Materials Innovation

Materials
Innovation
会社案内
CORPORATE PROFILE
明日のマテリアルを創造し、
社会に貢献し続ける化学企業へ
私たちJSRグループは、従来からあるマテリアルと新しいマテリアル、
それぞれの可能性を追求しています。化学の潜在力を引き出して
新しい価値を創り出し、未来に向けて社会の可能性を少しでも広げるため、
挑戦し続けています。次代を切り拓くマテリアルを通じて、
新たな価値を顧客や社会に提供し、社会に貢献することを目指しています。
JSR創業期
合成ゴムの
国産化に成功
多角化模索期
多角化推進期
深刻な不況に対応 新規事業を創出
グローバル
生産体制の構築
1957年、国策会社として設
立。1960年に四日市工場が
2 度の石油ショックで原油
1981 年、石油化学系製品の
市場のボーダーレス化やア
価格が高騰。急激な円高と
高付加価値化を目指しつつ、 ジア新興国の攻勢など産業
完成しスチレン・ブタジエ
相まって合成ゴムの輸出競
石油化学系一辺倒の事業構
構造が大きく変化する中、
ンゴム
(SBR )の国産化に成
争力の低下と需要の伸び悩
造を変革すべく電子材料分
一層の成長のため電子材料
功。そ の 後、各 種 合 成 ゴ ム
みで深刻な事態に直面。こ
野へ参入。成長著しい情報
事業への資源投入を強化。
を 開 発・製 造 し、合 成 ゴ ム
の状況に対応すべくプラン
電子産業に新規なマテリア
欧州と北米にフォトレジス
メーカーとして国内トップ
トの省エネ化や生産設備の
ルを提供し、ともに成長す
ト工場を建設し、日米欧で
となる。1969年に民間会社
集約を実施しつつ、事業の
る体制へ。
の生産体制を確立。ディス
に完全移行。
多角化戦略を開始。
プレイ材料は日韓台で生産
体制を確立。
’60
’70
’80
’90
1957年、当時の日本は戦後復興期が終わって高度経済成長期が
始まり、産業振興のために石油化学製品が不可欠でした。
そこで、合成ゴムの国産化を使命として日本合成ゴム株式会社、
現在のJSR株式会社が誕生しました。その後、合成ゴムや
合成樹脂など石油化学系分野で培った独自の高分子技術をもとに、
半導体材料やディスプレイ材料などファイン分野のマテリアルも
数多く作り出してきました。そして今、ファイン分野で得た
技術をもとに社会の課題に応えるべくライフサイエンス分野や
環境・エネルギー分野でもMaterials Innovationに挑んだ成果が、
将来のJSRを支える事業として始動しています。
1
目次
3 マテリアルで、社会を支える
5 技術力で、次代を切り拓く
7 Materials Innovationで、
社会の持続的成長に貢献する
9 持続的成長へのシナリオ
11 製品紹介:JSRのマテリアル
13 石油化学系製品
16 ファイン製品
19 ライフサイエンス事業
20 リチウムイオンキャパシタ事業
事業構造変革期
ファイン事業の
拡大
21
23
25
27
29
研究開発の方針と体制
JSR製品を創り出す現場
CSRに関する取り組み
海外ネットワーク
国内ネットワーク
成長への始動
持続的成長を
目指して
トップメーカーとの協業に
2020 年 の あ り た い 姿 を 目
よって世界市場で存在感を
指して 3 段階の中期経営計
成長軌道へ
成長に結びつける
レイ材料を中心にファイン
2014 年から 3 カ年の中期経
営 計 画「J S R 20 i 6 ※」で は、
画をスタート。2011年開始 「JSR20i3 ※」で事業課題に
の3カ年計画「JSR20i3※」で 取り組んだ成果をもとに、
事業を拡大し、事業構造を
は、石油化学系事業とファ 「先行投資を成果につなげ
変革。
イン事業で差別化を進めつ
る」
「グローバル化対応」
「持
つ、戦略事業としてメディカ
続的競争力の向上」に注力
拡大。半導体材料やディスプ
※「JSR20i3」
(ジェイエスアールにせん
じゅうさん)
、
「JSR20i6」
(ジェイエス
アールにせんじゅうろく)は、企業理
念である Materials Innovation を実行
すべく、innovation を強調して「i」を使
用して表記しています。
ル材料(ライフサイエンス) し、着実に収益に結びつけ
や環境・エネルギー分野に
ていく。
投資・育成。
’00
’10
2
マテリアルで、
社会を支える
JSRグループが提供している製品は、
タイヤをはじめとする自動車関連、
液晶テレビやスマートフォン、タブレットPCなど、
皆様の日常生活に関わるさまざまな製品の
素材・部材として世界中で使用されています。
3
ライフサイエンス
医療用具/診断薬/
研究試薬/抗体医薬精製 など
自動車関連
タイヤ/自動車部品 など
バイオプロセス材料/診断薬材料
合成ゴム/熱可塑性エラストマー/
ABS・AES樹脂
社会に貢献する
JSRのマテリアル
住宅・建設関連
コート材/改質材/
接着剤/防水材/塗料 など
情報通信
工業用接着剤/エマルジョン
半導体/光ファイバー/
光学レンズ/ディスプレイ など
リソグラフィー材料/CMP材料/
先端実装材料/LCD材料/
次世代ディスプレイ材料/
耐熱透明樹脂/紫外線硬化樹脂/
CMOSイメージセンサー用材料
環境・エネルギー
蓄電デバイス/バイオ樹脂/
LED照明/サーマルマネジメント など
日用雑貨・その他
家電/食品トレイ/靴底/
ゲーム機/光造形/塗工材 など
リチウムイオンキャパシタ/
電池用バインダ・電解質膜/バイオ樹脂/
工業用粒子/遮熱塗料材料/潜熱蓄熱材料
ABS・AES樹脂/熱可塑性エラストマー/
エマルジョン/光造形システム
事業領域
石油化学系事業
創業事業である「汎用合成ゴム」
「特殊合成ゴム」、合成ゴムと合成樹
脂の特徴を併せ持つ「熱可塑性エラストマー
(TPE )
」、合成ゴムや合
成樹脂を液体に分散させた「エマルジョン」、機械的特性や成形品の
美観に優れる「ABS / AES 樹脂」など高品質な製品を提供していま
す。また、
「工業用粒子」、
「電池材料」、省エネに貢献する「サーマル
マネジメント材料」など、さまざまな高機能材料を提供しています。
ライフサイエンス事業
JSRグループ内だけでなく、戦略的パートナーをグローバルに拡大
しながら、個別化医療のための研究・診断やバイオ医薬の創薬・製
造など医療分野の最先端ニーズをとらえた「診断・研究試薬分野」
「バイオプロセス分野」に注力していきます。
ファイン事業
高分子材料の開発で培った技術を活用し、半導体チップの製造工
程で不可欠な各種の「リソグラフィー材料」
「化学的機械的平坦化
(CMP )材料」
「先端実装材料」、液晶ディスプレイ
(LCD )や有機 EL
などフラットパネル・ディスプレイ
(FPD )の製造に用いる各種の
「LCD 材料」
「次世代ディスプレイ材料」、光ファイバーのコーティ
ングや 3 次元造形に用いる「紫外線硬化樹脂」などを提供しており、
グローバルにトップレベルのシェアをもつ製品が多数あります。
リチウムイオンキャパシタ事業
省エネのキーデバイスともいえる蓄電デバイス「リチウムイオン
キャパシタ」を、世界で初めて量産化しグローバルに提供していま
す。風力・太陽光など自然エネルギーによる発電の効率的な利用や、
回生エネルギーの取り込み・活用など、デバイスの特長を活かした
用途展開が進んでいます。
4
技術力で、
次代を切り拓く
JSRグループは石油化学系分野からスタートし、
高分子技術と生産技術・品質管理技術を培ってきました。
これらの技術を活用することで
情報電子材料分野へ業容は拡大。そこで培った技術をもとに、
新しい分野にも挑戦し、社会に必要なマテリアルを提供しています。
5
社会とともに発展するJSRの強み
マテリアルを通じた社会への貢献
[ E2 イニシアティブ ® ]※
※E2イニシアティブについてはP.26をご覧ください。
~
0年代
201
戦略
次世代
ファイン
0年代~
199
60年代~
19
石化
技術革新
「JSRの原点」
多様化する
社会の
ニーズ
高分子技術
+
精密製造技術
Materials Innovation
創業時の合成ゴムから半導体材料、ディスプレイ材料へと大きく業容を拡大し、今ま
たライフサイエンスや蓄電デバイスといった新しい事業領域に取り組むJSR。それらの
事業領域は、一見かけ離れているように見えますが、創業時からの技術と経験の蓄積が
有機的に結びついて、世界の化学会社の中でも独自の強みとなっています。
JSR を支える技術力は、高分子技術をもとにした開発力と精密製造技術です。JSR の
コア技術である高分子技術は創業時から培ってきた高分子設計・評価の知見・経験を活
かして業容を拡大する中で技術を深耕、そこに別分野の技術を融合することで技術の領
域が拡大し、事業分野の展開を推進してきました。
しかし、開発の力を高めて高機能な製品を開発するだけでは不十分です。新しい製品
の性能や品質を確保しつつ安定的に商業生産するには、生産設備と製造プロセスに関す
る技術、また、品質管理の技術が欠かせません。JSR はそれらの技術力も高めることに
よって、社会に必要とされるマテリアルの提供を実現しています。
今後も研究開発から製造・品質管理に亘る広い意味での技術オリエンテッドな企業と
してMaterials Innovationを目指します。
6
Materials Innovationで、
社会の持続的成長に貢献する
化学会社は社会の課題解決に向けて何ができるか。
「Materials Innovation」を実現し、社会に貢献することが
当社の企業理念です。世の中のニーズに応えて素材や技術を提供するだけでなく、
企業理念に立脚してステークホルダーへの責任を果たしていくことで、
社会の持続的成長への貢献を目指しています。
7
企業理念
Materials Innovation
マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会
(人・社会・環境)に貢献します。
経営方針
JSR グループは、掲げている企業理念を実行するため、2 つの軸により経営方針を構成してい
ます。一つ目は、持続的成長を続けるための普遍的な経営方針としての「変わらぬ経営の軸」で、
もう一方は、社会の一員としての責任を表した「ステークホルダーへの責任」です。
■ 変わらぬ経営の軸
絶え間ない事業創造
絶え間ない大きな社会ニーズの変化に対し、必要なマテリアルも変わり続けます。JSR は今ある事業に留まる
ことはなく、常に新たな事業を創造することで、社会ニーズの実現に貢献し、持続的な成長を達成します。
企業風土の進化
変わり続ける社会ニーズへマテリアルを通じて応え続けるために、人材・組織は常に進化し続けます。自身の良
き風土は維持しながらも新しいものを取り入れ、進化するエネルギーに富んだ経営と組織を築き続けます。
企業価値の増大
マテリアルを通じて事業機会を創出し、企業価値の増大を目指します。そのためには、顧客満足度の向上と社員
の豊かさの向上を重視し続けます。
■ ステークホルダーへの責任
顧客・取引先への責任:JSRグループの全顧客・取引先に対する責任です。
・ 移り変わる時代の多様な材料ニーズに応えるため、変化への挑戦と進化を絶やしません。
・ 顧客満足の持続的な向上を目指します。
・ 全ての取引先に誠意をもって接し、常に公正・公平な取引関係を維持し続けます。
・ サプライチェーンにおける環境・社会に配慮し続けます。
従業員への責任:JSRグループ全社員に対する責任です。
・ 社員一人ひとりは公平な基準に基づき評価されます。
・ 社員には常に挑戦する場を提供し続けます。
・ 社員にはお互いの人格と多様性を認めあい、共に活躍できる場を提供し続けます。
社会への責任:我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の人間社会に対する責任です。
・ 地域社会の責任ある一員として環境・安全に配慮した事業活動(レスポンシブル・ケア)を行い続けます。
・ 地球環境負荷低減を含めた地球環境保全のニーズに対し、環境配慮型製品を提供し続けます。
・ 製品ライフサイクル全体から発生する環境負荷の削減に努めるとともに、環境安全配慮を行い続けます。
・ 事業活動を通して、生物多様性の保全に積極的に貢献し続けます。
株主への責任:株主全体に対する責任です。
・ マテリアルを通じて事業機会を創出し、企業価値の増大を目指します。
・ 経営効率の向上を常に行います。
・ 透明性が高く健全な企業経営を行うことにより、株主に信頼される企業となります。
8
持続的成長へのシナリオ
不確実性と多様性に富んだ時代に、
Materials Innovationで未来を切り開く
JSRは、長期的視点での予測をもとに2020年のありたい姿を描き、
その経営方針として「環境変化に強い企業体質の構築」
「持続的成長が可能な競争力の構築」
「石油化学系・ファイン事業に続く第3の柱の構築」の3つを掲げています。
多様化・多極化の加速が予想される時代において、
私たちはこの環境変化をチャンスととらえ、企業理念に立脚して
企業価値の増大を目指しています。
2020年のありたい姿へのロードマップ
2020年のありたい姿
環境変化に強い企業体質
持続的成長が可能な競争力
石油化学系・ファイン事業に
続く第3の柱
「時価総額1兆円と
評価される企業」へ
Post JSR20i6
「持続的に成長」
Phase II
JSR20i6※
「成長軌道へ」
JSR20i6のミッション
Phase I
先行投資を
成果に結びつける
JSR20i3※
グローバル化対応
「成長への始動」
持続的競争力の向上
JSR20i3の成果
戦略明確化
先行投資の実行
9
※「J S R 20 i 3」
(ジ ェ イ エ ス ア ー ル に せ ん じ ゅ う さ ん)
、
「JSR20i6」
(ジェイエスアールにせんじゅうろく)は、
企業理念である Materials Innovation を実行すべく、
innovationを強調して「i」を使用して表記しています。
JSR20i6のミッション
今後の海外売上比率
向上や海外事業の
更なる拡大にあわせた
グローバル化対応
JSR20i3で実行した
先行投資を
成果に結びつける
今後も常に変化していく
市場における
持続的競争力の向上
グローバル体制の確立を図り、
明確にした注力分野を含めた各事業の競争力を
高めることで持続的成長に向けて成長軌道を描きます
「JSR20i6」の位置づけ
「JSR20i6」は、2020 年のありたい姿の達成に向けた「成長軌道へ」と位置づけた
「JSR20i3」では「成長への始動」という位置
2015年3月期から3年間の経営計画です。
づけ通り、今後の成長に向けた基盤整備として、戦略明確化と大型投資の意思決定、体
「JSR20i3」で各経営課題・事業課題に取
制整備などを行いました。
「JSR20i6」では、
り組んだ成果を着実に収益に結びつけることに注力してまいります。
「JSR20i6」の事業別目標
石油化学系事業
溶液重合SBR(SSBR )
SSBRの日本・タイの供給体制を確立し、
世界トップレベルの生産能力を活かして
販売を拡大。ハンガリーに合弁工場建設。
ファイン事業
半導体材料
最先端20nm 世代の販売を拡大、
※
第3の柱
次世代以降も継続的に高いシェアを確保。
ライフサイエンス事業
ディスプレイ材料
グローバルな開発・生産・販売体制を
成長する東アジアを中心に、
活用して事業領域を拡大。
積み上げてきた実績と
コストダウンや技術サービス、
高機能化に対応した新製品により
※nm:ナノメートル
(1mmの百万分の1)
競争力強化。
10
製品紹介
JSRグループの
マテリアル
さまざまな製品の素材・部材として、
あるいは製品を作る過程で使われるJSRグループのマテリアル。
培ってきた技術や人材、グローバルなグループ力を結集し、
マテリアルを通じて新しい価値を生み出し、
社会ニーズの実現に貢献することを目指しています。
11
明日の社会を考えて、
イノベーションへ挑み続けます
先端技術を開拓し、事業構造を変革しています
当社は1957年に合成ゴムの国産化を目指して設立され(旧社名:日本合成ゴム株式
会社)
、その後、エマルジョンや合成樹脂、半導体材料、ディスプレイ材料へと社会ニー
ズの変化を踏まえて先端技術を開拓し、事業領域を拡大してまいりました。石油化学系
事業やファイン事業で培ってきた技術や人材と、グローバルに広がる社内外の力を結
集して、変わり続ける社会ニーズをとらえ、当社固有の技術をベースに、事業構造の変
革に取り組んでいます。
企業理念に立脚した活動で、持続可能な社会に貢献します
企業理念「Materials Innovation̶マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・
社会・環境)に貢献します。」に立脚し、マテリアルが生み出す新たな可能性を追求して
価値を創造することで、社会に貢献することを目指しています。
社会ニーズの変化にJSRのマテリアルは応え続けます
JSRグループのマテリアルは、タイヤ、家電、半導体、ディスプレイなど、皆様が日
常生活のさまざまな場面で触れている多様な製品を作り出すために使われています。
さらに今、ライフサイエンス分野や環境・エネルギー分野など、さらに深い社会ニー
ズに応えることを目指して新しい事業領域に戦略的に取り組んでいます。
グ ロ ー バ ル な 人 間 社 会 の 課 題 を 反 映 し た ニ ー ズ の 変 化 を 見 つ め、
「M a t e r i a l s
Innovation」に挑み続けます。
JSR株式会社 代表取締役社長
12
石油化学系製品(エラストマー・熱可塑性エラストマー)
合成ゴムの総合メーカーとして、
グローバルスタンダードの製品を展開中
JSRは1960年に国産合成ゴムの第1号製品を誕生させて以来、
社会や産業の発展に応えて幅広い製品を提供してきました。
合成ゴムメーカーとして、タイヤ用ゴム、熱可塑性エラストマーなど
幅広いゴム・樹脂系製品で暮らしを彩っています。
また、低燃費タイヤ用溶液重合SBR(SSBR )で世界トップを目指しています。
※エラストマー事業はJSRグループである株式会社エラストミックスなどのグループ企業と連携して事業を運営しています。
汎用合成ゴム
13
特殊合成ゴム
熱可塑性エラストマー
オレフィン系熱可塑性
エラストマー
潜熱蓄熱材料
CALGRIP®
(カルグリップ)
特徴的な分子構造を持
ニトリルゴム
(N B R )は
加熱時に流動化し、常温
オレフィン系熱可塑
熱を貯めたり放出したり
ち、優 れ た 加 工 性、動 的
耐油性に優れ、シール部
ではゴム特性を示す熱可
性 エ ラ ス ト マ ー「J S R
して熱エネルギーを効率
性能が特徴の SSBR は主
品やホースなどの自動車
塑性エラストマーは、樹
EXCELINK ®(エ ク セ リ
的に使用するための潜熱
に低燃費・高性能タイヤ
部品の他、各種ゴムロー
脂のように射出・押し出
ンク)
」は加硫ゴム並みの
蓄熱材料です。一定の温
のトレッドに使用され
ルなどに使われていま
し成形加工ができるの
弾性を持ちながら、熱可
度を保ちながら熱を出し
ています。乳化重合 SBR
す。気体不透過性に優れ
が特徴で、その適用範囲
塑性樹脂と同等の優れた
入れする性能に優れてい
(ESBR )は引張り強度や
たブチルゴム
(I I R )は タ
を 広 げ て い ま す。
「J S R
加 工 性 を 実 現。自 動 車、
るため、精密材料の定温
耐老化性、耐摩耗性に優
イヤのインナーライナー
R B ®」は 高 機 能 靴 底 材、 電気・電子機器などで加
輸送や、住宅の省エネ型
れ、自動車タイヤのトレッ
や医療用途に使用されて
自動車制振材、フィルム
硫ゴム代替用途に使用さ
精密材料温度管理に利用
ド部分などに使われます。
い ま す。ま た 耐 熱 性、耐
などに使われ、世界各国
れ て い ま す。省 エ ネ、省
することができます。
ポリブタジエンゴム
(BR )
候性、耐オゾン性に優れ
に 輸 出 し て い ま す。
「ダ
資源、リサイクルが可能
は低温特性が良く高反撥
たエチレンプロピレン
イナロン ®」は透明性、柔
で環境に優しいのが特徴
弾性を有することから、大
ゴム
(E P M / E P D M )は、
軟 性 に 優 れ、樹 脂 改 質
です。
型車用のタイヤやゴルフ
パッキンやホースなどの
材、透 明 軟 質 フ ィ ル ム、
ボール、工業製品の原料と
自 動 車 部 品 の 他、電 線、
チ ュー ブ な ど に 使 用 さ
して使用されています。そ
ベルト、防水シートや合
れています。これらはメ
の他メディカル用途向け
成樹脂の改質剤などに使
ディカル用途向けグレー
製品も提供しています。
用されています。
ドも展開しています。
石油化学系製品(合成樹脂)
柔軟な製品設計の技術によって生み出された、
ユニークな特徴を持つ合成樹脂
多様なABS製品は、柔軟な製品設計の技術力により生み出され、
複数ポリマーの特徴を組み合わせたユニークな特徴を持っています。
無塗装での外観の良さを発揮する樹脂や硬度の高い製品の開発など、
樹脂製品の開発と部品設計に取り組んでおり、
世界中のユーザーに高品質な製品を提供しています。
※合成樹脂事業はJSRグループであるテクノポリマー株式会社にて事業を運営しています。
ABS一般グレード
ABS特殊グレード
耐候性樹脂AESグレード
きしみ音対策材
HUSHLLOY®
(ハッシュロイ)
超対衝撃性、高流動性、高剛性
耐熱性・高剛性を持つグレー
高い水準の耐候性と耐衝撃
プラスチック部品のはめ合
タイプなどの幅広いグレード
ドや、難燃性の高いグレード
性、優 れ た 剛 性、加 工 性 を 有
わせ箇所では、部品同士の擦
を揃えています。成形しやす
をラインアップしています。
し、自 動 車 部 品、屋 外 使 用 機
れによって不快なきしみ音
く、物性のバランスが良いこ
「耐熱グレード」は、実用耐性、
器、園芸用品、建材において幅
が発生します。これは接触面
とに加え、着色に適しており、
耐衝撃性、加工性にも優れ、自
広く使用されています。ABS
で生じる摩擦振動によって
光沢があることから、工業用
動車部品、電機器具などに幅
一般グレードと同等の耐衝撃
生 じ る も の で、製 品 設 計 に
品、家庭用品、電機器具やゲー
広 く 使 用 さ れ、
「難 燃 グ レ ー
性、機械特性、加工性を有して
おける大きな課題の一つと
ム機器などに幅広く使用され
ド」は、流動性と熱安定性に優
います。
なっています。きしみ音に対
ています。
れており、事務機器、FAX、端
末などの情報機器、家電機器
に使用されています。
して画期的な効果を有するス
チレン系特殊熱可塑性樹脂
「HUSHLLOY ®」は、きしみ音
対策のコストを削減できるこ
とに加えて、効果が永続的に
持続します。
14
石油化学系製品(エマルジョン)
培った技術と経験を活かした、
高機能化学素材
合成ゴムの製造技術をベースにSB(スチレン・ブタジエン)ラテックスや
アクリルエマルジョンなど、多くの特殊機能製品を展開しています。
さらに、ファイン事業で培った技術と経験も活かして、
快適な生活環境づくりに貢献する素材を提供しています。
※エマルジョン事業はJSRグループである株式会社イーテック、JSRトレーディング株式会社などのグループ企業と連携し
て事業を運営しています。
PCL
SBラテックス
電池材料
高機能アクリル
エマルジョン
水系高耐久防汚性
エマルジョン
SIFCLEAR®
エマルジョン分野の主力
スチレンブタジエン
高度な高分子ポリマー
粘着剤、床艶出し剤等で
S I F C L E A R ®(シ フ ク リ
製 品 が「P C L( ペ ー パ ー
(SB )ラテックスは特性
技術を駆使してリチウ
培った水系ポリマー合成
ア)は、耐 久 性 と 防 汚 性
コーティング用ラテッ
の異なる多様なグレード
ムイオン/ニッケル水
技術と配合技術の融合
に優れたフッ素ポリマー
クス)
」です。強力な接着
を揃えています。一部の
素二次電池用の材料を
から生まれた高機能ア
系エマルジョンです。遮
性と優れた印刷適性によ
ラテックスはスポンジ状
開 発 し て い ま す。
「電 池
クリルエマルジョン製品
熱塗料などの樹脂(バイ
り、紙のコーティング剤
に発泡させたフォームラ
用バインダー
( SB ラテッ
(AE )が新たな用途を切
ンダー)として優れた効
や塗料として雑誌やカタ
バーに用いられ、寝具や
ク ス)
」は リ チ ウ ム イ オ
り開きます。軟質フォー
果 を 発 揮 し ま す。ま た、
ログ、包装材料などの塗
ミッドソール、化粧パフ
ン二次電池などの負極
ム用 AE のフォーム体は、
透明性に優れるためコー
工紙に幅広く使用されて
等に加工されています。
用に開発された水系バ
従来品より非常に軟らか
ティング材としても使用
います。
また、接着強度と柔軟性
インダーで、従来の電池
く、自 動 車 用 吸 音 材、便
可能です。
に優れており、アスファ
バインダー
(PVDF )に比
座シートに使われてい
ルト改質や各種接着と
べ、優 れ た 結 着 性、耐 電
ます。更に電子機器緩衝
いった幅広い用途への使
解液性、サイクル特性を
シート、楽器消音材等に
用が可能です。
有しています。
拡大中です。また新たに
開発した高耐水粘着剤
AQUATRAN®(アクアト
ラン)も市場展開中です。
15
ファイン製品(半導体材料)
半導体材料のグローバルマーケットリーダーを
目指し、さらなる微細化・高集積化に挑む
JSRグループは半導体製造において
回路形成や高密度実装に欠かせない
さまざまな高性能材料をラインアップし、
世界の最先端半導体メーカーのニーズに応えています。
リソグラフィー材料
CMP材料・プロセス材料
先端実装材料
高集積化が進む大規模集積
LSI の多層配線形成に不可欠
高密度化や三次元化が進む実
回路(LSI )に対応した微細加
なのがウェハ上の配線層や絶
装技術に必要な解像性・めっ
工の世界では、微細化の限界
縁層などの薄膜を平坦にする
き液耐性に優れた厚膜配線形
への挑戦と品質向上が求め
化 学 的 機 械 的 平 坦 化(C M P )
成用フォトレジスト、三次元化
られます。リソグラフィー材
技術です。JSR は高い平坦化
に必要な仮止材や高信頼性の
料の製品群としては、光波長
特性と低スクラッチ性を実現
感光性絶縁膜材料などで、複
、193nm(ArF )
、
248nm(KrF )
するさまざまな薄膜の研磨に
数の半導体よりなるパッケー
液浸露光用の高解像度フォ
対応したスラリーおよびウェ
ジシステムの高性能化・高信
トレジストをはじめ、トップ
ハ 上 の CMP 後 の 残 留 物 を 除
頼化のニーズに応えます。
コート材料、塗布型ハードマ
去 す る た め の CMP 洗 浄 剤 を
スクなどの多層材料まで、幅
提供しています。その他、次世
広いニーズに応える最先端製
代の半導体製造に対応可能な
品を取り揃えています。また、
各種プロセス材料も提供して
将来の量産技術として、EUV
います。
フォトレジストについても開
発を進めています。
16
ファイン製品(ディスプレイ材料)
FPD業界のトータル・マテリアル・サプライヤー
として、日々進化する業界をリード
私たちの生活に欠かせない液晶テレビやパソコン、
スマートフォンやタブレットPCに欠かせない液晶ディスプレイ
(LCD )や
有機ELなどのフラットパネル・ディスプレイ
(FPD )で使われる材料を提供し、
独自の最先端材料として高く評価されています。
高画質化、軽量化、低消費電力化といった市場ニーズに対応する材料を提供しています。
LCD材料
17
次世代ディスプレイ材料
LCD パネルは、何枚もの高機
有機 EL(OLED )ディスプレイ
能材料による膜によって構成
やタッチパネルスクリーン向
されており、JSRグループはそ
けに、絶縁膜、保護膜、平坦化
の中で多くの材料を手がけて
膜などを展開しています。ま
います。液晶の配列を整える配
た、カラーフィルターを適用
向膜「オプトマー®AL」
、色を表
し た W-OLED 構 造 向 け に は
示するための素材である着色
顔料分散レジスト、トップエ
レジスト
「オプトマー®CR」
、保
ミッション構造 OLED 向けに
護膜「オプトマー®SS」
、感光性
は透明デシカントなど、顧客
透明有機膜「オプトマー ® NN/
ニーズに適した各種材料を提
PC」などがあります。
供していきます。
ファイン製品(光学材料)
光学機能を有する樹脂で、
幅広い分野への応用を目指す
広く普及している光ファイバーによる高速データ通信、
近年注目を集める3Dプリンター。
それらをJSRグループの光学材料技術が支えています。
JSRグループは手軽でスピーディーに、さまざまな樹脂を使って実用製品を
成形することができる製造システムを提供するなど幅広い分野へ応用しています。
耐熱透明樹脂
紫外線硬化樹脂
光造形システム
マイクロ波成形システム
「A R T O N ®」は 優 れ た 光 学 特
光ファイバーのコアは主に石
工業用の 3D プリンターです。
マイクロ波成形システムは、
性、寸法安定性、さらに画期的
英ガラスで作られますが、そ
三次元CADで作成した立体像
従来なかった方式の3D成形シ
な耐熱性を有する透明な樹脂
のままでは脆く折れやすいた
をデータ上でスライスし、そ
ステムで、一般的な熱可塑性
(環状オレフィン樹脂)で、光
めコーティングにより保護す
の層に対応する図形をUVレー
樹脂をマイクロ波により溶融
学フィルム、導光板、光学レン
る必要があります。JSR の光
ザー光によって紫外線硬化樹
して成形するシステムです。
ズなどの光学的用途に最適な
ファイバーコーティング材
脂に描画。これを繰り返すこ
工業用としては「ラピッド・プ
「 DESOLITE ®(デソライト)
」
とで立体像を作成するという
ロトタイピング」が主だった
は、硬 化 速 度 が 速 く、塗 工 性
の が「光 造 形 シ ス テ ム」で す。
3D プリンターの適用範囲を、
がよく、柔軟な材料から強靭
透明性・耐熱性・機械的特性に
実用製品の作成を可能にする
な材料まで幅広い物性に対応
優れた樹脂により精密な立体
「ラピッド・マニュファクチャ
できるのが特徴。国内で製造
像を短時間で製作することが
リング」へと拡げ、熱可塑性樹
される光ファイバーの多くに
できます。
脂の成形に新しい仕組みを提
ARTON®(アートン)
高機能樹脂の一つです。
使用されています。
案していきます。
18
ライフサイエンス事業
マテリアルの可能性を追求し、
医療の現場に変革をもたらす
健康や医薬に対するグローバルなニーズはますます高まっています。
JSRグループでは、優れた材料・素材とアプリケーションを
ライフサイエンス・医療分野に提供していきます。
※ライフサイエンス事業は JSRグループであるJSRライフサイエンス株式会社、KBI Biopharma, Inc.、
株式会社医学生物学研究所などのグループ企業と連携して事業を運営しています。
バイオプロセス分野
診断薬分野
研究用試薬分野
三次元細胞培養プレート
精密なポリマー合成技術・表
個別化医療では病気を検出し
先端診断を進化させるバイオ
製 薬 会 社 や 大 学・研 究 機 関
面修飾技術と遺伝子工学技術
その人に最適な治療法や薬を
研究用としてタンパク質・核
での病気の研究や薬の研
を融合し、バイオ医薬品の製
決めるための事前診断が非
酸・細 胞 な ど を 分 離・精 製 す
究開発向けに細胞培養容器
造プロセスに寄与する材料を
常 に 重 要 で す。磁 性 粒 子・ラ
るための試薬を提供していま
「 NanoCulture ® Plate( ナノ
開発しています。抗体医薬の
テックス粒子などは、体外診
す。磁性粒子に機能性リガン
カルチャープレート)
」を販売
精製工程で用いる「プロテイン
断用試薬の担体原料として幅
ド
(細 胞 表 面 の 特 定 の 受 容 体
しています。培養容器の底に
A アフィニティ担体」を提供し
広く使用されています。業務
に の み 結 合 す る 物 質)を 付 与
細胞よりも微細なパターンが
ている他、国内外の企業と協
提携先と協働で、各種の先端
した製品の代表例が、細胞由
加工されていて、細胞はそれ
働で抗体医薬製造の要である
診断、個別化医療に向けた体
来のエクソソームという小胞
を足場として成長し、生体内
精製工程の効率化を含む製品
外診断用試薬を展開していき
を単離するための試薬キット
と同様の立体的な塊を形成し
やサービスを提供しています。
ます。
「ExoCapTM
(エクソキャップ)
」
ます。細胞機能や増殖性が生
です。
体内に近い状態で、研究や試
験を行えます。
19
リチウムイオンキャパシタ事業
環境・エネルギー分野に必要なマテリアルを
開発し、持続可能な社会の実現に貢献する
高性能リチウムイオンキャパシタ「ULTIMO®(アルティモ)
」は
高い出力・エネルギー密度と高い作動電圧を実現した高性能蓄電デバイスです。
エネルギー回生やピークアシストなど効率の良いエネルギー使用が可能となるため、
幅広い事業分野で活用できます。
※リチウムイオンキャパシタ事業はJSRグループであるJMエナジー株式会社にて事業を運営しています。
ラミネートセル
扁平角缶型セル
モジュール
「ULTIMO ®」ラミネートセル
「ULTIMO ®」角型セルは世界
「ULTIMO ®」モジュールは、ラ
は、薄型軽量でコンパクトか
初の扁平角缶型を採用。扁平
ミネートセルと角型セルの特
つ 放 熱 性 に 優 れ、停 電 時 の
角缶型構造は、一般的な円筒
性をそれぞれ最大限に活か
バックアップ用電源、電圧の
型に比べ、放熱効率や実装性
し、簡便かつ安全に利用でき
平準化、ピーク電流アシスト
が高く充放電時の発熱による
るよう設計。低電力消費のセ
など、幅広い用途への適用が
劣化を抑えることができます。
ル電圧バランス回路、過充放
可能です。
限られたスペースに実装しや
電防止検知回路を備えた、エ
すい点もメリットです。
ネルギー損失が小さい安全性
の高い製品です。
20
研究開発の方針と体制
明日のマテリアルを創る、
Materials Innovationの原動力
積み重ねた技術をベースに、新しい技術領域を開拓
「研究開発の成果こそが、JSR の未来を切り拓く」―この信念のもと、常に研究開発
体制の充実を図り、独自の技術によって生み出した数々の高機能マテリアルを世に送
り出してきました。創業時の石油化学系分野のエラストマー技術からスタートし、そ
の後、一見それとは無関係に見える情報通信分野などのさまざまな技術分野で、優位
性のある技術・素材をグローバルに事業展開してきました。これを可能としたのは、コ
ア技術である高分子技術の深耕だけでなく、光化学、無機化学、精密加工技術など異分
野の技術との融合によって技術領域の拡大に積極的に挑戦してきた技術開発の積み重
ねです。JSRは今後大きな成長が期待できる次世代エレクトロニクスやライフサイエ
ンス、環境・エネルギーなどの各分野においても、新たな領域を開拓するチャレンジを
続けます。
研究開発と事業の一体化を推進
研究開発で発掘した「イノベーションの種」を事業に結びつけるべく、研究者自身が
ニーズを掘り下げるために顧客へ直接伺うなどの活動も行い、研究開発と事業の一体
化を推進しています。エラストマー、半導体材料やディスプレイ材料、ライフサイエン
ス、環境・エネルギーなどいずれをとっても、最先端の研究は分野によって重点となる
国・地域が異なります。JSRは研究開発や営業の拠点を最先端エリアに置き、最新の動
向を迅速に捉える体制を整えてきました。さらには、次世代事業の創出に必要な専門性
の高い技術や知見を獲得し事業に結びつけるために、業務提携や戦略的投資を積極的
に行い、社内外の研究開発と事業を柔軟に一体化して、社会に新しい価値を提供できる
体制の整備を推進しています。
21
研究開発体制図
石油化学系
ファイン
ライフサイエンス他
基盤事業
支援研究
第3の柱
次世代事業
次世代技術研究
シーズ研究
機能高分子研究所
JSR機能材料リサーチセンター
ディスプレイ材料研究所
事業部
連携
精密電子研究所
先端材料研究所
連携
顧客・市場ニーズ
技術シーズ提案
筑波研究所
連携
委託研究
大学
コンソーシアム
精密加工グループ 技術開発室
市場ニーズ
共同研究
研究機関
他企業
技術シーズ
CVC活動
(Corporate Venture Capital )
国内を中心に世界を舞台に技術を革新
JSRの研究開発拠点は四日市と筑波にあります。既存事業を支援するとともに、新
規事業の創出をサポートすることが研究開発部門の役割です。
既存事業については、各国での技術サービスを充実させ、顧客の事業推進をタイム
リーに支援できる体制を構築しています。一方、新規事業の創出に対しては、顧客や国
内外の大学・研究機関と、新規性の高い基礎的・探索的な共同研究を進めています。例
えば、近畿大学分子工学研究所内にJSR機能材料リサーチセンターを設置し、シーズ
探索研究を行っています。また、慶應義塾大学信濃町キャンパス内には、共同研究棟と
してJSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンターを設立し、健康長寿などを
実現するための新たな医療分野に関する研究を行っていく予定です。
22
JSR製品を創り出す現場
優れた製品を世の中に送り出す
独自の高分子技術と精密製造技術は、JSRグループの強みであり、新製品の開発か
ら製造までのそれぞれの現場で新たな可能性に挑み続けて手にした財産です。JSRグ
ループは技術面の強みだけでなく、お客さまへ品質の良い製品を提供し続けるため、
研究開発から製造に至る各部門で品質管理を徹底して信頼性を高めています。
研究開発:継続的に優れたマテリアルを作り出し続ける原点
研究開発の内容は、大きく3つに分かれます。現在展開している事業領域における支
援研究、他分野への応用研究(次世代技術研究)
、将来必要とされる先端材料の開発研
究(シーズ研究)です。
事業部門はグローバルに顧客の状況を把握しており、顧客ニーズを社内の関連部門
に素早くフィードバックしています。研究開発部門は、これらの情報をもとに顧客の
課題を解決できるマテリアルを作り出し、事業部門との緊密な連携により、顧客の要
求へ迅速に対応する体制を実現しています。一方で、次世代技術開発やシーズ研究と
して市場の潜在ニーズを先取りしたテーマの開発研究に取り組んでいます。特に新た
な分野の研究開発は国内外の大学や研究機関との共同研究により異分野の技術との融
合を図ることで、新規材料創出に向けた基礎研究や次世代の核となる技術シーズの発
掘に力をいれています。
23
生産技術/プロセス開発:すべての事業領域において
不可欠な高度な技術
生産技術部門では、研究者が開発した新しいマテリアルを実験室からプラントの製
造設備へスケールアップして工業生産ステージへ進めていきます。その時に求められ
るものは、機能・性能の発現だけでなく、高い品質を保ち続ける安定性と経済性です。
実験室で生まれた素晴らしい性能を持つマテリアルも安定的に経済的に生産でき
なければ市場では受け入れられません。実験室では問題なかったことが、商業生産ス
ケールではうまくいかないことも多々あります。
技術・性能の優位性を高めるだけでなく、安定した製品性能の発現と収益性を両立
させることが、競争力に繋がります。研究開発の成果に、最適な生産プロセスと最適な
設備設計を組み合わせることで、開発された新しいマテリアルのビジネスチャンスを
確実に獲得していきます。
製造:安全・環境に配慮した工場で高い品質を確保
開発された新しいマテリアルを安定的に供給していくことがマテリアル提供メー
カーの責務です。製造現場では、安全・環境・品質を高いレベルで確保する日々の活動
を積み重ね、環境保全と保安防災を最優先としながら、工場の安定操業を維持してい
ます。
製造技術センターでは、製造中に顕在化した課題や検出したリスクにスポットを当
て、製造技術の向上に取り組んでいます。
JSRの全工場では、ISO9001・140001(品質・環境マネジメントシステム)の認証を
取得し、製品の安定供給に努めています。
24
CSRに関する取り組み
経営とCSRが一体となって、
社会にもJSRグループにも利益を創出し、
持続可能な地球環境や社会の実現に貢献する
CSR推進体制
CSR会議と4つの委員会を中心にCSRを推進しています。企業倫理の確立とコンプ
ライアンスの強化を図る「企業倫理委員会」、レスポンシブル・ケア
(RC )を推進し持
続可能な社会の実現を目指す「RC 推進委員会」、リスク管理体制の一段の強化を目指
す「リスク管理委員会」および当社グループが取り組むべき社会貢献を検討、推進する
「社会貢献委員会」の活動をCSR部が下支えする体制で、取り組みの一層の充実を図っ
ています。
CSR推進体制図
取締役会
代表取締役
CSR会議
下の4委員会を統括・指導し、CSR活動の強化を図る。
企業倫理委員会
・JSRグループの
企業倫理活動推進
・法令遵守の確認と
フォローアップ
RC推進委員会
リスク管理委員会
社会貢献委員会
・JSR グループの安全、環
境、品質、製品安全に関
する方針の策定および
見直し、実施の促進
・JSR グ ル ー プ を 取 り 巻
くリスクの対応方針の
策定および継続的改善
・JSR グ ル ー プ が 取 り 組
むべき社会貢献活動の
検討、推進
・人権の尊重と保障の推進
顧客・取引先への責任
お客様のニーズに合った「革新素材」
「良い製品」を提供し、より良い社会の実現に貢
献していくことは、当社グループの最も重要な役割であると考えています。お客様に
安心してお使いいただけるよう、当社グループでは品質保証活動、製品安全に対する
取り組みにも力を入れています。
従業員への責任
全社員が課題を正しく認識、解決でき、組織能力が維持向上できる仕組みの構築と
企業文化の醸成に取り組んでいます。JSR グループのグローバル人事体制を整備し、
グループ・グローバルレベルでの人材育成・人材管理を行なっています。また、JSRグ
ループ全体で多様な人材の活躍により相乗効果が生まれています。
25
社会への責任
レスポンシブル・ケア
(RC )マネジメント
JSRグループでは、製品を生産する工場を中心に、化学物質の開発から製造、流通、
使用、最終消費を経て廃棄に至る全行程にわたって自主的に「環境・安全」を確保し、活
動の成果を公表し、社会との対話・コミュニケーションを行いながら安全・健康・環境
面の改善を図っています。
E2イニシアティブ®
地球温暖化をはじめとするリスクと、新規事業機会創出の2 つの側面に対応するた
め、
「Eco-innovation」と「Energy Management」の2つの頭文字を取った「E2イニシア
ティブ®」により、環境配慮型製品展開などの「攻め」、工場のCO2排出量削減などの「守
り」から価値の創出を目指しています。
生物多様性保全
JSRグループは、持続可能な社会の構築に貢献するために、事業活動がどのように
生物多様性に依存し、影響を与えているかの把握に努め、生物多様性保全への配慮を
推進しています。特に、原料資材などの調達における配慮や事業所緑地の整備を中心
に進めていますが、今後は環境配慮型製品の拡充、社員の参画や地域社会との連携に
も注力していく計画です。
株主への責任
IR活動を通して、株主・投資家に経営状況と会社の方針について迅速かつ正確にお
伝えするよう努めています。定時株主総会では、集中日を避けた早期開催、株主総会招
集通知の早期発送、インターネットによる議決権行使の採用などを実施し、株主の議
決権行使を円滑にしています。四半期ごとの決算説明会のほかに、機関投資家・アナ
リスト向けセミナー
(技術セミナーなどを含む)の開催など、幅広く双方向のコミュニ
ケーションを図っています。
国連グローバル・コンパクトへの参加
JSRグループは、2009年4月14日付で、国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に
参加しました。企業の社会的責任が強く求められる中、グローバルに事業活動する企業
として、グローバル・コンパクト10原則が謳う人権・労働・環境・腐敗防止へのより一層
の配慮が必要と認識しています。私たちはグローバル・コンパクトへの参加を国際社会
の中で責任ある行動を実践するための「宣言」と位置づけ、より積極的に「企業の社会的
責任」を果たしていきます。
グローバル・
コンパクトの
10原則
1.
2.
3.
4.
5.
人権擁護の支持と尊重
6.
人権侵害への非加担
7.
結社の自由と団体交渉権の承認 8.
強制労働の排除
9.
児童労働の実効的な廃止
10.
詳しいCSR情報は、
当社ホームページ[CSR]をご覧下さい。
雇用と職業の差別撤廃
環境問題の予防的アプローチ
環境に対する責任のイニシアティブ
環境にやさしい技術の開発と言及
強要や賄賂を含むあらゆる形態の腐敗防止の取り組み
URL: http://www.jsr.co.jp/csr/
26
海外ネットワーク
JSRグループは、
31カ所の海外拠点において、
グローバルに事業展開を行っています。
1
JSR Micro N.V.
2
EUV Resist Manufacuturing & Qualification Center N.V.
3
Techno Europe N.V.
4
JSR Elastomer Europe GmbH
5
JSR MOL Synthetic Rubber Ltd.
6
8
7
9
10 11
18
12 13 14
15
4
1 2 3
27
17 16
19
5
22
JSR BST Elastomer Co., Ltd.
23
Techno Polymer(Thailand)Co., Ltd.
24
ELASTOMIX(THAILAND)CO., LTD.
25
JSR(株)シンガポール支店
26
PT. ELASTOMIX INDONESIA
27
JSR Trading Bangkok Co., Ltd.
22 23 27
24 22
25
26
20
21
テクノポリマーグループ
エラストミックスグループ
JSRトレーディンググループ
28
JSR Micro, Inc.
29
JSR Trading, Inc.
30
TECHNO POLYMER AMERICA, INC.
31
KBI Biopharma, Inc.
29 30
28
31
6
J & W Beijing Biotech Co., Ltd.
17
ELASTOMIX(FOSHAN)CO., LTD.
7
Tianjin Kuo Cheng Rubber Industry Co., Ltd.
18
JSR Micro(Changshu)Co., Ltd.
8
Kumho Polychem Co., Ltd.
19
Techno Polymer Hong Kong Co., Ltd.
9
JSR Micro Korea Co., Ltd.
20
JSR(株)台湾支店
10
JSR Electronic Materials Korea Co., Ltd.
21
JSR Micro Taiwan Co., Ltd.
11
JSR Elastomer Korea Co., Ltd.
12
JSR Trading(Shanghai)Co., Ltd.
13
JSR(Shanghai)Co., Ltd.
14
Techno Polymer Shanghai Technical Development Co., Ltd.
15
Techno Polymer(Shanghai)Co., Ltd.
16
Techno Polymer Guangzhou Co., Ltd.
28
国内ネットワーク
国内ではJSRの本社、主要製造施設・研究施設
および29のグループ会社を構えています。
1
JSR(株)本社
11
JSRロジスティクス&カスタマーセンター(株)
2
JSR(株)名古屋ブランチ
12
JSRエンジニアリング(株)
3
JSR(株)四日市工場および研究所
13
JSRビジネスサービス(株)
4
JSR(株)千葉工場
14 (株)
ディーメック
5
JSR(株)鹿島工場
15
6
JSR(株)筑波研究所
16 テクノポリマー
(株)
7
JSR(株)JSR機能材料リサーチセンター
17
JSRオプテック筑波(株)
8
JSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター
18
JMエナジー(株)
9
JSRトレーディング(株)
JSRマイクロ九州(株)
10 (株)
イーテック
19 17
18
19
9 10 19
7
29
2 9 14
10 19 27
3 9 10 11 12
13 16 19 20 25 28
6 14 24
5 12 21 23
1 8 9 10 13
14 16 18 19
20 22 25
4 12
21 26
15
19 (株)
エラストミックス
27 (株)
医学生物学研究所
20 日本カラリング
(株)
28 ジェイトランス
(株)
21 日本ブチル
(株)
29 シミックJSRバイオロジックス
(株)
22 日本特殊コーティング
(株)
23 ジェイエスアール クレイトン エラストマー
(株)
29
24
JSRライフサイエンス(株)
テクノポリマーグループ
25
JNシステムパートナーズ(株)
エラストミックスグループ
26
ORGANOGENIX(株)
JSRトレーディンググループ
1
JSR(株)本社
設立年月日
1957年(昭和32年)
12月10日
資本金
23,320百万円
連結従業員数
6,587名
(2016年3月31日現在)
役員(2016 年6月17日現在)
取締役会長
佐藤 穗積
専務執行役員
川崎 弘一*
執行役員
小林 英一
代表取締役社長
小柴 満信
常務執行役員
川橋 信夫*
執行役員
根本 宏明
代表取締役
川崎 弘一
常務執行役員
平野 勇人
執行役員
水野 陽一
取締役
川橋 信夫
常務執行役員
井上 勝也
執行役員
神谷 紀一郎
取締役
清水 喬雄
上席執行役員
長友 崇敏
執行役員
中山 美加
社外取締役
八木 和則
上席執行役員
杉本 健
執行役員
山口 佳一
社外取締役
松田 譲
上席執行役員
エリック ジョンソン
執行役員
佐伯 光一
社外取締役
菅田 史朗
上席執行役員
清水 喬雄*
執行役員
阿部 一至
常勤監査役
熊野 厚司
上席執行役員
渡邉 毅
執行役員
髙橋 成治
社外監査役
植草 宏一
上席執行役員
山脇 一公
執行役員
藤井 安文
社外監査役
加藤 久子
上席執行役員
土居 誠
*は取締役兼務
部門別売上高の推移
2012.3
51,236
180,834
2013.3
51,758
195,797
2014.3
203,478
2015.3
57,763
198,957
2016.3
117,875
55,161
179,252
123,931
133,067
エラストマー事業
合成樹脂事業
多角化事業
149,953
※注
百万円未満は切り捨て
155,249
52,206
(決算年月)
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
400,000
450,000 (百万円)
30
〒105-8640 東京都港区東新橋一丁目9番2号 汐留住友ビル
TEL. 03-6218-3500(代表)
FAX. 03-6218-3682(代表)
名古屋ブランチ
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1-16-28
NOF名古屋柳橋ビル9階
TEL. 052-533-2260(代表)
FAX. 052-586-0261(代表)
四日市工場
〒510-8552 三重県四日市市川尻町100
TEL. 059-345-8000
FAX. 059-345-8111
千葉工場
〒299-0108 千葉県市原市千種海岸5
TEL. 0436-62-4161
FAX. 0436-62-1946
鹿島工場
〒314-0102 茨城県神栖市東和田34-1
TEL. 0299-96-2511
FAX. 0299-96-5695
機能高分子研究所
ディスプレイ材料研究所
精密電子研究所
先端材料研究所
〒510-8552 三重県四日市市川尻町100
TEL. 059-345-8084
FAX. 059-345-8118
筑波研究所
〒305-0841 茨城県つくば市御幸が丘25
TEL. 029-856-1001
FAX. 029-856-1003
台湾支店
17F-C1, No.8, Zihciang S. Rd., Jhubei City,
Hsinchu County 302, Taiwan, R.O.C.
TEL. 886-3-657-6600
FAX. 886-3-657-6642
シンガポール支店
60 Paya Lebar Road, Paya Lebar Square #07-18,
Singapore 409051
TEL. 65-6775-0031
FAX. 65-6775-0072
http://www.jsr.co.jp
2016.07.SH1350