ剤表示の拡大)(生食用牛肉にかか わる規則) ・旅客自動車運送事業運輸規則(アルコール検知器の常備) ・下請法 ( 順守義務の追加 ) ・労働安全衛生法改正(メンタルヘルス対策の充実) ・高年齢者等雇用安定法 ( 雇用機会を 65 歳以上に拡大) ② 教育について ※ コンプライアンス一般教育は7- 9月に全職員が受講し、 コンプライアンス宣言、個人情報保護、交通法規などの 順守法令の学習の他、個人情報にかかわる改善への意見 集約を行いました。前年に比べて学習時間が増加したこと もあり、ほぼ 100%(昨年は 98.2%)の理解度と、わずか ですが向上しています。 ※ 管理監督職の理解度向上を目的として「E ラーニング」を 実施しました。 ※部内報については十分な活用がはかれませんでした。 コンプライアンス管理 一 覧にかかわる法 令 の改定状況収集 一般教育資料の充実 (部内報を活用した教 育支援) ヘルプライン広報の 充実 2年間の成果を踏ま え、 管 理 監 督 職 へ 限 定したものではなく、 一般教育やアンケート とあわせて見直しの実 施 ①コンプライアンス教育、管理職研修を通じて学習や運用 ①「個人情報保護基本規程」 「個 を行っていましたが、個人情報に関係する紛失が 5 件発生 人情 報 保 護に関する教 育 基 したことで、改めての徹底を呼びかけています。 準」の適正な運用を行います。 ②ヒヤリハット事例については、一般教育資料に一部を掲載 個 人情 報 管 理にかか ② 2011 年度一般教育アンケー し活用しています。今年度は「改善したらいいこと」をヒア わる管 理 手 段 などの トから出された「ヒヤリハット 改善 リングしており次年度の教育資料に反映します。 事例」をもとに、啓発・教育 ③インターネット環境の強化、職務の効率化を目的として、 の充実をはかります。 2013 年4月からのグループウェア入れ替え準備をすすめま ③グループウェアを検討します。 した。 ①リスク管理の考え方にもとづ ①重点リスクについては、リスク分析ののち 12 項目を抽出 き、リスク分析ののち重点リ し、集中的なリスク管理を実施しました。目標が達成でき スクを抽出し集中的な管理を なかったリスクカテゴリーは 3項目です。 行います。 ②「大規模災害コープいしかわBCPプロジェクト」を開催し、 ②大規模災害全国生協連携計画 事業継続計画、各事業毎の初動対応を構築しました。また、 (全国生協BCP)と連携し、 自治体との「災害時における支援協力に関する協定」につ BCP事業継続計画の策定、 いては、新たに 9 つの自治体と締結し、県連での締結と 危機管理マニュアル等の見直 あわせて、県内 19 自治体のうち 11 自治体との締結を終 し、 改訂をおこないます。また、 了しています。また、リスク対応にかかわる教育の充実を 地域防災や市町との災害協定 目的として、石川県生協連主催の「震災学習会」に参加し の締結にむけた調査検討を行 ています。 います。 ③危機管理全体マニュアルの一部を「職員ハンドブック」に ③ 一般職員への危機管理全体 掲載し、一般教育を実施しました。 マニュアル の 掲 示 または 配 布、教育を充実します。 重点リスクの年度改訂 と管理運用 危機管理 想 定訓練の 実 施 / 協 定 の 締 結、 防 災 減 災学 習/自家 発 電や防災備品準 備 /コープ北陸との連携 危機管理マニュアル の教育 重要な業務に関する部署ごとの 手順の充実、規程 類の適 正な 運用、5 Sを推進します。 部署が管理する個人情報を特定した「個人情報管理表」を策 定しました。引き続き 5Sの取り組みを推進していきます。 5Sの推進 ICL の各種規程の点検を行い改 訂が必要かどうかの精査を促し ます。 旅費規程の改訂を実施しています。 規程や運用の点検 内部監査や監事監査体制の強 化と充実にむけた調査を行いま す。 監事、事務局による業務監査を実施しています。監事監査 体制については、同規模生協ではほぼコープいしかわの体制 と同様です。引き続きの調査を継続していきます。 継続して調査 その他 ①PB商品の取引先に対する下請け法順守のための監視を行いました。 ②放射能に汚染された疑いのある食品への監視を行いました。 コンプライアンス宣言・主な法令一覧 コンプライアンス宣言 事業活動 組織体制と運営 近年、食品偽装問題をはじめ企業や組織における不祥事が明るみに出て消費者の信頼をなくし、有名な企業であっ ても売上げの激減や解散などを余儀なくされるケースが増えています。残念ながら生協においても、経営破綻やトッ プによる利益供与・私物化問題、産地偽装や表示違反などの問題も続いています。 他の例を見るまでもなく、コープいしかわが合併した 2000 年の死亡事故や、2001年の残業不払いの是正勧告に よる 1億 5 千万円もの支払いで経営に大きな影響を与えたことは記憶に新しいところです。それにもかかわらず「喉も と過ぎれば…」 、この間続発している不正と処分の数々は残念でなりません。 最近、 「コンプライアンス」という言葉をよく耳にするようになりました。一般的には「法令順守」という意味で すが、企業や組織の理念にもとづき正直な行動を実践していくことをも意味します。そもそも生協の原点は公正・正 直さであり、 「よりよいものをより安く」 「安全安心」を求める多くの消費者の支持を得てここまで社会的な存在へと 成長してきました。 コープいしかわの職員には、協同組合の倫理的価値である「正直、公開、社会的責任そして他人への配慮」をあら ためて呼びかけます。組合員のために正直かつ誠実に日常業務を行うこと、法律やモラルに反しないことが基本です。 こうした基本ができた上で様々な業務課題の遂行が求められるのです。 県下全域をカバーするコープいしかわが誕生して 5 年になります。私たちは、県民生活において大きな位置をしめ、 社会から注目され期待される社会的存在となりました。そのことは同時に、コープいしかわの社会的責任も重くなっ たことを意味します。私たちは、こうした認識にもとづき、組合員をはじめ社会からの信頼に応えられるよう、コンプ ライアンス経営を確立し、法令や内部ルール、モラルを遵守していくことで、より一層高い倫理的組織風土を築いて いきます。 (策定) 2004年11月 生活協同組合コープいしかわ 社会活動報告 コープいしかわと関連がある主な法令 法令名 生協法 食品衛生法 ①事業関連法 電気用品安全法 資源有効利用促進法 景品表示法 独占禁止法 保険業法 道路交通法 個人情報保護法 販売業者が守るべき表示の基準 契約に関する重要情報提供の 配慮・努力義務 未表示商品の販売禁止 指定表示商品の順守義務 不当な表示の禁止 不公正な取引方法の禁止 保険募集の制限、比較誤認の おそれのある表示の禁止など 安全運転全般 個人情報の利用目的の明示、 目的以外での利用禁止など 受領拒否の禁止、不当な経済上の利 益の提供禁止など 11 項目の禁止事 項が課せられている 健康保険法 保険料の負担及び納付義務 ②雇用関連法 雇用保険法 労働基準法 障害者雇用促進法 労働安全衛生法 改正パートタイマ労働法 騒音規制法 PRTR 法 事業者による第1種指定化学物質の 排出量等の把握・届出と主務大臣等 による公表と開示義務、指定化学物 室等取扱事業者の情報提供義務など 廃棄物処理法 防火管理者の届出、危険物貯蔵所、 取扱所の許可 浄化槽の保守点検及び清掃の義務、 定期点検の義務 産業廃棄物の適正処理 肥料取締法 販売者は事業所ごとに届出が必要 消防法 浄化槽法 農薬取締法 販売者は事業所ごとに届出が必要 ※法改正などについては、定期的に調査を行っています。 保険料の負担及び納付義務 被保険者に関する届出、 保険料の負担及び納付義務 適正な雇用管理 一般事業主の障害者雇用義務 募集及び採用の機会均等、 セクハラ対応への配慮義務 労働災害の防止および 快適な職場環境の形成 雇い入れの際、労働条件を 文書などで明示 資料集 男女雇用機会均等法 高圧ガス保安法 特定建築物建築時の省エネ措置の届出 第1種製造者、知事に 設置許可届出など 特定施設(物流:送風機)の 自治体への届出義務 第三者意見 下請法 厚生年金保険法 省エネルギー法 食品・添加物の基準および規格の制定 主な内容 酒類販売業免許 環境報告 消費者契約法 法令名 酒税法 ③施設管理・環境関連法 JAS 法 主な内容 消費生活協同組合に関する基本法 36 Ⅸ 資料集 コープいしかわの行動基準(抜粋) (1)組合員・消費者に対する行動基準 ①組合員・消費者に対する基本姿勢 私たちは、自分がコープいしかわを代表していると考 え、全ての組合員・消費者に対し誠意を持って公平に接 し、謙虚な姿勢で親切、丁寧に対応します。 事業活動 ②適正な商品表示 私たちは、組合員が商品を利用する際、十分判断で きるように正確でわかりやすい情報提供や表示を行いま す。 ③商品の安全性の追求 私たちは、コープ北陸とも連携し、生産、流通、供 給時での品質管理を強め、商品クレーム・事故を未然 に防止します。 組織体制と運営 ④組合員の声、商品クレームへの取扱い 私たちは、組合員の皆様からのクレームや意見・要望 を正確にお聴きし、組合員の立場に立って誠実な対応を とります。 ⑤重大商品事故・トラブルが発生した場合の対応 私たちは、商品又はサービスに関する重大な事故、 トラブルが発生した場合は、 「品質管理危機管理マニュ アル」にもとづいて組合員の安全確保を最優先し、迅速 かつ適切な対応を行います。 (2)事業運営に関する行動基準 社会活動報告 ①仲間づくり、商品、共済等の普及 私たちは、生協への加入お誘いや商品・共済等のお 勧めにあたっては法令や内部ルールを遵守します。 ②組合員への情報提供 私たちは、組合員が商品を利用する際、十分判断で きるように正確でわかりやすい情報提供や表示を行いま す。 環境報告 ③加入前の情報提供 私たちは、組合員が加入する前において次の重要な 情報を開示します。 ④配送・物流 私たちは、過去の交通事故を教訓として、人命尊重 を第一義として公私を問わず車両の整備を図るとととも に、交通法規を遵守し安全運転を行います。 ⑤施設、財産管理 私たちは、すべての組合員財産(設備、備品、金銭等) の保護に努めます。 第三者意見 資料集 37 ④儀礼慣習の排除 私たちは、役職員間において過度の慣習的な儀礼を 排除します。 ⑤風通しの良い職場づくり 私たちは、業務や職場の課題でオープンに話し合いま す。職場で問題があった場合、上司やヘルプラインに相 談し、速やかに問題の解決をはかります。上司は部下か らの相談については必ず受け止め、真摯に対応します。 ⑥公平で公正な処遇 私たちは、公平で公正な処遇を行い、働きがいのあ る組織体質を目指します。 ⑦職場ルールの遵守 私たちは、就業規則ほか内部ルールに定められた遵 守事項を守り、円滑な業務運営および職場の秩序維持 に努めます。 (4)地域社会に対する行動基準 ①地域社会への貢献活動 行動基準を「ハンドブック」として全職員が携帯して います。 ②地球環境への配慮 私たちは地球環境の保全のため、資源の有効活用、 省エネルギー、廃棄物の削減、環境に配慮した商品の 普及、環境汚染の予防等を環境マネジメントにもとづき 推進していきます。 ③政治的中立性 私たちは、個人の政党支持や政治活動は保障されま すが、生協として特定の政党や個人の支持は行いませ ん。 ④行政との関係 私たちは、公務員、政治家に対しては金品の供与は もちろんのこと、常識を超える範囲の接待、贈答等も 禁止します。 ⑤反社会的団体に対する姿勢 私たちは、社会の秩序や市民生活の安全に脅威を与 える反社会的組織、個人とは関わりを持たず、これらの 圧力に対しては毅然とした態度で臨みます。 その他、 「機関運営、経営に関する行動基準」 「情報の管理 に関する行動基準」 「取引先に対する行動基準」を作成 しています。 (3)職場・職員に対する行動基準 ①労働法規の遵守 私たちは、 「労働基準法」 「労働安全衛生法」等の法 令を遵守し、安全で健全な職場環境の確保をめざしま す。 ②基本的人権の尊重・差別的取扱いの禁止 私たちは一人ひとりの人権を尊重するとともに、国籍、 人種、性 別、信条、宗教、社会的身 分を理由として、 労働条件やお互いの言動において不当に差別することは しません。 ③セクハラ・パワハラの禁止 私たちは、職場において相手方の意に反した性的な 言動(セクシャルハラスメント)や職権を利用しての言葉 や態度によるいやがらせ(パワーハラスメント)を行うこ となく、お互いに公正で明るい職場づくりに努めます。 私たちは、地域社会の一員として、 その発展に貢献します。 2020年にむけたコープいしかわの 温室効果ガス総量削減計画について(抜粋) 1. 温室効果ガス総量削減の背景 事業活動 コープいしかわでは、2004 年以降「温暖化自主行動計画」を策定し、原単位※での排出量の抑制に取り組んできま したが、事業者として温室効果ガスの総量削減や排出量の上限が求められる中で、現在の「自主行動計画」のままでは、 総量削減の方向性は見出せないことから、原単位での削減目標から、総量削減目標に切り替え、温暖化対策を格段に 強化することが必要とされています。 しかし、東日本大震災・福島原子力発電所の事故をうけ、政府のエネルギー政策の抜本的な見直しがすすめられて います。日本生協連においては、原子力発電所稼働の動向にかかわらず、CO2 総量削減、再生可能エネルギーの導入 をすすめ、2020年までの温室効果ガス排出量を 2005年比 15%の CO2 削減として計画を変更します。 上記の政策をうけ、コープいしかわにおいても、温室効果ガス30%削減にかかわる長期計画を策定いたします。 2. 長期計画にかかわる算定の考え方と基準 1)計画期間 2)基本的な考え方 ・施設・車両では、積極的に省エネ対応をはかります。 ・再生可能エネルギーの拡大をはかります。 ・以上で達成見込みがない場合は、国内クレジット制度(排出権取引)を活用します。 組織体制と運営 2020 年までの 10 年間では社会的制度や新たな省エネ機器の開発といった技術進歩などが見られますので、2014 年度と 2017年度に必要な見直しを行います。 社会活動報告 環境報告 第三者意見 資料集 ※原単位:製品の一定量を生産するのに必要な生産要素の量をいい、自主行動計画では、供給高 1 億円当りの CO2 排出量とし ていました。 38 Ⅸ 資料集 行政等へ対外的に参加している委員会 (国・自治体・他団体・生協関係) コープいしかわでは、消費者組織として豊かな地域社会づくりに寄与し、社会的責任を務めることが使命と考え、 各行政や団体などとのかかわりを大切にしています。 2012年度 各種登録役員・委員名簿一覧 委員登録組織名 事業活動 北陸農政局 石川県 行 政 関 係 組織体制と運営 金沢市 社会活動報告 関 係 団 体 新たな土地改良長期計画の検討に関する北陸農政局地方懇談会 委員 農林水産研究評価委員会 委員 普及事業企画推進会議 委員 石川県レジ袋削減方針検討会議 委員 石川県有機・減農薬農業振興協議会 委員・幹事 いしかわ米粉ポイント制度実行委員会 委員 環境にやさしい買物推進協議会 委員 食の安全安心懇話会 委員 幹事 石川県消費者団体連絡会 副代表幹事・幹事 各種女性団体連絡協議会 理事 やすらぎ福祉会 理事・評議員 グリーン・アース河北潟のアドバイザー・グループ委員会 委員 アグリフォーラムいしかわ 幹事 木場潟環境整備促進期成同盟会 理事 七尾・鹿島地域ライフサポートセンター 幹事 小松能美地域ライフサポートセンター 幹事 郵便切手類販売所地区パートナー会議 幹事 運営委員会 委員 男女共同参画委員会 委員 ブラッシュアップフォーラム企画委員会 委員 組織委員会 委員 機関運営研究交流会 委員 コープ共済連 関西地域共済運営委員 委員 日生協東海北陸健康保険委員会 幹事会 副会長 石川県生協連 理事会 理事 企画運営委員会 委員長 理事会 理事 監事 監事 商品委員会 委員 食品安全推進委員会 委員 会員専務理事会議 委員 コープ北陸執行役員会 委員 役員人事委員会 委員 組合員懇談会 委員 環境報告 第三者意見 コープ北陸 資料集 コープきんき 39 役職名 委員 グリーン購入いしかわネットワーク 日本生協連関西地連 生 協 関 係 登録機関名 農業農村整備事業等評価に係る技術検討会 コープいしかわ CSR レポート 2013 アンケート FAX 076-275-9951 コープいしかわ総合企画部 宛 この度は、コープいしかわ CSR レポート 2013をご覧いただきましてありがとうございました。 つきましては、ぜひご感想、ご意見を頂きたいと思いますので、ご協力のほどお願い申し上げます。 上記、FAX にて、そのままお寄せください。 1. コープいしかわCSRレポート 2013 全体を通していかがでしたか? 分かりやすさ □大変分かりやすい □分かりやすい □普通 □分かりにくい 内容の充実度 □大変充実している □充実している □普通 □もの足りない 読みやすさレイアウト、文字の大きさ、グラフ、表など □大変読みやすい □読みやすい □普通 □読みにくい ページ数について □多すぎる □適度 □少ない 2. 特に関心をもった内容を教えてください。(□にチェックを 複数回答可) コープいしかわの理念・2020 年ビジョン □ 災害への主な支援活動とユニセフ支援 □ Ⅰ . トップメッセージ □ 地域社会と協同した取り組み □ Ⅱ . 国際協同組合年の取り組み □ コープいしかわ社会貢献基金の取り組み □ Ⅲ . 食の安全・安心の取り組み Ⅳ . 事業活動…組合員満足の向上にむけて □ Ⅶ . 環境報告 □ 環境マネジメントシステム/ ISO14001の認証・推進体制/職員の環境教育 □ □ キリトリ Ⅴ . 組織体制と運営 □ 機関会議と組織運営 □ コンプライアンス・危機管理マネジメントの取り組み □ 環境パフォーマンスの状況 □ Ⅵ . 社会活動報告 2012 年度の環境目標と実績 □ 内部環境監査、更新審査 □ □ 組合員とともに実施した環境保全活動 □ 雇用や人材の活用 □ 環境法規制の順守と事故の発生状況 □ 人事教育制度・労働安全衛生の取り組み □ 2012 年度 環境会計情報 □ 安全運転の取り組み □ 危機管理対応能力の向上 □ 東日本大震災復興支援活動 □ Ⅷ . 第三者意見 Ⅸ . 資料集 □ □ 3. どのような立場でお読みになりましたか? 組合員 □ NPO団体 コープいしかわ職員 □ 研究者・教育関係者 お取引先(委託会社含む) □ 生協の担当者(生協・事業連合等名称 行政関係 企業の方 □ □ 報道関係 その他 4. その他、ご意見、ご要望などがございましたらお聞かせください。 ご協力ありがとうございました。 □ □ )□ □ □ 本CSRレポートは、人と環境に配慮して制作致しました。 編 集 用 紙 誰もが読みやすい「UDフォント」 寄付金付き用紙「里山物語」を使用 読みやすく、読み間違えにくいユニバーサルデザインフォ ントを使用し、解りやすさに配慮しています。 製版・印刷 フィルムレスの「CTP」 用紙重量に応じた寄付金を商品価格に含んだ「里山物語」 を使用。寄付金は、NPO 法人 「里山保全再生ネットワーク」 を通じて、全国の里山保全・再生、生物多様性の活動サポー トに活用されています。また、グリーン購入ガイドライン に沿った国産間伐材の調達・チップ化による用紙のため、 CO2 の吸収量増加を促進し、地球温暖化抑制にも貢献し ます。 情報をアルミニウムの版(印刷用の板)に直接焼き付ける CTP(Computer To Plate)を採用。従来の焼付用フィ ルム等が不要となり、現像廃液を削減します。 環境汚染を防ぐ「水なし印刷」 従来のイソプロピルアルコールを含む湿し水を使用しない 水なし印刷の採用で、廃液を削減します。 加工製本 リサイクルに優れた「PUR 無線」 製本時の接着剤に、古紙再生時の紙との分離除去が容易 なポリウレタン系接着剤を使用。加工断裁時の余白紙は、 製紙会社にて再び再生紙になります。 健康に配慮した「ベジタブルインキ」 大気汚染防止と石油資源保護に配慮し、VOC(揮発性有 機化合物)を含まない植物性インキ(大豆油・アマニ油・ ヤシ油・パーム油等)を使用しています。 ◆◆ 編集後記 ◆◆ 2012年度コープいしかわは、地域の皆様と共に安心して暮らせる社会を目指して取り組みをす すめて参りました。今後も「地域社会」や「くらし」に必要とされるコープいしかわを目指して、 「た すけあい」 「つながりあい」 「ささえあい」 「みとめあい」を大切に事業と活動をすすめて参ります。 ステークホルダーの皆様には、本報告書を通してコープいしかわの事業と活動についてご理解 を深めていただければ幸いです。なお、アンケートも添えておりますので、ご意見・ご感想をお寄 せください。皆さまのご意見をもとに、更にCSR活動の改善をはかり、レベルアップに努めて参 ります。 42 コープいしかわの社会的責任活動報告 2013 CSR Report
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