﹃狐 釣 つ 之 図 ﹄ ﹁オリコの里 コットン﹂ 開明学校

の
まちの話題
きつね つ り
ず
﹃狐釣之図﹄︵大洲市︶
この絵は、喜多川歌麿筆﹃狐釣之図﹄という浮世
絵です。狐に扮したひとりがうまく酒杯を手にでき
るか、罠にかかって釣られるかというお座敷遊びの
様子を画いたものです。
﹃狐釣之図﹄の版木は、肱川町︵月野尾︶の冨永
金光さんの旧家にあったもので、昭和五十一年他の
資料と共に肱川町歴史民俗資料館に寄贈されまし
た。その後、平成十年この資料が江戸時代の代表的
な浮世絵師喜多川歌麿の描いた版木であることが、
歌麿研究第一人者である浅野秀剛氏︵千葉市美術館
関係者︶によって証明されたのです。
大洲市肱川町の歌麿館には、世界中で未だ四枚し
か発見されていない版木の内二枚が展示してありま
す。随時企画展を開催しておりますので、ぜひご観
覧下さい。
●開館時間
九時∼十七時
●入 館 料
一
般
五〇〇円︵三〇〇円︶
小中高生
二五〇円︵一五〇円︶
※︵
︶は十五名以上の団体
●休 館 日
火曜日
●問い合わせ先
大洲市立肱川風の博物館・歌麿館
℡〇八九三︱三四︱二一八一
開明学校 ︵西予市︶
開明学校は、日本の伝統的木造建築の
中に洋風のアーチ型の窓を取り入れた
擬 洋 風 の モ ダ ン な 建 物 で、 明 治 十 五 年
︵一八八二年︶に建築された小学校です。
国の小学校制度が整備される直前の時
代背景をよく表す簡素な造りの校舎とし
て、学校建築の歴史を知る上で貴重とさ
れ、平成九年五月には国の重要文化財に
指定されました。
明治時代を中心とした教科書などを展
示し、古い教室が郷愁を誘います。
住 所
西予市宇和町卯之町三丁目一一〇番地
℡〇八九四︱六二︱四二九二
開館時間
九時∼十七時まで
︵※入館十六時三十分まで︶
休 館 日
月曜︵定休日が祝日の場合は
翌日休︶、年末年始
入 館 料
大人
二 〇 〇 円、 小 人︵ 小・
中学生︶一〇〇円
︵八幡浜市︶
り立てば、高架から広く市街
内子駅。列車からホームに降
内子町の玄関口の一つJR
にあたることになりました。
指定管理者となって管理運営
クトエーワイ︶が、内子町の
ロジェクトA.Y.
︵プロジェ
﹁
旅里庵︵たびりあん︶
﹂︵内子町︶
地 が 目 に 飛 び 込 ん で き ま す。
ンタサイクルの貸し出し、手
がまる﹂の乗車券の発売、レ
作りのお菓子や小物、工芸品
﹁ちゃ
このほ か、レトロバス
機関車が駅前で出迎えてくれ
等々地元のおみやげ品のお買
長い階段を降りていくと、C
ま す。 そ の 姿 を 眺 め な が ら、
物も楽しめます。
コロの愛称で親しまれた蒸気
かつてはこれからどう歩いて
情報がゲットできますよ。
非お立ち寄り下さい。耳寄り
に列車でお越しの際には、是
﹁エコロジータウン・内子﹂
いこうか⋮と思案する来訪者
をよく見かけました。
トを手にとっても﹁ちょっと
駅に置いてあるパンフレッ
聴 き た い ﹂﹁ パ ン フ レ ッ ト に
書いて無くても、今の旬の場
所、 立 ち 寄 っ た 方 が い
いところを聴きたい﹂
という気持ちに応える
ことができませんでし
た。
かくお迎えする観光拠
そ こ で、 来 訪 者 を 温
点 と し て、 な お か つ 旬
な情報をお届けする施
設 が こ の ほ ど、 J R 内
子駅舎横に完成しまし
た。
愛 称﹁ 旅 里 庵︵ た び
の若い商店主などで構
り あ ん ︶﹂ で す。 地 元
成されるNPO法人プ
オリコという言葉を知っていますか?
さき お
裂織りといって、佐田岬半島に古くか
ら伝わる技で、使い古した布︵藍染めの
古布など︶のリサイクルから生まれた織
物で作られる仕事着や防寒着のことで
す。︵ ツ ヅ レ、 ニ ズリ と 呼 ば れ る こ と も
あ り ま す。︶ そ の 昔、 陸 の 孤 島 と 呼 ば れ
ていた頃、半島部の人は物を大切にする
﹁かんべん︵倹約︶﹂な暮らしの中で、裂
織りという文化を育みました。
今は道路も整備され、軽くて丈夫な衣
服の普及により、あまり着ている姿を見
ることはできなくなりましたが、緯︵よ
こ︶糸に使われる木綿等には様々な色や
柄があるため、それらが美しい模様とな
り、手織りの素朴さを持った独特の風合
いを醸し出しています。
この裂織りを大切に保存継承していく
た め 平 成 十 四 年﹁ 佐 田 岬 裂 織 り 保 存 会 ﹂
が結成され、現在、廃校になった小学校
●作業所
伊方町大佐田︵旧大佐田小学校︶
●問い合わせ先
小林文夫
℡〇九〇︱二七八三︱八三五七
NPO法人佐田岬ツーリズム協会
℡〇八九四︱五四︱二二二五
に 作 業 場 を 設 け﹁ オ リ コ の 里
コットン﹂
と名付けて、古い裂織りの収集や機織り体
験、現代風の作品に取り組んでいます。予
約をすれば見学・体験ができます。
三崎湾を望む自然豊かなのどかな場所
で、手仕事から生まれる素朴で味わい深い
一枚を織ってみてはいかがでしょうか。
テーブルセンター、コースターなど、オ
リジナルの一枚の作品を仕上げるときコッ
トン、コットンという響きが心の中にまで
染み渡ってゆくことでしょう。
八幡浜駅に﹃駅なか浜っ子産直市﹄ ﹁オリコの里 コットン﹂ ︵伊方町︶
オープン
JR八幡浜駅にとびっきりの新鮮市場﹃駅な
か浜っ子産直市﹄がオープンしました。運営す
るのは﹁みかんの花咲くまち実行委員会﹂
。駅
舎に設けられた産直市は県内初であり、地産地
消を目的に八幡浜でとれた果物や野菜を格安で
販売しています。その他にも、それらを材料に
した加工品、手作りすし、お菓子、みかんもち
等バラエティーに富んだ商品も取り扱ってお
り、新名物﹁八幡浜ちゃんぽん﹂などの軽食コー
ナーもあります。現在、産直市のサポーターも
募集中。一度お店に来てや∼。
●営業時間
午前 時∼午後六時
日
月曜日
●定 休
●問い合わせ先
℡〇八九四︱二二︱五三八八
どーや!どーや!どーや市場
八幡浜の朝は威勢のいい魚市場のセリの声で
明けます。巻き網漁、トロール漁などで日本有
数の魚が揚る八幡浜魚市場。その隣にある﹁どー
や市場﹂は仲買人がセリ落とした魚を、すぐ浜
値で店頭販売する市場です。地元の気軽な台所
として親しまれ、また獲れたて新鮮な魚介類が
所狭しと並び、威勢のいい掛け声が飛び交い活
気溢れる場内は、魚を見ているだけでも楽しい
と評判です。新鮮な魚介類が地元ならではの浜
値で買えてしまうのだから、毎日のように通う
常連客が多いことでも有名。魚といえば﹁どー
や市場﹂
。今夜のメニューはここで決まり!
●営業時間
午前六時∼午前十一時頃まで
日
土曜日︵不定休
月一回程度︶
●定 休
●問い合わせ先
℡〇八九四︱二四︱六四六四
西伊予物語 8
9 西伊予物語
十
完成予想図