平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構 助成事業一般分 子育て支援基金 ホッとアート プレゼント 長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業 ― ホッとアートプレゼント実施 報告書 ― 2009 年度版 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 特定非営利活動法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 基金助成 2009 年度 ホッとアートプレゼント 実施報告書 目 次 ごあいさつ … …………………………………………………………………………………………………… 2 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 委員 …………………………………………………………… 4 事業コンセプト/ホッとアートプレゼントとは… /ネットワークモデル … ………………………… 5 「ホッとアートプレゼントガイドライン」 … ………………………………………………………………… 6 「ホッとアートプレゼントの目的と実施までの流れ… ……………………………………………………… 7 2009 年度 実施病院/公演作品/コーディネート団体 一覧… ………………………………………… 8 2009 年度「ホッとアートプレゼント」実施レポート 扉… ……………………………………………… 9 1 島根大学医学部附属病院 … ……………………………………………………………………………… 10 2 国立成育医療センター 10階西病棟 … ……………………………………………………………… 12 3 国立成育医療センター 10階東病棟 … ……………………………………………………………… 14 4 国立病院機構下志津病院 … …………………………………………………………………………… 16 5 名古屋市立大学病院 … ………………………………………………………………………………… 18 6 名古屋大学医学部附属病院 … ………………………………………………………………………… 20 7 北海道立子ども総合医療・療育センター … …………………………………………………………… 22 8 JA愛知厚生連 江南厚生病院 … ……………………………………………………………………… 24 9 兵庫医科大学病院 … …………………………………………………………………………………… 26 10 市立伊丹病院 … ………………………………………………………………………………………… 28 11 和歌山県立医科大学病院 … …………………………………………………………………………… 30 12 国立国際医療センター国府台病院 … ………………………………………………………………… 32 13 宮城県立こども病院 … ………………………………………………………………………………… 34 14 千葉県こども病院 … …………………………………………………………………………………… 36 15 山口大学医学部附属病院 … …………………………………………………………………………… 38 16 一宮市立市民病院 … …………………………………………………………………………………… 40 17 金沢大学附属病院 … …………………………………………………………………………………… 42 18 東京大学医学部附属病院 … …………………………………………………………………………… 44 19 国立病院機構 福岡病院 … ……………………………………………………………………………… 46 20 国立病院機構 舞鶴医療センター … …………………………………………………………………… 48 2009 年度 ホッとアートプレゼント 公演ポスター/招待状(例) …………………………………… 50 実施病院ご担当者へのアンケート結果 扉 … …………………………………………………………… 51 ホッとアートプレゼント実施アンケート結果 「子ども」「保護者」「医療関係者」 … ………………… 72 プロジェクト委員から 「ホッとアートプレゼント推進プロジェクトに参加して」柳澤正義… ……… 78 ホッとアートプレゼント紹介リーフ … ……………………………………………………………………… 79 奥付… ……………………………………………………………………………………………………………… 80 1 ご あ い さ つ はじめに 2009 年度のホッとアートプレゼント実施にあたり、ほんとうにたくさんのみなさまのご 理解、ご支援、ご協力を賜り、無事に 20 ヵ所の病院において、病院で生活をし、病気と向き合う子 どもとそのご家族にすばらしい笑顔のプレゼントを届けることができましたこと、心より御礼申し上 げます。今年度「ホッとアートプレゼント」の会場に足を運んでくださった参加者は、子ども 487 名、 保護者 235 名、医療関係者(学校の先生・学生含む)364 名で、病室の訪問数 71 室をカウントせず に、計 1086 名でした。子どもに「今日の公演はどうでしたか?」と聞いたアンケートの結果では、9 割の子どもが楽しかったと評価(「すごくたのしかった!」68%「たのしかった」22%)。保護者に「今 日のホッとアートプレゼントは、全体としていかがでしたか?」と聞いた全体の感想では、「とても満 足」91%、「満足」5%。医療関係者への同じ質問に対しては、「とても満足」66%、「満足」27%と いう結果でした。(詳細は p72 ~ p77) 病院においては、一人でも多くの病児に最善の医療を提供するため不休のシフトであたられている 中へ、こうしたイベントを受け入れるにあたっては、様々な調整が求められたことと想像いたします。 しかし、前年度の実績を含め事業主旨を即座にご理解いただき、病児とそのご家族に笑顔の時間を届 けたいという私たちの願いを受け止め、おそらく私たち以上に情熱的に労を厭わず、可能な限りスタッ フの皆さん総出で参加してくださった結果が上記のような数字となって表れたのだと思います。昨年 度は正直に申し上げれば少し寂しい会場もありました。私たちもまだ実績の少ない事業で、多忙なス タッフの皆さんに参加していただいた方がよいのか、事前情報も弱い結果でした。いま 2 年度目まで の事業全てを精査し、このプログラムの本質として明言できることは、ライブパフォーマンスは “生 き物” であり、日々病児に寄り添う病院スタッフ方と子どもたちが “一緒に観た” という実感は、パフォー マーの演じる感動を何倍にも増幅し、子どもたちも求めている体験だと、どの会場を観察していても 感じることです。 たったいま目の前で起きていることへの驚きや、おかしさや、感動を隣り合う子ども同士が、母と 子が、看護師さんやドクターと子どもたちが、瞬間瞬間に目と目を合わせ、自分と同じ感情を相手に 認め合う共感体験は、親子の愛着を促し、仲間意識を芽生えさせ、コミュニティへの信頼できる帰属 意識を育むでしょう。また、終演後に自分の楽しい発見をそれぞれの言葉で語り合えることは、孤立 しがちな病児とその家族にとって、「いつもの弱者ではない」という感覚によって、自尊感情の基盤と なる効力感を得るチャンスとなるでしょう。一見、「受動的な体験」に思えるライブ公演ですが、極め て「能動的な体験」として参加者の心に届く「ライブパフォーマンス」を私たちは求めてきました。 このことは後に述べるアンケートの分析結果や自由記述からも垣間見えます。今年度のプログラム 実施後の全会場アンケート調査(この事業は調査が目的ではありませんが)には、半田勝久東京成徳 大学子ども学部子ども学科准教授の協力により、本プログラムにおける子どもと保護者にとっての意 2 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 味を検証するための「6つの枠組み」(平成 19 年度の特定非営利活動法人子ども劇場千葉県センターが行った事業調査から半 田氏が抽出)を援用し、6 つの評価軸をさらに再構成し、自由記述と 5 件法によるアンケートを実施する ことができ、くっきりとした結果が表れていますし、コーディネーターからのレポートにも記載され ていますので、ぜひ読み取っていただけますようお願いいたします。 私たちは「ホッとアートプレゼント」という花の種を運び、こうした成果を生みました。その重要 な要素が、感動体験を生み出すためのリソースである「種」、ライブパフォーマーによる作品です。質 の高い作品がなければ、このプログラムは夢物語です。今年度は 20 を超えるプロのパフォーマーグルー プが、破格の予算で事業主旨に共感し、作品をエントリーしてくださいましたことは、感謝の念に堪 えません。結果は 7 作品に集中しました。要因は、病院側のニーズの多くに共通していた「幅広い年 齢層を対象にできる作品」「楽しい作品」「限られた会場スペース」「会場へ入れない子どもたちへの病 室訪問が可能な作品」でしょう。各病院からの評価を見ても、今後さらに豊かなラインナップが求め られることは間違いありません。センター機能として、実演するパフォーマーのみなさんとこうした 条件やデリケートな会場に臨む姿勢なども共有し、多様性と質の向上を目指してさらに展開していけ るよう、共に研鑽を積んでいきたいと思います。 そしてもう一つ、重要な側面を担ったのが地域コーディネーターです。13 地域のコーディネーター のみなさんは、それぞれの仕事を抱えながらこの事業主旨を現実の形とするフロンティアとして、そ れぞれ異なるシステムや雰囲気も違う病院のドアをノックし、 「子どもたちに笑顔を届ける」というミッ ションを達成してくださいました。とても緊張感を伴う役割でしたが、この二年間、完全なボランティ ア(無給!)で、ここまでの成果を出してくださいましたことを深く感謝申し上げる次第です。今年 度は 11 都道府県 12 地域での実施に留まっていますが、これからもっと多くの地域の子どもたちに届 けたいという動きは必定かと感じます。そのとき、地域コーディネーターの質と量がプロジェクトの 成否を左右するはずです。今後は高い専門性を保障できるよう、プロジェクトのあり方も進化させて いきたいと考えています。 本年度も、推進プロジェクト委員のみなさまに様々なご支援を頂き、挑戦的なこのプログラムの船 出を導いてくださった結果をここに納めることができました。そして、助成を通じてこのプログラム を世に送り出してくださった、厚生労働省雇用均等・児童家庭局 育成環境課、独立行政法人福祉医療 機構、諸関係者のみなさまに深く感謝申し上げます。 これから全国センターは、2年間の結果をさらに検証しつつ前述したような質と量と安全を確保し、 多様な経験値を地域にフィードバックし、多様なリソースを開発するために、さらに重要な役割を担っ ていくことと考えています。一人でも多くの病児とご家族のみなさまの気持ちを応援できますよう、 分野を超えたみなさまのご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 2010 年 3 月 「ホッとアートプレゼント」推進プロジェクト委員長 特定非営利活動法人 子ども NPO・子ども劇場全国センター専務理事 稲垣 秀一 3 実 施 概 要 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 委員 (2009 年 12 月時点 ) ■アドバイザー 柳澤 正義 社会福祉法人恩賜財団母子愛育会・日本子ども家庭総合研究所所長/ 国立成育医療センター名誉総長 全国社会保険協会連合会理事長/ 伊藤 雅治 健康日本 21 推進国民会議・健やか親子 21 推進協議会会長 藤井 充 国立成育医療センター運営局局長 半田 勝久 東京成徳大学子ども学部子ども学科准教授 坂本 憲枝 日本医療機能評価機構評価委員・人間ドック施設機能評価委員/ 消費生活アドバイザー 牧田 篝 医療ボランティア・コーディネーター 大森 ちづえ NPO法人 日本青少年音楽芸能協会副理事長/蒼い企画プロデューサー ■地域実施コーディネーター/コーディネート団体……(実施エリア) 藤原 市子 特定非営利活動法人 こども・コムステーション・いしかり…… ( 北海道 ) 斎藤 純子 特定非営利活動法人 せんだい杜の子ども劇場…………………… ( 宮城県 ) 宇野 京子 特定非営利活動法人 子ども劇場千葉県センター………………… ( 千葉県 ) 竹内 洋江 特定非営利活動法人 名古屋おやこセンター……………………… ( 愛知県 ) 水野 裕子 特定非営利活動法人 子どもと文化の森…………………………… ( 愛知県 ) 高木 眞理子 子ども夢フォーラム… ……………………………………………… ( 石川県 ) 竹内 香織 特定非営利活動法人 京都子どもセンター………………………… ( 京都府 ) 米川 綾子 特定非営利活動法人 兵庫県子ども文化振興協会………………… ( 兵庫県 ) 岡本 瑞子 特定非営利活動法人 子どもNPO和歌山県センター…………… ( 和歌山県 ) 中田 朋子 特定非営利活動法人 しまね子どもセンター……………………… ( 島根県 ) 三好 美喜子 特定非営利活動法人 子ども劇場山口県センター………………… ( 山口県 ) 高宮 由美子 特定非営利活動法人 子ども文化コミュニティ…………………… ( 福岡県 ) 片野坂 千鶴子 特定非営利活動法人 みやざき子ども文化センター……………… ( 宮崎県 ) ■主催本部体制 (特定非営利活動法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター) 高宮 正貴 ( 理事 )… ………………… 記録 古賀 圭子 ( 顧問 )… ………………… 経理 竹内 延彦 ( 代表理事 )… …………… 事業責任者 中村 雪江 ( 常務理事 )… …………… 運営責任者 稲垣 秀一 ( 専務理事 )… …………… プロジェクト委員長 4 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 事業コンセプト / ホッとアートプレゼントとは…… ソーシャルワーカー ボランティア 上 ・病院システム・ 機関 小 療 児 医 心理職 小児 医 療 の 現 場 は 、 治 療 と ケ ア に 全 力 で 立 ち 向 か っ て い る が 、 入院病児と家族 限ら れ た 資 源 の 中 で 手 一 杯 の 状 況 に あ る 。 医療保育士 外部 か ら の 安 全 ・ 安 心 な リ ソ ー ス の 提 供 が 求 め ら れ て い る 。 教師 看護師 Q 家族の OL 維持 ・ 児と 向 病 ・ 病院における多様な取り組み ←← 健やか親 子 課題 21 療 医 医師 ホッとアートプレゼント 全国センターをコアとして、医療専門家と 全国の子どもの文化体験、子育て支援等の 実績がある地域 NPO 団体をネットワーク。 病院ごとに異なる病児の状態、参加可能人 数、会場条件、希望日時などをヒアリングし、 公演作品の選定・アレンジから実施までを コーディネート。 病児・保護者の気持ちを応援する 楽しいひとときを小児医療現場に提供。 政策との関連性・事業根拠 ■母子保健は生涯を通じた健康の出発点であり、次世代を健やかに育てるための基盤となる。21 世紀の母子保健の取組の方向性と目標や 指標を示し、関係機関・団体が一体となって、その達成に取り組む国民運動である「健やか親子21」が、次世代育成行動計画に合わせ、 平成 26 年までとする計画期間の延長案が承認され、4年間の期間延長が決定されている。 厚生労働省が平成 18 年 3 月 16 日に発表した「健やか親子 21」中間評価報告書(『「健やか親子 21」推進検討会』座長: 澤正義(日本 子ども家庭総合研究所副所長)においても、課題3:小児保健医療水準を維持・向上させるための環境整備 が求められ、「 病児支援の整 備は不十分−環境整備を推進 」すべきと指摘している。病児のための院内学級・ハード面でのプレールーム設置・医療保育者の配置など、 その後の改善は充実の方向に動き出しているが、平成 19 年度に実施した「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業」(福祉医療 機構子育て支援基金)において、病児とその家族への精神的な支援は病棟内においても、強く求められていることが確認されている。 ( 健やか親子 21 資料:http://www.wel-health.jp/column/no61.html) ホッとアートプレゼント ネットワークモデル 2009 年度 【病院コミュニティ…子どもにかかわる地域 NPO 団体…プログラムリソース】を有機的につなぎ、機能させるためのスキームを開発し、ネットワークする仕組み 病児と家族の QOL 向上を推進するために、小児医療現場・地域 NPO と連携し、全国ネットワークを形成。安全と品質を確保し、普及を図る 小児医療の機能/セーフティーネット……地域社会への責任 病 院 (病児と家族・医療スタッフが形成するコミュニティ) 各地域コーディネートグループ (2009 年度 14 地域) NPO などの市民による子育て・子育ち支援を実践する団体……すべての子どもに対する社会的責任 子どものための舞台芸術・体験プログラム コミュニティリソースセンター 社会発信・実施のための多様な資源を開発 オーガナイズ機能・リソース開発・コミュニティ支援 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト委員会 (プロジェクトアドバイザーグループ) 小児医療に関わる専門家・子どもの人権に関する専門家・地域コーディネーター 多様な支援形成が課題 独立行政法人福祉医療機構 【厚生労働省/国/自治体など】 5 実 施 概 要 ホッとアートプレゼントガイドライン 2009 年版 ① 安全・安心の保障 健康管理意識維持・健康管理技術の養成・管理チェック体制のメンテナンス・リスクマネジメント ② 医療現場・各専門家(Dr. 看護師 医療保育士 事務局 など)のストレスを常に低減する運用管理・開発 ③ 子どもの年齢に応じた特性を理解し、病児の QOL 向上を目的として楽しく、ワクワクする体験の機会・時間・ソフトを提供 Before 当日 After 声かけ・招待状・ポスター 約一時間の体験 共通体験の記憶・話題・振り返り ④ 子どもの人権・プライバシーを守り、当日の病院の状況にフレキシブルに対応し、ベストな状態を提供する 年齢・人数・空間・雰囲気・床・照明・電源・入退室・笑顔 ⑤ これらを実現するための事前情報の収集・コミュニケーション・調査・ヒアリング・学習・適切なアドバイス・連携を実現 ハード・ソフト・対象理解 ⑥ 課題・成果検証:プロセス・当日・終了後の各パートにおける、ユーザー各セグメントの評価・成果・課題を収集し、検証 → フィードバックし、システムの改善を図る ⑦ 全国的にコーディネーターをネットワークすることで病児支援・病院支援機能の有効性を検証し、品質の保持・改善を図る 6 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業 「ホッとアートプレゼント」の目的と実施までの流れ ■ 目 的 病院内という特殊な環境に充分配慮し、安心できる温かい雰囲気の中で、子どものため のパントマイムやピエロ、人形劇や音楽などの小作品を届け、子どもたちが、心からの 笑顔と感動や喜びの声が聞こえる楽しいコミュニケーションの場を創ることを目的とす る。合わせて、親・家族をも癒し、ほっとする時間を提供する。 ■ 実施までの流れ ① 事業スタートに際し、事業を推進するためのプロジェクト委員会を前年より継続した。 ② プロジェクト委員会は、それぞれの専門領域の視点から本事業の趣旨と実施プロセス を検討し、安全の確保方法、病院側への負荷を最小限に抑えながら最大成果を生み出 すためのコーディネーターのスキームを確認した。本年度は規定の検討事項を「ホッ とアートプレゼントガイドライン」として整備し、ガイドラインに沿って運用した。 また今年度は、地域コーディネーターが地域の実施可能と考えられる病院に直接コン タクトを取り病院への実施可能性の打診を行ったが、前年度の実施報告書が奏功した。 ③ 公演作品リストの作成 児童向けの公演作品から、本事業の特性に相応しい作品候 補を選び、パフォーマーへ事業目的、様々な制限事項を説明し、公演内容の調整と協 力体制を作った。結果として夏前には 20 以上の作品のエントリーを得られた。 ③ その後それぞれの病院側担当者によって実施に向けた院内調整が行われ、決定前後、 必要に応じて、プロジェクトで定めた規定の検討事項に関するコーディネーターとの 綿密な打ち合わせが行われ実施された。 ④ 規定検討事項 ・参加対象病児の状態と参加者の範囲 … 年齢、病状、参加者数予測 ・公演会場(公演可能なスペース) ・公演作品の選定 公演時間は子どもの体調に応じて調整する…(基準は 40 ~ 60 分) ・安全確保…スタッフ、パフォーマーの体調管理(体調チェックシート/実施前 5 日) 感染症対策、院内行動のルート、制限区域等の確認 ・公演当日の役割分担、スタッフ配置 ・参加者への公演実施インフォメーションの方法…招待状の配布、ポスターの掲示 ・公演当日の参加者誘導、会場セッティングの手順 ・参加者のプライバシー確保と実施記録の方法、アンケートの配布・回収方法 など 7 実 施 概 要 2009 年度 実施病院/公演作品/コーディネート団体 一覧 1 島根大学医学部附属病院 ……………………… 蒼い企画の「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) しまね子どもセンター 2 国立成育医療センター 10階西病棟 ……… 落語協会の「子ども寄席」 3 国立成育医療センター 10階東病棟 ……… 落語協会の「子ども寄席」 4 国立病院機構下志津病院 ……………………… マジックファクトリーの「アンディ先生のマジックショー」 5 名古屋市立大学病院 …………………………… マジックファクトリーの「アンディ先生のストリートマジック」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 名古屋おやこセンター 6 名古屋大学医学部附属病院 …………………… マジックファクトリーの「アンディ先生のストリートマジック」 7 北海道立子ども総合医療・療育センター …… 蒼い企画の「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) こども・コムステーション・いしかり 8 JA 愛知厚生連 江南厚生病院 …………………… クラウンパラダイスの「とってもジョイフル☆クラウン」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子どもと文化の森 9 兵庫医科大学病院 ……………………………… 人形劇団ののはなの「ちぃちぃにんにん」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 兵庫県子ども文化振興協会 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子どもNPO・子ども劇場全国センター 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子どもNPO・子ども劇場全国センター 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 名古屋おやこセンター 10 市立伊丹病院 …………………………………… 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇」「あかずきんちゃん」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 兵庫県子ども文化振興協会 11 和歌山県立医科大学病院 ……………………… 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇」「あかずきんちゃん」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子どもNPO和歌山県センター 12 国立国際医療センター国府台病院 …………… 落語協会の「子ども寄席」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 13 宮城県立こども病院 …………………………… 人形芝居燕屋の腹話術「ハロー!カンクロー」と肩掛け人形芝居「ねずみのすもう」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) せんだい杜の子ども劇場 14 千葉県こども病院 ……………………………… 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇」「あかずきんちゃん」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 15 山口大学医学部附属病院 ……………………… 蒼い企画の「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子ども劇場山口県センター 16 一宮市立市民病院 ……………………………… 蒼い企画の「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子どもと文化の森 17 金沢大学附属病院 ……………………………… 蒼い企画の「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/子ども夢フォーラム 18 東京大学医学部附属病院 ……………………… マジックファクトリーの「アンディ先生のストリートマジック」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子どもNPO・子ども劇場全国センター 19 国立病院機構福岡病院 ………………………… 蒼い企画の「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 子ども文化コミュニティ 20 国立病院機構舞鶴医療センター ……………… 蒼い企画の「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) 京都子どもセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※【実施延期】 2009 年9月1日実施を決定し準備を進めていたが、新型インフルエンザ対応のために実施直前に延期となり、 今年度の実施は見送られた。 宮崎大学医学部附属病院 ……………………… 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇」「あかずきんちゃん」 実施コーディネート団体/ ( 特 ) みやざき子ども文化センター 8 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 2009 年度 「ホッとアートプレゼント]実施レポート ホッとアートプレゼントは 子どもの文化芸術体験に精通した 経験豊かな地域コーディネーターが 病院のみなさまの多様なニーズをうかがい 子どもと親子の目を輝かせる作品を ベストマッチでお届けするプロジェクトです。 私たちには、一つひとつの「病院」が 子どもの命を守る小宇宙のように思えます。 緻密なケアを求められる看護師チーム 重責を担うドクター 子どもと家族のこころに寄り添う SW、CLS、保育士 成長発達を支援する先生方、訓練師のみなさん 表には見えない病院運営を担う事務職の方々 多様な役割を担うスタッフのみなさんと 付きそう保護者のみなさんが、 病気と向き合い、療養し、回復を目指す 子ども一人ひとりを真ん中にした 「病院コミュニティ」なのだと 感じています。 私たちは 全国にネットワークを張り巡らし 子どもたちの命のエネルギーを探し求めてきます。 それは 子どものこころの奥底に届く 今この瞬間のいのちの輝きを共に喜び合える 「病院コミュニティ」のための 珠玉のファンタジーです。 病院コミュニティのためのファンタジーに輝きを与えるのは プログラムに参加した一人ひとりの笑顔と、「感じる」スピリットです。 どうぞ、この瞬間、この時間を 子どもとご家族と共に楽しんでください。 それが私たちの願いです。 9 実 施 レ ポ ー ト 1.島根大学医学部附属病院 「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」 実施場所 島根大学医学部附属病院 3階西病棟デイルーム 実施日時 2009 年 8 月 4 日(火) 13:30 ~ 14:30 作 品 名 びりとさくちゃんのクラウニングシアター 劇団名:蒼い企画 参加者数 乳児 4 名、幼児 6 名、小学生 8 名、中学生 6 名、高校生~ 2 名、保護者 15 名、 外部(他科・外来患者等)20 名、Dr.9 名、看護師 6 名、医療保育士 1 名、事務職 6 名、 他 2 名、報道 2 名 / 病室訪問 5 部屋 コーディネート ( 特 ) しまね子どもセンター スタッフ 5 名 実施病院について 島根大学医学部附属病院は「地域医療と先進医療が調和する大学病院」の理念のもとに、地域の拠点 病院として各分野で先駆的医療を提供している。また、大学病院で全国唯一の開放型病床システムを取 り入れている。職員のQOL向上に取り組むとともに、院内コンサートなど患者を癒す環境づくりにも 力を入れている。 公演の内容 ちょっとまぬけなキャラクターのびりと、かわいいさくちゃんのクラウンコンビ。マジックやマイム、 ジャグリングを一緒にまたは交互に、次々とやっていく。観客の医師を引っ張り出し共演、大うけだっ た。皿回しには観客の子どもが挑戦した。最後は子どもたち全員にバルーンアートがプレゼントされた。 実施までのプロセス 6/ 3島根大学医学部附属病院の医療サービス課患者サービス室の犬山さんに電話で事業の概要を お話しする。小児科秘書室を紹介してくださった。6/ 5島根大学医学部附属病院副病院長で小児科 診療科長の山口清次先生に事業説明をさせていただく。先生はとても乗り気で会場候補も案内して くださる。6/24 稲垣さんと2回目の説明に。先生に前年の写真でご説明をはじめると、是非「みん なで」とおっしゃり、急遽先生方、師長さんらが召集され、説明を聞いてくださり、実施希望時期 まで決まった。こうした過程が当日の医療スタッフの参加数の多さにつながったのではないか。 10 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 開演は午後1時半だが、招待状を持って会場の前をうろうろする子どもたち。ポスターを見ながら、 「びりって身長が5メートル30センチで、さくちゃんは3メートルかな」といっていた男の子、楽し みに待っている間に想像力がめいっぱい膨らんだのかもしれない。 会場に入るとき、招待状をしっかり握った子が多かった。準備した椅子がいっぱいになり、立ち見の 人もあった。始まってからだんだん人が増えていった感じで、廊下で入り口から覗いてみている病院ス タッフもあった。小林祥泰病院長の挨拶で始まったクラウニングシアター。 びりとさくちゃんが登場し、次々とマジックやマイム、ジャグリングをやるたびにみんな楽しそうに 笑っていた。紙コップのジャグリングでさくちゃんのご指名のもと、医師の「大ちゃん」が登場すると 場がいっそう盛り上がり、和んだ。皿回しに挑戦した男の子の、成功したときの誇らしげな笑顔が印象 的だった。お母さんの話では、前日から楽しみにしており、今日も前に出たくって一生懸命に手を上げ ていたとのこと。ストレッチャーで参加した女の子が一生懸命に見ていたとの付き添いの保護者の話、 「途中からは、子どもの顔ばっかり見てしまいました」と保育士の方の話。最後のバルーンアートプレ ゼントのとき、みんなうれしそうに手を上げてもらっていた。後方に座っていた中学生くらいの女子た ちは、なかなかバルーンが欲しいといえなかったがずっと待っていて、お花の指輪をもらって本当にう れしそうだった。2時半からは病室を訪問。5部屋を訪問したが、バルーンのプレゼントを喜んだ子ど もが多かった。ビデオ(TV)の画面から眼を離せない男の子。刺激しないように退室した。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・さい後にふうせんで、キリンがえさを食べてるのを作ってもらって、すごく楽しかった/パントマイ ムのカバンが動かないところがすごくよかった!!/手品とかはじめてみたけどすごかった。すごくた のしかったです。 保護者 ・朝からドキドキワクワク待っていました。皿まわしをさせてもらい、はずかしがりながらとても喜ん でいました。/難病で以前4ヶ月入院していました。現在は1ヶ月に1回の通院で、主治医の金井先生 が誘ってくださいました。本人もすごくよろこんでおりました。ありがとうございました。 医療関係者 ・びりとさくちゃんを見るのがとても楽しみでした。長い間の入院、つらい入院の中で心の中からの楽 しみを感じてもらえるのかなと期待と不安があったけど、子どもたちの顔を見ると、あー本当に良かっ たと思いました。自分がどうしたいかではなく、子どもの気持ちを大切にしてあげたいです。 ・子どもたち(特に幼児~小学校低学年の子)がいっしょになって参加しているのが印象的だった。 ・どの子も目をキラキラさせて見ている姿や、本当にびっくりしている顔、「こわいけん見ない」と言っ ていた子がゲラゲラと笑っている姿、いつも病気を治すことに懸命な先生たちの楽しそうな顔、本当に 良かったです。/寝たきりで、意志をうまく出せない子が、声をたよりにか動きを追っているような様 子もあって、新たな発見でもありました。 ( 報告者:中田朋子 ) 11 実 施 レ ポ ー ト 2.国立成育医療センター 西病棟 落語協会の「子ども寄席」 実施場所 国立成育医療センター 西病棟 10 階 実施日時 2009年8月20日(木) 14:00 ~ 15:00 作 品 名 子ども寄席 劇団名:社団法人落語協会 参加者数 小学生 5 名、中学生 4 名、保護者 10 名、Dr.4 名、看護師 7 名、事務職 4 名、 実施協力 成育医療センター・ボランティアの会 7 名 コーディネート (特)子ども NPO・子ども劇場全国センター スタッフ 5 名 実施病院について 国立成育医療センターは高度専門医療センターとして病院と研究所が連携し成育医療(小児医療、母 性・父性医療および関連・境界領域を包括する医療)を推進し、成育医療のモデル医療や高度先駆的医 療を提供、成育医療の調査・研究等を推進している。国立成育医療センター病院は、小児医療、母性・ 父性医療および関連・境界領域を包括する医療(成育医療)を総合的・継続的に進めている。 公演の内容 柳亭左龍さんより、小道具の使い方や落語は 「 落ち 」 がある等の説明。 二つ目 ・・・ 春風亭一の輔さん 小噺「転失気(てんしき)」 紙きり ・・・ 林家正楽さん 色物 紙きり 子どものリクエストに応えて 真 打 ・・・ 柳亭左龍さん 小噺「初天神」。 実施までのプロセス 前年度のマジックショー実施後より、双方で継続を望んでいた。本事業確定後、成育医療センターボ ランティアの会を訪ね実施の意向、希望作品、実施時期の可能性を伺った。学校が夏休みになると入院 患者さんも増える傾向があるとのことで、秋以降のインフルエンザ流行のリスクも考え合わせて、8 月 中の実施で調整に入る。成育医療センターでは、日頃から様々なイベントや訪問も多彩にあるというこ とで、そうした環境でもなかなか体験できない「落語」を希望された。年齢に幅のある子どもたちに「落 語」ふさわしいか不安も感じたが、社団法人落語協会も事業趣旨をよく理解してくださり意欲的に取り 組んだ結果、「子ども寄席」で実績のある噺家さん、生の三味線・太鼓、そして紙きりの第一人者、林 家正楽さんという豪華な編成に決まり、当日を迎えることになった。 12 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 三味線と太鼓の音が病棟に響くと、先ほどまでジーンズ姿の噺家さんが粋な着物姿で登場。緋毛氈に 座布団を置くと寄席ができあがった。ずいぶん前から楽しみにしていた中学生は、早くから会場に来て、 母親といっしょに一番前の席で集中して聞いていた。参加を楽しみにしていたのに、リハビリ治療の時 間と重なって参加をあきらめた中学生もいた。全体に静かにきいていたが、正楽さんの紙きりの最初の 1 枚「風をきって走っている馬」を黒い紙の上置くと、「わースゴーイ!」と歓声が上がった。はさみ の動きに合わせて体をゆすりながら切りすすみ、「 ハイ ! できました 」 と 「 線香花火をしている少女 」 や「ミッキーマウス」がそれは美しく、切れ端は全く出ない連続切りで、次々と出来上がった。子ども からのリクエストは 「 ブタ 」 と「ミニーマウス」だった。子どもたちの想像を超える、子どもと遊んで いる「ブタ 」 ができ上がり、大拍手。ミニーちゃんは水玉模様のりぼんをつけ、今にも飛び出して来そ うなほどリアルで、かわいらしかった。 公演後、「 私の書いたネタです。たいこのよこにおいておきました。よかったらそれをつかってみて ください 」 とのメモが添えてあった。そこにはこんな微笑ましい小咄が・・・。 ある日の事。まさ吉と、よ吉は、二十両の金をもってすしやへ。 まさ吉は、イカを。よ吉は、マグロを。 そうすると亭主が 「がりはどうなさいます?。」と、きくと、隣の坊が 「かあちゃーん。今、おれの事、おじちゃんたち がりっていったー。」と泣きだしてしまった。 すると亭主は、 「ちがえーよ。坊の事じゃねぇー。がりってのあー、しょうがの事だー安心しろ。」 というと、「おらのほうこそ、すまねー。急に泣いたりしちまってよー。」「いいってことよー。」 アンケート/ヒアリングから 子ども ・これからもこういう公えんをやってください。たのしみにしてます。/とてもたのしかったです。こ れからもそのような事があると良いです。 [この事業について]とってもいいと思う。いい気分てんかんになった。ずっとたのしみにしてた。 保護者 ・とても有難い活動です。励ましの一言に逆に辛さが増すこともあります。子どもが楽しい時をすごす こと、それを見ることができること、それが多分、私に 1 番うれしいことです。ありがとうございました。 医療関係者 ・内容は楽しくよかったと思います。ただし、今どきの子を参加させるのが難しく、「めんどうだから 行かない」などがあります。また、学校のあるときは、学校との調整も必要かもしれません。これに出 られるようにした方がもり上がるのではないかと思います。 ・子どもたちが声をあげて笑うこと、自分の思いや意見をみんなの前で口に出すこと、生のパフォーマ ンスは子どもたちの心に生き生きとした感情を呼びおこすのではないでしょうか。次第に引き込まれ、 夢中になっていく様子が伝わってきました。保護者の方々はもちろん、医師・看護師などの医療関係者 が何人も共に楽しんでくださいました。医療以外の楽しい体験を子どもと共有するという事は、病棟内 での子どもとのよりよい人間関係の構築に活きてくるのではと思います。 ( 報告者:中村雪江 ) 13 実 施 レ ポ ー ト 3.国立成育医療センター 東病棟 落語協会の「子ども寄席」 実施場所 成育医療センター 東病棟 10 階 実施日時 2009年8月20日(木) 15:20 ~ 16:20 作 品 名 子ども寄席 劇団名:社団法人落語協会 参加者数 幼児 1 名、小学生 12 名、中学生 5 名、保護者 16 名、Dr.1 名、看護師 4 名、事務職 5 名 実施協力 成育医療センター・ボランティアの会 9 名 コーディネート (特)子ども NPO・子ども劇場全国センター スタッフ 5 名 実施病院について 国立成育医療センターは高度専門医療センターとして病院と研究所が連携し成育医療(小児医療、母 性・父性医療および関連・境界領域を包括する医療)を推進し、成育医療のモデル医療や高度先駆的医 療を提供、成育医療の調査・研究等を推進している。国立成育医療センター病院は、小児医療、母性・ 父性医療および関連・境界領域を包括する医療(成育医療)を総合的・継続的に進めている。 公演の内容 柳亭左龍さんより、小道具の使い方や落語は 「 落ち 」 がある等の説明。 二つ目 ・・・ 春風亭一の輔さん 小噺「転失気(てんしき)」 紙きり ・・・ 林家正楽さん 色物 紙きり 子どものリクエストに応えて 真 打 ・・・ 柳亭左龍さん 小噺「初天神」。 実施までのプロセス 前項、成育医療センター西病棟に引き続き、隣の病棟での実施となる。本事業は、子どもたちとプロ のパフォーマーの出会いをコーディネートしていくものだが、そのためには財政的な裏付けが必要とな る。どの病院でも同様だが、すべての子どもたちに等しく機会を提供したいという病院側の要望を受け、 両病棟での実施を、それぞれひとつの事業と位置づけて、実施を実現させる事とした。 また、本病院は小児医療のナショナルセンターとして、高度専門医療を担う体制が緻密に構築されて いることから、医療スタッフの公演参加は困難を伴うことも伺う。その条件を充分に認識し、無理のな い範囲で子どもたちとスタッフが一緒に楽しい時間を体験していただけるようお願いして当日を迎えた。 14 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 真打柳亭左龍さんの司会進行、粋な着物姿のお師匠さんが弾く三味線の音、乾いた太鼓のリズムが晴 れやかに白い廊下の奥まで響き、二つ目春風亭一の輔さん登場。朱赤の緋毛氈、黒い羽織、寄席文字が 黒々と踊るめくり、10 階のレース越しの窓からは世田谷の閑静な住宅街が夏の日差しにまぶしく広が る小児病棟の一角。そんなことを忘れ去りこの日集まった 60 人ほどの観客が、伝統芸能の世界に引き 込まれていく。事前予測とは反対に参加者が多く、子ども 18 人に加え多くの保護者、医療スタッフの方々 も会場に入りきれないほど。ボランティア室スタッフみなさんのおかげで会場も手際よくセッティング され、年齢に幅のある子どもたちが、自分で歩ける子どもは椅子席で、ストレッチャーの子どもは保護 者に付き添われ聞き入っている。落語「転失気(てんしき)」は「おなら」をめぐる知ったかぶりのお 寺の和尚さんと珍念小僧のおはなし。前の方に座っていた男の子は、最初から「笑いのつぼ」があった らしく、クスクス、ワハハ ワハハと始まったら止まらない。クスクス、ウフフフ、笑いをこらえて苦 しそうなほど。「笑い」は「うつる」らしく会場にクスクスが広がる。ストレッチャーで上体を少し起 こしただけの女の子も、時々目を動かして反応している様子。母親が子どもに笑顔で話しかけている。 続く紙きり。老練と言ったら失礼か、淀みないハサミさばきと語りは林家正楽さんの真骨頂。大きく 体を揺らしながら「こうやって、はさみを動かさずに、紙を動かし、素早く切っていきます、どうして 体を動かしながら、切るかというと、動かないで切っていると、暗くなるからです」その語りは何度で も笑えるのが不思議。黒い台紙に作品を挟めば、浴衣姿の女の子が線香花火をする情景が鮮やかに現れ た。やがてトリの真打ち登場。天神参りをする父親とひっついてきたやんちゃな子どもとの交流を描い た噺。芸と笑いを堪能した 1 時間はアッという間に終わってしまったが、古典の様式美と客席の一体 感に生まれたファンタジーは、半年経った今も鮮明に生きていることを報告しておきたい。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・きりえは、すごかったし、らく語がすごくおもしろくてふだんはあまりわらったりしてないけど今日は、 おもしろくてわらえました。またやってください。/また来てください。まってます。頑張ってくださ い。(野球のボールのイラスト有。) 保護者 ・今日は○○だね” と楽しみにできる事がとても良いと思います。病棟の中でも子どもたちが「今日は 落語だね」と、とても明るい声で話しているのが聞こえました。/生の演芸を見てうれしかった。紙き りに感激していた。楽しかった。病院生活で落ち込みそうな時に良い思い出ができてうれしかった。 医療関係者 ・全国の様々な病院で、多種多様な公演を行われておられると言うことは、来ていただく側にとっては、 大きな安心感を抱くと共に、貴重な意見を伺うことができる機会です。 ・入院治療中であっても、子ども達にとっては、家庭や学校にいる時と同じような体験、喜び、他者と の関わりや他者からの刺激が必要なこと、このようなイベントの実施、患者の参加が少なくとも治療へ のマイナス、病院にとっての負担とならない事などへの病院関係者の理解が深まればうれしいと期待し ています。 (報告者 稲垣秀一) 15 実 施 レ ポ ー ト 4.国立病院機構下志津病院 「アンディ先生のマジックショー」 実施場所 独立行政法人国立病院機構 下志津病院 ①第 3 病棟/②第 2 会議室 ( 小児病棟 ) 実施日時 2009 年 8 月 26 日(水) ① 13:00 ~ 14:00 /② 15:30 ~ 16:30 作 品 名 アンディ先生のマジックショー 劇団名:(有)マジックファクトリー 参加者数 ①第 6 第 7 病棟 プレイルーム ( 筋ジストロフィー病棟 ) 中学生 6 名、高校生以上 17 名、看護師 6 名、保育士 4 名、児童指導員 2 名、 療養介助員 3 名 ②第 3 病棟 第 2 会議室 ( 小児病棟 ) 小学生 6 名、中学生 12 名、保護者 2 名、Dr.8 名、看護師 6 名、保育士 2 名 コーディネート (特)子ども劇場千葉県センター スタッフ 10 名 実施病院について 「成育医療、重症心身障害、神経・筋疾患、免疫異常」に関し、ナショナルセンター等との連携の下に、 専門的な医療、臨床研究、教育研修及び情報発信の機能を備えた施設。成育病床 100 床。小児アレル ギー疾患、特にぜんそく、食物アレルギーに関しては、千葉県内における中心的役割を務めている。ま た、筋ジストロフィー、重症心身障害児(者)の療育を手がけ、先駆的な役割を果たしてきている。 公演の内容 参加型のステージマジック ・オープニング 鳩が出現、ペーパーから帽子に変化、・瞬間移動(指 輪がいつの間にか)驚異の貫通(カードがペットボトルの中に)。弟子の五右衛門 ( 袋の中からいくつ もの箱が出現 ) &モンブラン ( フォークがねじれ曲がっていく )。 実施までのプロセス 下志津病院に生の舞台を届けるのは、子ども劇場千葉県センターの事業で 3 度目となる。病院は、 地域のボランティアの受け入れができている。思春期の子どもの長期の入院が多く、保育士・児童指導 員が子どもたちの日常を支えている。6/17 名誉院長の西牟田敏之先生にお会いし、実施依頼。千葉県 小児科医会の会長を務められており、主旨に賛同、理解してくださった。新型インフルエンザの影響で 実施が危ぶまれたが、なるべく早い時期がいいとの判断で、8 月夏休みに 2 つの病棟のみの実施となった。 小児病棟の看護師長さんが窓口となり、7/3 打ち合わせ、7/31 会場下見・打ち合わせに伺い、保育 士さん、小児科医長さんも加わって進めてきた。1 週間前には子どもたちにポスター・招待状を届けた。 16 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日実施においては、保育士さん 2 名が会場の確保、機材の準備、病棟間の連絡等、こちらのスタッ フが困らないよう手配をしてくれた。 当日の様子 第 6・7 病棟プレイルームでのステージの準備は、患者ひとりひとりの車椅子の高さに合わせたテー ブルの移動から始まった。また、テーブルの位置も各自決まっており、筋ジストロフィーの患者さんた ちの日常生活の場であることを実感。13:30 からの公演をだいぶ待ちかねて続々と車椅子の子どもたち が集まる。アンディ先生の登場に最初のうちは、離れてみていたが、病院のスタッフのみなさんも雰囲 気を盛り上げて下さり緊張がほぐれ、笑い声や驚きの声があがった。また、動かせる動作で一生懸命に 拍手をして楽しんでいた。○○さんスペシャルバージョンと参加者の名前をつけてマジックを一緒にし た。とても感性が豊かで素直に気持ちを表現し、積極的に参加してくれた。最後のアンディ先生との触 れあいの時間は特にいきいきとしていた。中学生の子どもたちは照れもあってか、なかなか近づいてこ なかったが声をかけると、特別にコインのマジックをしてもらい、嬉しそうに病室に戻っていった。み んな、とても名残惜しそうだった。15:30 から、小児科病棟での公演。最初は半信半疑の様子だった 子も、いきなり鳩が出てきたり、次々に繰り広げられる不思議マジックに「おー!」「ありえなーーい」 「すげえ!」と声を上げ、身を乗り出して観ていた。マジックの難易度が高くなるにつれて、拍手や歓 声、場のテンションもぐんぐん高くなる。名前を書いたカードが入ったペットボトルを大事に抱え、と てもうれしそうだった。ひとりの男の子からアンディ先生にプレゼントが渡された。数日前まで体調が 悪かった子でポスターを見ながらプラ版を作ったという。アンディ先生から「キーホルダーにするよ。」 と言われ、とても嬉しそうだった。多くの医師、看護師さんたちが時間の合間をぬってマジックを観に 来てくれて、楽しそうでホッとした時間のようだった。病室に戻り、ペットボトルをいろんな角度から 種明かしをしたり、ねじれ曲がったフォークに盛り上がっていた。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・マジックがすごかった。ようせいかわいかった。 ・最後のアンコールの時に行なったマジックが失敗したと思ったけどまんまとひかかって面白かった。 知らない人と一緒にマジックの体験をするのは、いい事だと思った。 ・マジックは、好きなので楽しかったです。最初は、手品みたいなのかっと思っていましたが、みてみ るとセロと同じことやってて、すごかったです。モンブランさんは服そうがマジシャンみたいでかっこ よかったです。ごえもんさんは、手先がすごくきようですごかったです。印象にのこっているのはコー ラとバーガーです。ハトがかわいかったです。 ・すごくおもしろかったです。アンディ先生のマジックはたねはひとつもわからなかったです。モンブ ランさんのまじっくはおもしろかったです。ごえもんさんの声ききたいです。(かんけいなくてスミマ セン…)また、アンディ先生にきてもらいたいです(冬など…)。 ・[この事業について]病院の人達は、あまり外に出られない人がけっこういるので継続していってく れたらうれしいです。 ( 報告者:宇野京子 ) 17 実 施 レ ポ ー ト 5.名古屋市立大学病院 「アンディ先生のストリートマジック」 実施場所 名古屋市立大学病院 ①南病棟プレイルーム/②北病棟プレイルーム 実施日時 2009 年 8 月 27 日(木) ① 13:15 ~ 14:00 /② 15:00 ~ 15:45 作 品 名 アンディ先生のストリートマジック 劇団名:(有)マジックファクトリー 参加者数 ①南病棟プレイルーム/乳児 3 名、幼児 5 名、小学生 5 名、中学生 3 名、 保護者 13 名、Dr.4 名、看護師 3 名、事務職 3 名 ②北病棟プレイルーム/乳児 4 名、幼児 7 名、小学生 3 名、保護者 16 名、 Dr.4 名、看護師 3 名、事務職 3 名 ③病室訪問 10 部屋(14:05 ~/ 15:50 ~) コーディネート ( 特 ) 名古屋おやこセンター スタッフ 3 名 実施病院について 名古屋市立大学病院は新生児医療のパイオニア的存在として、診療・教育・研究活動を行っている病 院で、名古屋都市圏の中核的機関として市民の健康と福祉を増進している。 公演の内容 オープニングの様々出現&消失&変化。参加型ステージマジック。五右衛門のマジック&スーパーテ クニック。ストリートマジック(プロジェクターとスクリーンを使って)瞬間移動、心の暗示、貫通、 空き缶復活、ペットボトルの中にトランプを入れる。など 実施までのプロセス 名古屋おやこセンター理事で名古屋市立大学大学院の教授鈴木賢一氏に院長先生を紹介してもらい、 一昨年より実施。継続することで病院との信頼関係もでき、事務局職員が変わっても引き継ぎがあり、 スムーズに話は進む。事務局職員と看護師の方と日程調整と演目の決定。南病棟、北病棟同じように実 施してほしい旨依頼。 創造団体と日程の決定と 2 ステージの依頼。3 度目の病院訪問で日程・時間の決定をする。子どもた ちへの招待状、掲示物の調整をする。出てこられない子どもへの対応など。その後、招待状やポスター の案のやり取りなどを経て作成したものを病院に持参。創造団体・病院との打ち合わせを重ね、実施へ。 18 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 朝、プレイルームの下見に行くとまだ私服のアンディ先生たち一行の姿を見つけたマスク姿の女の子 が急いで部屋に戻って大事そうに招待状を握りしめて戻ってきて、かげからニコニコしている姿に待ち きれない様子がありありと感じられた。準備をし始め、公演間近になってくると次々、片手に招待状を 持った子どもたちが集まり始め、プレイルームはあっという間に満員に。 ほとんどの子どもは点滴や車いす、マスク姿、帽子姿の子どもたちだったが、ワクワク感が伝わって きて、中には緊張した面持ちでやってきた子どもたちもいたが、公演が始まると始めから驚きのマジッ クの連続にあっという間にアンディ先生のマジックの世界に引き込まれ、笑ったり、驚いたり、表情豊 かに楽しんでいた。付き添ってきたお父さん、お母さんも子どもたちが喜んでいる姿をみて嬉しそうに しているというより自分自身が楽しんでいるようすが見られ、日々病院での生活を強いられているお父 さん、お母さん方にとってもホッとできる楽しい時間になったようだった。 Dr . や看護師さんも大いに楽しんでくれ、「どうなっているんだろう ?」と、子どもと一緒に不思議 がってくださるほど、いい時間と空間になったと思います。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・ありえん/もともと興味のある分野(マジック)だったし、最初思っていたものよりも本格的だった のでとても面白かった。観客に手伝ってもらう手品が多かったのも良かった。 ・みんなにわかりやすくて、みんなが楽しめたし、とても驚きました。自分が参加できてよかった。 保護者 ・病院でこの様なマジックショーなどがあるとは知らなかった。 ・病院ではない感じでとてもよかったです。/子どもと一緒に来られてよかったです。本当にありがと うございました。 ・子どもたちが楽しみにしていたので、とてもよかったと思います。/子どもより楽しみにしていました。 とても楽しかったです。 医療関係者 ・普段見られない笑顔が見れました。( 子どもも大人も) ・子どもも保護者もポスターを目にしたときから楽しみにしていた。当日皆が興味深そうに公演を見て いたことが印象的であった。/9N病棟は年齢が低い子が多いのでマジックが楽しめるのか心配だった。 Babyの母も楽しそうでストレス解消の一助になったかと思いました。 ・つらい治療を一瞬でも忘れ、良い気分転換の時間になったのではと思います。子どもたちは公演をす ごく楽しみにしていたと思います。/つらい入院生活の中で、このような病気を忘れられる時間を持て ることは、癒しにもなり、励みにもなると思う。 ・入院生活という処置の恐怖や治療の苦しみが多い環境の中で刺激や楽しみとなってよかった。 ( 報告者:松野美子 ) 19 実 施 レ ポ ー ト 6.名古屋大学医学部附属病院 「アンディ先生のストリートマジック」 実施場所 名古屋大学医学部附属病院 ①小児内科病棟/②小児外科病棟 実施日時 2009 年 8 月 28 日(金) ① 11:00 ~ 11:45 /② 14:15 ~ 15:00 作 品 名 アンディ先生のストリートマジック 劇団名:(有)マジックファクトリー 参加者数 ①小児科内科病棟/乳児 4 名、幼児 5 名、小学生 5 名、中学生 3 名、保護者 10 名、 Dr.7 名、看護師 6 名、医療保育士 1 名、事務職 1 名、ボランティア・その他 2 名 ②小児科外科病棟/乳児 5 名、幼児 5 名、小学生 8 名、中学生 4 名、保護者 19 名、 Dr.2 名、看護師 2 名、チャイルドライフスペシャリスト 1 名 ③病室訪問 7 部屋(15:10 ~ 16:00) コーディネート (特)名古屋おやこセンター スタッフ 3 名 実施病院について 尾張藩校に発し、130 有余年の歴史がある日本でも最古の医学部の一つ。中部地区の安全で安心な 医療を提供し、明日の医学・医療を支える人材を育成している。 公演の内容 オープニングの様々出現&消失&変化。参加型ステージマジック。五右衛門のマジック&スーパーテ クニック。ストリートマジック(プロジェクターとスクリーンを使って)瞬間移動、心の暗示、貫通、 空き缶復活、ペットボトルの中にトランプを入れる。など。 実施までのプロセス 名古屋おやこセンターの理事で名古屋市立大学大学院の教授鈴木賢一氏にチャイルドライフスペシャ リストを紹介してもらい訪問。一昨年も実施をしているのでスムーズに話は進む。 2度目の訪問で看護師の方たちに趣旨を話し日程予定、企画を決定する。小児内科、小児外科と同フ ロアにあるため同じように実施してほしい旨依頼を受け 2 ステージの実施とする。 創造団体と日程の決定。2 ステージお願いすることなど連絡。3 度目の病院訪問で日程・時間の決定 をする。子どもたちへの招待状、掲示物の調整をする。出てこられない子どもへの対応など。その後、 招待状やポスターの案のやり取りなどを経て作成したものを病院に持参。 創造団体・病院との打ち合わせと重ね。実施。 20 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 内科病棟でも外科病棟でもプレイルームで準備を始めると興味津々の子どもたちが何人も見に来ては 「まだ始らないの?」「これやるんだよね~」と招待状を持って、待ちきれない様子でした。 公演が始まると想像以上のアンディ先生の本格的なマジックを目の当たりにして、ポカンと口をあけ ている子、一つ一つの動作に大歓声をあげている子たちなどアンディ先生のマジックの世界にどんどん 吸い込まれていくようだった。 始まる前は治療のつらさからかあまり表情のなかった子も時間が進むにつれ、自然と笑顔が出てきて、 ほんの一瞬かもしれないが、つらさを忘れて楽しいひと時が持てたのではないかと思った。 点滴をつけ、車いすに乗った子やマスクと帽子姿ではあるが、体いっぱいで嬉しさを表現する子ども たちがいた。 そんな姿を嬉しそうに見ている保護者の方たちにもホッとする時間をプレゼントできたと思います。 子どもたちは終わってからも楽しそうに笑いながら病室に帰っていきました。また、病室から出てこら れない子どもたちの個室にも回って少しの時間でしたが、マジックを見てもらいました。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・ハトが出てきてびっくりした。 ・アンディ先生がすごかった。テレビにも出てると聞いてこんな人を前で見るならとてもうれしい! またテレビ出てるならぜひ見たいです。 保護者 ・アンディ先生の存在を全く知らず、マギー司朗のような芸をする人が来るのだと思っていたので、レ ベルの高さに感動 ! 驚きの連続であっという間に時間が過ぎた感じです。最初から最後まで釘づけで 子どもたちもぽけ~っとして、思わず拍手も忘れるほど。狭い会場で少ない人数相手にあのパフォーマ ンスはとてもぜいたく感がありました。最高でした!! ・入院生活の淡々とした暮らしにとても良い刺激を与えていただいたことをとてもありがたく思いまし た。/とてもいいです。長期入院の子どもが多いので、病棟で楽しいことがあるのはとてもいい気晴ら しだと思います。 [この事業について]・すごくいいことだと思います。親子ともども毎日病気と闘っているので、しばし の休憩になり、一息つけると思います。ありがとうございました!! 医療関係者 ・子どもがマジックに参加した際、病棟ではあまり見ない顔で笑っていてうれしかった。また先生たち の子どもを見守る姿が印象的でした。/刺激の少ない生活の中でプロのパフォーマンスが見られるのは、 とても貴重な機会になると思う。病院関係者ではない外からの人と出会えるのもいい。 ・スタッフが運営・企画するイベントではプロのパフォーマーを呼ぶことは難しいので、そのような機 会を子どもや家族に提供できる貴重な機会になる。スタッフと子どもが一緒に楽しめるのもいい。 ( 報告者:竹内洋江 ) 21 実 施 レ ポ ー ト 7.北海道立子ども総合医療・療育センター 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施場所 北海道立子ども総合医療・療育センター ① 3 F医療部門プレイコーナー/② 2 F療育部門生活支援病棟食堂・ディルーム 実施日時 2009 年 9 月 1 日(火) ① 14:00 ~ 15:00 /② 15:30 ~ 16:30 作 品 名 びりとブッチィーのクラウニングシアター 劇団名:蒼い企画 参加者数 ① 3 F医療部門/乳児 7 名、幼児 9 名、小学生 5 名、保護者 7 名、Dr.3 名、 看護師 10 名、医療保育士 11 名、事務職 1 名 ② 2 F療育部門/幼児 7 名、小学生 57 名、高校生~ 1 名、Dr.2 名、 看護師 5 名、医療保育士 8 名、事務職 2 名 コーディネート (特)こども・コムステーション・いしかり スタッフ 5 名 実施病院について 子ども総合医療・療育センターは、小児総合保健センターと札幌肢体不自由児総合療育センターの機 能を一体的に整備し、保健・医療・福祉の機能の有機的な連携の下に胎児期から一貫した障害・疾病の 予防の除去や軽減のための訓練の実施、小児病棟入院時のリハビリの充実、療育と共に小児高度医療を 充実し、提供している。 公演の内容 ホーボー ( 放浪者)スタイルのびりと、オーギュスト(いわゆる、お茶目なピエロ)スタイルのブッ チィーが演じる珠玉のクラウンギャグ。大きなカバンを使ってのびりのパントマイムと大人も子どもも 息をのんで見入ってしまうブッチィーのバルーンアート。それぞれの持ち味が生きています。 実施までのプロセス 6 / 8:伝 ( つて ) は全くなく、子ども病院ということで療育センターHPから情報を得、事務長に電話。 相談支援課が窓口として対応していただく。6 / 15:1 回目の訪問。センターは肢体不自由児の療育 病棟と小児科産科の医療病棟に分かれ、当初は療育病棟で毎月開かれる誕生会の出し物として " 来て くれるものは何でも歓迎 " ということで、趣旨を理解していただくのに時間を要した。7 / 1:2 回目 の訪問で改めて趣旨と病院全体の取組みを確認し、プレゼント実現の為の動きが始まった。8 / 18: 3 回目の打合せ、その後のポスター・招待状・アンケートなどの資料お届けなど連絡を密にして 9 / 1 の実施に至った。公演にいたるまでの院内保育士、ボランティアさんの準備協力は粛々と進められてい て何の不都合もなかった。 22 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 今回実施した施設の特色が、小児総合保健センターと肢体不自由児総合療育センターの機能を一体化 したものなので、3階(公演第1部)には幼児を中心とし、小児がんや神経筋疾患などの術後の療養で 長期入院をしている子ども達がいて、2階(公演第2部)には肢体不自由でリハビリや療養を余儀なく されている小学生を中心とした子ども達がいる。3階も2階も三々五々集まってくる状態ではあったが、 看護士をはじめとして病院スタッフや(3階については)保護者が協力的で、手際よく対応をしてくれ たのがとてもありがたかった。 3階の子ども達は、かけ声をかけたりして見入っていた。多少時間はかかったが、全員にバルーンの プレゼントがあったことは、子ども達も保護者も感激をしていた。そして、はじめは恐がっていた子も 最後にはバイバイと手を振っていた。 2階は保護者が付き添っていないこともあり、スタッフの子ども達への配慮が行き届いていたのが目 についた。会場に着くと言語に障害がある子がポスターをみて一生懸命タイトルコールをしていたりと、 準備段階から場の雰囲気に活気があった。表情があまり表に出ない子も集中していて、音や雰囲気で楽 しんでいた様子があった。印象的だったのは、最初はクールにしていたのに次第に表情がほぐれて、最 後にはブッチィーと握手や会話をしていた子がいた事であった。帰り際に『また来てね~』と元気よく 言ってくれる言葉を聞き、この事業の必要性を痛感した。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・ふうせんをもらえてうれしかった/さらまわしがおもしろかった/ピエロさんがやってくれたことが たのしかった/まじっくや風船、パントマイムみたいなものが楽しかった。/パンツがおもしろかった 保護者 ・とっても楽しかった。内容も充実していた。時間も良かったと思う。大人が考えていた以上に子ども は喜ぶことが分かった。 ・子ども達も大喜びで目が輝いていた。泣いている子どもも風船を見ると笑顔に戻り、とても嬉しそう でした。毎日同じ事の繰り返し、にがい薬やがまんばかりの毎日ですが、とても嬉しそうにしていまし た。出来れば毎月、紙芝居や、人形劇など何か楽しみがあるともっと楽しみが増えて良いと思います。 医療関係者 ・初めは泣いていた子どもも最後には表情が穏やかになりました。病院という特殊な環境に長い期間い る事で楽しい気持ちが失われつつあったように思います。又、ピエロさんを初めて見て『びっくり』し たと思われます。子どもの反応と同時に、親御さんの表情がとても明るくなった事が印象的でした。又、 風船を眺めてウキウキした気分となり話題が広がっていくのを感じました。( 親、子共に ) ・どちらかというと、いつも深刻な課題が多い環境の中で、お母さん達の明るい笑い声や、笑い顔がと ても印象的でした。保護者の方々が楽しんでいたことが大変良かった。 ( 報告者:藤原市子 ) 23 実 施 レ ポ ー ト 8.JA愛知厚生連 江南厚生病院 クラウン・パラダイスの『とってもジョイフル☆クラウン』 実施場所 JA愛知厚生連 江南厚生病院 5Fこども医療センター多目的室 実施日時 2009 年9月5日(土) 13:30 ~ 14:30 作 品 名 とってもジョイフル☆クラウン 劇団名:クラウン・パラダイス 参加者数 乳児 3 名、幼児 15 名、小学生 15 名、中学生 3 名、保護者 27 名、 Dr.6 名、看護師 11 名、医療保育士 1 名、ソーシャルワーカー 2 名 病室訪問 5 部屋(幼児 7 名、看護師 5 名) コーディネート (特)子どもと文化の森 スタッフ 5 名 実施病院について 江南市で、70有余年にわたって地域医療を守ってきた 2 つの病院が統合し、2008 年 5 月 1 日に新 たに開院した病院である。PET-CT、64 列ヘリカル CT、新型リニアック等の大型医療機器を保有し、また、 ICU、NICU、緩和ケア病棟や外来化学医療センター等があり、より高いレベルの医療から、終末期医療 まで幅広く地域住民に提供することが可能になった。地域住民と共に作る病院を目指している。近隣地 区では、小学生、中学生の院内学級を併せ持ち、小児病棟がある数少ない病院である。 公演の内容 TOTTA と JOY( ジョーイ ) がパントマイムでドタバタとコミカルに子ども達を楽しいクラウンの世界 へ。ジャグリングや輪投げ、マジック、クラウンギャグで子ども達を巻き込み、縄を使ったおもしろマ ジック(?)では、縛られているはずなのに、子ども達から縄が外れていくおもしろさ。参加型のため に、子ども達や大人を大きな笑いの渦に。最後には、2 人の指導のもと、子ども達がそれぞれにバルー ンで花作りをして、お土産にしました。 実施までのプロセス 昨年も行っているので、すぐに OK の返事をもらった。会場や時間配分など昨年同様にと、打ち合わ せも確認し合う程度だった。インフルエンザが流行る以前で余裕を持てたようだ。当日も温かく迎え入 れられ、昨年以上に多くの関係者が子ども達を見守りながら事業を体感してくれたことに感謝したい。 今回は、病院側担当であるソーシャルワーカーと懇談の機会を持った。この病院が、地域の人達の強い 要望で作られたこと、地域住民にも医療現場の現状を伝えていきたいこと、小児医療の啓発がもっとで 24 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト きればなど熱く語ってくれた。この事業についても、どこから資金が出ていてどうして行われるかなど、 もっとみんなに知ってもらいたいとも言われた。この事業の主旨をよく理解されていて、同じ地域で活 動をしている実施団体の私達にも、もっと大きく関係をつなげていけたらというありがたい言葉をも らった。 当日の様子 昨年行っていることもあり、私たちスタッフも気持ちに余裕があった。昨年同様、子ども達は開場時 間より早く、招待状を手にぱらぱらと集まってくる。待ち遠しさが伝わってくる。今回、子ども達が昨 年以上に多く集まってくれていた。入院患者のご家族も多く来ていたようだ。入院している子どもの兄 弟が、元気いっぱい盛り上げてくれたことも、この作品を楽しくしてくれていた。楽しそうにクラウン のお手伝いをして、会場は笑いの渦だった。 子ども達のキラキラした目と、マスクが外れてしまうくらい大きく笑っていた。誰が患者かわからな いくらい元気な笑顔がいっぱいだった。中学生も最後まで見てくれていた。今回は、研修医が多く参加 していた。ここの病院は、病院側のこの事業に対する期待度が大きい。通りかかった掃除のおじさんも、 楽しそうにのぞいてくれる。最後に、バルーンで大きなお花をそれぞれが作りお土産にした。小さい子 ども達は、保護者や先生、スタッフが手伝いみんなに行き渡るように心掛けた。 難しいと言いながら、会場一体となって作り合った。病棟でも、子ども達はクラウンの姿や顔にびっ くりしながらもプレゼントのバルーンをもらい、最後には笑顔で手を振ったり握手をしてくれる。子ど も達の楽しそうな顔に保護者も嬉しそう。みんなが笑顔で過ごせたこの時間。最後に、看護師や先生ま でもがクラウンと写真に収まる。病院関係者のこの気持ちが、病院全体の温かさを物語っているようだ。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・ふうせんのプレゼントがたのしかったです/こわがりなので途中で退席してしまいました。 ・ボール5こをいっぺんにおてだまをしていたり、ジャグリングをパスしたからすごいと思いました。 保護者 ・みんなが集まることで、小さな子供たちが元気になろうとそれぞれ頑張っているんだという事がよく わかった。治療している子供達が本当に楽しそうに笑っていてとても良い時間だったと思います。 ・病棟内の生活で退屈な日々を過ごしていますがショーをみて、大きな声で笑い楽しそうな姿を見てい ると親の私もとても癒されました。 医療関係者 ・笑顔がいっぱい見れて良かった。保護者の方のストレスも少し解消できたと思う。つらい入院生活ば かりでなくよかった。/子ども達の子供らしい笑顔と反応が見れてとても新鮮な気持ちになりました。 七夕会、クリスマス会ではそのようなリアクションを引き出せるように、何か楽しい出し物を考えるきっ かけとなり大変参考になりました。 ( 報告者:水野裕子 ) 25 実 施 レ ポ ー ト 9.兵庫医科大学病院 人形劇団ののはなの「ちぃちぃにんにん」 実施場所 兵庫医科大学病院 第3会議室 (10 号館 3 階 ) 実施日時 2009 年 9 月 14 日(月) 14:00 ~ 15:00 作 品 名 ちぃちぃにんにん 劇団名:人形劇団ののはな 参加者数 乳幼児 2 名、小学生 5 名、中学生 3 名、保護者 6 名、Dr.1 名、看護師 2 名、 医療保育士 1 名、事務職 4 名、ボランティア・その他 4 名 コーディネート (特)兵庫県子ども文化振興協会 スタッフ 3 名 実施病院について 兵庫医科大学病院は昭和 47 年 4 月開設以来、医学教育機関として最新の医療施設と機器を備え常に 高度な医療を行う。また、阪神地区の基幹病院としての責務を担い、周辺の医療機関との連携を図り、 各種センターを設置し、重要な機能を果たす。組織的には 34 の診療部と救命救急センター、がんセン ター、PET センター、健診センター、IBD(炎症性腸疾患)センターなど 26 の中央診療施設に細分化し、 きめ細かな診療体制を提供。 標準的な治療はもちろん、高度で先進的な医療も提供している。 公演の内容 ふれあいをテーマにして作られた人形劇。乳幼児から観ることができるよう、短く簡潔なストーリー を素朴な人形で演じる。「かばのかっちゃん」「いたいのいたいのとんでけ」「むしゃむしゃくん」「わた しのおじいちゃん」「くねくね」の 5 つのおはなしで構成。やわらかであたたかな人形劇です。 実施までのプロセス 阪神高齢者・障害者支援センター代表の黒田裕子氏からご紹介を受け、兵庫医科大学病院の事務部次 長の山口氏、担当の由良氏、広報室次長の高城氏に事業の趣旨説明に伺う。病室 1000 床の大きな大学 病院であるが、みなさんとても気さくで、普段もUSJのぬいぐるみショーや学生ボランティアの受け 入れも盛んだが、プロの人形劇公演は初めてとのこと。「ホッとアート」も是非にと快諾いただいた。「小 学生が中心。小児病棟にプレイルームもあるが、車いすが多く、会議室がよいと思う」などの条件を伺い、 作品提案をする。広報も積極的に病院・当協会の両方から新聞社にリリース。当日は神戸、読売、毎日、 産経四社が来院。病院 HP にも写真付きで当日の様子を掲載いただき、事業終了後、院長名でお礼状を いただいた。「病院側が経費を負担しても、今後もこの事業を続けていきたい」と、うれしいお話をい 26 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ただき、12 月には同劇団、ののはなによるクリスマス公演も実施した。その際、「幼児には45分は少 し長く、疲れを訴えた子がいた。30分でお願いしたい。」というご意見もいただきました。 当日の様子 かなり大きな会議室が会場でした。11 時から搬入。人形劇団ののはなのお二人で舞台が着々と作ら れ、人形劇を楽しめるように、やわらかい色彩の布でおおわれ、そっけなかった会議室が楽しい人形劇 場に早変わり。下に座って楽な姿勢でと考え、前方はパンチカーペットを敷き、後ろに椅子席を用意し た。会議室が小児病棟と棟が違うため、移動に少し時間がかかる。看護師さんや保護者の方につきそわ れ、子どもたちが次々と集まり、少し緊張した面持ちで開催を待った。最初にあらわれたのは、飼育員 にふんした演者の納富俊郎さん。手にしたバケツに声をかけると中から、かばの子 “かっちゃん” が登場。 恥ずかしがりの “かっちゃん” はなかなか挨拶が出来ない。会場からもクスクスと笑い声がもれる。 親子の間にもありがちな納富さんと “かっちゃん” の会話がほほえましい。 次は、「いたいのいたいのとんでゆけ」。 転んだこぐま君が泣いているとお父さんが「イタイのイタイのとんでゆけ!!」と呪文を唱える。“イ タイの” はどこに飛んで行ったのか気になったこぐま君は “イタイの” を探しに出かける。うちにある ぬいぐるみのような人形を使った、ほのぼのとした作品です。「むしゃむしゃくん」 「わたしのおじいちゃ ん」「くねくね」とつぎつぎに演じられるバラエティーに富んだ小作品に子どもも大人もグッとひきつ けられ、自然に笑顔がこぼれていた。 最後に納富さんからおみやげの「いもむし君」をひとりづつ手渡してもらうと、それまでは関心なさ そうな顔をしていた中学生が「なかなかおもろいやん!」と子どもらしい表情をみせていた。 けっして、大きな声や動作ではないが、期待に満ちたキラキラした目でじっと見ている子どもたちの 顔を見ていると、この場を作るスタッフとして関われたことを嬉しく思う。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・全部おもしろかった。とくにかえるがおもしろかった。もっとみたかった。 ・かんたんに人形がつくれると思わなかった。/くねくねがおもしろかった。 保護者 ・子どもが喜んでいる姿を見れてうれしかった。 医療関係者 ・すばらしい企画と実践でした。感謝しています。 ・治療の苦しいなかでの楽しいひとときをすごさせていただきました。子ども達の思い出として心に残 ることでしょう。ありがとうございました。 ・わかりやすく、でも想像力ををかきたてる楽しい内容だったと思います。やさしさを感じました。 ・子ども達にとってはつらい治療を忘れられる一時を、大人達にとっては遠い昔を想い出す一時を、ど うもありがとうございました。 ( 報告者:米川綾子 ) 27 実 施 レ ポ ー ト 10.市立伊丹病院 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」 実施場所 市立伊丹病院 小児科病棟 プレイルーム( 3 階東病棟) 実施日時 2009 年 9 月 18 日(金) 14:00 ~ 15:00 作 品 名 「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」 劇団名:人形劇団ののはな 参加者数 乳児 1 名、幼児 4 名、小学生 4 名、中学生 1 名、保護者 8 名、Dr.1 名、 看護師 2 名、医療保育士 1 名 コーディネート (特)兵庫県子ども文化振興協会 スタッフ 4 名 実施病院について 市立伊丹病院は昭和 32 年 9 月に市のほぼ中央部に位置する春日丘に開院し、数次の増改築の後、昭 和 58 年 5 月、南に国道 171 号線、東に関西屈指の渡り鳥の飛来地である昆陽池という交通利便と自 然環境に恵まれた現在地に移転した。 「患者さまの立場に立った医療、質の高い医療の提供」を理念にかかげ、地域の中核病院として急性 期医療を担っている。 公演の内容 身近にあるスーパーのビニール袋がブタさんやうさぎさんの人形に変身! 子どもたちが目を丸くし て見入っている姿がほほえましい。次のお話は「あかずきんちゃん」。でもなんだかみんなの知ってる「あ かずきんちゃん」とはちょっと違った展開に…一人で舞台を背負い赤ずきんちゃんからおおかみまで七 色(?)の声を使い分け、見ているみんなに笑顔をくれる、テンポのある楽しい作品です。 実施までのプロセス 7月、病院に伺い事務局長の井上様と小児科主任部長の三木先生に趣旨説明。毎年、小児科ドクター、 看護師さんを中心に、たなばた会、クリスマス会など季節行事を行い、昨年はクラウンにも来てもらっ ている。病院としての受け入れ態勢はおおらかで関心も強い。ただしインフルエンザの流行もあり、十 分な配慮が必要と感じる。スタッフは一週間前から健康チェックして当日に臨む事をお話し、快諾頂く。 「乳幼児が多い。中核病院で長期入院の患者は少ない。会場は小児科病棟のプレイルームしかない」な ど条件を伺い、「あかずきんちゃん」を提案。看護師長の大山様をご紹介いただき日程調整。なるべく 早い時期で進行。ポスター、チラシ枚数、当日と事業終了後のアンケートのお願いを確認し、当日へ。 28 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 小児病棟の片隅のプレイルームには公演を知らせるポスターが貼られている。 14 時になって、子どもたちが集まってきた。保護者につきそわれて自分で歩いてくる子、車いすに乗っ て点滴チューブを付けている子、すこし大きなお兄ちゃん、お母さんに抱っこされて恥ずかしそうに顔 をうずめてしまう子、あまり広くないスペースがほぼいっぱいになった。 初めは、「スーパー人形劇」 納富さんが取り出したのは、スーパーの白いビニール袋。その場で目を つけ、口をつけ、カエルやウサギに変身! 前の席を陣取っていた女の子は最初からノリノリで、この 時間がまちきれなかった様子。 「カエルさん!」「耳の長いのはうさぎさん!」と元気いっぱい。 次の演目は「あかずきんちゃん」ハーモニカの音色とともに歩いて舞台が登場。かわいい女の子の声 と怖いオオカミの声を一人で使い分け、次から次への舞台転換。ちょっと間抜けなおおかみとしっかり もののあかずきんちゃんの掛け合いが楽しく、みんなの笑いを誘っていた。笑いが笑いを誘うようで、 最初はぎこちなかった中学生の男の子やお母さんにしがみついていた小さな子も、みんなの笑い声につ られ、ゆったりとした表情に変わっていくのが、印象的だった。 公演の後は、会場に出てこられなかった子どもたちのために、納富さんがおみやげの「いもむしくん」 を持って各部屋を訪問した。ここでも、人形が手渡されるとその途端に子どもたちの表情がぱっと明る く笑顔になり、この活動の持つ力、素晴らしさを改めて感じた。 子どもにとっても保護者にとっても、変化のない病院での生活はどんなに短い間でも辛いものだろう。 ひとときの癒しの時間を提供できる事業に関われたことに感謝している。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・スーパー人形劇がおもしろかった。/効か音などが生えんそうでよかった。 ・声が変っていたところです! ・あまり遊べずたいくつしていたので、とても楽しくすごせてとてもよかった。 保護者 ・1日が長くたいくつだったので息ヌキになりました。すばらしい活動だと思いますので、今後も協力 できる事には協力していきたいと思います。 ・ほっと一息できました。/とてもたのしかった。 ・楽しい時間をすごせてとてもよかった。とても良いと思います。ずーっと続けてほしい。 医療関係者 ・保護者と子どもたちと楽しくみていて とても笑顔が多かったのが印象的だった。 治療中の笑顔のない子が、笑っていたのでこちらもうれしかったです。 ( 報告者:米川綾子 ) 29 実 施 レ ポ ー ト 11.和歌山県立医科大学病院 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」 実施場所 和歌山県立医科大学附属病院 東病棟7階プレイルーム 実施日時 2009 年 9 月 30 日(水) 15:00 ~ 16:00 作 品 名 「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」 劇団名:人形劇団ののはな 参加者数 乳児 6 名、幼児 5 名、小学生 8 名、中学生 2 名、保護者 14 名、Dr.4 名、 看護師 24 名、実習生 3 名 病室訪問 6 部屋 コーディネート (特)子どもNPO和歌山県センター スタッフ 5 名 実施病院について 和歌山県立医科大学附属病院は、特定機能病院として、また県の中核医療機関として地域の中小病院、 診療所と緊密に連携をとりながら、高度で専門的な医療の提供ときめ細かい看護に努めている。 公演の内容 スーパー人形劇(スーパーのレジ袋をつかった人形劇)/あかずきんちゃん 実施までのプロセス 和歌山市には院内学級をもったり、小児病棟のあったりする病院は2ヶ所だけなので両方で実施する ことも考えてみましたが、昨年実施後「ぜひ続けたい」というバトンを互いに受け取りあっていたこと、 同じ病院で積み重ねていくことでの関係性等を考え医大にしました。最初の電話で担当医師、看護師長 さんが変わったことがわかり、改めて「仕切りなおし」と覚悟を決めて臨んでいたのですが、実施への 気持ちの準備は 100%引継ぎもできておりスムーズに進みました。打ち合わせは医師、看護師長、レ クリエーション担当看護師とコーディネーターで思いの共有、信頼関係を積み重ねていきました。早く に新型インフルエンザ患者が出て慎重に成らざるを得ない状況もありましたが、どのようにでも対応し てくれるということで一安心。作品決定後の劇団との調整とインフルエンザ対策も考え、予定より2ヶ 月実施を早めました。マスコミ報道についても副院長と話す等する中で、大切にしたいものを確認。報 道しない方向で進めました。病院側の中心の3人がうまく役割分担し、特に「1人でも多くの子どもに」 という師長さんの想いが病棟の雰囲気をつくり当日を迎えたのだと思います。 30 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 「1人でも沢山の子どもを参加させてあげたいんです。今日はおやつを早い時間にしました。」という 看護師長さんのお話から病棟の方達の思いや期待、子ども達への優しさ、まなざしを感じることができ ました。開場と共に看護師さん達が手分けをして、一人ひとりを訪ねて誘ってくれたおかげで、車椅子 や特別なベッドの子ども、点滴の子ども、お母さんに抱っこされた赤ちゃんも来ることができ、瞬く間 に会場はいっぱいになりました。待ちきれなくて何度も様子を見に来ていた子、アラームをかけて待ち わびていた子、みーんなみんな来てくれました。 朝から何回も看護師さんに確認し楽しみに待っていた女の子は、途中で点滴のルートキープが入って しまい、先生が「ゴメンな・・・せんなん時間やし・・・」。普段は嫌で暴れる子が早く終わらせて早 く観たいという思いから、グッと頑張ってくれたと、お母さんは嬉しそう。3ヶ月の赤ちゃんから中学 生という年齢差に加え、重い症状の子どもも多く、笑える状態の人が少ない中、演者にとっては難しい 状況でした。それを感じさせない舞台を子ども達はその子らしい参加の仕方で真剣に観入りました。3ヶ 月や1歳の赤ちゃんがこんなにも集中して観ることができるということにも感動。 比較的、元気な子は「いっぱいツッコミを入れて楽しかった」と満足気。寝たっきりの年齢は大きい であろう女の子は自分の意思で看護師さんに抱っこされ、副作用で吐気のする子は洗面器を抱え、観た い一心から初めて座った子は痛さを忘れ、大人ももちろん皆、あかずきんちゃんの世界に引き込まれて いきました。観る子ども達に沢山のドラマがあり、子ども達の「今」を感じました。改めて芸術の持つ 力に感動しました。最後は演者の納富俊郎さんからプレゼントされた手づくりのいもむしくんと一緒に お部屋に戻って行きました。 アンケート/ヒアリングから 保護者 ・人形劇が大好きなので、参加できてとてもうれしかった様です。ありがとうございました。生の劇は 入院中なかなか見ることができないので見れてうれしかったです。ぜひまたしてほしいです。ありがと うございました。 ・外に出られないので、こういった刺激が子どもに大切だと思いました。迫力のある人形劇が子どもの 興味を引いてもっとたくさんこういう機会がひらかれるといいなと思いました。親の私も楽しめたので、 もっとしてほしいなと思いました。 ・まだ小さな子ですが、真剣な様子で見ていてとても楽しかったです。かわいいプレゼントまで頂いて、 親子共々楽しい時間を過ごさせていただいてありがとうございました。屋外で遊ぶことができないため、 まんねりになりがちな生活がとても刺激的なものになると思います。 医療関係者 ・人形劇が始まるまで待ちわびており、時計のアラームをかけて楽しみにしている様子が印象的だった。 ・途中で点滴のルートキープをしないといけない子がいたのですが、普段はあばれる子が早く終わらせ て早く見たいという思いからじっとして頑張ってくれた。 ( 報告者:岡本瑞子 ) 31 実 施 レ ポ ー ト 12.国立国際医療センター国府台病院 落語協会の「子ども寄席」 実施場所 国立国際医療センター国府台病院 36 病棟ホール 実施日時 2009 年 10 月 14 日 ( 水 ) 14:30 ~ 15:30 作 品 名 「子ども寄席」 劇団名:社団法 人落語協会 参加者数 小学生 4 名、中学生 30 名、Dr.2 名、看護師 3 名、小学校教師 1 名、中学校教師 2 名 コーディネート (特)子ども劇場千葉県センター スタッフ 7 名 実施病院について 2008 年4月に国立精神 ・ 神経センター国府台病院から改名。児童精神科は、昭和 23 年に開設され た長い歴史を持ち、幼児から中学生までの心の疾患に対応している。外来部門の他、専用病床(精神科 開放病棟)の入院部門があり、さらに 市川市立小中学校の院内学級が病棟近くに併設され、連携して サポートにあたっている。 公演の内容 入院中の子どもたちの年齢、興味や関心を考慮し、「子ども寄席」となった。当日の演目は古今亭朝 太さんの落語「道具屋」、色物「紙きり」の林家正楽さん、最後は真打の柳家三三(さんざ)さん「転失気」 を行った。「紙きり」では会場からのリクエストに応えてくれた。扇子や手ぬぐいの小道具の使い方や 落語をわかり易く説明、子どもたちの想像力を膨らませられる。 実施までのプロセス 昨年の子ども劇場千葉県センターの事業実施の際に、県内で志を同じく活動している「NPO法人市 川子ども文化ステーション」の理事から、院内学級の先生を紹介していただいた。今年度は2回目とい うこともあり病院側の体制は整っていた。7 月に訪問して、時期や作品について提案し、医師や看護師、 院内学級の先生も交えて、子どもたちにとって最善の作品や時期を検討した。9 月に具体的な打ち合わ せに伺い、内容に関しての影響や当日のこどもたちに起こりうる反応など、細心の心配りを確認した。 当日の様子 12:30 スタッフは、院内学級の先生と打ち合わせ。13:00 出演者が到着。会場作り開始。看板とちょ うちん飾りを貼り、寄席の雰囲気を出し、テーブルに赤い毛氈を掛け座布団を置いて寄席ができあがっ た。子どもたちは何が始まるのかと周りから見ている。ナースステーションの看護師さんたちも興味津々 でみている。出演者も場所を確認しながら会場作りをしている。14:30開始、子どもたちは手に手 32 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト に招待状をもって着席、お囃子がなり始め朝太さん登場、子どもたちや病院スタッフの方々も笑顔にな る。最後の「おち」で大笑い。次に正楽さん登場。正楽さんの「紙きり」はあっという間に子どもたち を際立つ芸の世界に引き込んだ。「花火」「馬」などの作品が出来上がるたびに歓声があがる。切りなが ら体を揺らすしゃべりにも大笑い。緊張感と笑いで会場が一体になり、子どもたちの集中している気配 が伝わってくる。みんな真剣な目で見ている。リクエストでは一番に手を上げた男の子がゲームのキャ ラクターを注文、手に持っていたDVDゲームのパッケージを正楽さんに見せて説明する。正楽さんは、 こんなリクエストは初めてのことらしく、ひとしきり絵を見つめ、唸った。「…できなかったらいいん ですけど…」と男の子。みんな息を潜めて出来上がりをじっと見つめていた。みごとな作品が出来上が り大歓声が上がる。次に女の子が、漫画のキャラクターを希望し、病室に漫画の本をとりに行った。そ の間に「カエル」の注文。正楽さんがほっとした様子で「カエル」を切り始める。出来上がったのは 2 匹のカエルが立ち上がっているところ。(その後この子は途中でもらった作品を大事そうに病室まで置 きに行った)。注文した女の子が漫画を見せて説明、出来上がるまで時間がかかったが、想像をはるか に超えた芸術的で繊細な作品ができあがった。最後の真打の三三さんは「落語とは」の紹介をしてくれ た。子どもたちだけでなく病院スタッフも「なるほど」と聞いていた。扇子でおそばを食べる様子は本 当に食べているようで、また、流れるような話の運び方は想像力を掻き立てるもので引き込まれた。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・落語もとてもおもしろかったのですが、私が一番興味を引かれたのはかみきりでした。どれもどくと くのふんいきがあり、馬では曲線が美しいと思い、お月見では細かさにおどろきました。そして切って いるときに「どんなものができるのだろう・・」というワクワク感があり、たのしかったです。わたし もリクエストしたかったです。したとしたら「竜」ですかねえ・・わたしもかみきりがしたくなりまし た。上手にできるとは思っていませんがやってみたいと思います。みなさん今日は本当にありがとうご ざいました。またいつか公演を見たいと思いました。 ・[この事業についての意見]ごうか。ありがたい/みんなとなかよくできてとてもうれしい/私はい いと思います。やる人たちは大変だと思うけど私は今回の公演をみてすごくたのしかったので! 他の 病院でもきっと喜んでもらえると思います!/すごくすてきだと思います/笑ったりすることで気晴ら しになったり、こういう行事は病院に入院しているひとたちにとってとてもいいと思います/わざわざ 来てくれて感謝の気持ちでいっぱいです。 医療関係者 ・どうしても経験の少ない子どもたちにとって文化的なものに触れるまたとない機会になったと思う。 ・普段ポータブルゲームばかりしていて、「えー!出るの」と言っていた中学生の男の子が思わず「す げえ」といって集中して観ていて印象的でした。思った以上に子どもたちが集中していたと思います。 ・いつもは見られない子どもの反応を見ることができ治療上にも参考になりました。 ・笑いは気持ちを前向きにし、細胞を活性化する力があると思いますので、治療に今回の公演は何らか の効果をもたらすと思います。 ( 報告者:宇野京子 ) 33 実 施 レ ポ ー ト 13.宮城県立こども病院 人形芝居燕屋の「ハロー!カンクロー」「ねずみのすもう」 実施場所 地方独立行政法人 宮城県立こども病院 愛子ホール 実施日時 2009 年 10 月 15 日(木) 15:00 ~ 16:10 作 品 名 「ハロー!カンクロー」「ねずみのすもう」 劇団名:人形芝居燕屋 参加者数 幼児 2 名、小学生 5 名、中学生 3 名、保護者 5 名、Dr.2 名、看護師 4 名、事務職 3 名、 ボランティア・その他 7 名 (公演と同時に院内各病室にライブ中継も行われた) コーディネート (特)せんだい杜の子ども劇場 スタッフ 4 名 実施病院について 東北唯一の小児高度専門医療施設。高度な専門知識と技術に支えられた良質で安全な医療の提供は勿 論のこと、子どもの権利を尊重し、子どもが主役となる医療を実践。高度で専門的な医療提供のための 高度医療部門・周産期部門を中心に、供給部門 ( 放射線 , 薬剤 , 栄養 , 中央材料部 )、発達支援部門 ( 理 学療法士・作業療法士・言語聴覚士 ) や臨床工学技士、歯科衛生士、視能訓練士が医療をサポートし、 成育支援局では、ソーシャルワーカー、心理士、在宅支援看護師、チャイルドライフ・スペシャリスト、 ボランティアコーディネイター、保育士、特別支援学校教諭が、子どもと家族の心と生活を支えている。 ボランテイアハウス、ドナルド・マクドナルド・ハウスも設置されている。 公演の内容 腹話術『ハロー ! カンクロー』と、肩から掛けた舞台での一人人形芝居『ねずみのすもう』の 2 作品 の上演。 実施までのプロセス 実施場所の相談を本年5月に仙台医療センター小児科部長である田澤雄作先生に相談した。田澤先生 より県立こども病院林富院長先生へ直接打診。その後、林院長先生とメール連絡をし、第1回目(5/19) の病院訪問となった。企画書を持参し趣旨説明を行い、快諾を得た。事務部長、及び成育支援局星次 長が同席。以後、窓口は星次長となった。2回目(6/25)の打ち合わせでは公演作品についての要望、 ポスターや招待状及び当日の流れ、病院ボランティアのかかわり等について協議した。作品については 病院側の要望があり、病院内行事委員会で第2希望までを決定してもらった。 3 回目(7/21)は全国センター稲垣氏も来仙し林院長先生を表敬訪問し当日の流れを確認した。院 内保育士も同席し、当日の子どもたちによる冒頭挨拶を予定したい旨の話が出た。また、入院中の家族 支援を行っている(特)ワンダーポケットとのスタッフ協力が確定し、N P O とのコラボが実現した。 34 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 10 月に入り、ポスター等を持参しながら、最終チェックを星次長と行った。(10/6) 当日は 13:00 入り、 病院スタッフと会場設営を行った。燕さんが到着し、当日の流れの確認を行う。紹介者である田澤先生 も講演の合間に来院。開演10分前より子どもたちが集まり始める。50分の公演が始まった。 当日の様子 最初は少し緊張していた子どもたち。でも、あっという間に燕さんの雰囲気とペースに引き込まれ、 どんどん笑顔が増えていった。はじめは椅子にきちんと座っていた子どもたちだったが、夢中になるに つれ身を乗り出したり、膝を椅子に立てたり、隣のお母さんに寄り掛かったりと次第にリラックスし、 集中して見入っていた。一番前に座っていた女の子は音の大きさに驚いて怖がった場面もあったようだ が、病院スタッフが手を握り、最後まで席を立たずに見ていた。 帰りがけに幼児の男の子に「おもしろかった?」と話しかけると力強くうなずいてくれた。アンケー ト用紙も人形劇終了後すぐに記入、カンクローの絵や自分のお気に入りの絵まで描きこんでいた。部屋 でゆっくり書きたい、と用紙を持ち帰った子もいた。保護者の方々も、子どもが笑う様子をうれしそう に見、自らも人形劇を楽しんでいるようだった。我が子の笑いの止まらない様子を見て、 「おもしろい?」 と聞きながら、涙が出るほど笑っている場面もあり、親子共にステキな時間を過ごしているのだと実感 した。 子どもたちの笑顔をしっかり写真に収めようとカメラを持っている病院スタッフの方、院長先生をは じめ数名の医療スタッフも参加し、会場全体が温かな雰囲気に包まれ、豊かで楽しい時間をみんなで共 有し、涙の出るような感動のひと時をすごした。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・(楽しかった理由は)カンクローが「こんにちは こんにちは」といっていたところ/とっても笑え るから/声も大きくて聞きやすかった。それに、話がおもしろかった。/これからも活動がんばって下 さい/とても、いい経験になると思う/病院にいてよかった/ドッスンドッスンがおもしろかったです。 保護者 ・検査中で院内テレビで子供二人で見ました。テレビで見ても充分楽しかったです。実際に見られたら もっと楽しかったと思います。色々な子供達にたくさんの夢をはこんでほしいです。 ・我が家の場合ですが、病院でお世話になっている時間の方が長く、外へ連れだすのにも、調子やお天 気に左右されたりすることが多いので、安全な病院の中で色々な経験ができるのは、とても有りがたい ことです。 医療関係者 ・入院初日で緊張していたお子さんも大声で笑っていた/今回は参加人数が少なく残念なところもあり ましたが、江戸時代のやり方 ( 人形劇 ) を取り入れている事など中学生の子に話していたし、自身も勉 強になりました。主旨に合ったように、本来は医療関係の方も参加できれば(見てもらえば)よかった のですが、時期的にむずかしい様子でした。新型インフルエンザ等、感染症の患者さんが少なければ看 護師さんにも、もう少し見てもらえたのかと思います。 ( 報告者:斎藤純子 ) 35 実 施 レ ポ ー ト 14.千葉県こども病院 人形劇団ののはなの「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」 実施場所 千葉県こども病院 5F西病棟 実施日時 2009 年 10 月 20 日 ( 火 ) 14:30 ~ 15:30 作 品 名 「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」 劇団名:人形劇団ののはな 参加者数 乳幼児 13 名、保護者 8 名、Dr. 看護師 5 名 コーディネート (特)子ども劇場千葉県センター スタッフ 7 名 実施病院について 県内小児医療の中枢的役割を果たすため、一般医療機関では治療が困難な特殊で高度な専門医療を必 要とする診断、治療及びそれに付随する相談や指導を行う小児総合的医療施設として開設。また、千葉 県小児医療の中枢機関として、小児医学向上のための調査研究を行い、母子保健、児童福祉に貢献をは かる。昭和 63 年に開設し、現在203床。「児童の権利に関する条約」の基本理念のもと、基本的人 権を擁護し、すべての子どもが実現可能な最高水準の医療と保健サービスをうけられ、未来ある子ども の健全な育成をめざす。6 歳以下の入院が多く、看護師・看護助士・CLS( チャイルドライフスペシャ リスト)・保育士が子どもたちの日常を支えている。 公演の内容 「スーパー人形劇」は、レジ袋などを使って狸や動物を作り、遊びながら人形劇にする。工夫されて いて、見終わったあと自分でも作って遊べそう。狸が変身してお化けになるなど乳幼児が目で楽しめる ものも多い。「あかずきんちゃん」は、一人で演じる肩掛け式の舞台で自由に子どもに近づいたりして、 役者が一人ひとりに語りかけるように演じる。みんなが知っているお話だが、少しヘン。お母さんを巻 き込んでのやりとりを楽しんだ。 実施までのプロセス 千葉県の中での小児医療に関して中枢的な病院である子ども病院で是非実施していきたいと思い、千葉 県小児科医会の理事の宇田川先生に、こども病院の医療連携室の先生を紹介していただいた。こども・家 族支援室副看護部長の尾出さんが担当になり、子ども劇場千葉県センターの事業の実績がある。このよう な活動に関しては医師、看護師等のスタッフの理解や協力を得ることが成果を左右するが、こども病院は これまでの経験や受け入れ態勢の確実さもあり快く承諾していただいた。 36 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 公演2週間前に宮崎での実施が延期となり急遽実現した公演であったが、入院患者がすべて子どもとい うことなので最善の環境でできる病棟、病室を病院側からの提案で実施できた。 当日の様子 インフルエンザの影響で直前まで公演できるか不安な時期でした。予定していた病棟を変更して乳幼 児の多い病棟での実施となった。プレールームに飾りの看板を貼り、小さい子が座れるいすを用意、演 者の納富俊郎さんはほとんどが乳児と聞き作品の変更を希望したが、担当の病院スタッフの方から「お 母さんたちが楽しみにしているので、お母さんたちのために公演するつもりでお願いします」とのこと ばで予定通り「あかずきんちゃん」にした。 面会も制限している中での公演だったので、会場に入れるスタッフは 4 人までとし、順番に観察す ることにした。 一番小さい子は生後 26 日の赤ちゃんで看護師さんに抱っこされていた。ベッドに横になりながらお 母さんに慣れた手つきでときどき痰を機械で吸引してもらいながら観ている子もいた。 ほとんどの子が保護者や看護師さんに抱っこされて安心した表情で観ている。じっと人形を見つめる 子どもの様子を伺いながらも保護者のほうが劇に見入ってしまう。 前に座っていた幼児が質問によく応えていて楽しんでいた。ナースルームから見えるので看護師さん が、おもわず、「おもしろーい、自分のこどもも連れてきて見せてあげたい!」の声。 また、常に、演者からのプレゼントの紙指人形をはめて声をかける看護師さん、見に来られなかった 子どもたちへのサプライズにしよう、楽しませてあげようという様子だった。 アンケート/ヒアリングから 保護者 ・とっても可愛くて楽しかったです。 ・とってもすばらしい活動だと思います。今後も頑張ってください。 ・自分の子どもだけでなく他のこどもの反応にも笑顔を向けていた。(スタッフ) 子ども(スタッフ観察録より) ・かえるくんは何を食べるでしょう?の質問に「お茶」と答えた子(後でお聞きしたことだが水分を制 限されている子が多く「お茶を飲む」ことは最高の楽しみらしい) ・乳児がハーモニカの音に反応して声を上げる(普段のオーディオ機器ではない生の柔らかな音に反応) ・劇が始まってしばらくしてから母親が来た子は、より笑顔になって劇に反応していた。 医療関係者 ・1 歳は 1 歳の感性があるので、そのときでないと育たない、だからそれぞれの時期を大事にこのよう なイベントも受け入れて積極的にやっている ( クリニクラウン、セラピードッグなども月に一回実施 ) ・治療をイベントにあわせるのは大変だけれどスタッフで調整している。子どもが喜んでくれることを 大事にしている。楽しいことがあると子どもはそれを目標にがんばれる。効果が出る。 ( 報告者:宇野京子 ) 37 実 施 レ ポ ー ト 15.山口大学医学部附属病院 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施場所 山口大学医学部附属病院 第一病棟 5 F 小児科 東プレイルーム 実施日時 2009 年 10 月 28 日(水) 14:00 ~ 15:30 作 品 名 びりとブッチーのクラウニングシアター 劇団名:蒼い企画 参加者数 乳児 3 名、幼児 3 名、小学生 2 名、高校生~ 1 名、保護者 6 名、Dr.3 名、 看護師 6 名、保育士 2 名、事務職 4 名 コーディネート (特)子ども劇場山口県センター スタッフ 6 名 実施病院について 山口大学医学部附属病院は、736 床を有する県内第一の規模と医療設備を持つ病院。「高度救命救急 センター」が設置され、宇部市と提携しているドクターカー、山口県との提携によるドクターヘリコプ ターを駆使して全県下から、また他県からの重症患者の治療に対応。複数の専門診療科の女性医師によ る女性専用外来として「女性診療外来」を設置。2007 年には山口県がん連携拠点病院に認定。先進医 療に取り組むと同時に、医学部附属病院として、学生教育と卒後臨床研修の場をその使命とし、地域医 療の充実を推進している。 公演の内容 ウェルカムの二人のダンスから始まった。びりが音楽にのって、踊る帽子、ロングシャツ、パンツ芸 と言葉ではなく動きで子供達を楽しませる。ブッチーのハンカチマジック、ジャグリング、皿回しと続 く。皿回しでは、客席からお姉さんが登場してハラハラさせた。なんといってもバルーン交流で子ども 達が沸いた。お散歩ワンちゃん、お花、地球儀、白鳥と子ども達の要求に即応えて形作る。見ていて嬉 しかった。時間は大幅オーバーだった。 実施までのプロセス 今年の公演について、医事課に連絡したとき、「今年もやりましょう」と快諾を得た。昨年の経験が あって今年なのだと思えた。師長さん、保育士さんとの打合せ、作品選びもスムーズだった。会場も広 い外来のロビーでと確認した。が、実際には外来ロビーは受付時間の関係で、夜公演しかできないとわ かり、昨年と同じ会場になった。作品に対して狭いこと、楽屋が是非必要なことをどうクリヤーするか。 「病棟には空いたスペースはありません。」と言われとても心配した。が、楽屋には、医師当直室を空け 38 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト てくださり、また、会場に行きやすくと日頃閉めている非常口も特別に開けていただいた。年毎に共に 作りあう関係が生まれると嬉しいと思った。当日は、インフルエンザで満室となっていて、病室訪問も できないと言われた。スタッフたちも全員マスクをつけての公演となった。公演前に、小児病棟に入院 されているお母さんから何か舞台など観る機会はないだろうかと相談を受けていたが、その子どもさん は感染者病棟にいるので参加できないと言われ、残念に思っていたが、当日特別に参加を許可され、病 院側のあたたかい配慮が嬉しかった。 当日の様子 開演間近に「楽しみにしてたんですよ」とお母さんと一緒に男の子が、そして女の子が入ってきた。 赤ちゃんを抱いた若いおかあさんがイスに案内され、次に 3 才くらいの女の子を抱いてお母さんがイ スに座ろうとするが、女の子は泣いて「怖い、怖い、いやだ、いやだ」と大泣きだった。やっとなだめて、 お母さんは戸の外から見せることになった。びりとブッチィーの軽妙な動きに、桟敷席に座った子は手 を振り、足を振って満面笑み。ブッチィーの皿回しでは、客席から 20 代のきれいなお姉さんが登場した。 とても素直にブッチィーの言葉に従ってにこやかに皿回しを成功させ、拍手を得た。 ふと気がつくと、看護師、ドクター、スタッフたちが回りを囲んでいた。楽しい優しい雰囲気が醸し 出されていた。バルーン交流では、ブッチィーが一人ひとりの子どもの様子を見ながら、白鳥や地球儀 とハート、仮面ライダー等を作って語りかけながら手渡す。大事そうに受け取って嬉しそうな顔。バルー ンが得意でないビリーが「かしこまりー」と作った「お散歩ワンちゃん」が、意外にも子ども達の人気 を集めた。「いやだ、いやだ」と泣いた女の子が、前に進み出て「お散歩ワンちゃん」とちゃんと要求 して受け取ったとき、自分から進んで握手をした。よほど嬉しかったのだと思われる。終ってから、仮 面ライダーを受け取った男の子が、早速仮面をつけて小さい男の子を遊んでやっていたのが印象的だっ た。バルーン交流を師長さんがとても喜こばれて、ここに来れなかった子どもに、また、観に来れなかっ たナースたちにとバルーンをいくつも注文されて、ブッチィーが一生懸命応えて交流を盛り上げた。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・手品、皿まわし、びりの芸がおもしろかった。風船がうれしかった。 ・前に出て皿回しを体験させていただきました。風船でお花を作っていただいて、とても嬉しかったです。 保護者 ・たくさん公演があるとうれしいです。 ・2 度目の入院で息子本人もかなり心痛しており、こういった催しを開いていただけるのは、治療等の 辛さを忘れられる時間でもあり、大変ありがたいと思っています。プロのパフォーマンスを見られて幸 せです。感動しました。息子が素直に発した「ありがとうございました。」等の姿を見られてホッとし ました。 医療関係者 ・生の公演を眼前で見られて嬉しかったです。最初泣いた子が(部屋の外)途中から中に入る事ができ 楽しんで見入っていたので、それを見た時はさすがだなと思いました。 ( 報告者:三好美喜子 ) 39 実 施 レ ポ ー ト 16.一宮市立市民病院 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施場所 一宮市立市民病院 南館B 11F 講堂 実施日時 2009 年 11 月 17 日(火) 14:30 ~ 15:40 作 品 名 びりとブッチィーのクラウニング・シアター 劇団名:蒼い企画 参加者数 乳児 2 名、幼児 6 名、小学生 3 名、中学生 6 名、保護者 15 名、Dr.4 名、看護師 6 名、 病棟保育士 1 名、事務職 12 名、ソーシャルワーカー 2 名、学生 5 名、 院内学級の先生 2 名、看護学校の先生 1 名 病室訪問 14 部屋(15:50 ~ 16:50 乳児 1 名、幼児 12 名、小学生 8 名、保護者 31 名、 Dr.2 名、看護師 1 名、ソーシャルワーカー 2 名、研修医 1 名、病棟保育士 1 名 コーディネート (特)子どもと文化の森 スタッフ 5 名 実施病院について 多様な医療需要に対応できる病院として、地域の医療水準の向上に努めるとともに、各種医療機関と も連携を強め、健康の増進と福祉の向上に努めています。今年新築の建物は、救命救急センターが格段 に整備され、高度な救急医療が 24 時間地域住民の皆様に提供できます。さらに、産科と小児科のコラ ボレーションのもと、周産期医療センターを設立し、妊娠から育児まで一貫して医療サービスができま す。放射線科専門医のもと、MD - CTの 3 台導入、トモセラピーなどの放射線治療最新鋭機器の設置 を予定。 公演の内容 言葉を使わずに動き回るちょっと間抜けなキャラクターの “びり” は、その場の空気を楽しく包み込 んでくれる。日本で一番ふとっちょのクラウンながら、切れのいい身のこなし、楽しいこと美味しいも のが大好きな “ブッチィー” の楽しい道化チーム。クラウンの古典的なギャグや古今東西のコメディー の要素を詰め込み、心温まるストーリー展開、ジャグリングや楽器の演奏など。最後に、バルーンプレ ゼントがあった。 実施までのプロセス 近隣で院内学級がある病院は一宮市立市民病院と聞き、江南厚生病院での公演打ち合わせの際、一宮 市立市民病院での実施を相談すると、江南厚生病院から話を伝え昨年の資料を送って頂き、伺う前から 実施を検討して頂きました。一宮市立市民病院に私達が行った時には OK の返事をもらい、公演が決定。 そこからの動きもとてもやりやすかったです。病院が改装中で忙しい中、新しい会場を見せて頂いたり、 担当してくれたソーシャルワーカーさんにはいろいろ奔走して頂きました。無事公演を終え、後日、身 40 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 体の病気だけではなく、家庭環境からやむを得ず入院している子どももいることを聞きました。子ども の心身の健康を図る上からもこの公演の必要性を改めて感じました。 当日の様子 公演の1カ月前に新しい建物にお引越しをされ、真新しい11Fの講堂で行われました。開場のずい ぶん前から子どもとその母親を会場近くで見掛け、見晴らしのいいエレベーターホールに気晴らしに来 ていたと言いつつ、講堂の中をのぞいて公演を楽しみにしてる様子。外来に定期的に通ってくる子ども 達にも見せてあげたいと、今回関わって頂いた副院長先生が声掛けをしてくださったので、多くの方に 来て頂けたらと楽しみにしていました。当日は雨が降っていたため、車を持っていない患者親子は、雨 の中、ベビーカーで来てくれた方を含め、3組の方は、この公演を見せたいという親の気持ちに胸をう たれました。病棟から次々に患者さんが来て、ベットや車いすなどにのった子も多く来てくれました。 乳児もおり、この楽しい雰囲気を味わってほしいと思いました。設置してあったビデオやカメラに「個 人情報漏れ」を心配し、声を上げられたことで雰囲気が固くなってしまいましたが、開始の挨拶でそれ についてのこちら側の対応を話しました。始まりは緊張の中でしたが、びりやブッチィーのジャグリン グやコントなどに、あっという間にあちこちから笑いがおきました。車いすの子どもが、ブッチィーの 言葉に反応して、雰囲気はとても明るくなりました。子どもが少なかったこともあり、公演後は子ども に一つずつバルーンのプレゼントをみんな違う作品を手渡ししてくれました。病棟ではインフルエンザ が多かったため、病室のドアのところでの対面もありましたが、20名もの子どもとその家族に丁寧に 接し、バルーンのプレゼントも凝った物を作ってくれました。意識混濁の子どもがはっきりとびりとブッ チィーを認識してくれた姿に、その場にいたすべての人が感激をしました。今回は、保護者の方が子ど もの反応に喜びと嬉しさをみせてくれたのが印象的でした。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・おもしろかった。風船でいろんなものを作ったから。びりとブッチィーと写真が撮れてよかった。 ・楽しかったです♡また、機会があれば見たいです/風船でいろんなものを作ったから 保護者 ・TV ばかりを見せて過ごしているので、生のliveの臨場感を味わうことができて、本当に楽しかっ たです。みんなで見られるというのも良かったです。 ・外に出れば楽しいことがいっぱいあるけど、病気を治しながらいろんな体験ができたらいいなって。 医療関係者 ・原因不明の体調不良に苦しんでいた子が、生まれて初めて生の舞台を見て、とても楽しんでいる姿に、 涙が出る程嬉しかった。本当に奇跡的にその日体調がよく、公演会場に出かけられたのです。喜んでい る姿をみて、おばあちゃんもお母さんも明るい表情でした。/・入院してから一度も笑顔が出なかった 児が笑った。その笑顔を見た母がとても感激していた。私自身も嬉しかったです。/・患者さんが、雨 の中、精密な機械をつけて来院されている姿など見ると、このホッとアートプレゼントを見たい、見せ たい気持ちの大きさを感じました。このようなイベントは、病院では、とても日常的に体感できないこ とで、何より、お子さんとご両親の笑顔が印象的でした。 ( 報告者:水野裕子 ) 41 実 施 レ ポ ー ト 17.金沢大学附属病院 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施場所 金沢大学附属病院 小児病棟 3F カンファレンスルーム 実施日時 2009 年 12 月 16 日(水) 14:00 ~ 15:00 作 品 名 びりとブッチィーのクラウニングシアター 劇団名:蒼い企画 参加者数 乳児 2 名、幼児 2 名、小学生 9 名、中学生 1 名、高校生~ 1 名、保護者 10 名、 Dr.3 名、看護師 10 名、医療保育士 2 名、事務職 1 名 病室訪問 7 部屋 コーディネート 子ども夢フォーラム スタッフ 4 名 実施病院について 平成10年にスタートした病院再開発の工事が完了し、吹き抜けのホスピタルプロムナードを中心に、 右手に外来診療棟、左手に中央診療棟(救急部門・検査部門・手術部門)、正面奥に病棟を配置するこ とにより、3つのエリアがコンパクトかつ機能的に連携し、利便性が大いに向上した。 公演の内容 ジャグリングやたのしいクラウン芸の数々がリズミカルに繰り出される。コミカルなバトルにも感情 の揺らぎや葛藤が豊かに表現され、笑いと共に子どもも大人も引き込まれてゆく。フィナーレは、名曲 「オーバー・ザ・レインボー」をテーマに、奥深くシュールなファンタジーを描く。余韻に酔う終演後、 色とりどりのオリジナルバルーンが、あっという間につくりあげられ子どもたちや母親たちに大人気。 実施までのプロセス 子ども夢フォーラムの支援会員である医師(石川県医師会理事、小児科開業医)にプロジェクト実施 の可能性についてご相談させて頂く。長期入院児のいる病院名を複数挙げて頂いたが、まず、大学病院 から打診して下さることに。前向きに検討したいという返事を頂き病院を訪問。「年に数回、ボランティ アのお楽しみ会はあるが、プロの作品を観る機会はなく、長期入院の子どもたちに意義のあること」と、 大きな理解を得て一安心。次の打合せ時、小児科病棟の医長や看護師長を紹介され、今後は師長と詰め ることに。手続きのご指導などを頂き、当日にむけて円滑にすすめて頂けるよう配慮を心がけなくては と感じた。日程希望、作品の調整などを経て子どもたちへの招待状やポスターを届ける。インフルエン ザの流行から実施を懸念するメールが看護師長から届きハラハラしたが、子どもたちに笑顔をプレゼン トすることを優先した病院側の熱い想いで、無事、当日を迎えることができた。 42 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 北陸特有のみぞれまじりの寒い日。現地のスタッフが出迎える中、劇団みなさんご到着! さっそく 小児科病棟に用意されていた控え室へ。控え室入口に「クラウンさん、ようこそ!」という札が下がっ ていて、病棟のみなさんが楽しみに待っていてくださった様子が伝わり、一同、感激^^。看護師長か ら担当看護師が紹介され、事前に院内での打合せが丁寧に行われていた様子に、公演成功の予感大。そ の後、演者は会場を確認、作品の流れなどのイメージをつかんでいる様子。昼食をすませ、早速、クラ ウンへと変身の作業へ。 待ちきれない子どもたちが控え室の前に列をつくって今か今かとクラウンさんを待っています。看護 師は「一回お部屋に戻ろうね」と説得しきり。それでも粘る子どもに根負けしてか、「子どもが楽しみ にしているのでちょっとだけ会わせてやってもらえますか!」と頼みにくるが、楽しみが半減するから とお断りする。その様子から、看護師や子どもたちが今日のイベントを何日も前から、病室で話題にし ながら楽しみにしていたことが伝わってくる。開演30分前ごろ、「点滴をはずせる子の処置を病室で おこなっています」と師長からうかがい、着々と病棟内で準備をしてくださっていることが伝わってく る。びりとブッチィーも会場に入り、集まってくる親子をたのしい雰囲気で出迎え、待っている間も退 屈させない。教授も駆けつけ、 「一緒に楽しみましょう」と始まりのご挨拶。びりとブッチィーのスピー ド感あふれる芸に知らず知らず会場全体が楽しい世界に引き込まれていく。最初は、おとなしかった子 どもたちも大きな声で答えたり、笑ったりしている。子どもたちに今日の感動がいくばくかの治療への エネルギーになりますように^^。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・ピエロたちのおかげでたのしかった。/マジックやパントマイムや風船をもらえてうれしかった。 ・とても気分転換でよかったと思います。ありがとう♡/いぬのふうせんをつくるのがすごかったです。 ・おもしろかったです。また来てくださいね。バルーンアート(九官鳥)今度は作れるようになってね。 保護者 ・大きな笑い声がきけてうれしかった。/楽しみを味あわせてあげれたように思う。 ・とってもたのしい時間でした。子どももすごく集中していて親子で心あたたまる時間でした。久々に 大声でわらえました。 ・とてもうれしかったです。いつもは、自分から部屋を出たがらない子なんですが、以前テレビで(似 た方々)見て気になっていたのできょうはうれしかったです。 ・なかなか外に出られなかったり、すきな事が出来なかったりと入院生活は制限が多い中、ステキなプ レゼントを頂きました。ぜひこれからも続けてほしいです。ありがとうございました。 医療関係者 ・とてもたのしく笑顔だったのが印象的だった。/どんなのができるのかわくわくでき、辛い治療を忘 れることができる。 ( 報告者:高木眞理子 ) 43 実 施 レ ポ ー ト 18.東京大学医学部附属病院 「アンディ先生のストリートマジック」 実施場所 東京大学医学部附属病院 入院A棟 2階北病棟カンファレンスルーム 施日時 2010 年 1 月 8 日(金) 14:00 ~ 14:45 作 品 名 アンディ先生のストリートマジック 劇団名:マジックファクトリー 参加者数 乳児 3 名、幼児 4 名、小学生 12 名、中学生 3 名、保護者 16 名、Dr.7 名、 看護師 4 名、医療保育士 3 名、プロジェクト委員 1 名 コーディネート (特)子どもNPO・子ども劇場全国センター スタッフ 4 名 実施病院について 東京大学医学部小児科学教室は臨床、教育、研究の各分野をリードする小児科医や研究者を輩出して きた。平成 20 年小児医療センターを開設。大学病院に付設された特性を活かし小児科・小児外科に限 らず臨床各科の連携のもと外科系疾患やこころの問題を含めた小児疾患全体に対してきめ細かい高度な 医療を提供する。入院小児科病棟は、入院棟A2階北・南の一般病棟、PICU(小児集中治療室)、NICU(新 生児集中治療室)の3部門。さらに一般病棟では、血液疾患や神経疾患、循環器疾患などの専門ごとの グループ別診療体制をとり、極小未熟児、重症先天性心疾患、悪性腫瘍など重症疾患患児の治療成績は、 世界に向けて誇るべき成果をあげている。 公演の内容 マジックであいさつ(スケッチブックからボウリングの玉が) 信じられない世界(ペーパーハット/ 空き缶のハズなのにプルリングが復活、中にはコーラ/キャップの閉まったペットボトルの中にカード が/瞬間移動 ) 体験 ( 一円玉を曲げる ) 。アンディ先生を筆頭に 3 人の個性的なマジシャンが会場の子 どもたちと交流しながら「不思議」の世界に引き込んでいく。子どもを見守っていたハズの大人も、本 気で「あり得ない」マジックの数々に我を忘れる、親も子もスタッフもみんなが楽しめるマジックショー。 実施までのプロセス プロジェクト委員柳澤正義先生を母子愛育会日本子ども家庭総合研究所に訪ね、実施病院の可能性 についてご相談する。9/16 東京大学医学小児科科長・五十嵐隆教授に打診してくださるとの連絡を頂 き、五十嵐教授に資料を送付しコンタクト。教授より小児科病棟医長の井田孔明先生をご紹介いただく。 10 / 5 小児科病棟を訪問。小児科師長塚野さん、小児外科柘植さんらも同席され、プロジェクト主旨 44 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト にご賛同頂き、実施段取りに入った。「両病棟から一緒に参加」「年齢層は広い」「公演場所は決まって いるが参加者は最大 70 名までの可能性もある」などの条件からマジックをご提案し、当日を迎えた。 当日の様子 薄暗くセッティングされたマジックショー会場の最前列に陣取ったのは幼児と小学生低学年の数人。 師長さんの心配りで病室からできるだけ多くの子どもが初めから参加できるよう、全員がそろうまでし ばらく開演を我慢。一番奥の病室からストレッチャーで会場に駆けつけた子の準備も整い、師長さんの 挨拶でアンディー先生が登場した。 待ちきれない気持ちで一杯だった好奇心旺盛な男の子は、開始3分くらいですぐに引き込まれ、声を 出して夢中に。会場のムードメーカーとなっていく。静かだった子どもたちもつられるように我れ先に、 アンディー先生に声をかけ、「やりたい」、「やりたい」とみんなが手を挙げていく。 乳幼児には少し難しい場面もあったけど、楽しい雰囲気の会場から立ち去る子はいないようだ。マジッ クのネタが「ありえない」領域に進むにつれ、夢中になっているのは子どもたちより保護者の方かも。 印象的だったのは、来場した頃は表情の固かったお母さんから聞こえた別人のような明るい笑い声。 公演が終了してからは、スタッフにも話しかけてくださったり、晴れやかな表情になっていた。そして 気がつけば幾人ものドクターの表情もやさしく輝いていた。 病室訪問では、派手な衣装のマジシャンの登場に、戸惑いの表情を見せつつも、すぐに楽しみ始めた。 アンディー先生が一人一人のためにマジックをするので、一人ひとりと濃密なコミュニケーションが紡 がれていく。どの病室でも、特にお母さんが喜んでくださり、子どもに声をかけながら、マジックに参 加している。ある子どもが、「僕はもうやったからいいよ」と他の子に譲る場面もあり、病室の中に普 段とは違うコミュニケーションの種が蒔かれていくようだ。ほんとに些細な一時でしかないけれど、病 室を去る間際、気持ちを通い合わせた部屋の空気が明るくなったと感じたのは思いこみではないと思う。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・(すごく楽しかったその理由は)ふしぎだったから/とてもすごいからです。ちょっとマジシャンに なりたいと思う/みんなの前に出られたから/ちょ!!たのしかったです。ありがとうございました。 保護者 ・間近でマジックショーが見れて本当に良かったです。外に出たり、人の多い所にはいけないので、こ うして病院内で参加出来るイベントがあるのは嬉しい限りです。 ・素晴らしいことだと思います。私は地方に住んでおり、上京しての入院生活です。いろいろと大変だ とは思いますが、地方の子どもたちがこのような機会を体験できるようお願いしたいです。上京したか いがありました。とても貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。 ・外に出られずストレスがたまっていました。マジックショーがあると聞き、昨日から楽しみにしてい ました。とても楽しかったです。娘はマジックが好きなのでとても喜んでいました。またこのような機 会を待ってます。 ( 報告者:稲垣秀一 ) 45 実 施 レ ポ ー ト 19.国立病院機構福岡病院 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 実施場所 国立病院機構福岡病院 ①屋形原特別支援学校 視聴覚室 ②福岡病院小児病棟 プレイルーム 実施日時 2010 年 1 月 15 日(金)① 14:00 ~ 15:10 /② 16:00 ~ 16:30 /③病室訪問 16:30 ~ 作 品 名 びりとブッチィーのクラウニングシアター 劇団名:蒼い企画 参加者数 ①小学生 8 名、中学生 5 名、Dr.2 名、看護師 1 名、学校の先生 17 名、学生 2 名 ②幼児 4 名、小学生 4 名、中学生 3 名、保護者 4 名、Dr.2 名、看護師 5 名、 医療保育士 2 名、学生 5 名 ③訪問病室 10 部屋 乳児 3 名、幼児 2 名、小学生 3 名、高校生~ 3 名、 保護者 6 名、Dr.2 名、看護師 3 名 コーディネート (特)子ども文化コミュニティ スタッフ 5 名 実施病院について 国立病院機構福岡病院は主たる診療科は内科、呼吸器科、心療内科、アレルギー科、小児科、外科、 神経科、歯科、皮膚科、耳鼻咽喉科で、JR 博多駅から車で20分、福岡空港から40分の福岡市南 部にあり、優良病院としてもよく紹介されている専門医療施設。 研修・情報センター、病弱養護学校、 室内温水プール、呼吸リハビリ棟、在宅重症児(者)支援棟、を併設している。 公演の内容 会場入り口でウクレレとタンバリンを持ってお出迎え。二人のかけあいによるコミカルでリズミカル なパフォーマンスショーを展開。ジャグリング、パントマイム、バルーンショーなど。公演終了後は、 小児病棟プレイルームでミニ・ショー、病室訪問を行いました。 実施までのプロセス 病院は新型インフルエンザの重症化患者受け入れで非常体制となっていたが、この事業は昨年の実績 が好評価を受けていたため、隣接する屋形原特別支援学校での実施を検討することになった。昨年の「う ごきだす絵本」は、ダンス公演と参加型ワークショップを通して、観客と演者とのコミュニケーション があったことがよかったと評価された。また、絵本を病棟のプレイルームに展示したことが入院してい る子どもや保護者、保育士、医療従事関係者にも好評で今年も継続して展示することになった。福岡病 46 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 院は特別支援学校を併設しており、長期入院の子どもたちが通っている。通学の子や先生といっしょに 観ることができるので学校での公演を実施することになった。昨年、実施した重症心身障害児・者に向 けての公演の希望もあったが、日程があわず、今回は見送ることになった。しかし、学校での公演のあ と、病棟への訪問が可能となった。 当日の様子 ふたりの道化(クラウン)が演奏を交えてくりひろげるジャグリングやギャグ、バルーンアートに子 どもも大人もおなかを抱えて大笑いしました。公演のあとびりとブッチィーは病棟へ、公演を見ること ができなかった子どもたちや付き添いの家族、看護師さんたちを訪問しました。バルーンアートのおみ やげをひとりひとりもらい、小さい子どもたちはこわがったり喜んだり。子どもたちの輝く笑顔に保護 者の方も病院の関係者の方もうれしそうで、こういう時間がほんとに必要ですね、という感想がたくさ んでていました。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・パンツがみえておもしろかった/とても楽しい時間を過ごしました。笑いすぎて本当に面白かった。 ・とにかくウケた。とくにお手玉の玉をとりあうのが。風船をもらってうれしかったです。 保護者 ・わが子は最初とても恐がっていたが、どんどん楽しさに変わったようです。とても心温まる時間を過 ごすことができました。会場に来れなかった子ども達の病室もまわっていらっしゃる姿を見て優しい人 柄に感激しました。これからも病気の子ども達に元気を与えてください。がんばってください。 ・本日参加させていただき、親子共に感謝しております。親として「子どもと代われるものなら…」そ う思わない人はいないだろうと私は思います。現実として代わることはできません。それならば、せめ て笑顔で寄り添いたい。親は、子どもの笑顔に救われます。子ども達が病気と向き合い戦っていく過程 にはとてもツライことがたくさんあります。そうした中に、笑顔でいられる時間を作ること、とても大 切だと思います。(事前に知らせる、宣伝をもっとしていたら、良かったのでは?とおもいました) 医療関係者 ・いつもは子どもたちの泣き叫ぶ声がひびいている病棟に子どもたちの笑い声がひびき、病棟全体が明 るくなった。子ども同士、親同士の交流もすることができていた。 ・話術といい芸術的なプロの技といい、まねできないけど、子どもにやさしくなろう、子どもを理解し ようという思いがあるから良い雰囲気で楽しめたと思う。今後のご活躍を祈っています。 ・文化とかに遮断されているのでとてもいい刺激になると思う。子どもや人間にとって必要なのだとい うことを病院幹部も知る機会になり、とても良いことだと思う/イベントは病棟の雰囲気をかえる大事 なものだと感じた ・治療、入院で苦痛を感じている親子を見ているため、少しでも楽しんでいる親子を見ることで、こち らも親子に必要な看護を提供したいと思う。 ( 報告者:高宮由美子 ) 47 実 施 レ ポ ー ト 20.国立病院機構舞鶴医療センター 「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」 実施場所 独立行政法人 国立病院機構舞鶴医療センター 母子医療センター 実施日時 2010 年 1 月 20 日(水)16:00~16:40 作 品 名 びりとさくちゃんのクラウニングシアター 参加者数 幼児 13 名、 小学生 11 名、 中学生1名、 大人 21 名、 医療関係者 10 名 病室訪問 2 部屋(子ども 2 名、保護者 2 名)、NICU(乳児 6 名、保護者 2 名、看護師 5 名) コーディネート ( 特 ) 京都子どもセンター スタッフ 12 名 (京都子どもセンター 5 名、 チャイルドライン 4 名、全国センター 1 名、その他 2 名) 実施病院について 京都府舞鶴市に位置し、京都府北部だけでなく、北近畿における唯一の医療センターとして、地域に おける中核的医療機関として機能している。ここの病院の特徴の一つとしている母子医療センターには、 NICU も設置している。 公演の内容 入院中の子どもたちの年齢、また看護師の希望もあって、「びりとさくちゃんのクラウニングシア ター」になった。マジック、ジャグリング、パントマイム、皿回し、バルーンなど、会場からの参加も ありで、ハラハラ、ドキドキ、そして笑いの中あっという間の 40 分だった。 実施までのプロセス 「病気と子どもネット」森田直子さんに、京都府立医大病院患者会「かがやく未来」西井美佐子さん を紹介していただき、一緒に府立医大病院看護師長にお会いして経営企画課青山さんに企画書をゆだね た。後日、「日程の都合で、今回は辞退」と返事をいただく。その報告を受けて、森田さんが、舞鶴医 療センター副院長常盤和明先生を紹介くださり、急遽舞鶴まで打ち合わせに行き、その場で作品、会場、 希望日程を決めた。京都の医療現場でボランティア活動を続けてきた団体と、時間をかけて調整してき た府立への提案が決定しなかった時、一旦は実施を諦めかけたが、ネットワークをつくってきたことで、 舞鶴での実施が実現した。遠隔地で、日程的にも余裕がなく、事前の打ち合わせはメールで、事業統括 の稲垣さんに適宜サポートをしていただいた。1 月下旬の府北部での実施は、降雪等による交通機関の トラブルを最も心配した。アーティストには前日に実施地域へ到着するよう対応をお願いした。病院側 の連絡体制がよく、その他はスムーズに準備できた。当日体制には、インターン研修生や、他の事業に かかわるボランティアを巻き込み、組織全体でミッションを共有・実感する機会につなげることができた。 48 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 当日の様子 16 時開演に先立って、クラウンに病室 2 部屋と NICU を訪問してもらった。NICU では、お母さん 方一人一人がカメラにおさまり、クラウンはなかなか解放してもらえない状態だった。食堂ではいつも より少し早めに帰院してきた子どもたちが、待ちくたびれそうな感じになって、繰り上げて始める話も 出たが、NICU で時間がかかり、定刻開始になった。医療センターからは小中学生 8、幼児と保護者 12 で 20 名ぐらいと聞いていて、その設定で椅子も並べていたが、16 時になると、医療スタッフの子ど もたちが併設の保育園から帰ってきて参加者が増加し、対応に追われた。 クラウンが出てきて、びっくりした幼児が泣き出し、会場の雰囲気がどうなるかと思ったが、そこは プロの技でうまく盛り上げていってくれた。最初は拍手のタイミングもつかめず、みんな緊張して見て いたが、一度拍手すると緊張もほぐれ、会場、演者一体になっていった。突然出演を頼まれたお父さん も気軽に参加し見事にコップを投げ入れ、拍手喝采を受けていた。サクちゃん曰く「こんなに成功する こと滅多に無いんだけれどな」。バルーンアート、ジャグリング、手品をまじえて進んでいった。 皿回しの場面では、始まる前から一番楽しみにしていた男の子が舞台へ登場し、みんなの注目を受け ごきげんだった。最後に会場から注文を聞きながら、バルーンのプレゼントがあった。怖くてお母さん に隠れるように見ていた幼児も、バルーンがもらえるとなるとひとりでもらいにいっていたのにはびっ くりだった。スタッフは列車の時間を気にしながらそろそろ引き上げてはと思うが、サービス旺盛でな かなか終了できなかった。控室までついてきた子どもたちが、クラウンのイメージを壊わさないよう、 病室まで戻ってもらうのがまた一苦労だった。 アンケート/ヒアリングから 子ども ・子どもから大人まで楽しめる時間でした。笑うことはいい治療になると思います/すごくたのしかっ た。またきてほしい/い ろんなことを一生懸命していたし、汗をかくほどがんばっていたから、すご くたのしかった/びりさんのネクタイが浮かんでいるのがおもしろかった 保護者 ・毎日たいくつしていたので本当にたのしそうで、目がキラキラ☆☆輝いていました。 ・とても楽しみました。さくちゃんとのジャグリング忘れられません。 ・学校では手を上げて意見も言わないのに、手を上げて風船をもらって、親としてはじめてみました。 私もうれしかったです。 ・病室だけの生活 入院してみて初めてつらさがわかります。ゲームばかりの毎日で見ていてもつら かったのですが、こういう機会があればとても楽しみにしていてありがたいと思います。楽しい思い出 をありがとうございます。 病院関係者 ・子どもや保護者の方が実際に前にでて一緒に参加しているのがとてもよかった。 ・普段ふれることのできないことに触れられて子どもたちもすごく楽しそうで、自分もうれしかった。 ありがとうございました。ぜひまたきてください。 ( 報告者:福田美和子 ) 49 実 施 概 要 2009 年度 ホッとアートプレゼント 公演ポスター/招待状(例) 実施決定後、子どもと保護者への公演告知のために、ポスターと招待状を作成・配布。 ポスターは病棟内に掲示、招待状は病院の判断で対象となる子どもたちの名前を書いてもらい一人ひとりに届くよう お願いした。保護者からのアンケートには「早めに知らせてくれたら」という文字も見えるが、入退院の時期や体調 の予測など無駄な失望感を抱かせないためのデリケートな判断があり、実施日に近くなって知らせるケースもある。 が や お人形みたいな「クラウン SAKU」ちゃんと、 びり 黒ひげの「びり」さん。 この凸凹コンビが繰り広げる、びっくりしたり で∼ ばかばかしかったりの楽しいショーは、 す! おとなも子どももつい笑ってしまう魔法の時間。 す! マジック、バルーン、パントマイム? 何が飛び出すかは、そのときまでのお楽しみ! ∼ んで ちゃ さく らくご 子どもたちと保護者のみなさま・患者さん そして、病院スタッフのみなさんへ この事業は長期入院・療養・通院をされている子どもたちに、 病院内でパントマイムやクラウン、パフォーマンス、人形 劇や音楽などに触れていただき、子どもたちの笑顔や喜び の声が聞こえる楽しいコミュニケーションの場をつくるも のです。今年度、全国 20 ヵ所の病院で実施します。 保護者やご家族、看護師さんも、お医者さんも、子どもた ちと一緒に、みなさんで楽しい時間をお過ごしください。 笑 い つ:2009 年 8 月 4 日(火) じかん:13:30∼14:30 ばしょ:3階にし病棟 デイルーム 子どもたちと保護者のみなさん・患者さん そして、病院スタッフのみなさんへ 子どもたちと保護者のみなさん・患者さん そして、病院スタッフのみなさんへ 「ホッとアートプレゼント」は、長期入院・療養・通院 紙切り 二つ目 真打 はやしや しようらく しゅんぷうてい をされているお子さんたちに、パントマイムやクラウン、 いちのすけ りゅてい さりゅう 林家 正楽 春風亭 パフォーマンス、人形劇や音楽など、選りすぐりの文化・ 一之輔 柳亭 左龍 「ホッとアートプレゼント」は、長期入院・療養・通院 をされているお子さんたちに、パントマイムやクラウン、 パフォーマンス、人形劇や音楽など、選りすぐりの文化・ 社団法人 落語協会 るお子さんたちに、パントマイムやクラウン、パフォーマンス、人形 劇や音楽など、選りすぐりの文化・芸術作品をお贈りする事業です。 全国の子どもに関わる NPO の仲間が、子どもたちがホッとする時間、 輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコミュニケーションのひと時 子どもたちとご一緒に、楽しい時間をお過ごしください。 芸術作品をお贈りする事業です。 とする時間、輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコ い つ:2009 年 8 月 20 日(木) ミュニケーションのひと時を病院にお届けします。大人 の方々も、スタッフの皆様も、ぜひ、子どもたちとご一 ばしょとじかん: 全国の子どもに関わる NPO の仲間が、子どもたちがホッ とする時間、輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコ ミュニケーションのひと時を病院にお届けします。 緒に、楽しい時間をお過ごしください。 10 かい 西病棟 14:00∼ 大人の方々も、スタッフのみなさんも、ぜひ、子ども たちとご一緒に楽しい時間をお過ごしください。 10 かい 東病棟 15:20∼ 実施:NPO法人 名古屋おやこセンター 主催:NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 主催:NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント2009 ■主催 NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター/〒160-0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 TEL:03-5369-2811 きょうがく 驚愕のマジック!! 子どもたちと保護者のみなさま・患者さん そして、病院スタッフのみなさまへ 全国の子どもに関わる NPO の仲間が、 子どもたちがホッ 「ホッとアートプレゼント」は、長期入院・療養・通院をされてい 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント2009 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント 2009 ■主催 NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター/〒160-0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 TEL:03-5369-2811 〒160-0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 TEL:03-5369-2811 FAX:03-5369-2812 E-mail:[email protected] ■実施 NPO法人 しまね子どもセンター/〒694-0064 島根県大田市大田町大田ハ286 Tel/Fax:0854-82-5111 ホッとア ート プレゼント 2 0 09 基金助成 びりとブッチィーのクラウニングシアターが やってくる!! ホッとア ート プレゼント 2 009 江南厚生病院に ■実施 NPO法人 名古屋おやこセンター/〒460-0002 名古屋市中区丸の内一丁目 14-12 グランビル 2B TEL:052-205-8881 イス ラダ ホッとア ート プレゼント 2 0 09 和歌山県立 医科大学病院に 基金助成 基金助成 あかずきんちゃん ラウンがや ル☆ク って くる イフ ョ ジ ・パ ウン クラ ホッとア ート プレゼント 2 009 基金助成 信じられないことが 目の前で起こる・・・ 芸術作品をお贈りする事業です。 を病院にお届けします。大人の方々も、スタッフのみなさんも、ぜひ、 実施:NPO法人 しまね子どもセンター 主催:NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター コドモックルに ホッとア ート プレゼント 2 009 2009年8月28日(金) 名古屋大学病院 小児病棟プレイルーム ごご14時15分 参上! くちゃんのニングシアター さ クラウ る∼! びり ってく と 基金助成 かみきり 基金助成 基金助成 子ども寄席 ホッとア ート プレゼント 20 0 9 島根大学医学部 附属病院に の が、 やってくるョ!! 子どもたちと保護者のみなさん・患者さん そして、病院スタッフのみなさんへ 「ホッとアートプレゼント」は、長期入院・療養・通院 をされているお子さんたちに、パントマイムやクラウン、 パフォーマンス、人形劇や音楽など、選りすぐりの文化・ 芸術作品をお贈りする事業です。 全国の子どもに関わる NPO の仲間が、 子どもたちがホッ とする時間、輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコ ミュニケーションのひと時を病院にお届けします。 大人の方々も、スタッフのみなさんも、ぜひ、子ども 子どもたちと保護者のみなさん・患者さん たちとご一緒に楽しい時間をお過ごしください。 そして、病院スタッフのみなさんへ 「ホッとアートプレゼント」は、 長期入院・療養・通院をされているお子さんたちに、 パントマイムやクラウン、パフォーマンス、人形劇や音楽など、選りすぐりの文化・ 芸術作品をお贈りする事業です。全国の子どもに関わる NPO の仲間が、子どもた ちがホッとする時間、輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコミュニケーション のひと時を病院にお届けします。 大人の方々も、スタッフのみなさんも、ぜひ、 子どもたちとご一緒に楽しい時間をお過ごしください。 い つ:2009 年 9 月 1 日(火) ばしょ:2階 生活支援病棟 い つ:2009 年 9 月5日(土) ばしょ:5階 子ども医療センター 多目的室 じかん:ごご1:30∼ 子どもたちと保護者のみなさん・患者さん そして、病院スタッフのみなさんへ 「ホッとアートプレゼント」は、 長期入院・療養・通院をされているお子さんたちに、 パントマイムやクラウン、パフォーマンス、人形劇や音楽など、選りすぐりの文化・ 芸術作品をお贈りする事業です。全国の子どもに関わる NPO の仲間が、子どもた 食堂・デイルーム ちがホッとする時間、輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコミュニケーション じかん:開場 15:45∼ 開演 16:00∼ のひと時を病院にお届けします。 大人の方々も、スタッフのみなさんも、ぜひ、 子どもたちとご一緒に楽しい時間をお過ごしください。 実施:NPO法人 こども・コムステーション・いしかり 主催:NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 実施:NPO法人 子どもと文化の森 主催:NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター い つ:2009 年 9 月 30 日(水) ばしょ:7 階東病棟 プレイルーム じかん:ごご3時 ∼ 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント2009 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント2009 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント2009 ■主催 NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター/〒160-0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 Tel:03 - 5369 - 2811 ■主催 NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター/〒160-0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 TEL:03 - 5369 - 2811 ■主催 NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター/〒160 - 0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 Tel:03 - 5369 - 2811 ■実施 NPO法人 子どもと文化の森/〒480-0146 愛知県丹羽郡大口町余野一丁目 153 番地 TEL:0587 - 94 - 1223 ■実施 NPO法人 子どもNPO和歌山県センター/〒640 - 8112 和歌山県和歌山市匠町 29 Tel:073 - 432 - 3664 ■実施 NPO法人 こども・コムステーション・いしかり/〒061-3282 石狩市花畔二条 1 丁目 9 番地 1 北ガスプラザ石狩 1F Tel:0133-64-5640 平成 21 宮城県立 こども病院に ホッとア ート プレゼント 2 009 年度 独 「長 立行政法 期入 院の 人福祉医 子ど もの 療機構「長 ホッ 心を 寿・子 とア 癒す ート 育 芸術 プレ との て・障害 ゼン 者基 出会 ト2 金」助 い」 00 事業 成 9 基金 基金助成 の が 助成 やってくるよ!! 腹話術 ハロー ! カンクロー 観ら も れる! ! 子ど も たちと 保 そ 護者の み して 「ホ 、病 なさん ッと ・ 院ス アー タッ 患者さ をさ トプ ん フの れて レゼ みな いる パフ ント お子 さん ォー 」は さ へ 芸術 マン んた 、長 ちに ス、 期入 、パ 人形 院・ 劇や ント 療養 贈り 音楽 マイ ・通 の子 する など ムや 院 ども 事業 とす 、選 クラ に関 です る時 りす ウン わる 。 間、 ぐり 、 ミュ NPO 輝く の文 ニケ の仲 笑顔 化・ ーシ 間が 大 、ワ ョ 、 ン 人の クワ 子ど のひ 方々 クド もた と時 たち も、 キド ち を とご がホ 病院 スタ キす 一緒 ッ にお ッフ る楽 に楽 届け のみ しい しい しま なさ コ 時間 す。 んも をお 実施 、ぜ 過ご :N ひ、 〒88 しく PO 子ど 0-00 ださ 法人 51 宮 も い。 み 全国 作品 をお の 崎市 やざ Tel: 江平 き子 0985 西1 ども 主催 丁目 文化 - 61 :N セン - 75 5 -1 PO 90 0-00 ター 1 江 法人 22 東 Fax: 平ビ 子ど ル 10 京都 0985 もN 新宿 5号 - 61 PO 区新 Tel: - 36 ・ 宿 1− 35 子ど 03 5369 も劇 29− 場全 - 28 5 グ 国セ 11 ンタ Fax: ランド メゾ ー 03 ン新 5369 宿東 - 28 902 12 号 〒16 い つ じか :20 0 ん ばし :14 9 年 9 月 ょ: : 小児 00~ 3 日( 病棟 木) 食 堂 子どもたちと保護者のみなさん・患者さん そして、病院スタッフのみなさんへ 「ホッとアートプレゼント」は、長期入院・療養・通院を されているお子さんたちに、パントマイムやクラウン、パ フォーマンス、人形劇や音楽など、選りすぐりの文化・芸術 作品をお贈りする事業です。 全国の子どもに関わる NPO の仲間が、子どもたちがホッ とする時間、輝く笑顔、ワクワクドキドキする楽しいコミュ 大人の方々も、スタッフのみなさんも、ぜひ、子どもたち とご一緒に楽しい時間をお過ごしください。 い つ:2009 年 10 月 15 日(木) ばしょ:愛子ホール じかん:ごご3:00∼ 実施:NPO法人 せんだい杜の子ども劇場 主催:NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い」事業 ホッとアートプレゼント2009 ■主催 NPO法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター/〒160 - 0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 TEL:03 - 5369 - 2811 ■実施 NPO法人 せんだい杜の子ども劇場/ 〒981 - 3133 仙台市泉区泉中央 4―17―1 TEL:022 - 375 - 3548 みんなで、あそびにきてね! 50 宮崎 in 医学 部附 大学 しょうた いじ ょう ん&スーパー んちゃ 人 き ず やってくるよ!! 形劇 が か あ はな のの 劇団 人形 ニケーションのひと時を病院にお届けします。 ard tion C Invita 属病 院 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 実 施 病 院 ご 担 当 者 へ の ア ン ケ ー ト 結 果 51 ア ン ケ ー ト 結 果 ①実施病院名 島根大学医学部附属病院 (びりとさくちゃんのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 事前に見せて頂いた昨年の資料から内容については確信していました。プロの方の内容にス タッフの方が期待していたかもしれません。子どもたちにはクラウン自体になじみがないと思わ れ観客人数が集まるか、子どもたちがのってくれるかが心配点でした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 年齢(0歳から20歳)を問わず楽しめました。子どもたちから掛け声をかけたり、出演も張 り切ってやってくれました。今までディルームで遊ぶ事を拒んでいたRちゃんがびりに “頑張っ てー” と言ったのには驚き、その後ディルームで遊ぶようになったことは大きな変化でした。外 来通院中のHちゃんは病状も思わしくなく、治療のためもあってかこの2週間元気が無かったの ですが、シアターはとても楽しみ、翌日も今までになく活気がありました。お母さんがたも喜ぶ 子どもたちの姿を見て安心され、ご自身達も癒されたようでした。体調不良などで部屋から出た がらなかった子どもたちも部屋へ訪問してもらった後では、見に出ればよかったと言っていまし た。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 患者家族、スタッフともども大いに楽しませて頂きました。患者さんも病院でも楽しいことが あることの実感が得られたと思います。病棟スタッフでの催し物では出来ないプロの楽しさ、夢 を頂きました。今後も本事業は是非必要と思います。 理想的には定期的に年2回、または季節行事と合わせて行われる事を希望します。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 地元の人材でも同様の事業が出来るような支援、ホスピタルクラウン養成助成等があればと思 います。 島根大学小児科 講師・外来医長 金井 理恵 52 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ②実施病院名 国立成育医療センター 10階西病棟 (落語協会の子ども寄席) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 事業の内容が「子ども寄席」であったので子供たちに本当に理解してもらえ、受け入れてもら えるのかの不安があったのは事実である。そのようなこともあり、対象となる病棟では、患者で ある子供たちがどれくらい集まってくれるのかの現場としての懸念もあった。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? やはり最初は子供たちも保護者も硬さがあり、どうなることか心配したが、落語が進むにつれ 一人の男の子がクスクス笑い始めると一気に場がなごんでいった。 保護者もかなり多くの方が参加していたが、子どもと共に顔を見合わせて一緒に楽しんでいる 様子が見られた。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 笑い声を聞いたり笑い顔を見たりすることが少ない病棟において、笑いがおこり、笑みが見ら れただけでも大きな成果があったと感じる。また、患者と家族の間だけでなく、患者・家族と医 療提供側で共通の話題、それもよい意味での話題ができたのも成果の一つだと思う。 そのような意味では、このような事業は必要であり、比較的入院期間が短い当センターでは、 受け入れ側のことも考慮して 1 カ月に 1 度くらいはあればよいのではないかと思う。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 まず運営については、今回はボランティアさんを窓口として受け入れてもらったが、長期的な 面を考えると施設としてきちんと取り組んだ方がよかったのではないかと思う。 事業内容については、あらかじめいくつかのメニューを準備し、事前に子供たちにアンケート を取るなどの柔軟な対応ができるようになればより幅が広がると思う。 運営局 運営局長 藤井 充 53 ア ン ケ ー ト 結 果 ③実施病院名 国立成育医療センター 10階東病棟 (落語協会の子ども寄席) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 昨年度も実施して頂いているので、きっと今年も質の高い物を提供していただけるという期 待と確信でいっぱいでした。ただ、今まで私達が実施したことのないジャンルに挑戦ということ で「子ども寄席」を選ばせて頂きましたが、自分達自身も生では見た事がなかった為、子ども達 の反応がどういうものになるか予想は立てにくかった様に思います。] Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 病棟の都合上、本番直前に机や椅子等を総動員し急ごしらえの高座を噺家さん達と作りました が、既にそこから普段とは違う空気に包まれ、子ども達のワクワク感は一気に高まった様に思い ます。事前にお配りした、子ども寄席のパンフレットで予習をしていた様子で、自分で小噺の台 本を書いて来て、後でそっと高座の横に置いてくれた女の子もいました。紙切りの妙技に驚嘆し、 落語に多いに笑った極上の楽しい一日でした。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 院中であっても上質の芸術や文化等に触れる機会があるのは、意味のあることと思います。 是非続けて頂き、単調になりやすい長い入院生活の中での非日常の空間を作り出して頂けたらと 願います。そうすることにより、こども達やご家族が例え、短時間ではあっても緊張が解けたり、 気持ちがほぐれて、リフレッシュできれば、この事業の大きな成果といえるのではないでしょう か。実施頻度は年1回位お願いできれば理想的です。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 特にありませんが、出来れば今回の子ども寄席の様に、中高生等、学年の高い子ども達の知的 好奇心をも満たすようなプログラムの拡充もお願い致します。 成育医療センター・ボランティアの会(イベント担当) 竹内 恵子 54 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ④実施病院名 国立病院機構下志津病院 (アンディ先生のマジックショー) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 昨年に引き続き、2度目に実施ということで「プロのアーティストの方が来る」ととても楽し みにしていた子ども達もいましたが、当院小児科は、大半が思春期の中学生なため、「どうせ子ど も騙しのマジックだろ」と、期待感の薄い声も聞かれていました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 拍手も疎らな中学生達が、本物のマジックを目の前にして、だんだんと興奮が高まっていくの が、後ろから見ていてもわかるくらいでした。そして「正直あんなに本格的だとは思っていなかっ たから、びっくりした」と終了後は満面の笑みで感想を教えてくれました。「あのマジックの種は わかった。これはわからなかった悔しい」等マジック談義にも花が咲き、 「またすぐに来てほしい」 という意見で大盛り上がりでした。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 当院小児科病棟は、小学生から中学生というとても年齢の幅がある病棟なため、みんなが一緒 に楽しめる活動を日々模索しています。普段の行事とは少々違う、ボランティアさん参加での活 動ということで、子ども達は特別感を感じ、とても刺激的でした。 そして夏休み等の長期休みを、病棟で過ごさなければならない子ども達にとって、とても楽し く有意義な時間を過ごすことができました。是非これからも続けて頂きたいと思います。他の行 事との兼ね合いも考慮すると当院では年に1、2回が理想的だと思います。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 今後、参加して下さるアーティストの方が増えて、中高生でも楽しめるような、内容がもっと 増えることを期待しています。 保育士 溝口 あゆみ 55 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑤実施病院名 名古屋市立大学病院 (アンディ先生のストリートマジック) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 入院している子どもたちは年齢層が幅広いため、参加する全員の子どもたちに喜んでもらえる か心配でしたが、年齢を問わずまた子どもの保護者の方たちにも喜んでもらえてよかったです。 子どもたちはポスターを貼った時から、この日を楽しみにしていて、当日も何回もパンフレット を見る姿が見受けられました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 子どもたちは、舞台や演者の人に大変興味を示し、集中して鑑賞していました。演者から協力 を求められる場面では積極的に手を挙げて参加する姿があり、十分に楽しんでいたと思います。 マジックの最中は驚いたり不思議そうな表情をしたり、この取り組みが子どもたち、保護者の方 たちにとって気分転換や心地よい刺激になっていたと思います。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 長期入院療養が必要な子どもにとってはストレス解消や気分転換になったと思います。また短 期入院の子どもたちにとっても “入院” という緊張状態を一時的に忘れることが出来たのではな いかと思います。朝から体調のすぐれない子も、開演時間になりマジックに参加したことで元気 になりました。今後もぜひ継続していただき、頻度としては、年に1回もしくは、半年に1回ほ どで開催していただきたいと思います。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 今回の事業は病棟のプレイルームでの実演となりましたが、どうしても ( 当日 ) プレイルーム に出られない子どもたちには病室訪問等の個別対応をぜひお願いしたいと思います。準備の時間 や特別な対応も必要となるかもしれませんが、病院としてできることは工夫しますので、ぜひお 願いしたいと思います。 名古屋市立大学病院 副看護部長 平岡 翠 56 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑥実施病院名 名古屋大学医学部附属病院 (アンディ先生のストリートマジック) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 長期入院中で、なかなか刺激の少ない日々をすごしている子どもたちにとって、本物のパフォー マンスに触れられる貴重な機会になるだろうと思っていました。また、マジックということで中 高生の子どもたちも楽しめる内容になるのではないかと期待していました。一昨年も来ていただ いたこともあり、不安や心配はありませんでした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? アンディ先生の手元を見つめる真剣な顔、ポカンと口をあけた驚きの顔、手をたたいて笑う大 きな笑顔・・・。生き生きとした子どもたちの表情と、そんな子どもたちを嬉しそうに見つめビ デオに収め、一緒に楽しんでいるご家族の様子が印象的でした。子どもたちがステージに立ち参 加できたのもとてもよかったです。子どもたち、ご家族、そしてスタッフも一緒に楽しむことが でき、とてもよい時間、楽しい思い出になりました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 上記のような子どもたちやご家族の生き生きした表情を見ると、とても意味のあるイベントだっ たと言えると思います。子どもたちが “本物(プロ)” のパフォーマンスに触れ、心から楽しみ夢 中になれた時間だったと思います。プロのパフォーマンスを届けるというのは、病院で企画・調 整するのが難しいことなので、是非続けていただきたい事業です。 実施頻度については、その時の病棟の状況や、病棟内のイベント・他団体によるパフォーマン スの頻度によって臨機応変に調整できるのがいいかと思います。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 ぜひ、クオリティの高い演目が増え安定して事業を継続していけるように、パフォーマーの方 との企画・調整を続けていただきたいです。 チャイルド・ライフ・スペシャリスト 佐々木 美和 57 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑦実施病院名 北海道立子ども総合医療・療育センター (びりとブッチィーのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? ・子どもたちや保護者も楽しんでもらいたい。・新型インフルエンザの影響が出ないか。 ・3F医療部門が終了後に2F療育部門と場所を変えて、引き続き2回もショーを行っていただ くので、時間的にも大変なのではないか? ・療育部門は、二つの病棟から集まるので、スペース的にきつくなるのではないか等。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 医療部門では子ども達やお母さん達がとても楽しそうでした。風船で色々なものがつくり出さ れるのに、目がきらきらと輝き、出来たものをプレゼントされてさらに大喜びでした。 療育部門では、幼児から高校生までの子ども達が集まりましたが、コミカルなびりとブッチィー の動きやボールを使ったジャグリングなど、年齢に関係なくどの子も楽しめたと思います。親と 子の楽しむ様子が伝わってきて、二人のクラウンの掛け合いにも、しばし手を休めて楽しめ、元 気をもらったという職員もいました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 療育部門では、入退院式と誕生会を毎月一緒に開催し、地域のボランティアに協力を頂いて、 人形劇、手品、腹話術、音楽・演奏、また夏祭り・花火大会などを行っています。このような催 しは、治療や検査、リハビリ、学校の授業等制約がある子ども達の生活を、潤いのあるものにす ることにつながっています。小児部門は療育部門とは違い、年間計画を設定しにくい面がありま すが、入院形態が違っても長期に家庭を離れていることは同じであり、保護者の負担も大きなも のがあります。本事業は病気やリハビリに向かう気持ちの後押し、ホッとする時間を持つことで、 明日の意欲につながると思います。希望としては年に2回程度協力頂ければと思います。アンケー トや後の感想で、楽しかった、面白かった、また来て欲しい、一緒に楽しめた、病気を忘れるひ とときであった、等の声がありました。引き続き事業を行って欲しい。また、年に1回ではなく、 数回実施できるよう希望します。日程や時間が双方相談の上、企画できることも、他の例と違っ て要望や希望を入れられるので、本事業の良い点だと思います。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 小児部門では、病室訪問もあったので良かった。療育部門は、時間的に難しかったので一箇所 に集まったため、病室を出られない子もいたことから、病室訪問をしたほうが良かったと思います。 相談支援課 指導係長(児童指導員)佐藤 薫 58 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑧実施病院名 JA愛知厚生連 江南厚生病院 (とってもジョイフル☆クラウン) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 昨年実施していた経験からも、今年度の実施に向けて、医療従事者一同大変楽しみにしていま した。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 入院中の子どもたち、親御さんの多数の参加がありました。クラウンの演出の一つ一つに「笑い」 があり、子どもも親も大変盛り上がりました。中でも、子どもたちの参加を促す場面では、クラ ウンとともに参加した子どもたちの「表情」「しぐさ」のすべては、会場と一体化しており、多く の笑いを産みました。やはり、医療従事者も子どもや親が一体となって「笑える」場は、この機 会が大切な場であると実感しました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 この事業の 2 回の実施を通して、定期的に急性期の病院の中でこうした「芸術的な文化」に触 れる機会がもてることは、子供たちや親、そして医療従事者にとっても、 「明るい楽しい話題」「思 い出」の創出につながります。普段の病院内の行事とはちがう、「一緒に楽しむ」という体験と何 よりも「本物を見る」ということ自体が大きな「プレゼント」なのだと思いました。実施頻度は、 年 1 回(年 2 回でもいいかもしれません)。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 実施前の打ち合わせ、参加者の方の健康調査の実施など、医療機関への配慮に感謝します。2 年間の事業から各地域の医療機関にこの事業の意味と各県ごとにバックアップしてくれる団体の 紹介が PR され、医療機関が芸術的事業に取り組めるようなしくみを作ってください。医療機関 側は、こうした取り組みを定期的に実施することで、子どもや親の闘病生活の中での「笑顔」を 大切にしていきたいです。 地域医療福祉連携室長 野田 智子 59 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑨実施病院名 兵庫医科大学病院 (人形劇団ののはなのちぃちぃにんにん) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 当院では例年ボランティア団体から、特に小児の入院患者を対象としたアトラクション等を実 施いただいておりますが、今回は小児の入院患者を対象とした人形劇ということで、小児の入院 患者のみならず親御さんにも喜んでいただけるのではないかという大きな期待を寄せていました。 実際に人形劇が始まり、期待以上の内容であったことが大きな喜びでした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 子どもたちが、人形劇に吸い込まれるような様子で観ているのには驚きました。また、親御さ んも同様に人形劇の中に入って観ているような感じが見受けられました。 また、人形劇の開催会場に来れない小児患者のために小児病棟も廻っていただき、入院中の子ど もたちが大きな喜びを表していたことに病院側スタッフとしても感銘を受けました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 本事業は非常に大きな成果を果たされています。入院生活は単調で刺激がなく、このような行 事を開催することにより、入院患者への励ましとなり、心の活力ともなります。ひいては治療面 にもプラス効果が期待できるかと思います。開催回数は、可能であれば年2回程度実施いただく のが理想です。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 今回は、当院としても貴法人から初めて実施いただきましたが、事前に入院患者宛のパンフレッ トやポスターをカラーできれいに作成いただき、その点でも大きな成果であったと考えます。貴 法人は NPO 法人として予算的な面がどの程度か分かりませんが、必要経費程度のお支払いをさ せていただいても満足のできる行事であると考えます。 病院事務部 次長 山口 勲 60 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑩実施病院名 市立伊丹病院 (人形劇団ののはなのあかずきんちゃん) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 事前に打ち合わせをさせて頂いていたので、大きな不安はなく、むしろ楽しみにしていました。 不安と言えば、入院している患児が少なく、参加者がいなかったらどうしようということでした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 参加した患児や保護者の方は、終始笑顔で過ごされ、入院して初めて笑顔が見られた患児もい ました。子どもの反応にアドリブで対応され、大変盛り上がり、楽しい時間を過ごす事が出来ま した。そして参加した病棟スタッフも楽しむことが出来たと好評でした。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 入院中ベッドで過ごし、遊びも制限されている状況の子どもたちにとって、人形劇はとても良 い気分転換になったと思います。病棟スタッフは時間に追われ、なかなか遊びの援助が行えない ので、今回のような事業は必要だと考えます。当院は急性期病院で、入院期間も短く、患者数に もばらつきがありますが、年 1 回実施していただければと考えます。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 今回は、入院中の子どもや家族、病棟スタッフも楽しい時間を過ごす事が出来ました。ありが とうございました。 看護部 病棟師長 大山 知子 61 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑪実施病院名 和歌山県立医科大学附属病院 (人形劇団ののはなのあかずきんちゃん) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 昨年に引き続きの事業でしたので、大体の様子を聞く事ができており、不安はありませんでし た。また、NPO の方々がとてもよく説明してくださり、感染防御等にも配慮いただき、安心で きました。事業に対する事前の期待は具体的に数値に表す事はできませんが、多くの患者さんや 関係者が喜んでくれたらいいなと思っていました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 実際に参加した子どもの年齢が様々であり、理解できた子もいればできなかった子もいました。 しかし、多くの子どもたちが、年齢相当の反応を示してくれ、理解できないだろうと考えられる 年齢の子どもでも、注目している姿には驚きました。子ども達にとって、とても楽しい経験になっ たと思います。保護者の皆さんも、日頃あまり触れる事のないプロの演技を目にして、しばし付 添の疲れを忘れることができたようです。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 今回の事業ではすばらしい成果を得る事ができました。子ども達は、開演前にはわくわく感で いっぱいになり、演技を楽しく鑑賞し、さらに、すばらしい思いでができました。病気の苦しみ や、注射などの嫌なことをしばし忘れることができました。付添の御家族も一緒に楽しむことが でき、看病の疲れを癒されました。病院スタッフにとっては、皆で一つのことをやり遂げる喜び を体験することができました。今後もこのような事業は必要と思われます。可能であれば年に 2 回ぐらいあればと考えます。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 NPO の方々が種々の面に大変気を使っていただき、恐縮いたします。このすばらしい事業を 活性化するためにも、今後は儀礼的側面はなるべく排除していただき、実務面を中心に進めてい ただいて結構です。NPO 様、当院スタッフの両方が本事業の意義を十分感じており、今後は「前 置きは無し」で事業を数多く開催できればと思います。 講師・病棟医長 中西 浩一 62 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑫実施病院名 国立国際医療センター国府台病院 (落語協会の子ども寄席) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 去年も、マジックショーをして頂き、大変楽しかったと聞いており、今年はどの催しを選ばせ てもらおうかと、わくわくしながら選びました。結局、落語を選ぶことになったのですが、子ど もたちがずっと座っていられるだろうかといった不安もありました。予想としては、中には途中 で帰る子どもたちも出るのではないかと思っていました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 落語と紙きりを実施して頂きました。子どもたちも飽きずにずっと着席しており、徐々に観客 が増えていきました。間で紙きりを見せて頂き、又、子どもたちのリクエストにもこたえて頂き、 皆感激していました。落語は、子どもにもわかりやすい説明や内容で構成して頂き、扇子や手ぬ ぐいの使い方なども目の当たりにして子どもたちの感激している様子がうかがえました。まわり で一緒に観ているスタッフも楽しませて頂きました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 普段、家に引きこもり気味だったり入院中だったりで、文化的な催し、イベントに参加する機 会の少ない子どもたちが、無償で様々な体験をできる貴重な機会の1つであり、今後も是非続い て欲しい事業と考えます。普段と異なった刺激で、日頃見られない子どもたちの一面が垣間見え、 とても有意義な時間でした。準備なども手際良くやって下さり、病院側の負担感はあまりなかっ たと思います。今後は、半年から1年に 1 度位の頻度で、又、様々な催しを見せて頂けるとよい のではないかと思いました。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 子ども向けに良く考えられた内容であり、準備も良くされており、又、子どもの出した難しい 紙きりの題材にもこたえて頂いており、改めて改善点は思いつきません。今後もこの事業が続い ていくことを希望します。 児童精神科 医師 青木 桃子 63 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑬実施病院名 地方独立行政法人 宮城県立こども病院 (人形芝居燕屋の「ハロー!カンクロー」・「ねずみのすもう」) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? この事業について、ホッとアートプロジェクト委員の方からの概要説明が適切なものであり、 その段階から期待を持つことが出来た。当院では、各種イベント等の慰問を数多く実施しており 受け入れへの不安は感じなかった。数多くの作品から選択することが可能でありこども達が全身 で喜び、そして楽しい時間を過ごす事が出来るものと予想が出来た。 当日の会場(愛子ホール)には、くすのきさんの腹話術と肩掛け人形劇を心待ちにしていた親 子さんが開演 10 分前には集まり始め、待ち望んでいた様子が感じられた。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 公演が始まってからは会場の全ての方々が、全身で心から喜び笑いを体験したように感じられ ました。こどもさん達と保護者の方々にとっても、親子で過ごせた楽しいひと時でありまた、こ ども達にとってもこれからの入院生活に勇気と励ましを得る事が出来、期待以上の公演であった。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 本事業の「長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業」の目的に合った内容であったと 痛感させられた。従来から毎月何らかのイベントを開催してきた。しかし、イベント内容にもよ るが関係者だけが大変な準備に追われ、成果がどうであったのか、本当にこども達にとって意義 のある内容であったか、自己満足に過ぎなかったのではないかなどと思うことがある。入院中の 親子の会話は、主として病気の治療や院内学級での勉強の事に偏った会話になっている。公演開 始と同時に全てのこどもに笑顔が、自分のこどもの笑顔をそっとお母さんが優しく見ている。一 日付き添い共に病気に向かい合っているお母さの、ほんの一時を心から笑顔になれたことが大変 意義深く感じた。今後の開催希望としては、年 1 回以上の開催が理想的であると思う。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 初めての開催にも係らず、事務局の方の適切なアドバイスと、適時に必要な詳細の連絡を頂き、 問題なく公演を迎えられ感動を与えていただき、無事終える事が出来ました事に感謝致します。 また、次回も是非当院で開催ができる様お願い致します。 成育支援局次長 星 芳夫 64 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑭実施病院名 千葉県こども病院 (人形劇団ののはなのあかずきんちゃん) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 楽しい時間が持て、子どもも家族もスタッフも元気をいただけるように思っていました。 プレイルームでの実施では、事前準備もほとんどなく行えるので不安はありません。 ただ、対象となる年齢層の子どもの数が少ないのと感染症が流行する時期なので、参加者の人 数が確保できないのではないかという不安だけでした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? こどもたちやご家族の反応を見ながら、参加型の人形劇等をしていただいたので、一方的な観 劇ではなく、大変盛り上がりました。幼児の素直な反応や乳児でも喃語を発し、その反応から家 族もスタッフも笑顔でいっしょに過ごすことができました。とても優しい時間を持てたように思 います。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 普段、病院の中で笑ったりする機会はほとんどありませんので、自然な笑顔を出せたことは、 日常を思い起こし、またがんばるぞという気持ちに繋がったと思います。楽しい時間を共有でき たことで、家族とスタッフとの関係もより親近感が増したように感じました。また、身近なグッ ズを利用した遊びやおもちゃを紹介していただき、高価なゲームにばかり夢中になっている子ど も達にも、親子で楽しめたり、入院中であっても手軽に遊べるので、とても良いと思います。今 後も是非継続訪問をお願いします。(1 回 / 月程度希望)。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 イベントというより、入院生活の日常の中で、自然にこのような時間が持てるようになればい いと思います。イベントですと、せっかく来ていただいたのでと思い、こども達の生活リズムを 変えざるを得ませんので、年中行事として位置づけられることを期待します。 こども・家族支援室 副看護部長 尾出 真理子 65 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑮実施病院名 山口大学医学部附属病院 (びりとブッチィーのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 昨年実施していただいた、 「スーパー人形劇&あかずきんちゃん」が好評だったので、今回の「び りとブッチーのクラウニングシアター」も期待の気持ちでいっぱいでした。しかし、今回のびり とブッチーのメイクを子ども達がビックリして泣き出さないか、少し心配でした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 最初は、ピエロの2人を怖がって泣き出す子ども達や物珍しそうにピエロを見つめる子ども達 もいましたが、開演したら楽しい音楽に合わせて、手拍子や拍手が見られ、緊張の糸もほぐれ終 始なごやかな雰囲気でした。普段辛い治療にも頑張って耐えている子ども達やそれを見つめる保 護者の方達にもいい気分転換となったのではないでしょうか。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 終演後の子ども達の表情を見ると成果は充分にあったと感じました。いい気分転換になったと 思います。バルーンアートのプレゼントはとても嬉しそうでした。今後も、機会があれば是非行っ ていただきたいと思います。理想的な実施頻度は年2回と考えますが、病棟や関係者の都合もあ ると思いますので1年に1回の開催が妥当だと考えます。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 実施したパントマイムや楽器演奏、ジャグリングなどのプログラムは大変良かったと思います。 しかし、場のつなぎの部分で中学生や保護者の方は理解しギャグに気づいて笑っていましたが、 参加した年齢層の子ども達の大半が、小学生かそれ以下だったため、その子ども達には話の内容 が少し難しかったように思います。 医学部医事課 副課長 伊藤 伸司 66 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑯実施病院名 一宮市立市民病院 (びりとブッチィーのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 当院では、プロのアーティストに来院していただくのが初めてということもあり 、 何をどうし たらいいのかという不安感と、わくわくするような期待感がありました 。 子ども達はもちろんで すが、保護者や院内のスタッフも心待ちにしていました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 最初は子ども達も戸惑ったような硬い雰囲気だったのですが、一人の子がピエロさんの動きに 反応し始めてからは、一気に会場の雰囲気も和やかなものに変わり、笑いが絶えなくなりました。 バルーンを通しての交流が始まると子ども達もより笑顔がはじけ、病棟をまわっての交流では突 然の登場にビックリしながらも 、 子どもや保護者からとびきりの笑顔を見ることができました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 今回の事業を通して、入院中であったり、障害や病気があるために気持ちが落ち込んでしまい がちな子ども達にこういった機会をいただけたことは、子ども達にとっても周囲の大人にとって も活力になったと感じました 。 他にも保護者と医師や院内のスタッフと一緒に心から笑える場と いうのは、日常では得られない一体感を得ることができたこともあり 、 成果は大きかったとおも います 。 是非こういった事業を継続していただき、できれば年 2 回ほど行なっていただけると良 いのではないでしょうか。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 打合わせ段階から細かいアドバイスをいただき 、 初めてのことにうろたえ、盲点になりそうな ところをきちんとフォローしていただき、本当に有難うございました 。 今回実施していただいた ことで、当院の中でスタッフの役割や広報の仕方など反省点がたくさん出てきました 。 今後も機 会をいただければ更に良いものにしていけると思います。 医療相談室 医療ソーシャルワーカー 宇津野 靖子 67 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑰実施病院名 金沢大学附属病院 (びりとブッチィーのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 初めての経験でしたので、パフォーマンスの質に対する不安、こどもたちの反応が予想できな いことに対する不安がありましたが、一方でプロの方の技を間近に見ることができることに対す る期待がたくさんありました。新型インフルエンザ流行中であることも不安要素でした。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 子どもたち、最初はおずおずでしたが、実に楽しそうでしたね。保護者の方も、もちろん私た ちスタッフも一緒に楽しませて頂きました。最初のほうのパフォーマンスだけではなく、あとの バルーン・コーナーは子どもたちが参加して真剣に遊ぶ事ができて、とても良かったです。保護 者の方も一緒になって遊んでいましたね。病棟にも回って頂きまして、有り難うございました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 是非、続けて頂きたいと思います。例えば毎年来て下さるようであれば、長期入院の子どもた ちにとってはとても楽しみなことになると思います。また、パフォーマンスを見させて頂きなが ら、病棟看護師や若い研修医にとっては普段のしろうと芸のための技術を盗む場にもなりそうで す。病棟の他の行事も結構ありますので、年に1、2回が良いと思います。2回であれば、それ ぞれ違った趣のパフォーマンスをお願いできますね。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 やはり、場所設定が課題かと思います。それぞれの病院や病棟で使える場所が限られているで しょうから、それぞれの場所の特性に応じてパフォーマンスの内容を微調整する必要があるのだ ろうと思います。今回は狭い場所で、そのような配慮をして頂いたことに感謝します。空間は広 い方が良いと思いましたので、次回から工夫させて下さい。 金沢大学附属病院小児科 小児科長/教授 谷内江 昭宏 68 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑱実施病院名 東京大学医学部附属病院 (アンディ先生のストリートマジック) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 当院の小児医療センターでは、季節毎の行事以外に様々なボランティア団体からの協力を得て、 パフォーマンスを実施して頂いております。今回、初めてお申し出を頂き、たくさんのアーティ ストの方々による、多彩なパフォーマンスに大変興味が湧きました。事前準備から綿密な打ち合 わせがあったため、安心してお受けできました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 事前にフロア内にポスターを掲示しておりましたので、子どもたちもご家族の方も楽しみにし ていたようでした。当日は、アンディ先生による本格的で、楽しいマジックを見せて頂き、子 どもだけではなくご家族もスタッフもショーにすぐに引き込まれていました。特に子どもたちは 普段見られない真剣な眼差しで食い入るように見ており、驚きと歓声が何度も上がっていました。 日常の生活を忘れて不思議な世界に引き込まれていました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 子どもたちやご家族の生き生きとした表情が見られただけでも、この事業の成果であったと思 います。本当に有難うございました。今後も可能であれば継続して頂けると有難いと思います。 実施頻度は事業の方と病院側の調整になると思いますが、年2回くらいの実施を検討していたけ たら良いかと思います。ただ、当院では感染リスクの高い子どもが多く入院しており、子どもが 一同に集まることによる、感染流行の懸念があります。年間を通して注意が必要ですが、中でも 感染流行が多い冬は避けられたら良いと思います。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 準備から実施まできめ細やかに対応して頂きまして、感謝しております。要望や改善点は特に 思い当たりませんでした。 東大病院小児医療センター小児科看護師長 塚野 和代 69 ア ン ケ ー ト 結 果 ⑲実施病院名 国立病院機構 福岡病院 (びりとブッチィーのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? 招待状をいただいたときから、この中に描かれている、びりとブッチィーさんの表情のおもし ろさに魅力を感じていました。子どもたちもきっと楽しいひとときを過ごしてくれるに違いない と信じ、この日、このときが来るのを楽しみに待っていました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 子どもたちの様子をみて、まさにこれはホッとアートプレゼントだなと思いました。病気があ り病院に入院している子どもたは、どちらかと言えば笑顔が少なく、自信もあまり感じられない 状況ですが、この時は、みんな笑顔や歓声が室内に響き渡り、心の底から喜んでいる姿が印象的 でした。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 今回初めての実施でしたが、大成功だったと思います。会場にいるすべての人の心がひとつに なって、楽しい時間を共有できたことが何よりです。そして、パフォーマンスや音楽の調べなど から、人は、けっして一人ではないよ、みんな仲間がいるよ、楽しく明るく生きて行こうよ、といっ た力強いメッセージをいただいたようで、みんな生きる勇気がわいてきたのではないでしょうか。 今回は、すこやかステージの子どもたちだけだったので、次回は、はつらつステージの子ども たちにも体験させたい。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 たいへんすばらしい事業なので、屋形原特別支援学校にいる、すべての子どもたちが体験でき るようになればいいなと思います。 屋形原特別支援学校 校長 高田 浩美 70 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト ⑳実施病院名 独立行政法人国立病院機構舞鶴医療センター (びりとさくちゃんのクラウニングシアター) Q 1 事業実施前の本事業への期待、不安、予想などは、いかがでしたか? クリニクラウンの活動や意義については以前より知っており、また実際にパフォーマンスを見 学した機会もあったのでまったく不安はありませんでした。むしろ、小児医療の現場では、子ど もたちのトータルケアの中で必ず取り入れていかなければならない課題と考えていたので、今回 の企画については大きな期待をよせていました。 Q 2 実施して、子ども・保護者の様子をどのようにご覧になりましたか? 公演の始まりから終わりまで子どもたちや保護者の皆様の笑顔が絶えることなく、心から楽し んでおられるようでした。また、病院のスタッフも同様にとても楽しいひと時を共有させていた だきました。 Q 3 この事業の成果はありましたか? それはどのようなことですか? また今後、本事業は必要、不必要いずれでしょうか? 必要であれば理想的と思われる実施頻度をご回答ください。 長期間にわたって病院という非日常的な場所にいるだけで、知らず知らずに心が傷ついている ことがあります。そのような心をケアしながら本来の病気を治療し、療養していくことは極めて 大切なことと思います。米国の医師ハンター ・ アダムスが病院の中に笑いを取り入れることを始 めて以来、このような活動がどれだけ子どもたちの心を癒してきたかは計り知れないくらいです。 当院でも年に一度くらいはこのような機会を設けていただければありがたいと思います。 Q 4 実施後感じられた、本事業へのご要望、改善点など、お書きください。 今回の企画を実施するに当たりご協力をいただいた関係者の皆様の様々なご配慮に感謝いたし ます。また、パフォーマンスをしていただいたお二人は療養中の子どもたちの状態に合わせた肌 理の細かい対応をしていただきました。今後もこの素晴らしい事業を継続して行ってほしいと思 います。 小児科病棟 副院長 常盤 和明 71 ア ン ケ ー ト 結 果 ホッとアートプレゼント実施アンケート結果 「子ども」190 人 20 事業・19 病院/公演作品 7 作品 公演作品ごとの子ども回答数 N=190 今年度のホッとアートプレゼントには、上演リス 7% 4% 25% トに 20 を超える作品を用意したが、実施結果は昨年 6% 度実績のある 7 作品に集中した。 7 作品の公演数には 1 ~ 5 公演と開きがあるもの の、各病院での参加者数とアンケート回収率も様々 で、結果としてアンケート回収数の作品内訳は 20% 21% 前後が 4 作品、5%前後が 3 作品となった。[図 -1] 「マジック」 16% 「アンディ先生のマジックショー」…47人 4st. … 25% (47 人) 「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」…30人 21% 「クラウン A」 2st. … 16% (30 人) 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」…39人 「子ども寄席」…40人 「クラウン B」 5st. … 21% (39 人) 「落語」 「とってもジョイフル☆クラウン」…12人 3st. … 21% (40 人) 「クラウン C」 1st. … 6% (12 人) 「人形劇 A」 4st. … 7% (14 人) 「人形劇 B」 1st. … 4% 「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」…14人 ハロー!カンクロー・ねずみのすもう」…8人 [図 -1] (8 人) 回答者の年齢 N=190人 また、「人形劇」A・B は、対象年齢を乳幼児まで を含む作品のため、「子ども」のアンケート回収は今 後も少ないと思われる。 「子どもアンケート」の回答内訳を年齢別に表した のが[図 -2]で、1 歳から 35 歳までを含む。 回答年齢の中心層は 5 ~ 15 歳の各年齢で 10 人を 超え、12・13・14 歳は 20 人を超えていた。 1 ~ 5 歳 ま で の 回 答 に つ い て は、 保 護 者 が 代 筆、 あるいは聞き書きしているケースが多いが、これら の回答も、子どもの意見を代弁した回答として、そ のまま採用した。 無記 35歳 22歳 20歳 17歳 15歳 14歳 13歳 12歳 11歳 10歳 9歳 8歳 7歳 6歳 5歳 4歳 3歳 2歳 1歳 0 5 10 15 20 25 人 [図 -2] 子ども回答者の男女比は、男子 51%(96 人)、女 子ども回答者の性別 N=190人 子 42%(80 人)、記入のないものが 7%(14 人)であっ た。[図- 3] 7% 子どもにホッとアートプレゼント公演の評価をた 男子 96人 ずねた結果が次のページ[図- 4]である。 51% 「無記入」は 3%(6 人)で、全質問の中でも高い 42% 回答率であった。 女子 80人 無記入 14人 内訳は、 「すごく、たのしかった!」が 68%(128 人)と全体の約 7 割、 「たのしかった」22%(42 人) と合わせると回答した 9 割の子どもにとって楽しい 体験であったと考えられる。 [図 -3] 病院というハード・ソフト様々な制約がある中で、 子どもたち自身も辛い状況での参加を考えると、ホッ とアートプレゼント公演評価として、成果があった 72 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト とみていいだろう。 今日の「公演」は、どうでしたか? N=190人 一方、「ふつう」は 6%(12 人)、「あまりたのし くなかった」は 1%(2 人)いることから、体調が 6% 1% 3% 悪いなどは論外だが、気分が乗らないなどの子ども にも押しつけることがないよう、進行上の配慮が必 すごく、たのしかった!…128人 要である。 たのしかった…42 22% ふつう…12人 あまりたのしくなかった…2人 無記入 … 6人 68% [図 -4] 公演を見る前のからだの具合や気持ち N = 190人 公演を見た後のからだの具合や気持ち N = 190人 11% 7% 3% 6% 31% ①とてもよかった…59人 ①とてもよかった…103人 14% ②まあまあよかった…35人 ②まあまあよかった…48人 54% ③いつもと同じ…58人 31% ③いつもと同じ…27人 ④あまりよくなかった…5人 ④あまりよくなかった…12人 無記入…20人 無記入…13人 18% 25% [図 -5] 次に「体の具合や気持ち」について、公演の参加前と公演後をたずねると、公演後に改善傾向がみられる結果と なった。公演前の「あまりよくなかった」から 3 ポイント、「ふつう」から 17 ポイント、公演後に計 20 ポイント が減少し、「とてもよかった」が 23 ポイント増加した。この変化は、全ての会場レポートで報告されているように、 楽しい体験をすることで、ふさぎがちな気分がプラスの方向に変化したことを自覚されたと思われる。[図- 5] 病院 と 「今日の『公演』は、どうでしたか?」 のクロス表 N=184 公演後の疲労感 と 病院ごと のクロス表 N=104 人 16 人 K病院 16 K病院 A病院 12 B病院 12 ①とてもつかれた ②すこしつかれた 8 すごく、たのしかった! たのしかった 8 R病院 K病院 ③つかれていない 4 ふつう 4 K病院 B病院 あまりたのしくなかった R病院 A病院 0 0 0 [図 -6] 5 10 15 0 20 5 10 15 20 さらに「公演後の疲労感」について、病院ごとに集計したのが[図- 6 左]である。「とてもつかれた」の値が 高い K 病院は心の治療をしている小中学生が参加しており、本事業の実施については慎重な吟味がなされ、2 年度 目の実施である。次に「実施病院と公演の評価」をクロスした結果は[図- 6 右]。K 病院は「すごく、たのしかっ た!」が 16 人と最も多く、二つの図から子どもたちは「とても楽しく」て「とても疲れた」体験をしたと考えら れる。病院との連携が図れれば、ホッとアートは当初予期していなかった側面での活用もあるかもしれない。 73 ア ン ケ ー ト 結 果 ホッとアートプレゼント実施アンケート結果 「保護者」138 人 保護者の回答 138 人の内訳と特徴 公演作品ごとの保護者回答数 N=138人 5% 保護者の回答数は、療育施設では付き添う保護者 がほぼいない状態での公演のため少なく、逆に、乳 16% 29% 幼児を中心対象とした病棟での公演では、相対的に 保護者の回答数が多くなる。 (この数字は参加者数ではなく、回答数であることに注意) [図 -7] 11% (ブルーの数字が子どもの回答数) 「マジック」 4st. … 29% (40 人・47 人) 17% 7% 「クラウン A」 2st. … 17% (23 人・30 人) 「アンディ先生のマジックショー」…40人 「クラウン B」 5st. … 15% (21 人・39 人) 「落語」 3st. … 15% 「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」…23人 7% (10 人・40 人) 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」…21人 「クラウン C」 1st. … 11% (15 人・12 人) 「人形劇 A」 4st. … 16% (22 人・14 人) 「人形劇 B」 1st. … 5% 「子ども寄席」…10人 「とってもジョイフル☆クラウン」…15人 「スーパー人形劇・あかずきんちゃん」…22人 ( 7 人・ 8 人) ハロー!カンクロー・ねずみのすもう」…7人 [図 -7] 回答者の世代 N=126 7% 1% 5% 記入者と子どもの関係 N=126人 13% 1% 2% 6% 9% 8% 6% 22% 10代…1人 46% 20代…16人 父親…11人 30代…59人 母親…95人 40代…28人 祖父母…10人 50代…7人 兄弟…1人 74% 60代…6人 その他…2人 無記入…9人 無記入…7人 [図 -8] [図 -9] 保護者回答の世代は 30 代が 46%(59 人)で最も多く、次いで多い順に 40 代 28%(28 人)、20 代 13%(16 人)、1 割 未満が 50 代 6%(7 人)、60 代 5%(6 人)、10 代 1%(1 人)であった。[図- 8] 回答者と入院病児との関係では、母親が約 7 割を占め、次いで父親と祖父母が共に 1 割弱であった。[図- 9] 両項目をクロスしてみたところ、10 代の回答者 1 人は兄弟であった。感染症に注意が必要な病棟では兄弟も見舞いに入れな い場合が多いが、慢性期、長期療養の病棟では親子兄弟が肩を寄せて、楽しい時間をすごす姿が幾組も観察された。また、長 期入院の児の付き添いには、祖父母の姿も多く見られた。 保護者回答における児の年齢 N = 103人 保護者回答の対象となる児の年齢をたずねたとこ ろ、10 歳~ 22 歳までの合計は 10%であり、9 割の 回答が 0 歳~ 9 歳に分散していることに留意してお きたい。[図- 2]と比較すると概ね逆相となってい ることがわかる。[図- 10] 保護者回答による児の性別は、男子 52 人、女子 49 人であった。 なお、舞台芸術の鑑賞に関しては、一般的社会通 念として、0 ~ 2 歳の子どもを対象とすることは長 い間考えられてこなかったようだが、私たちは乳幼 児が “親子” で鑑賞する文化芸術体験事業を積み重ね 22歳…1人 17歳…2人 14歳…2人 13歳…4人 12歳…1人 11歳…1人 10歳…2人 9歳… 8人 8歳… 7人 7歳… 6人 6歳… 9人 5歳…10人 4歳… 9人 3歳… 9人 2歳…14人 1歳…10人 0歳… 8人 0 てきており、その有効性も確認している。 2 4 6 8 10 12 14 16 人 [図 -10] 74 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 保護者/ホッとアートプレゼント全体の感想 N = 138 人 4% 保護者/公演に関する評価 N = 126人 1% 4% ⑤スタッフの対応 とても満足, 69 とても満足…127人 ④公演時間 満足…5人 満足 ③会場の雰囲気 まあまあ…0 まあまあ とても満足, 55 少し不満 ②公演内容 少し不満…1人 91% とても満足 とても満足, 108 不満…0 とても満足, 73 ①招待状・ポスター 無記入…5人 無記入 とても満足, 55 0% 20% 40% 60% 80% 100% [図 -11] [図- 12] 保護者のホッとアートプレゼント全体への評価は、「とても満足」が 91%と高い評価であった。[図- 11] 公演に関する各項目についての評価は「公演時間」については「とても満足」が 86%だが、事前に子どもに配布した「招 待状」や院内に掲示した「ポスター」、「会場の雰囲気」は共に「とても満足」が約 43%、「満足」を含め 8 割強で、まだ改 善の余地がある。「スタッフの対応」「公演内容」については若干良好である。一方マイナスの評価として 3 人が「少し不満」 にチェックした項目が「公演時間」であった。内 1 人の方のお子さんは 1 歳児で、6 項目全てについて「少し不満」であった。 全アンケートを通じ「不満」とした評価はゼロであった。[図- 12] 保護者が感じた子どもの様子 N = 126人(*は138人) ③プロの生公演に吸い込まれていた ⑥前向きになった とてもそう思う ①公演を待ちわびていた そう思う ④つらい治療を一瞬忘れられた まあまあ ⑦普段みられないワクワク感を感じていた(*) あまり思わない ⑤元気になった ⑧次回の公演を期待した 思わない ②楽しんでいた(*) 無記入 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% [図- 13] 保護者に子どもの様子をたずねた 7 項目は、答えにくい方もいたようだが、一方で「元気になった」「普段見られないワク ワク感を感じていた」に「とてもそう思う」と感じた保護者は 4 割、「次回の公演を期待した」「楽しんでいた」について「と てもそう思う」保護者は 5 割を超えていた。「プロの生公演に吸い込まれていた」以外の項目について、肯定的な感じを抱い た保護者は 6 割~ 8 割程度で、病児に付き添う保護者の切実な願いが叶えられた方も多かったとみられる。[図- 13] 保護者自身の気持ち N = 126人(*は138人) ⑩次回の公演を期待した ⑨医療スタッフも楽しそうなのを見て安らいだ ⑧みんなと一緒に参加できたのがうれしかった ⑦前向きな気分になった とてもそう思う ⑥ちょっと元気になった そう思う ⑤一瞬ホッとできた まあまあ ④子どもが楽しんでいる姿うれしかった(*) あまり思わない ③プロの生公演を体感させられてうれしい(*) 思わない ②子どもとともに楽しんだ 無記入 ①公演を待ちわびていた 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% [図- 14] 公演を「とても」 「待ちわびていた」保護者は 3 割だが、体験により「とても」 「次回の公演を期待した」のは 5 割を超えている。 強弱はあっても「子どもとともに公演を楽しんだ」8 割の保護者は、子どもの姿に喜びを感じ、重い心を一瞬でも解放し、少 し元気になった自分を感じ、共に病と闘う仲間を感じ、前向きになった自分の気持ちを自覚していると思われる。[図- 14] 75 ア ン ケ ー ト 結 果 ホッとアートプレゼント実施アンケート結果 「医療関係者」 165 人 医療関係者の回答 165 人の内訳と特徴 医療関係者の回答数は 165 人であった。この数は、 この事業に協力していただいた方々の多さと、病院 公演作品ごとの医療関係者回答数 N = 165人 を挙げて取り組んでいただいた現場を表す結果と 7% 12% なっている。プログラム開発から 2 年目のこの事業 11% 16% にとって非常に貴重なデータと考える。 作品ごとの回収数では、「クラウン B」が 5 ステー ジで 38%を占める結果となった。 (この数字は参加者数ではなく、回答数であることに注意) [図 8% -15] ( 黒が医療関係者・ピンク保護者・ブルー子ども) 8% 「マジック」 4st. …12%(19 人・40 人・47 人) 「アンディ先生のマジックショー」 38% 「クラウン A」2st. …11%(18 人・23 人・30 人) 「びりとさくちゃんのクラウニングシアター」 「びりとブッチィーのクラウニングシアター」 「クラウン B」5st. …38%(63 人・21 人・39 人) 「落語」 「子ども寄席」 3st. … 8%(13 人・10 人・40 人) 「とってもジョイフル☆クラウン」 人形劇団ののはな「あかずきんちゃん」 「クラウン C」1st. … 8%(14 人・15 人・12 人) 肩掛け人形芝居『ねずみのすもう』 「人形劇 A」 4st. … 16%(27 人・22 人・14 人) [図 -15] 「人形劇 B」 1st. … 7%(11 人 ・ 7 人 ・ 8 人) 病院ごと医療関係者回答数 N = 165人 医療関係回答者 職種内訳 N = 165人 ⑬そのほか ⑫ボランティア ⑩学生 S病院 R病院 Q病院 P病院 O病院 N病院 M病院 L病院 K病院 J病院 I病院 H病院 G病院 F病院 E病院 D病院 C病院 B病院 A病院 4 1 8 ⑧CLS ⑦事務職 ⑥SW ⑤教師 2 18 3 23 ④院内保育士 ②看護師 ①医師 12 61 32 0 20 40 人 60 0 5 10 15 人 20 [図 -16] [図 -17] 回答者のフェィスシートを概観すると、それぞれ病院の状況は異なるが、ホッとアートプレゼントを受け入れる現場がどの ようなスタッフ構成で創られているか、概ね見えてくる。[図- 16]~[図- 19] [図- 16]は回答者 165 人の職種を集計したグラフ。病室から子どもたちが現場会場に開演時間に一人でも多く参加でき るようにするには、子どもの体調管理・判断、院内各セクションの様々なルーティンを事前に準備することが必要であり、こ れほど多くのスタッフが現場に参加することは並大抵の事ではないはずである。内訳は「看護師」が最も多く 61 人、続いて「医 師」が 32 人の回答数となっていて、私どもの「可能な限りスタッフも一緒に子どもたちと参加してほしい」という希望に応 えてくださった結果が表れている。次に多い「教師」23 人は、院内学級や併設の学校との協力体制があることを示し、 「事務職」 12 人、 「SW」3 人、 「ボランティア」1 人は外部からの支援受け入れ窓口として院内の調整にもあたってくださった。「保育士」 12 人、「CLS」2 人は、常に子ども目線で協 力してくださった。「 学生 」8 人は看護学生 15% の参加。[図- 17]の C 病院は丁寧なヒア 回答者性別 N = 150人 回答者の世代 N = 150人 1% 1% リングが行われてアンケートは割愛された 5% 22% 34% が、当日の参加は 30 名を超えている。[図 - 18]は、回答者の世代と性別で、以上の フェイスシートから、以下に示すアンケー ト結果が、現在の小児医療現場の偏りのな い客観データであると推察できると思う。 20代…52人 30代…32人 40代…42人 28% 50代…22人 21% 60代…1人 無記入…1人 女性…110人 73% 男性… 33人 無記入… 7人 [図 -18] [図- 19] 76 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト 医療関係者 165 人のホッとアート全体の評価は、 ⑦全体の感想 N = 165人 [図- 19]であった。 「とても満足」67%(110 人)、 「満 足」27%(44 人)で、9 割を超える医療関係者の満 0% 2% 1% 4% 足が得られる結果となった。先に述べたとおり、限 られた体制で重要案件が山積する現場からの評価で あることを考えれば、病院にとっても必要なリソー 27% スと考えてよいのではないだろうか。またマイナス とても満足…110人 満足…44人 まあまあ…6人 少し不満…1人 不満…0 無記入…4人 評価としては「少し不満」が 1 人で、自由記述に「子 どもが興味を持つキャラクター等を使用する方が喜 66% ぶと思う」との意見を頂いた。 評価の細項目[図- 21]を見ると、保護者同様、 [図- 20] 評価の第一要因は「公演内容」であった。 「招待状・ポスター」は「とても満足」44%、「会 場の雰囲気」は「とても満足」57%で、共に改善の 余地がある。「スタッフの対応」については、対病院 スタッフ・対患児と両面あるが、コーディネーター にとって、病院はまだ未知のコミュニティーである ことから、経験を積むことでよりホスピタリティを 医療関係者/公演に関する評価 N = 150人 ⑥スタッフの対応 ⑤公演時間 発揮できると考える。「スタッフ事前打ち合わせ」は ④会場の雰囲気 「無記入」36%に、打ち合わせに関与してないと判 ③公演内容 断した方も含む。これを差し引いても「とても満足」 は 18%で、初めての体験となる病院や院内スタッフ とても満足, 82 とても満足, 76 とても満足, 99 ②招待状・ポスター ①スタッフ事前打合せ でも、スムースな進行ができるよう、進行スキーム とても満足, 66 とても満足, 27 0% の情報をわかりやすく提供していきたい。 とても満足 満足 まあまあ 少し不満 不満 無記入 とても満足, 86 20% 40% 60% 80% 100% [図- 21] 「公演時間」はプロジェクトの基本は 45 ~ 60 分 を病院に提案し、病院の希望に沿って決定している。 理想は、「充実した内容~フィニッシュ~心地よい解 散」が規定時間内に完了することであることを今年 度学んでおり、より精度を高めていきたい。 医療関係者による「子どもの様子」 N = 150人 ①公演を待ちわびていた とてもそう思う, 35 とてもそう思う ⑥前向きになった とてもそう思う, 49 [図- 22]は、保護者への質問[図- 13]と同一 ④辛い治療を一瞬忘れられた とてもそう思う, 52 の質問を医療関係者にした結果である。保護者の場 ⑤元気になった とてもそう思う, 69 まあまあ 合は観察対象が “我が子” であることと、10 歳未満 ⑧次回の公演を期待した とてもそう思う, 70 あまり思わない 児に偏ることから、こちらのデータの方がプロジェ ③公演に吸い込まれていた クト全体の子どもたちの状況を表す。このグラフか ⑦ワクワク感を感じていた らは、「とてもそう思う」と「そう思う」を合わせた ②楽しんでいた 肯定評価をする医療関係者の人数を確認しておきた そう思う とてもそう思う, 80 思わない とてもそう思う, 85 無記入 とてもそう思う, 91 0% 20% 40% 60% 80% 100% い。7 割以上の高ポイントは、患児の状態を聞いた「楽 [図- 22] しんでいた」93%、「プロの生公演に吸い込まれてい た」90%、「元気になった」87%、「次回の公演を期 待した」87%、「普段みられないワクワク感を感じて いた」84%、 「辛い治療を一瞬忘れられた」73.9%と 回答者自身について N = 150人 ⑥子ども・保護者の楽しそうな姿を見てうれしかった ⑨患者のQOL向上に役立つと思う なっている。この評価にどれ程の価値があるのかは、 それぞれの医療の現場に委ねたいと思う。 最後に[図- 23]は、回答者自身の心象と意見を たずねたグラフである。上記の価値判断をしていた とてもそう思う ⑧次回の公演を期待した そう思う ⑤子どもにプロの公演を体感させられてうれしかった ④子どもと楽しんだ まあまあ ⑪みんな一緒に体験できることは子どもに必要 あまり思わない ⑩子どもの生活文化環境の参考になった ①公演を待ちわびていた だく際に合わせて参考にしていただけたらと思うが、 思わない ⑦関係者と連携がうまくいった 一点、「患者の QOL 向上に役立つと思う」という項 無記入 ③公演に対する心配があった ②負担感が大きかった 目について「とてもそう思う」が 58%、「そう思う」 0% 合わせて 88%であったことを最終評価として受け止 20% 40% 60% 80% 100% [図- 23] めておきたいと思う。 (分析・文責/稲垣秀一) 77 プ ロ ジ ェ ク ト 委 員 か ら 「ホッとアートプレゼント推進プロジェクト」に参画して 長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業「ホッとアートプレゼント」が、本年度は 20 か所もの病院で実施されました。昨年度の8か所に比べて大幅に増え、北海道から九州までほと んど全国を網羅するような勢いで行なわれました。いずれの病院でも、子ども達とそのご家族、 病院関係の方々に大変喜んでいただくことができました。このプロジェクトに関わった者の一人 として大変うれしく思っています。 この成功のうらには、実施主体の NPO「子ども NPO・子ども劇場全国センター」と各地域のコー ディネート団体のネットワークの力があるのですが、それにも増して、プレゼントの提供を受入 れて下さった各病院の院長以下、多数の医療・看護・事務スタッフの理解と協力が大きかったと 思います。大学病院、総合病院、あるいは小児病院の小児病棟は、それぞれ入院している子ども 達の病気の種類、年齢層、入院期間等も違いがあり、しかも実施された夏から秋、冬にかけては 新型インフルエンザの流行と重なり、事前の準備、調整は本当に大変であったろうと想像されます。 提供側の想いと病院側の希望がうまく噛み合い、十分なコミュニケーションの結果が公演を実現 させました。そしてさらに、当然のことながら、現場で子ども達の笑顔を引き出して下さったのは、 プロのアーティスト達の力量であったと思います。人形劇、マジック、クラウンショー、落語と 紙切りなど、いずれもすばらしいパフォーマンスを見せて下さったことに感謝しています。 ほとんどの病院の小児病棟では、四季折々、入院中の子ども達を楽しませるための催しが行な われていると思いますが、時にこのようなプロの芸を見る機会があってもよいと思います。各病 院での公演の報告と病院側担当者からのアンケート回答を読ませていただき、この事業の意義を ますます強く認識した次第です。 私は、「健やか親子21」、すなわち 21 世紀初頭の母子保健の方向性と目標を示し、その達成 に向けて取組む国民運動に関わって参りましたが、その中にも入院中の子ども達の QOL を向上さ せる取組みが求められています。これには、院内学級の設置、病棟プレイルームの整備、医療保 育士の配置など、さまざまな課題がありますが、「ホッとアートプレゼント」もその一端をなすも のと考えています。 本事業が、昨年度、そして本年度さらに拡大されて実施することができましたのも、独立行政 法人福祉医療機構の助成があってのことであり、ここに改めて謝意を表する次第です。 柳澤 正義 日本子ども家庭総合研究所長/国立成育医療センター名誉総長 78 ホッとアートプレゼント紹介リーフ 基金助成 長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業 わたしたちは、子どもが 子ども として生きられる社会をめざし 公益活動を続けているNPO法人のネットワークです。 わたしたちは、 子どもと大人のパートナーシップで、子どもたちが、夢と希望を持てる社会をめざし、地域に おける芸術体験や、遊び体験を通じ、子どもと大人が共に育ちあい、子どもの社会参画への機 ホッとアート プレゼント 会を広めていくNPOです。ワクワクドキドキする感動や、さまざまな人との出会いから、子 どもも大人も豊かに育つ・・・そんな居場所を地域に広めていくと同時に、「子どもの権利条約」 や「芸術文化振興基本法」「特定非営利活動促進法」「次世代育成支援対策推進法」など、子ど もと文化、及び市民社会づくりの基盤整備にも貢献しています。また、活動の一環として、海 外の子どものためのすぐれた舞台作品の招聘公演や、国内の作品の企画を行っています。 本日はご来場いただき 安心できる「子どもの居場所づくり」 子ども主体の体験活動の推進・普及 国の子ども施策を活用した「子どもの居場所づく り」事業、地域の大人の「きずな」づくりのため の「地域活性化推進事業」を積極的に全国的に推 進・展開しています。また、子どもの主体的な体 験活動・遊びの場づくりを推進し普及しています。 子どもの社会参画へのサポート 子どもの権利条約の実現をめざし、子どもにかか わる団体とのネットワークづくり。子育て支援や、 電話で子どもの声に耳を傾ける「チャイルドライ ン」への支援。また、子どもが企画運営する全国 規模のイベントや子どもの表現活動をサポート。 子どもの社会参画を実現していきます。 芸術作品の招聘&舞台芸術作品の紹介 コーディネート 子どものためのすぐれた国内外の作品を企画し、 全国の子どもたちに提供し、コーディネートをし ます。また、全国各地の子どもと子どもの文化の 団体・公共文化施設とも連携し、子どもが「生」 の舞台に接する機会を創ります。 子育て応援ダイヤル「ママパパライン」の開設と ネットワークづくり 乳幼児を持つ親・家庭の子育ての悩みや不安に共 感的に耳をかたむけ、寄り添いながら気持ちを受 け止める「傾聴の電話ママパパライン」を、全国 各地に開設し普及する。 「ママパパライン全国ネッ ト」としての子育応援の事業。 (ママパパラインの商標登録取得) 開設場所:石狩 仙台 江東 千葉 名古屋 和歌 山うち仙台と千葉は常設。 (ママパパラインの商標登録取得) 「ママパパラインちば」 毎週金曜日 13:00~16:00 043-204-9390 子どもにかかわる諸団体との連携とサポート 全国各地の子どもや子どもの文化にかかわる活動 を行う団体の基盤づくりになる情報・人材養成・ 子ども施策等の提供と連携及びサポート。また、 子どもや団体が安心して活動できるように、保険 制度の開発・運用にも取り組み、子どものための NPO法人づくりのお手伝いや助成金やマネジメ ントの情報提供、講師派遣なども行っています。 まことにありがとうございます。 「ホッとアートプレゼント」は、 病気で入院・療養・通院をされているお子さん方に 笑顔と感動 そして、 楽しいコミュニケーションのひとときが生まれることを願い パントマイムやクラウン、人形劇や音楽などの小作品を 病院にお届けする活動です。 ご家族のみなさん、関係者のみなさんもいっしょに ホッとするひとときを ゆったりお楽しみください。 ●任意団体設立 1966 年 7 月 21 日 みんなの笑顔が広がりますように!! ●NPO法人設立 1999 年 4 月 19 日 特定非営利活動法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 〒160-0022 東京都新宿区新宿 1−29−5 グランドメゾン新宿東 902 号 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業 TEL:03-5369-2811 FAX:03-5369-2812 E−mail [email protected] URL http://www.kodomo-npo.org 「ホッとアートプレゼント」提供作品例 らくご 独楽 曲芸 あかずきんちゃん アンディ先生のマジック マジックファクトリー 夢のような魔法の世界。わくわくするような マジックをアンディ先生が教えてくれます。 社団法人 落語協会 子ども寄席 社団法人 落語協会 びりとブッチィーのクラウニングシアター 蒼い企画 YEN TOWN FOOLs の二人はすぐに誰とでもお友 達になれる愉快なクラウンです。ブッチィーは お茶目、びりはちょっと間抜けなキャラクター。 タイプの違う二人がジャグリング、楽器演奏、 マジックバルーン、ドタバタコメディーなどバ ラエティー豊かなプログラムで想いでに残る、 楽しいひとときをお届けいたします。 子どもが興味をもてる落語、紙きり、太神 楽曲芸。扇子と手ぬぐいだけの小道具だけ で演じられる落語は、子どもたちの想像力 を膨らませまる。 ねずみのすもう スーパー人形劇 & あかずきんちゃん 人形劇団ののはな みんながよく知っている、赤ずきんのお話が、 おかしくて、お腹かよじれてしまう、楽しいお 話になりました。舞台が歩いてやってきて、す べてを一人で演じます。 人形芝居燕屋 ねずみのチュウ吉とチュウコちゃんのやりと りがほほえましく楽しい人形劇です。 「ホッとアートプレゼント」推進プロジェクト委員構成 2009 年度 ホッとアートプレゼント実施スケジュール № 地域 実施日 実施病院 コーディネート団体 ■専門委員 コーディネーター 柳澤 正義 社会福祉法人恩賜財団母子愛育会・日本子ども家庭総合研究所所長/国立成育医療センター名誉総長 伊藤 雅治 全国社会保険協会連合会理事長/健康日本 21 推進国民会議・健やか親子 21 推進協議会会長 1 島根 8月 4日 島根大学医学部附属病院 ( 特 ) しまね子どもセンター 中田 朋子 2 東京 8 月 20 日 国立成育医療センター10階西病棟 ( 特 ) 子どもNPO・子ども劇場全国センター 中村 雪江 3 東京 8 月 20 日 国立成育医療センター10階東病棟 ( 特 ) 子どもNPO・子ども劇場全国センター 4 千葉 8 月 26 日 国立病院機構下志津病院 ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 5 名古屋 8 月 27 日 名古屋市立大学病院 ( 特 ) 名古屋おやこセンター 藤井 充 国立成育医療センター運営局運営局長 稲垣 秀一 半田 勝久 東京成徳大学子ども学部子ども学科准教授 宇野 京子 牧田 篝 医療ボランティア・コーディネーター 松野 美子 坂本 憲枝 日本医療機能評価機構・消費生活アドバイザー NPO法人日本青少年音楽芸能協会副理事長/蒼い企画プロデューサー 6 名古屋 8 月 28 日 名古屋大学医学部附属病院 ( 特 ) 名古屋おやこセンター 竹内 洋江 大森ちづえ 7 石狩 9月 1日 北海道立子ども総合医療・療育センター ( 特 ) こども・コムステーション・いしかり 藤原 市子 ■ホッとアートプレゼント実施コーディネーター 8 愛知 9月 5日 JA 愛知厚生連江南厚生病院 ( 特 ) 子どもと文化の森 水野 裕子 北海道 藤原 市子 ( 特 ) こども・コムステーション・いしかり 9 兵庫 9 月 14 日 兵庫医科大病院 ( 特 ) 兵庫県子ども文化振興協会 米川 綾子 宮城県 斎藤 純子 ( 特 ) せんだい杜の子ども劇場 10 兵庫 9 月 18 日 市立伊丹病院 ( 特 ) 兵庫県子ども文化振興協会 米川 綾子 石川県 高木 眞理子 子ども夢フォーラム 9 月 30 日 和歌山県立医科大学病院 ( 特 ) 子どもNPO和歌山県センター 岡本 瑞子 千葉県 宇野 京子 ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 愛知県 竹内 洋江 ( 特 ) 名古屋おやこセンター 愛知県 水野 裕子 ( 特 ) 子どもと文化の森 京都府 竹内 香織 ( 特 ) 京都子どもセンター 兵庫県 米川 綾子 ( 特 ) 兵庫県子ども文化振興協会 和歌山県 岡本 瑞子 ( 特 ) 子どもNPO和歌山県センター 島根県 中田 朋子 ( 特 ) しまね子どもセンター 山口県 三好 美喜子 ( 特 ) 子ども劇場山口県センター 福岡県 高宮 由美子 ( 特 ) 子ども文化コミュニティ 宮崎県 片野坂千鶴子 ( 特 ) みやざき子ども文化センター 11 和歌山 12 千葉 10 月 14 日 国立国際医療センター国府台病院 ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 宇野 京子 13 仙台 10 月 15 日 宮城県立こども病院 ( 特 ) せんだい杜の子ども劇場 斎藤 純子 14 千葉 10 月 20 日 千葉県こども病院 ( 特 ) 子ども劇場千葉県センター 宇野 京子 15 山口 10 月 28 日 山口大学医学部附属病院 ( 特 ) 子ども劇場山口県センター 三好 美喜子 16 愛知 11 月 17 日 一宮市立市民病院 ( 特 ) 子どもと文化の森 水野 裕子 17 東京 12 月 16 日 金沢大学附属病院 子ども夢フォーラム 高木 眞理子 18 東京 1 月 8日 東京大学医学部附属病院 ( 特 ) 子どもNPO・子ども劇場全国センター 稲垣 秀一 19 福岡 1 月 15 日 国立病院機構 福岡病院 ( 特 ) 子ども文化コミュニティ 高宮 由美子 20 京都 1 月 20 日 国立病院機構 舞鶴医療センター ( 特 ) 京都子どもセンター 竹内 香織 ■主催団体 ( 特 ) 子ども NPO・子ども劇場全国センター 事業責任者 竹内 延彦 事業運営責任者 中村 雪江 経理担当 古賀 圭子 推進プロジェクト委員長 稲垣 秀一 平成 21 年度 独立行政法人福祉医療機構 助成事業一般分 子育て支援基金 長期入院の子どもの心を癒す芸術との出会い事業 ― ホッとアートプレゼント実施 報告書 ― 2009 年度版 発行 2010 年 3 月 特定非営利活動法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター 〒 160-0022 東京都新宿区新宿 1 - 29 - 5 グランドメゾン新宿東 902 号 TEL:03-5369-2811 FAX:03-5369-2812 e - mail:[email protected] URL:kodomo-npo.org 不許複製 ホッとアートプレゼント推進プロジェクト委員会 特定非営利活動法人 子どもNPO・子ども劇場全国センター
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