に生まれ変わりました。

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高校生の皆様へ
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まず、この学部が提供する
の意味
を理解してもらうために、理学と工学とはそもそも何なのかの説明から始めま
しょう。辞書を引けば理学とは自然の原理を解明すること、工学とは理学の知
識を応用して人間活動に役立てること、のようなことが書いてあります。しか
しここではもっと直感的に、皆さんが小さな子供だったころを思い出してもら
い、楽しく遊んだ砂遊びで理学と工学を説明してみたいと思います。
皆さんは砂場で遊んだときに、できるだけ大きなトンネルを掘ってやろうと
思ったことはありませんか。でも一生懸命作ってもすぐに崩れてしまいます。何
回やってもある程度の大きさで崩れてしまいますが、そこでふと、砂は湿ってい
ると強くなることに気づきます。そこで水道の蛇口から水を運んできて砂を水で
湿らせます。それで砂は崩れにくくなり、ついに大きなトンネルを完成させるこ
で、
とができました。ここで
なのです。すなわちこういうこと
です。大きなトンネルを作りたいという夢を持ち、実際に砂を掘って作ってみな
ければことは始まりません。これが工学です。しかしその夢を実現するためには
砂の性質を研究し、湿らせると強くなるという法則を発見することが必要です。
すなわち砂というものを理解しなければなりません。これが理学です。
さてここで注目してほしいことは、大きなトンネルを作るという子供のささや
かな
であり、その両方をあなた自身が
行ったからうまくいったということです。もしあなたが工学だけの専門家だった
ら、乾いた砂で限界の大きさのトンネルができたとき、それ以上のことは理学を
専門とする他の誰かが砂の理論を作ってくれるのを待たなければなりません。
一方あなたが理学のみの専門家だったら、夢を実現するために何の理論を構築
すれば良いかの指針が得られません。大きなトンネルという子供のささやかな
夢が人類の未来をかけた壮大な計画に変わり、砂を湿らせるというちょっとした知恵が先端科学を用いた緻密な理論に変わっても、この
理学と工学の関係は変わりません。大きな夢を実現することができる革新的な研究者・技術者の中には、理学者と工学者が同居していな
ければならないのです。さらに、理学を理解しているということは広い技術分野を守備範囲とする研究者・技術者になるために必要です。
として働き、様々な分野の技術を理解する方法論を与えます。
しかしながら理学部は理学者を、工学部は工学者を育てる学部です。また従来の理工学部は理学部と工学部を一つの学部としてま
とめた形態で、ここで説明したような人材を輩出するための教育プログラムを提供するものではありませんでした。そこで群馬大学理
工学部はこのための新しい教育プログラムを提供し、理学者と工学者が同居し、広い技術の守備範囲を持つ研究者・技術者を輩出す
るための
として生まれ変わることになりました。
現在我々は環境問題、エネルギー問題、高齢化社会の問題など従来技術の延長線上では解決できない多くの問題を抱えています。
しかし我々はこれらの問題を解決して夢のある未来を築いていかなければなりません。そのために理学の方法論を使いこなし、広い視
野を持って工学の問題に切り込んでいける研究者・技術者がどうしても必要です。群馬大学理工学部はこのための教育プログラムを
提供します。
我々は皆さんを待っています。
進学指導の先生方へ
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まず理学の方法論とは何かですが、これは対象に関する概念を確立し、それら概念間の関係を記述し、人間が理解できる理論体系を作る
ということです。ここではこのような作業を「対象のモデル化」と表現することにします。物理学の対象はこの世を構成している森羅万象で
すが、物理学の方法論とはそれらのモデル化と言うことになります。たとえばニュートン力学では慣性系、質点などの概念を確立し、運動方
程式でそれらの関係を記述します。電磁気学では電場、磁場、電荷などの概念のもとマックスウェル方程式によってそれらのダイナミックス
を記述します。そして、このような理論体系によって物理現象をモデル化することで、それらを理解するのみならず、未来の状態を予測する
ことも可能にします。また数学は人間の思考という対象を モデル化する学問です。論理学は人間が真偽を決定するプロセスを体系化したも
のですので典型的な例ですが、ものを数えるという至極単純な行為もペアノの公理系により数学で体系化されています。このように対象をモ
デル化して理解(帰納)し、
その振る舞いを予測(演繹)する、
これが理学の方法論であり、
これを実行できるのが理学者ということになります。
従来、工学は理学の成果を利用して人類の役に立つものを作ることだと一般に理解されてきました。これは暗に理学者という工学者とは
別の人がいて、その人たちが研究した成果を利用させてもらうというイメージがあります。確かに工学者に課せられた使命が既存のものの改
良だった時代にはそれで良かったかも知れません。しかし現代のように社会が多様化し、困難な問題も山積している状況では、現在類似のも
のが存在していない全く新しいものを生み出して、より良い未来を実現することが研究者・技術者に課せられた使命になっています。このよ
うなものの開発では前例の無い技術領域に踏み込みます。そこでは今まで理学者が扱ったことのない問題や現象に遭遇するでしょう。その時
にその問題や現象をモデル化し、理解し、予測する理学者の仕事をしなくてはなりません。そしてそれを行うのに最も適した人はそのものを
開発している研究者・技術者自身なのです。解くべき問題や現象を一番良く理解しているのは彼ら自身なのですから。さらに理学にも工学に
も長けている人材は、新たなものを多人数で開発するプロジェクトのリーダとしても貴重な存在です。理学者や工学者がそれぞれの専門を
発揮してチームとして開発を進める場合でも、そのリーダは両者を理解していないといけないからです。これが群馬大学理工学部が工学の
夢を持ち、理学の方法論を使える研究者・技術者を育成する理由です。
次にこのような人材をどのような教育プログラムで育成するのかを説明します。従来の工学部と同様に、工学のどのような分野を専攻する
かで4つの分野別の学科があり、理学系基盤教育科目で共通の理学の基礎を学んだ後、それぞれの学科の専門科目で専門知識・技術を習得
していきます。その一方で理学系展開科目というグループの科目があり、自分が専攻していない分野も含めて、それぞれの分野で基礎となっ
ている理学を学びます。これらの科目は特に様々な分野で扱う対象や現象がどのようにモデル化され活用されているかという視点を重視し
て講義され、それを通して学生は未知の対象をモデル化する能力を身につけて行きます。これら理学系展開科目は従来の教養科目の理学と
いう位置づけとは違いますので、2年次から4年次まで開講されており、専門領域の学習が進むに従い、それぞれのレベルに応じた深さで理
学の方法論を学習できるように考えられています。
また理学系展開科目では、理学の理論を通じた異なる分野での類似性に焦点を当てた授業も提供します。たとえば調和振動はバネや振り
子の力学系のモデルになるばかりでなく、電子工学での共振回路のモデルでもあります。またししおどしの運動は弛張型発振回路と同じ動作
原理であることも良く知られています。これらは理学の理論が異なる工学分野の異なる現象を同型な問題として結びつけることの一例です
が、この理学の力を正しく利用できれば、自分の専門分野の問題さえ理解していれば、異なる分野の同型の問題は、見掛け上なじみが無くて
もすぐに理解する能力を得たことになります。さらに自分の分野で未解決な問題でも、異なる分野の同型の問題においては解かれている場合
があります。そのような場合にはその解を自分の分野に写像すれば問題は解決されます。このような理学の力も理学系展開科目によって習得
します。
群馬大学理工学部が提供する教育のもう一つの大きな特徴として、分野横断的な能力を持つ人材の輩出があります。狭い分野の専門家で
はなく、技術分野をまたがった広い守備範囲の研究者・技術者を育成します。このための科目として分野統合科目が存在しますが、より象徴
的な点は総合理工学科の存在です。この学科は上で説明した教育プログラムを、分野別の4学科よりもさらにフレキシブルに活用し、いわば
オーダーメイドのカリキュラムで広い技術範囲を学ぶ、より進んだ学科になっています。しかしこの学科を可能にしているのも理学と工学が
融合した教育です。先に述べたように、理学は異なる工学分野の共通言語として働き、異なる技術分野の理解を容易にします。すなわち、理
学への深い理解が広い技術の守備範囲を支えています。
群馬大学理工学部は以上の教育プログラムによって、理学の方法論という武器で広い視野から工学問題に切り込んでいける人材を育てる、
日本で初めての理工学部です。科学技術の力でこれからの日本、そして世界を切り開いて行こうという志を持った生徒さんに最もふさわしい
教育プログラムを提供します。群馬大学理工学部に是非ご期待ください。
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