fennica“fennica Chore Jacket” Universal Works×fennica“M48 Pakar” 東洋エンタープライズと製作したオリジナルデニム。生地は 11.5oz とやや軽めで、通年穿いていただけるように考慮しました。腰の絞りを少なめにデザインしているので、サスペンダーを合わせても面白い。¥21,000 Chore（チョア）ジャケットは、伝統的なモッズパーカの中でも最も初期のモデルであるM-48フィールドパーカをベースに製作。一般的にモッズコートと呼ばれるのはM-51ですが、イギリスのモッズはM-48モデルを好んで着ていました。¥64,050 ハンティングジャケットとワークウエアの特徴を取り入れた、新しいタイプの"GO TO" （玄関に掛けてあるちょっと出かける時に羽織るようなもの）日常着です。¥19,950 01 2011-2012 AW fennica STYLE fennica“fennica Denim Worker” 水溜めぐみ（BEAMS KAGOSHIMA）フラワー柄ワンピース ¥25,200 ／ marimekko、ベスト ¥39,900／Eatable Of Many Orders、ブーツ ¥58,800／Rosa Mosa、ファー帽子 ¥22,050／Muhlbauer 02 秋廣仁（木工作家）ジャケット “fennica Chore Jacket”¥19,950／fennica、ボーダーカットソー ¥18,690 ／ Toyo Enterprise、デニムパンツ“fennica Denim Worker”¥21,000／ fennica、キャンプモカシン ¥23,100／Verginia、ニットキャップ ¥7,350／Universal Works 03 城戸雄介（陶芸家）ジャケット “fennica Chore Jacket”¥19,950／fennica、シャツ “fennica Chambray BD”¥9,975／Toyo Enterprise×fennica、デニムエプロン ¥18,900／Boncoura、スウェットパンツ ¥15,750／Han、プルアップブーツ ¥46,200／Mark McNairy、帽子 ¥26,250／Boncoura 04 吉田千鳥（牧場勤務）ジャケット “fennica Chore Jacket”¥19,950／fennica、オックスフォードシャツ ¥6,825 、ニットベスト ¥10,500 ／ともに Brooks Brothers Boys 、キルトスカート ¥16,590／O’ neil Of Dublin、レースアップショートブーツ ¥115,500／Anatomica 05 若松蘭子（主婦）モッズパーカー ¥64,050／Universal Works×fennica、ニット ¥51,450／Anna Ruohonen、ジーンズ “fennica Premium”¥29,400／Boncoura×fennica、ストラップラバーシューズ ¥3,990／Opanak 06 2011-2012 AW fennica STYLE 飯伏正一郎（革職人）モッズパーカー ¥64,050／Universal Works×fennica、カラーレスシャツ ¥16,800／Universal Works、チノパンツ“fennica Khakis”¥15,540／Toyo Enterprise×fennica、カーリングブーツ ¥31,500／Rosa Mosa、ウィンターキャップ ¥10,290／Han 07 Tapiovaara BEAMS スペシャルスツール ¥66,150La Cucina ボディーソープ ×3 （フーチバ・クチャ・オレンジミント）¥650白雪ふきんフェニカ友禅ふきん ¥368白雪ふきんフェニカ友禅はんかち ¥420ソロソロ窯草文 5 寸皿 ¥1,575ソロソロ窯湯呑 ¥1,050ソロソロ窯ようじ壺 ¥315- Piombo ブランケット ¥18,900Arabia ウォールプレート ¥6,300Slow Wagon ネックレス ¥10,290Inspire ラグ（800mm×1500mm）¥50,400- International Gallery BEAMS 〒150-0001 渋谷区神宮前3-25-15 2F ☎ 03(3470)3948 BEAMS JAPAN 〒160-0022 新宿区新宿3-32-6 6F ☎ 03(5368)7304 BEAMS WEST 〒651-0087 神戸市中央区御幸通7-1-15 1F ☎ 078(230)7690 BEAMS Online Shop（fennica） http://shop.beams.co.jp/shop/fennica/ 08 K E I J U S H A 〒939-2341 富山県富山市八尾町鏡町668-4 ☎ 076-455-1184 www.keijusha.com 手仕事フォーラム http://teshigoto.jp/ 佐助谷店創立から 25 年を迎え、より一層健全健康的なものを集め紹介していきます。〒699-0612 島根県出雲市斐川町出西3368 ☎ 0853-72-0239 www.shussai.jp 〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2-1-10 ☎ 0467-22-1822 定休日：火曜日（祝日除） http://moyaikogei.jp/ Terry Ellis " Men go to town, Women take to the hills. " 男は街へ。古着は楽しませてくれると同時にいろいろなことを教えてくれる。 text by Hitoshi Okamoto エリスさんは東京へ来るたびに、古着屋を見てまわるレタリング。スウェットの胸に縫い付けられた文字、ハットことを欠かさない。ちょっとした空き時間には原宿を、についた文字、ウィメンズのジャケットの袖口についたそして休みの日なら高円寺だ。ある週末、高円寺の古着屋文字、そして古いバッジに書かれた文字まで、どれもめぐりに同行させてもらった。新しいものにはない独特の味わいがあって、そこに高円寺駅の南口で待ち合わせ。エリスさんは駅を出て美しさを感じるのだそうだ。「やっぱり着てみることがまず左へずんずん進んでいく。「駅を背にして左がチープサイドで、右は素晴らしいヴィンテージクローズが揃っている店があるけれど重要。そしてサイズが合っていること。そういうのが見つかったら、どこがどうならもっと着やすいだろうと、さらに考えます」値段はちょっと高い。高いと言っても、原宿あたりよりある店ではバルバドス・メイドの飛魚柄のシャツをは20%くらい安いです」見つけたが、試着するとちょっときつい。すごく欲しいエリスさんが古着を見るポイントはとても細かい。けれどと、残念そうに戻す。別の店では A-2 ジャケットポケットの付き方、ボタンの素材や形、裏返してステッチを試着するが、 25万円という値段を聞いて、また残念そうを確認。自分で着たいものと、参考にすべきポイントをに戻す。古いタロンのジッパーを見つけて長さを測って持ったものとを分けて考えているようだ。そしてどの店もらう。必要な長さにはちょっと足りなかったらしい。のどのあたりに何があるかが、すべて頭に入っている残念そうに戻す。「欲しいものや良いものは山ほどあるらしい。けれど、買うものは実は少ない。だいたいは小さすぎるある店で1940年代のボーイスカウト用ジョッパーをか高すぎる」見つける。ジョッパータイプのパンツが、いまはいちばんいつもなら４時間はかける。この日はちょっと早めに気になるという。そしてもうひとつ気になっているのが切り上げて、大好物のラーメンを食べに駅へ戻った。 10 " Men go to town, Women take to the hills. " 『KEYTH』 “洋服は多くないけれど小物が面白い”とエリスさん。『D CLOTHING“ 』ここは日本のものも含め軍ものが充実してる” 『ZOOL BROCANTE』ここに限らず、どの店でも馴染み客。そして気になるレタリングのハットを発見。バッジの文字も良し。フライトジャケットを試着してため息。 “背中の文字が最高だね” ヴィンテージのジッパーの長さを測ってもらったが、少し短い…。『SUNTRAP』で見かけたレディースジャケット。袖口に…。エリスさん曰く“この店はアウトドアものの良いものが見つかる” 『NON』 “キャップとコンバースが充実していて、好きな店です” 『SAFARI』 “フェイバリットショップ！”相性が良いらしい。『 SLUT 』またまたヴィンテージのタロンを発見。長さはどうか？手前ではなく、店の奥のほうにヴィンテージクローズがある。見つけたのは『LONGABU』というショップでした。『B CLOTHING』で見つけたボーイスカウト用ジョッパー。それに例のカラシ色のセーターをコーディネートしてみると…。このセーターが気に入った様子。胸のレタリングと色が素敵です。 01 11 Keiko Kitamura " Men go to town, Women take to the hills. " 女は山へ。 “大変だけど楽しい”のは登山もグッズ選びも同じ text by Nao Ogawa ＜fennica＞バイヤーの北村恵子さんが近頃、山登りに偶然にも＜ fennica ＞や社内スタッフに山好きの夢中だという。それも山へ行くのは社内の女性スタッフ女性が数名見つかったため、チームを結成。高尾山にと一緒か、あるいは自分一人と決めていて、エリスさん登ったときの写真を見せてもらうと、さすが、皆さんを誘うことはしないそうだ。「エリスはもともと街が大好きな人だから。彼は高円寺のとてもおしゃれだ。とくに重ね着の上手さが目につくのは「山登りは登っているうちに暑くなるし、でも頂上古着屋さんへ。私は山へ。それに私があっという間に山にや日陰は寒い時もあるし、こまめに脱いだり着たりするのめり込んでしまったから、エリスは今さら自分も行きから」だという。アウトドアウエアは機能性には優れてたいとは言えないのかも（笑）」いても、色やサイズ感がイマイチのものも多く、ファッ最初に山に登ろうと思ったきっかけを聞いてみた。ションに昇華させるのは難しいイメージがあるが、「洋服 2 年ほど前、北村さんは大好きな＜ Ralph Lauren＞でチェックのパンツを買った。ジッパーがあちこちについたかなり細身のパンツで、一目惚れで買ったものの、家に帰ってから合わせる靴に悩んでいた。ボリュームのあるがっちりした靴が似合いそう。ちょうど登山靴みたいな……というわけで、登山靴を購入。せっかく買ったのだからと、山にも登ってみることにした。すると「登っている間は苦しくて必死だから、余計なことを考えないんです。それがとにかく気持ちいい！」と、すっかり山の虜になってしまった。 12 屋である以上、妥協したくないですよね。」と言う北村さんに、自ら選んだ愛用の品々を見せてもらった。ハイテク過ぎず、実用的なセレクトはやっぱり＜ fennica＞的である。最近は海外へバイイングに行くと現地のアウトドアショップは必ずチェックするし、自分は登らないエリスさんもNYの＜Fjall Raven＞で限定色のリュックを買ってきた。この流れでいくと＜fennica＞でアウトドア用アイテムが買える日は遠くないかもしれない。むしろ、早く実現させてほしいくらいだ。 " Men go to town, Women take to the hills. " ＜ Or slow ＞別注の＜ fennica ＞オリジナルのデニムプルオーバー。登山といえばチェックのネルシャツ。これは＜Gitman＞の女性用。＜Or slow＞のデニムショートパンツはスパッツとの重ね着が基本。＜Patagonia＞のキッズ用フリースベスト。軽くてかさばらず優秀。リュックやバッグの上から羽織れるのでレインケープは＜South2 West８＞。コートとして愛用。でもあくまで街着。山では着ません。ガーゼの手ぬぐいは夏なら汗拭き、冬はスカーフ代わりにもなります。登山の思い出になるピンバッジは見つけたら必ず買っています。＜Scarpa＞の登山靴は、社内の山好きスタッフお墨付きの一品。＜ Fjall Raven ＞のリュックは＜ fennica＞でも販売する予定。ミニライトとホイッスル。中には小さく丸めたIDカードを入れて。＜Patagonia＞のナイロンバッグはトートとリュックの2WAY。山での楽しみは湧き水を飲むこと。場所によって味が全然違うのです。登山のメンバー。女子だけなので、お弁当やおみやげの時間も楽しい。 13 01 Traveling fennica HOKKAIDO ちょいと北海道まで。旭川砂川小余市江別富良野キロロ赤井川札幌 photo & text / Keiko Kitamura 洞素敵なクラフトを探して歩く北村さんこの夏は北海道へ行ってきました。平取ニ風谷 !" # $% %& '( 厚沢部新千歳空港へ到着後すぐにお土産発見 ! craft studioで見つけた100%北海道は士別 made、手紡ぎ、手編みの手袋です。アイヌの “イタ” と呼ばれるトレイです。くるみなどが材料として使われ、渦巻き模様は魔除けの意味があるそうです。平取の二風谷アイヌ文化博物館には “チセ” （アイヌの伝承家屋）が復元されています。資料館も併設されていて見応え十分です。花ござの模様は基本的に植物染めでこの赤、黒、ナチュラルの3色が使われています。水辺に育つガマが材料で冬は保温効果も。 “チセ” の中では花ござを編んでいるところを見学できます。ご近所さんがお茶を飲みに来ていてゆっくりと時間が流れていました。使い込まれたしゃもじもご飯用、汁物用など、展示してあります。アイヌには有名な “アットゥシ織” がありますがこのような腰機（いざり機）で織られます。材料はシナの木やにれの木、おひょうの樹皮の繊維です。二風谷にあるランチハウスBEEのアイヌ模様ののれんです。藍がいい感じに日焼けしています。名物はコタンラーメン！ 50年間愛され続けている北海道では知らない人のいない“かま栄” のすり身を食パンで巻いたパンロール。アツアツをどうぞ！小樽運河の浅草橋からの夕暮れです。レンガ造りの倉庫と空の色が絵ハガキのようです。 fennicaのつばめビスケットを焼いていただ（ドロッピエ）さんの看板いているDROPJE です。工房はお庭の一角にあります。 14 キッチンは使いやすく整理されていて見せていただきながら気持ちがすっきりしました。さすが麦子さん！エントランスではオーナーの麦子さんがヨーロッパのいろいろな所で集めたものが迎えてくれます。今年111年目の浅原ガラスさん創業1900年、のミニチュアガラスの浮き玉です。日本で最後に残ったガラスの浮き玉製作所です。製作所は小樽にあります。材料は蛍光灯のリサイクルなど再生ガラスです。コンビニのレジ前に並んでいたお盆のお供え 8月になると北海道ではどこのコンビニ物、にも登場するそうです。色も可愛らしい。こちらも北海道名物ゴム長メーカー、ミツウマのマークです。まさに三つ馬！こちらは創業大正8年。工場は小樽でグリップの良さには定評があります。やっぱり雪と氷の季節が長い北海道で支持されているのには訳があるのですね。さてここはどこ？デンマーク？スウェーデン？ ↗赤井川村のホテルDROMでした。明治の金鉱山跡にそこにあった建物の古材を使って建てられました。DROMはスウェーデン語で夢。ゴールドラッシュの夢？古い森の夢… 小樽∼キロロを結ぶ国道393号線、毛無山の展望所です。石狩湾と小樽の街が一望できます。ちょっとした休憩にぴったりです。野幌レンガの生産で有名な町、江別、昭和4 年開校の市立江別第三小学校。最上階は子供達が遊べるスペースになっているそうです。旭川の木工作家瀬戸晋さんのウォールナッツやイタヤカエデ、センの器です。漆との相性が素材選びのポイントだそうです。ノミの跡を生かしながら優しい仕上がりと手触りです。自分は無心に作り使う人の気持ちがそこに入ってくれればと瀬戸さん。瀬戸さんとどこへ行く時もいっしょの愛犬・パートナーのサンペイです。 ↗瀬戸さんの工房からの眺めです。山の標高は 428m 、手前には稲田が広がっています。これを書いている今、9月末は一面黄金色で稲刈りの季節だそうです。 15 Meet me at the roots man corner. 2011年10月20日発行 ⓒ 2011 BEAMS CO., LTD. 編集人岡本仁（Landscape Products）表紙江夏潤一デザイン清水隆司（Judd.）発行人設楽洋（BEAMS）発行株式会社ビームス東京都渋谷区神宮前3-25-15 03-3470-9391 印刷渕上印刷株式会社 Printed in Kagoshima blog.beams.co.jp/fennica twitter.com/fennicabeams 本誌に掲載されている商品の仕様および価格は、予告なく変更される場合があります。また印刷の都合上、実際の色と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。エリスさんがツイッターを始めた。バルバドスから写真つきでつぶやいて、まるで絵葉書が届くような嬉しさがあった。そのうちニューヨークへ移動したらしい。ある日、ジュニア・バイルスの「Curley Locks」を聴いていると、エリスさんがぽつりとつぶやいた。ぼくも大好きな曲だったから「My favorite!」と反応したら、レゲエ好きなんて知らなかった、今度はその話をしようと返事があった。ルーツレゲエのコーナーで待っている、と。飲む約束はしたけれど、ニューヨークの素敵なレゲエ専門店に行くといいよと伝えるのを忘れてしまった。 twitter.com/#!/_terry_ellis_ 岡本仁（ランドスケーププロダクツ）