光陰矢の如し、非正規労働者としての10年間 茨城 113 サービスセンタ 派遣社員 沼田雅靖 N関労との交流も早いもので4年が経とうとしています。 この4年間は苦難、歓喜、奮闘の連続でした。組合の方と 出会う以前は団体交渉、派遣元への抗議行動など私の頭 の中では考えもつかないことばかりを経験させてもらいまし た。 今まで私は会社への不満をつのらせ過ごしてきました。 2007年4月から派遣社員として業務に従事してきましたが私がNTTの臨時社員とし て入った2003年のころに比べると利益重視、低賃金でコスト削減の故障修理活動、 過酷な営業ノルマによる正社員登録制度を作り113コールセンターにおける人数削減 を実施し応答率、お客様満足率などを上げる矛盾した事業計画の在り方に矛盾と不 満を感じてきました。 私のような人間でも10年も働けば企業側の思惑通りの利益だけを優先する経営方 針だということは目に見えて判ります。特に派遣社員と正社員との差別、格差は酷いも ので交通費、ボーナス、昇給、夏休み。電通記念日の半日休暇はもちろん東日本大 震災による出勤手当ても出ませんでした。 同一の職場で10年間も働き113電話応対業務は私にとって生活の一部になって います。先日担当課長より呼び出され「11月いっぱいで113の業務は打ち切りです。 計画的に年休を使ってくれ」と言われました。全身の脱力感に襲われモチベーション はゼロに近いです。同じ派遣社員は職探しをし年休も消化しております。私も今すぐ にでもNTTを辞めたいが将来に対する不安も同時にあります。 労働者に悪条件である現代に真正面から資本とぶつかり疑惑を追及する労働組合 があります。それがN関労です。派遣元、派遣先との団体交渉を重ねてきましたがなか なか進展しません。会社側は不誠実団交にならないよう団交には応じますが適当に言 い逃れ時間が過ぎるのを待っている感じです。今の労働者派遣法という悪法の下では 確実に派遣労働者は不利な状態です。 私は今年の11月でNTTとの派遣契約が切られそうですが、最後まであきらめず組 合と相談をしながら闘い続けたいと思っています。相手の弱点を見つけ針の穴を通す つもりで挑みたいと思っております。 一人で考えると将来に対する不安から家の庭木を眺めては辛気臭いことばかり考え る毎日です。しかし私は、希望を捨てることなく一致団結できるN関労のみなさんと や し ゃ 夜叉になったつもりで闘いに挑むつもりです。
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