総務省地域経済循環創造事業交付金 1 ナマコ加工廃棄物を活用した地域経済活性化事業について ナマコの食ブランド化への取組 5 (1)大学との連携 ○ナマコ含まれる機能性成分の評価や流通実態の解明などに係る委託研究の実施 ・弘前大学(平成19年度から) (2)企業・大学等との連携 ○ナマコ関連製品の試作、あおもりナマコのPR活動等の実施 ・あおもりナマコブランド化協議会(平成20年度から) 2 ナマコ加工廃棄物の活用 事業イメージ (1)研究情報の提供 ○ナマコの加工工程で排出される煮汁や内臓に抗菌作用や抗酸化作用などの機能性 成分が含まれることを確認 ・弘前大学ナマコ研究センター (2)抽出試験 ○機能性成分の抽出技術、抽出物の色及びにおいの除去技術開発試験の実施 ・弘前大学及び市内水産加工会社(平成23年度から) (3)事業化上の課題 ○量産化に向けた施設整備 ○販路開拓 機能性成分① ホロトキシン (ナマコ) 煮 汁 内 臓 市内企業 販売 抽出 機能性成分② カロテノイド 市外企業 健康食品など ※抗酸化作用等 事業内容(平成25年度) (1)事業実施主体 ㈱大豊(青森市卸町11‑4) (2)実施事業 ①ナマコ機能性成分の抽出・精製施設整備 ・抽出・精製施設建設(自社敷地内:204.00㎡)、関連機器導入 ②施設の試験運用 ③販路開拓等 ・抽出成分の販路開拓 外 (3)事業費 79,693千円(国交付金50,000千円) ※交付金(50,000千円)は、国から市を経由して事業実施主体へ交付される。 地域経済循環創造事業交付金 (1)趣 旨 地域の資源と地域の資金(地域金融機関の融資)とを結びつけて、地域における経済 循環を創造し、新たに持続可能な事業を起こすモデル構築を行う。 (2)所 管 総務省 (3)応募状況等 ①応募事業数 191事業(都道府県11団体、市町村137団体) ②採択事業数 67事業(都道府県 9団体、市町村 52団体) ④交付決定総額 21.8億円 4 石けん、化粧水、 抗菌繊維など ※抗菌作用等 廃棄 6 3 本市からの事業提案 (1)事業名 ナマコ加工廃棄物を活用した地域経済活性化 (2)事業内容 これまで廃棄されていたナマコの煮汁や内臓から機能性成分を抽出するための施設 及び機材の整備等を通じて、機能性成分の生産体制づくりを行う。 機能性成分については、石けんや化粧品メーカー等への販売とともに、地元企業の 新商品づくりへの活用を目指す。 交付決定 7 平成25年6月7日付けで交付決定済(交付決定金額5,000万円) <主な採択事業> 市町村名 事業実施体制図 ※市町村分一部抜粋 事業名 市の役割及び事業実施体制 交付決定額 (千円) 40,000 50,000 50,000 21,350 50,000 30,000 37,000 28,000 40,000 30,000 5,203 20,000 14,205 29,800 18,000 日高エゾシカ総合センター整備事業 北海道新冠町 高等学校寄宿舎建設事業 北海道三笠市 ナマコ加工廃棄物を活用した地域経済活性化 青森県青森市 地中熱を活用した夏イチゴ栽培による地域経済循環創造事業 岩手県久慈市 温泉水を活用した「雪沢温泉どじょう」創出事業 秋田県大館市 最上地域木質バイオマス安定供給事業 山形県金山町 福島県喜多方町 ケナフを活用したエコマテリアル事業 千葉県大多喜町 椎茸菌床栽培確立事業 神奈川県座間市 ひまわり豚創出プロジェクト 地域木質バイオマス循環利活用事業 新潟県三条市 岐阜県多治見市 もみじ農園整備事業 鳥取県湯梨浜町 陸上養殖場整備事業「海の駅とまり」 ふなおマスカット地域連携事業 岡山県倉敷市 はも資源有効活用推進事業 徳島県阿南市 クマモトオイスター再発見事業 熊本県八代市 (総務省HPより) ※交付金上限額:50,000千円 金 学 官 青森市 弘前大学ナマコ研究センター コーディネート 抽出・精製ノウハウ提供 試作品評価 産 支援 <連携企業> 連 携 地元金融機関 経営計画審査 資金融通 支援 <販売先> ㈱大豊 抽出技術 販路開拓 連 携 機能性成分抽出・精製 【ホロトキシン】 【カロテノイド】 販 売 化粧品 石けん 健康食品 メーカー等 ナ マ コ 地加 域工 経廃 済棄 活物 性を 化活 用 し た ナマコの食ブランド化の概要について 平成19年度 平成20年度 平成21年度 400000 機能性研究 ・ナマコのタンパク成分分析 ・ナマコ抽出物のマウス投与実験 ・有害金属の分析 ・中国のナマコ機能性研究調査 長期的取組 弘前大学との包括的協 定締結に基づく共同調 査・研究 300000 250000 200000 100000 150000 100000 50000 50000 0 ラ ク タ 作 成 あおもりナマコPRキャラクター ナマポン 等 ナ マ コ フ ォー ︶ ナマコ新製品開発・PR ラ ム ナ マ コ 着 ぐ る み 作 成 ナ マ コ キ ー ト 中 国 瀋 陽 市 地 域 振 興 フ ャ プ 大 ヒ ナ マ コ 直 売 店 開 設 ︵ ラ ム 開 催 ナ マ コ ス ト ラ ッ ラ ム 開 催 第 3 回 ナ マ コ フ ォー 第 2 回 ナ マ コ フ ォー あ お も り ナ マ コ ブ ラ ン ド 化 協 議 会 発 足 国内外への販路拡大 新製品の開発(第Ⅱ段階) ・健康補助食品、医薬品等の高度加工製品の開発 《期待される効果》 動脈硬化予防、肝機能強化、皮膚機能維持改善、細胞老化防止 超高齢化社会の到来・団塊世代退職 開 設 金額 年 健康志向の高まり 弘 前 大 学 に ナ マ コ 研 究 セ ン タ 350000 150000 新製品の開発(第Ⅰ段階) ・新青森駅開業までに、観光客等向けの製品開発 ・加工食品、工芸品の開発 ー ラ ム 開 催 200000 数量 H 4 H 6 H 8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H24 ッ 具体的取組 250000 0 ォー ォー 第 1 回 ナ マ コ フ 青森市管内のナマコ生産量推移 ■平成22年の東北新幹線新青森駅開業に伴い交流人口の増加が予想され、飲食・宿 泊・小売業の需要が大幅に拡大すると見込まれている ■この好機にホタテガイやナマコなど地場水産物の生食、加工品需要を喚起し、① 漁家所得の向上、②製造業の強化、③サービス業の活性化による雇用拡大を図る必 要がある ■特に近年、市内の生産量が順調に増加しているナマコを観光客等に提供し、ブラ ンド化を図ることが重要であるが、本県では5/1から9/30までは禁漁期間(青森県 海面漁業調整規則)となっており、「ねぶた祭」を中心とした集客の最盛期に生食 として提供できない状況にある ■このことから、周年にわたり提供可能な特色ある加工品の開発が急務である ■現在、弘前大学との包括的協定に基づいた基本調査・研究及び新製品開発の基礎 となる機能性研究を実施中である ■製品開発に当たっては、ナマコの薬効等をアピールすることにより、新たな需要 をも開拓する。 流通・市場調査 ・製品収集とリスト作成 ・消費動向調査 ・流通形態調査 ・生産、輸出入調査 東北新幹線新 青森駅開業対策 450000 300000 <取組の背景等> 基本事項 短期的取組 平成25年度〜 平成24年度 ・ブランド化のためには、資源の増大及び安定生産が不可欠 ・漁協からの負担金を徴収し事業を実施 (生産額の2%) 増養殖調査 ・成長促進と同調化 ・人工飼料開発 ・品質評価方法 ・鮮度保持技術 (国土施策創発調査) 平成23年度 種苗生産・放流(H7〜) 職員研修(大連市) <種苗生産技術習得> ナマコの食ブランド 化による地域産業活 性化調査 平成22年度 金額(千円) 平成18年度 数量(㎏) 区分 ラ ム 2 0 1 2 開 催 地域経済循環創造事業 交付金(総務省) ・内容 ナマコ加工廃棄物(煮 汁、内臓)から機能性成分 を抽出するための施設整備 を行う。(H25) ・事業実施主体 ㈱大豊(卸町11‑4) ・事業費 79,693千円 ・うち交付金額 50,000千円 ・その他 抽出成分は、石けん、化 粧品、繊維製品、健康食品 等への活用が見込まれる。
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