Automotive Austria オーストリアの自動車産業 Brigadier ret. Prof. Günter Hohl ギュンター・ホール Austrian Society of Automotive Engineers オーストリア自動車技術者協会 “Good Morning Ladies and Gentlemen!” 皆様、おはようございます! 内容 はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 オーストリア自動車産業の歴史 オーストリア自動車産業の歴史 1870年頃オーストリア、ウィーンの投資家ジークフリード・マルクスが 単純な構造の手押し車に液化燃料を使用する内燃エンジンを搭載しました。 これがガソリンによって駆動力を得る最初の車両とされています。 ガソリン車(複製・1888) ガソリン車(1870) ジークフリード・マルクス (1831~1898) オーストリア自動車産業の歴史 オーストリア自動車産業の歴史 1900年にはフェルディナント・ポルシェ(1875~1951)が、 パリ万国博覧会に出展する目的で試作車両を製作しました。 その革新的な技術に賞が贈られました。 この車両は2座席で、2基のハブモーターによって 最高出力は2.5HPに達しました。 パリ万博に出展された 試作車両(1900) フェルディナント・ポルシェ (1875~1951) 航続距離は50km、 最高速度は60km/hでした。 オーストリア自動車産業の歴史 オーストリア自動車産業の歴史 初の前輪駆動車 エンジンの最高出力3.5HP。 最高速度35km/h。 特許図面(1899) 試作1号車(1901) 1914年6月28日、 フランツ・フェルディナント大公が暗殺された際に乗車していた 1910年型Gräf & Stift製ダブルフェートン。 この事件をきっかけに第一次世界大戦が勃発しました。 オーストリア自動車産業の歴史 オーストリア自動車産業の歴史 “ラントヴェア” トレーラー(1912) 牽引車両に搭載されたガソリンエンジン(100HP)と、発電機(300V、235A)による ハイブリッドトレーラー。 発電機は牽引車両の後輪と、トレーラーへ1両おきに取り付けられたモーターを駆動します。 鉄道と道路車両の両方で使われました。 電動のアクスル はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 オーストリアの産業別生産高 オーストリアの産業別生産高(2008年) (2008年) 単位・10億ユーロ 機械および金属 化学 電子機器および電機 自動車 石油 食品 鉄鋼 林野 生産および輸出台数 生産および輸出台数(2008年) (2008年) 台数 乗用車 トラック トラクター モーターサイクル 自転車 生産台数 輸出台数 車両総生産高 車両総生産高 単位・10億ユーロ 112億6000万ユーロ 11.3 1.5 単位・10億ユーロ 自動車輸出および輸入高 自動車輸出および輸入高(2008年) (2008年) 乗用車および 自動車部品 輸出 乗用車 輸出 乗用車 輸入 オーストリア自動車産業の地域別輸出先 オーストリア自動車産業の地域別輸出先(2008年) (2008年) アメリカ アジア アフリカ オーストラリア および 太平洋地域 ヨーロッパ 自動車産業就業者数 自動車産業就業者数(2008年) (2008年) 就業者数 車両直接生産 車両および 自動車部品生産 自動車関連産業 はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 乗用車生産台数 乗用車生産台数 台数 乗用車の生産 乗用車の生産 オーストリアは数多くの自動車企業を擁します。 中でもこの2社が最大手とされています。 マグナシュタイア社は完成車の開発および 組み立て、ドライブトレインなどの自動車部品 の供給、試作車および市販車の受託生産を 手がける企業です。 マグナパワートレイン社はパワートレインの 設計、開発、試験、生産を専門に手がける 世界規模の優良サプライヤー企業です。 乗用車の生産 乗用車の生産 乗用車およびSUVの生産 現在生産中の車種: • BMW X3 • クライスラー300C • ジープ・コマンダー • ジープ・グランドチェロキー • メルセデス・ベンツ Gクラス • サーブ9-3カブリオレ マグナシュタイア製造によるコンセプトカー: MILA(Magna Innovative Lightweight Auto) MILA:ファンスポーツカー(天然ガス車) MILAアルペン:悪路走行用車両 MILAev:リチウムイオンバッテリー搭載の 電気自動車 生産予定(2009年末以降): • MINI SAV • アストンマーティン・ラピード MILA • プジョー308 RCZ • ポルシェ・ケイマン、ボクスター(2012年以降) MILA アルペン MILAev はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 トラック生産台数 トラック生産台数 台数 トラックの生産 トラックの生産 MAN Nutzfahrzeuge Österreich AG MAN商用車株式会社 前身企業: Steyr Daimler Puch AG 軍用および民間トラック納入先: - アメリカ陸軍 - カナダ陸軍 - スイス陸軍 - クウェート陸軍 - オーストリア陸軍 - シンガポール陸軍 - ナイジェリア陸軍 - その他 オーストリア トラックの生産 トラックの生産 MAN Nutzfahrzeuge Österreich AG オーストリア MAN Commercial Vehicle Inc. ÖAF Gräf & Stift 軍用および民間トラック納入先: - イギリス陸軍 トラックの生産 トラックの生産 ÖAF Gräf & Stift C B A ホワイトフリート 軍用 実戦配備用 商用オフロード車 (軍用として改造) 戦闘用車両 商用車 (軍用として改造) モビリティの向上と軍事目的に転用する効果 軍用車 SX - モデルレンジ TG M - TGA-WW モデルレンジ TGL / M - TGA-/S/X モデルレンジ 商用車 HX - モデルレンジ D トラクター生産台数 トラクター生産台数 台数 はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 モーターサイクル総生産台数 モーターサイクル総生産台数 台数 モーターサイクルの生産 モーターサイクルの生産 1953年創立 従業員数1,600人 スポーツ性を重視した オンロードおよび オフロード用 モーターサイクルメーカー スポーツカー 単気筒モデル KTM 690 電動モーターサイクル 軍用オフロード モーターサイクル KTM ATV はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 特殊車両の生産 特殊車両の生産 1866年創立 従業員数1,500人 世界第2位の規模の 消防用車両メーカー パンター 8x8(ドバイ消防局) 放水量:1分間あたり8,000リットル 放水距離:95m 最高速度:135 km/h 特殊車両の生産 特殊車両の生産 1932年創立 従業員数3,500人 油圧式リフト、荷役システム、 操作システムを手がける 一流多国籍企業 トラック搭載のナックルブーム クレーン、フックローダー、 可搬式フォークリフトにおいては 世界市場のリーダー的存在 ナックルブームクレーン 橋梁検査システム トラッククレーン ナックルブームクレーン テラインフォークリフト 特殊車両の生産 特殊車両の生産 移動式車両検査用コンテナ 民間用牽引回収車 ねじれ耐性フレーム 軍用牽引回収車 はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 自動車部品 自動車部品 エンジニアリングおよび完成車の組み立て、 燃料タンク部品 アクティブ トランスファー ケース アクスル 駆動システム 電磁式 パーキング ブレーキ トルク ベクタリング 後輪操舵 システム リアアクスル ユニット 4WD システム プロアクティブ カップリング 自動車部品の生産 自動車部品の生産 シュタイア エンジン工場 1979年創立 従業員数2,717人 世界各地に広がるBMWグループの生産ネットワークを構成する拠点のひとつ。 BMWグループの中でも最大規模のエンジン工場で、ディーゼルエンジン開発の中心。 4気筒および6気筒ディーゼルエンジン 6気筒ガソリンエンジン エンジンおよびトランスファーケース エンジンおよびトランスファーケース オペル/ボクゾール向け:コルサ(ヴィータ)、アストラ、ティグラ、ツイントップ、 メリーバ、ザフィーラ、コンボ、インシグニア用 サーブ向け:サーブ9-3用 フィアット向け:リネア、クロマ、ブラーボ、プント、ミニカルゴ用 自動車部品の生産 自動車部品の生産 ベアリング 焼結部品 1927年創立 従業員数2,900人 世界各地の12拠点で 自動車部品を生産。 はじめに オーストリア自動車産業の現状 乗用車およびSUVの生産 トラックおよび商用車の生産 モーターサイクルの生産 特殊車両の生産 自動車部品および測定機器の生産 研究開発、各種会合、専門教育機関 研究開発 研究開発 オーストリアでは次のような機関で研究が行われています: ¾ 自動車企業 ¾ 応用科学系大学 ¾ 工科大学 ¾ 研究機関(民間または行政による運営) 各産業における研究開発 各産業における研究開発 研究開発部門就労者の比率 研究開発部門就労者の比率 単位・% 電子機器および電機 自動車 化学 機械および製鉄 非金属 比率 研究開発 研究開発 パワートレイン エンジニアリング パワートレインシステム各種、 トランスミッション、電動モーター、 ハイブリッドシステム、燃料電池、 制御システムの画期的な ソリューションを提供 試験および測定システム パワートレイン全体の試験 および検査や、排出ガスから ハイブリッドシステムエンジン 開発まで、厳しい条件化での 試験および検査機器の提供 先進的シミュレーション テクノロジー シミュレーションおよび統合型 シミュレーションプラットフォーム、 先進のシミュレーション技術によって、 ワークフローに則ったソリューションを 提供 研究開発 研究開発 グラーツ工科大学 グラーツ応用科学大学 ウイーン工科大学 各種会議 各種会議 ウイーン国際 自動車シンポジウム 世界をリードする自動車エンジニアや 研究者が参加して年に一度開催 前回はエンジン開発や今後のトレンドに 関する展望について意見を交換 議題: - 排出ガスの低減 - 代替駆動システム - 車両構造 - ドライビングプレジャー ヨーロッパ全輪駆動グラーツ会議 各種会議 各種会議 国際会議 - ノイズ、振動、ハーシュネスに関するシュティリアン会議 車両の音に関する対策をなどについて検討 – 各国をリードする研究者が分野の枠を超えたアプローチを提案 第21回AVLエンジンおよび環境会議 内燃エンジンおよび電気駆動 – パワートレインの今後の中で協調できるのか、それとも競合するのか? 専門教育機関 専門教育機関 技術系大学 Austria 応用科学系大学 グラーツ工科大学 内燃エンジンおよび 熱力学研究機関 自動車工学研究機関 ウイーン工科大学 内燃エンジンおよび 自動車工学研究機関 Automotive Austria オーストリアの自動車産業 “Thank you for your kind attention!” ご清聴、ありがとうございました!
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