「GIMP2.6」基本操作①

デジタル表現基礎実習
GIMP2.6 基本操作 I
「GIMP2.6」基本操作①
跡見学園女子大学
文学部
伊藤 穣
講義内容
1.
GIMP とは................................................................................................................... 2
2.
基本的な使い方 ........................................................................................................... 2
2.1
GIMP の起動 ........................................................................................................ 2
2.2
画像の表示 ........................................................................................................... 3
2.3
ファイルの保存 .................................................................................................... 3
3.
画像の拡大・縮小 ........................................................................................................ 5
4.
フィルタをかける ........................................................................................................ 6
5.
ズーム .......................................................................................................................... 7
6.
画像の補正:汚れの除去 ............................................................................................. 7
6.1
スタンプツール .................................................................................................... 7
6.2
修復ブラシ ........................................................................................................... 8
6.3
ぼかし/シャープ................................................................................................. 9
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デジタル表現基礎実習
GIMP2.6 基本操作 I
1. GIMP とは
GIMP は、プロ用の画像処理ソフトウェア(Adobe Photoshop など)と同等の
機能を持った、フリー(無料)のソフトウェアである。平成 23 年 10 月現在の
最新版は、バージョン 2.6 である。以下のサイトからダウンロードできる。
Windows7 上では、場合によって起動時にフリーズすることがある。
2. 基本的な使い方
2.1 GIMP の起動
GIMP を起動すると、以下の画面が現れる。
ツールボックス
イメージウインドウ
ダイアログ
ツールオプション
図 2.1.1:起動画面
中央の大きなウインドウは「イメージウインドウ」である。ここに画像が表
示される。また、画面の左には「ツールボックス」および「ツールオプション」
が表示される。さらに、「ダイアログ」ウインドウも表示される。
「ツールボックス」や「ダイアログ」が表示されない場合は、
「イメージウイ
ンドウ」の「ウインドウ」メニューから呼び出して再表示させる。
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GIMP2.6 基本操作 I
図 2.1.2:「ダイアログ」などの再表示
なお、PC 教室では、最初の起動に時間がかかることがある。
2.2 画像の表示
GIMP に画像を読み込むためには、画像ファイルを「イメージウインドウ」
にドラッグするか、
[ファイル]メニューの[開く]をクリックし、ファイルダ
イアログで画像ファイルを選択する。
図 2.2:ファイルを開く
2.3 ファイルの保存
GIMP で作成や加工した画像を保存するには[ファイル]メニューの[名前
をつけて保存]をクリックし、「画像の保存」ダイアログを表示させる。
編集途中の画像を保存するためには、「画像の保存」ダイアログで、[ファイ
ルタイプを選択]をクリックし、[GIMP XCF 画像]をクリックし、[保存]
ボタンをクリックする。
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GIMP2.6 基本操作 I
図 2.3.1:「画像の保存」ダイアログ
一方、編集が終了して、完成した画像として保存したい場合は、JPEG 形式
(拡張子.JPG)で保存する。その際、
「JPEG 形式で保存する」ダイアログが表
示される。このダイアログでは、[保存]ボタンをクリックする。
図 2.3.2:JPEG 形式で保存
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3. 画像の拡大・縮小
画像の拡大や縮小を行うには、
[画像]メニューの[画像の拡大・縮小]をク
リックする。
図 3.1:画像の拡大・縮小
そうすると、
「画像の拡大・縮小」ダイアログが表示されるので、幅と高さを
指定する。このとき、幅と高さとを繋ぐ鎖のような表示をクリックすると、縦
横の比を維持したまま拡大・縮小するかどうかについて選択することができる。
鎖のような表示
図 3.2:画像の拡大・縮小ダイアログ
画像を縮小した際には、
「イメージウインドウ」の画像が小さくなる。そのと
きには、[表示]メニューの[表示倍率]をクリックして調整する。
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4. フィルタをかける
GIMP には、様々な画像フィルタが用意されている。これらを適用する際に
は、「イメージウインドウ」の[フィルタ]メニューをクリックする。
図 3.1:フィルタの適用
フィルタを適用した後で、元の画像に戻したいときは、
[編集]メニューの[元
に戻す]をクリックする。
元画像
ぼかし:ガウシアンぼかし
変形:モザイク
照明と投影:グラデーションフレア
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GIMP2.6 基本操作 I
5. ズーム
画像を加工する際には、ズーム機能によって、加工を施す部分を拡大表示さ
せると便利である。
ズームさせるには、
「ツールボックス」の[ズーム]ボタンをクリックし、画
面の中の、ズームさせたい部分をドラッグする。
図 5.1:ズームボタン
ズームアウトさせたい場合は、Ctrl キーを押しながら画面をドラッグするか、
マウスの中央のボタンを回転させる。
6. 画像の補正:汚れの除去
写真画像において、ゴミや汚れを除去したい場合は、
「ツールボックス」の[ス
タンプで描画]や、[修復ブラシ]、[ぼかし/シャープ]を利用する。
6.1 スタンプツール
[スタンプツール]を利用するには、ツールボックスの[スタンプで描画]ボ
タンをクリックしておく。続いて、画面の中で、除去したい汚れがある部分の
近くの、汚れていない部分を、Ctrl キーを押しながらクリックする。そうする
と、汚れていない部分を、ある一定の範囲でコピーできる。続いて、Ctrl キー
から指を離し、汚れている部分をクリックすると、コピーされた画像が貼り付
けられ、汚れが消える。
その際、「ツールオプション」の画面では、コピーする範囲の大きさや形状、
透明度などを選択することができる。
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図 6.1:スタンプツール
6.2 修復ブラシ
[スタンプで描画]を広い範囲に用いると、周囲の色との関係が不自然にな
る。そういう場合は、[修復ブラシ]を用いる。[修復ブラシ]は、スタンプす
る部分の色や明るさを自動的に調整してくれる。
使い方は[スタンプツール]と同様、Ctrl キーを押しながら、汚れていない
部分をクリックしたのち、Ctrl キーから指を離して、汚れている部分をクリッ
クする。
図 6.2:修復ブラシ
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6.3 ぼかし/シャープ
汚れ部分がザラザラしていて、広い範囲に及ぶ場合は、ぼかし/シャープを
使ったほうが綺麗に仕上がることがある。
図 6.3.1:ぼかしツール
このとき、「ツールオプション」で、ぼかす範囲や強さを設定しておく。
ぼかす範囲
大きいほど強
くぼける
図 6.3.2:ぼかしの設定
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