ミシュランのトラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One」、 タカラ

ミシュランのトラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One」、
タカラ物流システムが導入した 15 トン積載大型トラックに採用
後輪に装着する 2 本のタイヤを 1 本にすることで最大積載量大幅アップに貢献
07.04.2013
日本ミシュランタイヤ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:ベルナール・デルマス)は、輸送効率向上な
らびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」(以
下「MICHELIN X One」)がタカラ物流システム株式会社(本社:京都府宇治市、代表取締役社長:上坂良秋)が導
入した 15 トン積載大型トラックの新車装着タイヤとして採用されましたので、お知らせいたします。
タカラ物流システム株式会社は、全国で酒類・食品の輸送業務を行う大手物流会社です。環境問題に積極的に取
り組む同社が導入したのは、最大積載量を大幅に高め、一度で輸送できる量を増やすことで運行便数を削減し、
環境への負荷低減とコスト削減を同時に達成する新しいコンセプトの大型トラックです。積極的な車両軽量化で、
車両総重量から車両本体重量を差し引いた重量である最大積載量を、従来の車両総重量 25 トン大型トラックの
13.5 トンから 15 トンへ大幅に向上させることに成功しました。
「MICHELIN X One」は、トラックの後輪に装着されている 2 本(ダブルタイヤ)を 1 本にするというコンセプトで、1
車軸当たり約 100 キログラム※1 の軽量化を達成し、車両の輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラ
ック・バス用シングルタイヤです。
「MICHELIN X One」は、タカラ物流システム株式会社が今回導入した、いすゞ「ギガ」15 トン積載大型トラック
(6×2)の後輪 2 軸に装着され、従来のダブルタイヤ装着車との比較で約 200 キログラム※1 もの軽量化に貢献し
ています。タイヤサイズは、455/55R22.5 (164L)です。
※1 11R22.5 アルミホイール装着ダブルタイヤとの比較(ミシュラン調べ)
(参考資料)
「MICHELIN X One」はトレーラー用としてだけでなく強大なトルクのかかる駆動軸用としても使用されることを前
2
提に設計されたミシュランが誇るプレミアムワイドシングルタイヤシリーズです※ 。ダブルタイヤをシングル化するこ
とで、以下のような効果を実現します。
1. 積載効率大幅向上によるトラックユーザーの運行経費削減:
「MICHELIN X One」の 455/55R22.5 サイズは、日本市場で最も一般的な大型トラック用ダブルタイヤのサイズ
11R22.5 と外径がほぼ同じで、且つ日本の法律上最大値とされる車軸あたり 10 トンの耐荷重能力を持ちます。
11R22.5 のダブルタイヤ仕様と比べ大幅に軽量化でき、積載可能重量を拡大することが可能になります。積載効
率の向上は、同重量の輸送に必要なトラック便数の削減につながります。(軽量化のイメージ画像参照)
2. 環境負荷低減:
サイドウォールがダブルタイヤの 4 枚からワイドシングルタイヤの 2 枚に減ることにより、回転中のタイヤの発熱に
よって増加する転がり抵抗を削減すると同時に、軽量化されたタイヤ・ホイールユニットが発進・加速時の慣性力
を低減します。この二つの効果により車両の燃料消費量の節約に貢献します。さらに、タイヤを 2 本から 1 本に減
らすことによって廃棄されるタイヤも減り、環境負荷低減を可能にします。
3. 車両の安全性向上:
左右タイヤ間距離(輪距)を拡大できるため車両の走行安定性が向上し、車両の低重心化も可能となり、安全性
向上に貢献することができます。(走行安定性・車両低重心化のイメージイラスト)
4. 車両設計の自由度拡大と生産性向上:
ダブルタイヤ仕様と比較しタイヤ・ホイールユニット総幅が縮小されるため、左右タイヤ間距離が増大しシャシー設
計の自由度が拡大します。また、シングル化により部品点数が減り車両の生産性も高められます。
※2 「MICHELIN X One」シリーズには駆動軸用タイヤ以外のラインナップもあります