循環系器官形成と肝細胞癌発 がん機構の解明

基
礎
講
座
循環系器官形成と肝細胞癌発
がん機構の解明
心臓 大動脈 リンパ管 肝細胞癌 がん遺伝子
生化学第二講座
教 授
三 浦 直 行
概 要
1) 組織幹細胞の単離および組織形成に重要な遺伝子を発見して、 心臓や肝臓を作る。
2) ヒト肝細胞癌モデルマウスを作製する。 独 創 性
1) 肝臓から卵型細胞 (oval cell) を取り出し、細胞培養して保存。
無アルブミンラット肝臓に移植すれば、アルブミンを産生する肝細胞
に分化した。
2) 心臓や血管、リンパ管形成に重要な役割を果たす Foxc2 遺伝子を 単離。ノックアウトマウスは先天性リンパ水腫患者のモデル動物と なる。
3) マウス肝細胞の 50%以上をヒト肝細胞に置換できる特殊マウスを
作製した。このマウス内でヒト肝細胞癌を作製する。
適 用 分 野
再生医学、リンパ浮腫の治療法、肝細胞癌の治療薬
産 学 連 携 で 期 待 す る こ と
多彩なモデルマウスを作製、及び薬効や治療法の共同開発
関連する主要論文
◆ Petrova TV. Et al., Nature Medicine 10(2004) 974-981.
◆ Ichihara T. et al., Hepatology 33(2001) 948-955.
◆ Yasui O. et al., Hepatology 25(1997) 329-334.
関連する主要特許出願
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hamamatsu university school of medicine
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