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G&O ヒーリングコンサート「ヘンデル メサイア」
§ メサイアに興味を持っていただくために
≪ヘンデルの生い立ち ∼ 父が医者、母は牧師の娘≫
ヘンデルは 1685 年、ドイツのハレで、医者の父と牧師の娘の母との間に生まれました。父は彼が生活の保障のない
芸術家になる事を心配し、法律家となるための勉強をさせ、音楽に触れる事を禁じました。12 歳のころ父親を亡く
し、その後も法律の勉強を続け、17 歳でハレ大学に入学。しかし彼は大学の大聖堂ではオルガン奏者として活躍し、
入学して一年ほど経った頃、本格的に音楽活動を始めるためハンブルクへと向ったのです。
ヘンデルは、ハンブルク、フィレンツェ、ナポリなど各地を遍歴し、多くの人と交流を持ち、多くの音楽と出会いまし
た。彼はオペラの作曲に取り組み、また教会音楽などを作曲し、イタリアの音楽様式を十分に身につけました。25 歳
の時ロンドンへ。その人脈を大いに活用して自由な作曲生活を送りました。
1712 年にロンドンに移住し 1727 年には正式に帰化しました。1759 年死去。74 歳でした。ヘンデルは生涯独身。
≪メサイアをわずか 24 日間で完成させる≫
1741 年、ヘンデルはアイルランドの総督ウィリアム・カヴェンディッシュから、チャリティ演奏会用のオラトリオ
( メサイア ) の作曲を依頼され、友人チャールズ・ジェネンズに新しいテキストを依頼しました。
ヘンデルは部屋に閉じこもり、オラトリオ「メサイア」を か 24 日間で書き上げました。そしてアイルランド・ダブ
リンの初演で大評判となり、その後ロンドンでも上演され、オラトリオ作家としてのヘンデルの地位を不動のものに
しました。
≪メサイアのあらすじ≫
「メサイア」は救世主(メサイア)を主人公としてその生涯を描いたオラトリオです。
3部構成になっていて第 1 部が「救世主生誕の予言と降誕」、第 2 部が「受難と贖罪そして復活」、第 3 部が「永遠の生
命」。旧約聖書のなかで預言者が語っていた言葉が数多く取り入れられているのが特徴です。
1.第1部「救世主生誕の予言と降誕」
(1) 序曲
(2) メシア到来の準備
「救世主が現れ、戦争状態にあったエルサレムが赦され、その民が慰められる」と歌われます。
(3) 預言
あなた方が尋ねもとめている主と、待ち望んでいる契約の使者が突然神殿にくるであろうと伝えます。
(4) 受胎の知らせ
「乙女が身ごもって男の子を産み、
『エマヌエル』と名づけるであろう。」と歌います。
(5) 闇の中の光
主の栄光が現れる前の闇を描き、そこに光がさすというお膳立てをして、誕生の喜びをさらに際立たせます。
(6) 聖誕
「一人のみどり子が、私達のために生まれた。私達は一人の男の子を賜わった。治世はその子の肩に委ねられ、園子
の名は『すばらしい方、助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれるだろう」と歌います。
(7) 田園曲
(8) 降誕の知らせ
野原で羊の番をしている羊飼いのもとへ、天使がイエスの誕生を告げる場面です。
(9) イエス到来の喜び
救世主を得たエルサレム(シオン)の人々の喜びをソプラノソロが喜ばしく歌います。
(10) 主の栄光
「盲人、聾唖者等の身体障害者も直ぐに直るであろう」、
「羊飼いが羊を飼うように人類を慈しむであろう。」
第2部「受難と贖罪そして復活」
(1) 人々の裏切り
「見よ、世の罪を取り除く神の子羊を。」人類の代わりに受難することを預言するかのようです。
(2) 贖罪による救済
救世主が病や苦しみをひとえに負うことによって人類が救われることを歌います。
(3) あざけり
イエスをあざ笑う民衆の様を歌います。
(4) 絶望と処刑
ここで十字架上でイエスが死にますが、直接的に「死ぬ」という言葉は直接には出てきません。
(5) 平和の福音
(6) 地上の王たちの反乱
ここで抵抗勢力が登場します。イエスの教えた新興宗教の台頭を防ごうと、弾圧する王たちの姿を歌います。
(7) 天上のあざわらい
(8) 全能の王の賛美【ハレルヤ】
抵抗勢力を打ち砕いて、主の栄光の国が訪れたことを賛美する有名な合唱です。
「ハレルヤ!われらの主、全能の神
は支配者となられた。この世の国は、われらの主とそのキリストの王国となった。主は世々限りなく君臨される。王の
中の王、主の中の主。ハレルヤ!」 「ハレルヤ」とはヘブライ語で「神を賛美せよ」の意味です。
3.第 3 部「永遠の生命」
(1) 復活への信仰
「復活」への信仰を、
「われらは知る。われを購い給う主は、ついには地に立たんことを…」と歌います。
(2) 永遠の生命
最後のラッパが鳴り響く時、我らは瞬時に変えられる。
(3) 死に対しての勝利
いまや神の右に座り、私たちのためにとりなしをして下さるというのに。
(4)
られた子羊(=イエス)に対する賛歌、アーメン
人間の原罪を負って受難し、人間を救ったイエスを讃える賛歌です。
††† ≪今回の演奏の特徴≫
・約 2 時間に短縮し、おもな曲のはじめに日本語で語りを入れ、物語が理解しやすいように構成しました。
・合唱は地元のかたを中心に、G&O のスタッフも何人か参加し、
「ハレルヤ」
「アーメンコーラス」を歌います。
・・・
≪出演者 ≫
独唱 (ソプラノ)毛利美奈子
(テノール)毛利和雄
合唱
G&O Medical Village Hallelujah Chorus
演奏 G&O Medical Village Orchestra
今回の G&O ヒーリングコンサート・メサイア演奏のために結成されたオーケストラ。
G&O サロンコンサートで演奏しているメンバーを含め、名古屋フィルハーモニー交響楽団団員および元
メンバーとセントラル愛知交響楽団団員および両楽団のエキストラ奏者等で編成しています。
指揮 荒川修次 ( 企画・構成 ) G&O ヒーリングコンサート ヘンデル メサイア 2015.11.7