日本ミシュランタイヤ 第 37 回東京モーターショー出展概要 Michelin, a key player in automotive progress 環境問題と資源の枯渇への懸念が高まる今日、人とモノが自由に移動できるモビリティを担 うクルマと地球環境の共存はさらに重要な課題になっています。ミシュランは、常に「持続 可能なモビリティ」に貢献することを目指しています。 Mobility • PAX システム(次世代タイヤシステム) タイヤの新しい基準が、すべてのクルマにこれまでにない安全な走行を約束する−そんな夢 のような世界が既に始まっています。 ミシュラン PAX(パックス)システムは、タイヤの新たな技術革命です。4 つの構成部品 (タイヤ、ホイール、サポートリング、タイヤ空気圧警報装置)からなる PAX システムは、 環境保護と、パフォーマンス、安全性、機動性の向上に貢献します。 ・ ドライバーへのメリット: PAX システムの新しい形状のサイドウォールは、短いサイド ウォール部としなやかなビード部によって構成され、高い走行性と快適な居住性という相反 する性能を同時に満足させながら、転がり抵抗を減少することによって燃費の向上・排出ガ スの低減に寄与します。 ・ 自動車メーカーへのメリット: PAX システムは、スペアタイヤを必要としない広い車内 空間、荷重能力を増加させるタイヤ形状、ブレーキの大型化をもたらすホイール空間など、 車両設計への新たな展望をもたらすとともに、車両重量の低減と使用原材料の削減を図るこ とで環境にやさしいクルマ作りのお手伝いをします。 ランフラット状態でのドライブは PAX システムのもう一つの異なる姿です。PAX システムは、 パンク状態での走行に必要な機能をサポートリングに集中させるため、パンク時以外の通常 のドライブにおける走行性能や燃費を犠牲にする必要がありません。一方、革新的なビード 部分とホイール形状により、パンク状態でもタイヤがホイールから外れることがなく、また サポートリングが機械的に車両重量を負うため、安全な走行を確保します。 PAX システムを装着した車は、パンク状態でも時速 80 キロで 200 キロの距離を走行するこ とが出来ます。もう、タイヤの交換を自分で行う必要はありません。タイヤの交換・修理は もはや危険な路上ではなく、安全な整備工場で行えるのです。 PAX システムは、高速で走るスポーツカーから重い SUV まで全ての車種に装着できます。既 に世界中で数多くの自動車メーカーへ納入され、今後も数多くの車種へ採用が決まっていま す。 展示中の PAX システム - スポーツ 展示タイヤ: 365-710ZR540A PILOT SPORT(パイロット・スポーツ) 新しいサイドウォール形状が高いハンドリング性能とグリップを提供します。また、大口 径ホイールが車体デザインをより魅力的に変えます。 装着車種: エドニス、ブガッティ(2004 年導入予定)、その他、2004 年導入に向け複数の プロジェクトが進行中 - ラグジュアリー 展示タイヤ: 245-690R500A PILOT PRIMACY (パイロット・プライマシー) ハイレベルな快適性とハンドリング性能を両立します。パンク状態でも走行を続けること ができるため、VIP の多忙なスケジュールが乱されることもありません。 装着車種: アウディ A8、アウディ A6、ロールスロイス・ファントム、その他、2004 年 導入に向け複数のプロジェクトが進行中 - ミニバン 展示タイヤ: 235-700R460A ENERGY MXV4(エナジー・エムエックスブイフォー) 家族や友達とにぎやかに荷物を満載して走る時もゆとりのドライブを約束するハイレベル かつ安全性の高いハンドリング。急激に空気圧が低下した場合でもクルマのコントロール を失うことはなく、パンクしても走行を続けられるため、交通事故や犯罪などの危険がな い場所まで移動してからタイヤ交換を行うことができます。 装着車種: ルノー・セニック その他、2004 年導入に向け複数のプロジェクトが進行中 - SUV 展示タイヤ: 265-780R520A CROSS TERRAIN(クロス・テレン) 車両重量やタイヤサイズの面で他のランフラット技術を採用することが難しい大型 SUV にも、PAX システムならば走行性能を犠牲にすることなくランフラットタイヤのメリッ トが生かせます。また、パンク時に重い SUV タイヤを自ら交換するという重労働から開 放されます。 装着車種: 2005 年導入に向け複数のプロジェクトが進行中 *PAX システムについての詳細は「出展ガイド」P9. をご参照ください。 Contributing toward Enhanced Safety • EnTire ソリューション(タイヤ空気圧警報システム-TPMS) もっと安心できるドライブを。 EnTire(エンタイヤ)ソリューションは、ドライバーと同乗者のモビリティーを守り、クル マをもっと安全にするお手伝いをします。EnTire ソリューションを搭載した自動車は、すで に発売されています。 タイヤ空気圧警報システム(TPMS – Tire Pressure Monitoring System)とは、タイヤバルブに取 り付けられたセンサーによってタイヤの空気圧と温度を計測するシステムです。タイヤ一本 ずつの状況が伝えられるので、ゆっくりと空気が漏れている場合にも、ドライバーは危険な 状況に陥る前に自分の都合に合わせて対処できます。EnTire ソリューションは、空気圧不足 2 によるハンドリング性能の低下、雨天時のブレーキ制動距離の増大、タイヤ寿命の低下、燃 費の悪化などのさまざまなトラブルを防止するのに役立ちます。 ミシュランが TRW 社と開発した EnTire ソリューションは、タイヤメーカーとして蓄積した ノウハウを用いて、空気圧および温度を常時計測しコンピューターで解析することにより、 外気温・天候・標高などに左右されず常に正しいタイヤの状況を把握することができます。 *EnTire ソリューションについての詳細は「出展ガイド」より、P13.をご参照ください。 • TIPM(Tire Intelligent Pressure Management タイヤ空気圧コントロール・システム) 近い将来、タイヤ空気圧コントロール・システム(TIPM)によって、センサーで察知した空気 漏れに対して空気を補充したり、路面状況や走行状況に応じてタイヤを加圧/減圧し最適な 状態に合わせることができるようになります。これにより、高速走行における安定性、雨天 時の安全性、悪路での居住性、スタック状態からの脱出などのメリットが得られます。 ミシュランは TIPM を WABCO 社、SKF 社、TRW 社と共同で開発しています。ミシュラン とこれらのパートナー企業は、TIPM を簡略化したタイヤ空気圧維持システム(CTIS-Central Tire Inflation System)も合わせて開発しています。 *TIPM についての詳細は「出展ガイド」P14. をご参照ください。 Environment • Michelin Energy MXV8 (乗用車用省燃費タイヤ) Michelin Energy MXV8 は、転がり抵抗を低減した省燃費タイヤ「Energy」シリーズの最上級 モデルであり、アジアの新車装着・市販市場向けに日本で開発されました。静かさと乗り心 地を重視する日本の自動車メーカーと消費者のニーズに応えた商品となっています。新開発 のハイブリッドシリカコンパウンド「Smart コンパウンド」を採用することにより、転がり 抵抗を既存の Michelin MXV3-A Green と比べて 5%低減し、排出ガスと消費エネルギーを大幅 に削減すると同時に、静粛性・快適性と操縦安定性を高いレベルで実現しました。 *Michelin Energy MXV8 についての詳細は「出展ガイド」P16. • をご参照ください。 Proxima 2 (プロキシマ 2) コンセプトタイヤの Proxima(プロキシマ)シリーズは、将来のタイヤが重量と転がり抵抗を どこまで削減できるかという可能性を示しています。Proxima 2 は、代替燃料を使用する自 動車メーカーの試作車に装着されることを前提に設計されています。転がり抵抗を低減した Proxima 2 では、省燃費性能の高さに定評のある現在のミシュラン・エナジータイヤと比較 し、重量では 20%、転がり抵抗は 25%抑えることに成功しています。 通常の空気圧で低転がり抵抗を実現した Proxima 2 は、ドライバーや同乗者にとって乗り心 地が良くなっています。また従来の低転がり抵抗タイヤに較べ、耐摩耗性の点でも優れてい ます。 3 High Performance • モータースポーツ - F1 世界選手権 復帰 3 年目の今年、ミシュランは 7 回の優勝と 30 回の表彰台、8 回のポールポジションを 獲得しました。 ミシュランは、トヨタ、BMW、メルセデス、ルノー、ジャガーという世界をリードする カーメーカーのパートナーとして、タイヤ開発とサービスに全力を注いでいます。 - ル・マン 24 時間レース GTP クラス ドライ用リアタイヤ タイヤサイズ:31/71-18 *トレッド幅(cm)/ 外径(cm)/ 内径(インチ) 2003 年はベントレーが総合優勝、ミシュラン装着勢は 5 クラスすべてで優勝するという 快挙を成し遂げました。 これでミシュランは世界最高峰の四輪耐久レースで 6 連勝を達成しています。 - 世界ラリー選手権 グラベルタイヤ タイヤサイズ:17/65-15 *トレッド幅(cm)/ 外径(cm)/ 内径(インチ) ターマック、氷雪路、グラベルとさまざまな路面で競われる WRC において、ミシュラン タイヤは常に高い戦闘力を発揮しています。 2003 年 8 月に開催されたフィンランド・ラリーで、ミシュランは通算 200 勝目を挙げまし た。 - MotoGP 世界選手権 ドライ用リアタイヤ タイヤサイズ:19/67-420 *トレッド幅(cm)/ 外径(cm)/ 内径(mm) バレンチーノ・ロッシがマレーシア GP でチャンピオン獲得を決め、ミシュランは 2 輪最 高峰クラスで 12 連覇を達成しました。また、今年 6 月のオランダ GP では GP500/ MotoGP 通算 300 勝を飾りました。今シーズン、マレーシア GP までの 14 戦すべてで勝利 とポールポジションを獲得、42 の表彰台順位は 1 つを除いて独占しています。 *モータースポーツについての詳細は「出展ガイド」P20. をご参照ください。 • Michelin Pilot Sport PS2 (参考出品:乗用車用高性能スポーツタイヤ) Michelin Pilot Sport PS2(ミシュラン・パイロットスポーツ・ピーエスツー)は、世界の超高 性能車向けに開発されたミシュランのフラッグシップ・スポーツタイヤです。ブガッティ 16/4 ヴェイロン、メルセデスベンツ SLR マクラーレン、ポルシェ・カレラ GT などに新車装 着タイヤとして採用されています。 Michelin Pilot Sport PS2 は、高剛性ブロックと強靱なショルダー部により高速走行時の安定 したドライグリップを実現し、ハイブリッドシリカコンパウンドと排水性を考慮した独自の ドレッドパターンにより、雨天時にも強大なグリップ力を発揮します。 F1 参戦により培われた技術に支えられ、こうした革新的な性能が生み出されました。その デザインと性能は、まさにフラッグシップ・スポーツタイヤと呼ぶにふさわしいものです。 *Michelin Pilot Sport PS2 についての詳細は「出展ガイド」P18. をご参照ください。 4 • Michelin Pilot Power (参考出品:モーターサイクル用高性能スポーツタイヤ) ミシュラン・パイロットパワーは競技用タイヤの開発で培ったノウハウを公道走行用タイヤ の開発に反映させるという手法を用いて具現化したものです。 オートバイの世界グランプリ用タイヤをもとに作られたコンパウンドの採用により、ミシュ ラン・パイロットパワーは飛躍的に優れたグリップ力とパワーの伝達を実現しました。 ミシュラン・パイロットパワーは今後順次主要オートバイメーカーのニューモデルの純正装 着タイヤとして認定される予定です。東京モーターショーでは新型ヤマハYZF-R1に装着、 展示されています。 • J.D.パワー「日本 OE タイヤ顧客満足度調査」 妥協のない性能を目指して走り続けるミシュランに、うれしいニュースが届きました。 新車にあらかじめ装着されているタイヤを対象とした調査で、日本の顧客満足度 No.1*.こ れは「グリップ性能」「品質/耐久性」「デザイン」「走行時の快適性」「燃費」の 5 領域 からなる総合評価で、ミシュランは 622 ポイント(業界全体の平均 574 ポイント)という高 スコアでトップの栄誉を獲得しました。タイヤを対象とした J.D.パワーの調査は日本では始 めてですが、ミシュランはこれまでに、同社による海外でのタイヤ満足度調査で数多くの No.1 を受賞しています。 100 年以上も走りにこだわり続けてきたミシュランは、世界中から届く No.1 の声に決して 「満足」することなく、次の技術革新へさらに加速していきます。 *出展:J.D.パワー・アジア・パシフィック 2002 年日本OEタイヤ顧客満足度調査SM。 乗用車(除軽自動車)を新車で購入後、10∼18 ヶ月経過したユーザー3,984 名の新車装着タイヤについての 回答による。 www.jdpower.co.jp *J.D. パワー「2002 年日本 OE タイヤ顧客満足度調査」についての詳細は「出展ガイド」 P23. をご参照ください。 5
© Copyright 2024 Paperzz