サイリスタレオナード実験装置

サイリスタレオナード実験装置
MG-DD-221P 形
直流電動機を変速するには、界磁の磁束Φを変え
るか電機子電圧 Vt を変えることが必要です。
磁束Φを変えるには、界磁調整器で励磁電流を調整
する方法が一般に多く採用されていますがこれには
限界があり回転速度を 0 から大幅に変速することは
できません。
回転速度を大幅に変えるには、直流電動機の磁
束Φを一定として電機子供給電圧 Vt を 0 から順次変
えていくことで可能となります。これが直流電動機の
電圧制御法と呼ばれワードレオナード方式はその典
型的なもので、従来から多く用いられてきましたが電
源に直流発電機が必要であり装置が大掛かりになる
欠点がありました。最近は直流電圧を変えるのにサ
イリスタコンバータが用いられるようになり電源部が
静止形でコンパクトになったため、本実験装置のよう
にサイリスタレオナード方式がその主流を占めるよう
になりました。
機種
容量
電圧
電流
極数
回転速度
界磁調整器
MG-DD-221P
直流分巻電動機
2.2kW
100Vdc
27A
4P
1500rpm/1800rpm
-
■直流電動機の電機子電圧をサイリスタコンバータに
よって可変し、電動機の速度制御を行うサイリスタレ
オナードの実験ができます。
■負荷用の直流発電機の特性実験もできます。
■パネル面に電動発電機、サイリスタコンバータの結
線図がディスプレイされモールド端子に引き出してあ
ります。
■計器には各種精密級計器を接続して実験ができるよ
うモールド端子が付いています。
■パネル面には各種実験に必要な計器や端子が装備
されておりますので本機のみで実験ができます。※3
■回転部はカバー付で警告ラベルを貼り付けてありま
すので安全に実験ができます。
■電動発電機は機械加工によるフランジ直結方式です
ので芯ずれがありません。
パネル取付
機器
電源用及び負荷用遮断器一式
電源表示灯一式
電圧計、電流計、回転速度計一式
サイリスタコンバータ、界磁調整器、ディスプレイ一式
所要電源
三相 200V/220V-20A
単相 100V-10A (盤面コンセント電源)
質量
サイリスタコンバータ装置
容量
3kW
入力相数
3φ
入力電圧
200Vac
220Vac
入力周波数
50Hz
60Hz
出力電圧
100Vdc
出力電流
30Adc max.
励磁用電源電圧
100Vdc
励磁用電源電流
3Adc max.
直流分巻発電機
2kW
100Vdc
20A
4P
1500rpm/1800rpm
200W 150Ω
450kg (サイリスタコンバータ装置を含む)
■外形寸法図(単位 mm)
1600
※1 直流電動機、直流発電機の励磁電源はサイリスタコ
ンバータ装置より供給できます。
※2 本実験装置では、負荷として直流発電機を用いており
ますが、ご要望により同期発電機を負荷とするものも
製作可能です。
※3 発電機の負荷装置は付属しておりませんので実験を
行う際には 2kW 以上の直流負荷装置が必要です。
700
750
1500
150
■実習実験項目
(1)直流電動機
・巻線抵抗測定
・速度特性試験
・負荷試験
(2)直流発電機
・巻線抵抗測定
・無負荷飽和特性
・自励特性
・負荷特性
(3)サイリスタコンバータ
・出力電圧-波形特性
・負荷特性
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