かけ橋 平成27年度 第11号 <2月発行> 音更町教育委員会 更町教育委員会 今年の1月、高校 1 年生の女子生徒が、覚醒剤所持の疑いで逮捕されました。女子生徒は 「自分で使うためにお小遣いで買った」と話し、ポーチ(小物入れ)の中には覚醒剤と複数 の注射器が入っていたということです。また、中学3年生の女子生徒が「覚醒剤をくれる人 いませんか?」とインターネットに書き込み、覚醒剤使用の疑いで逮捕されるという二つの 事件が起きました。 最近では、全国的に「危険ドラッグ」と呼ばれる薬物の乱用が問題となっています。危険 ドラッグとは、安価で覚醒剤や麻薬などと同 様の薬理作用がある薬物のことです。この危 日本:危険ドラッグによる検挙者数 840人 険ドラッグを使用すると、正常判断が著しく 低下し、幻覚や幻聴などの症状により、異常 行動を起こす危険があり、結果的に死に至る 恐れもあります。 112人 176人 薬物乱用が引き起こした事件・事故として は「使用者が小学校に侵入して暴れる」、 「使 用後、高いビルから飛び降りて死亡」 、「意識 2012年 2013年 2014年 *国立精神・神経医療研究センター調べ(2014 年) がもうろうとした状態で車を運転。歩道に突っ込み、男女 8 名が死亡・重軽傷」、 「使用した 結果、筋肉細胞が壊れ、腎不全や多臓器不全などで死亡」など、数え上げると切りがありま せん。危険ドラッグの中には、たった一度の使用でも、脳と体を破壊するほどの毒性をもっ た、まさに「毒物」としか言いようのない薬物もあります。 2013年の調査では、違法な薬物を過去に一度でも使ったことがあるという人が、全国 で40万人にのぼると推定されています。近年、危険な薬物 危険薬物(覚醒剤・大麻など) はインターネットでも購入できるという手軽さや、あたかも 合法と称してハーブやお香などの形態で販売されるケースが 多く、危険な薬物の広がりが懸念されています。薬物の魔の手がお子さんに及ばないよう、 しっかりと見守り、薬物の乱用防止に努めていかなければなりません。 子どもの虐待は、人権侵害です! 昨今,乳幼児・児童・生徒が虐待を受け、中に 100,000 は生命を奪われるという痛ましい事件が全国各地 80,000 相談対応件数 60,000 (全国) で起きています。 平成26年度の全国児童相談所での児童虐待に 40,000 関する相談対応件数は、前年度比2割増の88, 20,000 931件となっています。また、子どもの虐待死 は、ほとんどの年で50人を超えています。 全国の年度別児童虐待 0 (人) 十勝管内における児童虐待に関する相談対応件 数は242件で、同じように増加している状況が 平成 伺えます。 すべての子どもが一人の人間として最大限に尊重され,守られなければなりません。地域 みんなで力を合わせ、虐待のない社会を築いていくことが強く求められています。 38,775 児童虐待の種類<4分類> 26,181 1 身体的虐待:殴る、蹴る、投げ落とす、熱湯をかける、 22,455 火を押しつける、冬に戸外に閉め出すなど。 1,520 2 性的虐待:子どもへの性交、性的行為を強制するなど。 3 ネグレクト(養育放棄) :適切な食事を与えない、家に 閉じ込める、重大な病気になっても病院に連れて行か ない、乳幼児を家に残したまま度々外出するなど。 4 心理的虐待:ことばによるおどかしや拒否的態度で子ど 平成 26 年度 全国児童虐待相談 内訳件数 もの心を傷つける、兄弟と比べて激しく差別するなど。 児童虐待から子どもを守るためには、被害児童の早期発見と保護・支援することが何より も大切です。そのため、地域の皆さんが虐待に関心を持ち、子どもに気になる変化がありま したら、注意深く温かい目で見守ることが大切です。 「虐待を受けたと思われる子どもを見つ けた者」は、すみやかに市町村、都道府県の設置する福祉事務所、もしくは児童相談所へ通 告しなければなりません(児童虐待防止法 第6条)。地域社会が一体となって虐待の抑止力 となり、子どもを救うことにつなげていきたいものです。 虐待かもと思ったらすぐにお電話を けた 児童相談所全国共通3桁ダイヤル いち はや く 1 8 9 *お住まいの地域の児童相談所につながります。 お住まいの 電話・FAX (189) 0155-42-5855(生涯学習センター)
© Copyright 2024 Paperzz