日本経済環境激変を乗り越え、 2010年を展望

NEW WAVE
日本経済環境激変を乗り越え、
2010年を展望
中国プロジェクト
マネージャー
兪
箴 潔
2009 年は危機感、緊張感が溢れている 1 年間であり、製
によって、安いコストで高い加工効率得られることが実現で
造業に未曾有の衝撃を与えた。特に自動車業界は規模縮小、
きた。
回復しても従来の 8 割にしか至らないようだ。円高に加えて、
加工業が海外に流出していく傾向が避けられない。お客様の
変化を察知し、ニーズに合った商品、加工方法を提案するの
取扱製品群がさらに充実
は商社の急務となる。
従来、中国工具が比較的に弱い仕上げ加工分野では、
2009 年、鄭州ダイヤモンド精密工具の加盟によってカバーさ
ニーズの変化
れており、アルミ合金、複合炭素繊維、セラミック、鋳物、焼入
れ鋼材の高速加工分野ではカバーできる。特に加工コストの
従来、中国製工具は安い単価で供給、お客様の工具イニ
かかる PCD、CBN の特殊工具分野では大きな能力発揮でき
シャルコストを削減することが目的のメインとなる。イニシャ
る。中国現地の日系エンジン工場への供給経験を駆使し、日
ルコスト削減、工具寿命の延長によるコスト削減は総加工コ
本の本土工場への供給が予想よりスムーズにできている。特
ストの 1 ~ 2% に過ぎない。しかし、加工効率を上げることに
に中部地域の自動車部品メーカーでの試用合格によって、精
よって、総加工コストの 2 割を削減することが可能になる。現
密加工分野での空白を埋め、日本製品と同等実力あることの
在、使用工具量が減少している中、イニシャルコスト削減+
実証もできた。
ランニングコスト削減を最終
目的とするお客様が多くなっ
ている。
従来の中国輸入工具は、
他メーカー製品の相当品を
製造、提案していたが、オリ
ジナル商品、加工実態に合う
ような提案方法が少なかっ
た。2009 年から、製品群の
充実によって加工条件、加工
形態、加工現場の不足を改
善することによって加工現場
とのつながりが一層深くなっ
た。特に各社の強い分野を見
つけ出し、適合する箇所に適
合する商品を持っていくこと
株洲ダイヤモンド切削工具出展風景
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溝入れ工具
JM エンドミルシリーズ
鋳鉄、焼入れ鋼材の高速加工では、荒加工では株洲工具製
YBD ブラックダイヤモンドシリーズ、仕上げ加工では鄭州ダ
イヤモンド工具製 CBN 工具を使用し、
トータル的な提案が可
能となっている。
重切削分野での応用については、株洲工具製 単面ブレー
カー 超硬インダートを日本向けに販売開始し、造船、風力発
電、鉄道関連など大型ワーク加工分野に参入を始めた。重切
削用インサートはヨーロッパ製品が強い分野だが、株洲工具
のメイン材質 YBC252 と YBD102 に重切削専用設計の HDR
ブレーカーを加えると、最適な加工バランスが取れる。
ステンレス加工分野では、従来の主力材質 YBG203 から新
材質の YBG205 にシフトしつつあり、より細かいナノコーティ
金型業界向け工具
ングの実施と特殊元素をコーティング層に加えることによっ
て加工寿命、加工効率が従来製品より 2 割も改善されてい
る。従来、YBG203 材質で加工しているお客様にとっては、加
製品として出展する予定である。日本で 1 年以上の取引があ
工効率をアップさせられる有効な手段と言える。
り、自信のある製品群として、より多くの加工業のお客様に直
接認識していただき、テストしてもらうチャンスを狙う目的で
ある。勿論、医療器械の精密部品加工で使われるミニエンド
2009 年の宣伝活動と 2010 年の展示会計画
ミルなども一部出展される。
2009 年 10 月に名古屋メッセで開催された名古屋メカトロ
2010 年 11 月に開催される JIMTOF
テックに株洲ダイヤモンド切削工具が参加され、京二がアテン
申し込んだ。2 年前より完成され、成熟しつつある中国工具
ドした。
メーカーの最新製品群をアレンジし、展示する予定である。
2010 にも 4 ブースを
取り巻く経済環境が極めて悪い中、総動員数 9 万人を超
えており、当社ブースにも 800 名前後のお客様がご来場さ
れた。当然、その後の引き合い、注文につながるケースも少
時代が変化するサイクルが倍ほどに早くなっている中、先
なくないため、株洲工具の中部地域でのブランド認識度アッ
進的だった物事が知らず知らずの内に落ちこぼれになる可能
プと製造業のお客様に身近で接触できる貴重なチャンスと
性も大きい。過去にこだわらず、常に世界の変化に目を向け、
なった。
商品とお客様のニーズをマッチング、アレンジできる商社で
2010 年 4 月横浜パシフィコで開催される MEDTEC には、
あるために、プロジェクトメンバー全員がパーフェクトな仕事
鄭州ダイヤモンド精密工具の参加が決定した。人工骨・人工
を目指す。
関節加工分野で使用されているダイヤモンド特殊工具を主力