のなみだ雲 リンダブックス編集部 編 おおあした 筑前 初一 大旦身をつらぬける雪明り 淵脇 譲 らいこと 寒波来殊に子のこと孫のこと 迫口 君代 元気です変らぬ暮らし初明かり 大堂 早苗 ち ち 濁り酒明治生まれの亡父浮かべ 二階堂妙子 冬ざれの海に舟出す月明かり 関 佳代美 若鶴の声のみなぎる夜明けかな 山嵜加代子 め 七人の五人は女の子お年玉 ひねもす ふ 古希過ぎし友と一日華やぎて史跡訪ねし長崎の旅 松元 睦子 玉葱の移植済たる菜園に子猫はじゃれて飛び跳ね てゐゐ 町田キクエ あ さかげ 大吉を引き当てし孫の初詣朝光浴びて風も清しく 吉田 映子 降る雪にスマイル園は絵のごとしベッドの友よ安 けくありや 市尾 操 ひと時の冬日に薄く影残し鳥らが舞えり寒き港に は 岩下 ち江 て 燃ゆる陽の大きく沈む海原の涯なる空は茜色なす か 岩下 房代 いわい 界隈に我が家の牛声響きたり離乳三日目の母と仔 なれば 米尾 和子 かじか 雲のなき空より降りてくる寒さ白菜漬れば赤く悴 む 坂之下典子 を聞く 中山タマエ 五十回忌迎へし父の墓に来て花供へつつ癖など偲 大寒や僧となる難思いつつ 積雪は初日に映えて溶けゆけり終日臥して軒垂れ おばあちゃんの知恵袋 パパッとおそうじ絵本 ぶ 浜田美代子 かげん あぶ 下弦の月山並近く残りゐて鬼火に焙る餅の香満つ 年初め終り無き世と吸む酒は無常の掟め知るも知 年末にお掃除できなかったか たへ。短時間でできるお手軽掃 除から不用品を活用した掃除方 法まで分かりやすく解説してい ます 短歌 俳句 宝 島 社 編 る 浜畑 松枝 つ 祈りこめ行人岳に撞く鐘の一人ひとりの音色異な らずも 鶯出 成人 夜空見つ富士に登れたごほうびは雲海に出た光る 宗方 正喜 り 林 ヒロ さえぎ かずら 日の光遮るごとく橙を覆ひし葛の幹太太し はす花 中仮屋辰子 やさしい涙が心にしみてくる 短編小説集です 本田 幸子 広報ながしま 11 99
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