鯵研究グループ紹介 ◆ 金沢大学工学部 電気電子システム工学科 環境電カ工学研究室 1.研究室の概要 んでいる.博士課程後期課程にはやはり外国人留学生がほと 金沢大学工学部は,1920年11月創設の金沢高等工業学校 (1944年4月に金沢工業専門学校に改称)を母体とし,終戦 が国費あるいは私費で研究室に籍を置いた.総じて,バング 直後の1949年5月の学制改革によって,土木工学科,機械工 ラデシュの研究者は英語が得意でどしどし話しかけてく 学科,工業化学科,化学機械学科,電気工学科の5学科と応 用数物講座をもって,北陸の旧都金沢の地に発足した.それ 討論をしようとする.博士課程を修了させるなら英語を,と んどで,これまでにバングラデシュから2名,中国から3名 る.中国系の学生はやはり英語を苦手とするらしく日本語で いう考えがスタッフ側にはあるがなかなか難しい問題とな まであまり陽がさすことがなかった日本海側の拠点学府と して,現在までのほぼ50年間,時の流れに沿って様々に学科 っている.大学院修士課程には毎年ほぼ定員いっぱいの5か 新設あるいは改組が試行されてきた.つい最近の改組は2000 ら6名の学生を受け入れている.したがって,2年で10から 年4月に行われ,20年ほど前,全国に先駆けて新設した旧 12名となりスタッフにとっては一人一人を真剣にみるとか なりの重労働となる.卒業研究生は毎年9から10名程度で, 「電気・情報工学科」を分離改組し,電気電子システム工学 まずは,修士,博士学生の手や足として動き,研究室の雰囲 科と情報システム工学科とを新しく発足させた. 「電気エネルギー制御講座」は,電気電子システム工学科 気に慣れるようにしてもらっている(これが研究室の和を生 に属し,エネルギー・制御コースを構成する重要な一翼であ み歯車がかみ合った研究集団を形成できているように考え り,その中で我々の「環境電力工学研究室」は大きくは,電 られる). これらの総勢は大きく3つの研究グループに所属するこ 力工学を環境との調和という視点から捉えることを目標と している.2000年,ミレニアムの改組に伴って,21世紀の電 ととなる.「遮断器」「プラズマ応用」「高電圧 力工学はどうあるべきかを熟考したあげくつけられた名前 である.この講座は,高電圧・大電流工学を基本とした新し 会が順次もたれ,最新の研究成果状況のチェックが「厳し 雷」グループ である.週1回の時間を割いて,これらグループの研究討論 い電力技術の研究を進めている.できるだけ高電圧,大電流 く」行われる.ここでは,学生には「応答性の早さ」「応答の の実験をやろうということで,国立大学としては珍しい広大 正確性」が問われ,無言になると激しい叱咤激励が容赦なく な「高電圧実験棟」を有している.この中には,主要設備と 飛ぶこととなる.電力系講座として,体を動かす「実験」の して, 重要性も常にここで強調される.スタッフが忙しくてもなん とかこれを継続しているおかげか,大学の外(企業等)から 15万V級 商用周波電源 45万V級 雷インパルス発生装置 20万V 直流高電圧電源装置 400kW 50kW は,しっかりとした学生を輩出しているとの評が,多くはな いがたまに出る. 高周波誘導加熱式高温プラズマ装置 3.主な研究テーマ パルス変調誘導熱プラズマ装置 (1)環境低負荷形遮断器消弧媒体の探求 等が所狭しと並んでいる. 本研究室のメインスタッフは高嶋 最新の電力用遮断器では,消弧媒体としてSF6ガスを用い 武教授(高電圧,接地 問題のシミュレーションを得意とする),作田忠裕教授(大 ており,63kV,500kVを一点で切るというレベルにまで開 電流アーク,プラズマの実験系を好みとする),田中康規助 手(若手でプラズマシミュレーションを得意とする)の計3 発が進んでいる.F原子は電子吸着性が高く,遮断過程の一 時期において自由電子を多数捕獲し,再点弧を強力に防止し 名である. ているというのが定性的な理解である.しかし,その詳細に ついてはいまだ明らかではない.またSF6ガスは温暖化係数 が極めて大きく,1997年京都で開催された「気候変動枠組み 2.研究室の人達 条約第3回締結国会議(COP3)」において削減対象ガスに 当研究室では,総勢20名くらいの学生が日夜研究にいそし α漉ho〆56一醒α必3磁厩α@60。鼠伽αzαw6一肱αc、加 hoη2θPα88」h∫ψ〃www.66.乙たαnαzαwα一麗.αo卿ノ曾オ聯ノ}αnαんα/ 962 研究グループ紹介 金沢大学工学部 電気電子システム工学科 環境電力工学研究室 指定され,SF6に代わる消弧媒体が切望されている. そこで,大学ができることとして,おもに基礎的な原子論 的立場からアーク消弧現象を明らかにし,SF6に代わる環境 に優しい消弧媒体の探求に取り組んでいる.このテーマは, 重電メーカ共と協同研究の形をとり,実機レベルでの検証も 灘靴 含めている.最近の研究としては,時勢にも合っているし心 躍るものがある.長年下積みで日の目の見ない遮断器研究者 が久しぶりに表に出られるテーマかもしれない.以下が内容 である. a)高温SF6,環境適応型ガスの輸送特性の解明 実際の遮断過程では電極からの銅蒸気やノズルの蒸気が 不可避的に混入し,遮断時のアーク減衰特性に影響を与えて いる.基礎データである反応粒子密度や輸送特性データを, 考えうる環境適合ガスについて不純物蒸気の効果を組み入 れて体系的に確立しようとしている. 編藪灘 b)遮断アークの非平衡特性と時定数の評価 写真一1新しく開発したパルス変調型 50kW−Ar誘導熱プラズマ 熱プラズマにおいて,原子から分子への再結合の反応時間 は数百賂オーダなので,数十μsで起きる遮断現象中では, 反応論的,熱的に非平衡にある.これまで,「この種の高気 いついた.電源としてもこれまでの真空管を用いたものから 圧アークは熱平衡にある」という一種の定説に挑戦する形 で,高気圧アークプラズマの時間応答特性(時定数)を非平 脱却し,半導体(MOSFET)インバータを用いることによ 衡を大葡提としてシミュレートする技術の開発に取り組ん り,パルス変調された誘導熱プラズマ炉の開発に初めて成功 でいる. した.これは科学技術庁無機材質研究所との共同研究で,日 (2)400kW級大容量誘導熱プラズマ炉の開発 経新聞等のマスコミにも載せていただいた最近の一押し成 果であると思っている.このパルス変調プラズマ炉の時間特 熱プラズマは物質の第4番目(固体,液体,気体に次ぐ) 性を用いることによりプラズマの過渡擾乱特性を基礎的に 検討できるため,遮断器消弧媒体の諸特性を実験的に検証し の状態で電気エネルギーにより初めて可能.これを機能性材 料の生成や環境汚染物質の分解に利用し,21世紀に向けた新 ようとする試みにも使えることが最近わかった. しい技術の基礎開発を目指している. (4)接地,自然雷問題の研究 熱プラズマプロセシングは,プラズマの大口径化や大容量 古くからある接地問題は,電力系統の安全,制御・通信系 化問題が克服され初めて現実的な工業的意義を有する.国内 ではこれまでに180kW級の誘導熱プラズマがフロン分解に 統のノイズ除去のためなどに必要不可欠のものであるが,我 利用され現在も稼動中である.本研究室ではこれを上回る 400kW級無電極誘導プラズマの安定発生とその特性診断を これからの仕事として位置づけている.多種多様な廃棄物や が国では研究者も少ない.このような中で,接地電極の設計 環境汚染物質の高速分解,再利用は我々工業社会に課せられ は「ブリおこし」といって,北陸の冬の味覚に関連させてい たつけであり,どうしても解決してゆく必要がある.当研究 るが,そこに住んでいるものにとっては生活感情上また大変 室ではこれを実験的に行うというのが特長と考えている(学 な冬が来たなである(電力会社の送配電部門もそうであろ う).そんなに多いならということで,ここ5年くらい前か ら冬季自然雷の観測を始めた.雷の温度,電子密度,水蒸気 法・接地抵抗の測定法など基本的問題にも地道に取り組ん でいる.また,北陸は特に冬の雷が多くしかも激しい.巷で 内でこれだけの電源設備を用意するのは大変だったのです が).学生には,「当研究室では100kW以下のプラズマ実験 はやってはいけない」という冗談とも本気ともとれる通達を 混入率をリモートセンシングする技術であるが,この測定が 出し,意気を無理やり高揚させている.とにかく大学でも どのような意味を持つかは,10年20年と測定を積まなければ 「力」を前面に出して推し進める研究もあってもよいと考え られる. わからないかもしれない.しかし,Field実験をぜひやらせ てくださいという学生が毎年出ることは電力講座としては (3)パルス変調誘導熱プラズマ炉の開発 学生の気質を判断するよいバロメータとなっている. 最後に,研究室の雰囲気をお伝えしようと平易すぎる表現 これまでの誘導プラズマは高周波コイル電流の振幅が一 もあったかと思いますが,お許しください. 定の定常モードでしかなく,安定発生にのみに注意がいって (文責:作田忠裕) いた.これとは逆に意識的に高周波電流にパルスAM変調を かけ,誘導プラズマ内に意図的に過渡擾乱を生じさせ,非平 衡効果を増強し新機能性材料に利用しようという試みを思 963 ◎内外情報 圏人事公募 大阪大学レーザー核融合研究センター教官 ■会合案内 日本原子力研究所成果報告会 一核融合研究の進展と拡がり一 1.公募人員:助手玉名 2.所 会 期:2000年11月7日(火)13:30〜17:30(開場12:30) 会 場:東京国際フォーラム 属:高出力レーザー工学部門 3.専門分野: ホールB(7階) 量子エレクトロニクス,光エレクトロニクス,レー 〒100−0005東京都千代田区丸の内3−5−1 ザー工学などを専門分野とし,新しい光科学の創成 Tel に意欲のある方 O3−5221−9000 4.応募資格: 内容: 博士の学位を有するか,取得見込みであること ○科学技術への貢献一核融合一 5.着任時期:決定後できるだけ早い時期 那珂研究所長 松田慎三郎 OITER開発の最前線一その実現に向かって一 6.提出書類: (1)履歴書 ITER開発室計画管理グループリーダー森雅博 (2〉業績リスト O粒子と波を操る技術一核融合から産業応用へ一 核融合工学部 NBI加熱研究室長 奥村義和 (3)主要論文別刷3編 (4)これまでの研究概要(2,000字程度) ○核融合の描く未来のエネルギーのシナリオ 炉心プラズマ研究部 (5)着任後の抱負と研究計画(1,000字程度) 核融合炉システム研究室長 (6)着任可能時期 小西哲之 (7)推薦書あるいは意見を伺える方の氏名と連絡先 ブ.公募締切:2000年11月10日團必着 O核融合を支える材料 物質科学研究部 材料照射解析研究グループリーダー 實川資朗 8.書類送付先: 〒565−087玉 ○超高温プラズマの世界 炉心プラズマ研究部 大阪大学レーザー核融合研究センター長 炉心プラズマ第1実験室長 9.問合せ先: 大阪大学レーザー核融合研究センター 井澤靖和 「核融合と国際協力」 明治学院大学教授 竹内 山中龍彦 「応募書類在中」と朱書し,書留で送付のこと 牛草健吉 ○特別講演 吹田市山田丘2−6 啓氏 この他,「核融合とは何か」やITERのR&Dの成果, Tel:06−6879−8722,Fax:06−6877−4799 核融合研究開発の波及効果の拡がりなどをわかりやす e−mail:izawa@ile.osaka−u.acjp く解説する展示物・パネルコーナーを設置. 日本原子力研究所那珂研究所核融合工学部 ■会合案内 第21回炭素材料基礎講習会 1.日時:2000年10月19日㈱ 2、会場:化学会館,東京都 (担当:益子) 3.受講料:正会員16,000円 ・入場無料・事前登録不要 問合せ先: 〒311−0193 茨城県那珂郡那珂町向山801−1 Te1029−270−7513 Fax 5,000円 O29−270−7519 賛助会員21,000円 協賛学協会員27,000円 学生 非会員 37,000円 e−mail:amashiko@hem$jaeri.go.jp 4.問合せ:炭素材料学会事務局 964 Te103−3815−8514 欝 P圖asma&Fusbn Calendar 名 称 (開催地) 開催月日 9.25−9.28 主催・問合せ先 10th Int.Con£EmergingNuclear Energy System (ICENES2000) http://www.nrg−n1.com/congres/icenes (Pis灸Italy) 9.29−10.3 2nd ULIA Euroconference Interactions and on Ultraintense Laser http://xray.ifam、pLcnLit/ulla2k.姓tm ApPlications (Tomsk,Russia) 10.2−10.6 10.4−10.10 American AVS47th National SyFmp. (Boston,MA,USA) 18th IAEA Fuslon Energy Conf 14th Topical Society 2000/infcn77.html Meeting on the Technology ofFuslon 東京大学大学院工学系研究科 田中 知 Energy E・mai1:chitanak@nucLgen.u−tokyαacjp (Park 日本原子力研究所 関 泰 E−mai1:sekiy@nakajaerLgojp City,UしUSA) http://ev2.inel。gov/ParkCity/1inks.htm1 10.23−10.27 42nd APS Division ofPlasma Physics MeetingJoint with ICPP−2000 (Quebec,Canada) 10.25−10.27 第41回真空に関する連合講演会(千里ライフサイエ 日本真空協会関西支部 ンスセンター,豊中市) Tel Annual http://www.inrs−ener.uquebec.ca./icpP/ O725−51−2526 (第76巻第5号参照) 10.30−11.3 lstIAEA Technical Applications an(i 11.1−11.4 16th of Committee Fusion Energy Technology(Chengdu,P.R Int.Con£on the Meeting Research on to E−mai1:(1aibin@swip.ac.cn Science http://www.Swip.aC.Cn China) Application ofAccelerators Researc鉦an(11n(1ustry(CAARI2000), (Tex,USA) 11.6−11.7 in E−mail:StipPec@cas.unむedu http://www.physunt.edu/accelcon/ 第11回プラズマエレクトロニクス講習会 プラズマ 東京工業大学大学院理工学研究科 河内宣之 エッチングーその基礎とギガスケール世代への対応 Tel O3−5734−2611,Fax O3−5734−2655 (第76巻第6号参照) } (東京工業大学百年記念館,東京都) 1!.9−11.11 日本熱測定学会 第36回熱測定討論会(近畿大学) E−mai1:QYZO5607@nifty.nejp http://wwwsoc.nacsis。acjp/jscta/ (第76巻第5号参照) 11.21−11.22 第15回西宮湯川記念理論物理学シンポジウム (西宮市夙川公民館,西宮市) 11.27−11.30 大阪大学理学研究科 高原文朗 E−mail:takahara@vega.ess.scLosaka−u,acjp プラズマ・核融合学会第17回年会 本学会 (北海道大学学術交流会館,札幌市) E−mail:gakkai@nifs.acjp http://lsp五nifs.acjp/ 12.5−12.8 第11回土岐コンファレンス〜プラズマ中のポテンシ 核融合科学研究所 http://itcinfo.nifs.ac.jp/itc11/ ヤルと構造形成 (セラトピア土岐,岐阜県土岐市) 2001 1.16 symposia http://www.iaea.org/worldatom/Meetings/Planned/ (SorrentαItaly) 10.15−10.19 Vacuum E−mai1:avsnyc@vacuum.org http://www,vacuum.org/avscalendaLhtml 第13回専門講習会 本学会 (東京大学山上会館,東京都) E−mail:gakkai@nifs.acjp http:/乃spf.nifs.acjp 965 プラズマ・核融合学会誌 名 称 (開 第76巻第9号 2000年9月 催地) 開催月日 主催・問合せ先 1.24−1.26 プラズマ科学シンポジウム2001/第18回プラズマプロセシング研究会(PSS−2001/SPP−18)(京都テルサ,京都府民総合交流プラザ内,京都市) 3.27−3.30 日本物理学会 3.28−3.31 第48回応用物理学会春季講演会(明治大学,東京都) 5.6−5.11 LEO/Quantum 5.13−5.16 10th 6.10−6.13 75th Electronics and Int.Symp.on Coll蕊d and Surface Laser ScienceConference(Coく3ponsored Applied Science Electromagnetics bythe APS 第56回年次大会(中央大学多摩校舎) Division an(1Mechanics of Laser in ofProfessor 高一E−mail:ono@eddie,kuae「o.kyoto−u。acjP 日本物理学会Te103−3434−2671 日本AEM学会 K:,Miya(ISEM−Tokyo)(日本都市センター会館,東京都) TelO3−5814−5330E−mal1:isem2001@lsaem.gr.jphttp://wwwsoc.nacsis.acjp/jsaem/html/isem/(第76巻第6号参照) E−mai1:sg2e@andrew.cmu.edu Symp.(PA,USA) E−mail:hussey@SMTPGWLPLK.AEMIL 3rd Int.Symp.on App1ication Plasma 大阪大学接合研 Science(ISAPS『Ol)(Fairbanks,Alaska,USA) 小林 明E−maii:kobayasi@jwri.osaka.acjp 7.17−7.22 第25回電離気体現象国際会議(ICPIGXXV)(名古屋国際会議場,名古屋市) 名古屋大学大学院工学研究科 9.10−9.14 第2回慣性核融合科学とその応用に関する国際会議(京都国際会館,京都市) 阪大レーザー研 9.11−9.14 第62回応用物理学会秋季講演会(愛知工業大学,豊田市) 応用物理学会Te103−3238−1041 9.17−9.20 日本物理学会 9.22−9.25 日本物理学会 秋の分科会(物性関係)(徳島文理大学徳島校) IEEE19th 10.8−11.2 Autumn 日本物理学会 Symp.on 43rd APS 20025.27−5.30 29th Int.Con五〇n ● Division Casino,Atlantic Plasma City,New Physics O6−6879−7233 O3−3434−2671 Jersey,USA) Physics(Trieste,Italy) AnnualMeeting(Long http://www.icφ。trieste.it/www_users/calendar/ca12001.html 日本物理学会Tel (核物理)(マウイ島,ハワイ) ofPlasma Plasma on 田中和夫Tel O52−789−3164E−mail:gotou@nuee。nagoya−u.acjphttp://www.icpigOl.nuqe.nagoya−u.acjp/ 日本物理学会Te103−3434−2671 Engineering(Resorts College 秋の分科会 10.29−11.2 Fusion 後藤俊夫Te1052レ789−331広Fax 日本物理学会Tel 秋の分科会(素粒子・宇宙線関係)(沖縄国際大学) 10.1−10.4 10.16−10.20 〜http://www.1abl1.kuee.kyoto−u.acjp/spp48/ http://www.osa,org/mtg_conf 6.17−6.22 7.2−7.6 斧 応用物理学会Te103−3238−1041 Science)(Baltimore,MD,USA) Honor 京都大学大学院工学研究科 Beach,Califomia O3−3434−2671 http://www.apsorg/ USA) E−mai1:rfed@ee.ualberta,ca Sclence(Alberta,Canada) プラズマ・核融合関連の国内・外の学術的会合の情報をご存知の方は事務局までお知らせください。その際に、 circularのコピーを添えていただけると幸いです。重複等は整理させていただきます。また、締切は特に設けてお りませんので、随時お送りください。 ● 最新版の「Plasma&Fusion Calendar」を学会ホームページ(http://jspL わせてごらんください。 966 nifs.ac.jp/)に掲載しています。あ 鞘本会記事 圏会議報告 第3回核融合エネルギー連合講演会 全面的に協力する形で進められた.組織委員会委員長に 田中 知(東大)日本原子力学会核融合工学部会長,副委員長に 井上信幸(京大)プラズマ・核融合学会長があたり,組織委員会 は他23名の委員で構成され,運営に関する決議を行った.開催実 行の総括および総務は実行委員会で行なわれ,香山 晃(京大) 「21世紀が求めるエネルギー」 開催日:2000年6月12日(月),13日(火) 場所:中部大学(愛知県春日井市松本町1200) 第3回核融合エネルギー連合講演会実行委員会 日本原子力学会核融合工学部副会長が実行委員長にあたり, 伊藤智之(九大)プラズマ・核融合学会副会長が副委員長,木村 晃彦(京大)幹事,山口憲司(東大)幹事,廣岡慶彦(核融合研) 1.はじめに り,次のステップに進むべき科学的,技術的基盤が整って来てお 幹事,他6名の委員で構成された.また,実行委員会のもとに, プログラム委員会(委員長:飯尾俊二(東工大),副委員長: 若谷誠宏(京大),幹事:鎌田 裕(原研)他委員30名),財務委 ります.その中でエネルギー研究開発としての核融合炉への取 員会(委員長:川添裕一(三菱電機),他委員6名)現地実行委 り組みがますます重要になっています. 員会(委員長:本島 1.1 運営方針 核融合研究開発はここ数年,世界的に大きく進展しつつあ 日本原子力学会とプラズマ・核融合学会の主催により,エネル ギー研究開発としての核融合について,今後の研究開発の方向 に関する検討と,研究成果の討議を目的として,その第1回が 1995(平成7)年12月に,第2回が1998(平成10)年6月に開催 されました。西暦2000年という記念すべき年に開催されます,第 3回核融合エネルギー連合講演会では,「21世紀が求めるエネル ギー」を副題に掲げました.21世紀のエネルギー源として多様な 選択肢が考えられるなか,核融合がエネルギー源の一つとなる 状況を客観的に分析しつつ,そのために核融合炉が具備すべき 要件を検討し,それを踏まえて,現状の理解とともに,今後の研 究開発項目を明らかにすることを目的としました.また,国際熱 核融合実験炉(ITER)を,エネルギー開発との関係で議論しよ うとしたのも特徴であります.もちろん,核融合研究には開発と いう側面だけでなく,科学および技術の未知の分野を切り拓い ていく学術的な側面も極めて重要であります.さらに,産・官・ 学の連携と,21世紀を担う若手研究者の育成の重要性は周知の ことであります.また,今回の連合講演会においては,ここで検 討議論された成果を核融合コミュニティ以外にも広く発信する 学会,応用物理学会,高温学会,低温工学協会,電気学会,日本 機械学会,日本金属学会,日本真空協会,日本鉄鋼協会,日本物 理学会,日本放射線影響学会,腐食防食協会,溶接学会,レーザー 学会)より共催,ならびに12団体(ICFフォーラム,核融合科学 研究会,電気事業連合会,日本原子力産業会議,日本建設業団体 連合会,日本真空工業会,日本鉄鋼連盟,日本電機工業会,日本 電線工業会,Fusion Forum懇談会,未来エネルギー研究協会, 中部大学)より後援としての参加を得て,核融合研究の総合的な 学術講演会として開催する「連合講演会」の名称にふさわしいも のとなった.また,前回同様,本連合講演会の開催を広く周知す るために,主催・共催学協会の学会誌への案内に加え,ポスター 公告の配布,プレスヘの講演案内による一般参加の呼びかけを 実施した. 会場の中部大学は,名古屋の郊外,愛知県春日井市の住宅街に 位置し,約7ρ00人の学生が通う広々とした美しいキャンパスを 擁し,連合講演会を行うには絶好のコンディションであった.主 会場のメモリアルホールには最新の設備が装備され,十分なス ペースが確保されたポスター会場,学生の行き来する中心部に 位置するガラス張りの明るい展示会場など,若干分散していた ことを除けば文句のつけようがない恵まれた環境であった.現 地の対応は,本島 修現地実行委員長の下,中部大学の岡島茂樹 教授をはじめとする現地スタッフを中心に,核融合科学研究所 と名古屋大学のメンバーの協力で,綿密な準備と心配りにより 極めてスムーズにとりおこなわれた. 会場集計では総参加者数416人,内学生99人であった.約100名 の学生が参加したことは,大変有意義であったと思われる.学生 以外にも若手の参加者が多かったというのが受付,会場での印 ことに留意いたしました. このような観点にもとづき,組織委員会,プログラム委員会を 中心として,運営方針,プログラム構成が検討されました.すな わち,高い見知よりの招待講演,ITERの現状と展望についての 客観的な認識,シンポジウム方式による「21世紀のエネルギー選 択」,「炉工学開発の現状と展望」,「学術研究としての新しい展 開」についての深い認識,パネル討論「21世紀の核融合エネル ギーの展望」による副題の特化,特別講演による,炉心プラズマ 研究,レーザー核融合研究の進展理解,およびポスターによる一 般講演です.また,若手による優秀なポスター発表については研 究者育成の観点より優秀賞を与えるとともに,特に外向きを意 識した報告書を学会への報告書とは別に作成することにいたし ました, (田中 修(核融合研),幹事:岡島茂樹(中部大), 室賀健夫(核融合研)他委員19名)が組織された. 共催と後援については,高温学会,日本鉄鋼協会および腐食防 食協会の3学協会を新たに加えた14学協会(エネルギー・資源 このような認識のもと,「核融合エネルギー連合講演会」は, 象であった. (木村晃彦,室賀健夫) 1.3プログラム編成 プログラム編成にあたったプログラム委員会の基本的な考え 知) 1.2実施概要 方を以下に記す. 核融合エネルギー連合講演会の開催主担当学会としては,日 本原子力学会およびプラズマ・核融合学会の両学会が交互にそ の任務にあたることが承諾されていることから,第3回の開催 は,日本原子力学会が主担当ととなり,プラズマ・核融合学会が 本連合講演会は,これまでの核融合研究開発の総括と21世紀 に向けた展望を議論するものであるが,各学会の年会とは趣き を変え,全体として,わが国が先導する科学のすばらしさを強調 967 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 しつつも,核融合開発が持つ様々な課題や,それに対して向けら れる批判を正しく認識し,今後の研究開発の在り方を議論する ことを目的とした.対象は,核融合研究者に限られたものではな く,原子力やエネルギー関係,あるいは,より広いコミュニティ であり,核融合が「21世紀が求めるエネルギー」として現実的な 視野に入ることを社会にアピールする場とした.第1日目は,21 世紀における核融合研究開発の位置付けを,第2日目は,現在の 達成度と課題(これまでの総括)を明らかにすることを狙った構 成とした.この2日間を通じて,核融合研究開発の課題を真摯に 議論して研究者の問題意識の共有を図るとともに,若手研究者 にはその士気を鼓舞し,学生にはあこがれを感じてもらい,ま た,一般の方々には信頼性を抱いていただくようにしたいと考 2000年9月 融合開発研究の位置づけに触れ,核融合が加速器および原子炉 の技術革新と並ぶ,未来を拓く先端的開発研究であることを述 べ,ITER国際共同研究における我国の先導的役割の重要性を 指摘するとともに,一方で,国政を司る立場として,巨大プロジ ェクトである核融合研究に対する国民・社会の理解を得ること の大切さを強調した. 文部省の清木孝悦学術国際局研究機関課長は,研究開発段階 における核融合においては多様な学術開発が必要であり,科技 庁と文部省の統合に向け,互いの連携協力と十分な協議が今後 ますます重要になることを述べ,そのような状況下において本 連合講演会が開催されることの意義の深さを指摘した。 中部地区産業界からの代表として小原敏人中部経済連合会副 会長は,原子力発電から核融合に至る原子力エネルギー政策が 国民の合意の下に進められるべきであると説き,世界をリード すると言われている我国の核融合開発研究において真の意味で の国際的リーダーシップの発揮と核融合炉の早期実現に対する えた. 以上の基本的考えの下に,第1日目は,招待講演「また狼と言 わないこと」で,核融合研究開発が解決すべき課題を提示し,続 く特別講演「ITERの現状と展望」で,核融合界が考える次の大 きなステップを紹介した.これら冒頭の2講演により,聴衆の間 題意識を喚起するとともに,現在の研究開発段階を確認した.そ の後,シンポジウム「21世紀のエネルギー選択」において,エネ ルギー生産に関する社会的要請の一般論と,他のエネルギー源 強い期待を述べた. 開催地となった中部大学からは,前核融合科学研究所長であ る飯吉厚夫学長が挨拶し,エネルギーの長期安定供給は21世紀 におけるわが国の基盤となるものであり,核融合科学技術の応 用が期待されているものの,社会的情勢は厳しく,核融合技術の 安全性,経済性,社会的受容性をさらに拡大するための努力が今 後ますます必要であると強調した.また,若い世代に与え続ける 夢や希望,それらの実現に向けた真摯かつ積極的な姿勢が重要 であると述べた. (木村晃彦) (太陽光,原子力,化石エネルギー)を扱った.これを受けて, パネル討論「21世紀の核融合エネルギーの展望」で核融合開発の 進む道を議論した.現在,核融合界が考えている研究開発のマス タープランを示し,その技術的実現性を示すとともに,課題を提 示した.また,核融合炉の安全性について,運転,トリチウム, 放射化物(含廃炉)等を吟味,核融合炉の安全性評価指針を論じ た。さらに経済性,資源,環境等,電源としての核融合炉の特徴 を議論した。加えて,核融合研究コミュニティの一歩外から意見 を伺った.一つは,電力業界からの視点に立ち,核融合研究開発 体制に望まれる姿を議論していただいた.いま一つは,視点を国 2.招待講演「また狼といわないこと」 参議院議員 有馬朗人 核融合の実現が遠くないといわれて久しく,多くの予算を使 ってきたにもかかわらず実現の時期は何度も先伸ばしされてき ている.「また狼が来たとは言わないこと」が重要であると話の 口火を切られた.まず,「巨大科学・技術に関する信頼を回復し ようではないか」とし,ロケット,JCO,地震予知など失敗例や 際社会に置き,核融合開発の国際情勢や経過の分析に基づい て,ITERの推進体制に望まれる姿を議論していただいた.わが 国が主導的立場を担う研究開発分野として,日本の役割をどう SPRING8やスーパーカミオカンデのニュートリノの計測等の 考えるか,参加者の意識を喚起するように努めた.さらに,パネ ル討論会は会場を交えた議論に時問を割くように心がけた. 成功例も示された.巨額の予算を使ってきた巨大科学には適切 な自己点検・評価や外部評価も必要であり,努力は認められる 第2日目は,トカマク系,ヘリカル系,およびレーザー核融合 研究の進展を扱う3件の特別講演を行った.続くシンポジウム が依然として評価は甘い,!975年以降で原研は6,000億円,文部 省関係で2,450億円近くを使った,「これだけ使っているのであ るから発電くらいはしてほしい」と続けられた. 「炉工学開発の現状と展望」では,総合工学としての核融合炉工 学の進め方についての議論に続き,特に材料,トリチウム,超伝 導コイルの開発に焦点を当てた.これらにより,炉心プラズマ研 エネルギーについても将来予測の不確実性や新規エネルギー 源(再生可能エネルギー)に対する安易な期待感等についての実 究および炉工学研究技術開発のこれまでの総括を行うと同時 例や原子力や核融合への期待が薄れた原因を示し,科学技術の に,残された課題を明らかにした.さらに,巨大プロジェクトと 学術研究とのバランスが今後の研究の在り方についての重要な 視点であることから,シンポジウム「学術研究としての新しい展 開」を設定した.今回は,高強度レーザーによる宇宙物理,磁気 リコネクション研究,プロトン導電性固体開発,照射損傷素過程 面で日本がもっと新しいものを獲得する必要があり,「大学よ, 研究所よ,もっと重要な特許(国際)を出しなさい」と激励され た. 日本が世界の核融合開発において先頭を切っていることは喜 ばしいが,世界の状況は複雑である.「ITERのような大規模国 際協力を日本が主導できるだろうか?」との問いに答える必要 の分子動力学研究を取り上げた. ポスターセッションに関しては,全体を10の専門分野に分け た.同じ専門分野の発表を2日のポスターセッションに分散 がある.「是非,若者が惹きつけられるものにして欲しい」し, し,専門家同士が十分な議論ができるように配慮した. 確実に進めることが重要である. (鎌田 裕) 1.4来賓挨拶 産・官・学より,4名の来賓者の方々から次のような励まし 来2001年には文部科学省へと合併が行われるが両者の文化の 違いをうまく活かしよい結果を生み出して欲しい.ITERの推進 においては若手の養成も重要課題であり,国分寺型(ひとつの大 きなものと各地にそれなりの規模のものを作る)での展開が望 まれる.核融合開発は成功すれば人類にとってすばらしいこと と期待をこめたご挨拶をいただいた. 科学技術庁の中沢佐市官房審議官は,原子力長計に於ける核 968 本会記事 であり,「若者に夢を与えていただきたい」と結ばれた. (香山 るものの実現は今後の課題である.特に,アルファ粒子加熱とい う内部熱発生源を持つ炉心プラズマにおいて,自律的に生成さ れる圧力分布と電流分布を同時に満足するように制御すること が重要になるであろう. 晃) 3.特別講演 (1)「ITERの現状と展望」 日本原子力研究所 岸本 最後に,上記に示された四大要素を実現できる可能性を示す 候補として,高ベータかつコンパクトな炉概念の実証をめざす 球状トカマク研究の波が世界に広がりつつあることが指摘され 浩 ITER(国際熱核融合実験炉)計画は1985年冷戦下で始まり, 日・米・EU・露の4極で進められてきた.1992年から始まった EDA(工学設計活動)における最大の課題は誘導電流のみによ るパルス運転を基本とするか非誘導電流駆動を取り入れた定常 運転をめざすかであった.当初,日本の提案した後者の方式は取 り上げられず,結果として装置の大型化とコストの上昇をもた らした.EDAの最終局面(1997年)で我が国は後者の概念の導 入を基本とするコンパクトITERへの転換を提案しコストが従 た. 核融合科学研究所 修 させたものである. に生かされようとしている. ヘリカル装置は無電流であるため,電流ディスラプションが ない点と定常運転が原理的に可能である点が最大の特長であ る.LHDはこれらの特長を生かすべく,連続巻きの超伝導ヘリ カルコイルにより,第一段階では3T,第二段階では4Tの精度 の高い定常閉じ込め磁場を発生し,71>10keV,nτT>1020keVs /m3,β>5%の実現とプラズマの長時間定常維持をめざすもの ITERは21世紀におけるエネルギー課題解決の重要なステッ プであり,我が国が平和的努力でいかにして国際的なパート ナーシップや先端科学におけるリーダーシップを担えるかとい う重要な試金石でもある.ITER実現のためには国際共同事業と しての合理性の確保や安全規制の確立を始め多くの課題が山積 しているが,国内・国際間協議をとおして問題解決を図る努力 である. LHDは1990(平成2)年より1997(平成9)年まで8年間を 晃) (2)「トカマク炉心プラズマ研究の進展」 日本原子力研究所 本島 ベーテに始まる核融合の歴史的な展開が概説された後,ヘリ カル磁場による閉じ込め方式の概念が示され,次いで現在はヘ リカル方式を代表するものの一つであり,我が国がオリジナリ ティを持つヘリオトロン方式に関して,ヘリオトロンAに始ま り現在のJに至るヘリオトロン研究の進展が示された.核融合科 学研究所のLHD(Large HelicalDevice)装置はこの研究を発展 来のITERの約半分になるコンパクトITER(ITER−FEAT)の 実現をめざし3年間のEDA延長が行われた.EDAでは工学お よび物理R&Dの著しい進展が達成され,これらはITER−FEAT が進められ,一歩一歩着実な進展が図られている.(香山 (平野洋一) (3)「ヘリカル炉心プラズマ研究の進展」 かけて装置を建設し,1998(平成10)年4月より実験を開始し 石田真一 た.これまで,3サイクルの実験キャンペーンを行い,29T トカマクの研究を,経済・環境・研究開発段階等の諸条件に 基づく「コンセプトの改良・創出」,それを実現するための「要 の磁場発生に成功するとともに当初の予想値を大きく上回る実 験成果を得ている.成果をまとめると, 素の研究・開発」,その成果を受けた「要素の統合・調和」,とい 1.高電子温度運転で,電子温度=4.4keV,電子密度=53 ×1018m−3,τE−60msec 2.高イオン温度運転で,イオン温度二3.5keV,電子密度= 1.0×1019m『3,τEニ90msec うサイクルを経て,最終的な核融合炉実現に至るものととらえ ると,循環電力の低い制御された核燃焼状態の定常的維持とい う,定常トカマク炉のコンセプトを現実化するためには,ブラズ マ閉じ込め,プラズマの安定性,非誘導電流駆動,熱・粒子の制 御,という炉心プラズマの四大要素の性能向上を同時達成する 3.高閉じ込め運転で,τE=300msec,電子温度=1.l keV, 電子密度二6.5×1019m−3 ことが必要である. プラズマ閉じ込めに関しては,DT燃焼実験によるアルファ粒 子加熱の観測と,物理モデル(ジャイロボーム型)に一致する Hモード閉じ込め経験則の確立により,ITERの目標達成は確実 であると予測されるに至った.さらに,最近見出された様々な手 法によるプラズマ内部の輸送障壁(ITB)の形成は,閉じ込め性 能の一層の向上へつながる可能性を示している.一方,アルファ 粒子の存在によるトロイダルアルヴェン固有モードや,高ベー タ化による抵抗性壁モード等の新たな不安定性の発生が見いだ されているが,これらのプラズマ閉じ込めへの影響の解明は今 4. 最大蓄積プラズマエネルギー=0,88MJ 5. 最高平均ベータ値=2.4%(磁場二1.3T) 6. 80secの連続運転 の実現である.さらに,閉じ込め時問の比例則としては従来のヘ リカル経験則ISS95を超え,トカマクの最近のHモード経験則に 匹敵する値を実現している.これらの結果はLHDにおいて良好 な磁気面が実現されていることを示している. LHDでは装置本体系,電源系,加熱系,計測系の4部門がバ ランスよく進展したことが,現在の好結果につながっていると 考えられる.次の第4サイクルでは,イオン温度=7000万度, 後の課題であろう. 非誘導電流駆動に関しては,高周波電流駆動による2時問の 長時間運転の達成や,プラズマの圧力勾配とトーラス効果を駆 動源とするブートストラップ電流による,全電流の80%の駆動 実現など,循環電力の小さな定常化への展望が開けつつある. 内部輸送障壁の形成,安定性の向上による高ベータ化,効率的 なブートストラップ電流の形成,高性能ダイバータの形成等,上 記の四大要素のすべてに対して,プラズマの形状,圧力分布,並 びに電流分布の最適化が重要である.個々のあるいは複数の要 素に対する最適化は進展しつつあるが,すべてを同時に満足す プラズマエネルギー=1.3MJ,β=4%の実現をめざす. (平野洋一) (4)「レーザー核融合研究の進展」 大阪大学曉地宏 最初に慣性核融合では,爆縮による高密度圧縮とホットス パーク形成による点火がその心臓部であること,固体密度の600 倍の高密度圧縮が我が国で実証されたことにより,その後の研 究は点火の実現に向かっていることが示された.点火の実現に 969 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 件,資源豊富,環境適合性,コスト,十分な量の安定供給,安全 は従来から行われている中心点火法と,新しい高速点火法が提 案されている。点火を妨げるものは,ターゲットの不均一な爆縮 安心等を論じ,他のエネルギー源に比し,核融合は優れたバラ ンスを有しているとの報告があり,また水素製造等の観点も論 であるが,その原因であるレイリーテイラー不安定性は非局所 熱輸送により抑制が可能であり,また,もう一つの原因である じた. 宮本氏は産業界の立場から,国家プロジェクトとしてのエネ ルギー源開発の必要性を強調し核融合はそれに相当するが,戦 略的/計画的ロードマップの立案とその遂行および成果の客観 的かつ厳正な評価,産業への派生技術応用等を論じ,新技術特許 取得まで含めて幅広い推進の必要性を訴えた. 遠藤氏はエネルギーをめぐる国際情勢の変化と今後国際プロ ジェクトを推進する場合の条件や推進の方策等についての意見 を述べ,特にITER計画関連では国際プロジェクトとしての条 件を満たしているが,リーダーシップを発揮する国の必要性や サイト・資金分担・組織に加え,日本固有の問題解決などにつ いてかなり重要な示唆を含む講演をした. 討論としては,実現性,経済性/資源,環境適合性,推進方策 レーザーあるいはターゲットの不均一性による初期擾乱はX 線予備過熱で対処可能である. 中心点火法は非常に高いエネルギーのレーザーを用いて,い わば力任せに激しい爆縮を起こして点火を実現しようとするも ので,米国の国立点火施設(MF)がその代表である.MFでは 2010年ごろの点火実現をめざしている.またフランスも同様な 計画を進めている. 一方,高速点火は高密度圧縮したターゲットの一部(半径で1 /10程度)を,別の超高強度パワーレーザーを用いて10keV 以上に加熱し点火を実現しようとするもので,効率的なレー ザーエネルギーの利用により高い核融合利得の達成が期待でき る手法である.大阪大学レーザー核融合研究センターではこの 高速点火の原理実証をめざした研究を進めており,そのため 皿PER(High Intensity Plasma Experimental 2000年9月 等について行われ, (1)実現性については現在ブレークイーブン(臨界)条件やDT Research,0.1 ペタワット出力レーザー)の建設を行っている。 実験で15MW出力を実現し,ITER(500MW,Q篇10,数100 これまでの実験から,超高強度レーザーの高密度プラズマ中 への異常進入モードの発見,相対論的電子のレーザー進行方向 へのコリメート,固体ターゲットの数百eVへの加熱等の成果を 得ている.これらは高速点火にとって有望な結果であり,今後は 秒燃焼)計画,advanced conceptsとしてヘリカル系,慣性核 融合等が進展しており,核燃焼実験の後21世紀半ばには Demo炉を見込んでいる.実用炉には炉材料開発が必須でそ のための材料試験用中性子源が必要である. (2)経済性,資源;資源については燃料,炉構成材料ともに十分あ HIPERレーザーによる高利得ターゲットの安定化の探求と ると見込まれる.発電炉コストについては現予測では軽水炉 に比し2倍以内であるが更なる努力が必要である. (3)環境適合性;温暖化ガス排出少なく,運転時の安全性,廃棄物 レーザーと電子との間の超相対論的相互作用の解明を進めて, (平野洋一) 高速点火法の原理実証を行う予定である. は低レベルであり充分環境に適したエネルギー源と考えられ 4.パネル討論「21世紀の核融合エネルギーの展望」 核融合について言われていることとして,(i)巨大規模,(ii〉高 る. 度技術(超伝導,耐中性子材料等や高温プラズマの制御)の必要 (4)その他;世界の叡智を集約し研究開発の促進を図りつつも, 性,(琶i)長期性(すでに半世紀近く(実質は1/4世紀))等がある. エネルギー自立のための研究開発であり国内基盤を充分に確 保しながらすすめることが肝要である.また研究は長期に亘 るので人材養成,派生技術の社会への還元,高温プラズマの研 究から他学術分野への知識情報の発信等は極めて重要であり 配慮していかなければならない. 核融合研究は,エネルギー開発としては本格的な核燃焼プラ ズマの実現,同時に次段階の原型炉へ向けた材料等の開発を進 める段階に至った.勿論並行して先進的な炉概念の開発を進め ることも重要である.当パネル討論会としては,核融合は21世紀 のエネルギー源として充分成り立ち得る条件を満たしていると のまとめになった.ただし討論会に出された種々の事項を充分 に考慮し推進してこそ実現するものである. (藤原正巳) これらに明快な回答をし,核融合をエネルギー資源として現実 的な視野に入れる輪を拡げることが大事である. したがって,パネル討論会の目的と討論内容は,ア)核融合の 特長;資源,環境適合性,安全性,実現性,経済性,イ)現状; 炉心プラズマおよび核融合炉の研究,ウ)今後の課題,解決策と 展望;次ステップ,中長期的計画(実現のタイムスパンの議 論),数100MW核燃焼長時間プラズマの実現と炉工学や,より 優れた先進方式の模索等.エ)推進方策;体制,資源配分,国際 協力,人材養成スピンオフ,学術研究としての寄与等とした.対 応して,5人のパネラー(井上信幸,関 泰,岡野邦彦,宮本 一,遠藤哲也の各先生)に各視点から報告をしていただいた. 井上氏は,環境,資源量,安全性等の観点からエネルギー源と 5.シンポジウム しての核融合を述べ,また我が国の段階的核融合開発計画とそ れに沿った現状が報告され,時間が少しかかったが種々の研究 を多面的に進め多くの成果が得られたこと,今後も幅広い研究 開発が重要であるとの報告がなされた.また次段階,特に核燃焼 実験のITER計画の目的や研究領域等が論じられた. 関氏は核融合炉システムの安全性について,本質的に非暴走 (粒子バランスと熱バランスが重要)/高レベル廃棄物がな く,放射化構造物も低崩壊熱密度であり,また低レベル廃棄物と して浅地処分可能/移動性放射物質としてのトリチウム閉じ込 めの重要性,ITERの安全性および動力炉の安全性等が論じられ 51 シンポジウム1「21世紀のエネルギー選択」 新しい二千年紀を迎え,エネルギーと環境の間題解決は焦眉 の懸案となっている.現在先進国の出生率が大きく低下してい る反面,依然として世界人口は毎年1億人近く増えており,全世 界的な人間活動の活性化は,今以上に環境に優しく,かつ持続性 のあるエネルギーを要求している.今回,より広い観点から「21 世紀のエネルギー選択」について,各分野の第一人者の先生方か らお話を聞く機会が得られた. まず,筑波大学の内山洋司先生からは,「中長期観点からのエ ネルギー問題」と題して,エネルギーセキュリティの観点から現 た. 状と近い将来の展望が述べられた.現在世界の商業エネルギー 岡野氏は現代的視点でエネルギー源の満たすべき望ましい条 970 本会記事 の9割を化石燃料が賄っており,将来も化石燃料に依存しなが ら人類が発展していくであろうが,良質の化石燃料は21世紀半 ばまでに供給不足になる恐れがあり,未確認埋蔵量まで含めた としても化石燃料は2250年以降のエネルギー需要を満たすこと ができなくなると予想される.さらに,二酸化炭素排出量はピー ク時点で現在の3倍となる結果,大気中の濃度は現在の2倍に なり,地球温暖化は避けられない.経済発展・人口増加,エネル ギー資源枯渇,環境破壊のトリレンマを解決するには,脱化石燃 料と「開発と成長」から「持続と調和」への変化が求められてお り,長期的観点からは,再生可能エネルギーと原子力が重要な選 択肢として位置づけられ,短期的にはエネルギー利用の高効率 化がポイントである,と締めくくられた. 続いて,再生可能エネルギーの代表的エネルギーとしての「太 陽光発電の現状とその将来展望」が立命館大学・濱川圭弘先生 より以下のような内容で述べられた.近年,科学技術の進展とも 相まってエネルギー資源の枯渇と温暖化に象徴される環境問題 に関連して,クリーンで再生可能,かつ膨大なエネルギー源とし て太陽光エネルギーが大きく注目されるようになってきた,当 産業界への影響調査報告について紹介があり,様々な条件はあ るが,石炭は価格の高騰化で市場からフェーズアウトし,代わっ て天然ガスヘの急速な燃料転換とともに,風力・バイオマスな どの普及が市場で自立的に始まり,さらに,原子力発電も寿命延 伸による現状維持へと変化し,また受動安全型新型原子炉の急 速な普及が予測される.今少し長い,本題の21世紀の世界のエネ ルギー展望では,爆発的な人口増加と途上国の経済発展に伴う エネルギー重要の拡大で,世紀末の炭酸ガス排出量は1990年に 比べ,3.3〜4.6倍に増加し,石油・天然ガスなどの在来型燃料の 総供給量は21世紀半ばごろにピークアウトし始めるのでこれら の解決策としては,再生可能エネルギーと原子力の補完的な供、 給枠維みにより維持していくことが不可避化するとした. あと半年もしないうちに始まる21世紀において,そこでのエ ネルギー・環境間題の厳しさは現在の延長上で容易に理解でき るものの,その解決策としては決定的なものが見通せないだけ に誠に不安であるのが正直なところである.現在はまだエネル ギーオプションにも入っていないが,知能集約型である核融合 エネルギー研究のテンポにさらに拍車をかけることこそが,現 在の不安をぬぐい去る最も有効な解決法ではないだろうか?と 初1Wあたり2万円もしていた太陽電池は,現在では17%にも 達する効率の向上やアモルファス化による使用シリコンの大幅 感じた. な減量(1/500)により,l 5.2 シンポジウム2「炉工学開発の現状と展望」 ここでは,4件の講演と質疑が行われた. 日野友明氏(北大)は,核融合炉の早期実現のため,炉工学研 究をいかに体系的に再構築するかとの課題について,日本学術 会議核融合専門委員会炉工学小委員会での議論とこれに基づい た対外報告の内容を中心として講演した.核融合炉の工学課題 を信頼性・安全性・経済性を達成するための連成問題と位置づ け,炉全体の挙動予測性を高めるための工学の体系化が必要で あることが強調された.これを核融合総合工学として定義し,特 にその中で材料システムに関する研究開発の重要性が指摘され た.このために,強力中性子源建設とその継織整備,全日本的研 究・情報ネットワーク構築,大学における体系的基礎研究の充 実と大学・核融合科学研究所・日本原子力研究所の連携強化が Wあたり400〜500円にまで低下し, 目標の200円まではあと一息の所にまで到達した.さらに,国の インセンティブによる民間への太陽電池システム導入が工業化 を急速に促進し,1998年には設備容量が13.3万kW(家庭用5.7 万kW)にも達し,世界一だった米国を抜いた.引き続き国によ る強力なインセンティブの継続がクリーンエネルギー産業育成 の観点からも是非とも必要であることが強調された. 21世紀の核融合エネルギーと同じ原子力エネルギーの仲間で ある原子力発電について,核燃料サイクル開発機構・相澤清人 氏から「21世紀の原子力発電の展望」と題して講演があった.現 在,世界で400基以上(日本では53基)が稼働しており,地球環 境保全,エネルギーセキュリティの確保,経済成長の観点から不 可欠なエネルギー源であり,COP3における地球温暖化防止の 国際公約を我が国が遵守するためにはさらに100kW級原子炉 を20基程度新設する必要がある.そのためには経済性の向上が 必須であるが,他のエネルギー源との比較では少なくとも遜色 (吉川 潔) 具体的提言として述べられた. 核融合炉材料開発について,松井秀樹氏(東北大)から講演さ れた.低放射化フェライト鋼をはじめとする個々の材料開発の 成果に加えて,材料システムとしての課題解決が,核融合研究開 発にとって重要であることが強調された.早期の原型炉の建設 には,一般の高温用鋼よりも優れた高温特性を示す低放射化フ ェライト鋼が,製造技術等の材料成熟度の観点から,ほぼ唯一の 解であることが示された.しかし,核融合炉の経済性を大きく改 善するには,高い熱効率を達成できる高温強度を備えた材料の 開発が必要である.現在成熟した材料とは言えないが,酸化物分 散型フェライト鋼,バナジウム合金,SiC複合材料の研究開発の 方向性が述べられた.特にSic複合材料は核融合分野以外での 開発が著しく進展しつつある.強力中性子源はこのような材料 開発を含むブランケットシステム研究にとって重要な試験装置 であり,ITERと合わせてその実現をはかることが重要であるこ はなく,更なる経済的競合性の強化が図られているが,21世紀全 般に渡る長期的観点からは,プルサーマルを含む軽水型ではウ ラン資源が限られるため困難であり,高速増殖炉(FBR)の導入 が不可欠である.また,高レベル放射性廃棄物の処理・処分にお いても,さまざまな先進的技術の実用化研究がなされている.21 世紀においては,軽水炉とそれに続くFBRおよび関連する核燃 料サイクルの活用により,循環型社会に相応しい環境保全要求 に適合し,資源的な制約からも開放された優れたエネルギーシ ステムが確立され,原子力発電が21世紀における社会の負託に 積極的に応えていくことが可能になるとまとめられた. 最後の講演は,「21世紀の化石燃料エネルギーの展望」と題し て,(財)政策科学技術研究所・伊藤慶四郎氏による講演である.氏 は,1999年9月日本学術会議が主宰する「エネルギー戦略検討小 委員会」で,今道友信氏が「エネルギーを哲学から考える」と題 とが強調された。 西川正史氏(九大)からは,トリチウム燃料サイクルの開発に ついて講演された.トリチウム研究の課題をトリチウムインベ ントリーが少なく,効率的で制御性のよい連続操作の燃料サイ クルシステムを作ることと,トリチウムの拡散・透過挙動を把 握して安全対策を図ることであると整理された.このような多 角的な最適化ための研究開発の方法論について,化学工学的な して話された,20〜30年(技術),100年(科学),1,000年(哲学) という時間尺度の大きく異なるテーマ間の対話を推進する必要 がある,ということに敷術し,それに対応したエネルギーの展望 について論じられた。まず,京都議定書に関する2020年に関して は,米国による炭素税などを導入した場合のエネルギー市場と 971 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 への寄与」についてであった.損傷素過程の講演は,弾き出し直 後のピコ秒以下の現象から格子欠陥の蓄積による1秒以上の長 時間の物性の変化までを記述する「統合シミュレーションコー ド開発」を指向したもので,その実現に向けた努力に敬意を表し 観点からの見解が示された.また核融合炉は,トリチウムシステ ム,熱エネルギーシステム,材料システムと核燃焼プラズマの相 互バランスの上に成り立つものであることが強調された. 辻 博史氏(原研)は,超伝導コイルの開発について,ITER 計画において実施されてきた研究開発の成果を中心に講演し た.中心ソレノイドモデルコイルとその試験設備が完成までの たい. 以上のように,本シンポジウムの4つの講演はいずれもユ ニークな話題がユニークな講演者により紹介されたもので,有 意義であったと評価される. (三間囲興) 経緯と技術課題については,超伝導素線の開発,大電流導体の開 発,巻線技術,熱処理技術,接合技術の確立等について,詳細に 紹介された.またトロイダル磁場コイルについてもふれられ 6.一般講演(ポスター発表) 6.1核融合工学 た.核融合用超伝導ゴイルシステムの実現には,高性能化,大型 化が必要であるため,従来からの経験,実績を踏まえて一層の技 術革新が必要であることが述べられた. 初日はITER関連の炉工学技術に関し!1件の発表があり,内 10件がITER工学R&D関連であった.ITERの真空容器セクタ 全体の総括討論においては,核融合炉工学が単なる技術開発 の進展にとどまらず,システムの統合と社会科学を含む異分野 間の広い相互作用を扱う領域へと進展しつつあることが認識さ れたことを付記する. モデル(日本製)にロシア製のポートを米国で開発した遠隔溶接 機を使用して接続した(A1).また遮蔽ブランケットの製作試 験が行われ,一部のHIP溶接に成功した (A2).遠隔保守技 術では,ブランケット交換用マニピュレータ(A3)およびダイ バータ交換用台車(A9)が開発された.計測装置では,機器要 素の開発(A5),および照射試験(A6),ミラーと真空窓の開 発(A10)が報告された.ダイバータでは高熱負荷プレートの試 (関村直人) 5.3 シンポジウム3「学術研究としての新しい展開」 核融合研究の意義を広く知ってもらい,今後より一層核融合 科学の基盤を拡げるためには,関連する他分野との連携を今ま でに増して密にすることが求められている.核融合業界で創造 された学術用語や概念が,他分野に伝わることで,他分野の研究 に刺激を与えたり,新展開をもたらすことが期待されている.そ のためにも,核融合科学を学術として体系化することが必要で あり,常に学術研究としての新しい展開が意識されなければな らない.この意味で,今回のこのシンポジウムは当を得たもので 作(A7)およびLa203含有タングステン材の試験(A8)が報 告され,イオン源を絶縁ガスに代え真空で絶縁する設計(A11) が示された.また垂直磁場コイル補助にてプラズマを立ち上げ る運転方式の提案(A12)があった. 第2日目は,LHDの超伝導コイルについてヘリカルコイル (A13)とポロイダルコイル(A14)の特性が報告された.JT− 60U用連続ペレット入射装置が開発され低磁場側,高磁場側両 方からの入射に成功した(A15).リチウム冷却ブランケットを 想定し磁場中の流速を2つの温度信号の相互相関により測定し あり,意義深いものであった. 前半の二つの講演は炉心プラズマに関係した話題であり,後 半は炉工学に関係する二つの話題が取り上げられた.炉心プラ ズマ研究の基盤となるのはプラズマ物理学であり,天体や宇宙 空間の研究基盤としてのプラズマ物理の重要性は最近特に高ま っている.一つは,阪大の高部英明氏による天体研究へのレー ザー核融合プラズマ研究の拡がりに関する講演であり,第2の 話題は,東大の小野 靖氏による太陽コロナや地球磁気圏の研 究への高ベータ核融合プラズマ研究の波及についてであった. いずれも,今後の研究の展開に熱い期待が寄せられているもの た(A16).プラズマ対向機器の照射用に定常高粒子束のECR イオン源を開発した(A17).また国際強力中性子源IFMIF計画 について詳しい報告があった(A18〜22).欠陥の渦電流探傷と して励磁コイルと小型の検出コイルを用いて検出する研究(A 23),オーステナイト鋼の熱時効硬化を超音波の音速変化で検出 する研究(A24)が報告された. (西谷健夫,堀池 寛) である. 6.2材料 レーザー核融合プラズマでは,X線放射,電子熱伝導によるエ ネルギー輸送や原子・分子過程を伴う複雑流体力学が研究の対 象となっている.このような流体現象は,稀薄プラズマでは見ら れない特徴であり,レーザープラズマを用いて,はじめて実験的 に検証しうる多くの現象がある.放射冷却のプラズマジェット に及ぼす影響や高温・高圧下のレイリーテイラー不安定はその 典型であり,実験室天文学としても研究がすでに開始されてい 今回は49件の講演発表があり,日米協力核融合材料研究(JU− PITER)関連が23件,プラズマ対向材料関連が12件,構造材料 における水素リテンション,ヘリウム効果および増殖材との相 互作用関連がそれぞれ8,4および4件となった.まず,JUPI− TER関連においては,低放射化フェライト鋼の中性子照射効果 研究の成果および材料開発研究の動向に関する発表が行われ, 照射データベースの構築が着実に進展していることが紹介され た.また,ブランケット設計上,工学的に重要と考えられている 高温クリープや疲労特性の基礎データ取得が進み,それら材料 特性の性能向上のための材料学的指針が提案され,今後のフェ ライト鋼開発研究の展開が大いに期待される.バナジウム合金 に関しては,高純度v−4Cr−4Ti材30kg溶解の製造プロセス技 術をはじめ,不純物元素の効果,比較的低温度照射域における脆 化の問題が議論され,顕著な照射脆化を抑制するための基本的 方針が定められたことの意義は大きい.SiC/SiC複合材料開発の 進捗状況は極めて迅速であり,耐照射性に優れた繊維の開発,繊 維・マトリックス界面強度の向上に関する研究において一際目 立った進展が見られた.今後,さらに開発の進むことが期待され る.プラズマ対向材料関連では,特に水素の拡散・放出の評価法 る分野である. 一方,高ベータプラズマに特有な強制磁気リコネクション は,惑星磁気圏のテイルでの粒子加速とオーロラの発生や太陽 フレアのダイナミクスとコロナの加熱等の基礎となるプラズマ 現象である.リコネクションはミクロな乱流や粒子の運動論と 電磁流体力学で記述されるマクロなプラズマの挙動が結合した ものであり,その統一的な理解が実験や大規模シミュレーショ ンによる研究で進みつつある.今後の研究の展開を注目したい. 炉工学関連の話題は,固体物理や電磁材料に関する研究を基 盤とするもので,名大の岩原弘育氏による「プロトン導電性を持 つ新材料開発と核融合研究との関係」,および京大の森下和功氏 による「中性子等の照射損傷素過程の研究からの計算材料科学 972 本会記事 に関連した研究に新たな展開が見られ,水素リテンションの研 究と共に,今後の応用研究が急速に進むと期待される.今回,全 ICRFについては,高電力加熱実験が炉心プラズマ分野にまわ ったこともあり,今回件数が少なかったが新しいアンテナ方式 や加熱原理・物理に関する発表があった.新しい閉じ込め方式 の装置においても小規模ながら加熱・電流駆動の実験が始まり 体的に見て特に目立った点は,核融合構造材料と増殖材等との ・相互作用,すなわち材料のシステムインテグレーションに関連 した発表件数の増えたことがあげられる。炉工学としての材料 システムの研究は,核融合炉の早期建設に向け,最重要課題の一 つである.今後,材料開発基礎研究と並行させ,着実に研究を展 開していくことが切望される. (木村晃彦) つつある.球状トカマクにおける自発電流の実験やFRCへの ビーム入射による閉じ込めの改善,磁気圧縮時の挙動など興味 深い結果が報告されていた. 6.3炉システム・設計 本セションでは両日とも12件,計24件の発表が行われた. ITERに関しては,高密度で定常な運転に重点をおいたコンパク JT−60Uでは,負磁気シア放電における内部輸送障壁の研究で ITBの形成位置についてイオン温度勾配をキーパラメータとし て調べ,またITBの幅は下限値がイオンのポロイダルジャイロ 半径で規定されることを見出している.負イオンNBによる電流 きい定常運転の可能性の検討が報告された.工学的には,素線電 流を高くし小型化したウェッジ支持方式のトロイダルコイル, 駆動では不安定性が存在しない時にはMSE計測によるものと 分割型でパンケーキ巻きにした中心ソレノイドコイル,第一壁 分離型の遮蔽ブランケット,カセット方式の小型化ダイバー タ,自然循環による崩壊熱除去の可能性,CVD一ダイヤモンド 窓を真空境界(10気圧まで試験)としたECRF加熱システムの 設計,40haまで縮小した配置設計等が報告された.長期エネル ギー展望に関しては,世界エネルギー・環境モデルによる核融 合エネルギーのポテンシャル試算が行われ,核融合は2050−80 年頃から導入され2100年時点で20%程度になり得るとの結果が 示された.炉概念に関する発表としては,電流駆動によりプラズ マ電流を立ち上げる(約1日)ことで中心ソレノイドコイルをな くした定常核融合動力炉の概念,初期にトリチウムを装荷しな シミュレーションによる電流分布が一致することを確かめた上 で,低モード数のテアリングモードの不安定性が生じた場合,中 性子発生率が減少することを観測している.これは,検討した結 果ビームイオン損失が原因であるとしている.トカマク炉を考 えた時に負イオンNBの有効性を考える上でも重要である.JFT −2Mでは,高速電流駆動での電場をHIBPを用いて計測し,2つ の速波のビート波(100kHz)を観測している.同じくJFT−2 Mでのフェライト鋼板を用いたリップル低減化実験も重要であ る.また,TEXTOR−94でのリミタ実験,TRIAM−IMでのプラ ズマ位置制御に関する研究,TST−2球状トカマク報告など興味 くてもDD運転から開始して105日程度で定常なDT運転までの 深い報告が行われた. LHDは本格的に稼動してから約2年が経過し,LHDプラズマ 起動可能性,核融合炉の広範な熱利用の可能性,高温(1.000 度)水蒸気電解による高効率水素製造が可能な核融合発電プラ ント概念の検討,主半径10m級の高ベータ球状トーラスによる DD炉の可能性が報告された.事故事象に関する発表としては, 冷却材進入時(ICE)の圧力上昇抑制システムの試験・解析が行 われその有効性が示された.また,真空境界破断時(LOVA)の ダスト飛散は測部の場合が大きい(約15%)ことが示された.そ の他炉設計技術に関する発表として,上下位置不安定性に対す る導体シェルの安定効果,トロイダル方向一周抵抗の下限値,ト の特性もかなり詳細に調べられてきており,今回は23件という 大変多くの発表があった.LHD閉じ込め則で期待される閉じ込 め時間およびそれ以上の閉じ込め特性が達成されていることは 特筆に値するが,それ以外にも次のような項目が特に注目を集 めた.2%を超えるベータ値が達成され,加熱パワーの増力等に よりさらに高ベータが狙えそうである.ペレット入射により密 度上昇と閉じ込め性能の向上が図れた.NBIおよびICRF加熱 により1分を超える長パルス運転が実現できた.ICRFによる 加熱・閉じ込め特性の有効性が示せ,今後さらなるパワー増力 を進めることとなった.今後,核融合研以外の共同研究者による ロイダルリップル低減のための強磁性体の設計,ペブルダイ 6.4 修,市村真一) トトーラス等の各装置より幅広い実験,解析および装置設計に 関する65件の興味深い発表がなされた.発表者は若手が多く,今 後の核融合研究の発展のためにも好ましいことといえる. トITERの概念設計についての発表(9件)が行われた.物理的 には,各種エネルギー増倍率(10,20,無限大)での運転領域の 検討,長時間運転(〜2,500s)およびブートストラップ電流の大 バータの概念検討等が行われた. (金子 6.5炉心プラズマ トカマク,ヘリカル,逆磁場ピンチ,RFP,ミラー,コンパク (荘司昭朗) LHDでの研究成果発表が増えることを期待したい. 加熱・電流駆動 TS−3およびTS−4コンパクトトーラス実験装置からは,コンパ クトトーラス,コンパクト RFP,スフェロマック,球状トカマ クの相互比較およびこれらの配位を利用した高速磁気リコネク ションによる安定性の改善や高ベータ実現の試み等が報告され た.その他,金沢工大でのヘリオトロンDRでの磁気面計測など の着実な実験,逆磁場ピンチでの新しい閉じ込めモードの発 加熱・電流駆動の分野においても21世紀への潮流が見てとれ た.加熱源の開発においては,まず大電力・長パルスジャイロト ロンの開発が,日本原子力研究所(原研)および核融合科学研究 所(核融合研)において順調に進められている.窓や伝送系など のコンポーネントの開発も精力的に行なわれている様子が伺え た.原研では110GHzで単管あたり1MW出力を2秒間達成し 見,REPUTE−IULQでの低Z元素ペレット入射,ガンマ10にお て加熱源としての実用性を示し,ITER用170GHz管の開発も精 力的に進めている.これら開発に関する発表が8件あり,加熱実 験に関するものは3件あった.他方,NBI関係は負イオン方式一 色であった.世界に先駆けて原研,核融合研で導入された同方式 NBIは運転実績を積みながら次世代加熱装置の主力を担う勢い である.プラズマ実験における成果と相侯って負イオン源の効 率改善や次世代を睨んだ中性化セルの開発など,関係する発表 が10件あった.また,これらの装置を用いた加熱実験の発表が2 けるアルヴェン速波を用いた高密度プラズマの生成,およびCT 入射に関する研究等,興味深い報告があった。 (二宮博正,須藤 6.6 滋,小川雄一) 慣性核融合 両日で15件の発表があり,その内11件が若手発表賞候補とい うセッションであった.そのため慣性核融合研究全体の動向や トピックスというより,若手研究者の考え方を聴いて議論をす るという発表会場の雰囲気であった.その意味で彼らとじっく 件あった. 973 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 主としてプラズマ物理的な観点から閉じ込め特性を検討する ことを目的として,シアによるプラズマの安定化(J1),乱流プ り話ができたことに,他の学会では得られない有意義なものを 感じた.研究のテーマは中心点火方式のレイリーテイラー不安 定性のものと高速点火方式の相対論的プラズマのシミュレーシ ョン的研究が半々というところである.爆縮現象をとらえ,物理 的な解明を試みるという複合的な核融合研究から,要素物理に 分解し着実にとらえていくという研究姿勢の方向がうかがえ る.しかし,逆に複雑系からのエスケープを図ったことで,自然 が決めたプラズマを素直に受け止めるという姿勢が研究する側 になくなりつつあるように感じたのは杞憂であろうか?観測 データを注意深く観察し,物理過程を切り出すという研究の醍 醐味が,要素を整理してしまった分,感じられなかったのは事実 ラズマ内部のフィラメント電流の統計モデルが議論された (J2).また,非中性プラズマ中に形成される強い自己電場によ って形成される高速回転流を利用した閉じ込め方式が検討され ている(」3).良く定義された条件でプラズマを形成し,低周波 不安定性に対する径方向電場とそれによるドリフトシアの効果 が議論された(J14).一方,高密度磁化プラズマ中でのアルヴェ ン波励起のためにヘリシティアンテナが提案され,基礎実験が 開始されている であろう.エネルギードライバーやターゲット,点火方式など, 接触プラズマの電子温度が評価された(J16). レーザーやイオン推進器への応用を想定して,マイクロ波放 電プラズマの非平衡性の検討(J5),やアンテナ・プラズマカッ プリング特性(J6)が議論された.また,同軸アンテナからの表 面波プラズマが三次元解析され(」7),ヘリカル磁場配位からの 遁走電子(J8)やメータ級大面積の電子源(J9)が主として産業 応用の観点から議論された. 磁気ノズルを利用したMPDアークで形成された高速プラズ マの特性が詳細に議論された(J11,J12).ECRプラズマを用い て,電極を排除したプラズマ推進(J15)も検討されている.静 電閉じ込め核融合に関しては3件の発表があり(J17,18,19),主 として電位井戸の形状解析,電位分布改善の工夫,イオン軌道と (堀岡一彦) 中性子発生率の評価が行われている. 基礎的なところに重点を置いた方がいいのではないかという印 象を受けた.高度に専門的な知識やスキルは後でいくらでも拾 得できるのだから,むしろ,研究を進める上での基礎的体力(論 理的構成力等)を無用な煩雑さを伴わない基礎的な課題で身に つける方が望ましいと思うからである.以上は,あまりにも専門 馬鹿になって,自身に対する自己批判(浄化)能力を遺失しつつ ある自分に対する自戒の意味も含めて受けた印象である. (中島徳嘉) 7.サマリー まず4件の特別講演をまとめて,21世紀初頭に次のステップ ヘ踏み出そうとしている核融合研究開発として現状を総括し た.そして来2001年1月に省庁統合が控えている等,核融合研究 も変革の時代を迎えている背景を述べ,本連合講演会の目的と 構成について説明した. シンポジウム1「21世紀のエネルギー選択」では,21世紀半ば ごろには良質な化石燃料が供給不足となる上に,環境問題によ り化石燃料使用が制限されるにも拘わらず,人口増加と発展途 上国の生活向上によるエネルギー需要の増大が起きることが指 摘された.太陽光エネルギーに代表される再生可能エネルギー のエネルギー密度が低いことから,今後のエネルギー需要の増 大に対しては,原子力利用の拡大が不可避であることが浮き彫 トリチウム Ilから17は一政らのグループによる一連の環境,動植物等に おけるトリチウム移行挙動およびその影響評価の研究であり, 核融合炉におけるトリチウム安全評価にとって重要なデータ ベースおよびシミュレーションを提供するものである.グルー プの活発な研究活動が伺われ,今後の研究の進展がますます期 待できる.18ではプロトン伝導体をブランケットシステムから のトリチウム回収システムヘ応用する初めての試みであり今後 の研究に期待したい.19から112はトリチウムと材料相互作用に 関する研究で,着実なデータベースの構築が進められている が,更に深い議論を行なうにはこの種の研究はむしろ「B.材 料」での発表が望まれる.Il3に関しては実機の第一壁のような 放射線場での その場 りになった. 招待講演において,25年間に8,646億円の予算を使った核融合 についても,納税者に対して成功・失敗を明らかにすることが 必要であると有馬先生が指摘された.これに対する回答がパネ ル討論の中で示され,炉心プラズマの開発が順調に進んでいる こと,プラズマ閉じ込め物理の理解が深まることにより,十分な 外挿性を持って実験炉ITERの設計が進められていること,お よびプラント規模の発電が2040−50年頃になる見通しであるこ とが述べられた.ITER工学R&Dにより炉工学が着実に進展し ている好例として,CSモデルコイルの定格を超える励磁試験結 果がシンポジウム2で報告された. 資源の制約がなく,安全・安心と環境負荷の観点からエネル ギー源として魅力がある一方で,コスト削減と稼動率向上のた めの技術等が核融合炉の課題であることが,パネル討論で議論 測定に対する有効性の評価が望まれる. 114に関しては実機第一壁における その場 除染への技術的有 効性が検討されることを期待する.115は核融合炉施設における トリチウム安全評価にとって必要なデータベースを構築するた めの世界的にもユニークな研究であり,今後の進展に期待する ところ大である. (奥野健二) 6.9 (」13). 炉工学的な観点からは以下の2件の発表があった.J4では, 電磁力平衡コイルの応力分布解析のためにV歴al定理を適用す る設計手法が提案され,応力最小化のためのパラメータが議論 された.また,ダイバータプラズマの模[実験装置を用いて,非 慣性核融合炉を実現させる高ゲインプラズマ達成にはまだまだ 現状を打開するアイデアが必要である.突飛でオリジナルな発 想を若手研究者の方々に再度期待する想いであった. (米田仁紀) 6.7理論・シミュレーション 理論の発表は,残念なことながら,全体で9件と少なかった が,そのうち,若手の発表が6件と,3分の2を占めていた.ト カマク,ヘリカル系,ミラーといった核融合研究実験装置に関連 した研究発表が主体であったが,太陽コロナヘの応用を対象と したベルトラミ渦の重ね合わせ理論といった基礎的な発表もあ った.若い学生(ポスドクを含む)の方の発表は,闊達で,研究 に対する理解度も,程度の差はあるが,かなり高いものであっ た.ただ,個人的な感想として,若い方の研究(対象)は,あま りに核融合にスペシフィック(専門的)なものでなく,もう少し 6.8 2000年9月 基礎・応用 基礎・応用分野には,19件のポスター発表があり10件が若手 研究者の発表であった. 974 本会記事 による偏向の補正実験」浜辺 された.産官学の連携を深め,研究成果を社会還元する大切さも 誠(核融合研) 「JT−60Uにおける負イオンNBによる電流駆動とMHD不安 説かれた. 定性による影響」及川聡洋(原研) 一般講演は1件取り消しがあったものの,ポストデッドライ ンの発表を2件受付けたため,全体で269件の発表があり,第1 回の251件,第2回の255件より多かった.内容に関しては,6章 の一般講演を参照していただきたい. 「LHDにおけるペレットの溶発挙動とプラズマヘの影響」 坂本隆一(核融合研) 「LHDにおける高エネルギービーム粒子輸送の研究」 以上まとめると,良質な化石燃料が供給不足となる21世紀半 ば以降,エネルギーの安定供給源としては原子力に依存する公 算が大きく,エネルギー源としてバランスのよい核融合エネル ギーの実用化が期待されている.ITER計面を全日本で推進しつ つ,核融合炉の経済性向上のために先進閉じ込め方式の追求と 材料開発を並行して進めるには,明確な開発戦略と研究成果の 村上定義(核融合研) 厳正な評価が求められている.同時に,若手を惹きつけるために 析」村中崇信(九大総理工) 基礎科学としての面白さも追及することが必要である,という のが本連合講演会の結論となろう. (飯尾俊二) の役割」李継全(LiJiquan)(原研) 「FRCを用いた高ベータ球状トカマク生成実験」 通暁(東大院工) 井 「爆縮におけるエネルギー輸送一Rayleig聾Taylor不安定性と 高速点火における追加熱一」砂原 淳(阪大レーザー) 「磁場中を膨張するレーザー生成プラズマの巨視的構造解 「負磁気シア配位での内部輸送障壁形成におけるITGモード 「JT−60Uにおける炭酸ガスレーザーを用いた協同トムソン散 乱計測」李成沫(Lee 8.若手ポスター発表優秀賞 Seishu)(原研) 「LHD遠赤外レーザー干渉計用高精度位相検出回路の開発」 今回の連合講演会では,参加者による投票は行わず,選考委員 伊藤康彦(核融合研) 会方式を採用した.その理由は,ポスターによる一般講演後,投 「トリチウムの空間挙動および閉じ込め装置の性能評価」 票していただく時間が十分に取れないプログラムになったこと による.そのため,選考委員に対象となるすべてのポスターを公 平に評価していただき,その結果を持ち寄って約1割を優秀賞 として選考した.結果は,下記に示すように,167件の若手ポス 小林和容(原研) 「磁化プラズマ中の径方向電位分布制御と低周波不安定性」 吉沼幹朗(東北大院工) ター発表から19件が選ばれた. もうひとつの新規性は,賞状に通し番号を付け,副賞を前回ま での図書券から図書カードに変更したことである.賞状の番号 は,過去2回の連合講演会で33人が受賞していたので,34番から の賞状を用意した.プログラム委員会では,若手研究者をen− courageするために可能な工夫は取り入れる方針にした.連合 講演会の若手ポスター発表優秀賞受賞者が,今後日本原子力学 会とプラズマ・核融合学会で活躍されることが,本賞の権威を 高めることになるので,期待したい.なお,若手ポスター発表優 秀賞は,過去の受賞者には遠慮していただき,新しい優秀な若手 研究者を重視することにした.また,プログラム委員会と実行委 員会のメンバーも遠慮することにした.できれば,今後の連合講 演会でも,一貫性を持たせるためにこの方針を引き継いでほし なお,選考委員会は下記のように構成された. 幹事:若谷誠宏(京大),委員:市村 真(筑波大),小川雄一 (東大),奥野健二(静岡大),金子 修(核融合研),木村晃彦 (京大),荘司昭朗(原研),須藤 滋(核融合研),寺井隆幸(東 大),中島徳嘉(核融合研),長山好夫(核融合研),西谷健夫(原 研),二宮博正(原研),堀池 森田 寛(阪大),堀岡一彦(東大工), 繁(核融合研),米田仁紀(電通大) 9.機器展示 今回は電源敷設を含む会場準備と機器搬入を金,土,日に行う こととなったが,中部大学の職員・学生の皆様,および各展示担 当の皆様の全面的な協力をいただきき,初日朝から火曜の16時 まで,時間いっぱい展示することができた.両日とも入場者回数 は12時から14時をピークに(1時間に120),各479,546で合計一 い。 以下に,今回の受賞者の題目と所属を記す.なお,今回は中国 人が1名受賞された. (若谷誠宏) 千回を超えた.展示にはJUPITER計画大学連合,東北大金研大 洗,原研,筑波大プラズマ,電総研,核融合研,阪大レーザー研 の7機関が参加し,実試料,ビデオ紹介,バーチャル視覚体験, 実験実演,などを駆使した特色あるアピールが展開された.その 中で,学生諸君の素朴なレポート軍団には大いに励まされるも のがあった. (相良明男) 「定常高粒子東ビーム引き出しのためのマイクロ波イオン源 の開発」島田朋尚(阪大院工) 「境界プラズマにおける原子・分子挙動と材料への熱負荷」 小林一樹(東大院工) 「黒鉛中に蓄積された水素の電子衝撃脱離」 柴原孝宏(名大院工) 10.懇親会 「バナジウム合金の中性子照射効果一中性子照射下における 機械的性質変化一」福元謙一(東北大金研) 懇親会は初日の午後18時30分から第3学生ホ.一ルで行われ た.ここは数年前まで女子短大だったそうで,緑が多く,特に ホール前の芝生が美しい,学内でも一際落ち着いた雰囲気のあ る場所である.あいにくの雨で,芝生の上の懇親会というわけに はいかなかったが,会場は参加者でいっぱいに埋まった.本島現 「核融合用SiC/SiC複合材料の界面勢断強度特性に及ぼす中 性子照射効果」檜木達也(京大エネ科) 「核融合プラズマ対向材におけるヘリウム予照射後の重水素 吸蔵特性変化」岩切宏友(九大総理工) 地実行委員長の司会で始まり,来賓の挨拶や中部大学総長の ユーモアある話などが続き,参加者全員なごんだ雰囲気が盛り 上がったところで,料理や飲み物など思い思いに楽しみながら 歓談のひと時を過ごした.司会者の閉会の挨拶に気づくまで,時 「長期世界エネルギー・環境モデルによる核融合エネルギー のポテンシャル試算」時松宏治(地球環境産業技術研) 「NBI用負イオン源におけるH一ビーム軌道の引出電極磁場 975 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 りました共催および後援者の方々に対し,甚大なる感謝の意を 問の過ぎるのを忘れて話の花が咲いた,盛会であった. (田中雅慶) 表します. 本講演会の講演内容は,ビデオテープに収録され,テープの貸 し出しが可能です.必要な方は,日本原子力学会あるいはプラズ マ・核融合学会事務局までご連絡ください.また,本報告書は, 11、むすび 来世紀に向け,核融合研究はエネルギー開発研究としての正 念場を迎え,核融合研究関係者は,今,まさに最高の舞台に立た されております.このような状況の中で,「21世紀が求めるエネ 日本原子力学会誌ならびにプラズマ・核融合学会誌に掲載され ます.さらに今回は,学会誌以外にも,社会への発信を目的とし ルギー」と題した今回の第3回核融合エネルギー連合講演会が 成功裡のうちに終了したことの意義は計り知れないものがあり た報告書を別途作成して発行する運びになっております. ます. 本講演会開催にあたり,来賓挨拶,招待講演,特別講演,シン ポジウム講演ならびに座長の各先生方には,ご多忙の折にもか り,第4回が開催される予定です.本講演会で得られた成果を糧 とし,次のステップに向けた関係各位の惜しみない,一層の精進 をお願い申し上げます.最後に,本連合講演会の企画,実行に携 かわらず,快諾していただき,心より御礼申し上げます.また, わられた関係各位のご尽力に感謝を申し上げます.(木村晃彦) 2年後の2002年には,プラズマ・核融合学会が主担当とな (2000年7月31日受理) 本連合講演会の趣旨にご賛同をいただき,ご支援とご協力を賜 976 本会記事 陰山聡(核融合研) ■第17回プラズマ・核融合学会年会 3)レーザー・プラズマの複合現象解明に要求される統 1.特別講演 座長=榎戸武揚(北大工) 最近の非平衡プラズマの研究一北海道からの報告 室蘭工大学長 合コードの開発思想と計画 高部英明(阪大レーザー研) 4)討論 田頭博昭 1〉 2.特別企画:今後の核融合研究のあり方 座長=松田慎三郎(原研那珂) 高輝度レーザーが拓く新しいプラズマ科学 座長=西原功修(阪大レーザー研) 1)高次高調波による高輝度コヒーレント軟X線の発生 1.基調講演 緑川克美(理研) 2)レーザープラズマを用いた高輝度X線源 大道博行(原研関西) 1)今後の核融合プラズマ砺究のあり方 藤原正巳(核融合研) 2)今後の核融合炉工学研究のあり方 宮 健三(東大工) 3)高速点火レーザー核融合と相対論の世界 田中和夫(阪大レーザー研) 3)今後の慣性核融合研究のあり方 三問囹興(阪大レーザー研) 4)討論 V.ブランケット研究の現状と展望 2。討論会:今後の核融合研究のあり方 座長:田中 3.レビュー講演 香山 座長=大引得弘(京大エネ理工研) JT60Uにおけるトカマク高性能化研究 三浦幸俊(原研那珂) LHDプラズマ閉じ込め実験の成果 山崎耕造(核融合研) 知(東大工) 晃(京大エネ理工研) 第1部「発電ブランケットヘの展望」 1)固体ブランケット研究開発の現状と展望 小原祥裕(原研那珂) 2)液体ブランケット研究開発の現状と展望 4.シンポジウム 寺井隆幸(東大工) 1.プラズマ応用技術のフロンティア 3)システム設計より見たブランケット研究開発 座長:酒井洋輔(北大工) 小西哲之(原研那珂) 第2部「ブランケット工学研究の展望」 1)炉工小委での考え方 日野友明(北大工) 2)核融合会議での考え方 阿部勝憲(東北大工) 1)材料プロセス用プラズマ技術は何処まで発達するか? 菅井秀郎(名大工) 2)環境改善へのプラズマ技術の可能性 小田哲治(東大工) 3)PDPに代表されるプラズマデバイスの更なる性能 向上へ向けて 真壁利明(慶応大) 4)討論 皿.エネルギー・推進一MHD発電とMHD推進 座長:粥川尚之(北大エネ先端研) 3)次期日米協力計画における考え方 吉田直亮(九大応力研) 総合討論 V[プラズマ計測の現状と展望 座長:榎戸武揚(北大工) 1)プラズマ計測の課題 2)JT.60Uの計測 1)希ガスプラズマMHD発電の現状と展望 山岬裕之(東工大総理工) 2)MHD発電応用技術の現状と展望一地上技術 石川本雄(筑波大) 3)MHD推進技術の現状と展望本問利久(北大工) 村岡克紀(九大総理工) 近藤 貴(原研那珂) 3)X線計測を中心としたレーザー核融合プラズマの 診断 西村博明(阪大レーザー研) 4)討論 顎 1TER設計の現状1物理と工学R&Dの進展を中心として 座長:永見正幸(原研那珂) 1)ITERの工学設計とR&D下村安夫(ITER/JCT) 2)ITERの物理的側面小川雄一(東大高温プラ研) 3)討論 4)討論 皿.複雑現象を解剖する手法と表現 座長:佐藤哲也(核融合研) 1)プラズマ中の微粒子挙動の制御とその観察 佐藤徳芳(東北大工) 2)仮想現実技術による複雑現象の立体的・対話的解剖 977 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 ●会場 ○北海道大学学術交流会館:〒060−0808 札幌市北区北8条西5丁目(Tel O11−706−2141) ○会場までの道順と地図 (1)JR札幌駅北口より,徒歩8分 (2)地下鉄南北線「さっぽろ」下車,JR札幌駅北口経由,徒歩9分 (3)地下鉄南北線「北12条駅」下車,徒歩7分 □ 調暑・諏斎 理北海道大学 農 i□E]ロ i□□ロ □ □ 圃回 ロ 鐡 ロ 韮□[刀 日仁コ慰□[ユロ □□i□ □ ◎ 口南門( 圃 ■ 札幌駅 至小樽 干歳 □□ さっぽろ駅 {地下鉄南北線》 □ ●宿泊 札幌市内の宿泊施設は,学会のホームページにリンクされている近畿日本ツーリストのページをご覧ください.また, 宿泊・飛行機の申し込みも可能です.なお,会場の総合受付には旅行会社の机を設けてあり,宿泊や航空券などの対応も 可能ですのでご利用ください. ●懇親会 懇親会を以下の要領で開催いたします.皆様お誘い合わせの上,是非ご参加ください.先着順に受け付けいたします. 参加希望の方は,11月20日までに,インターネットの学会ホームページ(http:14sp乱nifs.acjp/)の第17回年会にリンクさ れている懇親会申込により,参加者氏名(ふりがな),所属,連絡先(電話番号,e−mai1アドレス)を明記して,近畿日本 ッーリストヘ直接お申し込みください.(インターネットを使用できない場合は,Faxあるいはe−mailでも受け付けます. この場合,プラズマ・核融合学会懇親会参加の旨を明記してください.)会費を参加受付時(11月28日の正午まで)にお支 払いください. 日時:11月28日㈹18:30〜20:00 会場:サッポロビール園ケッセルホール3階(札幌市東区北7条東9丁目TelO11−742−1531(代表)) 会費:3,500円 申込先:近畿日本ツーリスト札幌駅前支店 Fax Oll−716−5503 e−mail:ekimae−ec@oLknむcαlp 978 Tel O11−716−5522 本会記事 日 程 2000年11月27日(月)〜30日困 A会場 B会場 日時 9=20〜11:00(27aAO1−06) 並 剛 D会場 第4会議室 (第1会議室) (小講堂) 11 北海道大学学術交流会館 C会場第3会議室 会場 午 表 プラズマ基礎・応用 招待講演:非中性プラズマに見る渦運動 際本泰士(京大総合人間) 招待講演:負イオンを含む多成分プラズ マ中のイオン波伝播特性 河合良信(九大総理工) 11120〜12=50 シンポジウム1 「プラズマ応用技術のフロンテイア」 9:00 )10:50 ホール (大講堂) (27aBO1−07) トカマク1 招待講演:JT−60Uの改善閉じ込め放電へ の不純物ガス注入 伊丹 11:00〜12=25 潔(原研那珂) (27aBO8−12) トカマク玉 招待講演:球状トカマクにおけるMHD 緩和現象の計算機シミュレーション研究 水口直紀(核融合研) 月 招待講演:逆転磁場配位を用いた超高 ベータ球状トカマクの生成とバルーニン グ不安定の解析 植田喜延(東大工) 27 日 13=30〜14:50 (27pAOI P−38P) プレポスター1 (月) 16:00〜17:30 (27pBOI P−23P) プレポスター∬ プラズマ基礎・応用 午 13:30〜14:20 トカマク1 シンポジウム正 「エネルギー・推進一MHD発電とMHD 15=40〜17=30 (27pBO1−07) 15:00〜17:00 ポスター1, トカマク皿 亙 招待講演:TRIAM−1Mにおける長時間 推進」 放電時の壁リサイクリングと壁排気 後 坂本瑞樹(九大応力研) 17130〜18:30 9:00〜10:20 関連報告会* (28aAOI P−35P) プレポスター皿 10:40〜12:10 シンポジウム皿 「複雑現象を解剖する手法と表現」 11 (28aBOI P−27P) 9:00〜12100 ITER物理R&D 加熱/炉設計 トカマク2/ヘリカル1 午 9:00〜10:00 プレポスターIV甲 10:20〜12:15 プラズマ壁相互作用・材料 招待講演:JFT−2Mにおける低放射化フ エライト鋼のプラズマ適合性試験 晶 剛 インフオーマル ミーティング 10:30〜12=30 (28aBO1−07) ポスター皿, v 都筑和泰(原研那珂) 招待講演:タングステン被覆炭素材料の 熱・粒子負荷特性 月 徳永和俊(九大応力用) 28 D会場(大講堂) 日 ㈹ 13:30〜14=00 午 学会賞授賞式 14:10〜15:10特別講演「最近の非平衡プラズマの研究一北海道からの報告」室蘭工大学長 15:20〜17=45特別企画:今後の核融合研究のあり方 1、基調講演 1)今後の核融合プラズマ研究のあり方 後 夜 藤原正巳(核融合研) 宮 健三(東大工) 2)今後の核融合炉工学研究のあり方 3)今後の慣性核融合研究のあり方 2.討論会「今後の核融合研究のあり方」 18:30〜20:00懇親会 田頭博昭 司会 三間囲興(阪大レーザー研) 松田慎三郎(原研那珂) (サッポロビール園) *関連報告会:学会(井上信幸),核融合会議(井上信幸),日本学術会議(宮 等からの報告があります. 979 健三),核融合研(藤原正巳),原研(松田慎三郎) プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 C会場第3会議室 会場 A会場 9:20〜10:50 レビュー講演 「JT−60Uにおけるトカマク高性能化研 究」 三浦幸俊(原研那珂) 「LHDプラズマ閉じ込め実験の成果」 山崎耕造(核融合研) 並 則 D会場 B会場 第4会議室 (第1会議室) (小講堂) 日時 午 2000年9月 9=00〜10:50 (29aBO1−07) ヘリカル1 招待講演:ヘリカル系プラズマ3次元平 衡における磁気島の解析(HINTコードの 拡充) 林 隆也(核融合研) 11:10〜12:30(29aAO1−05) 11=00〜12:20APS招待講演(29aBO8−09) 加熱/炉設計 Active control 招待講演:LHDにおける大電力ICRF 加熱 武藤 敬(核融合研) ホール of resistive wall modes G.Navratil(Columbia Pellet(1esigns for intertial UnivJ fusion M.Tabak(LLNL) 11 月 13:30〜14:40 29 (29pAOI P−34P) 13:30〜14:30 (29pBOI P−28P) プレポスターV プレポスターV[ プラズマ壁相互作用・材料/電源・マグ ヘリカル2/慣性核融合/新概念 ネット 日 伽 14:50〜16:20 15:00〜16:00 午 学会賞受賞記念講演 シンポジウムV 「高輝度レーザーが拓く新しいプラズマ 15:00〜17100 ポスターV,U 科学」 16=00〜19:00 後 シンポジウムV 「ブランケット研究の現状と展望」 16:30〜18:55 (29pBO1−09) ヘリカル豆 招待講演:準軸対象コンパクト・ヘリカ ル装置CHS−qaの設計 岡村昇一(核融合研) 招待講演二ヘリオトロン」第1期実験 水内 午 9:00〜10=45(30aAO1−07) 9:00〜10:45 プラズマ計測 ミラー・FRC他1 11:00〜12:30 11 月 』削 30 日 シンポジウムV[ 「プラズマ計測の現状と展望」 13:30〜14=30 (30pAOI P−27P) (30aBO8−14) ミラー・FRC他皿 13=30〜14=50 (30pBOI プレポスター皿 プラズマ計測 ミラー・FRC他 15:30〜17:00 後 10:55〜12=40 (30aBO1−07) プレポスターV旺 因 午 亨(京大エネ理工研) P−39P) 15=00〜17:00 シンポジウムW ポスターV匠,皿 「ITER設計の現状:物理と工学R&Dの 進展を中心として」 980 (大講堂) 韓本会記事 第13回専門講習会開催のお知らせ 固体・液体・気体に続く物質の第4の状態であるプラズマは,荷電粒子の集合体であるという点において 他の3態と大きく異なる特性を有しております.プラズマプロセッシングの分野では,この特性を多面的に 利用することにより,様々な応用技術が発展しています.今後もさらに,プラズマが有する様々な特性を理 解し応用することにより,新たなる技術のブレイクスルーを見出す可能性があります.第13回専門講習会で は,このような観点に立って,プラズマの基礎となる理論・実験,プラズマ応用の最前線,さらに安全管理 についてプログラムを編成しました. プラズマの基礎から応用にわたる幅広い知識を習得し,プラズマ応用の新たなる展開を志しておられる研 究者・技術者・学生の方々には,大変役立つものと思います. なお,詳しい講演内容・申込書は本学会誌VoL76,No.8に挟み込まれております.多数の皆様の参加をお 待ちしております. 「プラズマプロセッシングの基礎と応用」 テーマ 日 時 :2001(平成13)年1月16日㈹ 9二30〜17:40 場所 :東京大学本郷キャンパス 参加費 :正会員,賛助会員,学校・国立研究所の職員 山上会館 21,000円(協賛学協会員を含む) 学生5,250円 会員外 定員 31,500円(テキスト代,消費税を含む) :100名程度 申込締切 :2000(平成12)年11月30日困 *但し定員に達し次第締め切ります. 時間 題 講演者(敬称略) 目 9:30 開会挨拶 小宮山 宏(東京大学) 9:40 プラズマ基礎 浜口智志(京都大学) プラズマ放電 桂井 11:20 プラズマプロセシング用大口径プラズマ源の開発 河合良信(九州大学) 12:00 昼 13:00 プラズマエッチングの基礎と応用,および今後の展開 14:00 プラズマCVDの基礎と応用(アモルファスシリコンの成長過程) 松田彰久(電子技術総合研究所) 15:00 休 15:30 プローブによるプラズマ診断の理論と実際 堤井信力(武蔵工業大学) 16:30 プロセスプラズマ実験の安全管理 土橋律(東京大学) 17:30 閉会挨拶 10:30 誠(東京大学) 食 堀池靖浩(東京大学) 憩 981 羅本会記事 第12回評議員会議事録 日時:平成12(2000)年6月9日倒11:00−12:00 上村鉄雄常務理事から議案内容について説明があり,続 いて西田靖監事から監査報告が行われた.審議の結果,当議 場所:名古屋商工会議所3F第3会議室(名古屋市中 区栄2−10−19) 3.出席者:(6月9日現在評議員総数 評議員会定足数 当日出席評議員 委任状による出席評議員 書面による出席評議員 合 計 案の総会提出が承認された. 84名) (2)第2号議案:平成12年度事業計画書及び収支予算 承 認の件 56名 10名 上村鉄雄常務理事から議案内容について説明が行われた. 審議の結果,当議案の総会提出が承認された. O名 50名 (3)第3号議案:平成!2年度新役員 承認の件 上村鉄雄常務理事から議案内容について説明が行われ 60名 16名 役員出席者 井上会長以下 4.議長選出二 評議員会成立のための定足数確認が行われた後,川村孝 弍評議員を第12回評議員会議長として選出した. た.審議の結果,当議案の総会提出が承認された. 承認の件 (4)第4号議案:会員会費改訂 上村鉄雄常務理事から議案内容について説明が行われ た.審議の結果,当議案の総会提出が承認された. 5.議事: 以上の審議の後,本学会の活動についての意見交換が行 第12回通常総会に提出予定の下記議案の内容について役 員から説明を受け審議を行った. われた. 6.井上信幸会長の挨拶をもって閉会した. (1)第1号議案:平成11年度事業報告書,収支計算書,正味財 以 上 産増減計算書,貸借対照表,財産目録,及び会員の異動状 況報告 承認の件 第12回通常総会議事録 1、日時:平成12(2000)年6月9日囲13:00−14:00 2.場所:名古屋市商工会議所3F第3会議室(名古屋市中 第4号議案 出席代議員123名(重複を除く) 内訳:本人出席31名(内当日投票参加者31名) 委任状出席10名 書面によるもの82名 5.開会挨拶並びに議長選任 区栄2−10−19) 3.代議員総数(6月9日現在)182名(総会定足数91名) 4、出席代議員 井上信幸会長より開会挨拶が行われた後,議長選出に ついて諮られ,出席者全員の賛成により若谷誠宏 代議 員を総会議長に選出した. 6.開票立会人の指名と総会成立の確認 第1号議案 出席代議員122名(重複を除く) 内訳:本人出席30名(内当日投票参加者30名) 委任状出席10名 書面によるもの82名 第2号議案 出席代議員122名(重複を除く) 内訳:本人出席30名(内当日投票参加者30名) 開票立会人として,金子 修代議員及び新谷吉郎代議 員が選出された.続いて開票立会人から出席代議員の集 計結果が報告され,総会の成立が確認された, 7.議事録署名人の指名 若谷誠宏議長より,当総会議事録署名人として,佐藤徳 委任状出席10名 書面によるもの82名 第3号議案 出席代議員122名(重複を除く) 内訳:本人出席30名(内当日投票参加者30名) 芳代議員及び上村鉄雄代議員を指名することが提案さ 委任状出席10名 書面によるもの82名 れ,異議なく承認された. 982 本会記事 8、 議案の審議・議決 後採決の結果,次の票数により第3号議案は原案通り可 第1号議案:平成11年度事業報告書,平成11年度収支計 算書,正味財産増減計算書,貸借対照表,財産目録, 決された. 書面 および会員の異動状況報告 承認の件 上村鉄雄常務理事からあらかじめ全代議員に送付した 投票総数 82 可 否 白 80 議案説明書に従って,議案の内容が説明された. 次いで西田靖監事から監査の説明についての報告が行 われた.討議の後採決の結果,次の票数により第1号議案 選任役員 挙手(含む委任状) 82 40 122 可 否 白 81 40 121 第2号議案: 0 0 0 1 1 1 122 120 1 1 理事:伊藤智之,安積正史,井岡 茂, 香山 晃,西原功修,日野友明, 藤原正巳,松井秀樹,矢部 孝 計 投票総数 40 40 0 0 計 承認された新役員は次の通りである. は原案通り可決された. 書面 挙手(含む委任状) 監事:西田靖 なお選任役員は,いずれもその就任を承諾している. 0 第4号議案:会員会費改定 1 承認の件 上村鉄雄常務理事からあらかじめ全代議員に送付した 平成12年度事業計画書および収支予算承 認の件 議案説明書に従って,議案の内容が説明された.討議の 上村鉄雄常務理事からあらかじめ全代議員に送付した 後採決の結果,次の票数により第4号議案は原案通り可 議案説明書に従って,議案の内容が説明された.討議の 決された. 書面 後採決の結果,次の票数により第2号議案は原案通り可 決された. 書面 挙手(含む委任状) 82 40 122 可 否 白 81 40 121 第3号議案: 0 0 1 82 可 否 白 79 計 投票総数 0 投票総数 挙手(含む委任状) 2 41 40 0 1 1 計 123 119 2 2 9.閉会 0 以上をもって第12回通常総会の議案審議を終了し,井上 信幸会長の挨拶が行われた. 1 平成12年度新役員承認の件 上村鉄雄常務理事からあらかじめ全代議員に送付した 以 上 議案説明書に従って,議案の内容が説明された.討議の 第12回通常総会 日 場 時:平成12(2000)年6月9日働13:00〜!4:00 所:名古屋商工会議所3F第3会議室 提出議案:〈第1号議案〉平成11年度事業報告書,平成11年度収支計算書,正味財産増減計算書,貸借対照表,財産目録及び会員の 異動状況報告 承認の件 〈第2号議案>平成12年度事業計画書,及び収支予算書 〈第3号議案〉平成12年度新役員 承認の件 く第4号議案>会員会費改定 承認の件 承認の件 添付資料 1)第12回通常総会開催のお知らせ 2)第1号議案関係 1部/別紙1 3)第2号議案関係 1部/別紙1 4)第3号議案関係 1部/別紙1 5)第4号議案関係 1部/別紙1 6)投票はがき 1枚 1部 平成!1年度事業報告書 平成12年度事業計画書 別紙2 別紙2 平成12年度役員名簿 会員会費改定 7)平成12年度代議員名簿 983 平成11年度決算書 平成12年度収支予算書 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 議案の内容及び説明 第1号議案:平成11年度事業報告書,平成11年度収支計算書,正味財産増減計算書,貸借対照表,財産目録及び会員の異動状況報告 承認の件 A)平成11年度(1999〜2000)事業報告書及び会員の異動状況報告 平成11年度(1999年4月1日〜2000年3月31日)の事業内容及び会員異動状況は,第1号議案別紙1に示す通りである. (説明) [1]事業の概要 1.学術的会合関係 第16回年会,第38回若手夏の学校,第12回専門講習会が本会主催で開催された.九州・沖縄・山口地区研究連絡会及 び北海道地区研究連絡会にて研究発表会を開催した.また,「第37回原子力総合シンポジウム」,「日本学術会議創立50 周年記念核融合シンポジウム」,「第1回慣性核融合科学と応用に関する国際会議(IFSA)」,及び「高速度撮影とフォトニ クスに関する総合シンポジウム!999」を共催している.他に21件の学術的会合に対して,後援・協賛を行った. 2.会誌発行並びに出版関係 会誌「プラズマ・核融合学会誌」Vo1.75No.4(1999年4月号)〜Vo1.76No.3(2000年3月号)の12冊(CD−ROM 添付号有),及び増刊「ITER工学R&Dにおける成果」,「高エネルギー密度プラズマ研究とその応用」を発行した.ま た,年会の講演予稿集,若手夏の学校テキスト,専門講習会テキスト,JPFRSeries,Volume2「New FrontiersinPlasma Physics」を刊行した. 3.特別事業並びにその他の企画事業 学会賞は,第7回論文賞(1件),第4回技術進歩賞(1件)を選考し,第16回年会の際受賞者に贈呈した.当年度は,2 件の委託調査を受託事業として行った.研究専門委員会については1委員会が活動を終了した.広報事業については, 中高生・市民を主な対象にした公開講演会を開催した. [2]会務の内容 引き続き個人会員(正会員・学生会員)の増加に努力したが,正会員18名,学生会員13名の減少があり,平成12(2000)年3月 31日現在にて1,912名(前年度末1,943名)となった.なお,平成9年度からの会費未納者50名を「学会費滞納会員等の取り扱いに関 する規定」により,平成11(1999)年12月1日付にて退会処理した.一方,賛助会員の退会があり7法人の減少,特別会員は入退 会があり,結果として1団体の減少である.通常総会を代議員制とする定款の改定を行い,同時に細則「プラズマ・核融合学会代 議員の選出方法について」を定めた.また,若手夏の学校の講師謝金の値上げに伴い, 「旅費・日当・宿泊費・謝礼の支払規程」 を改訂した.年度末には新しい学会会員名簿を発行し,会員に配布した.当期は,事業収入と寄付金の増加があったが,支出面で 管理費が予算をやや超過し,収入面での会費収入減もあり,結果として支出超過になった. [3]会員異動状況 平成11年度(1999〜2000)の会員異動状況は別紙1[3]に示す通りである.当年度末における正会員及び学生会員(1,912名) の所属構成は,大学・高等専門学校等944名,国・公立研究所509名,企業等364名,その他(海外在住者を含む)95名である. なお,賛助会員は現在78法人,特別会員は58団体である. [4]寄付芳名録 平成11年度末までに本学会にご寄付いただいた方の芳名録を本事業報告書の別紙1[4]に付した. B)平成11年度収支計算書,正味財産増減計算書,貸借対照表,財産目録 平成11年度の収支決算は,第1号議案別紙2に示す通りである. (収支概要説明) 当年度は,会費収入決算額が予算額から1,310,122円の収入減,事業収入が専門講習会,掲載料・別刷料,及び会誌広告料収入の 収入増加を含めて2,704,164円増加,寄付金収入1,422,000円の増加があった.一方,管理費支出は378,958円の支出増,学会賞基金 の支出,退職金支払等がある.結果当期は,701,040円の支出超過(赤字)となった,従って,当期収入合計70,036,318円に前期繰 越金11,878,833円を加えた収入合計81,915,151円に対して,当期支出合計が70,737,358円となり,次期繰越収支差額が11,177,793円 となった. 第2号議案:平成12年度事業計画書,及び収支予算書 承認の件 A)平成12年度(2000〜2001)事業計画書 平成12年度(2000年4月1日〜2001年3月31日)の本学会事業内容は,第2号議案別紙1に示す通りである, (説明) 1.学術的会合関係 984 本会記事 当年度の年会,若手夏の学校,及び専門講習会の開催予定は第2号議案別紙1に示す通りである.また当年度中における共 催・協賛・後援等については,同じく別紙1に示すもののほか,今後理事会で決定したものを含める. 2.会誌発行並びに出版関係 会誌編集の電子化を促進し,会誌の内容・体裁の充実を図り,会員数の増大と学会活性化に資すると共に,この分野におけ るわが国の研究の進展に寄与し,かつ社会的な役割を果たすよう努力する.講演予稿集,テキスト等の資料を刊行する. 3.特別事業並びにその他の企画事業 第8回論文賞,第5回技術進歩賞,第5回学術奨励賞の選考と授与を行う.現在3件の委託事業を受託する方向で準備して いる.今年度より,1件の研究専門委員会が新たに活動を始める.プラズマ・核融合に対する社会の理解を得ると共に,次世 代層に対しての広報活動のため,公開講演会を開催する. 4.学会機構の充実と活性化 個人会員の増大及び賛助会員の確保に努力し,財政の強化を図ると共に,事務局の事務の電子化と組織の強化を進める.ア ジア地区を基盤としたアジア・プラズマ・核融合学会(APFA)の来年度開催の準備を開始する.年会活動をさらに安定化するよ う努めると共に,米国物理学会プラズマ物理部(APS−DPP)との交流を図る.九州・沖縄・山口学会支部(仮称)の発足をめざ し,同地区における学会活動の活性化を図ると共に,北海道地区研究連絡会の活動による同地区の会員交流を促進する.学会 広報パンフレットの作製及びHPの充実を図り,大学・研究所・産業界へ学会活動の活発な広報を行う. B)平成12年度(2000〜2001)収支予算書 平成12年度の収支予算書は第2号議案別紙2に示す通りとする. (説明) 平成11年度事業計画を円滑に推進させるためこの予算書を作成した.当年度収入は,会費収入25,760,000円,事業収入26,490,000 円を主に,補助金収入1,100,000円(前年度実績より減),及び受託事業収入12,400,000円(予定)他を加えて65,832,000円を見込ん でいる.これに前期繰越額11,177,793円を加えて,予算規模を77,009,793円とした. 他方支出では,管理費を22,156,000円,事業費は43,476,000円,退職給与引当額100,000円,予備費100,000円を計上する. 第3号議案:平成12年度新役員 承認の件 社団法人プラズマ・核融合学会平成12年度(2000〜2001)の役員として,第3号議案別紙1の名簿の通り選出することを提 案する. (説明) 定款の第16条に則り,役員(理事及び監事)の半数交替をはかる.新役員選任にあたっては「役員選任内規」に基づき,評議員 及び現役員による候補者推薦を考慮した上,第72回理事会において候補者名簿を作成し,通常総会に先立って名誉・正会員による 信任投票を平成12(2000)年5月10日締切で実施した.投票総数538通の回答があり,新役員候補は全員が信任されたので,ここに新 役員の選任を別紙1の通り提案する.新役員としては,副会長1名,理事8名,監事1名を推薦している. 第4号議案:会員会費改定 承認の件 本会の正会員及び学生会員の会費を第4号議案別紙1の通り改定し,平成13年度会費から適用することを求める. (説明) 本会の事業を円滑に進めるための支えは健全な財政であり,財務運営に当たっては,個別事業の夫々が赤字に陥ることのないよ う配慮を重ね,共通費的経費についても適正な執行に努めてきた. 財務状況を表わす期末正味財産は,過去,緩やかな増加を見てきたものの,昨今は年々の積み増し額が減少する傾向にある.ま た会誌の刊行には,これまで科研費の学術定期刊行物に対する補助金を受けてきたが,平成12年度から補助対象が欧文誌に絞られ, 本会刊行の学会誌への補助が打ち切りとなρた。また本会が今後取り組むべき課題は多く,会員のための電子化サービス体制の整 備等に対処するにも対応経費の備えが必要とされる.今回の提案は,年会費の改定を以って共通費的経費に関わる財政基盤の強化 を図るものである. 個人会員(正会員と学生会員)及び法人会員(賛助会員と特別会員)から拠出いただいている年会費の全体は,現在金額面で見 ると,約半々の構成比になっており,法人会員に負う処が多い.今回の提案では,この構成比を改善する機会とするため,個人会 員の年会費のみを改定する内容としている.正会員と学生会員の改定率は同率としている. なお,正会員年会費額についての前回改定は,昭和63年度(1988年度)に行った.学生会員については,平成6年度(1994年度) に減額改定を行っている. 985 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 [第12回通常総会第1号議案別紙1] 社団法人プラズマ・核融合学会 平成11年度事業報告書 自平成11(1999)年4月1日 至平成12(2000)年3月31日 社団法人プラズマ・核融合学会の平成11年度における事業は次の通りである. 臼]事業の概要 1.学術的会合関係/当年度事業として,次の学術的会合を開催した. 1.第16回年会 期 日=平成11(1999)年11月23日(火)〜26日㈹ 会 場:宮城県民会館 講演数:一般講演318件(うち口頭発表94件),特別講演 1件,招待講演 15件(米国から2件), シンポジウム 7件,学会賞授賞講演 2件 参加登録者数:519名(内訳:正会員293名,学生会員169名,非会員13名,学生非会員44名) 2.第38回若手夏の学校 期 日:平成11(1999)年8月5日㈱〜8日(日) 会 場:国立オリンピック記念総合センター 参加登録者数:104名,講師8名 3。第12回専門講習会「プラズマを利用した廃棄物処理,リサイクル」 期 日=平成11(1999)年12月8日(水) 会場:東京工業大学百年記念館 参加人数:93名,講師8名 4.九州・沖縄・由口地区研究連絡会研究発表会 期 日=平成11(1999)年12月14日㈹ 会 場1九州大学筑紫地区共通管理棟 5.北海道地区研究連絡会研究発表会 期 日:平成11(1999)年12月15日㈱ 会 場二北海道大学工学部第二会議室 6.その他/本学会が共催・後援・協賛し,当年度に開催された学術的会合 (1〉第37回原子力シンポジゥム 1999.05.11 (2)2n(l Intemational 東京大学山上会館/東京都文京区(共催) Conference 1999.05.24−28 on the Physics ofDusty Plasmas(ICPDP−99) HotelKowakLen/箱根(後援) (3)日本学術会議核融合シンポジウム 1999.06.07 日本学術会議講堂/東京都港区(共催) (4)第2回アジア・プラズマ・核融合学会 1999.07.05−08 ソウル/韓国(後援) (5)応用物理学会第6回プラズマエレクトロニクスサマースクール 1999.07.20−23 名古屋市民御岳休暇村/長野県木曽郡(協賛) (6)炭素材料学会先端科学技術講習会 1999.07.21 99一エネルギー貯蔵と炭素一 化学会館/東京都千代田区(協賛) (7)第21回原子衝突物理学国際会議(ICPEAC) 1999.07。22−27 仙台国際センター/仙台市(協賛) (8)日本流体力学第31回乱流シンポジウム/第10回計算流体シンポジウム/第4回環境流体 シンポジウム 1999.07.29−31 工学院大学新宿校舎/東京都新宿区(協賛) (9)日本物理学会東海支部第2回リフレッシュ理科教室 1999.08.07 名古屋市科学館サイエンスホール/名古屋市(後援) ⑯第8回イオン源に関する国際会議 1999.09.02−10 京都リサーチパーク/京都市下京区(協賛) (11〉1999年真空・表面科学アジア・オーストラリア会議 1999.09.08−10 東京国際展示場/東京都(協賛) 働第1回慣性核融合科学と応用に関する国際会議(IFSA) 986 レビュー講演 4件, 本会記事 1999.09.12−17 ボルドー/フランス(共催) ⑬第5回計算物理国際会議(ICCP5) 1999.10.11−13 石川県産業会館/金沢市(協賛) ⑯宇宙環境利用国際シンポジウム 1999.10。12−13 INSPACE冒99 経団連会館/東京都千代田区(協賛) ㈲第20回炭素材料基礎講習会 1999.10。28 化学会館/東京都千代田区(協賛) ⑯日本熱測定学会第35回熱測定討論会 1999.11.10−12 東京大学本郷キャンパス/東京都文京区(協賛) αの応用物理学会第10回プラズマエレクトロニクス講習会 1999.11.18−19 慶慮義塾大学藤由記念会館/横浜市(協賛) ⑬第10回粒子線の先端適応用技術に関するシンポジウム 1999.11.24−25 芝蘭会館/京都市(協賛) ㈲第26回炭素材料学会年会 1999.12.01−03 ビッグハット・若里市民文化ホール/長野市(協賛) ㈲高速度撮影とフォトニクスに関する総合シンポジウム1999 1999.12.13−15 大坂大学コンベンションセンター/吹田市(共催) ⑫⇒第10回国際土岐コンファレンス「定常プラズマの物理と技術」 2000.01.18−21 セラトピア土岐/土岐市(後援) 吻応用物理学会第17回プラズマプロセシング研究会 2000.01.26−28 長崎ブリックホール/長崎市(協賛) ㈲非平衡プラズマー固体表面相互作用の基礎的現象に関する国際ワークショップ(BANPIS−2000) 2000.01.28−30 ハウステンボス・ユトレヒトプラザ/佐世保市(協賛) ㈱炭素材料学会セミナー「炭素繊維固着微生物を利用した水環境整備技術一基礎から応用まで一 2000.02.29 お茶の水スクエアC館2号室/東京都千代田区(協賛) ㈲日本学術会議第6回アジア学術会議一科学者フォーラムー 2000.03.15−18 東京国際展示場/東京都(後援) 2.会誌発行並びに出版関係 1 プラズマ・核融合学会誌「プラズマ・核融合学会誌」 平成11(1999)年4月〜平成12(2000)年3月の期間に下記12冊を刊行した. 第75巻第4号〜第12号(合計1,114ページ) 第76巻第1号〜第3号(合計332ページ) 発行形態:A4版,月刊(年間平均毎号120ページ) 発行部数:2100部毎号 増刊「ITER工学R&Dにおける成果」 96ページ 増刊「高エネルギー密度プラズマ研究とその応用」 115ページ 2 講演予稿集及びテキスト,その他 第16回年会予稿集 207ページ 第38回若手夏の学校テキスト 102ページ 第12回専門講習会「プラズマを利用した廃棄物処理,リサイクル」 JPFRSeries,volume2「NewFrontiersinPlasmaPhysics」 135ページ 540ページ を刊行した. 3.特別事業並びにその他企画事業 1 プラズマ・核融合学会学会賞 当年度は,第7回論文賞(1件),第4回技術進歩賞(1件)を選考した.受賞者は第16回年会の際に表彰し,該当の賞 を贈呈した. 2 専門委員会活動 「核融合炉内外におけるトリチウムのメインテナンスと廃棄物処理」(西川正史主査)委員会が活動を終了した. 3 受託事業 日本原子力研究所の委託調査「核融合実験炉の燃焼制御モデルに関する調査」(図子秀樹主査〉,「定常核融合炉をめざす 炉心プラズマ研究と物理課題」(山崎耕造主査)の2件を受託事業として行った. 4 広報事業 平成11年8月19日dゆ,栃木総合文化センター(宇都宮市)において,中高生・市民を主な対象として市民公開講演会「星 987 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 の進化とプラズマ」を,文部省科学研究費補助金「研究成果公開発表(B)」の支援を得て行った. 12]会務の概要 1 総会,役員会,委員会に関する事項 1.社団法人プラズマ・核融合学会第11回通常総会 社団法人としての当学会の第11回通常総会を,平成11(1999)年6月4日團に愛知厚生年金会館において開催し,下記案 件についていずれも原案通り可決した, 第1号議案二平成10年度事業報告書,収支計算書,正味財産増減計算書,貸借対照表,財産目録,及び会員の異動状況報 告承認の件 第2号議案:平成11年度事業計画書,及び収支予算書 承認の件 第3号議案二平成11年度新役員 承認の件 第4号議案:「公益法人の設定許可及び指導監督基準の運用指針」に関する文部省学術国際局通達に沿う定款の改定承 認の件 2.評議員会 第11回通常総会に先立って評議員会を開き,同通常総会に提案する議案について諮問した. 3.理事会 理事会を次のように開催した. 第66回 第68回 第70回 第72回 4.会誌編集委員会 平成11(1999)年5月7日 第67回 平成11(1999)年6月4日 平成11(1999)年6月4日 第69回 平成11(1999)年9月14日 平成11(1999)年11月25日 第71回 平成12(2000)年1月21日 平成12(2000)年3月17日 会誌編集委員会を次のように開催した. 第181回 第182回 第183回 第184回 第185回 第186回 第187回 第188回 第189回 第190回 第191回 第192回 5.企画委員会 平成11(1999)年4月7日 (企画及び発行小委員会) 平成11(1999)年5月6日(発行小委員会) 平成11(1999)年6月2日 (企画及び発行小委員会) 平成11(1999)年7月7日 (企画及び発行小委員会/新旧合同) 平成11(1999)年8月4日 (企画及び発行小委員会) 平成11(1999)年9月11日(企画及び発行小委員会) 平成11(1999)年9月29日(発行小委員会) 平成11(1999)年10月27日 (企画及び発行小委員会) 平成11(1999)年12月1日(発行小委員会) 平成12(2000)年1月7日 (企画及び発行小委員会) 平成12(2000)年2月2日(発行小委員会) 平成12(2000)年3月1日(発行小委員会) 企画委員会を次のように開催した。 第25回 平成11(1999)年4月22日 第27回 平成11(1999)年11月5日 第29回 平成12(2000)年3月13日 6 第26回 平成11(1999)年8月6日 第28回 平成12(2000)年1月21日 プラズマ・核融合学会学会賞選考委員会 学会賞選考委員会を次のように開催した. 第1回 7 平成11(1999)年 8月23日 その他の会合 以上のほか,プログラム委員会,広告委員会,出版委員会,年会・連合講演会の各実行委員会,専門講習会実行委員 会を適宜開催した. 当期の会務内容 2. 1 総務関係 個人会員(正会員,学生会員)の増加に努力したが,正会員18名,学生会員13名の減少となった.平成9年度からの会費 未納者50名を「学会費滞納会員等の取扱に関する規定」により平成11年12月1日付にて退会処理した.一方,賛助会員は退 会があり7法人の減少(28口減少),特別会員は入退会があり,結果として1団体の減少(1部減少)である.平成12年3月 31日現在で,個人会員1,912名,賛助会員78法人(414口),特別会員58団体(80部)となった. 規定類の整備として,通常総会を代議員制とする定款の改定を行い,同時に細則「プラズマ・核融合学会代議員の選出方 法について」を定めた.また,若手夏の学校の講師謝金の値上げに伴い「旅費・日当・宿泊費・謝礼の支払規程」を改訂し 988 本会記事 た.年度末に新しい学会会員名簿を発行し,会員に配布した. 2.財務関係 当年度は,事業収入と寄付金の増加があったが,事務局の電子化に伴う什器備品購入費等があり,支出面で予算をやや超 過し,収入面での会費収入減もあり,結果として701,040円の支出超過となった. 3.編集関係 学会のホームページを充実した.増刊「ITER工学R&Dにおける成果」,「高エネルギー密度プラズマ研究とその応用」 を刊行した.会誌編集の電子化を図るべく,検討を開始した. 4.企画関係 第16回年会が宮城県民会館(仙台市)で開催された.従来年会は,大学構内で開催されてきたが,今回は市街地で開催し, 地の利もあり盛会であった.年1回制の学会年会も定着した. 3.許可,認可及び承認に関する事項 第11回通常総会後,役員の登記(法務局)を行い,社団法人として必要な事業計画,予算,及び決算を文部省に提出した. 4.補助金に関する事項 当年度は,文部省科学研究費補助金研究成果公開促進費「学術定期刊行物」3,090千円,及び同「研究成果 公開発表(B)」 1,!00千円の補助金が交付された. 5.契約に関する事項 契約月日 相 1988年7月1日 1992年3月31日 1995年4月!日 1996年7月1日 手 契 方 約 事項 期 ㈱東海銀行 建物使用賃借契約 新東昭開発㈱ 清掃契約 ㈱荒川印刷 プラズマ・核融合学会誌印刷に関する契約 キース電子工業㈱ 問 更新(1年問) 更新(1年間) 更新(1年間) コンピューターシステムのメンテナンス業 1997年3月31日 務委託 更新(1年間) 1996年11月1日 ㈱マックコンサルタンッ 財務会計及び税務に関する業務委託 1997年10月31日 1998年1月22日 1998年3月20日 1999年1月19日 ㈱日刊工業広告社 ㈱セントラルファイナンス 学会誌等に掲載する広告代理業務 年会費等の集金代行事務に関する委託業務 更新(1年間) 更新(1年間) 更新(1年間) 学協会著作権協議会 複写権等の委託 2003年3月31日 1999年3月17日 1999年5月20日 ㈱コロナ社 更新(5年問) 「プラズマの生成と診断」の出版契約 監査法人東海会計社 20年間 2000年4月30日 会計監査契約 13]会員の異動状況 平成11(1999)年4月〜平成12(2000)年3月 会員数 会員種別 正会員 当年度末 平成12年3月31日現在 1,507名 前年度末 平成11年3月31日現在 1,525名 増減数 一18 備 入会 +28 退会一103 学→正 +55 復会 2 正→学 学生会員 405名 418名 一13 考 0 入会 +131 退会一89 学→正 一55 正→学 0 賛助会員 78法人 414口数 特別会員 計 85法人 442口数 58団体 80部 59団体 81部 1,912名 78法人 58団体 1,943名 85法人 59団体 989 一7 28口 入会 0 口数0 退会 7 [コ数28 増口 0 減口 O 入会 +2 一1部 退会 一3 増部 8 減部 一8 一1 プラズマ・核融合学会誌 [4]平成11年度 第76巻第9号 2000年9月 寄付芳名録 平成11年度にご寄付いただいた方の芳名を記して厚く謝意を表します. 原田敏良 様 1999年4月〜2000年3月 飯吉厚夫様 大塚道夫 100,000円 1,000,000円 様 30,000円 柿澤憲一様 12,000円 岸本 浩 様 高橋虎之介様 松田慎三郎様 200,000円 10,000円 20,000円 成川武文様 50,000円 上記寄付金(合計1,422,000円)は,平成7年度に設立しました,㈹プラズマ・核融合学会学会賞基金に繰り入れました. 収 支 計 自平成11(1999)年4月1日 算 書 至平成12(2000)年3月31日 1.収入の部 科 (単位:円) 目 1.基本財産運用収入 基本財産利息収 2.入会金収入 正会員入会金 3.会費収入 予算額 決算額 70,000 30,082 70,000 差 39,918 26,000 40,000 14,000 1,000円/人 14,000 26,000 27,642,000 26,331,878 1,310,122 正会員会費収入 12,240,000 11,367,998 872,002 8,000円/人 学生会員会費収 賛助会員会費収 1,512,000 1,244,700 267,300 3,600円/人 12,750,000 12,720,000 30,000 特別会員会費収 1,140,000 4.事業収入 999,180 30,000円/口 140,820 13,000円 △2,704,164 28,249,164 25,545,000 考 39,918 30,082 40,000 備 額 第16回年会 年会収入 1,925,000 1,830,473 94,527 若手夏の学校収 3,000,000 1,046,184 1,953,816 第38回若手夏の学校 専門講習会収入 1,000,000 1,322,619 △322,619 第12回専門講習会 出版物売上 2,020,000 2,044,280 13,600,000 16,501,406 △2,901,406 4,000,000 5,504,202 △1,504,202 掲載料・別刷料 会誌広告料収入 5.補助金収入 4,840,000 649,194 4,190,806 科学研究費補助 3,640,000 3,090,729 科学砺究費補助 1,200,000 1,100,077 6.平成11年度受託事 △24,280 10,000,000 549,271 99,923 250,000 9,750,000 受託事業(1)収 3,000,000 3,000,000 受託事業(2)収 3,000,000 3,000,000 O 受託事業(3)収 受託出版 7.寄付金収入 4,000,000 受取利息 30,000 雑収入 65,000 9.退職給与引当預金取崩 0 当期収入合計 68,232,000 O 10,000 70,036,318 △1,422,000 68,612 26,388 10,000 0 退職給与引当預金 1,422,000 26,388 95,000 250,000 △1,422,000 1,422,000 0 寄付金収入 8.雑収入 0 3,750,000 0 0 0 0 3,612 65,000 △10,000 △10,000 △1,804,318 前期繰越収支差額 11,878,833 11,878,833 0 収入合計 80,110,833 81,915,151 △1,804,318 990 本会記事 H.支出の部 科 目 1.管理費 事務所費 人件費 会議・会合費 予算額 差 決算額 23,040,000 1,800,000 1,841,475 13,200,000 12,513,762 170,000 214,415 額 備 △41,475 1,000,000 1,272,900 △272,900 通信費 1,500,000 1,627,294 △127,294 消耗品費 150,000 135,000 1,200,000 353,270 業務委託費 970,000 966,000 4,000 事務印刷費 200,000 209,055 △9,055 管理雑費 440,000 362,519 77,481 租税公課 修繕費 490,000 542,100 △52,100 50,000 27,983 22,017 1,500,000 1,952,711 3,000,000 1,245,264 1,754,736 専門講習会経費 1,000,000 1,102,039 △102,039 25,800,000 28,186,611 編集費 旅費・交通費 原稿料 出版費 委員会費 特別事業費 21,822,918 3,083,326 442,927 1,829,440 1,000,000 1,008,000 1,200,000 800,000 1,900,000 第16回年会 第38回若手夏の学校 第12回専門講習会 Vo1.75−4〜VoL76−3(12円) △2,386,611 3,000,000 1,000,000 非常勤を含む 247,289 20,600,000 200,000 消費税対応 353,227 2,200,000 印刷製本費 はがき,総会資料 △315,574 1,815,574 44,536,773 若手夏の学校経 発送費 Fax,Copy,梱包機 会計事務所 16,730 年会経費 会誌発行費 封筒,コピー △337,611 1,537,611 44,890,000 郵便・電話料・自動引落関連費用 事務所整備・事務処理合理化 370,000 福利厚生費 理事会 15,000 リース費 2.事業費 事務局員(常勤2+非常勤3) 総会・評議員会・理事会 686,238 △44,415 旅費・交通費 什器・備品費 △1,222,918 1,500千円×12冊,別冊 △83,326 別冊発送費を含む 招待論文編集含む △242,927 △829,440 △8,000 L230,675 △30,675 691,180 108,820 会員名簿発行を含む 各種委員会旅費 266,861 1,633,139 学会賞 250,000 235,062 専門委員会 100,000 98,000 2,000 1,100,077 149,923 広報事業 1,250,000 地区研究連絡会 200,000 国際会議協力関 100,000 14,938 0 200,000 0 共催事業分担金 10,000 10,000 平成11年度受託 8,980,000 8,485,154 18,095 受託事業(2) 2,640,000 2,649,619 △9,619 3.特定預金支出 退職給与引当預 3,700,000 200,000 0 0 連合講演会準 学会賞基金支出 4.固定資産取得支出 0 0 什器・備品購入 5.予備費 当期支出合計 当期収支差額 次期繰越収支差額 3,213,630 0 11,878,833 486,370 △1,726,009 500,000 372 △300,000 △372 1,425,637 △1,425,637 855,618 △855,618 855,618 0 102,000 68,232,000 0 O 1,926,009 2QO,000 70,737,358 △855,618 102,000 △2,505,358 △701,040 701,040 11,177,793 701,040 991 100,000円×2件 間接費12%を除く 2,621,905 受託出版 公開講演会 0 494,846 2,640,000 0 論文賞・技術進歩賞・学術奨励賞 100,000 受託事業(1) 受託事業(3) 考 △378,958 23,418,958 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 正味財産増減計算書 自平成11(1999)年4月1日至平成12(2000)年3月31日 科 金 目 855,618 500,0001,425,637 額 372 2,781,627 10,000 10,000 2,791.6271 701,040246,44810,000 957,488 500,000 500,000 1,457,488 1,334,139 36,166,915 37,501,054 貸借対照表 平成12(2000)年3月31日現在 科 1 金 目 額 資 産 の 部 1.流 動 資 産 現金預金 18,201,040 未収入金 6,723,654 前払金 500,000 流動資産合計 2。固 定 資 25,424,694 産 基本財産 定期預金 基本財産 20,000,000 合計 20,000,000 その他の固定資産 什器備品 1,192,490 電話加入権 303,068 退職給与引当 1,525,300 学会賞基金 4,441,633 連合講演会準 386,070 その他の固定資産 7,848,561 固定資産合計 27,848,561 資産合計 H 53,273,255 負 債 の 部 1.流 動 負 債 未払金 1,053,973 未払費用 234,264 預り金 89,864 992 本会記事 12,868,8001,525,300 14,246,901 1,525,300 15,772,201 37,501,054 20,000,000 1,334,139 53,273,255 財産目録 平成11(1999)年3月31日現在 科 1.資 産 の 部 1.流 動 資 産 金 目 手許現金 32,616 郵便貯金振替口座 名古屋栄郵便局 普通預金 東海銀行本店 定期預金(MMC) 東海銀行本店 782,815 7,385,609 10,000,000 未収入金 6,723,654 前払金 流動資産 額 500,000 合計 25,424,694 2.固 定 資 産 (1)基本財産 定期預金(MMC)東海銀行本店 基本財産合計 20,000,000 20,000,000 (2)その他の固定資産 本棚一式 12,305 ホワイトボード 2,100 テーブル・イス 24,120 本箱2本 7,009 コンピュータープリンタ 46,853 パソコンMacintosh 47,463 LC630 パソコンGateway2000G6−200 パソコンPower Mac7600 48,498 レーザプリンタLBP−730 55,869 76,535 会議室パーテーション パソコンPower Mac 16,120 G4 480,585 パソコンVAIO 375,033 電話加入権 303,068 退職給与引当預金 名古屋栄郵便局 1,525,300 学会賞基金 連合講演会準備金 東海銀行本店 東海銀行本店 4,441,633 その他の固定資産 固定資産合計 386,070 合計 7,848,561 27,848,561 資産合計 H 53,273,255 負債の部 1.流 動 負 債 未払金 1,053,973 993 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 234,264 2000年9月 89,86412,868,800 14,246,901 1,525,300 1,525,300 15,772,201 37,501,054 計算書類に対する注記 1 重要な会計方針 (1)固定資産の減価償却について 有形固定資産……定率法による減価償却を実施している. (2)資金の範囲について 資金の範囲には,現金預金・未収入金・前払金・未払金・未払費用・預り金・前受会費を含めている. 2 なお,前期末残高及び当期末残高は,下記3に記載のとおりである, 基本財産の増減額及びその残高は,次のとおりである. 目 前期末残高 定期預金 20,000,000 科 合計(基本金) 当期減少額 当期増加額 0 0 20,000,000 0 0 当期末残高 20,000,000 20,000,000 3.次期繰越収支差額の内容は次のとおりである. 科 当期末残高 前期末残高 目 現金預金未収入金前払金 合 計 24,524,7252,057,804 500,000 18,201,0406,723,654 25,424,694 27,082,529 未払金未払費用預り金前受会費 合 計 472,425 次期繰越収支差額 0 500,000 72,47114,658,800 1,053,973 234,264 89,86412,868,800 15,203,696 14,246,901 11,878,833 11,177,793 4.固定資産の取得価額,減価償却累計額及び当期末残高は,次のとおりである. 目 取得価額 減価償却累計額 当期末残高 什器備品 3,912,489 2,719,999 1,192,490 科 上記の通りであります. 平成12(2000)年5月12日 社団法人 プラズマ・核融合学会 理事(会 長) 井上信幸 理事(副会長) 伊藤智之 理事(副会長) 佐藤徳芳 理事 理事 理事 犬竹正明 香山 晃 菅原 亨 理事 理事 理事 三間囲興 矢部 孝 岡崎隆司 理事(常務理事)上村鉄雄 理事 日野友明 理事 小川雄一 理事 理事 藤原正巳 理事 門田 安積正史 理事 理事 理事 河合良信 松田慎三郎 谷津 潔 清 上記諸件の執行が本会定款に照らして適切であり,この提出書類の記載が正確であることを認めます. 平成12(2000)年5月12日 監事 西田 監事 山中芳宣 994 靖 本会記事 [第12回通常総会第2号議案別紙1] 社団法人プラズマ・核融合学会 平成12年度事業計画書 自平成12(2000)年4月1日 至平成13(2001)年3月31日 社団法人プラズマ・核融合学会の平成12年度における事業は次の通りである. 1.学術集会等の開催 1.第17回年会 期日:平成12(2000)年11月27日㈹〜30日㈹ 会場:北海道大学学術交流会館(札幌市) 2.第39回若手夏の学校 期日:平成12(2000)年7月24日(月〉〜27日困 会場:鬼怒川グリーンパレス(栃木県塩谷郡) 3.第13回専門講習会 期日1平成13(2001)年1月16日㈹ 会場:東京大学山上会館(東京都文京区) 4.第3回核融合エネルギー連合講演会 期日:平成12(2000)年6月12日(月)〜13日㈹ 会場:中部大学(春日井市) 5.第1回プラズマ科学シンポジウム(PSS2001) 期日:平成13(2001)年1月24日伽〜26日(金) 会場:京都テルサ(京都市) 6.公開講演会 期日:平成12(2000)年8月5日出 会場:京大会館(京都市) 7.共催・後援・協賛 (1〉第38回原子力総合シンポジウム 2000.05.11−12 千代田区立内幸町ホール/東京都千代田区(共催) (2)日本学術会議第8回アジア学術会議 2000.Q5.13−18 東京国際フォーラム/東京都(後援) (3)国際放射線学会第10回国際会議(IRPA−10) 2000.05.14−19 広島国際会議場/広島市(後援) (4旧本学術会議インターアカデミーパネル2000年会議 2000.05.15−18 東京国際フォーラム/東京都(後援) (5)第13回高出力粒子ビーム国際会議(BEAM2000) 2000.06.25−30 ホテルニューオータニ長岡/長岡市(協賛) (6)第3回開放磁場系プラズマ閉じ込め国際会議(OpenSystems2000) 2000.07.03−06 つくば国際会議場/つくば市(後援) (7)応用物理学会第7回プラズマエレクトロニクス・サマースクール 2000.07.24−27 名古屋市民御岳休暇村/長野県木曽郡(協賛) (8)炭素材料学会先端科学技術講習会 00一カーボンナノチューブは実用材料になるか?一 2000.07.25 化学会館/東京都千代田区(協賛) (9)第32回乱流シンポジウム/第11回計算流体シンポジウム/第5回環境流体シンポジウム 2000.07.25−27 京都大学工学部物理学系校舎/京都市(協賛) ⑯第40回真空夏季大学 2000.08−23−26 ホテル富士見ハイツ/静岡県田方郡(協賛) (11)電気学会基礎・材料・共通部門大会 2000.09.07−08 北海道大学工学部/札幌市(協賛) 02)第41回真空に関する連合講演会 2000.10.25−27 千里ライフサイエンスセンター/豊中市(協賛) ⑬日本熱測定学会第36回熱測定討論会 2000.11.09−11 近畿大学/東大阪市(協賛) 995 プラズマ・核融合学会誌 第76巻第9号 2000年9月 その他理事会で決定した会議・会合等の主催・共催・後援・協賛を行う. 2.会誌発行並びに出版関係 1. 「プラズマ・核融合学会誌」 今年度の刊行予定(平成12(2000)年4月〜平成13(2001)年3月)12冊 第76巻第4号〜第12号 第77巻第1号〜第3号 2.資料の発行 (1)第17回年会予稿集 (2)研究会(若手夏の学校)テキスト (3〉専門講習会テキスト (4)その他理事会において必要と認めた資料 3.受託出版 第10回国際土岐コンファレンスプロシーディングス(JPFRSerie$Volume3) 3.特別事業並びにその他企画事業 1.専門委員会 (1)「核融合炉内外におけるトリチウム回収技術」西正孝主査(H12.6−Hl14.5) 2.学会賞 第8回論文賞,第5回技術進歩賞,第5回学術奨励賞の選考・授与を行う. 3.受託事業 以下の受託事業を受託の予定である. (1)「核融合実験炉の燃焼制御技術」 (2)「定常核融合炉をめざす炉心プラズマ研究の現状と物理課題」 (3〉「核融合エネルギー利用技術に関する調査」 4.広報事業 広く市民層を対象に,プラズマ・核融合の理解を深めるために,公開講演会を「エネルギー科学とプラズマ」と題し 京都地区で開催する. 4.学会機構の充実と活性化 1.会員数の増加 会誌の内容,年会,研究会,学会賞等会員向け事業の充実を通じて,正会員・学生会員・賛助会員の増加に努める. 2.学会事務局の強化 学会活動の活発化に対応できるよう,事務局の事務の電子化と機能の充実を図る. 3.アジア・プラズマ・核融合学会(APFA)の開催準備 来年度開催予定のアジア地区を基盤としたアジア・プラズマ・核融合学会(APFA)の第3回総会の準備を始める. 4.プラズマ科学シンポジウム(PSS200!)の開催 上記シンポジウムを応用物理学会プラズマエレクトロニクス分科会を担当学協会として,2001年1月24日から3日 問,京都テルサで開催する.当学会も主催学会として対応する. 5.年会の安定化と米国物理学会プラズマ物理部(APS−DPP)との交流 年会年1回制の年会活動の充実及び安定化に努めると共に,招待講演でのAPS−DPPとの交流を図る 6支部及び地区研究連絡会の活動 学会基盤の拡充のため,九州・,沖縄・山口支部(仮称)の発足をめざし,同地区の学会活動の活性化を図ると共に, 支部及び地区研究連絡会の活動を通じて九州・沖縄・山口及び北海道地区会員の研究交流を促進する. 7.学会活動の広報 学会活動について理解を深めていただくよう,学会パンフレットの作製及び学会ホームページの充実化により,大 学・研究所はもとより,産業界を含めより広範囲にわたり広報活動を進める. 996 本会記事 1第組回通常総会第2号議案別紙2] 収 支 予 自平成12(2000)年4月1日 算 書 至平成13(2001)年3月31日 単位:円 1.収入の部 科 平成12年度予算 目 1.基本財産運用収入 30,000 基本財産利息収入 正会員入会金 正会員会費収入 学生会員会費収入 賛助会員会費収入 特別会員会費収入 4.事業収入 12,240,000 △940,000 8,000円/人 1,200,000 1,512,000 △312,000 3,60Q円/人 12,270,000 12,750,000 △480,000 30,000円/口 1,140,000 △150,000 13,000円 2,000,000 1,925,000 若手夏の学校収入 1,650,000 3,000,000 専門講習会収入 1,240,000 1,000,000 16,500,000 13,600,000 2,900,000 4,300,000 4,000,000 0 3,000,000 3,000,000 3,000,000 3,000,000 受託事業(3)収入 2,800,000 受託出版 3,600,000 収 繰 越 0 収 入 合 支 合 差 △400,000 0 0 95,000 26,000 入 2,800,000 0 26,000 雑収入 期 収 期 0 0 受取利息 0 O 4,000,000 0 8.雑収入 前 △100,000 2,400,QOO 10,0QO,000 受託事業(2)収入 寄付金収入 当 △3,640,000 3,640,000 受託事業(1)収入 7.寄付金収入 第13回専門講習会 300,000 1,200,000 12,400,000 第39回若手夏の学校 △3,740,000 4,840,000 1,100,000 6.平成12年度受託事業収入 240,000 △1,220,000 1,100,000 科学研究費補助金 科学研究費補助金(B) 第17回年会 75,000 △1,350,000 2,020,000 800,000 5.補助金収入 945,000 25,545,000 年会収入 会誌広告料収入 1,000円/人 11,300,000 26,490,000 掲載料・別刷料収入 △14,000 △1,882,000 27,642,000 990,000 出版物売上 △40,000 40,000 26,000 考 △14,000 40,000 25,760,000 備 額 △40,000 70,000 26,000 3.会費収入 差 70,000 30,000 2.入会金収入 前年度予算 0 △69,000 30,000 △4,000 65,000 △65,000 計 65,832,000 68,232,000 額 11,177,793 11,878,833 計 77,009,793 80,110,833 △2,400,000 △701,040 △3,101,040 H.支出の部 科 1.管理費 事務所費 人件費 会議・会合費 目 平成12年度予算 22,156,000 前年度予算 23,040,000 1,800,000 13,200,000 △1,300,000 120,000 170,000 △50,000 1,000,000 1,000,000 L700,000 1,500,000 110,000 1,500,000 150,000 1,200,000 0 200,000 △40,000 300,000 リース費 360,000 370,000 △10,000 業務委託費 966,000 970,000 △4,000 事務印刷費 210,000 200,000 10,000 997 考 0 1,800,000 通信費 消耗品費 備 額 11,900,000 旅費・交通費 什器・備品費 差 △884,000 事務局員(常勤2+非常勤3) 総会・評議員会・理事会 理事会 郵便・電話料・自動引落関連費用 事務所整備・事務処理合理化 封筒,コピー Fax,Copy,梱包機 会計事務所 はがき,総会資料 プラズマ・核融合学会誌 管理雑費 370,000 440,000 △70,000 550,000 490,000 60,000 70,000 50,000 20,000 福利厚生費 1,500,000 非常勤を含む △1,414,000 年会経費 2,000,000 2,200,000 △200,000 第17回年会 若手夏の学校経費 2,150,000 3,000,000 △850,000 第39回若手夏の学校 専門講習会経費 1,240,000 1,000,000 240,000 23,946,000 25,800,000 印刷製本費 発送費 編集費 20,600,000 2,850,000 3,000,000 1,000,000 1,000,000 1,000,000 800,000 委員会費 700,000 特別事業費 0 800,000 学会賞 250,000 250,000 100,000 100,000 10,980,000 △150,000 受託事業(2) 2,640,000 2,640,000 受託事業(3) 2,600,000 受託出版 3,100,000 期 支 期 収 繰 越 出 合 支 収 差 支 差 計 0 100,000 102,000 68,232,000 0 間接費12%を除く 2,600,000 △600,000 △100,000 200,000 △2,000 △2,400,000 0 O △701,040 11,878,833 11,177,793 100,000円×2件 0 0 3,700,000 65,832,000 額 額 公開講演会 0 2,000,000 2,640,000 100,000 論文賞・技術進歩賞・学術奨励賞 △100,000 8,980,000 2,640,000 4.予備費 0 100,000 受託事業(1) 3.退職給与引当額 0 0 10,000 10,000 平成12年度受託事業 各種委員会旅費 200,000 0 国際会議協力関連 パンフレット △100,000 1,250,000 200,000 共催事業分担金 △400,000 △250,000 1,900,000 1,IOO,000 別冊発送費を含む 250,000 830,000 専門委員会 地区研究連絡会補助 期 △150,000 1,200,000 1,650,000 広報事業 △2,784,000 1,500千円×12冊,別冊含む 200,000 1,830,000 原稿料 出版費 第13回専門講習会 VoL76−4〜VoL77−3(12冊) △1,854,000 17,816,000 450,000 旅費・交通費 当 消費税対応 0 1,500,000 44,890,000 43,476,000 会誌発行費 次 2000年9月 租税公課 修繕費 2.事業費 当 第76巻第9号 [第12回通常総会第3号議案別紙11 社団法人プラズマ・核融合学会 平成12年度(2000〜2001)役員名簿 理事(副会長) 伊藤智之 (留任役員) 理事(会長) 井上信幸 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 理事 監事 安積正史 理事(副会長) 井岡茂 香山晃 理 (新規選任役員) 理事 理事 理事 理事 理事 理事 監事 西原功修 日野友明 藤原正巳 松井秀樹 矢部孝 西田靖 佐藤徳芳 事(常務理事)上村鉄雄 岡崎隆司 小川雄一 門田清 河合良信 松田慎三郎 谷津潔 山中芳宣 留任役員の任期はあと1年(2001年の通常総会終了時まで〉であり,新規選任役員の任期は2年(2002年の通常総会終了時まで) である.また,理事の役職(会長多副会長,常務理事)は,定款第13条2に従い理事の互選により決定することとなっているが,会 員の合意を得るため役職を含めて議案とするのを慣例としている. 998 本会記事 [第12回通常総会第4号議案別紙1] 会員会費改定 本会会員の年会費を次の通り改定し,平成13年度会費から適用する. 現 改定案 行 正会員 年額 8,000円 年額 学生会員 年額 3,600円 年額 賛助会員 年額 30,000円/口 据え置き 特別会員 年額 13,000円 据え置き 999 IO,000円 4,500円 1 32411 繍謙 ここに掲載されている文献は、核融合科学研究所文献 資料室において最近収集されたものです。これらの文献 については、複写サービスを行っています。ご利用方法 については、リスト末尾をご覧下さい。 1bkare鳩M.V.,Dedovich,TG. Z−Scaling and Jet Production in Hadron−Hadron Comsions at High Energies,Dubna E2−99−30,1999, 25P. 32412 Besht㏄v,Kh.M. π±←〉κ±Meson−VacuumTransitions(Osc皿ations)in Analogy 32413 ofthe Tkach,V.1.,Pashnevl Reparametrization 32414 Dlagram Cabibbo−Kobayashi−MaskawaMatrices,Dubna Approach in the Model ofDynamical E2−99−306,1999,14p. A.1.,Rosales,J.J. Invariance and the Sc㎞・odinger Equation,Dubna E2−99−311,1999,21p. Tbkare鳩M.V,Rogachevskl,O.V,Dedovich,TG。 Scaling Features ofπo−Meson Production in High−Energyρρ一Collisions,Dubna E2−99−313,1999, 29P. 32415 Usubov,Z.U.,Abdinov,0.B. A search for Quark compositeness at the LHc。Dijet Angular Distr量butions,Dubna E1−99−332, 1999,13P. 32416 Makhaldiani,N. The Algebras Particle 32417 Dynamics,Dubna Integrals Dubna ofMotlon Distribution Modi行ed B㏄hner−Ki11ing−Yano Structures ofthe Point E2−99−337,1999,14p. andModi行ed Bochner−Killing−Yano Structures ofthe Dynamlcal Systems, A.E.,1bmio,L. Amplitude Potent壷al within the Instanton Model,DubnaE2.99.339,1999,21p. in the Analyt重c ApProach to QcD,Dubna E2−99−346,1999,gP. Bondarenko,VA,,Honz6tko,J.,Khitrov,VA。,Sukhovol,A.M.,Tbmandl,1, Cascadeγ一Decay 32421 and Nesterenko,A.V. Quark−Antiquark 32420 ofMotion E2−99−338,1999,9p。 Anikin,1.V.,Doro㎞ovl Pion 32419 Integrals Baleanu,D.,Makhaldiani,N. The 32418 ofthe of the1910s compound Nudeus,Dubna Oganessian,Yu』【も。,Utyonkov,VK.,Lobanovl The Synthesis of Superheavy NucleHn E3−99−343,1999,33p. Yu。V,,Abdullin,F.Sh,,PolyakovりA.N.et the48Ca+244Pu Reaction:(288)114,Dubna aL E7−99−347,1999, 8P。 32422 Piragino,G.,Pontecorvo,G.B. Over30Y6ars 32423 of Successful Collaboration Between JINR and INFN,Dubna E15−2000−7,2000,28p. Kulchitsk》もYA.,Vinogradov,VB., On the Parametrization ofthe Longitudinal Hadronic Shower Profiles in Combined Calorimetry, DubnaE1−2000−2,2000,5p。 32424 Kulchitsky』YA. Hadronic Shower Development in Tile Iron−Scintillator 1000 Calorimetry,Dubna E1−2000−5,2000,18p. 新着文献リスト 32425 Avezo鳩AD。,Blseno鷲N.T,Gramenitsky,1.M.,Moissenz,P.V.,Urkinbaev,A.R.,Zamiatin,N.1. The Muons Dubna 32426 Superlumina裏Vblocities Appllcation Systems ofV61ume Containing in RuskOVl and IC−35fbr T.et Empirical Radiation the Accuracy Pl Problems et E2−2000−1,2000,13p. Method forModeling the P5−99−312,1999,13p.(in Magnetic Russ1an) P5−99−314,1999,2董p.(in Russian) Deep Purification of In−l l I Radiochemicals,Dubna P6−99−282,1999, Production,Dubna P9−99−250,1999,13p.(in Russian) Dose from the Bremsstrah豆ung P9−99−331,1999,9p.(ln Due to the Electron Beam in the Electron− Russian) ofEstimation ofUnknown Random I−99−329,1999,17p.(in Variable Probabllity Density over Russian) ofMultlwire Proportlonal Chambers with Dielectric in the OperationaI Russian) aL Natural222Rn Concentrations in JINR Dwellings,Dubna P16−99−325,1999,6p. Russian) Komova,0,V.,Candiano,E。S.,Krasavln,E.A. Eff㏄tofanμη膨C Mutation on the SOS−Response γ一Radiation,Dubna P19−99−272,蓋999,10p.(in Shmakova,N.L.et aL Dose−Ef琵ctDependenceofCytogenetic Low−Dose hTadiation,Dubna Damage in E。coZごCells Exposedto UV−1ight and Russian) andAdaptive P19−99−3董9,1999,11p.(in Response6fMammallan Cells a負er Russian) Sadygo鳩Z.Ya。,Suleimano鷲M.K.,Bokova,TYu. Supersensitive AvaIanche Sllicon Drlft Photodetector,Dubna P13−2000−3,2000,6p.(in Russian) Chuburkov,Yu.T. Physicochemica豆Nature of Seismlc Actlvity of the Earth,Dubna Dl2−99−320,1999,13p. Bystrltsky,V.M.etal. Inverse 32440 Equations Screens,Dubna P13−99−318,1999,17p.(in Bamblevski,V.P (in 32439 Time,Dubna Sha含ano鳩MD,,Tbpuria,TP Measurementofthe 32438 V¢ctor BoundaηIntegral Problem,Dubna Isotope Data,Dubna Volume,Dubna 32437 Integrated馳st, aL ofthe Electrostatics 32436 the Zhidkov,E.P,Soloviev,A.G.,Sosn童n,A.N. Improving 32435 in a1. Beam「陀chnologies,Dubna 32434 wlth Preshower al. Alenitsky,Yu。G.et Estimation 32433 Space ECAL Russian) Cyclotron 32432 and Three−Body Filossofo鳩V..P.et 5P.(ln 32431 in Superconductlng Productlon,Concentration 32430 CMS Pupyshev,V.V. Spurious艶rms 32429 ofthe Aklshin,PG. 丁簸e 32428 Ef行ciency Barashenko鳩V.S.,Yurie鳩M.Z. Sub−and 32427 Registratlon E1−2000−6,2000,9p. Z−Pinch in Fundamental Investlgatlons,Dubna D15−99−315,1999,17p. Gorelenko鳩N,N.,Nave,M.EE,Budny,R。,Cheng,C.Z.,Fu,G。Y.,Hastie,」.,Manickam,J.etal., Eff㏄t ofPlasma Rotation on Sawtooth Stabihzatlon 1001 by Beam Ions,PPPL−3463June2000,4p. プラズマ・核融合学会誌 32441 Imaglng ofEdge Turbulence Photoelectric Measurements Scmiconductor by Scannlng Surfaces regulatodscher in Tunneling Microscopy forthe Mlcroanalysis Electrolytes,JUl−3718,Dec.1999,60p.(in Regionen Photorezeptorauβensegmenten zur in der partikularen Guanylatzyklase aus direkten Endlagerung von abgebrannten HTR−Brennelementen in Geman) Arens−Fischer,R. 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