線路設計 PDF

参考資料
線路設計
光
フ
ァ
イ
バ
ケ
ー
ブ
ル
線路系の構築手順
光線路系を構築する際、その構成製品を取り決める要因を示すとともに、その構築作業手順のフローを示します。
線路系の構築要求
基本構成の選定
光ファイバケーブル、光コネクタ、接続材料の決定に必要
・布設ルートの選定……………物理的な制約条件、将来への拡張性、メンテナンス性、信頼性、および経済性を
検討して決定
・光ファイバ種別の選定………伝送機器とのインターフェース条件(光ファイバのサイズ・伝送損失・伝送帯域)
により決定
・光ファイバ心線数の選定……将来の需要を見込んで、予備心線数を含めておく場合もある
・光コネクタ種別の選定………伝送機器とのインターフェース条件により決定
・接続位置、方法の選定………ケーブル自体の布設張力による制約、切替え機能点(分配位置)
、および拡張性
により決定
レベル設計
・損失要因によるレベル設計
・帯域要因によるレベル設計
調査/施工
測定/試験
レベル設計
光ファイバによる伝送システムを構築する際には、伝送距離・接続などの前提条件をもとに、伝送品質が確保されて
いることを線路系のレベル設計により、事前に確認する必要があります。
一例として、マルチモード光ファイバのレベル設計について示します。
レベル設計は、線路区間の伝送損失および伝送帯域が光伝送機器により決定される許容値であることを以下の式に
より求める。
(1) 損失要因によるレベル設計
(例題;次ページの線路構成を参照)
αo×L+αs×Ns +αc×Nc +P
伝送損失(L) =
αo:光ファイバ1km 当りの伝送損失(dB/km)
L :光ファイバケーブルの条長(km)
αs:融着接続損失(dB/箇所:一般に0.2∼0.3dB)
Ns:融着接続数(箇所)
αc:コネクタ接続損失(dB/箇所:一般に0.5∼1.0dB)
Nc:コネクタ接続数(箇所)
P :システムマージン
(dB)
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(2) 帯域要因によるレベル設計
伝送帯域(B) =Bo×L-γ
Bo:光ファイバ1 kmあたりの伝送帯域
(MHz・km)
L:光ファイバケーブルの条長
(km)
γ:帯域換算係数(一般に0.5∼1.0)
参考資料
線路構成例
光
フ
ァ
イ
バ
ケ
ー
ブ
ル
光機器間を光線路系にて構成する場合、その構成パターンは、布設環境、及び線路拡張性に応じて、いくつか
の方式が考えられます。代表的な方式および、使用部材例を以下の表に示します。
光機器
E/O
・光機器間を光線路(光ファイバ:2心双
方向)
にて結ぶ。
・光機器間の距離:300m
・光コネクタ:FC形、PC研磨
・光ファイバのサイズ:50/125μm
・光ファイバの特性:G3004S
・屋内布設とし、機器間は電気的な絶縁性
を保つため、ノンメタリック構造のケーブ
ルとする。
光機器
O/E
E/O
O/E
構成
条件
300m
光線路
方式
I
光機器
II
光機器
光機器
III
光機器
光コネクタ付
コード
IV
光機器
光機器
光機器
光機器
光コネクタ付
コード
光コネクタ付
コード
融着
構成図
光ファイバ
ケーブル
光スプライス
ボックス
光ファイバ
ケーブル
特長
光スプ
ライス
ボックス
光スプ
ライス
ボックス
光ファイバ
ケーブル
光ファイバ
ケーブル
・工場出荷時にケーブル両端 ・工場出荷時にケーブル片端 ・一般的な線路構成で両端で ・方式蠱を、より拡張性を高
に光コネクタ付けを行うた
に光コネクタ付けを行うた
ケーブル条長の調節が可能
めた方式で保守メンテナン
め現場ではケーブル布設す
め布設後の条長調節が可能 ・ただし現場での融着接続が
スが容易
多くなる
るだけで良い
・ただし現場で融着接続が
・部材が少ないため布設コス
必要
トダウンが図れる
・ただし細かい条長調節が不
可能
使用部材例
●光ファイバケーブル
層型ケーブル
●光スプライスボックス
コード集合型ケーブル
●光コネクタ付コード
屋内壁掛け型
SC形コネクタアッセンブリ
FC形コネクタアッセンブリ
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