零式艦上戦闘機(零戦)、日本里帰りプロジェクト

零式艦上戦闘機(零戦)、日本里帰りプロジェクト
〜里帰りのプランとスケジュール、サポートクラブ発足について〜
日本人所有の機体、日本人パイロットによる
戦後初の零戦の国内飛行の実現に向けて
株式会社ゼロエンタープライズ・ジャパン
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会社概要
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社
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所在地:東京都品川区西五反田2-31-1
6
設
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代表者:代表取締役 唐木 芳典
6
資本金:1000万円
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取締役:石塚 政秀
2013/11/27
名:株式会社ゼロエンタープライズ・ジャパン
立:2013年9月4日
(本機オーナー ※所有権96%)
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代表者および役員のご紹介
■代表取締役 唐木 芳典
・プロフィール:システム開発会社(株)ブレーンカンパニーを始め飲食店など数社
の代表を務める事業家。
・役割:本機主オーナーの石塚より事業家目線で、本機の運用を依頼され本法人を設
立。また、システム開発のノウハウでサポートクラブやファンクラブの管理を担う。
■取締役について
取締役 石塚 政秀
・プロフィール: (別紙にて)
・役割:主オーナーとしてオーナー会をとりまとめ本機の維持管理について決定する。
2013/11/27
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設立の趣旨と目的
6 当時の世界最高の技術水準で作り上げた零戦が日本でな
く、アメリカに数機現存存在しています。その一機であ
り唯一の日本人オーナーである本機体を現在の動体のま
ま日本に帰国させる。
6 将来に渡り、当時の日本の技術の高さを誇った本機体を
動体のまま永年保存し飛行させる。
2013/11/27
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本機:22型機体番号「三菱第3858号」
について 1
現在、飛行可能な零戦のレストア機(レプリカは含みません)は、世界で4機実在するとされています。
本機以外には、マイクロソフトの大株主であるポール・アレン氏が所有する22型(複座)、カリフォルニアのチノをベースにし
ている飛行機コレクターのスティーブ・ヒントン氏が持っている52型、残る一機はCAFが所有している22型です。
ポール・アレン氏は世界で唯一残る日本陸軍『隼』を始めとして40機近い大戦戦闘機をコレクションしていますが、この22型
零戦の機体が一般に出て来ることはないと言われています。また、スティーブ・ヒントン氏の52型はフィリピンで不時着した
機体をアメリカ軍が本土に持ち帰ったものを払い下げたもので、オリジナル度は高いものですが現在は零戦自体の持っている
飛行能力を生かしての飛行は出来ません。
その意味で本機は、10年に渡っての完全なレストレーションをしており、零戦本来の飛行が可能な唯一の機体だと言っても過
言ではありません。現在は、米国カルフォルニア州のCAF※1にて保存・管理をしています。
本機は、ニューギニアで発見された機体を米国に移送して、飛行機収集家のボブ・ハンナー氏が資金を提供し、マネージャー
のブルース・ロックウッド氏が当時の設計図を基に、リバースエンジニアリングの粋と関係者の情熱を掛けてA6-M3の零戦22型
と同じ仕様に仕上げた機体です。
レストアにあたっては、工業サイズ(インチとセンチメートルの違い)などの理由で、ロシア(旧ソ連)の戦闘機Yak(ヤク)
を製造メンテナスしているチームでの作業なども入れて、合計38万時間という作業時間を要して飛行可能にしたものです。
エンジンについては、オリジナルの栄エンジン(中島飛行機)は保管してありますが、レストアできる状態ではなかったので
Pratt & Whitney社製のエンジンを搭載して飛行しています。
※1 CAF(Commemorative Air Force)
CAFは、教育や趣味のために、米国およびその他の国の航空機を戦闘機のコレクションを維持するために設立された団体です。
http://commemorativeairforce.org/
2013/11/27
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本機:22型機体番号「三菱第3858号」
について 2
1970 年代
ニューギニアで墜落した零戦が発見される
1980 年代
米国のボブ・ハンナー氏が機体購入
1990 年
海部元総理が現職時代、渡米した際に視察し、設計図を手配したと言われています(ご本人様未確認)
1990 年代初頭
カルフォルニア州およびロシアにてレストア開始
1990 年代後半
レストア完了
2008 年
石塚の「零戦里帰りプロジェクト」が始動、ボブ・ハンナー氏より本機購入
2009 年
本プロジェクトがリーマンショックなどの経済的な背景にて一旦解散
2009 年
石塚が米国法人ゼロエンタープライズ社を設立
2011 年
現在、米国カルフォルニア州カマリロのCAFに収納
2013/11/27
米国サンタモニカ博物館へ収納
米国のサンタモニカ博物館に収納
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本機の所有権譲渡
本機の現状
現在零戦は、リース契約に基づきアラスカ州アンカレッジの Wings of Freedom に飛行可
能な 形での整備と航空ショーへの参加と使用を目的に 2010 年 4 月より貸し出し、現地
のメリルフィールド空港のハンガーに駐機させています。
里帰りの際は、大戦中の機体の移動と同様に機体を大きく三つの部分に分解し、オーフ
゚ ントップのコンテナに収納した上で陸送され、アンカレッジ港からワシントン州
のタコ マ港を経由した上で日本に輸送するプロセスとなります。
アメリカの航空局が義務付けている幾つかの整備と検査があり、日本ではメンテナンス
の設備が整っていない為に、カリフォルニアの零戦の整備専門家の居る所で耐空証明取
得やその他のメンテナンスをする必要があります。よって再度機体を渡米させる必要が
あります。
現在の季節的に、冬のアラスカ現地の陸路、港の状況で12 月半ばを過ぎると輸送が困
難 となり、当初の計画から数ヶ月現地発送を送らせることとなります。
2013/11/27
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本機所有の経緯
1990 年代初頭から日本のアメリカン・カジュアル、ファッションのけん引役となったリアルマッコイズと言うブラン
ドがありました。
私はその会社の 取締役としてまた海外活動の業務のほとんどを統括していました。その後、1990年からNZ法人として
経営していたしていたリアルマッコイズ・ニュージーランド社をベースとしてその直営工場を使い「THE FEW」と言う
ブランドを立ち上げ現在に至ります。
また一方では、航空雑誌のライターを勤め多くの大戦機を紹介致してきました。
そんな中で、2004年にはアメリカで見つけた零戦21型を取材し、その機体を飛行可能にして日本に里帰りさせられた
らと言う希望を航空雑誌の記事として紹介した際に、日本のある地方自治体とその関係者の方々から建設予定の博物
館の為に零戦を是非とも探して欲しいと言う連絡がありました。
それまで培ってきた米で大戦機に関わる友人、知人を巻き込んでの本機の買収契約にこぎ着け、その契約を仲介する
ために米に Zero Enterprise Inc.の法人を設立し、それから2年近くを費やして最終的に零戦の機体の保全を致しま
したが、タイミングが悪く、リーマンショックの影響で日本のプロジェクトは中止となり、その後も長引く景気低迷、
東日本大震災、アジア各国との関係問題などがあり里帰りは実現できませんでした。
その為に私が30年に渡って培ってきた私財、家、土地など殆どすべてのものを現金化しなければならなかったことは
残念ではありすが、親しい友人知人からの協力で何とか今日まで零戦を飛行可能な形で維持して参りました。
また、昨年の9月に「里帰りプロジェクト」について説明させていただいたことで協力者も徐々に増えてきました。
正直な所、私個人で本機を維持するのもそろそろ限界となっており、飛行可能な零戦を日本に里帰りさせる最後の
チャンスが今回のプロジェクトの実施です。
その為の全ての状況が整ったわけではありませんし、今回の里帰りですぐに飛行できる訳ではありませんが、本機を
里帰りさせ日本の空を飛ばすという夢に向けての第一歩を踏み出すという意味で2014年3月までに一時的にでも里帰り
させるつもりです。
引き続き、皆様にはご協力の程、宜しくお願いいたします。
2013/11/27
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本プロジェクトの趣旨と目的
趣
旨
戦後初となる「日本人所有の機体による」、「日本人パイロット」での零型戦闘機の国内での飛行
目
的
零戦はその開発の目的と歴史には二度とあってはならない悲しい歴史を背負っていますが、当時、日
本の物作りに関する技術力を世界に知らしめた「日本の物作りの原点」とも言える機体です。
日本は長年の景気低迷、少子高齢化、社会保障問題、地球温暖化、東日本大震災や多くの自然災害か
らの復興、原発問題、TPP加盟によるグリーバル化などその環境は大きく様変わりしています。
日本は、ここで初心に帰り考え直す時期に来ていると考えています。
本機を里帰りさせることで、二次大戦世代の方から平成生まれの新生代の方まで多くの方が、「初心
に帰り」、「何かを思う」、「明日を考える」きっかけになれることが最大の目的です。
2013/11/27
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本プロジェクトのスケジュール
プラン1
プラン2
2013年〜2014年
一次里帰り
ファンクラブミーティング
一般公開イベント
許認可確認
米でのメンテナンス等
本里帰り
JAナンバー取得作業
日本での飛行
12月
2013年〜2014年
一次里帰り
ファンクラブミーティング
一般公開イベント
許認可確認
国内または米※でのメンテナンス等
本里帰り
JAナンバー取得作業
日本での飛行
12月
1月
○
2月
3月
4月
○
○
○
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
○
○
○
本機リース先(アラスカ)の諸事情と本機使用予定の各種案件の失注の為プラン2にて推進中
○
○
○
○
1月
2月
3月
○〜
4月
〜○
○
○
※国内でのメンテナンス環境次第で確定
2013/11/27
5月
10
5月
○
○
6月
7月
8月
○
○
○
○
○
○
○
○
○
未定
9月
10月
11月
12月
○
○
○
○
○
未定
本プロジェクトの課題
6 本里帰り後の維持メンテナンス保管費用
一次および本里帰りに際し、維持メンテナンスする環境整備、保険、駐機場の確保費用
6 JAナンバー取得と各種許認可
日本国内飛行の為のJAナンバー取得の為の各許認可(別紙:参考にて)
2013/11/27
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別紙:参考
米国籍Nナンバーから日本国籍JAナンバーへの切り替え手順について
■JAナンバー予約登録
国土交通省航空局総務課航空機登録担当官にて、希望する日本国籍の番号を予約登録します。希望する数字とアルファベットを選ぶこと
が出来ます。(例:JA022A)
■米国籍Nナンバー登録抹消
機体フェリー中は、敢えて米国籍Nナンバー登録にしておきます。
日本のベース基地に機体到着後、速やかにFAAに対して、NotarizedされたBill of Saleを提示するとともに抹消登録(De-Registration)を申
請します。
またFAAから登録抹消する旨を航空局向けに打電してもらいます。(Telegraphic Message)
■JAナンバー新規登録
1、国土交通省航空局に対して以下の必用書類を揃えて新規登録申請をします。
2、新規登録申請書
3、申請人発行の委任状
4、Export Certificate of Airworthiness
5、譲渡証(Notarized Bill of Sale)
6、新所有者の登記簿謄本(三ヶ月以内のもの)
7、定置場承諾書
8、W/Bデータ⑨申請人の役員2/3以上の住民票(三ヶ月以内のもの)
9、株主名簿(証明されたもの)
書類に不備が無ければ申請書に受付印が押印されて受理され、約1週間で「航空機登録証明書」が発行されます。
2013/11/27
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第一次里帰りについて
6 本機のご紹介(お披露目)と各種許認可確認
本機は現在、米所属機(Nナンバー機)であり米に保管しているので、これまで、国内での飛
行の為のJAナンバー取得の可否を含め、許認可に向けた活動が出来ませんでした。
また、共同オーナーの募集やサポートクラブ、ファンクラブの設立も実機の見えない中で立ち
上げることは不可能でした。
第一次里帰りでは、より多くの皆様に本機をご覧になっていただき、恒久的に本機を日本で維
持保管メンテナンスする為の環境作りに注力します。
2013/11/27
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本里帰りについて
6 戦後初、日本人所有の機体、日本人パイロットによる
零戦の国内飛行の実現に向けて
戦後、これまでに数回、零戦が国内を飛行した実績があります。残念ながらパイロットは日本
人ではなく機体も米国人の所有する機体でした。
本里帰りでは、零式戦闘機を日本の工業的、歴史的遺産であると位置づけ常に飛行できる状態
で恒久的に日本国内で維持管理保管することを目的としています。
第一次里帰り後に、日本国内での飛行およびJAナンバー取得の為に米でのメンテナンスが必
要な場合には米にて、国内で可能な場合には国内にてメンテナンスを実施し、なるべく早い時
期に国内での飛行を目指します。
2013/11/27
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サポートクラブ、ファンクラブ
設立について
6 本機維持管理と定期的な飛行および一般公開の為に
米国で維持管理されている零戦の中にも一般公開されていない機体があります。本プロジェク
トでは、航空機ファンの皆さんにもご協力いただき、本機を維持管理すると共に常に飛行でき
る状態で博物館様へのレンタルや航空イベントへの積極的な参加を通じて、定期的は飛行およ
び一般公開していきたいと考えています。また、航空関係メディア様との連携も視野に共同運
営することで適切な情報発信と会員サービスを提供を実現したいと考えています。
■ZEROサポートクラブ概要
入会金 40,000円(2013/12/末までの入会、以降は60,000円)年会費 36,000円
特典:イベントチケット先行販売&当日の優先入場
イベント時の零戦搭乗写真撮影
■ファンクラブ概要
詳細を決めておりません。零戦の帰国日までには立ち上げる予定です。
※両クラブとも詳細は、HPにて公開いたします。
2013/11/27
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本プロジェクトの延期または
中止の可能性とその対応
本プロジェクトの延期または中止の可能性について
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輸送中の事故などによる本機修理の必要性または大破による修復不可能な自体が発生した場合。
6
諸事情により行政からの指導または要望が会った場合。
6
国内世論からの圧倒的な反対があった場合。
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その他予期せぬ事態により、第三者に被害または大きな損害が発生すると判断した場合。
その対応
6
関係者および報道関係者様への遅延のない情報開示。
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ZEROサポートクラブ、ファンクラブへの適切な対応。(ご報告および適切な会費の返金など)
2013/11/27
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