ネクストウェアお客様事例:No.1105 地方自治体向けソリューション 東京都・西東京市役所 様 1%の収納率向上が 3 億円の増収をもたらす C A R A T S V3 滞納整理・収納支援システム ■西東京市は、住民サービスの向上を目的としたIT投資を積極的に行ってきた。同市は、早くから 滞納整理業務の効率化にも着手。「CARATS(キャラッツ) V3」の前身である「NEW CARATS」からネクストウェアのシステムをご採用いただいている。 ■東京のベッドタウンとして人口増大中の同市は、歳入総額600億円。東京都下26市の中でも規 模が大きい。これまでも収納率98%を超える優秀な実績を上げてきたが、なお努力を惜しんでい ない。1%の収納率向上が3億円の増収をもたらすからだ。 ■西東京市役所市民部納税課納税係の小貫誠二主任に滞納整理業務の効率化とシステム導入のメリッ トについてお聞きした。 収納率向上にシステムが不可欠 システム導入の効果 西東京市役所市民部納税課納税係の小貫誠二 その効果について小貫氏は、システム化の最 主任は「当市は合併して市税の総額も大きく も大きなメリットの一つである業務の効率化を なったことで、市税の収納率の向上が非常に大 挙げる。 きなテーマになりました」と語る。 「以前は、紙ベースで管理していましたから、 同市の滞納繰越分の調定額は平成15年 過去の滞納状況を調べるのにも倉庫に行って簿 度の約24億9千万円から平成19年度の 冊を取ってきて調べる作業がありましたし、ス 約 1 4 億 5 千 万 円 ま で、 5 年 間 で 実 に 約 ケジュール管理も個人が自分の担当分をノート 10億5千万円近く圧縮できている。 につけて管理している状態でした。その状態で 野台地のちょうど真ん中あたりに位 この実現のためには人員を割くだけではな すと、個人の管理に依存しますので、管理が出 置しています。市内には5つの駅が く、 業務を効率化できるシステムが必須だった。 来ていないのと同じ状態が生まれます。現在 あり、新宿・池袋といった都心まで は市民との過去の交渉内容もシステムに残し、 20分以内でアクセス可能。東京の データベース化していますから担当者が不在の ベッドタウンとして人口が増え続け システム導入のポイント 時でも対応が可能です」 。 西東京市は平成17年10月にCARATS 「帳票の作成において自由度が高いことは、 のバージョンアップを行い、市が求める機能を 滞納処分までのスピードが格段に向上すること 年々追加してきている。 に繋がりました。以前なら朝に「不動産の差し 滞納整理システム導入にあたっての選定のポ 押さえ」を決定しても、丸一日かけて書類作成 イントについて小貫氏はこう語る。 し翌日に部署内で決裁をとっていたのですが、 「滞納整理の手法や考え方は年々変化してい 現在は当日の午前中に決裁まで取れるという状 きます。そういう意味ではシステムは長期間通 態になっています」 。 用するもの、すなわちカスタマイズに柔軟に対 「業務の中で最も手間を要する《処分》に関 応できることが我々としては必須でした」。 する業務が効率化できたのは非常に大きい事で 「また、システムを使う職員は数年単位で部 す。また滞納者の自宅住所と地図データの連携 署の異動があるため、初めてシステムを使う職 も取れますので、住宅地図をコピーしなくても 員でも基本的な実務と法律さえ勉強すれば、直 良いのはストレスを感じなくて良いです」。 西東京市様プロフィール 人 口 世帯数 市 長 192,910 人 (平成 20 年 1 月 1 日現在) 87,508 世帯 (平成 20 年 1 月 1 日現在) 坂口光治 田無市と保谷市の合併によって誕生 した西東京市は、東京の西部、武蔵 ている。 感的に操作できる操作性と全ての情報が把握で きる基本画面も重要でした」。 98%を99%に高める努力 「他社のシステムも比較検討しましたが、当 市の要望をパッケージで全て備えると割高にな 西東京市の場合、もともと収納率がきわめて り、且つ、カスタマイズ費用も発生する事か 優良だったものを、さらに極限まで高める努力 ら、5年間のトータルコストを計算してネクス を続けている点が特長だ。 トウェアさんのCARATSをカスタマイズし 小貫氏は「基本的には現年課税分の収納率を ていくことにしました」。 向上させていくことを重要視しています」と語 西東京市役所 市民部納税課 納税係 主任 小貫誠二氏 る。 ※CARATS はネクストウェア株式会社の登録商標です ネクストウェアお客様事例:No.1105 地方自治体向けソリューション 東京都・西東京市役所 様 1%の収納率向上が 3 億円の増収をもたらす 同市の歳入総額は600億円規模。都下26 収納率は市が課税した調定額に対する収入額 市の中でも大きい部類に入る。同市の平成19 の割合でのことで、現年課税分と滞納繰越分に 年度市税白書によると、同市の市税現年課税分 分けられる。 の収納率は過去5年(平成15年度~19年 収納率が100%になる事が望ましいが、現 度)に亘り、98.1%から98.8%の間で推 実には納税義務者の様々な事情により、納税が 移している。この数字は、東京都下26市の現 滞ることがある。 年課税分平均収納率を毎年上回る結果となって 収納率を改善させる事は、市の財源を確保し いる。 住民サービスを向上させる上で必要であるばか 現 状 で 他 市 を 上 回 る 収 納 率 で あ っ て も、 りでなく、税の公平性を保つ上でも非常に重要 100%までの未到達分の1%強という数字 である。 C A R A T S V3 滞納整理・収納支援システム は、同市にとって非常に大きいのだ。 「例えば、平成19年度の現年課税分調定額 今後の取組み は約300億円ですが、その1%強となると ~納税しやすい環境作りと更なる効率化~ 3億円以上になります。つまり、毎年3億円以 上が滞納繰越分となっています。実は滞納繰越 西東京市では、Yahoo!オークションで 分の圧縮が非常に重要になります」(小貫氏)。 インターネット公売を始めるなど、市民の納税 意識の向上に繋がる施策にも取り組んでいる 滞納させない仕組み作り 他、コンビニエンスストアやマルチペイメント での収納、クレジットカードを使っての収納と 現在、同市の納税課の陣容は現年課税分の担 いった納税しやすい環境づくりを推進してい 当で市職員3名、嘱託職員4名、滞納繰越分担 る。 当で市職員14名となっている。現年課税分の 一方で、 「連帯納税機能」や「納税承継機能」 収納率向上を基本方針とする施策とは一見して という先進的なシステム機能開発にも積極的に バランスが取れていないように見えるが、「現 取り組む。 年分を滞納される方は過去にも滞納している 「要件を詰めると、多くの方にシステム化は ケースがあります。実は現年滞納分の中で繰越 難しいと言われているんですが、正しい滞納整 し滞納されている方の滞納額が比重としては高 理業務を追求するとどうしても必要なんです。 いのです。市としては過去の滞納分からの納付 これからの滞納整理システムは業務の効率化が をお願いしていきます。つまり、滞納分から処 出来て当たり前、ユーザがシステムを使って業 理を進め、現年分を納付していただく、そして、 務管理を強化できることが更なる付加価値にな 現年分が滞納繰越にならないというサイクルを る。システムを更に進化させていきたい」と小 効率的に築くことが結果的に現年分の収納率向 貫氏は語っている。 上に繋がります」(小貫氏)という事になる。 収納率向上の重要性 言うまでもないことだが、市税の納付状況を 分析する際には収納率が大きな目安となる。 ※記載されている会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。※本カタログに記載された内容および仕様は2009年10月現在のものであり、予告なく変更されることがあります。 ■開発/発売元 ■お問い合わせ先 営業部 ソリューション営業グループ 〒106-0047 東京都港区南麻布5-2-32 興和広尾ビル9階 TEL:03-5447-2578 FAX:03-5447-2513 URL:http://www.nextware.co.jp E-mail:[email protected] CU5200910/X
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