グラウンドワークマニュアル2008

 基本的グランドワークの説明
(資料)
CHECK OUT確認チェックリスト
グランドワーク養成状況表
その他業務養成状況表
青山学院大学航空部
2008 年 4 月 1 日
基本的グランドワークの説明
1.翼 端 走 り(出 発 時 の 翼 端 持 ち)
○ 要領
・ セットする機体の翼端について軸線をあわせる。
・ 翼端につきながら発航できる状況(気候、人、機体 etc)であるかどうかを見ておく。
・ 搭乗者から「準備よし」がかかったら、対地対空のクリア、他のピストが出発をかけて
いないか、進入中の機体はないかを確認。出発できない場合は搭乗者に「スタンバ
イ」と大きな声で言って知らせる。
・ さらに、キャノピーがきちんと閉まっているか、小窓が閉まっているか、索がからまっ
ていないか、短索が機体についているかどうか、を確認し全て大丈夫だったら大きな
声で「準備よし」と言って翼を水平にする。
・ 機体が動きだしたら「出発」といい機体にあわせて少し走る。
・ 機体が安全に離脱するまで見届け、離脱したら「離脱」と言う。
○ 注意点
・ 軸線をあわせる時は翼端からではよくわからないので搭乗者、あるいはテールにつ
いている人に見てもらう。
軸線
軸線
・ 出発前の待機状態の時、基本的には翼を下げておく。ウィンチや周囲にスタンバイ
状況であることを示すため。
・ 隣の滑走路に機体が着陸する場合は、機体の接触をできるだけ避けるため着陸す
る側の翼を下げる。
・ 基本的に翼端はピスト側に一人つくが、強風の場合はあおられないように両端につ
く。
2
・ 「準備よし」がかかり翼を水平にする時、翼は上から力をかけず手の上に乗っける感
じで。
・ 機体が動きだした後、できるだけ水平を保つようにして手の高さは変えない。
・ 翼端をやっている人が一番機体の近くで外から安全かどうかをみることができるので、
安全でないことが発覚したらすぐピストに大きな声で「赤!」と伝える。
2.索 とり
○ 要領
・ 発航点とリトリブがくる位置を考えてパラシュートを置く。
・ リトが完全に停止したらアームから索をはずし、アームをたたむ。
・ アームをたたんできちんとロックしたらリトマンに「右or左アームよし」と伝える。
・ 外した索をパラシュートにつなげてピストの脇に寄せる。
・ できれば二人一組でやり、アームと索に分かれてやると効率がよい。
○ 注意点
・ パラシュートは4本引きの場合は4個、三本引きの場合は3個持っていく。パラシュー
トの数が足りない場合はリトから降ろす。
・ パラシュートを並べる場所に持っていく時はなるべくずらないようにする。
・ リトが止まってもすぐに触ってはいけない。リトがバックして索のテンションがゆるんで
から作業を始める。
・ 人にあたらないか注意しながらアームをたたむ。
・ パラシュートをピストわきに寄せる際、隣の索と重なったりしないように注意する。索
がらみの原因などになるため。
・ 索とりが終わり次第発航できる場合が多いので、索を寄せたらできるだけ早くその場
を離れる。
・ 索とりが終わったらリトからパラシュートと単索を降ろす。
3
3.索 だ し
○ 要領
・ パラシュートを草などにからませないよう上下に振りながら、機体の前に持ってくる。
・ 機体のすぐ前に下ろすのではなく、少し機体の奥まで持っていってから戻すようにす
る。できるだけ索がまっすぐになるようにするため。
パラ
○ 注意点
・ ウィンチのパトランプがついている時は引っ張られる可能性があるため、決してパラ
シュートに触らない。
・ パラシュートと索をつないでいる部分を地面につけると金具を傷めてしまう可能性が
あるので、できるだけ地面につけないようにする。
4.レリー ズ 付 け
○ 要領
・ 搭乗者にヒューズの色をチェックしてもらう。「チェック、スモールリングヒューズ○○」
(ASK21:黒色 ASK23:青色)
・ 自分の目でレリーズを見てから、「レリーズOPEN」と言って搭乗者に見えるように手
を開き、リングをレリーズの中にいれる。
・ 「CLOSE」と言って手を閉じ、単索がきちんとついたかチェックする。
○ 注意点
・ リングをつける時はダブルリングの小さい方をつける。
・ レリーズをつける際、手を開いたり閉じたりするのはキャノピーが閉まっていた場合
に声が届きにくいためである。
・ レリーズをつける時は少し寝そべるとやりやすい。
・ 5.索 付 け
○ 要領
・ 単索が曲がったりねじれたりしないようにまっすぐ伸ばす。
4
・ ヒューズの色とキャノピーロックを確認したら、大きな声で「キャノピーロック確認」と言
う。搭乗者に見えるように「索つけます」と言ってパラシュートと索をつなげる。
・ 索をまっすぐにのばす。索が長い場合は索を S 字にくねらせてからまないようにする。
この時、パラシュートと索のつけねを曲げてはいけない。
・ 最後に、索がからまっていないか、パラシュートと索のつけねはまっすぐか、金具は
楕円で長径の方でつながっているか、ヒューズの色はあっているか、パラシュートの
金具部分に針金がまいてあるか、たん索はきちんと機体についていてタイヤに踏ま
れたりしていないか、また全体的にまっすぐになっているかを確認する。
レリーズ
S字
ヒューズ
・金具
・まっすぐ
・ 異常がなければ搭乗者に敬礼をして大きな声で「索つけよし」と言って、すぐ機体の
後ろに下がる。
○ 注意点
・ たん索とパラシュートが届かない場合は翼端に言って機体を少し前にだす。
・ 索をつける際には必ずレリーズの結合部が見える方でつける。
・ 索をつけたらウィンチにひっぱられる可能性があるから決して上をまたがない。戻る
時も自分のいる側から機体の後ろに下がる。
6.索 点 検
○ 準備機材
・ カッター(よく切れるものを使用し、切れない場合は油をさしてネジをしっかりしめる)
・ ニコプレ(打ってみて両側が均等の圧力で打てないものは使用しない)
・ ウエス(あまり泥がついているとひっかかりにくいので泥をはらいながらやる)
・ 軍手
・ 銅パイ(一人5個くらいはもっていく。 あまったら元の場所に返すこと)
5
○ 基準
・ 索線2本切れ以上
・ 銅パイからでている索が5ミリより長い or 短い
5ミリ
5ミリ
・ 山が二つ以上消えているor銅パイにひび割れがある
・ 銅パイが10m 以内に2つ以上あってはいけない
○ 注意点
・ 索線一本切れは索を曲げてよくみること
・ 切る時、前後 10 メートルに銅パイがないか確認する
・ 索はお互いからまないようできるだけ離すようにする
(例えば 川1なら川側によせていく)
・ 打つ時はウィンチ側からウィンチ側を5ミリ、ピスト側を1センチで打つとちょうどよくなる
5ミリ
1 センチ
7.翼 端 持 ち (ハ ン ドリン グ )
○ 要領
・
機体移動・運搬時に翼端を担当する
・ 機体の移動・運搬をスムースに行うよう進路・スピードをコントロールする
・ 機体を指定の場所へ移動する
○ 注意点
・ 進行方向の周囲クリアを確認する
6
・ 進行方向路面の状態を確認し、悪いところを避ける
・ 機体の大きさからくる移動範囲を予測する
年
CHECK OUT 確 認 チ ェックリス ト(名 前 :
月
)
チェック項目はグラウンドワーク Check Out の最 低 基 準
チェック項目の基準を満たしていない場合は追 加 養 成
複数の上級生が 3 回 Check Out OKで養 成 完 了
翼端走り
チ ェック
軸線を合わせているか
対地対空クリアの確認をしているか
他ピスト曳航中かどうかの確認をしているか
進入中の機体があるかの確認をしているか
赤、スタンバイ、発航可能などを機長に伝えられるか
キャノピーロック、小窓、索、端索、パラシュート(絡みなど)の確認をしているか
機長の「準備良し」を見て復唱し、ピストに伝えられるか
「離脱」コールをしているか
隣接ランウェイ進入時に逆翼を下げているか
発航の妨げにならないように素早く正確に行っているか
索 とり
チ ェック
リトリブがバックするまで近づかないようにしているか
アームを他人に当たらないよう畳んでロックし、「右(左)アームよし」のコール
絡まないように上下に振りながら寄せ、他の索と十分な間隔をあけているか
発航の妨げにならないように素早く行っているか
索だし
チ ェック
パトランプが消えてからパラシュートに近づいているか
金具を引きずっていないか
草などに絡まないように振りながら機体に寄せているか
機体より少し向こうに寄せてから戻しているか
発航の妨げにならないように素早く正確に行っているか
レリー ズ 付 け
チ ェック
7
日
「チェックスモールリング、ヒューズ○○」をコールし機長に確認しているか
「レリーズオープン、クローズ」のコールと手のサインができているか
リングを間違えないで付けているか
単索を付けた後、引っ張っても離脱しないことを確認しているか
発航の妨げにならないように素早く正確に行っているか
索付け
チ ェック
単索やパラシュートをまっすぐ伸ばしているか
「キャノピーロック確認」のコールをしているか
「索付けます」のコールとジェスチャーをしているか
索が長い場合、S字にしているか
金具のつけ間違い・ねじ曲がりがないかを確認しているか
ヒューズの色を確認しているか
パラシュートの金具部分に針金が巻いてあるかの確認をしているか
機体が端索をまたいだり踏んだりしていないかの確認をしているか
機体のレリーズのある側に立っているか
索をまたいでいないか
「索付けよし」のコールとサインを機長に分かるようにしているか
発航の妨げにならないように素早く正確に行っているか
ハ ン ドリン グ
チ ェック
反対側の翼端のクリアを確認しているか
機体運搬に必要な周囲のクリアを確認できるか
路面の凹凸を確認しているか
機体の軸線を合わせたセットが出来るか
チェックアウト確認者
名前:
*確認者は原則としてチェックアウト済みの 3 年生以上、または 3 年が指名したチェックアウト済みの 2
年生
8
○○年○○月○○日
グ ランドワ ー ク養 成 状 況 表
翼端走
索とり
索だし
り
レリーズ
索付け
索点検
付け
グ
谷
○
○
○
○
○
村上
○
○
○
○
○
井口
○
○
○
○
○
岩口
○
○
○
○
○
浦山
○
○
○
○
○
上田
○
○
○
○
○
古友
○
○
○
○
○
○―養成完了 △―養成中
ハンドリン
△
○
○
○
―未養成
その他業務養成状況表
機材車
リトリブ
池見
○
○
相澤
○
○
陸送
21 朝点
21 組立
23 朝点
○
○
○
佐々木
△
谷
木村
○
○
原
△
○
村上
吉岡
△
○
井口
○
岩口
浦山
△
○
○
上田
古友
○―養成完了 △―養成中
―未養成
9
23 組立